2026.08.02

【三泊四日 小太郎山経由 白峰三山縦走 四日目】 山バス情報223

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(大門沢小屋より望む富士山)


【山行日】2026年07月23日(木)


【四日目】

「歩行」

大門沢小屋  05:40 - 06:25 丸太ベンチ
丸太ベンチ  06:35 - 07:30 1150m付近 
1150m付近  07:40 - 08:00 登山者休憩所(テントとベンチ)
登山者休憩所 08:10 - 09:15 女帝の湯 (一日券 1000円)
女帝の湯   13:35 - 13:40 奈良田温泉バス停

「バス」
奈良田温泉 13:50 - 15:00 下部温泉駅(早川町乗合バス 800円 + 手荷物代200円)

「鉄道」
下部温泉 15:27 - 16:20 甲府 (JR東海 ふじかわ7号 遅延)
甲府   16:32 - 17:31 八王子 (JR東日本 あずさ42号)

 

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(早川町乗合バス 初めての乗車♪)


 三つの山小屋のうち一番標高が低いとはいえ、前夜は結構冷えて、消灯後に一度トイレに行き、そのあとは掛布団と毛布で就寝。朝は四時半ごろまでぐずぐずして、さて、お弁当はどうしようか…と思案。食堂に行って食べてもいいのですが、食べるのがすっかり遅くなってしまった私は、足の筋肉痛もあってベンチの椅子に腰かけて外で食べることを選択(食堂は床にじかに座り、椅子ではありません)。

 ところが、外のベンチで粉末アクエリアスで作った飲料水でお弁当を食べている私に気づいた小屋の若きスタッフが、「お味噌汁どうぞ」とわざわざ食堂から運んできてくれて、大感激。こんな身勝手な登山者にも気配りをしてくれるなんてと、申し訳ない気分でしたが。おいしくいただき、帰るときには「お気をつけて」との温かい言葉までいただきました。

 そのベンチのすぐ近くから、トイレとテント場がある方向を望むと、富士山がきれいに見えています。昨日ほんのいっとき富士山が稜線から見えたという話を聞いた時、まぁ、前回のあのガスガスの北岳の時もなぜか厭味のように見えていた苦い記憶もあったし(苦笑)、富士山は自分の家のベランダからも見えるし、と思って、それほど残念な気持ちにもならなかったのですが、こうやって最終日にこんなにすっきりきれいな富士山を目にすると、やっぱりうれしい気分になります。

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 いい山小屋でした。トイレに備え付けの紙がないことや、水洗でないことに不満を漏らしていた登山者もいましたけれど、山小屋って本来そういうところなんじゃないでしょうか。生ビールどころか、ビールがあっても冷蔵庫なんてものもなくて、あまり冷えていないというのも昔はたくさんあって、トイレットペーパーの持参なんて普通のことなのではないかなと思います。

 下山は沢沿いを行きますので、沢からの風が涼しい分助かります。丸太橋で左岸に移り、またすぐに右岸へと渡り返します。傾斜は昨日に比べ緩やかですが、広葉樹の森となって登山道自体も水が流れているところがあったりして、ぐちゃぐちゃの径が続いたりします。

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(登山道が小さな沢のようになっているところもある:笑)

 45分ほどで丸太が横たわったベンチ(?)が見つかったので、水分補給と足休め。

 休憩後、沢から離れてやけに高巻くなぁ…、ここも崩落して付け替えたのかなと思いながら歩いていくと小尾根を乗っ越して、今までとは逆の方向に進む感じで緩やかに下っていきます。ちょうどエアリア(山と高原地図)で「峠」と記された地点、地形図「夜叉神峠」で1515と記されたあたりだと思います。

 ここら辺はほぼ平坦な台地を進む感じで、非常に歩きやすいのですが、そのあとに残忍とも言える急下降があることが地形図からもわかります。多分ここがその淵のあたりというところ(大きな岩がごろごろしています↓)で、水分補給がてら足休めをして一息入れます。

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 予想通りの急降下は、そこから五分ほど歩いたところから始まり、途中で一回踏ん張りがきかずに尻餅をついたほかは、ストックを使って慎重に下ることを心掛け、橋の手前5分ほどのところまで無事に下りられました。

 休憩に御あつらえ向きの岩があったので、座って足休めとまたまた水分補給。

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 下を轟轟と勢いよく流れる沢に架けられた高度感のある揺れるつり橋↑を、「こわいよう」と言いながら渡りきり、 「砂防堰堤整備のための工事用道路」の工事現場の脇を抜けると、前方に登山者休憩所と記されたテントのあるベンチに行き当たり、ここで粉末を溶いたアクエリアスをすべて飲み干し、一息。

 この炎天下、日陰を作ってくれているだけでもありがたいのですが、なんとWI-FIまで用意してくれています。私はギガよりバッテリーの減りの方が気になっていたので、利用しませんでしたが、昨今のハイカーはみなスマホ依存度が高いので、ありがたい設備(?)かと思います。

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 日焼けのひどい肌にさらなるダメージを与えたくなかったので、日焼け止めを塗り直してから歩き始めます。

 ここからは車道歩きと思っていたのですが、「もりやまばし」に架かる立派な吊り橋を渡って再度短いながら登山道に入り、それが終わると車道歩きです。8時台とまだ日が頭の上ではなかったためか、車道歩きも日陰を拾って歩ける個所もあって助かりましたし、途中道路整備の方たちも親切に声をかけてくださったおかげでつらい苦しいという思いはほぼゼロ。

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(ほぼどんぴしゃで広河原行のバスがやってくるが…)

 第一発電所の停留所があって、時刻表を見ると08:46(あと三分)に広河原行のバスがやってくるとわかりましたが、もちろん素通り。これに乗って広河原でシャワーという手があるのも知っていましたが、奈良田の温泉にのんびり浸かってみたかったですし、広河原に戻るのではせっかくの縦走が周回になってしまうのと同じです。

 交通整理の旗振りの方たちにお声がけいただきながら車道を歩き、立派な奈良田橋を渡ると、まもなくで「奈良田の里温泉」の看板。舗装道を上がっていくと、お目当ての「女帝の湯」が現れます。

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(女帝の湯)

 時刻は09:15。九時開店に間に合うように降りて、09:50のバスで帰った方もいらっしゃったようですが、私はのんびり温泉で汗を流して、お昼ごはんもここで食べようと思っていたので、13:50までここで時間つぶしというか、ゆったりとした時の流れを存分に楽しんで、それから帰途に就くことにします。

 女帝の湯は入ったところに自動券売機があって、そこで入浴券や食券を購入するようになっています。門構えからするると、ちょっと意外な感じでしたが、ほとんど公営の入浴施設のような感じ。

 私は、4時間余り時間つぶしさせてもらうことがわかっていたので、一日何度でも入浴できる一日入浴券(1000円)を購入しましたが、短時間で汗だけ流す方でしたら、一回入浴券が700円で購入可能です。

 私にしては珍しく一時間以上かけて入浴を楽しみ、ゆっくりと昼食をいただきながら、休憩所で休ませていただきました。お湯はぬるめの湯舟とやや熱めの湯舟があって、交互に入浴を繰り返しました。お湯は私好みで無色でほぼ無臭に近いながらも適度なぬるつきがあって、とても気に入りました。ここで「髭を剃って汗を流すだけ」なんて絶対もったいない!というぐらい、肌に優しい感じの長く浸かっていたいと感じるいいお湯でした。

 ほうとうを食べて、生ビールのおかわりをしてもなかなか時間が過ぎず、友人に無事下山した旨のメールなど打ちながら、山里の温泉らしい風景をぼんやり眺めてゆったりとした時間の流れを楽しみます。

 女帝の湯から奈良田温泉のバス停は近道がわかると五分もかからずに着いてしまいます。戻って遠回りでも10分程度。14時前ですとやっぱり850mの標高でも陽射しがきつく暑いです。やがて運転手さんがやってきて、バスに乗り込み発車。

 バスのアナウンスには観光案内なども含まれ、気になっていた伝付峠入口バス停、七面山登山口など通過した後、よく整備された道路をゆっくり走行。下部温泉駅までは一時間余り。運賃は下部温泉駅までは800円。身延駅までは1000円。ただし登山者は手荷物代200円プラスになります。現金払いのみです。

 到着した下部温泉駅は記憶通り無人駅で切符の自動販売機もシャッターが下りていて切符も特急券も駅では買えません。いつも18きっぷでこの駅から乗っていた私は、どうすればいいのか勝手がわからず、少々不安な面持ち。ここはJR東海なので、SUICAはもちろん、「えきねっと」で特急券だけというのもできません。

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(下部温泉駅:無人駅で自動券売機もシャッターが降りています)

 

 アナウンスが流れて、身延線はなんとこの酷暑で、レール温度上昇による遅延が発生して到着が遅れるとのこと。

 焼け焦げそうな暑さの中、52分発の普通列車甲府行きを待たずに、8分遅れでやってきた特急ふじかわ号に乗ってしまうことに。。。初めて乗る身延線の特急車両(笑)…。快適な座り心地の自由席に座ると、一番後ろの三両目だったせいか、すぐに車掌がやってきて、特急券と八王子までの乗車券(自動改札は通れないペラペラの紙です:計3050円)を購入。

 「あずさも座席未指定券なら発行できますが…」という車掌の案内でしたが、連絡の良いかいじ号は接続できるか微妙(結局接続できなかった)でしたし、座れないなら特急ではなく鈍行に乗って帰ればいいだけの話です(それに「えきねっとアプリ」なら特急券が少しだけ割引になります)。

 甲府駅では次の中央線の上り普通列車は塩山行。すぐにああ、例のこの時間に引っかかるあの厄介な電車(笑)だと気づき、駅ネットで調べてみるとまもなくやってくる「あずさ」は八王子までノンストップで指定席も余裕で取れるとわかり、即購入。1時間とかからずに八王子に到着して、餃子の王将で〆にしてから帰途に就いたのでした。 

初日(一日目)に戻る

 

完

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2026.08.01

【三泊四日 小太郎山経由 白峰三山縦走 三日目】 山バス情報223


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(農鳥岳より間ノ岳と北岳を望む)

【山行日】2026年07月22日(水)


【三日目】

「歩行」

北岳山荘   05:30 - 06:00 中白根山
中白根山   06:10 - 07:10 間ノ岳
間ノ岳    07:20 - 08:30 農鳥小屋
農鳥小屋   08:40 - 09:40 西農鳥岳
西農鳥岳   09:50 - 10:25 農鳥岳
農鳥岳    10:55 - 11:35 大門沢下降点
大門沢下降点 11:40 - 12:45 2315m付近の木陰
2315m付近   12:55 - 13:45 1915m付近の河原
1915m付近   13:55 - 15:00 大門沢小屋 (二食)

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(西農鳥岳手前から望む間ノ岳 どっしりした山容が魅力的)


 前夜はマンテマやライチョウの話で盛り上がっていたパーティも、消灯時間前には、スッと静かになってくれて、その隙に寝入ることができ、2時頃目が覚めた時も、もう6時間睡眠とれてるわけだからと、目がさえていても気にならず、4時ごろまで布団の中でゴロゴロしていました。

ただ、起きる前から気になることがありました。腕の日焼けがひどく、たぶん、小太郎山の往復の時にハイマツの朝露と藪漕ぎで塗っていた日焼け止めが落ちてしまったためではないかと思います。腕と肘のあたりが特にひどくて、赤く腫れあがり、ところどころ紫色に変色しています。何度か日焼け止めを塗り直したつもりだったのですが、覆水盆に返らず、こうも派手に焼けてしまたあとではどうしようもありません。

 やれやれと思いながら朝食をとっていると向かいの席の男性が「天気悪いみたいだけれど、どこまで行くの?」と聞いてきて、大門沢までと答えると、大丈夫なの?という表情でした。

 昨日の夕食の時に聞いたヤマテン予報では高気圧が張り出しているので晴れだが、朝のうちは霧ということでした。朝霧は晴れというではないの、歩いているうちに晴れてくる、きっと大丈夫と言い聞かせて外に出ると、ガスガスはしょうがないですけれど、なにしろ3000mの稜線なので、風が強い強い。ちょうど十三年前の北岳へ向かう時と同じ感じで吹き荒れています。それでも日焼け止めを塗ったくって、長そでの上にレインウエアをウィンドブレーカー代わりに着て出発です。

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(濃霧と強風の中、稜線を行きます)

 

 確かに風は強いですけれど、小屋泊装備で荷は軽いし、進むのにそれほど支障はありません。こういうガスの時のためにある黄色の矢印や岩で作った進路表示、ケルンなどもあって、迷うようなこともありませんでした。30分ほどとコースタイム未満で中白根到着。昨日のこともあったので、しっかり水分補給して、座って休憩をとります。

 中白根からは、時折風が(ごく短時間ですが)やむようになってきて、黄色ペンキを目印に進んでいきます。ミヤマオダマキなどの高山植物を見つけると、写真に収めたりしますが、やはりピンボケばかり(笑)。

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 風がやんだ折に上空に少し青空も見えてきたりして、少し希望が持てるようになってきて、鉄柱のあるケルンを過ぎたころから、風も弱くなって…あれれ、ガスが晴れてきましたヨ♪

 前方に間ノ岳が姿を現し、思わず「わ、やっぱかっこいいな、間ノ岳」と口にしてしまいました。折しも間ノ岳から降りてきた人とあいさつを交わす際、「今から行くとちょうどいいかもしれないですよ、間ノ岳」と言われ、期待に胸が膨らみましたが、一方で、まだ距離があるので、これは束の間で、またガスっちゃうんじゃないかな…と、少々弱気になったり。。。

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(ガスが晴れてきましたよ…)

 

 ただ、どちらにしても山頂からの大展望は期待薄なので、自分としては北岳側からの間ノ岳の姿をこの目で見てカメラに収められたことは幸運、と前向きにとらえていました。

 たどり着いた間ノ岳山頂は、やはりガスで真っ白(笑)。まぁ、どうせ展望はないんだしと水分補給の10分休憩で腰を上げ、農鳥小屋の方へ向かうと、振り返った上空は少し青空も見えていますが、そう簡単にこのガスがきれいさっぱり抜けるという雰囲気でもなかったので、西農鳥岳から振り返り見た時の間ノ岳の雄姿を期待することに…。

 農鳥小屋へ向けて下っていくと、ガスが段々晴れてきてくれて、眼下の農鳥小屋が見え、山頂部は分厚い雲ながら目指す農鳥岳も見え、これからたどる尾根の姿がはっきり見えてきました。

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(眼下に農鳥小屋が見えてきましたが農鳥岳は雲が…)

 

 風も収まり、陽射しも出てきて、さすがにレインウエアは着ていられなくなって、日焼け止めを塗り直し、水分も補給して、歩いていきます。

 三国平との分岐あたりで農鳥岳頭上の雲も消えてくれて、想像していた山とは違って、ごつごつしていながらも頂稜部は横長の山容がはっきりと見えてきました。

 

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(農鳥岳、雲がとれて姿を現した)

 

 農鳥小屋に到着しても、農鳥岳はくっきり見えていても、間ノ岳は山頂部は厚い雲に覆われ、その姿ははっきりとは見えてくれません。

 小屋前のベンチではお弁当を食べているハイカーも多かったのですが、まだ八時半でお昼には早すぎますし、それほどおなかも空いていなかったので、昨日のこともあって(苦笑)、売店でポカリを購入して水分補給。トイレも借りたりして、名物の親父さんを探したのですが、お目にかかれませんでした(笑)。引退を表明したものの、今年も小屋に上がってきているという噂をネットでみかけたのですが、小屋内の仕事中だったのでしょうか…。

 西農鳥岳への登りは見た目でも結構急ですし、その先の下降のことも考え、ストックを出して、ゆっくり登っていくことに。。。

 時折呼吸を整えながら、振り返り見る間ノ岳は、雲がなかなか取れてくれません。その巨体は概ね見えてはいるものの、山頂部分だけ雲をかぶったままの状態が続いていました。

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(西農鳥岳手前…間ノ岳はここからの姿が一番美しいと思います)

 西農鳥岳手前でほぼ雲が取れた状態になり、右奥の北岳もその鋭鋒を垣間見せてくれたのですが、西農鳥岳の山頂では再び雲がかかってしまいました。小屋からちょうど一時間ほど経過していたので、西農鳥岳の山頂で座って、買ったポカリを空けました。西農鳥岳は3051m。山梨百名山の農鳥岳より実は25mほどですが標高が高いということを初めて知りました。

 休憩後は農鳥岳を目指すのですが、この西農鳥と農鳥の間の岩場の通過が意外に難しいというか大変でした。例の黄色いペンキマークが随所にあるので。アルプスの岩場に慣れている人には何でもないかもしれませんが、私のようにアルプスの(特に岩場の)経験が僅少なハイカーには、「え、ここを乗っ越すの?」と感じる個所がありました。

 

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(向こう側に乗っ越します)

 前方を歩く経験豊富そうなハイカーに教えてもらった塩見岳は頭に雲をまとったままですが、なるほどこの辺りまで来るとそれほど遠くないのだという感じで屹立しています。

 そして岩場を無事通過し終えた後は、ガスが去り、間ノ岳とその右の北岳がくっきりとその姿を現してくれて、なるほど深田百名山らしい貫禄ある二山だと、その姿にほれぼれします。そして、あんなところをこの自分が曲がりなりにも昨日今日で登り降りしてきたのだと思うと感慨深いものがありました(笑)。

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 二つの百名山を振り返り眺めながら、農鳥岳に到着。山頂は大勢のハイカーでにぎわっていましたが、せっかくこんな素敵な眺望があるのだしと、10時半前と早いですが、ここ、今回四座目の山梨百名山、農鳥岳山頂で北岳山荘で作っていただいたお弁当を広げることにしました。

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 たっぷり休憩したら、農鳥岳を後にして、大門沢の下降点へ向けて南下します。ここは先ほどまでと違って、緩やかな稜線を漫歩する感じで、今回の山行中一番気持ちよく歩けた稜線でした。駆け下っていくランナーもいて、それはそれでまた楽しそうです。 

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(稜線漫歩♪)

 

 行く手のやや右手に見えていた塩見岳は最後までそのてっぺんから雲の塊が取れませんでしたが、その姿はやはり周囲とは一線を画すものと感じ、これまであまり関心を持たなかったものの、この深田百名山にも少し興味がわいてきました。

 大門沢下降点は、広い岩の平坦地で、農鳥岳から40分ほどしか経過していませんが、このあとの急降下に備え、足休めをして水分もとってから降りることにします。

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(大門沢下降点)

 径は割とすぐに樹林帯になって、真昼の強い陽射しを少し和らげてくれるのがありがたいのですが、それにしても傾斜が本当に急角度なうえ、足元に岩がごろごろしているので、一歩ごとに着地点を判断しなければならず、これが結構疲れの原因ともなります。

 後ろから軽快に下ってくる人がいれば、すぐさま道を譲って、ストックを使いながらゆっくり事故の無いように下っていくことを心掛けました。ハクサンフウロやタカネグンナイフウロ、シャクナゲなど、花を見かけたら写真に収めるようにして、意識的にペースを緩めます。

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 コメツガ、シラビソの南アルプスらしい針葉樹の森↑を歩くのは大好きなのですが、急角度なうえに、ザレや粘土質の土やで滑りやすいので、余計下りでは負担が大きい径です。登りにとれば、高度も稼げていいのかもしれませんが、真夏は相当な体力が必要です。

 一時間ほど経過して2315m付近で木陰を見つけて、休憩。そのあとはただただひたすら下ってセンジュガンピを見つけるぐらいで、1915m付近の涸れ沢の河原で再び休憩。さらにそのあとは沢の右岸を時折高巻きで登り返したりしながら下る道のり。

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(センジュガンピ)

 倒木も数か所あって、「こんなところ、テント装備で農鳥小屋から奈良田まで下るとか、想像しただけで、げんなりするよ」とひとりごちてしまうぐらい疲れ、13年前、そんな無茶をせずに白根御池から撤退に決めて正解だったとしみじみ感じながら大門沢小屋に到着。コースタイム二時間半のところ三時間以上かかってしまいましたが、怪我もなく無事に小屋まで下りついたことに感謝。

 大門沢小屋は、17時夕食、20時消灯は前の二つの小屋と同じですが、朝食は全員お弁当で夕食時に渡されます。ただ、食堂は朝五時に開くので、食堂(お味噌汁付きになります)で食べてもOKというところがちょっと違うくらい。若い小屋のオーナーもほかの若いスタッフも、とても心配りの利くいい人たちばかりで、気持ちよく泊まれました。

 夕食はタンドリーチキンで私の好物だったせいもありますが、ご飯の炊き加減がふっくら柔らかで私好み。翌朝の朝食弁当も好物だったので、とてもおいしくいただけました。

 

最終日四日目(大門沢小屋から奈良田の里温泉へ下山)へ

 

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2026.07.27

【三泊四日 小太郎山経由 白峰三山縦走 二日目】 山バス情報223


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(小太郎山から北岳を望む)

 


【山行日】2026年07月21日(火)

「歩行」

白根御池小屋 05:30 - 06:35 丸太ベンチ
丸太ベンチ  06:40 - 07:25 稜線
稜線     07:35 - 09:10 小太郎山
小太郎山   09:20 - 11:00 小太郎山分岐
小太郎山分岐 11:10 - 11:30 肩の小屋手前
肩の小屋手前 11:40 - 11:50 肩ノ小屋ベンチ
肩ノ小屋   12:30 - 13:10 北岳
北岳     13:20 - 14:25 北岳山荘 (二食+弁当)

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(小太郎尾根で小太郎山へ… 前方に甲斐駒ヶ岳、左手に仙丈ケ岳)

 

 新しく耳栓を新調したためか、大いびきの人はほかの部屋だったためか、割と素直に寝付けましたが、やはり夜中に何度かは目が覚めてしまいます。そして4時半朝食というのも、ありがたい時間割ですが、起き抜けの食欲はあまりなくて、おかわりはせずにお昼のお弁当を受け取ったら、トイレに行ったり、日焼け止めを塗ったり、ストレッチをしたりして準備をしているとなんだかんだで1時間近く経過してしまいます。テントのころはテント撤収に時間がかかって、小屋泊まりの人を羨ましく思ったものですが、まだ小屋泊に慣れていないせいでしょうか、いつの間にか時間が経過しています(笑)。

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 五時半に小屋を出発。快晴で北岳がきれいに見えています↑。前回は二俣から八本歯のコルに上がり草スベリを降りてきましたが、今日は草スベリを上がってまずは小太郎山を目指します。地形図を見るまでもなく、のっけから急登。陽ざしが強く気温も高いので、努めてゆっくりと登っていきます。酸素量も下界の2/3近いわけで、最初から飛ばすとバテます。小屋から一時間ほどのところに丸太ベンチがあり、ためらうことなく水分補給を兼ねた休憩をとります。

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(ウサギギク?)


 昨日も見たタカネグンナイフウロ、ハクサンフウロ、タカネナデシコ、オトギリソウ…などとわかるお花もありましたが、やっぱり知らない名前のお花の方が多く、写真を撮りながら径を譲ってゆっくりペースを堅持します。

 前回見た中腹のお花畑には今は防鹿柵が設置されていて、シナノキンバイのほかヨツバシオガマ?も咲いており、登りきると二俣からの径を合わせ主稜線ともいえるところに出ます。今朝は天気が好く、周囲の山々、甲斐駒、仙丈ケ岳がきれいに見えていますが、鳳凰三山の方はすでに雲が沸いていて、間もなくオベリスクは見えなくなってしまいました。ここでも、水分補給を兼ねた休憩をとります。

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(甲斐駒、やっぱりかっこいい)

 北岳方面に少し行くと小太郎山分岐点の指導標があり、ここから小太郎山方面へと向かいます。行く手には奥に甲斐駒ヶ岳が見えており、左手(西側)には仙丈ケ岳がこちらにカールを向けて佇んでいます。前回はガスの中で気づきませんでしたが、貴公子を行く手に見つつ、女王様に見守られながら行くこの尾根歩きがとても贅沢で魅惑的なものだとこのとき改めて感じました。

 前方の甲斐駒ヶ岳は進んでいくにしたがって、ガスに覆われ半分も行かないうちに雲の中に隠れてしまいましたが、仙丈ケ岳の方は、すっきりとその姿をこちらに向けてくれています。径は概ね尾根に沿っていますが、エアリアにあるように西側に巻径があったりします。

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(仙丈ケ岳は雲に隠れることなく、ずっと見守っていてくれた)

 

 途中あまり意味のないところに赤テープがあったり、「ここは!?」と思うようなところになかったりで、途中の前小太郎山(偽ピーク)以外は標識は一切ありません。すっかりいつものバリハイモードになって進みます。

 私はsanpoさんの記事を読んでいたので、偽ピークの向こうが本物の小太郎山と最初からわかっていて、前小太郎山へ上がったところでがっくりすることはありませんでしたが、前小太郎山へ上がるまでは、その向こうに本物が隠れているとはほとんどの人が気づかないと思います。前小太郎山へ上がると稜線の先にもうひとつピークが見え、山梨百名山の角柱標識があるのが遠目にもわかります。

 最初、巻径をとらずになるべく尾根通しでと薄い踏み跡を追ったせいか、小太郎山にはコースタイムを五分ほどオーバーして到着。ここから見る北岳はなるほど立派な姿ですが、左側(東側)から雲が沸き上がっており、10分ほど水分補給休憩をとったら来た径を引き返します。

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(ホンモノの小太郎山山頂)

 

 ハイマツの藪をこぐところが多く、途中わかりにくいところもあって指導標は一切ないですから、この稜線に惹かれてしまう奇特な人を除けば、往復三時間かけてピストンする意味はあまりないかもしれません(笑)。

 ただ、シャクナゲとウメバチソウを除いて名前を憶えていない花々がいろいろ咲いていて、帰ってから調べてみようと、写真を撮りながら戻りました。

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 分岐に戻ったところで、水分補給休憩。時刻は11時。肩ノ小屋のベンチでお昼にしようかなと右手に仙丈ケ岳を眺めながら登っていきます。

 イワギキョウを写真に収めながら急坂を登り、肩ノ小屋が見えてきたところで、聞き覚えのある声がして周囲を見廻すと、登山道の右手にライチョウがいるのを発見。なんと子どもを三羽連れている母鳥らしく、登山道に出ていこうとしている子供たちを止めようと警告していたようでした。

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(たぶんお母さん)

 

 見ていると三羽とも出てきてしまって、左手の登山道に移動してしまい、母親が叱っているようです(笑)。

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(こどもたち…)

 

 ところがところが、こういった一部始終を写真に撮って、「さて」と立ち上がったところで、私の身に異変が。。。急に立ち眩みがして、山で時々なる「動悸の発作」も襲ってきて、近くの岩に座り直しました。。。

 「うわ、こんなところでやばいよなぁ、まったく…」立ち上がろうとするとまた立ち眩みで、しばらくそのまま座り込んでいました。何とか立ち上がれるようになったので、とりあえず肩ノ小屋のベンチまで行って、そこでお昼休憩に…。

 標高3000m以上のためか、症状は改善せず、お弁当のおにぎりも食べたくない…。そして視界が「立ち眩み状態のままで暗い」という状態が続いてなかなか治りません。。。まさか高山病? 前回の北岳では全くそんな症状もなく食欲も旺盛だったし、昨夏の甲斐駒でも全く高山病とは無縁な体なんだと変な自信を持っていたのですが、もし高度障害なら降りないといけないわけで、そうなると、せっかくここまで来たのにあまりにも悔しいし残念です。かぶっていた帽子で頭が締め付けられるような、肩のあたりがこわばったような不快感。それが結構長い時間続きました。。。

 しかし、白根御池小屋でおそらく常駐していたお医者さんがほかの登山者に「高山に慣れていて大丈夫と思っている方も、ここ数年の猛暑は異常ですから、熱中症には気を付けてください」と言っていたのを思い出して、肩ノ小屋でポカリスエットを購入して飲用。トイレを借りて排尿後、残りを全部飲み干すと、ウソのように症状が治まりました。

 歳をとるとノドの渇きの感覚が鈍くなるのも関係していたのかもしれません、どうやら熱中症の症状だったようです。水分は2L用意していて、すでに1L消費していたのですが、朝五時半に出発してすでに7時間経過していることに考えが至っていませんでした。。。

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(ミヤマオダマキ)

 
 大丈夫そうなので、北岳へ向かいます。大好きなミヤマオダマキやイワベンケイ、これってもしかしてキタダケソウそれともやっぱりハクサンイチゲ?みたいな感じで花の写真を撮りながら、ゆっくりと慎重に登ったのですが、コースタイムより短い時間で山頂到着。山頂は前回よりはずっと良い気象状況でしたが、遠望は効かず、水分補給をしようとしたら、居合わせた人に写真撮りましょう、と言われ登頂証拠写真を一枚撮ってもらい、少し休憩しただけで北岳山荘へと向かいました。

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(北岳山荘へ…)


 またまた、同じように、キタダケソウとハクサンイチゲの違いって何だったけ?という感じで北岳山荘へゆっくり下りましたので、コースタイムより余計にかかりましたが、到着時間は当初の予定より少し遅くなっただけ。14時半前なら、まあ合格でしょと小屋前のベンチで呟き、お弁当の残りを平らげてから宿泊手続き。

 時間割は白根御池小屋と同じで17時夕食、20時消灯で4時半朝食。ビールも同じように自動販売機で缶ビールか食堂でジョッキの生か。 違うのは毛布がもう一、二枚余計にい積まれていて、これが場所をとる上にザックの置き場がなくて、ゆったりとした就寝スペースが確保できないこと。皆さん異口同音に毛布邪魔だよね~とこぼしていらっしゃいました。

 外で缶ビールを飲んでいると、空からほんとにぽつぽつという感じで水滴が落ちてきて、ああ、そういえばライチョウ見ちゃったからなぁ…。かわいいけれど、あの子たちを見るたあとって、たいてい天気が悪くなる(笑)。。。でも明日の朝だけは3000mの稜線漫歩したい、何としてでも晴れてほしい。。。

三日目(間ノ岳・・農鳥岳)へ

 

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2026.07.26

【三泊四日 小太郎山経由 白峰三山縦走 一日目】 山バス情報223

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(こちらは三日目:農鳥岳手前から間ノ岳と北岳)

 

【山行日】 2026年07月20日(祝)~2026年07月23日(木)

【使用公共交通機関の詳細】

☆往き 07月20日
「鉄道」
八王子 07:30 - 08:27 甲府 (JR中央線 特急あずさ1号松本行)

「バス」
甲府駅 09:05 - 10:58 広河原 (山梨交通 2400円 + 利用者協力金300円)

「歩行」

【一日目】
広河原バス停 11:15 - 11:40 分岐
分岐     11:55 - 12:30 ベンチ
ベンチ    12:40 - 13:55 白根御池小屋 (二食+弁当)

【二日目】
白根御池小屋 05:30 - 06:35 丸太ベンチ
丸太ベンチ  06:40 - 07:25 稜線
稜線     07:35 - 09:10 小太郎山
小太郎山   09:20 - 11:00 小太郎山分岐
小太郎山分岐 11:10 - 11:30 肩の小屋手前
肩の小屋手前 11:40 - 11:50 肩ノ小屋ベンチ
肩ノ小屋   12:30 - 13:10 北岳
北岳     13:20 - 14:25 北岳山荘 (二食+弁当)

【三日目】
北岳山荘   05:30 - 06:00 中白根山
中白根山   06:10 - 07:10 間ノ岳
間ノ岳    07:20 - 08:30 農鳥小屋
農鳥小屋   08:40 - 09:40 西農鳥岳
西農鳥岳   09:50 - 10:25 農鳥岳
農鳥岳    10:55 - 11:35 大門沢下降点
大門沢下降点 11:40 - 12:45 2315m付近の木陰
2315m付近   12:55 - 13:45 1915m付近の河原
1915m付近   13:55 - 15:00 大門沢小屋 (二食)

【四日目】
大門沢小屋  05:40 - 06:25 丸太ベンチ
丸太ベンチ  06:35 - 07:30 1150m付近 
1150m付近  07:40 - 08:00 登山者休憩所(テントとベンチ)
登山者休憩所 08:10 - 09:15 女帝の湯 (一日券 1000円)
女帝の湯   13:35 - 13:40 奈良田温泉バス停

☆帰り 07月23日
「バス」
奈良田温泉 13:50 - 15:00 下部温泉駅(早川町乗合バス 800円 + 手荷物代200円)

「鉄道」
下部温泉 15:27 - 16:20 甲府 (JR東海 ふじかわ7号 遅延)
甲府   16:32 - 17:31 八王子 (JR東日本 あずさ42号)

【地図】 山と高原地図「北岳・甲斐駒」2017年版

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(こちらは二日目:小太郎尾根とその奥に甲斐駒ヶ岳)

 


 昨夏、甲斐駒ヶ岳からの帰り道、ふと、「あれ? これで山梨百名山かつ深田百名山て、富士山以外は全部登っちゃったのかな…」なんて勘違いをして、電車の中で、「いやいや、まだ間ノ岳があるじゃん。」なんて心の内で呟きながら、そういえば10数年前に北岳から白峰三山を縦走予定が崩れて「北岳に行ってきただけ」になってしまったことを思い出し、白峰三山は小屋予約できたら行きたいな…と考えていたのですが、6月の初めに何気なく見た「南ぷすリザーブ」で海の日の白根御池小屋と次の日の北岳山荘に1名の空きがでているのを見つけ、ほとんど衝動買いで(笑)申し込みを入れてしまいました。そして次の日の大門沢小屋は、今年からネット予約(やまたん)で予約できることを知って、そちらも速攻で申し込んでしまいました。

 農鳥小屋(こちらも「やまたん」で予約可能です)を避けたわけではなくて(笑)、前回北岳に登った時に見て、ひと目惚れした小太郎尾根をぜひ歩いてみたいと思っていたため、このような小屋順になりましたが、実際今回歩いてみて、小太郎山に行くわけでもないのに、この小屋の並びパターンの人が多数いらっしゃいました。ですから二日目は皆さん、午前中に北岳山荘に着いてしまって時間を持て余していたようです。

 さて、私はといえば、また例の山さぼりまくり病で、二か月以上のブランク。直前に南高尾を少し歩いて足慣らしをしただけという状態でのスタート。さすがに前日は遠足前の子供のように目がさえてしまって(笑)、睡眠不足のまま、予約してあったあずさ1号に乗って、甲府着。忘れ物に気づいて甲府駅の売店で歯ブラシを購入後、すっかり変わった駅前のバスターミナルでうろうろする始末。。。幸い連休最終日ということで広河原行のバス乗り場の列は短くて、二台来たバスの一台目に余裕で着席できました。

 バス代金はやはり前回と比べて値上がりしていて、運賃は広河原まで2400円。この部分は、交通系ICカードで支払えるようになっていますが、マイカー規制利用者協力金の300円は現金で支払わなければなりません。

 広河原で降車。記憶を頼りに北岳方面へ。今は不通になっている北沢峠方面への林道に進み、見覚えのある光景を目にして、そうそう、この橋をまず渡るところから始まるんだと思い出し、その先から始まる登りを意識してゆっくりと進みます(大樺沢ルートは現在も通行禁止の表示があります)。

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 やがて二俣への分岐ですが、ここはもう分岐ではなく休憩個所になっています。二俣方面にはロープが張られていて、今や分岐ではありませんが、ちょうどお昼近くでおなかも空いていたので、私もここでおにぎりタイムにしました。

 分岐の後は、尾根に取り付き、ひたすらの急登。わかってはいたものの、五十代前半とはいえ、よくこんなところをテント装備で登ったものだと、昔の自分に半ばあきれながら、「ゆっくりでも一歩一歩前に進んでいけば、いつか着くんだから」と、自らを励まし、シモツケソウやホタルブクロ、ギンリョウソウ、そして名前も知らない花の写真など撮影しながら、のんびり登っていきます。

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(どなたかお名前ご存じでしたら教えてください…)

 

 今日中に白根御池の小屋まで行けばいいので、焦って早く登ったところで小屋で時間が余り過ぎてしまうだけです。途中にあるベンチすべてで休憩を取り(笑)、水分補給しながら、急登を登り切れば、見覚えのある左手に伸びるトラバース道。

 コメツガやオオシラビソの樹林帯をのんびり進み、タカネグンナイフウロがお出ましになって、ああそういえば前回もここに咲いてと思い出します。

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 トラバース道はところどころ崩落して高巻く分、前回より少し歩きにくかったですが、特別危険な個所もなく、やがて白根御池小屋に到着。

 前回はテントでも受付で生ビールを頼めましたが、今は食堂で1000円の生ビールを注文するか、自動販売機で700円の缶ビールを買うか、ということらしく、缶ビールを買って外のベンチでごくごく。白根御池のあたりを歩きながら、前回はどのあたりにテントを張ったんだっけ、と見まわしてみましたが、完全に記憶から飛んでしまって(笑)、どこだかわかりませんでした。

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 前回はテントを張って北岳のみで帰京したわけですが、今回は小屋泊予約を三軒も入れており、よほどのことがない限り逃げられません(笑)。今はもうどこの小屋も相部屋でも仕切りがついていて、結構プライバシーが保てるようです。

 ここ白根御池小屋の就寝スペースは頭上に棚があってザックを載せられるため、寝床をゆったりと使って安眠できます。夕食は17時からで、朝食は4時半から。消灯は20時。これは北岳山荘でも同じで、この時間割りはとても良いと思いました。

 夕食は、ご飯の量を申告して(笑)、みそ汁とご飯を受け取ったら、係員の指示に従っておかずの並んだ席に順次座ります。ご飯はお替り自由で、少なく盛ってもらった人でもあとからお替りすることは可能です。

 この日は下界は猛暑続出だったようで、標高2236mのこの小屋でも夜中暑いと感じました。おそらく断熱が良すぎて、隙間風が入りにくいからだと思いますが、何枚も積んである毛布や掛布団を二枚以上使った人は一人もいなかったようです。

 

二日目(小太郎山・北岳)へ

 

 

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2025.07.27

【黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳 2】 山バス情報215

 

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(八合目の上で…見事な雲海)

【山行日】 2025年07月19日(土)
      2025年07月20日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八王子 07:30 - 08:57 小淵沢 (JR特急あずさ1号 少々遅延)

「乗合タクシー」
小淵沢駅 09:00 - 09:22 尾白川渓谷駐車場 (MOUNTAIN TAXI 1800円)

「歩行」 

☆一日目☆

尾白川渓谷駐車場  09:35 - 10:30 1090m付近丸太
1090m付近     10:40 - 11:30 笹ノ平分岐 
笹ノ平分岐     11:40 - 12:00 二合目
二合目       12:10 - 12:45 1810m付近丸太
1810m付近     12:50 - 13:50 2130m付近
2130m付近     14:00 - 15:30 七丈小屋

☆二日目☆

七丈小屋 06:00 - 06:50 八合目御来迎場
八合目  07:05 - 08:05 甲斐駒ヶ岳山頂
山頂   09:00 - 10:10 駒津峰
駒津峰  10:20 - 10:55 双児山
双児山  11:00 - 12:15 北沢峠

「バス」
北沢峠 12:30 - 13:20 戸台パーク (南アルプス林道バス 1370円)

「温泉」
仙流荘 13:25 - 16:40 (日帰り入浴800円 山菜うどん800円)

「バス」
戸台パーク 17:00 - 18:20 茅野駅 (ジオライナー JRバス関東 1800円)

「鉄道」
茅野 19:32 - 21:29 大月 (JR中央線各駅停車 遅延)
大月 21:31 - 中央線某駅 (JR中央線 中央特快東京行き 鹿と衝突で大幅遅延)


【地形図】 「甲斐駒ヶ岳」 「長坂上条」 「仙丈ヶ岳」

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(甲斐駒ヶ岳山頂より北岳・間ノ岳を望む)

 

 聞こえていた鼾は離れた方でしたので、これぐらいなら、と思っていたのですが、消灯(七丈小屋は20:00)前から始まった凄いやつ(笑)は、私のすぐ隣。しかし、この人の鼾は時々不意に途絶えてしばらく無音。何度目かの無音をうまく捉えて(?)入眠できました。

 しかししかし、ほとんどの宿泊者はご来光なるものを見に行くらしく、2時半頃からバタバタとざわつき始めて、出発時間の3時半頃まで、ドタドタとやってくれるので、この間は全く眠れませんでした。

 ま、八合目でご来光を拝むというのは「お約束」みたいなものなのでしょう。この時期ですと4時半には八合目に行っていないといけない=3時半には出発→2時半起床という逆算で、仕方ないのかと諦めました。私はご来光には全く興味ないし、そのために山頂まで行くならともかく、八合目というのは全く行く気がありませんでしたので、もう少しゆっくり寝かせてほしかったというのが正直なところでした。

 結局5時過ぎに起き出して、コンタクトレンズを装着したら、出発です。3日ほど前に、小屋番さんからお電話いただいて、朝食を朝弁当に切り替えてもらっていたので、ベンチで食べて出発しようかと思っていたのですが、ベンチがふさがっていたため、いただいたアミノバイタルだけ口にしてハシゴを登ってとりあえず上へ登っていくことにします。

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(ひとつ上のテント場からは北アルプスの展望も…)

 小屋より上にあるテント場はいいテントサイト↑ですね。小屋と違って展望もあり、雲海やその先にある北アルプスなども見えてきます。富士山も見えますから、ご来光はこのあたりでもいいんじゃないかな、と思いました。

 結構急な登りでフラフラして来る感じがあり、それが腹が減っているせいなのか、睡眠が足りないせいなのか、よくわからなかったのですが、座れるスペースを見つけたので、朝弁当のおいなりさんをとりあえずひとつだけお腹に入れると、体に力が入る感じになったので、再び急斜面を進んでいきます。

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 小屋から30分ほど登るとかなり展望が開けてきて雲海の向こうに中央アルプス、北アルプスなど見えてきて久々に清々しい朝の高山気分を満喫。 さらに展望を楽しみながら高度を上げいけば、50分ほどで八合目(標識は御来光場)に到着。ここで2つ目のおいなりさんをお腹に入れました。

 森林限界となり直射日光を浴びることになってきたので、日焼け止めを塗り直し、サングラスをして出発。北アルプスが屏風のように見え、ところどころ白く見えたのはまだ残雪があるのでしょうか…。甲斐駒ヶ岳は白く見えても花崗岩ですが、それにしても山頂はまだかなり遠い感じ。。。見上げる先に壁のように聳えていて、またクサリやハシゴが連続するのだろうと覚悟します。

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(山頂は見上げるような角度でそびえ立つ)

  九合目(烏帽子岩2800mの標識)までは厳しい登り。しかし、呼吸を整える口実に撮った花々は、帰ってから調べてみるとやはり高山植物のようでした。

 オトギリソウのこれはイワオトギリ(?)

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 そしてこれは、ツマトリソウ(キヌガサソウかとも思いましたがちがうとのご指摘)

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 で、こちらはゴゼンタチバナではないかと思いますが、

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 もし間違いにお気づきの方いらっしゃいましたら、お知らせください。

 九合目はやはり、岩の上の二本の鉄剣に目が行きますね。少し進んだところから振り返り見れば早川尾根と鳳凰三山の向こうに富士山が顔をのぞかせて、ここは誰もが写真に収めたくなる景色でしょう(一日目の記事のトップ写真)。

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 足の置き場に困るような鎖場もあり、ここは家族連れでは無理だよな…と感じつつ、それでもこんな天気の好い日にこちらを登路にとれてよかったと何度も思ったり、「この齢でオレもようやるな…」と自分でも呆れながら一歩々々確かめるように登っていくと、やっとのことで、山頂の祠がほぼ目の高さに見える地点へ上がりきり、最後は緩やかになった稜線を歩いて登山者で賑わう山頂到着です。

 北岳・間ノ岳がその巨体を露わにし、仙丈ヶ岳は本当に美しい稜線とカールをこちらに向け、遠くの北アルプスの峰々よりも、近くの、自分が登った南アルプスの雄大な姿にすっかり目を奪われてしまいました。

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(クイーン)

 七丈小屋から二時間少々。時刻は8時過ぎ。山頂に長居することはあまりないのですが、お湯を沸かしてお茶を煎れ、朝弁当の最後の3つ目のおいなりさんをゆっくり食しながら、素晴らしい天候のもと甲斐駒ヶ岳の頂きでしばし憩うことにしました。

 山頂に次々に上がってくる登山者、中でもエアリア(山と高原地図)赤破線の直登ルートを上がってくる登山者は一様にその険しさ、ルートのわかりづらさを口にしながら上がってきていたので、下山はやはり予定通り摩利支天方面と決めましたが、そんな中の一人が「バリエーションにもほどがあるよ」と口にしたのを聞いて思い出したのが、同じ山梨百名山でありながら最難関と言われる鋸岳へのルート。。山頂をぐるりと回ってみれば、入口は簡単に見つかり、北杜市の標識で「ザイル・ハーネス・ヘルメットを持っていない人は入山禁止」の旨の注意書きがありました。

 古い指導標も立っていて「鋸岳(要注意)5時間40分)→」とありますが、そこから見た鋸岳への稜線はたしかに細くアップダウンが激しいとわかるものの、それほど剣呑な表情とは感じられませんでした。おそらく快晴の日に遠くから見ただけの印象であって、実際に歩いて行った先には恐怖を感じる悪場がたくさんあるのでしょう。

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(鋸岳)

 ゆっくり休んだら、さて下山です。摩利支天へは寄らずに、最短で降りていきましたが、ザレてはいるものの、よく踏まれているので、スリップもほとんどなし。ただ、ところどころ妙な踏み跡(ミストレース?)があるので、そちらに引き込まれないよう、赤い標識を目標に下っていくように心がけるのがポイント。

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(これを目印に下っていきます)

 六万石の鞍部から駒津峰は見た目は結構な登り返しで、心が下りモードだとちょっとつらいかも知れませんが、ゆっくり上がっていけば見た目ほどでもなく、甲斐駒ヶ岳からちょうど一時間ぐらいですので、逆に好い水分補給の休憩場所になりました。ただ森林限界の上なので陽射しは厳しいです。

 ハイマツの中の登山道を進んでいくと前方に大きく下った先の双児山が想像していたよりも鋭く立ち上がっていて、あんなに下ってあんなに登り返すのか、とちょっとびっくりしますが、これが最後の登り返しですし、実際一旦樹林帯まで下がっての登り返しは結構面白いアクセントと割り切り進めば、思ったほど大変ではありませんでした。

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(双児山)

 黒戸尾根の傾斜に比べれば、遥かにゆるい登りなので、身体と頭が黒戸尾根で鍛えられていたおかげなのかも(笑)知れません。

 双児山で一息入れたら、今度は下り一辺倒の路ですから、樹林帯で直射日光を浴びることはなく淡々と下っていきます。登りにとってもおそらく面白くない径でしょうが、下りでも面白みに欠けました。ただ、傾斜角度がとても歩きやすくつけられているので、歩き疲れることもなく、安全という面では満点です。

 北沢峠に無事到着して下山届を出そうとしたのですが、圏外でした。バスのきっぷを買って待合所で待っていると、次々に臨時便がやってきて登山者を捌いていきます。満員になり次第発車し、次々にやってくる臨時便で戸台パークに運んでいくので、時間つぶしの必要はありませんでした。連休だからでしょうが、これは助かりました。

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(通常の運行時刻はこの程度)

 

 戸台パークという停留所の目の前が仙流荘。最近リニューアルされたのでしょう。かなり新しい建物で、時間もたっぷりあるので、ひとまずお風呂で汗を流してゆっくり湯船に浸かって、疲れを取ります。

 入浴後はランチは二時半までということで、みんなが頼んでいるカツ丼でもと思ってフロントに行くと、ご飯ものは売り切れとの無情な表示(笑)。仕方なく山菜うどんを頼み、自動販売機のビールでもと思っていたのですが、自販機が故障していて、なかなか直らず、ゲットするまで10分ほど(苦笑)。

 戸台パークからの帰りのバスですが、アルペン号の復路のみというのがあって、16:00発と、JRバスの茅野駅行きより一時間早く出るので、これを予約してもよかったのですが、途中の日野とか八王子では下車できず、新宿は21時半頃到着予定、料金も6000円でキャンセル料も一週間前からかかってしまうので、結局予約できない17:00発のJRバス(ジオライナー)にするしかありませんでした。

 で、16:00発のアルペン号の様子を見に行こうと外に出てみると、一時間前ですでにJRバスのバス停にはたくさんの登山者のザックがご覧のとおり置かれていて、私も慌てて自分のザックを置きました(笑)。

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 ザックを数えてみれば自分のところは20番目。20人乗り以上のバスなら座れる計算なので、まぁ、まず大丈夫と、涼しい館内に戻って時間つぶし。

 やってきたバスは50人乗りの超大型バス。大型トランクを床下に備えたリムジンタイプでしたが、席は全部埋まって、補助席も出してかろうじて全員着席できたという顛末。茅野駅到着後も五十数人のほぼ最後で降車。降りるまで時間がかかって、次の上り普通列車は乗り継ぎできない小淵沢止まり。

 結局、約一時間後に以前何度も乗った三両編成の普通列車大月行に揺られて、大月で中央特快東京行きに乗り継げたものの、これが発車数十秒後に急停車。。。下り線の猿橋大月で鹿との衝突事故があり、数十分の停車と遅延。ようよう中央線の某最寄り駅に着くと、終バスも終わっていて、駅からトボトボとと自宅まで歩いて帰宅。シャワーを浴びて床についたのは、日付が変わったあとでした。

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2025.07.22

【黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳 1 】 山バス情報215

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(コレは二日目の画像です)

 

【山行日】 2025年07月19日(土)
      2025年07月20日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八王子 07:30 - 08:57 小淵沢 (JR特急あずさ1号 少々遅延)

「乗合タクシー」
小淵沢駅 09:00 - 09:22 尾白川渓谷駐車場 (MOUNTAIN TAXI 1800円)

「歩行」 

☆一日目☆

尾白川渓谷駐車場  09:35 - 10:30 1090m付近丸太
1090m付近     10:40 - 11:30 笹ノ平分岐 
笹ノ平分岐     11:40 - 12:00 二合目
二合目       12:10 - 12:45 1810m付近丸太
1810m付近     12:50 - 13:50 2130m付近
2130m付近     14:00 - 15:30 七丈小屋

☆二日目☆

七丈小屋 06:00 - 06:50 八合目御来迎場
八合目  07:05 - 08:05 甲斐駒ヶ岳山頂
山頂   09:00 - 10:10 駒津峰
駒津峰  10:20 - 10:55 双児山
双児山  11:00 - 12:15 北沢峠

「バス」
北沢峠 12:30 - 13:20 戸台パーク (南アルプス林道バス 1370円)

「温泉」
仙流荘 13:25 - 16:40 (日帰り入浴800円 山菜うどん800円)

「バス」
戸台パーク 17:00 - 18:20 茅野駅 (ジオライナー JRバス関東 1800円)

「鉄道」
茅野 19:32 - 21:29 大月 (JR中央線各駅停車 遅延)
大月 21:31 - 中央線某駅 (JR中央線 中央特快東京行き 鹿と衝突で大幅遅延)


【地形図】 「甲斐駒ヶ岳」 「長坂上条」 「仙丈ヶ岳」

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(甲斐駒ヶ岳山頂から望む仙丈ヶ岳)

 

 甲斐駒ヶ岳は以前から気になっていたし、「一度は登ってみないと…、どうせ登るなら黒戸尾根で」と思っていました。そんな中、偶然「やまたん」で見つけた七丈小屋の連休初日の空き1名。こんなチャンスはないと、ほとんど衝動買いの勢いで(笑)予約を入れてしまいました。

 ひと月以上前のことでしたが、予約後まもなく東京は35度の猛暑に見舞われ、あの真夏の暑さを肌で実感するや、連休初日だし、「あずさ1号 + MAUNTAIN TAXI」にしようと決めました。以前に日向山で使った「鈍行+北杜市民バス」ですと、バス停から約30分炎天下の車道を歩かないといけないという実体験がありましたから、もう年も年だし、登山口から七丈小屋までの標高差1700mの長丁場を考えると、あれは体力の無駄と判断したのです。

 そう、それに新型車両が導入されてからは一度も乗車したことがない「あずさ号」に乗車してみたいというのもありました。話には聞いていましたが、実際乗ってみると、ホント非常に快適ですね。あずさ号に乗り慣れている人にはわからないかもしれませんが、なんだか殿様みたいな気分です。

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(あこがれの(笑)あずさ号でアプローチ)

 

 そして小淵沢を下車してすぐ降りたところでお迎えの MAUNTAIN TAXI。あずさ1号が若干遅れたため、私は4名乗車の最後で、他の三人を待たせてしまった格好。すぐに出発となり、完全にお殿様状態です。何故か私の乗ったタクシーのメーターは上がっていて、それにより、小淵沢から尾白川渓谷駐車場前までの料金を知ることができました。約4500円ほどでしたので、3人以上なら時間をもっと早目にして直接タクシー会社に予約を入れる方がお得です。二人でも土休日は3600円(1800×2)かかってしまいますから、予約時刻を早めに設定してゆとりを持って歩くほうが賢明かもしれません。

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(駐車場にはこの黒戸尾根で今上天皇が登頂された記念碑があります)

 

 駐車場はものすごい陽射しです。車道歩きしなくてよかったと本当に思います。お腹が空いてしかたがなかったので、コンパスアプリで登山届を出すと、おにぎりをひとつお腹に入れてから出発です。ここは駐車場(トイレあります:きれい)からすぐに樹林帯に入って強い陽射しを浴びずに歩き始められるところがいいですね。神社で無事登下山のお祈りをして、つり橋を渡って登山道に入ります。

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(安全祈願してから登ります)

 

 すぐに結構な急坂になりますが、標高が低く、樹林帯で、アルプスに来たんだ!という気分にはなりません。近郊の山に来たときの感じです。「右:不動滝ヲ〇〇 左:駒ケ岳道〇〇」の古い石の道標がみつかり、いにしえびとの頃からのものとわかります。

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(黒戸尾根にはたくさんの石碑があり、これも魅力のひとつ)

 

 自然林のなか、ハルゼミの声も時折聞こえますが、もうだいぶ個体数も減ってきたのでしょう、弱々しく啼いてはすぐに啼き止み、コーラスは続きません。尾根に上がる直前、目の前を動物が走り去り、鹿かと思っていたら、すぐ先で待機してこちらを伺っていたのはお猿さんでした。

 陽射しは遮られていますが、流石にこの標高は暑い。汗がぼたぼた落ちていきます。風はたまにしか吹かず、空気はじっと澱んだ感じなので、たまに風が吹くとひんやりとするぐらいTシャツは汗を含んでいます。

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 歩き始めて約一時間。1090m付近で、丸太のベンチ(?)が見つかったので、持ってきたスポーツドリンクをごくごく飲んで水分を補給。

 一息入れたら、また地道に登っていきます。風がなく汗がまたぼたぼた落ちてきて、先程飲んだのがそのまま汗となって出ていっている感じ。30分弱で祠が見え、標識があって、そこには「一合目」と大きく書かれています。標高1270mとも書かれていて、一合目が1270m? 「登山口から500m登って一合目って山頂は5000m超かよ?」と思わずツッコミを入れたくなりましたが、そんなわけがなく、山の神があるところを一合目にしたということでしょうか。

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 その先はブナなども現れるようになって↑、林相は好ましくなりますが、花は特に見るものもなく、黒戸尾根はやはり秋に歩くべきだなぁと、またまたぼたぼた落ちる汗を肌に感じながら一歩々々進んでいきます。右手に日向山(?)先の尾根が見えてしばらくで笹ノ平の分岐。少し手前にまた丸太ベンチ(?)があったので、そこで一息。時刻は11時半。歩き始めて二時間でここに来られたので、上出来という感じでしょうか。

 水分補給をしたら、また汗を滴らせながら登っていきます。30分ほどで二合目の標識が現れ、標高は1600mとのこと。ここにも丸太ベンチが三つありましたので、時間もちょうどお昼だしと、おにぎりタイムにします。

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(二合目丸太ベンチ)

 

 しかし、ここ、スズメバチの巣が近くにあるのか、スズメバチが寄ってきて、落ち着いて座っていられず、閉口しました。近くにいながら刺す気配もなく、おとなしいのですが、持ってきたスポーツドリンク(DAKARA)の匂いに引き寄せられている感じでした。

 二合目をあとにすると、急な登りが続き、林相も、コメツガ主体になって、ようやく南アルプスらしい感じが出てきます。時折風が吹くと汗が急激に冷やされて、身体が冷たく感じますが、風が止むとまた汗が出てきます。

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(ようやく南アらしくなってきましたヨ♪)
 
 急登をこなした1810m付近に倒木があったので、また水分補給。ここで、持ってきたスポーツドリンク1Lを空けてしまいました。水は水筒にまだ1Lありますが、七丈小屋まであと600m標高差が残っており、小屋までは水場もありません。余分に持ってきて正解でした。
 
 そして、刃渡りの手前あたりからシャクナゲが見られ始め、終盤で落花しているものが多かったものの、そこそこ楽しめたのは嬉しい誤算でした(花は期待していなかったので…)。

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(コレは刃渡りの先です…)

 で、エアリア(山と高原地図)に「危」マークのある刃渡りですが、この季節の通過はなんてことはありません。クサリも不要なほどで見た目より危険ではなかったなという印象の人がほとんどでしょう。積雪や凍結があったりすれば危険でしょうけれど、短い区間ですからこの時期は必要以上に怖がる箇所ではないと思います。むしろ、そのあとの四合目(刀利天狗 2049m)への垂直に近いハシゴの方が個人的にはヤな感じ(笑)でした。

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(ガスの出たシラビソの森の匂いって独特でいいですよね)

 ガスが出てきて雰囲気が高山帯独特のものになり、コメツガ・シラビソの素敵な林相を励みに急登をこなした2130m付近、丸太はないけれど、ちょうどよい感じの登山道脇のスペースで、水分補給とボンタンアメで小休止。小屋までの標高差は300mほどなのであと一時間で行けるのかなと登山地図を広げると、このずっと先の五合目から七丈小屋までのコースタイムが1:10となっていて、え?と思ってよく見ると、ここから黒戸山2245.5三角点を登山道は巻いていて、一旦五合目小屋へ結構大きく下ったあとに七丈小屋に向けて急登していく段取り。

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 実際、黒戸山山頂への径はここ↑かな、と確認後に登山道を進んでいくと、本当に先程の急登ごなしが水の泡になるほど(笑)下って行って、屏風小屋跡に到着すれば、来た道を上向きの矢印(↑)で「下山道」と示している標識に行き当たりました。

 嘗ては小屋のあった場所で水場もあったという場所ですから、大きく凹んだ鞍部であるのは当然で、そのくらいのことは事前に予想できていなければいけないことだと反省。少しだけ休憩を入れて、祠で手を合わせてから(オレンジ色のコオニユリ?に気づきつつ)、その先の容赦のない急登の連続にかかります。

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(中央ややの右下オレンジ色わかりますか? クリック拡大化)

 ハシゴやクサリの連続する急斜面(というより壁に近い(笑))。 岩の適所に足場が掘られているので、それほど難しくはありませんが、岩場に慣れていないと肉体的にも精神的にも疲れてしまいます。凍結していたりしたらもちろん、雨のなかでも登り降りするのは「ごめんこうむりたい」というのが率直な感想。刃渡りよりこちらのほうが「危」マークではないの?と思いました。

 時折振り返ると、黒戸山が想像以上に鋭く天を突いていて、時間があったら立ち寄りたいなんて考えていたけど、甘い考えを抱いていたのだとまた反省。

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(こういう平坦なところはとても素敵なんですけど…)

 傾斜が緩んだ登山道はシラビソの森とシャクナゲの花でとても素敵なんですが、何しろ登りになるとこれが半端ではない傾斜角度(笑)で、黒戸尾根の厳しさってこういうことなんだと身体が実感。

 テレビでも見たことのある一番怖そうな六合目(不動岩)手前のこの箇所。確かに捕まるところがないけれど、下を見ないようにして落ち着いてゆっくり渡れば、私でもそれほど怖く感じませんでした。

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(渡ってみればそれほど怖くありません)

 

 ここよりも六合目よりさらに先の垂直に近いハシゴとクサリの連続。こちらの方が私にはヤでした。この黒戸尾根を下るって、どういう人たちなんだろう?そんなこともつい考えてしまいました。

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(ほとんど垂直だよぅ…)

 登りきった先で一旦少し下るのかなと進んでいくとひょこっと出てくる感じで七丈小屋が現れ。ああ、やっと無事に着いたと小屋前のベンチに座り、ここまで抜きつ抜かれつしてきたハイカーに「小屋泊まりですか?」と聞かれ、「はいそうです」と答え、あなたもですよねと言おうとしたら、「私はテントなんです」と言われびっくり。

 その人のザックは自分のより小さく、とてもテント泊装備には見えなかったのですが、ストックをポールにできるタイプだそうで、夏はこんな感じでやってますとのこと。こんなにコンパクトになるのなら自分も検討してみようかなと考えてしまいました。 南アで、あと二座、テントでないと行けない、でも登ってみたい山があるので。。。

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(七丈第一小屋)

 

 アミノバイタルの試供品三点セットをいただいて、受付を済ませ、食事は二回戦の18時までと指定されて、部屋でごろ寝していました。あてがわれたのは、かつて自炊専用小屋だった第二小屋。でも、ここは好いですよ♪ 鏡平山荘の時同様、半個室というのでしょうか、一人ひとりの布団が木の壁で仕切られていて、隣が男性なのか女性なのかもわかりません。ま、このあと、お隣の大鼾に悩まされたので(笑)、女性でなかったことはまず間違いないと思いますが…。

 夕食は御覧の通り、カレーとハンバーグのセット、写真には写っていませんが、冷たいお蕎麦も付きます。カレーは何杯でもお替り自由で、隣の若い男子は大盛りでおかわりを頼んでいました。

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(左端のビールは別料金(笑)…1200円でした)

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2023.08.14

【今回はゴンドラで…入笠山】 山バス情報195

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【山行日】 2023年08月11日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 06:50 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 07:06 - 08:38 甲府 (中央線各駅停車)
甲府 08:51 - 09:51 富士見 (中央線各駅停車)

「バス」
富士見駅 10:00 - 10:10 ゴンドラ山麓駅 (シャトルバス:無料!)

「ゴンドラ」
ゴンドラ山麓駅 10:25 - 10:35 ゴンドラ山頂駅 (往復券:割引クーポンで1800円)

「歩行」
ゴンドラ山頂駅 10:50 - 11:45 入笠山山頂
入笠山山頂   12:15 - 13:00 入笠湿原
        湿原散策
入笠湿原    13:45 - 13:55 ゴンドラ山頂駅

「ゴンドラ」
ゴンドラ山頂駅 14:05 - 14:15 ゴンドラ山麓駅

「バス」
ゴンドラ山麓駅 14:41 - 14:51 富士見駅 (シャトルバス:無料)

「鉄道」
富士見 15:29 - 16:17 甲府 (中央線各駅停車)
甲府  16:53 - 中央線某駅 (中央線各駅停車立川行き)

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 前回は、ゴンドラもバスも使わず、青柳駅から登って富士見駅まで歩くというとんでもない愚挙をやった入笠山。次回はゴンドラでと考えていたところ、滅多に購入しない山岳雑誌にクーポン券が付いていたこともあり、信州方面の天気は好さそうな山の日に行ってみることにしました。

 18きっぷを使ってゴンドラに乗るには朝一本しかない10時のバスに合わせて、高尾発07:06の甲府行きに乗って、甲府で乗り換える必要があります。その高尾発07:06は高尾着07:00でも乗り継げますが、連休初日で好天予報ですから、一本前の06:50着に乗って、乗り継ぐことにします。
 乗り換えはホームを渡るのかと思っていたのですが、降りたホームの向かい側にすぐに入線してきました。予想通り、この時点で車内は満席。次の07:00着で乗り継いだ人たちは皆さん長時間立たされていたようでした。

 甲府からは3両編成ですが、これも立ち客が出る始末。小淵沢を過ぎても立っている人もいて、連休初日は6両とか無理なのかなぁ…と考えながら、富士見には定刻に到着。バスは既に待機していて、かなりの大型。30人は乗れるサイズの大きい車両です。これが無料というのは本当にありがたい。ほぼ満席で出発。

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(バス代無料というのがうれしいですね♪)

 

 ゴンドラの往復券を割引で購入すると、『入笠に咲く花』という冊子や300円のクーポンなどが貰え、チケットをよく見ると、「次回ご来場特典」として、大人300円割引が一年間有効とのこと。なかなか商売上手ですね。

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(これ、なかなかイイですヨ♪)

 

 富士見パノラマリゾートという大きな建物(モンベルショップもあります)をくぐって、思ったよりも離れたところにゴンドラ乗り場があります。15分待ちという表示もありましたが、ほとんど待つことなく、単独の私は一人で使わせていただき、早くも雲のかかり始めた八ヶ岳を見ながら、10分ほどで山頂駅。電車が混雑していたため、食べるのを躊躇していた残りのサンドイッチは山頂駅に着いてからおなかに入れ、ほっと一息ついてから、まぶしい陽差しのなか出発です。この時点で1780mですから、陽差しは強いものの、気温も湿度も下がっているのがよくわかります。

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 「入笠山→」の標識に従って歩き始めると、早速たくさんのお花が出迎えてくれます。ヤマユリ、コオニユリ、シモツケ、ヤマハハコ、ヤナギラン、そして、まだ蕾のレンゲショウマ。前回訪れなかったこのゴンドラ山頂駅付近にも、こんなにたくさんの花が楽しめる場所があるとは知りませんでした。

 しばらく歩くと、鹿柵の扉の向こうは見覚えのある入笠湿原。入笠山50分の表示に従って、せっかくの青空ですから、再びあの山頂に立つことにします。

 再びゲートを通って、お花畑経由で登っていきます。クサレダマ、ハクサンフウロ、コバギボウシ、ヤナギラン、そしてもうマツムシソウが咲いています。ノコンギク、キバナノヤマオダマキ、そういえばもう八月も中旬入り。秋の気配が少しずつやってきた感じでしょうか。。

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 思ったよりも結構きつい入笠山への最後の登り。岩場コースでお花もなく、汗を滴らせながら一歩一歩…。入笠山山頂は前回来たとき同様、青空の下、強い陽差しの中たくさんの登山者が憩っています。

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 青空の下、展望を楽しみながらの昼食と行きたいところですが、その展望の対象である山塊は雲がかかっているところが多く、なかでもいちばん分厚い雲に覆われていたのが、八ヶ岳の南部。北八ヶ岳のロープウェイという選択肢も考えていたのですが、北部はそれほど雲がかかっていなかったものの、この上空の青空と晴れ渡り様を見ると、今日はこちらで正解だったのかな…という感じで、おにぎりタイム。

 食事の後、しばらくぼんやり。さてこのあとはどうしようか…。前回は大阿原湿原に行ってから沢入に降りてしまったわけだけれど、今回は一本しかない帰りの無料シャトルバスに乗り遅れないようにしないといけません。

 エアリアも引っ張り出してコースタイムなど参考にしばらくにらめっこ。大阿原湿原には行く時間もなさそうだし、行ってもおそらく前回同様失望してしまう可能性大。首切り清水の水は飲用不可だし、舗装道路は歩きたくない。迂回路経由で戻ってゴンドラ山頂駅近くで時間をつぶすことに。 

 帰りもお花畑をゆっくり下り、そろそろ、鹿柵という手前で、あれ?レンゲショウマが咲いてる!登りでは気づかなかったけれど、いくつかある蕾の中のひとつふたつが花開いていました。

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 遊歩道を戻ってゆっくりと奥の方まで入笠湿原を見て回り、エゾノコリンゴがもう実をつけているのを見て、夏なんてあっという間に終わるんだよな~と感じながら、時計を見ると13:10。

 結構時間余っちゃうかな~と、もう咲いてはいないことは承知でスズラン自生地への木段を登っていきます。前回はこちらも歩いていなかったので、ゴンドラ山頂駅へはこちらからアプローチすることに…。  

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(画面中央から左上へと木段があり、その先がスズラン群生地です)

 

 山頂駅に着くと、予想通り時間が余ってしまったので、来るときに見た付近のお花畑を奥の方まで散策。道標のない踏み跡を上の方へたどっていくと、結構いろいろな花が咲いていて、行き止まりにはベンチもあって、そこから展望が好いということで、遠くを見やると、山頂では目にしなかった富士山がちょこんと山の肩に姿を見せているのに気づきました。

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(画面左上…わかるでしょうか? クリック拡大可)

 

 これで時間が少しつぶせて、山頂駅近くに戻ったのは14時。駅前のテラス式の売店でアサヒスーパードライ(370円)を買って、一層分厚い雲に覆われた八ヶ岳を眺めながらゴクゴク。

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 好い気分になったところで、ゴンドラに乗り込みます。帰りはおしぼりが渡されるなど、ホントきめ細かいサービス。山麓駅に着き、バス乗り場に行ってみると、14時半前なのに、もうバスが来ていて、まもなく人数がそろったところで、14:40頃発車となりました。もちろん、もう一台用意されていて、、そちらは定刻通り15時に発車したようでした。

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(ゴンドラから見る八ヶ岳は分厚い雲に覆われていました)

 

 富士見駅では15:29まで上り列車は来ないので、前回来たときに見つけた駅前のお土産屋さんでヱビスと真澄を購入。500円と言われ財布をまさぐっていると、このクーポンお持ちじゃないですか?と言われて目にしたのは、ゴンドラチケットを買ったときに「よかったらご利用ください」と渡された300円のクーポン券♪

 そうです、このお土産屋さんでも使えるのです。慌てて探し出して、渡すと、「200円です」。まさかここで使えるとは思ってもいなかったので、びっくりするやらうれしいやら。随分トクした気分になって、あのゴンドラで、また来夏も来ちゃおうかな!と思ったのでした。

 15:29の鈍行は塩山行き。すぐにぴんときて、18きっぷを見せて入場するとき駅員に確かめてみると、やはり甲府で乗り換えた方が好いとの返事。塩山で乗り換えても待ち時間は余り変わりませんが、同じ電車に乗るのなら始発の甲府で乗り換えれば席も確保できますし、時間つぶしも容易です。

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 なお、この日、富士見駅にはあずさの臨時が16:04にありましたので、18きっぷ利用でない方には、全く面倒くさい不要な情報ですが、18きっぷ依存症(笑)の人は覚えていた方が好いと思います。

 甲府でいつも購入する「甲州ワイン」をちびりちびりとやっているといつの間にか寝入ってしまったらしく、塩山から先の記憶がほとんどないまま、気がつくと相模湖駅(笑)。そこから先は寝過ごすことはなく予定駅で降車して好い気分で家路についたのでした。
 

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2022.08.21

【18きっぷと北杜市民バスで日向山】 山バス情報184



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(浜辺で遊んでいる子供もいます:笑)

 

【山行日】 2022年08月15日(月)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅    - 06:19 大月  (JR中央線各駅停車)
大月    06:25 - 07:13 甲府  (JR中央線各駅停車)
甲府    07:24 - 07:50 日野春 (JR中央線各駅停車)

「バス」
日野春駅  08:03 - 08:25 べるが東名水公園 (北杜市民バス 200円)

「歩行」
べるが東名水公園バス停 08:33 - 09:05 竹宇駒ヶ岳神社駐車場
駐車場         09:15 - 10:00 舗装道路に出たところ
舗装道路        10:05 - 10:45 稜線に出たところ 丸太ベンチ
稜線          10:50 - 11:50 雁ヶ原
雁ヶ原         12:10 - 12:55 丸太ベンチ
丸太          13:00 - 14:33 べるが東名水公園バス停

「バス」
べるが東名水公園 14:33 - 14:53 長坂駅 (北杜市民バス 200円)          

「鉄道」
長坂 14:58 - 17:14 高尾  (JR中央線各駅停車)
高尾 17:19 - 中央線某駅   (JR中央線各駅停車)

 

【地形図】 「長坂上条」

 

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(三角点から雁ヶ原へはほぼ平らな道のり)

 

 山梨百名山で、タクシーを使わずに日帰りできそうな未踏の山というのは、私の場合、もうさすがに残り少なくなってきておりまして、この日向山とあとは足和田山、それに身延山ぐらいでしょうか。。。

 日向山は、過去に何度か計画していて、それは韮崎から下教来下行きのバスを使って、松浦本のバリハイルート、もしくは長い車道歩きをするというものでしたから、夏場はちょっとしんどいものがあります。

 それになぜか、行こうとすると夢見が悪くて(笑)、行き先を変えたり、山行き自体を見送ったりしていました。

 そろそろ、足慣らしを称した高原歩きばかりやっていても、行きたい山に登って降りてくる筋力がつかないということもあって、いろいろ調べていましたところ… 皆様も御存知の北杜市後援のマウンテンタクシー。この尾白線を使って…というのも一つの手なのですが、予約をしなければ乗れない上、今年から(?)は土曜休日は料金が1500円と、ええ?それはちょっと…、という値上げ。。。矢立石まで上がってくれるのなら、その料金も納得ですが(そういう意味では観音平線は利用してみたいですね…)、たいして高度も稼いでくれない駐車場まで1500円も出すのはちょっとなぁ…、と迷っておりました。

 ところが、よく調べてみると、北杜市民バスの3号車(西線:愛称グリーンライン)が朝の8時過ぎに日野春駅前から出ていて、これが「名水公園べるが東」というところまで行ってくれます。運賃はたったの200円で、1500円乗り合いタクシーの行く駐車場まで徒歩30分ほど。。。マウンテンタクシーに小淵沢駅で乗車する時刻に、駒ヶ岳神社の駐車場に着けるわけです。

 幸い私のところから、日野春駅に8時前に行く電車を捕まえるのは早起きさえできれば訳のないことなので、暑くて大変だろうけれど、行ってみようと言うことで、チャレンジしてみました。。。

 幸い夢見も悪くなく目覚めてくれましたので(笑)、予定していた各駅停車を乗り継いで日野春駅。

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(北杜市民バス:3号車)

 

 バスはバス停の前ではなく、改札を出て左のところにスタンバイしていて、愛称の通り緑色の車両です。バスはどこから乗ってどこで降りても一回200円です。

 「名水公園べるが東」のアナウンスがあったので、降車ボタンを押して、200円払って降りると、え?、という感じのだだっ広い畑のど真ん中みたいな場所で降ろされます(笑)。

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(名水公園べるが東バス停)

 コンパスと地形図「長坂上条」で行く方向を割り出そうかとも思ったのですが、幸い同乗していらした登山者は若くて、感じの好い方だったので、「甲斐駒まで行かれるのですか?」と問いかけ、スマホを持っていらしたので、この方にきいた方が早い!と「今いる場所わかりますか?」と聞いてみました(なんて厚かましいジジイなのでしょう(笑))。

 その結果、簡単に答えがわかりました。。。

 かいつまんで言えば、バスの走り去った方向に歩いて行くと、すぐに十字路になり、「べるが通り」という通りにぶつかりますから、左折して、べるが通りをずっと歩いて行けば、指導標に突き当たります。山が行く手に見えていますし、なるほど、という感じです。

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(しばらく歩くと、この標識に突き当たります)


 もちろん、もう一つ先のT字路まで行って、エアリア赤線をたどってもいいのですが、駒ヶ岳神社の方からアプローチするのでしたら、ただ遠回りになるだけです。

 朝っぱらから、暑い中を長い長い林道歩きで行く気はありませんでしたし、将来、黒戸尾根を登る機会の下見(?)もかねて、駐車場まで歩きます。
 暑いです、やはり夏場は避けるべきです。予想通り駐車場まで30分ほどでしたが、もう汗が噴き出して、駐車場の先で水分補給してから、登山口へ。

 予想通りでしたが、今や滝の続くルートは冬期以外も、登路としても使えない状態のようです。仮に滝の続く道を事故らずに通過できても、その先の林道が崩落していて、歩行者も通行止めの状態になっているためです。私の持っているエアリア『北岳・甲斐駒』2017年版では12月から4月は渓谷道の通行が禁じられ、夏秋でも上り一方通行との表示ですが、こうしてみると現在は実質的に通行できない状態のようです。

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 渓谷道はあきらめ、矢立石への登山道を進むことにします。矢立石まで50分との表示がありますが、私は一時間近くかかりました。久々の登りらしい登りで、しかも標高も700mあたりからのスタートですから、物凄い汗が出てきます。途中、休憩中の小学生の子供たちに「杖をついてズルイ」と言われたりしながら(笑)登ります。

 植林が無く、自然林の森を歩けるのはこのコースの好いところではありますが、とにかく汗が凄い量です(笑)。何回か炭窯跡らしい石積みを見て、いったん車道に出たところで、たまらず水分補給。その先でショートカットの急登をこなすと、いわゆる矢立石の駐車場と思われるところに出ます。。。狭い場所に10台は駐めてあります。

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 下の駐車場から上がってきたらしいカップルが「こんなところに駐車場があったの?今までのこの汗は何?」と言っているのを聞いて、まったく同感(笑)。私のストックなんかより、この車の人たちの方がずっとズルイでしょ、と先ほどの小学生に言ってやりたい気分でした。

 矢立石登山口からは、少しずつ傾斜が緩む感じですが、尾根に出るまでは結構な登りで、またまた汗が噴き出てきます。尾根に出たところにちょうど良い丸太を横たえただけのベンチ(?)があったので、そこで水分補給をかねて一息入れます。先ほどの休憩から30分ほどしか経過していないのですが、、ここからも結構な道のり(まだ300mほど登らないといけません)なのはわかっていましたので。。。

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(主尾根に乗ったところの丸太ベンチ?)

 

 尾根に上がってからは、稜線歩きですが、笹が腰高~背丈という伸びっぷり。尾根の下は刈り払いされているせいで、ホトトギス以外お花はほとんど見られないのだと思いながら上がってきたのですが、尾根上は刈り払いがされていなくて、笹藪に近いところもあって、逆の意味でお花が見当たりません(笑)。。。

 笹原をずっとたどっていけば、やがて日向山の三角点の分岐があり、そこに行けば山梨百名山の標柱があるかも知れないと行ってみましたが、あったのは三角点と日向山三角点の標識だけ。ちなみに分岐点から1分もかからないです。

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(分岐からすぐの三角点…なぜかお賽銭が…)

 

 そこから、実質的な日向山山頂である雁ヶ原は思ったほどの時間もかからず到達したのは標高差がほとんど無いからでしょうか。。。

 それまでの笹原から一気にこんな場所に…という感じはありますが、高いところが苦手な私はここでズルッといったらと思うと怖くて(笑)、皆さんのように突端まで行く気がしません(苦笑)。

 

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(みなさん、突端まで行ってました…)

 お昼ご飯を食べながらも、谷側の淵近くを歩いている子供を見ているだけではらはらしてしまいます(笑)。

 展望は周囲の山にガスがかかっているせいで、あまり楽しめませんでしたが、それでもやはり、もうひとつの山梨百名山である、お隣の雨乞岳は同じような水晶ナギが目印になってくれたこともあって、しっかり確認できました。 やはり、ここは冬に、空気が澄んだ頃に訪れるのが好いのでしょう。

 さて、下山ですが、ここ雁ヶ原にも真新しい警告が掲示されていて

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 これを見て、ピストンしかないか、まぁ、元のバス停に戻ることには変わりが無いし、ということで、8の字にルートをとることもあきらめることにしました。

 何年か前でしたら、自己責任で下の林道まで…とも思ったのでしょうが、事故無く錦滝への林道に降り立ったとしても、その先の林道が崩壊しているそうですし、もう2年も山歩きをサボっていたという自省もあります。そして、自分はもう中年でさえないという年齢。。。そしてピストンなら14時のバスに間に合うかも知れない…ということも頭をかすめましたので、潔くピストンすることにしました。

 来た道を戻るだけですので特筆することは無いのですが、途中でモーターの音がしたと思ったら、なんと、登山道の整備をしている人たちでした。登るとき気になっていた、段差の激しい部分の崩落個所を修理してくれていたのです。おそらく、尾根の上部の笹藪も刈り払いしてくれたのではないかと思います。

 さて、矢立石の下で、車道に出たところで、いい加減下り疲れたので、朝の駒ヶ岳神社駐車場には降りずに、そのまま、車道を歩くことにします。エアリアのコースタイムを見ると、タイムが短縮できるような気がしましたし、モロピストンは避けられる(?)からです。

 

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 皮肉なことに、登山道よりも、こちらの車道歩きの方がお花もたくさん見られましたし、下りで陽差しもあまりないので苦になりません。

 やはり、エアリアの車道歩きのコースタイムは当てにならないなぁ…と感じながら、ようやく里に近いところに出ると、別荘や最近できたばかりらしいオートキャンプ場がありました。

 14時のバスには間に合わないか…、でも今日は暦の上では平日だから16時のバスがあるかも知れないし、15時の日野春駅手前までしか行かないバスなら来るはずなので、それまでの時間は尾白の湯で汗を流せばいい、そのために地形図「若神子」も持ってきたし。。。と歩いていたら朝降りた停留所の近くで、ドンピシャでやってきたバスを手を振って停めて、頭を下げて乗り込みました。

 この14時のバスなら、長坂駅まで運んでくれるし、長坂駅では、すぐの高尾行きの各駅停車に連絡してくれます。ありがたいことです。もともと地元の住民の方たちのために走っているバスを、こんな風に利用して、多少申し訳ない気もしましたが、降車時にお礼を言って料金を支払い、無事連絡の好い各駅停車に乗ることもでき、ゆったりとした車内で寛ぎながら、帰途につきました。

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2018.12.20

【オンデマンドバスで…貫ヶ岳 その3 車道歩き&帰京篇】 山バス情報176

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(芝富橋にて:山中では見えなかった富士山が芝川駅直前で姿を現した)

【山行日】 2018年12月15日(土) 

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅  - 04:51 八王子 (JR中央線各駅停車)
八王子 04:53 - 05:05 橋本  (JR横浜線)
橋本  05:12 - 05:47 海老名 (JR相模線 信号機点検で遅延)
海老名 05:49 - 05:54 本厚木 (小田急線 振替輸送)
本厚木 05:56 - 06:33 小田原 (小田急線急行 振替輸送)
小田原 06:45 - 07:22 三島  (JR東海道線)
三島  07:29 - 08:12 興津  (JR東海道線)

「バス」
興津駅   08:25 - 08:44 但沼車庫 (静鉄ジャストライン 360円)
但沼車庫  08:50 - 09:00 和田島車庫 (両河内線自主運行バス 200円)
和田島車庫 09:05 - 09:25 樽上 (両河内線自主運行バス 100円:乗り継ぎ割引)

「歩行」
樽上    09:30 - 10:30 樽峠
樽峠    10:40 - 11:15 平治の段
平治の段  11:25 - 12:20 貫ヶ岳
貫ヶ岳   12:45 - 13:50 一乗寺
一乗寺   14:00 - 16:00 芝川図書館
芝川図書館 16:30 - 16:35 芝川駅

「鉄道」
芝川 16:49 - 19:16 甲府 (JR身延線)
甲府 19:45 - 20:33 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 20:50 - 中央線某駅 (JR中央線快速東京行き)

【地形図】 「篠井山」 「富士宮」

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  (中沢集落)

※注意
 ここからは、一乗寺に下山後、中沢公民館から車道歩き約2時間で芝川駅へと向かい、電車で帰京した経緯を書きます。下山時点でまだ14時でしたし、歩く体力も気力も残っていたため、歩きましたが、疲れていたり、駅に着く前に日没で真っ暗になることが予想されれば、タクシーを呼ぶ用意はしてありました。
 実際、この車道歩きは、暗くなってから敢行すると、山中暗闇のなか、ヘッドランプで歩くよりも、むしろ危険であると言えます。人の歩く道幅がほとんどないような車道ですから、暴走気味のクルマや、大型トラックに接触すればひとたまりもありません。命あっての山歩きという趣味ですから、この点、十分に留意して安全な登山を楽しまれて下さい。


*************

 登山道から降り立った舗装道には一乗寺という立派なお寺があり、その前で、これから進む車道の地図コピーと今まで使った地形図を入れ替えたりと、少し準備。

 公民館の先で、右ではなく左に行きました。芝川と決まっていれば、若干右の方が近いようですが、Googleの立体画像でシミュレートしたのが左の道でしたし、雰囲気も明るい感じです。811号線はスクールバスも通る道路ですが、ほとんど交通量は無いという感じで、車道歩きもほとんど苦になりません。192号線もあまり交通量は無く、予想通り、やはり52号に出ると途端に交通量が増えます。

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(52号に出るまでは、ほとんど交通量はない)

 52号で左に行けば韮崎・身延(十島駅)方面ですが、やはり静岡・興津駅(芝川駅)方面へと右に進むことにします。理由は、十島方面は少し登りになるのと、何より、この先のトンネル通過で、芝川方面は写真↓のごとく、歩道が分離されているのに対し、十島駅方面はトンネル内を行かなければならず、排ガスを思い切り吸わされることになるためです。


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(歩道と車道が分離されていてありがたかった)

 トンネルを抜けたすぐ先で、52号から190号へと左に折れて入るのがこの車道歩きのポイントで、そこには「←芝川」の表示もあります。

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 しかし、この190号の車道歩きが長いうえに、怖いこと怖いこと。右側を歩くより左側を歩いた方が安全です。理由は右側は大型ダンプの通行が多いのと、歩くスペース自体がほぼ無いことです。左側も非常に狭いのですが、 右側よりはマシです。右側にはガードレールがあったりするのですが、ガードレールの向こう側(右側)は歩くスペースなど全く無いのです。何のためのガードレールなのでしょうか。

 何度かヒヤッとしたり、怖い思いをしながら歩いて行くと、左側に民家が現れたあたりから、歩くスペースが幾分広くなってきたと思ったら、見覚えのある看板が…。

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 そうです、10年ほど前に、白鳥山に行ったとき、降りてきた塩出の集落です。懐かしい想いでさらに県道を歩いて行き、短いトンネルを抜ければ、斜め右に進み、まもなくであの内房橋です。内房橋から振り返り見れば、10年前と同じように白鳥山が好い形でそびえています。

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(白鳥山はこの角度から見るとかっこいい)

 富士川を渡り身延線の線路に突き当たったところで、右に線路沿いに歩いて行くと、ちょうど15:47発の富士行き電車に抜かれてしまいましたが、まぁ、今日は、朝の電車遅延もあったことだし、あの東海道周りではなく、1時間あとの甲府周りで帰る方が好いでしょう。

 歩いて行くと酒屋さんがあったので、寄ってみたところ、店の女将さんがいろいろ話しかけてきてくれて、次の電車まで1時間ほどあると言うと、寒いでしょうから、すぐ近くの芝川会館にある図書館で発車時刻前までいらしたら、とのアドヴァイスをいただき、行ってみたところ、なるほど静かで座るところもたくさんあるし暖かい。おまけに人も少なかったので、寒い思いをせずに甲府行きまでの時間をゆったりと過ごすことが出来ました。

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 芝川会館前には市営のバス停がありましたが、これに乗らずとも、芝川会館から歩いて5分もあれば芝川駅に行けます。

 図書館から芝川駅に向かうと、芝富橋を渡るところで、綺麗な富士山が見えているのに気づき、びっくり。山から見る富士山も良いけれど、こうやって山旅の終わりに目にする富士山もまた好いものだなぁ…と。今日は、朝からいろいろあって大変だったけれど、終わりよければすべてよしとはまさにこのことです。というわけで、あまり良い印象は持てなかった貫ヶ岳も、これで、少しはいい思い出になるかな、という感じで、芝川駅。

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 しかし、急行が停まらない身延線の駅は、駅の場所が道路のどこにも表示されていないことが多いので、初めて来る人は気づかずに通り過ぎてしまうのでは…?と心配してしまいます。

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(この階段を右に降りたすぐのところが芝川駅 道路側には何の表示もない)

 芝川駅には人は一人もいません。駅員がいないだけでなく電車を待つ乗客がいないのです。駅で電車を待つ間にだんだん日が暮れかかってきたのですが、たぶん、初めて来た人は、こんな状況に置かれたら、本当に電車が来るのかどうか不安になってしまうだろうと思います。

 調べてきた身延線のダイヤでは、30分後の富士行きで帰った方が、少しですが甲府周りより早く帰れるとわかってはいました。 しかしながら、この甲府周りの方が自分には馴染みがあるし、やはり朝のあの一件がありますから(笑)、素直に甲府行きに乗り込みました。 

 こちらだと、乗換は甲府と大月の二回だけで済みますし、東海道線は結構混雑するんですよね。二両しかない身延線でも、芝川からですと、さすがに席はよりどりみどり。間もなくとっぷりと日が暮れ、車内で先ほどの酒屋さんで購入した日本酒を呑むと、身延に着く前にぐっすり寝入ってしまいました。

 甲府では、いつも通り、すぐの連絡の塩山行きは見送って30分後の大月行きに乗り換えるとか、このあたりはさすがにもう慣れたものです(笑)。あずさに先に行ってもらってから、大月行きが発車ということまで身体が覚えている感じです。

 ところで、この日のあずさは空いていましたが、混雑するときは甲府でも立ち客が出たりするのをよく目にします。あずさだと、どれぐらい早く帰れるのか知りませんが、通常運賃+特急料金を払って、しかも立って帰るなんて、私には絶対に出来ないことです。

 この日もお約束のように、甲府駅で、このワインを購入して、ちびちびやりながら、各駅停車で家路につきました。

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完

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2018.12.18

【オンデマンドバスで…貫ヶ岳 その2 山行篇】 山バス情報176

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(樽峠から平治の段へ向かう稜線…このとおり、どこもかしこも植林だらけだった)

【山行日】 2018年12月15日(土) 

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅  - 04:51 八王子 (JR中央線各駅停車)
八王子 04:53 - 05:05 橋本  (JR横浜線)
橋本  05:12 - 05:47 海老名 (JR相模線 信号機点検で遅延)
海老名 05:49 - 05:54 本厚木 (小田急線 振替輸送)
本厚木 05:56 - 06:33 小田原 (小田急線急行 振替輸送)
小田原 06:45 - 07:22 三島  (JR東海道線)
三島  07:29 - 08:12 興津  (JR東海道線)

「バス」
興津駅   08:25 - 08:44 但沼車庫 (静鉄ジャストライン 360円)
但沼車庫  08:50 - 09:00 和田島車庫 (両河内線自主運行バス 200円)
和田島車庫 09:05 - 09:25 樽上 (両河内線自主運行バス 100円:乗り継ぎ割引)

「歩行」
樽上    09:30 - 10:30 樽峠
樽峠    10:40 - 11:15 平治の段
平治の段  11:25 - 12:20 貫ヶ岳
貫ヶ岳   12:45 - 13:50 一乗寺
一乗寺   14:00 - 16:00 芝川図書館
芝川図書館 16:30 - 16:35 芝川駅

「鉄道」
芝川 16:49 - 19:16 甲府 (JR身延線)
甲府 19:45 - 20:33 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 20:50 - 中央線某駅 (JR中央線快速東京行き)

【地形図】 「篠井山」 「富士宮」

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(十国展望台からの展望:白鳥山は見えるが富士は雲の中。)

 集落の最奥まで運んでもらったおかげで、見覚えのある登山口には10分もかからず到着。そのまま、樽峠への登山道に入って行きます。登山道はさすがにこの前の台風で倒木などあって、やや荒れ気味でしたが、最低限の補修は既にしてあり、沢を渡り返す箇所などに留意していけば、ほぼ問題ない感じです。

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 ただ、途中1カ所、少しわかりにくい表示↑があって、ここは、小尾根を上がる方がヒュッテで、やや下って水場へ向かう方が峠道です。水場から再び登りとなって、ジグザグを切って高度を上げます。水場から私の足で20分ほどで石像のある樽峠。ライトバンバスを降りて歩き始めてからちょうど1時間ほどでした。

 峠は北からの風が強く寒いので、少し戻った石像のあたりで風をよけながらティータイムにしました。前回この峠へ上がったときにも同じようなことを書きましたが、樹という樹が植林で、この樽峠もこれから進む平治の段方面もあきれるほど植林がびっしりと並んでいます。ただ、手入れはきちんとしているため、それほど陰気な雰囲気ではありません。

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(樽峠:静岡側にある石像 こちらの方で風をよけて休憩した)

 峠から平治の段方面へと向かっていくと、すぐそばに未舗装とはいえ林道のような幅広の道が上がってきているのが見え、木段の急登が始まります。入口には「貫ヶ岳登山道入口」という表示まであり、将来はここまでクルマで上がって登れるようにするつもりなのでしょうか…(それはちょっとやりすぎのような感じが…)。

 樽峠から平治の段は標高差200mほどで、木段部分はかなり急登ですが、ここを登り切ってしまえば、この日の登りはもう終わったようなものと、このときは思っていました。登り切れば、あとはカヤトの切り開きの中の平坦な径となり、進んだ先が平治の段(937m)でした。植林の中の一角ですが、この日の最高地点ということもあって、ここで二回目のティータイムとしてしまいました。

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(平治の段:ここも植林だらけ)

 お茶を飲んで、ひと息ついたら、「貫ヶ岳頂上・十国展望台・晴海展望台→」と記された方向へ歩いて行ったのですが、なんと平治の段からわずか1・2分のところが十国展望台と呼ばれる場所で、確かに眺めもよくベンチもあるし、休憩を取るならこちらにすべきでした。まさかこんなにすぐ近くにあるとは思っていなかったのです(笑)。

 ただ、この日、この辺りは天気予報や天気図で想像していたのとはまったく違う、雲の多い天気で、展望は、「あそこに富士山が見えるはずなんだな」というぐらいしかわからず、十国展望台では陽差しも全く無い状態でしたので、強い風はやんでいたとはいえ、それほど後悔はしませんでした。

 十国展望台の先は結構急な坂を下ることになります。地形図で見て想像していたよりも傾斜があり、ということは、929への登り返しはまたしぼられるのかな…と思っていたのですが、929への登り返しはそれほど苦も無く、折しも陽差しが出てきて、晴海展望台では手前に白鳥山(山梨百名山最低標高)、そしてその向こうに最高標高の富士山(と言っても頭がほんのちょっと覗いているだけ)がセットでお目見え。

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(陽差しが出てきた晴海展望台:白鳥山の左上に富士山の頭が見えているのがわかるでしょうか:クリック拡大可)

 一瞬ここで早めの大休止にしようかと考えたのですが、ここまできたら、お昼過ぎに山頂でもたぶん、お天道様は隠れずに待っていてくれるだろうと楽観的な気持ちになって、中沢への下山ポイントもまだ確認していないし、山頂まで行ってお昼にしようと先へ進んでしまいました。

 歩いて行くと、この日初めて(実は唯一)ハイカーとスライド。中沢への下山径を確認して、ひとつ小ピークを越えたその先の貫ヶ岳への登り、これが意外にもきつかったです。平治の段から見れば50m近く低い貫ヶ岳ですが、やはり名前が付き、仮にも山梨百名山に選定されただけのことはありますね。わ、こんなに急なところを登るのかと息が少し切れました。

 しかし、お昼をちょっと過ぎただけにしては静かだなぁ…と感じながら登っていくと、山頂には誰もいません。特に眺めもよくないし、カヤトを切り倒しただけの殺風景な山頂。おまけに陽は完全に陰ってしまって(笑)、ちょっとトホホな気分でのお昼ごはんとなりました。

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(山頂には大城を指し示す指導標もあったが…)

 ただ、山頂で見かけたこの指導標にはちょっとびっくりしました。北方向を指して「大城」となっているのです。貫ヶ岳の北尾根に関しては、ネットで調べたので知っていましたが、いずれも石合のあたりから取り付いていて、大城へ降りたり大城から登ったり出来るとは知りませんでした。

 この大城下山コースですと完全一筆書きのコース取りですから、少し惹かれるものもありましたが、今日は行きの電車からしてよくない兆候の気がしましたし、大城へ降りたあと、井出駅に車道歩きで向かうにも、井出駅はかなり大回りしないと富士川を渡れないことは地形図「篠井山」を見れば一目瞭然。

 せっかく中沢から芝川・十島への車道歩きをGoogleの立体画像でシミュレートしてきたのだからと、中沢へ降りる当初の予定通りの下山とします。

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 下山道は、今や貫ヶ岳のメイン登路となった850m圏峰から東~南東へと伸びる尾根づたいに径がつけられていると思うのですが、地形図には破線も何もありません。地形図「篠井山」で見ればわかるように、最初の600m近辺までの急坂のあとは、傾斜の緩い尾根下りで中沢集落まで降りられます。ただ、本当に徹頭徹尾、杉の植林で、ここまで植林一色だと逆に「あっぱれ」と言うべきかも知れません。

 径はしっかり整備されており、尚且つ、小さい石のケルンもあって、この径に関する限りは迷う心配はまず無いでしょう。突然、視界が開けるところがあって、そこからは淡い今更のような紅葉が見えたりして、なんだか複雑な気分です。

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(いまさらのように紅葉が…)

 そんな尾根下りも下山の分岐にあったとおり、1時間で舗装道路に着地。降りたところには、ヤマビル注意の他に、こんな注意書きが。。。

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 なんと、中沢からの周回コースとされている中沢峠からの沢径が通行止めということです。上には、山頂はもちろん、平治の段にあった中沢峠(中河内峠)を示す指導標のところにも、こういった表示は一切無く、如何にメイン登路とはいえ、ここだけにこの注意書きを張っておくのは、少々問題ではないかと思います。場合によっては、高ドッキョウから来た登山者が、時間切れで貫ヶ岳を諦めてエスケープで中沢に降りることも考えられますから、少なくとも平治の段にはこの表示を掲げておくべきではないかと思います。

 ※ここから、良識あるハイカーであれば、タクシーを呼んで十島駅へと向かうのが当たり前なのでしょうが、私はケチなので(笑)芝川駅まで歩きました。ここから先は、車道歩きと帰りの電車の記述になり、大半の方は必要ないかと思いますので、これもまた別記事にしてアップすることにします。

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