【峠の湯と峠の釜めし…アプトの道遊歩道を歩く】
【湯行日】 2018年12月31日(月)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
八高線某駅 - 06:54 高麗川 (JR八高線)
高麗川 06:58 - 08:26 高崎 (JR八高線)
高崎 08:42 - 09:15 横川 (JR信越線)
「歩行」
横川駅 09:20 - 10:10 峠の湯
「温泉」
峠の湯 10:10 - 11:40 (500円:割引券使用)
「歩行」
峠の湯 11:40 - 12:20 めがね橋
めがね橋 12:30 - 12:50 熊ノ平
熊ノ平 13:00 - 13:55 峠の湯駅
峠の湯駅 14:00 - 14:35 横川駅
「鉄道」
横川 15:10 - 15:52 高崎 (JR信越線 遅延)
高崎 15:55 - 17:11 高麗川 (JR八高線 信越線連絡のため待機)
高麗川 17:30 - 八高線某駅 (JR八高線)
謹 賀 新 年
今年の冬の18きっぷは使用開始の12月10日が月曜日、使用期限の1月10日は木曜日。成人の日も今年は14日で使用期限に含まれないため、5回分を使い切るのはさすがに無理だとは思っていたのですが、今度はハムストリングを傷めてしまって、このままでは、元も取れずに終わってしまいそうです。
そこで、山は見送って、ウオーキングと温泉でも…ということで、選んだのが、ほぼ1年前に歩くのを見送った旧中山道の近くにある「アプトの道遊歩道」とその中間地点にある峠の湯。あわよくば、前回賞味し損ねた釜飯もリベンジしたい!との思惑もありました。
ここなら、『ぐんまの源泉パスポート』のクーポンで100円割引になりますし、9:15着の電車で行けば、ゆっくり歩いてちょうど開館時間の10時にピッタリです。
八高線を乗り継いで高崎から乗り込む信越線の車両には窓ガラスに雪が…。以前に乗ったときもそうだったのですが、これっておそらく、信越線で付いたのではなくて、水上あたりを走行した車両をそのまま使っているせいだと思います。実際、車内の床は雨天時のように濡れていました。
横川駅では、さすがに9時過ぎの到着だけあって、今回は駅員さんもいましたし、駅前にはタクシーも待機していました。前回同様、JRバスの方へと歩いて行くと、その先に車両基地のようなところが見えてきますが、そこが「アプトの道遊歩道」の起点になります。
このアプトの道遊歩道というのは、峠の湯までは、長野新幹線開通前まで走行していた信越線の廃線跡を辿ることになります。途中、丸山変電所跡にトロッコ駅のホームがあるように、不定期にトロッコ列車の運行があるためでしょう、線路は綺麗に整備されています。ちなみに張り紙によれば、トロッコ列車、今月は1月3日と1月12日に運行されるようです。
私は、途中、碓井関所跡に立ち寄ったりとのんびり歩きましたが、列車が上がれるだけあって、あまり勾配があるとは感じない道のりで、1時間弱で峠の湯に着いてしまいました。
注意していれば、峠の湯の手前で、アプト線(旧線)と在来線の廃線あとが分岐しているのに気づくと思います。峠の湯は新しい近代的な建物で、群馬県らしく広大な駐車場があって、開店直後だというのに、もう随分たくさんのクルマが駐まっています。大晦日なのでガラガラだとばかり思っていたのですが、少々当てが外れました(笑)。
で、峠の湯ですが、これが、なかなか私好みの、ぬるつきのある佳いお湯でした。外の露天はそれほどでもありませんでしたが、内側のお湯は、帰宅後の入浴は見送りにしたいという感じ。 しっとりとして、身体も芯まで温まる感じでした。
お湯から出ると11時前ですが、お腹も空いたので、ここでお昼にしました。メニューを見ると「峠の釜飯」があったので、さっそく注文。昔大月駅でよく買って食べた釜飯とたいして変わらないとばかり思っていたのですが、これが大違い。杏まで入っていて彩り豊かで、しかも美味しい♪ 量的には少々物足りなさも感じましたが、味に関しては十分満足でした。
大月駅の釜飯がなくなってからもう随分経ちますが、横川の釜めしだけは、ずっとこのまま続いていって欲しいものです。容器も実際にお米が炊けると包装紙に説明がある通りのどっしりと重いところが佳いですね。
お昼ごはんを食べた後は、足の調子次第では、磯部温泉への温泉ハシゴもサブプランに用意していたのですが、足の調子も天気も好いし、とりあえず、めがね橋までは行ってみようとアプトの道遊歩道を更に西進していきます。
ここからはさすがにアプト線跡だけあって、少し勾配が増す感じでしたが、山登りの傾斜に比べたら、ほとんど登りとは言えないような道のりです。スニーカーやランニングシューズ程度で十分でしょう。先へ行くほどトンネルが多くなり、めがね橋手前のトンネルは結構長いです。
めがね橋付近は、クルマで来ている観光客なども結構いて、少し賑やかになります。そして、この橋の上からは平成9年に廃線となった新線が見えます。遠い昔あそこを実際に鉄道に乗って通過した思い出深い線路ですが、現在は立入禁止になっているとのことです。
めがね橋では一旦国道に降りて見る方がめがね橋の姿がよくわかる、という説明書きもありましたので、降りて見てみましたが、ふと、バスの停留所があるのを見つけ近寄ってみると…
何と一日たった1往復のその便は、運休中とのこと。帰ってからJRバスのページで調べてみたところ、GW、夏期、紅葉時だけ走っているようです。
でも夏期って…。そうです、ここは途中いくつも注意書きのプレートが見つかるように、ヒルが出るんですよね。まぁ、考えてみたらすぐそばの妙義はヤマビルのメッカだし(笑)、いても全然不思議は無いと言えば無いのですが。。。
めがね橋から戻ろうかとも考えていたのですが、せっかくなので、行けるところまでいってみようと熊ノ平へ。トンネルばかりであまり面白味はありませんが、熊ノ平はなかなか明るい開けた場所です。 神社にお詣りしたら、そばのベンチで みかん休憩にして、来た道を戻ることに。線路もトンネルもまだ西に向かって続いているようですが、この先も遊歩道として整備するには莫大な維持費がかかってしまうのでしょう、現在は立入禁止になっています。
来た道を戻っていくと、やはり、下りだけあって、足取りは軽く、経過時間も短くなります。途中のトンネルに何度か注意書きがありましたが、トンネル内の照明は、午後六時で消灯されてしまうとのことですから、注意が必要です。
途中、碓井湖の先あたりで、サルを発見。人間を怖れる気配もなく、逆に行きかう人間をぼんやりと見物している感じで、写真に撮ってもこの通りです。
峠の湯駅で、ひと息入れてから、また来た道をアプト歩道で横川駅へ。横川駅には14時半過ぎの到着で、15:10発の電車まで おぎのや で持ち帰りの釜めしを購入したり、本店前の おぎのや資料館 で時間を潰したりしました。おぎのや資料館は、廃線となった信越本線の昔の写真など多数あって、テツの方はぜひ一度どうぞ(笑)。中は暖房も効いていてこの時期本当にありがたいです。
横川15:10発の信越線は、9分という乗り継ぎの良さで高崎発の八高線に接続している電車なのですが、途中踏切で警報のため停まってしまい、11分遅れ。 15:50発の八高線には乗り継げないと諦めかけていたのですが、アナウンスで乗り継ぎ次第の発車に切り替えてくれているとのこと。八高線は待機してくれていて、無事高麗川行きの気動車に乗り込むことができ、あまり夜遅くなることもなく帰り着くことが出来ました。
※今年も皆様が楽しく安全な山歩きを楽しめるようお祈り申し上げます。
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