2023.12.24

【赤久縄山は遠かった…敗退の記】 山バス情報198

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(安取峠より赤久縄山を望む… あぁ遠い、遠すぎる)

 

【山行日】 2023年12月17日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八高線某駅  - 05:26 高麗川 (JR八高線)
高麗川 05:29 - 06:35 群馬藤岡 (JR八高線)

「バス」
群馬藤岡駅 07:02 - 08:20 万場 (日本中央バス 一日フリー乗車券1500円)

「歩行」
万場バス停 08:25 - 08:40 城山
城山    08:50 - 09:40 千軒山
千軒山   09:45 - 10:55 白石山分岐
分岐    11:05 - 11:25 安取峠 (断念)
安取峠   11:30 - 12:20 白石山
白石山   12:50 - 13:30 高塩峠
高塩峠   13:35 - 13:55 神成山三角点
神成山   14:05 - 14:35 千軒山
千軒山   14:45 - 15:50 万場バス停

「バス」
万場 16:05 - 17:18 群馬藤岡駅  (日本中央バス 一日フリー乗車券)

「鉄道」
群馬藤岡 17:27 - 18:50 高麗川 (JR八高線)
高麗川  19:01 - 八高線某駅   (JR八高線)

 

【地形図】 「万場」 「神ケ原」

 

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(上野村行きの日本中央バス…走ってくれてます! 万場にて)

 

 前回山行から三週間。また山をサボる悪い癖が再発しないようにと手に入れた18きっぷ。久しぶりに西上州でもと、当初はヒルで有名な大桁山・鍬柄岳と予定していたのですが、こう暖かいと、まだ居そうな気もしてきて(笑)、七年前の御荷鉾山行のときから行きたいと思っていた赤久縄山をネットで調べていたら、万場からすぐの千軒山~白石山の尾根の記録が見つかって、コースタイムがどうとか書いてあるのに気づき、書店に行ってエアリア(山と高原地図)を立ち読みしてびっくり。

 なんと赤実線が入っていて、松浦本『バリエーションハイキング』にも掲載されている白髪山や南小太郎山にも赤線が。。。早速買い求めて、とりあえず、行ってみるだけ行ってみよう。今は最終バスも18時過ぎまであるし、何とかなっちゃうかも知れないヨ、ということで、八高線の始発に乗って、群馬藤岡駅で新町駅からの上野村行きのバスを待ち伏せ(笑)です。


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 運転手さんに一日フリー乗車券をくださいとお願いして買い求めた切符は以前と同じデザイン、というか、同じものを印刷して使っているのでしょう。前売りやネット購入はできず、いまだに車内でのみ販売だそうです。

 そうそう、翌日(12月18日)からの迂回情報がありました。3月25日までの間、上野村役場・乙母・藤沢のバス停は利用できないそうです。住居附(すもうづく)から笠丸山へ行く方は要注意ですね。

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 万場のバス停に着いたのは、予定時刻より少し前。ここで10分ほどの停車があって、それから上野村の方へ向かいます。登山口(標識はありません)はこのひとつ先の八幡神社バス停の方が近いのですが、バスの発車を待つより歩いた方が早く、神社で登下山の無事を祈ってから橋を渡った先の民家の脇の道を上がっていきます。

 すぐに「←林道 城山→」の表示が現れて朽ち果てた木段が見つかったので、これをたどって上を目指したのですが、途中で木段を見失ってからは、、強引にバラ藪の尾根通しを直登しました。ズボンや袖がトゲまみれで、ちくちくして不快です(苦笑)。林道に出て、その先の城山稲荷神社で、ベンチに座ってお茶で一服しながらトゲを払おうとしたのですが、深く衣服に食い込んでいて余り取れません。城山(黒田城跡)の標識がありました。

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(木段を見失い、バラ藪に突入)

 

 暑いぐらいなので、上着を脱いで、舗装道路を上っていくと、お手製の指導標が現れます。

 「千軒山・神丸山・白石山・栗木平→」の方に道が付いているので素直に従って行きます。ちなみにここから先は白石山分岐まで登山道は明瞭で、藪もありませんでした。ピンクの神流町のテープがたくさんあります。様々な標識も現れ、標識から察するに、どうやらここはトレランコースの最後の下りに使われているようでした。

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(御荷鉾でも散見された お手製の指導標がこちらにも…)

 最初は植林だらけです。千軒山の登りに入る手前で、綺麗な雑木林もありましたが、長くは続きません。そして地形図で見ても余り判りませんが、千軒山への登りの傾斜角度はかなり急です。トラロープが張ってあったので、それをつかんでよじ登る感じでした。千軒山到着は09:40。標高は772m。 八幡神社の標高が340mですから、80分で432m。まぁまぁのペースだったので、急げば何とかなるかも知れないとこの時点では考えていました。

 そんなわけで、休憩はテルモスのお茶だけにして5分で切り上げ、先を目指します。下っていくとすぐに尾根左手の作業道に降り立ち、ほぼ平らな道を進んでいくことになります。途中で尾根を乗っ越して、尾根の右側のトラバースを進んでいきます。飛ばすならここと言うことで足早に、神丸山(かんまるやま)とされている三角点はあそこかなと見当をつけただけで、巻いて先を急ぎました。

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(尾根を乗越して右のトラバースを行く 凍結時は注意)

 

 高塩峠通過は10:40。エアリア(山と高原地図)に記載されている石祠は見当たりませんが、見落としたのだろうと更に先へ。。。ここまではかなり良いペースで、行けるとばかり思っていました。ただ、標高がほとんど上がっていません(笑)。

 風が強くなってきました。朝あれほど暑かったのに、時折吹き付ける風はこの時期の上州らしく、耳がちぎれそうなほど冷たい。それでも、白石山分岐では少し風も止んでくれて、陽当たりも好かったので、ひと休みして白石山へ登るかどうか決めることにしました。

 

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(白石山分岐…ここでいったんは巻くと決めたのですが…)

 

 ネットで見つけた記録では、白石山はもちろん登り、それ以前のコースも神丸山を含めほとんどすべて尾根通しに進んでいて、赤久縄山へ登ったあと、早滝に寄ってから、46号林道富岡神流線をトレランシューズに履き替えて走って下っています。私は走って林道を駆け下る気はもちろんありませんでしたし、できません。トレランシューズも持っていませんし(笑)。そして、その方の記録より明らかに遅れており、ここは白石山を巻いて安取峠に出てしまおうと、気持ちが固まりました。

 それならなんとかなるのでは、そう思って安取峠へと下っていったのですが、ここでまたひどい上州颪が吹き荒れ、手はかじかむなんてものではなくて、指が落ちてしまいそう…そしてなんと足が痙ってきてしまったのでした。

 山で足が痙った経験は何度かあります。しかしそれはほとんどの場合、脹ら脛だけで、すぐに収まります。ところが今回は太もものあたりが痙ってしまって、なかなか収まらないのです。

 立ち止まってようやく収まったあと、ああ、山をサボってばかりいたからなぁ…と呟きながら着いた安取峠。そこには古い指導標があり、「安取峠 標高920m」「栗木平→」と記されています。赤久縄山の標高は1522.7m…標高差が600m以上あります。時刻は11時半。通常の状態でも山頂到着は2時間後。お昼を食べたら、山頂を出発するのは14時以降になります。

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(安取峠の古い標識…標高の表示を見たなり、心が折れた(笑))

 

 この状態でそのあと、下山するとなると、膝に来てしまうことも十分考えられ、腹も減ったし、今日のところは引き返して白石山だけ登って帰宅しよう、明日は月曜日で会社に行かなければいけないし…。それに車道歩きのコースタイムはそんなのとても無理!というほど短いコースタイムが書かれていることが多いのが上州方面エアリア全般の特徴です。最終バスの時刻を気にしながらこの空っ風の吹く中、真っ暗な車道を歩く気力も残っていませんでした。

 で、白石山への安取峠からの破線路を探したのですが、私には判りませんでした。安取峠に直接降りてきている踏み跡など見当たりませんでしたし、物凄い急斜面で、ロープがあってもズルズルとすべりそうな斜面に私の目にはロープも見つかりませんでした。

 ザックにミックスナッツが入っていたことを思い出し、それでとりあえず、当座の塩分補給をしながら、再び吹き付ける上州颪にさらされて、「うぅっ!寒いよぉ・くやしいなぁ…」と呟きつつ、元来た道を戻って行ったのでした。。。

 巻くことにした径を登り返して元の位置に戻るほど、あほらしさを感じるときもないですね(笑)。登りのおかげでかじかんだ手に感覚が戻ってくるので、それがせめてもの救いです。白石山分岐からはほぼ直登に近い破線路を行きます。足が痙らないように、歩幅を短くして、ゆっくりと。。。

 ピンクテープに従って進んでいくと、やがて鹿柵に突き当たります。ピンクテープはその鹿柵の向こうに付いていますが、白石山は鹿柵を通り抜けずに、鹿柵沿いに右の急斜面を登っていきます。ここは間違えやすいところで、お手製の指導標もありますが、文字がかすれてほとんど判読不能です。

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(鹿柵の向こうにピンクテープがありますが、柵の右に沿って登ります)

 

 ぐえーっという感じの急斜面を直登して、平らになったあと、もう一つ先のピークが白石山山頂で、そこにはエアリアに書かれているとおり石祠が三つならんでいて、白石山の標識もふたつあります。ただ、安取峠を指す道標も白石山分岐や高塩峠を指す道標もありませんでした。

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(祠が三基並ぶ山頂…風が冷たすぎた)

 

 時刻は12時半前。冷たい風が容赦なかったので、手前の偽ピークのようなところに逃げてお昼ご飯にしようかと戻りかけたのですが、急に風が止んでくれて、陽差しも射してきてくれたので、山頂でお湯を沸かしてお昼ご飯にしました。

 おにぎりをぱくつきながら、帰路についてしばし思案。屈辱のピストンを避けて46号富岡神流線の林道を下ってみて、実際のところこの林道歩きが下り一時間半で済むのかどうか、自分の足で確かめてみるというのも一つの案ですが、行きの時に寄らなかった867.2三角点(神丸山)を確認しておきたかったし、高塩峠で見逃した石祠を探してみたいというのもありました。それに何より林道歩きはやはり退屈です。

 止んでいてくれた風も今度は本当に凍傷になってしまうのではないかと思えるほど冷たい風にさらされ、指が真っ赤に腫れてきて、コンパスで安取峠への尾根道を探そうにもコンパスが見当たらず、あってもとても方角を探れる状態ではなくなってきたので、足の痙攣もご飯を食べて治まってくれただろうと、ゆっくり怪我の無いように来た道を引き返すことにしました。

 今度はもう言葉にならないほど、冷たい風で、帽子を被り手袋をして、上は着込めるだけ着込んで、下山開始です。下りにとってみると、あえかな踏み跡は鹿柵沿いではなく、もう少し北側に付いていて、こちらなら少しだけ直登という感じとは違ったかも。。。しかし、白石山自体は特段の展望があるわけでもなく、もしもう一度来る機会があったとしても登らずに巻くだろうな、というのが正直な感想です。

 白石山分岐に戻って地図を取り出し、20分で高塩峠。そのあと約30分ほどで右手に大きく張り出した尾根が見えたら(巻かずに)稜線通しとすれば、神丸山とされる867.2三角点に辿り着けるはず、と確かめ、高塩峠には13時半の到着。綺麗な十字路になっているいかにも峠という場所に、高塩峠の標識もありましたが、どこをさがしても祠は見当たりませんでした。

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(綺麗な十字路の高塩峠…普通、祠は木の根元あたりにあるが、見つからなかった)

 

 目星をつけておいた尾根の張り出しはすぐに目に飛び込んできて、尾根通しに上がっていくと14時前に三角点を発見(手前に似た石標がありますが、その先のピークに本物の三角点(表に十印)があります)。ただ、ここには、神丸山を示す標識は何もなく、少し不安になります。しかし、そこはスマホにGPSのこの時代。山旅ロガーを立ち上げ確かめてみると、現在地はまさに867.2三角点でした。

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(867.2三角点)

 

 ただ、近くには鹿柵があって、展望もこれと言ってあるわけでもありません。顕著なピークと言うよりは尾根上のちょっとした突起といった感じの場所です。尾根の取り付きに特に印があるわけでもないので、RFの練習や三角点マニア向けの場所といったところでしょうか。。。

 お茶を飲み干し一息ついたら、千軒山へ。30分ほどで到着して、本当にここら辺はトレランの下りコースという位置づけなのだなあ、と、下りにとってみると一層その思いを強くしました。

 ロープの急坂を慎重に降り、あとは、たんたんと来た道を戻るという感じです。最後に万場の町の対面に双耳峰のような山が見え、最初は父不見山かなとも思ったのですが、角度から言ってもしかしたらその左(東)の竹ノ茅山という山なのかな、帰ったら調べてみようと思いながら、城山へ。

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(この山は父不見? それとも…?)

 

 城山稲荷神社で、無事下山のお礼をしてから再び朝のバラ藪を通って、トゲだらけになりながら八幡神社。神社の先に酒屋さんがあって、開いていたのでビールのロング缶をゲットして万場のバス停へ戻りました。

 少々悔しい思いをしての帰還でしたが、とにかく無事に帰ってきたのだし、今日は3万歩以上となかなかの歩数をこなして、膝も悲鳴を上げることなく無事山行を終えたのだから、と納得することにしました。敗退は随分久しぶりのことでしたが、これを礎にして次回以降の山行につなげていけばと。

 しかし赤久縄山、こうしてみるといつかリベンジしたいものです。方法としては万場に泊まり場所を見つけて宿の車で栗木平まで送ってもらうというのがベストのように思えますが、一人でも泊めてもらえるのかどうか、そして、登山口の栗木平まで今時車で送ってくれたりするのかどうか…。もう少し暖かい時期に御荷鉾の帰りにあった みかぼ高原キャンプ場 で幕営というのも考えたのですが、あそこはオートキャンプ場なんですよね~。

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2016.12.25

【林道で迷走…東西御荷鉾山】 山バス情報151

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(道間違いした林道から御荷鉾山を望む)

【山行日】 2016年12月24日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八高線某駅  - 05:25 高麗川  (八高線)
高麗川 05:29 - 06:35 群馬藤岡 (八高線)

「バス」
群馬藤岡駅 07:00 - 07:53 法久 (日本中央バス 一日フリー乗車券使用)

「歩行」
法久バス停  08:00 - 08:45 法久集落の神社
神社     08:55 - 10:45 スーパー林道登山口 (下の林道で道間違い)
スーパー林道 10:50 - 11:35 東御荷鉾山
東御荷鉾山  11:45 - 12:50 西御荷鉾山
西御荷鉾山  13:30 - 14:20 みかぼ高原荘入口
みかぼ高原荘 14:30 - 15:45 万生橋バス停
万生橋バス停 15:55 - 16:05 万場バス停

「バス」
万場   16:30 - 17:35 群馬藤岡駅 (日本中央バス 1日フリー券使用)

「鉄道」
群馬藤岡 18:28 - 19:37 高麗川 (八高線)
高麗川  19:49 - 八高線某駅   (八高線)

※日本中央バスの一日フリー乗車券はバス車内で購入可能:大人1500円


【地形図】「万場」

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(御荷鉾スーパー林道より御荷鉾山を望む)


 御荷鉾山は昨今マイカー登山の山として定着した感があって、実際『ぐんま百名山』(上毛新聞社)などにも、「車での入山を前提とする」などと書かれる始末。しかし逆にこうなると、バス派の血が騒ぐ(笑)というもので、電車とバスだけで登ってやろうじゃないの…と計画を立ててしまいます。御荷鉾山は遠くから見ると結構良い形をしていて、一度行ってみたいと思っていましたので、18きっぷで往復の交通費が節約でき、スーパー林道が閉鎖されている今の時期なら静かな山旅が期待できそうだと実行に移しました。

 さて、この神流川流域の山に登る命綱は日本中央バスで、この一番バスを捉まえるのは結構難しい人が多いと思います。私のところからも難しいかと思いきや、八高線の某駅まで早朝自転車をぶっ飛ばせば、群馬藤岡の駅で待ち伏せ可能です。ただ、早朝約30分待ちはコンビニもないこの駅では、この季節少々ツラいかも知れません。幸いこの日は朝の冷え込みはそれほど厳しくなかったので、何とかなりましたが、氷点下に冷え込む日などはかなり厳しいものと思われます。

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 7時を回ってやってきたバスは、予想通り小型で乗客は法久(ほっく)まで私一人だけ。車内で一日フリー乗車券(1500円)を運転手さんから購入して、バス代も節約です。群馬藤岡から法久までだけで1000円近くかかりますので、帰りも日本中央バスの奥多野線を使うのであればとてもお得です。なお、ICカード(PASMOやSuica)は使用できないようでした。

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 法久(ほっく)で降車。吐く息は真っ白で、上着を着たまま法久入口と書かれた看板脇の舗装道を上がって行きます。ここから郵便ポストのあるところまでは車も上がれる舗装道ですが、ポストのあるところからは人しか通れない径になります。

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(このポストのあるところまでは車道を歩いたが、国道まで下る道が道しるべによると別にあるらしい)

 ピンクのプラスチック製の道しるべにしたがってしばらく歩くと法久集落の神社(鳥居のある表の階段は傾斜が非常に険しい)が現れ、ここで陽差しも強くなって暑くなったため、上着を脱いだり道中の無事を祈ったりして、小休止。

 この先林道にぶつかるまでは、暗い植林帯ながら、土の道を歩けますが、林道に出てからがくせ者でした。まず、林道に出たところの道しるべが割れて落ちています。ここでちょっといやな予感がしてはいたのですが、ここから舗装林道をたどった次の分岐には「××工房→」の木製の指導標があるだけ。ここを上がっては欲しくないという意味だと理解した私は、その先に分岐があると信じてしばらく舗装林道を歩いてしまったのです。

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(ここを素直に上がっていれば… )

 なかなか道しるべが現れず、おかしいな、とは思ったものの、御荷鉾山の雄姿が姿を現したりした(トップ写真)ので、なおも舗装道を道なりに歩いていたのですが、林道が下りになったところで、やっぱりあっちだな、と、もとの「××工房」指導標へと引き返しました。この間のロスタイムは40分ほど。あとで考えると、これさえなければ、15時前のバスにちょうど間に合った計算になるので、このロスタイムは実にもったいなかったです。

 結局、その工房の指導標の脇には元の道しるべの残骸と思われる鉄柱が淋しげに建っていて、道を上がって行ってみると例のピンクの「←至 みかぼ山」の道しるべが見つかります。その間が舗装道なので、間違えて上がってくる車が多いためのやむを得ない措置なのかもしれませんが、ここは指導標がないと非常にわかりにくい分岐なので、歩行者のみ通行可能の表示は出しておいて欲しいと思いました。

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(あがっていくとこの道しるべが現れる)

 道しるべに従うと、廃屋が一軒ありますが、その先には最近建てられたらしい別荘のような建物がいくつか並んでいます。この小集落も御荷鉾山への道しるべが見当たらず、付近をうろうろ。更に10分ほど時間を消費してしまいました。結局放置された業務車両の向こうに登山道と思われる踏み跡が続いていて、案の定、ずっと先になって、例のピンクの道しるべが現れるという始末。ここまで暗い植林帯だったこともあって、いささか気分がふさぎ込んでしまいました。

 道しるべのあとは、一瞬、綺麗な雑木林になったのですが、その先はスーパー林道に出るまで、暗い植林帯のうえ、道はぬかるみだしで、スーパー林道に出たところでやっとホッと出来た(苦笑)といったぐあいでした。

 通行禁止のはずのスーパー林道では、なぜか車二台に遭遇。あれ~通行できないんじゃないの???と思っていたのですが、しばらく歩くと、ご覧の通り↓の生ぬるい通行規制の仕方で、なるほどというか、本気で規制してるのか、といった感じ。。。まぁあまり堅いことは言いませんけど、ね、ちゃんと規制してルール守らせないと、事故起こしたときホント大変ですよ。行政も当人も両方とも。

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 妹ヶ谷不動尊の分岐を右に分けてスーパー林道を「万場方面」と書かれた方向に進み(御荷鉾山展望台の方ではないです)、案内図があるだけでこれまた指導標のない東御荷鉾登山道への道に入っていくと、ようやく雑木林の素直な尾根径になります。ここで小腹も空いたので、メロンパンとテルモスのお茶で小休止。この時点で11時前。途中の林道迷走もあって、みなさん、ここまで車で上がってくるのか~と思うと、ちょっと複雑な気分でした。

 休憩後、尾根に付けられた登山道を上がって行きます。最初は植林ですが、すぐに綺麗な雑木林となって、唐突に四十五丁目の丁目石が現れます。山頂まで五十一丁目の丁目石が置かれていましたが、一丁目はどこだったのでしょうか。ずっと東の雨降山(1012.5三角点)あたりからでしょうか。。。

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(東御荷鉾山への登りで)

 先ほど林道から(笑)目にしたばかりの山容だったので、急坂は覚悟の上。登り切れば、石碑の居並ぶ東御荷鉾山です。小さなベンチもあり、眺めも好いのですが、狭い山頂。折しもこの日最初で最後のハイカーお二人組が西御荷鉾の方から登ってこられたので、先ほどメロンパンをお腹に入れたしお昼ご飯は西でも好いかなと、山頂を後に。

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(東御荷鉾山 南方面の展望)

 投げ石峠へ向かう道は、途中、釜伏山やその先のピークも上手に左手を巻いていきます。投げ石峠の手前では西御荷鉾が姿を現し、あんなに下ってあんなに登り返すのか…という感じです。林道に降り立ち、林道を右手に歩いて行くと「投げ石峠 標高1015m」「↑西みかぼ山50分」の立派な指導標。

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(投げ石峠への下りで…西御荷鉾山が威容を現す)

 先ほどの東御荷鉾同様、尾根径を直線的に上がって行くと、最後は暗い植林帯の急登で、お腹も空いてへろへろ。もうすぐ山頂というところで、西御荷鉾北尾根?に付けられた登山道の分岐を発見。最新のエアリア西上州を購入して確かめたところ、小柏という集落に降りられるようで、なんと、群馬藤岡駅と結ぶバスも一日五便走っているようです。

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(北尾根を指すお手製の指導標:よく見るとバス時刻も書いてある)

 西御荷鉾山は、広々とした山頂で、こちらも眺めが好いです。時刻は13時前。16:30のバスには余裕で間に合いそう…と西峰でゆっくりおにぎりタイムにしました。陽当たりも好いので、食事後、少し山座同定。両神山はすぐわかりましたが、それにしても見る方角が違うと、同じ山がこうも違った形で見えるのかと。。。北側の展望は少々木々に邪魔されているとはいえ、浅間以外ほとんど同定できません…西上州八年ぶりというブランクは大きすぎたかも知れません。

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(西御荷鉾山の広々とした山頂)

 この季節さすがに長居は身体が冷えてしんどいので、バスまで時間が余るだろうとは思いつつも、下山開始。スーパー林道に降り立つまでの時間は20分ほどとはいえ、稜線での北側からの風はとんでもなく冷たくて、右の耳が凍傷にならないかと心配になってしまったほど…。上着を着たままでの下山でしたが、キリッキリに冷やされてしまいました。

 林道に降り立てば、あとはそこからすぐの分岐で県道71号の舗装道をのんびり下るだけ。途中、足休めする場所も無さそうだったので、町営みかぼ高原荘の入口の日だまりに座って休憩。長い舗装道歩きも、ところどころ眺めのよい場所もあって、登りは勘弁だけれど、下りならこれもいいかな、というのが感想。

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(長い舗装道歩きも下りでのんびりなら…)

 万生橋バス停のある国道に出るとすぐのところに酒屋さんがあり、ビールとワンカップを購入して、お店の奥さんと少し山の話になりました。話によると、近年はここでも毎年トレランの大会が行われるようになって、そのおかげで、登山道が新しく整備されたとのこと。実際新しく購入したエアリアにも万場のバス停の少し先から若御子山尾根径というのが、桐ノ城山を経由して西御荷鉾山の西登山口まで赤実線で通っています。

 で、思ったのですが、御荷鉾山を電車とバスで歩く場合、この若御子山尾根径か、西御荷鉾山の北尾根を登路にとって、西から東に御荷鉾山を縦走して法久へ降りる方がわかりやすいのではないかということです。法久からスーパー林道は登りではなく下りなら間違えることもないだろうというのが個人的な感想ですし、北尾根は破線で描かれているように下りより登りにとった方が危険度が低いのではないかと思うからです。

 お酒を仕入れたあとは、万場まで町の見学をかねてお散歩。万場のバス停には「待合所」があって、暖房こそ入っていませんが、ここでバスを待てば、他のバス停のように寒さをこらえてバスを待つということもありません(待合所の裏にはトイレもあります)。

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 帰りのバスは、途中乗車の乗客が二人いましたが、登山者はもちろん私だけ。行きのバスで購入した一日フリー乗車券を見せて群馬藤岡駅前で下車。八高線の次の上り列車まで一時間近くありましたが、近くにイトーヨーカドーがあり(駅から見ると7&iの大きな看板があるところ)そこで、軽食とお酒の追加を購入して時間を潰しました。イトーヨーカドー内ではラーメンなどの軽食を座って食べることも出来るようでしたので、夕方であれば寒さに震えずに列車を待つことが出来ます。

 八高線は単線で本数が少ないですが、高麗川~高崎間の気動車が旅情があって好いですね。車内は混雑することもなくとても暖かいし、また利用したくなってしまいました。

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2008.12.29

【上信電鉄に乗って…四ツ又山から鹿岳】 山バス情報93 タクシー情報15 

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(四ツ又山より鹿岳)


【山行日】 2008年12月28日(日)

【使用公共交通機関などの詳細】

「鉄道」
新宿  05:19 - 05:28 池袋  (山手線)
池袋  05:39 - 05:47 赤羽  (埼京線)
赤羽  05:54 - 07:27 高崎  (高崎線)
高崎  07:33 - 08:37 下仁田 (上信電鉄 1080円)

「タクシー」
下仁田駅 08:40 - 08:50 小沢橋 (1880円)

「歩行」
小沢橋   09:00 - 10:40  四ツ又山
四つ又山  10:50 - 11:25 マメガタ峠
マメガタ峠 11:30 - 12:20 鹿岳一ノ岳
一の岳   12:40 - 13:00 鹿岳二ノ岳
鹿岳    13:15 - 14:30 車道
車道    14:50 - 16:10 小沢橋

「バス」
小沢橋  16:24 - 16:40 下仁田駅 (南牧乗合バス 200円)

「鉄道」
下仁田 16:45 - 17:44 高崎 (上信電鉄 1080円)
高崎  17:58 - 19:32 赤羽 (高崎線)
赤羽  19:38 - 19:53 新宿 (埼京線)

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(鹿岳より妙義山を望む)

上信電鉄に乗って西上州に行くのは1年8カ月ぶり。西上州から足が遠のいたのは、やはり、雨沢~観能方面の朝の南牧バスが一時間遅れになって、さらに役場前止まりになってしまったことが大きいですね。

そんな悪条件下でも、どうしても登ってみたいと思っていたのは、西上州のどこから見ても一番目立つ岩峰=鹿岳(かなたけ)です。鹿岳だけなら、09:50発のバスでもなんとかなりそうですが、四ツ又山と繋げて歩く場合、陽の短い今の時期に私の鈍足では暗くなる前に降りてこられるかどうか自信がありません。そこで、早朝の高崎線に乗ってタクシーを奮発することにしました。

下仁田駅でトイレを済ませてからタクシーに乗ると、早い早い!あっという間に小沢橋に着きますが、料金は1880円。バス代の十倍近くです。野々上の登山口は小沢橋を渡って右折したあと美容院を左折した道のずっと奥になります。最奥の集落までかなり坂を上がりますので、タクシーの場合、ここまで上がってもらった方が好かったかも知れません。

最奥の民家でご主人に呼び止められちょっとした頼まれごとを…。そして登山道の様子を教えてもらいます(実はこれが役に立ちました)。西上州はマイカー登山が主流なので、どうしても周回ルート以外は荒廃気味になってしまい、野野上や下郷(宮室バス停からのルート=現在役場の方で通行止め扱い)のような周回に向かないルートは整備もおろそかになりがちです。

野々上登山道はエアリアや登山ガイドの地図ですと不動滝で右岸(左手)の尾根に上がって尾根伝いに行くように見えますが、実際は、意外にも滝の手前で左岸(右)に沢を渡るのです。そして指導標も全くないまま踏み跡を追い、竹林を抜け尾根に上がると、そこには大天狗峠までにあるたったひとつの道標(みちしるべ:指導標とは言えない)があって、尾根を外れて左(西)の巻き道を行くように書いてあります。尾根上にはマーキングなどもありますが、これに引きこまれず、ややザレ気味のトラバース道をずうっとくねくねと進むと大天狗峠に着きます。

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(大天狗峠までで唯一のみちしるべ:尾根を外れて左手のトラバース道を行く)

私はこの日、取り付きでまごついたり、勘違いして沢を渡らずに左手の尾根に取り付く薄い踏み跡を追ってしまったりしたので、小沢橋から四ツ又山まで1時間40分もかかってしまいましたが、無駄なアップダウンをほぼ完全に排したこのコース、順調にいけば、ゆっくり歩いても小沢橋バス停から四ツ又山まで1時間半かからないと思います。

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(四ツ又山への登りで…)

耳がちぎれそうなほどの寒風吹き荒ぶ大天狗峠から雑木の美しい登山道を登っていけばマメガタ峠との分岐を分けてわずかで三角点のある四ツ又山山頂。
このあたりは春になればアカヤシオなどツツジが楽しみな場所ですが、今の時期はやはり展望。残念ながら浅間は雲に隠れていましたが、妙義の奇峰、そしてなによりもこれから登る鹿岳(かなたけ)が目の前に遮るもの無く聳えているのが見えます。

エアリアには四ツ又山の三角点から更に北に向かって登山道が延びているように描かれていますが、実際は『アルペンガイド 奥日光・足尾・西上州』の地図のように、いったん来た径を戻って残り三つのピークに続く径があり、ロープなども適所にあって、遠くから見てギザギザに見える四つのピークを危険無く通過できるようになっています。

4つのピークをこなしたあと、マメガタ峠へはもったいないほど高度を下げてしまいます。四ツ又山からマメガタ峠のコースタイムはエアリアで一時間となっていますが、35分ほどで通過。プロトレックの高度計は695mを指していました。峠には指導標がありますが、マメガタ峠の標識はありませんでした。

峠から鹿岳の一ノ岳まで高度差は300m以上。一ノ岳でお昼にしようと登りはじめますが、お腹が空いてなかなか歩が進まず、一ノ岳と二ノ岳の基部から一ノ岳まで上がるときはちょっぴり恐かったりで(笑)、マメガタ峠~一ノ岳はコースタイムオーバーの50分かかって到着。ここでお昼ごはんにします。

お昼御飯を食べ終える頃、単独の男性が登ってきたので、展望のことなどすこしお話。その後、二ノ岳に向かいます。二ノ岳では一ノ岳からは見えなかった浅間山が姿を現し、感激です。朝は雲に隠れていましたが、今はもう山頂から吹き上げる噴煙まで視認できます。ここは一級の展望地で、雲に隠れた赤城や谷川などを除くと、榛名、妙義、などなど、ここから見ることの出来るほとんどの山々が遮るもの無くきれいに見えて、ゴキゲンでした。

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二ノ岳から南西方向にも踏み跡がありましたが、指導標通り北北西に延びる「木々岩峠・高原」方面への踏み跡に入り下山開始。尾根通しに20分ほど歩くと「高原 二ノ岳」の指導標のある小ピークで尾根を外れて急傾斜の滑りやすい径を下ります。ここもやはり周回ルートには使われにくい経路ですが、すぐに植林帯に入ってやがて重機が通れるほどの幅広の作業道になります。

あとは作業道をのんびり下るだけ…と思いきや、この作業道、上部は間伐された杉の木がそこらじゅうで道をふさいでおり、分岐も沢山あって登りにとったら経路はまったく判らない状態。ひょっとして自分がどこかで道を間違えたかとも思ったのですが、ある程度降りると杉の間伐材は無くなり、下部の方で「木々岩下登山道杉の木伐採中につき危険、登山できません 12月10日から12月30日まで」との表示。しかし、車道に降りてみると登山不可の表示はどこを探してもありません。車道から表示のあるところまで30分はかかるでしょうから、マイナーコースとはいえ、これは登ってきた人がいたら、ちょっと酷だなぁと思いました。

車道に降りてからは、バスまで時間が十分すぎるほどあると判ったので、少し小腹を満たしてから、非常にゆっくりとしたペースで、途中、地元の人と立ち話をしたり、古民家を写真に収めたりしながら、小沢橋までの車道歩きを楽しみました。おそらく真面目に歩けば一時間ほどでじゅうぶん着くと思います。

小沢橋には酒屋もあるので、お酒やビールを仕入れてバスを待ちます。やってきたバスは前回乗ったときと同じ様なライトバン形のもの。もちろん乗客は私一人。南牧の山のお話など聞かせていただきながら、温かい車内でゆったりとし、下仁田駅に到着。行きと同じ上信電鉄で帰途につきました。

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2007.05.02

【アカヤシオ姫に会いに三ツ岩岳へ…】 山バス情報60

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【山行日】 2007年4月30日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:19 - 05:28 池袋  (山手線)
池袋  05:30 - 05:40 赤羽  (赤羽線)
赤羽  05:54 - 07:27 高崎  (高崎線)
高崎  07:33 - 08:37 下仁田 (上信電鉄)

「バス」
下仁田駅 08:45 - 09:05 雨沢(あめざわ) (南牧乗合バス)

「歩行」
雨沢バス停 09:10 - 10:20 三ツ岩岳登山口
登山口   10:30 - 11:55 三ツ岩岳山頂
三ツ岩岳  12:20 - 13:10 登山口
登山口   13:20 - 14:20 雨沢バス停

「バス」
雨沢    14:55 - 15:17 下仁田駅  (南牧乗合バス)

「鉄道」
下仁田  15:25 - 16:24 高崎  (上信電鉄)
高崎   16:41 - 18:18 赤羽  (高崎線)
赤羽   18:26 - 18:40 新宿  (埼京線)


南牧乗合バスは5月1日よりダイヤを変更したため、
大変残念ですが、上記のバスはもう利用できません。

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土曜出勤、風邪と、2週連続でお山に行けず、今年は暖かいのでアカヤシオとは会えずに終わってしまうかも、と思っていたのですが、何とか間に合いました。

さすがにもう盛りは過ぎてしまったようでしたが、やはりあのお姫様色は何度目にしても好いものです。天気にもめぐまれて、3週間ぶりの山行の感想は「やっぱり今日も早起きして来てよかった」でした。

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久々の下仁田駅。でも駅前に停まっているバスは、以前下仁田駅で目にした観能(かんのう)行きのバスと全然違う、ライトバンバス。「ありゃ、この調子じゃ近い将来廃線になっちゃうかな」などという心配をよそに、GWだけあってライトバンバスは登山客5人と一般客2人を乗せて発車。

車内には降車ボタンがあるのだけれど、アナウンスも流れず、運転手さんはぶんぶん先を飛ばします。さすがに鹿岳(かなたけ)の登山口である小沢橋の手前で「降りる方いますか」と聞いたものの、あとは登山者がバス停の手前と思われる場所で見当をつけて「○○で降ろしてください」と自己申告すれば停まるという調子。

私は幸い自分の目的地(雨沢)で降りたい登山客が他にもいらしたので、その方の申告で無事降車できました(笑)。乗車前に降車地を告げておく方が良さそうです。

しかし、このバス、なんと、この日(4/30)が最終運行日。バス停にも車内にも何のお知らせもなかったのですが、この記事を書く際、何気にHPを見に行ったら5/1からダイヤ変更されていたのです。HPには改正とありますが、8:45発は無くなり、09:50発は役場前止まり。登山者にとっては残念ながら改悪としかいいようがありません(泣)。

雨沢からの長い車道歩きですが、これはコースタイムほどはかからないと思います。雨沢~奥ノ萱を走っているおもしろい村営バスのバス停を見つけましたが、さすがにこれは登山には使えそうもありませんね。

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(クリック拡大可)

それにしても金曜だけ運行ってどういうことなのでしょう。週に一度お医者さんに行かれるお年寄りのために走っているということでしょうか。


で、本題の三ツ岩岳ですが、登山道は至って明瞭。ロープなども必要な箇所には設置されており、危険箇所もありません。

アカヤシオはもう終盤。花びらの散った跡もありました。連休後半はラストチャンスではありますが、同時にこの標高ではもう咲き終わり・咲き残りしか見られないかもしれません。

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バスもアカヤシオもぎりぎりで滑り込みセーフという感じでした。

帰り道、車道をとぼとぼ歩いていると、山中で追い抜いたパーティーのワゴン車に乗っていかないかと誘っていただいたのですが、バス停に早く着きすぎても待ち時間が長くなるだけだったのと、奥ノ萱の集落を撮っておきたかったので、「お気持ちだけありがとうございます」とお断りしてしまいました。

せっかく誘っていただいたのにごめんなさい。m(__)m

でも、おかげで、こんな珍しい写真撮れたんですよ(笑)。

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奥ノ萱の集落でおじいさんと少しお話。「今度は烏帽子に登りにまた来るから」と笑顔で挨拶してお別れしたのですが、あのバスダイヤ改正(改悪:笑)ではその約束が果たせるかどうか…。

ウーム、村営バスはもちろん住民のために走っているのだし、群馬という土地柄、登山客相手のバスダイヤは組みにくいのだろうけれど、これだけいい山が沢山あるのだから、せめてGWだけでも…と自分勝手なことを考えてしまいます。。。


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2007.01.28

【春のよう… 父不見山】 山バス情報53

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【山行日】 2007年1月27日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  06:04 - 06:13 池袋  (JR山手線)
池袋  06:21 - 06:30 赤羽  (JR赤羽線)
赤羽  06:38 - 08:00 新町  (JR高崎線)

「バス」
新町  08:15 - 09:43 生利  (日本中央バス 1050円)

「歩行」
生利(しょうり)09:50 - 10:50 登山道入口
登山道入口   10:55 - 11:35 杉の峠 
杉ノ峠     11:45 - 12:15 父不見山
父不見山    12:55 - 13:45 坂丸峠
坂丸峠     13:55 - 14:40 長沢バス停 

「バス」
長沢(ちょうざわ)15:25 - 16:00 小鹿野役場 (西武観光バス 510円)
小鹿野役場 16:05 - 16:38 皆野駅   (西武観光バス 470円)

「鉄道」
皆野   16:42 - 16:54 御花畑 (秩父鉄道)
西武秩父 17:02 - 17:54 飯能  (西武秩父線)
飯能   17:59 - 18:58 池袋  (西武池袋線 準急)
池袋   19:06 - 19:12 新宿  (JR埼京線)

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(杉ノ峠~父不見山稜線より奥秩父・奥多摩方面を望む)


「父不見山 誰にも会わぬ 峠道 車道ばかりなり 生利からの道」

限りなく奥武蔵に近い西上州の山、父不見山(ててめえじ)は、東京からバスで日帰りの記録はあまり見かけず、ガイドブックも武州(埼玉)側からのアプローチばかり紹介されています。

国境越えこそ山の醍醐味との主張に頑迷にこだわるワタクシとしては、やはり多少お金がかかっても、上武国境を越えるプランに拘泥しました。

最初考えたのは、上州の小平から登って、長久保へ降りるというパターンでしたが、小平からだと、日本中央バスがその直前の万場で5分の停車というネックがあり、そのうえ、エアリア西上州には「荒れた車道をからみながら」という記述があります。

生利(しょうり)からの道は以前のエアリア西上州や最近のエアリア奥秩父1では赤線が入っていませんが、最新のエアリア西上州06には赤実線が入っており、現況偵察という意味合いも兼ねて、生利から登り長沢(ちょうざわ)へ降りるという案に決定しました。

で、問題の生利から杉の峠への径ですが、エアリアで「父不見山まで160分」の看板という地点に看板はなく、見えにくい場所に指導標があるだけです。そして、その指導標からは延々と「荒れた車道」(といってもおそらく軽トラックぐらいしか入れない)を600m付近の山腹を巻く立派な車道と交差するまで歩かされ、さらに、交差地点からも荒れた車道を少し歩きます。

ようやく着いた登山道入口には「杉の峠まで80分」と衝撃的な文字が書かれていますが、どんなに歩くのが遅い人でもそんなにかかりません。半分の40分ほどをみておけばいいと思います。父不見山までのタイムにしても余裕があるくらいです。

登山道に入っても相変わらずの植林。これは峠までずっと続きます。登山道はあまり歩かれていないせいか、バラヤブや灌木のヤブが少しありますが、手入れはされているようなので、今の季節や春先なら歩くのに支障はありません。道形は非常にはっきりしていますから、登りにとる分には迷う心配もほとんどないでしょう。

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(杉ノ峠)

杉ノ峠に出るとぱっと明るくなって、奥秩父・奥多摩・奥武蔵方面の展望が見事です。その名の通り古い杉の木があって、いい峠だなと思いました。

稜線は山火事の痕跡はもうあまり見えず、茂ったカヤトがややうるさい感じです。

山頂に着けば誰かしらいるだろうとの予想は外れて、お昼時だというのに、山頂を独り占め。展望はありませんので、展望を楽しみながら食事をしたい場合は、隣の△1065.7(「大塚」の立派な標柱があるが、通称は「長久保ノ頭」)で昼食をとる方が佳いでしょう。

長久保ノ頭から坂丸峠は、途中、少々わかりにくいところもありますので、マーキングや指導標をよく見ていきます。

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(坂丸峠から小平への径)

坂丸峠で小平方面へ自然林の「イイ感じ」の径が下っているのを見て、かなり後ろ髪引かれましたが、、、当初の計画通り国境越えにこだわって、薄暗い植林の道を長沢(ちょうざわ)へ。 結局この日、山中ではとうとう誰にも会いませんでした。

長沢は奥武蔵ののどかな山村集落そのもの。とても気に入りました。長沢バス停前には酒屋があってビールを買いに入ると、ひとしきり父不見山のことや二子山のお話を聞かせて頂き、店を出てバスの待合所に向かうと酒屋の奥さんが追いかけてきて、「残りモンだけどよかったら食べてみて」と笑いながらお餅を手渡してくださいました。

こういうのっていいよなー、坂丸峠でかなり迷ったけれど、当初の計画通り武州へ降りてきてよかった… そう感じながら暖かい座布団がある長沢のバスの待合所で小鹿野役場行きのバスを待ちました。

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2006.12.24

【鉄な山旅… 荒船山国境越え】 山バス情報49

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(本当に真っ平らな荒船山の稜線)


【山行日】2006年12月23日(祝)

【使用公共交通機関等の詳細】

「鉄道」
新宿  05:56 - 06:05 池袋  (山手線)
池袋  06:11 - 06:20 赤羽  (赤羽線)
赤羽  06:26 - 08:02 高崎  (高崎線)
高崎  08:14 - 09:14 下仁田 (上信電鉄:1080円)

「バス」
下仁田駅 09:25 - 09:47 三ツ瀬 (下仁田町営バス:400円)

「歩行」
三ツ瀬バス停 09:55 - 10:25 登山口
登山口  10:35 - 11:20 中の宮
中の宮  11:30 - 12:10 艫岩(ともいわ)
艫岩   12:55 - 13:35 経塚山(荒船山最高地点)
経塚山  14:05 - 14:55 荒船不動
荒船不動 15:05 - 16:00 初谷(しょや)バス停手前

「親切な方の車」
初谷バス停手前 16:00 - 16:15 中込駅近くの交差点

「鉄道」
中込  17:01 - 17:32 小海 (小海線)
小海  17:34 - 18:40 小淵沢(小海線)
小淵沢 18:48 - 20:33 大月 (中央線)
大月  20:49 - 22:19 新宿 (中央線快速)

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(艫岩から浅間山を望む)


稲含山からどんよりした曇り空の下とはいえ、荒船山のあの雄姿を見てしまった以上、登らないわけがありません(笑)。エアリアやバス時刻表などを見ているうちに、18きっぷの時期にぜひやってみたい面白いコース取りを見つけてしまい、実行してみました。

公共交通機関を使って山を歩くとき、一番面白いのは、山越えをしてその山の向こう側に降りてしまうことだと私は思っているのですが、上州の三ツ瀬(下仁田)から荒船山を越えて信州は佐久側の初谷(しょや)=黒田へ降りてしまうというルートはその醍醐味を十分に味わえそうです(鉄道だけで考えても東京→埼玉→群馬→長野→山梨→神奈川→東京と、1都5県を通過するので、18きっぷのうまみも充分味わえます)。

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この日は土曜とはいえ祝日だったので、下仁田駅から市野萱へ向かうバスが30分ほど早く出てくれますが、三ツ瀬バス停を歩き始めたのは10時前。平日や土曜の8:30発のバスは私のところからは現時点のダイヤではタッチの差で乗れないので、なんとかあと5分出発を遅らせて下仁田8:33着の乗客を拾って欲しい(笑)と思います。

三ツ瀬には荒船山山頂まで2時間との看板がありますが、よっぽどの健脚でなければ2時間は無理ではないでしょうか。

登山道はよく整備されており、西上州入門者でも問題なく危険箇所もありません。稜線上では霜柱が融けてぬかるんでいましたので、スパッツは必携。またこの日は経塚山(荒船山最高地点)への上りで積雪が見られ、少々凍結部分もありましたので、下りでは念のため軽アイゼンを使用しました。4本爪でいいので、携行しておくことをお奨めします。

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(経塚山=行塚山ではきれいな霧氷が見られた)

展望は冬晴れということで、あわよくば北アルプスもと期待して行ったのですが、トモ岩からの展望はというと、浅間山はくっきりきれいに見えていたものの、北アルプスどころか、谷川岳も見えず、むしろ前回の稲含山の方が曇っていたけれどよっぽどよく見えた、という感じでした。
それでもやはり冠雪した浅間山はかっこいい。個人的には富士山よりも好きです。

今回の目的はもうひとつあって、それは艫岩の近くにある避難小屋の下見です。東北や東京近郊の山の避難小屋は書籍などで、現在ではかなり詳しいことがわかるのですが、この荒船山の避難小屋は情報がなく、マイカー登山が盛んな西上州となると利用者もいなくて小屋が荒廃しているのでは、と心配していたのです。。。

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(荒船山避難小屋)

さすがに少し老朽化してはいますが、トイレ(女性用が閉鎖中でした)とあずまやもあり、中は、きれいに使われています。一杯水のほか、稜線上にも水場がありますし、食糧や寝具などを担ぎ上げる労を厭わなければ宿泊にも使えそうです。もちろん暖房器具などないので真冬の使用は厳しいとは思いますが…

星尾峠から荒船不動尊への道は整備され傾斜もほどよく非常に歩きやすい径でした。初谷(しょや)のバス停に早く着きすぎると寒くてつらいだろうと、意識して遅めに歩いたのですが、それでも35分ほど。急げば20分で下れるのではないでしょうか。

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(信州側から見た兜岩山)


後方に聳える兜岩山や信州側から見ると上州側に比べて低く見える荒船山の姿を見ながら荒船不動からの車道を、これまた意識的にゆっくりのんびり歩いて初谷のバス停に向かいましたが、コースタイムを5分ほどオーバーしただけで初谷バス停がすぐそこに見え、腕時計を覗いて「ああ、バスまで1時間もある。どうやってこの寒空のなか時間を潰そうか」と頭を抱えたところで、車が停まって「どちらまで行くのですか?よかったら乗っていきませんか?」とのお言葉♪

その男性は今日は山ではなかったのですが、ときどきスニーカーでも登れるような山に登っているという方でした。その男性が一足早いクリスマスの天使様に見えてしまったことは言うまでもありません。 

車に乗せて頂いたおかげで、当初予定していた小海線には1時間半以上早く乗れ、午前様の帰宅予定時間も余裕で当日中に帰宅でき、本当に感謝感激雨あられでした。
<(_ _)> <(_ _)> <(_ _)>

そんなわけで、初谷から中込駅へのバス(千曲バス)はバスの写真も停留所の写真もありません。その代わりといってはなんですが、帰りの大月駅で時間があったので、富士急山梨バス大月営業所年末年始ダイヤのお知らせをゲットしてきました↓ので、よろしければ参考にしてください。

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(クリック拡大可:12/29 12/30 1/4 は休日ダイヤでの運行)


☆☆☆ 追記 ☆☆☆

あとから気付いたのですが、今回の帰りのルート、18きっぷの時期以外なら、中込駅から電車でなく高速バスを使うという手もあります。

これだと、電車より安くて、帰京時刻も(渋滞さえ無ければ:笑)ずっと早くなります。
下仁田からの帰りにも使えますネ♪

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2006.12.12

【林道地獄… 稲含山】 山バス情報48

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【山行日】2006年12月10日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿 05:19 - 05:28 池袋 (山手線)
池袋 05:30 - 05:40 赤羽 (埼京線)
赤羽 05:54 - 07:27 高崎 (高崎線)
高崎 07:33 - 08:13 上州富岡 (上信電鉄:770円)

「バス(乗り合いタクシー)」
上州富岡 08:25 - 09:02 那須 (上信ハイヤー:650円)

「歩行」
那須 09:10 - 10:05 登山口
登山口 10:10 - (黒内山経由)- 11:15 鳥居
鳥居  11:20 - 12:00 稲含山
稲含山 12:55 - 16:25 下仁田駅

「鉄道」
下仁田駅 16:45 - 17:44 高崎 (上信電鉄:1080円)
高崎   18:15 - 20:03 新宿 (湘南新宿ライン)

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(稲含山から荒船山を望む)


どこの山に行ってもそれなりに満足して、帰途、「あぁ、今日も早起きして山に来てよかった」と大抵の場合思うのですが、今回の西上州の稲含山だけは残念ながら「うーん、ちょっとなぁ」という感じでした。

那須バス停から登山口まで1時間ほどの林道歩きは最初からわかっていたので、なんということもなかったのですが、登山口と称される地点から先も延々と林道歩き。。。
たまりかねて林道が尾根に一番近づいたと思われる地点で、尾根にあがれそうな(朽ち果てそうな:笑)ハシゴを発見。尾根にあがってエアリアにも記載されている黒内山(1112m峰)経由で尾根伝いに歩いてみました。

しかし、尾根と送電線の巡視路らしき快適な山の道を歩けたのはホンノ30分ほど。再び林道に降り立ち、鞍部(鳥居)からは過剰整備とも言える登山道。。。

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(稲含山登山道。前日の雨は標高1300mでは雪…)

山頂の展望は確かに360度。晴れてさえいれば申し分ありません。しかし、下山に使うつもりだった茂垣への登山道は、私の見落としかも知れませんが、どうも茂垣から鳥居までの林道が開通したことで壊滅的に潰されてしまっている??ような...  茂垣の集落(牛舎があるあたり?)で登山口を探しても見つかりませんでしたので、マイカー登山が盛んな上州の山でついに行き着くところまで行ってしまったような気がしてなりません。

この日は山歩きではなく林道歩きだったなぁ、というのが正直な感想。ちょうどこの日から18きっぷの解禁だったため、安く済んだので、まあ許せるのですが、これが正規料金だった日には、もしかするとあばれていたかも(笑)しれません。

しかし、悪いことばかりではありませんでした。山頂からの展望はどんより曇って浅間が隠れてしまっていたことを除けば、近くの白髪山や赤久縄山・西御荷鉾山を始め、荒船山・物見山など西上州の奥の山、そしてこの秋登った浅間隠や鼻曲山、さらに遠く谷川岳も見えていました。

山頂で見えなかった浅間山も下りの長い長い林道歩きですっかり雲を取り払ってトップ写真のような綺麗な姿を見せてくれましたし、下りの林道歩きの最中も、右手の尾根の大山や御岳山の鋭い岩峰を見て、西上州の安易に取り付けない岩尾根の姿を直に確認することができたということも大きな収穫でした。

そして、下の写真のように「入らないで欲しい」と注意書された稲含山から杖植峠(つえたてとうげ)・白髪山方面への道を実は少しだけ偵察してきたのですが、これが結構しっかりした踏み跡で、赤久縄山からの尾根伝いの縦走に少々興味が湧きました。

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そして、今回のスペシャルスクープ?は新たな山バスの情報♪
下仁田駅で時間があったので何気なくバス停など観察に行ったら、思わぬ収穫が…。

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ナント、写真のように下仁田駅から上野村へバス(というか乗り合いタクシー)がいつのまにか運行されていて、これを利用すれば上野村に9:30に入れるのです。

上野村へはJRの新町駅から日本中央バスが走っていますが、早朝の6時台のバスを利用できる人はほとんどいないため、上野村の砥根平へは10:40着ということで、ちょっと山には利用しにくい状況でした。

なんでも総工費数百億円とからしい湯の沢トンネル開通によりこのバスが走るようになったみたいですが、そのダイヤを仔細に観察してみると、上野村のお年寄りが下仁田や富岡の病院に通う為にできたバス路線のようです。

おそらくバスといっても乗り合いタクシーと書かれているように、私がこの日乗った上州富岡~那須(下の写真参照)のような感じかと思いますが、しかし、この新路線バスを使っても諏訪山(カミヤツウチグラ)の日帰りはチョトきびしいなぁ、と頭を悩ませています(笑)。

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2006.05.04

【笠丸山でアカヤシオ&ヒカゲツツジ!】 山バス情報33

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【山行日】 2006年5月3日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  06:04 - 06:14 池袋  (山手線)
池袋  06:21 - 06:30 赤羽  (埼京線)
赤羽  06:39 - 08:01 新町  (高崎線)

「バス」
新町  08:15 - 10:24 藤沢  (日本中央バス 1710円)

「徒歩」
藤沢  10:30 - 11:35 登山口
登山口 11:40 - 12:30 笠丸山
笠丸山 13:10 - 13:35 地蔵峠
地蔵峠 13:35 - 14:00 登山口
登山口 14:05 - 15:15 藤沢

「バス」
藤沢  15:33 - 15:42 道の駅 (日本中央バス 180円)
道の駅 15:42 - 17:20 新町駅 (日本中央バス:急行バス 1650円)

「鉄道」
新町  17:24 - 19:03 新宿  (湘南新宿ライン)

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昨年の5月3日は熊倉でアカヤシオ見物。今年もコースを変えてアカヤシオを見に熊倉山で計画を立てていたのですが、やはりあの帰りの羊山公園芝桜見物組との衝突はどっと疲れるし、どうも熊倉の某尾根は私の技量ではまだ早すぎる感じがしたので、いろいろ考えた末選んだのがこの笠丸山。

ガイドブックの一部にはマイカーがないと日帰りは厳しいようなことが書いてあるけれど、どう見積もっても付近に一泊しなくてもバス利用で楽に日帰りできると判断。
日本中央バス は初めてだったので少し不安だったのですが、群馬県の人はバスで山に行ったりすることはまずない、と群馬の山に登るたびに聞かされていたので、マイナーな西上州ならバスも混まないだろうと勝手な推測(笑)で行ってきました。

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結果は憶測通り(笑)空いたバスで車内もゆったり。帰りのバスにいたっては貸切と、とてもGWとは思えない状況でした。

一応お断りしておきますが、この日「道の駅」で 急行バス に乗り継ぐことができましたが、この乗り継ぎはいつもできるとは限りません。
藤沢からバスに乗った際に、急行バスに乗り継げるのか運転手さんに尋ねてみたところ、この運転手さんが機転を利かせてくださって、急行バスに無線で連絡を取ってくださり、道も空いていたのでこの日は乗り継ぎがたまたまうまくできたという次第なのです。

でもでも、この急行バスはトイレ付きのデラックス車両で、シートもリクライニングできてとっても乗り心地が良かったです。乗り継ぎのためバス代が120円ほど余計にかかってしまいましたが、120円なら安いと思わせてくれる乗り心地の良さと速さでした。

で、肝心の(笑)アカヤシオ開花状況ですが、ちょうど見頃だったとはいえ、 komadoさんのところの掲示板 でも嘆かれていたように、今年は花が少ないようです。咲き誇る、とか咲き乱れる、というような言葉からはほど遠いというのが、残念ながら今年の実情かもしれません。

しかし、この笠丸山、頂上付近はアカヤシオだけでなくヒカゲツツジがすごい。最盛期はすぎていたようでしたが、言い方は悪いけれど、それこそ「掃いて捨てるぐらい」咲いています。

私の持っているエアリア「西上州・妙義」は実は99年版なのですが、いままで一度も使ったことがなく、今回が遅い遅い西上州デビューとあいなりました。林相といい、山脈(やまなみ)といい結構魅力的なところだと感じました。 少しだけ世界が広がった(?)かもです。

☆この山行のレポは こちら です。

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