2025.06.29

【大月市堺尾根を埋める…八丁山〜女坂峠〜大沢山】 山バス情報214

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【山行日】 2025年06月28日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 -  07:58 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 08:09 - 08:45 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 08:50 - 09:44 河口湖 (富士急行線各駅停車)

「バス」
河口湖駅 09:50 - 10:25 天下茶屋 (富士急バス 860円)

「歩行」
天下茶屋  10:30 - 11:30 八丁峠先の少ピーク
八丁峠   11:40 - 12:45 女坂峠分岐
女坂峠分岐 13:03 - 13:28 大沢山
大沢山   13:33 - 14:24 送電鉄塔 (949m地点)
送電鉄塔  14:35 - 15:43 笹子駅

「鉄道」
笹子 16:08 - 17:20 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 17:28 - 中央線某駅

【地形図】 「河口湖東部」 「笹子」

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(こちらは天下茶屋からの富士山)

 

 このプランは実はもう随分前に笹一の新酒祭用にとってあったのですが、近年は新酒祭の悪酔いハイカーが多いこともあって、お祭りは敬遠気味となったうえ、コロナで天下茶屋行きのバスも遅い時間が一本だけとなってしまったこともあって、お寝坊用にとってあったプランで事実上のお蔵入りでした。しかし、この暑さで、ひと月以上歩いていない身にはこのプランはうってつけ。実行に移すことにしました。

 前日に見たリブルさんのレポで、天下茶屋行きのバスは時間前から並んでも無駄とわかって、タイトな乗り継ぎで河口湖へ。レポに書かれていた通り、列をなしてハイカーが並んでいましたが、程なく来たバスは大型で、席を確保できてしまい、三つ峠登山口で大勢下ろしてしまったあとは五名ほどの乗客となって天下茶屋到着。

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(天下茶屋)

 

 天下茶屋は初めて。一般の観光客の姿は見当たらず、想像していた感じとはちょっと違って、幾分寂れかけた印象。バスもこの10時到着のあとは全くありませんから、外国人観光客も訪れにくい現状では致し方なしという感じでしょうか。

 さすがに標高が1200mを越えたところからの歩き始めは、こんな猛暑でも楽ですね。稜線に上がるまではいささか急な登りでしたが、ハルゼミが啼き合唱となる中、のっけから御坂の自然林で、途中には萎れかけとはいえシャクナゲも見られ、今年は見ることもなく終わるのかと思っていた矢先だけに嬉しい気持ちに。。。

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(会えるとは思っていなかったので萎れていても嬉しかった)

 

 稜線に出るのに30分とかかりませんし、稜線では涼しい風が吹き抜けてくれて、同じバスの乗客で清八峠方面へ行くのはどうやら私一人とわかり、いつもののんびりマイペースで歩けてとても気分が好いです。

 樹林に囲まれ直射日光を浴びることもなく、さわやかな風も吹いていて、稜線歩きもルンルン気分です。一箇所展望が開けたところがあって、富士山と河口湖が見えていて、これも良いアクセント。啼き続けるハルゼミの声を聞きながら八丁峠までは、ひと組のカップルとスライドしただけ。

 八丁峠の標識が立っている場所は送電鉄塔があって、陽射しがきついため、そこから少し上がった少ピークで歩き始めから一時間経過していたこともあって、水分補給を兼ねてひと休み。上がってくるときに見つけたこの花はチョウノスケソウ?

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 さらに八丁山へと登っていきます。八丁山ではちょうどお昼の鐘の音が聞こえてきたのですが、この狭い山頂は以前にお昼をとったことがある上、以前に比べ立木が育って展望も悪くなっていたこともあり、それほどまだお腹も空いていないし、とそのまま素通り。(考えてみればこの日一番の標高地点だったのですが…)。

 清八峠と女坂峠の分岐点で、いよいよ大月市堺尾根の未踏部分に入ります。エアリア(山と高原地図)『大菩薩嶺』2019年版では赤破線でヤブが繁茂していると書かれていますが、ヤブというほどのものはほとんどなくて、踏み跡もかなりしっかりしていると思いました。強いて言えば尾根通しを心がけないといけない道という留意点はありますが、ある程度山慣れていればほとんど問題ないでしょう。

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(一箇所大崩落がありますが、左手に踏み跡がありそちらを歩けば大丈夫です)

 

 尾根が北方向に直角に曲がる送電鉄塔の分岐点には指導標もありましたし、そのあとのエアリアで「女坂峠分岐点」の屈曲地点にもしっかりした指導標があります。私は後ろから登山者がやってきたのに気づいたこともあり、お腹も空いてきたということで、この女坂峠分岐点でお昼休憩としました。

 奥にある送電鉄塔のある場所はやはり陽射しが厳しいですし、指導標近くの芝生のような青草が生えているところでおにぎりタイムにしました。

 腹ごしらえが済んだら、女坂峠へと下っていきます。途中あれ、アセビ?と思ったのですが、にしてはおそすぎるし、葉っぱが全然違う。。。これはドウダンツツジ?かと思ったのですが、ご指摘頂き「ネジキ」↓と判明しました(コメント感謝♪)。 

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 その先ではヤマツツジの萎れきって落花しているのを目にして、ああ、もう夏本番だなぁ、と。。。

 女坂峠までの下りはかなり急で、トラロープも設置されています。降り立った峠には御坂町の標識で「女坂峠 1372m」とだけありますが、御坂側には道形はほぼ見つからない状態、よく目を凝らすと大月側に道形らしきものがあるという感じでした。

 女坂峠からの登り返しは、これまた結構急ですが、ブナの樹が目立つ好ましい雰囲気で、ゆっくり味わいながら登っていけば、見覚えのある「大沢山約五分」「笹子駅約二時間」の指導標、来た方角は「女坂峠」と記されています。大沢山の標識があるベンチまでは1分くらいなのは承知していたので、ベンチで一休みしてから下山することにします。

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 大沢山から稲村神社への径は、最近のエアリア(山と高原地図)では赤の実線になっていますが、個人的には、実線には疑問符をつけたいというのが今回の印象でした。

 ここを下りに取るのは二度目なのですが、大沢山から先は指導標もありませんし私製の標識もありません。あるのは赤テープなどのマーキングだけです。1030m付近の尾根の分岐点と899mの尾根の分岐はいずれも左手にすっきりした尾根が現れ、1030m地点はともかく、899m地点は直進方向に尾根が見当たらず、実際前回下ったときも「あれ?」という感じで、コンパスを振った挙句、最後はマーキングに従って下っていくと明瞭なジグザグの道形が現れ一安心したという記憶があります。

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 そうそう、途中に一箇所、新設された送電鉄塔↑があります! これはエアリアに載っている送電鉄塔(940m)ではないのでご注意ください。

 普通の人だと神社まで1時間半以上、指導標もないところを下るというのは、かなり心配になるのではないかと思います。もちろん登りに取れば全く迷う心配はないのですが。。。

 ともあれ、無事に奥野稲村神社に降り立ち、獣除けの扉に鍵をかけたあとは、神社で無事下山のお礼をして、追分バス停へ。15時台と記憶していたのですが、15時は15時でも笹子大月方面行きは土休日は15:50。30分以上もこの炎天下の中バス待ちをする方が厳しい感じがして、そのまま歩いて笹子駅へ。

 笹子駅では新田行きのバスとすれ違い、あれが戻ってくるんだなと思いつつ、駅で上り電車の時刻表を見ると、15:28に行ったばかりで、次は16:08。それでは、という感じで(笑)、笹一酒造の酒遊館へ行って、200ml缶「本醸造生原酒」を買ってから笹子駅へ戻り、ちょうどよい感じでやってきた高尾行きに乗り込めば席には余裕があって、買ったばかりでまだ冷えている美味しい原酒をチビリチビリとやりながら、帰途についたのでした。

 

※お花の名前たぶん間違っている気がします。ご存知の方いらっしゃいましたら、ご教示を♪

 

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2025.05.24

【鹿留山北尾根から杓子山】 山バス情報213

 

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(杓子山山頂より…富士山がとにかく大きかった)

 

【山行日】 2025年05月18日 (日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 06:19 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 06:32 - 06:59 東桂 (富士急行線)

「歩行」
東桂駅   07:05 - 08:10 御正体神社
御正体神社 08:20 - 09:25 242号鉄塔
鉄塔    09:40 - 10:45 1360m地点
1360m   10:55 - 11:55 鹿留山
鹿留山   12:10 - 12:50 杓子山
杓子山   13:00 - 14:00 1292m峰
1292m   14:10 - 14:40 向原峠
向原峠  14:55 - 16:35 寿駅

「鉄道」
寿  16:45 - 17:25 大月 (富士急行線)
大月 17:30 - 中央線某駅  (JR中央線 快速東京行き)

【地形図】 「都留」「御正体山」「富士吉田」

【参考図書】『静かなる尾根歩き』 松浦隆康著 (新ハイキング社)

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(杓子山から向原峠への下りではイワカガミが見頃でした)


 GW後半は、直前の2日に、ごく軽い左足ふくらはぎの肉離れ初期症状(?)を発症して自重。衣替えやコンタクトレンズの購入などしておとなしくしていました。次の週末もまだふくらはぎが張る感じが取れず、ようやくもう大丈夫と思っていたところが、今度は土日とも悪天予報で、おい、このままだとまた5月は山行きなしの更新なしという最悪の事態だぞ、とがっくり。

 しかし直前になって、日曜は天気が好転と予報が変わり、満を持しての早起きで、行先は、(午後の大気の状態が不安定という予報もあり)、エスケープがたくさんある、鹿留山北尾根〜杓子山経由で倉見山というプランに当日早朝の発雷確率予報を見てから決定。

 このコースは松浦本『静かなる尾根歩き』にも掲載されているコースですが、ここを歩いてみたいと思ったきっかけは、文台山から尾崎山と歩いたときに、鹿留山の北尾根に見惚れたという、あの山から見たこの山という連鎖(連鎖にしてはかなり遅い反応ですが(笑))。

 松浦本のスタートは、谷村町からタクシーで御正体神社ということですが、富士急の初電に乗れ、懐具合がよろしくないワタクシは当然、東桂駅から歩きます(笑)。ここも例によってデマンドタクシー(要予約)があるようですが、東桂駅から砂原へ行く便は11:45発の12:00着で当然使えません。

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 「昔は平日なら都留市駅から砂原行のバスがあったんだよなぁ…」などと年寄りの繰り言を言っても仕方ないと、歩き始めます。鹿留入口から想像よりずっと陽当たりの好い広い車道を黙々と歩くのですが、予報通り、この日は朝から暑い暑い。陽射しはもう完全に夏です。

 デマンドタクシーの停留所はかつての富士急バスのバス停と同じ丸型に緑と黄色で、倉見山登山道入口の案内が「宮下」という停留所にあり、400m先に案内板とともに登山口の標識が現れます。

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 その先、今宮神社、大沢橋、門原などの停留所が見つかりましたが、時刻は掲載されておらず、砂原に至っては停留所も見つかりませんでした。「11人乗り以上の大型バス通行禁止 山梨県」という例の標識が現れ、その先が昔の転回場所のような敷地になっていたので、このあたりだったのかな、と想像を働かせ、実際そこから先は道幅も狭くなっていきました。

 更に歩いていくと馬頭観世音のある神社(赤い鳥居です)がありますが、これは手前の大山祗命神社で、御正体神社はさらにその先です。御正体神社は赤い鳥居の真ん中に「御正体山」とあり鳥居の右に立派な石柱があって「御正体神社」と記されています。

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 松浦本では取付きは神社の角の未舗装道とそっけなく書かれていますが、神社の角にはそのような道路はなく、「歩くことになる」と書かれた「破線路」ではなく地形図の「実線路〜破線路」は、閉じられたゲートの先を右手に上がっていく未舗装道です。ゲートの手前には登山者に「入山者の心得」なる鹿留財産区の注意を促す標識もあったりして、少々まごつき、おまけに、拝殿で登下山の無事を祈ってから、鳥居を再度くぐって、車道に出てから取りつき直したのですが、結局、その未舗装道路はお祈りした社殿のすぐ脇を通っていて、無駄な時間を費やしてしまいました。

なお、このゲートは落石の危険があるため、一年中閉じているようです。シキリ尾根など行く予定の方はここより先は車で行けませんので、ご注意ください。

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 その後は松浦本通りで、涸れ沢を渡り返して、「山道に入る」とあるのは「巡視路に入る」という意味のようでした。堰堤そばの枯れ沢を渡ったのち、踏み跡を追うと巡視路でよく見られるゴム製の階段が現れます。

 そして、243号と242号の分岐というのも現在ではわかりにくくなっていて、「緑を大切に」の支柱にかろうじて243号の文字が判読できる程度です。地形図で見れば右上の急斜面を登っていかないと目的の尾根には上がれないことはわかるのですが、242号の文字はどこにも見当たりませんので、登りとはいえ地形判断が必要な地点です。

 踏み跡を追っていけば、再び巡視路特有のあのゴム階段が見つかりますが、尾根に上がるまでは崩落箇所があったり、ゴム階段が土砂に埋もれていたりで、踏ん張りも効かず結構難渋します。松浦本では神社から242鉄塔まで45分となっていますが、私は70分近くかかりました。ずっと植林で急傾斜、面白くも何ともない道のりです。

 今は植林が育って、鉄塔ではほとんど展望はなく、少し先の小平地(1000m付近)で水分補給と残りのサンドイッチで一息入れることにしました。

 休憩後は尾根歩きとなりますが、最初は先ほど来の巡視路階段があったりします。片側は植林のままで、自然林百パーセントとなるのは、1200mあたりからやっとでした。

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 ヤマツツジも彩を添えてくれて↑、やっときれいな尾根を歩けるようになると、今度は傾斜が急になって、息を整え、立ち止まったり登ったりという、(お酒は飲んでいないものの)なんともメートルの上がらない登り方(笑)が続きます。

 松浦本にもある大岩を左に巻いて、新緑を愉しむと行きたいところですが、この角度の傾斜で直登というのは足が上がらず、ときおり振り返り見ると、よくもこんな斜面を登ったものだと自分でも呆れ返ります(笑)。

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 それでも、トウゴクミツバツツジ↑が現れて目を楽しませてくれるようになると、これならこの尾根を登ってきた甲斐もあったものだと、兎にも角にも今日はここに来てみてよかったと思い直します。

 急登が収まった1360mあたりで、先程の鉄塔から1時間余経過していたので、ひと休み。この高度になっても時間とともに気温が上昇したらしく汗びっしょり。二本目のスポーツドリンクに手を付けてしまいます。

 休憩後、大きな岩の真ん中を抜けて登っていきますが、すぐまた、今度は前以上に厳しい角度の登りに見舞われ、本当に足が上がらず、ペースも上がらない感覚。。。この時点で、予定していた倉見山は今日はカットしたほうが良さそうだ、やめておこうと早くも弱音を吐きます(笑)。

 1500mで登りきったところで見つけた恩賜標石の番号は161で、そこから南東に向きを変えて進んだ先に162と163(こちらには境界見出標の立札あり)という感じでした。

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(鹿留山北尾根上部はトウゴクミツバツツジが群生)

 で、その先はまぁまぁの傾斜で新緑とトウゴクミツバツツジを楽しみながら歩けていた↑のですが、唐突に例のあの「-登山道-」の標識が現れ、神社からここまで目にしませんでしたから、「なんだこれは!」という感覚。おまけによく見る左右矢印はなく、棒線が下に引かれていて、首をかしげるばかり。。。無責任というより、ここにこれを設置した意図が全くもって理解できません。

 このあたりはブナも現れ、トウゴクミツバツツジがまだ蕾状態だったり、鈴なりだったり、樹によってまちまちだったりして、とても雰囲気の良い場所でしたが、この標識を目にして気分を壊されかけました。

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(ブナが出てくると山頂は近い…)

 気を取り直して、ゆるゆる登っていけばやがてやっと鹿留山。時刻はちょうどお昼前でしたが、山頂には誰もおらず、おそらくはハイカーでいっぱいの杓子山だろうからと、三角点にタッチしてここで昼食としました。山頂にも例の「登山道」の標識がありましたが、もう勝手にせい!という感じで無視(笑)。おにぎりタイムとしました。

 鹿留山の山頂は展望はありませんが、ブナの巨木があり、静かにランチするなら、こちらのほうがおすすめです。

 腹ごしらえが済んだら、杓子山へ向かいます。鹿留山・杓子山はこのブログを始める前の2000年の11月末以来。内野から立塚峠を経て鹿留山・杓子山と歩き、不動の湯に降り、不動の湯で日帰り入浴後、お客さんを送り届けたタクシーの運ちゃんに千円でいいから駅まで乗っていかない?と誘われて応じたことはよく覚えているものの、杓子山の山頂以外ほとんど記憶から消し飛んでいて、鹿留山〜杓子山の稜線がこんな素敵な道のりだとは、全く気づいていませんでした。

 稜線からは、山中湖に続き、本当に大きな富士山が何度も見られるのはもちろんですが、この季節はこれまでのトウゴクミツバツツジのほか、足元にはキスミレ、バイケイソウ、そしてこれはシロバナノヘビイチゴではないかと思いますが、本当にいろいろなお花が目を楽しませてくれます。

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 杓子山山頂は、パーティが数組で、ベンチも空いていたので、私も腰掛けて、少し眺めを愉しむことにしました。『山梨百名山』(山梨日日新聞社)によれば、杓子山は周辺で1500m以上ある峰々の中では一番近くにある山で、直線距離で15kmしか離れていないのだそうです。

 記憶を頼りに言えば、山頂のベンチテーブルは木製だったのが今は金属製になっているのと、なんとかいう「鐘」が設置されて、打ち鳴らせるようになっているのが25年前と違っている点でしょうか。

 ひときわ高くそびえる鹿留山を振り返り見たら、下山開始です。とはいえ、不動の湯方面ではなく、とりあえず、向原峠まで行ってみて、そこで残り時間と足腰と相談という感じ。。。

 向原への分岐はすぐ現れて、向原方面を指し示す板切れは地面に落ちています。松浦本でも注意書きがあるように、ここからはかなりの角度で急な下りが続き、途中岩場もあります。そして、エアリア(山と高原地図)で赤の破線になっている通り、気をつけていないと見逃してミストレースしてしまいがちな箇所が峠までのあいだに二箇所あります(ミストレースした踏み跡がかなり濃い)。

 新緑にトウゴクミツバツツジが映える素敵な尾根ですが、圧巻は岩場になって結構おっかない思いをするあたり。。。そうです、ここはイワカガミがあふれかえるほど咲いていて、踏みつけないように、しかし自分の身は確保しつつゆっくりと写真に収めながら下っていきます。

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(咲いている区間は短いが、ものすごい数のイワカガミ)

 幸い誰も来なかった(というか、この尾根で逢ったのは元気な挨拶をくれた若い男子一人だけ)ので、時間をかけて写真を取ることができ、結果的に安全にゆっくりと通過できました。

 1292手前の鞍部まで降りて、100mほどの登り返しが、この日一番絞られたところ。。。余力があるときならば、途中で挫けそうになる気持ちも湧かないのですが、この日は、ああ、こりゃもう向原峠から降りるしかない、無理はよしとこ…と、足も身体も重くていうことを聞かない感じ…。新緑は美しくトウゴクに代わってヤマツツジの朱色が映える道のりも、下ばかり見ていて、足元の萎れかけた小さなチゴユリの一輪に気づいてしまうほど(笑)。

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(ヤマツツジと新緑が美しかったがとにかく足が上がらない(笑))

 ようやく登りきった1292m地点で、杓子から1時間ほど経過していたこともあり、水分補給を兼ねた休憩。用意してきた水分合計2Lも残り300mlほどになってしまいました。。

 向原峠に降りると、予定時間より30分ほど遅れているだけでしたが、壁のようにそびえて見える倉見山を前に、最後に残っていた「やっぱ登り返していっちゃおうか…」という気持ちは完全に消え去りました(笑)。というか、このコース取りで、ここから倉見山越えて長泉寺までアップダウンをさらにこなしてしまう松浦さんの足腰って、いったいどうなってんだろう?という感想(笑)。

 向原峠からの下山は、最初の出だしから尾根に移るまでが、一部登山道が崩落していてわかりにくくなっていますが、尾根道に出てからはとても下りやすい角度のしっかりした道になります(ただし、こちらは植林だらけです)。

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 30分ほどで無事 明見根元神社↑に降り立ち、その後は車道歩きだけと思っていたのですが、未舗装林道はかなり荒れていて、おまけにその道が舗装に替わったところで、やれやれ無事下山したと思って歩いていたら、近くで農作業をしていた民家のひとに呼び止められ、「そこまっすぐ行くと川になっちゃうから、少し戻って脚立でこっちの道路に上がってきて」と言われ、そのとおりにして先を歩くとまさに言った通りで向かっていた先は、結構な川になっていました↓。

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 で、その先も、しばらくは道なりに行けばいいだろうと思って、富士山の眺めが素晴らしい町なんだなぁと羨ましげに見とれて歩いていたら、少々間違った方角に進んでしまっていたらしく、公会堂前というバス停にいきなり遭遇、しかも10分ほど前に土日祝日に運行されている富士山駅(旧富士吉田駅)行きバスの最終(15:45)が出たばっかりということに気づくおまけ付き(笑)。

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 ああそういえば、昔の登山バス時刻表に「富士吉田駅-公会堂前」というのがあったっけ、と妙に懐かしく思い出してしまいました。

 すぐ近くに酒を商うお店があったので、ビールを購入するついでという感じで、寿(ことぶき)駅への道を確かめてみたところ、丁寧に教えてくださり、寿駅まではビール片手に(笑)迷うことなく、ほぼ最短でたどり着きました。なお、先程のバスに乗った場合、寿駅前にも寄るらしく、寿駅前の時刻表によれば8分後の15:53に到着可能ということのようです。

 寿駅到着は16時半過ぎ。しかし時刻表(駅の中にあります)を見ると10分ほどで大月行が来て、大月でも5分ほどの乗り換え時間で12両の快速東京行き。行きも帰りも乗換なしで余裕の着席。気分良く家路につくことができたのでした。

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2023.06.18

【10年ぶりの春ゼミ大合唱の御坂は…大石峠~黒岳】 山バス情報193

 

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(大石峠)

 

【山行日】 2023年06月17日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 06:19 大月   (JR中央線各駅停車)
大月 06:25 - 07:05 石和温泉 (JR中央線各駅停車)

「バス」
石和温泉駅 07:22 - 08:12 上芦川 (笛吹市営バス:富士急運行 870円 7分ほど遅延)

「歩行」
上芦川バス停 08:25 - 10:05 大石峠
大石峠    10:15 - 11:20 中っ藤山
中藤山    11:30 - 11:50 変わり果てた新道峠
新道峠    12:05 - 13:00 黒岳南の展望地点
展望地点   13:15 - 14:55 喫茶『風乃栖』(ハーブティー500円)


「バス」
三ツ峠入口 16:02 - 16:45 河口湖駅 (富士急バス 580円 10分ほど遅延)

「鉄道」
河口湖 17:01 - 18:02 大月 (富士急行 各駅停車)
大月  18:48 - 中央線某駅 (JR中央線 快速東京行き)

【地形図】 「河口湖西部」 「河口湖東部」

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(木の花:サラサドウダンは鈴なりだったが…)

 

 GW以来、ひと月半、またまた山をサボる悪い癖が…。どこか歩いておかないと夏のスペシャルにも行けない身体に逆戻りしてしまう…ということで、日帰りで、しかし、少し長めの歩行時間になるコース、ということで選んだのが、10年前にも、20年以上前にも訪れた大石峠~黒岳の稜線歩き。

しかしながら、河口湖~大石~芦川のバス便は無くなってしまっているので、旧芦川村から大石峠に上がり、黒岳からは以前に登りで敗退した(苦笑)南稜から板取沢へのコースを下りにたどってリベンジ(?)を果たすというプランにしました。

 早朝の石和温泉駅、7時過ぎですが、すでに客待ちタクシーが待機しています。鶯宿行きのバスは、右側の甲府~河口湖線と違って、向かって左側のバス停から発車します。停留所の表示によれば、笛吹市の市民バスを富士急が運用しているということのようです。

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 発車時刻を過ぎてやってきたバスは、しばらく停車したあと、07:30頃の出発。乗客は地元の方がお一人に対し、私を含めた登山者が3人ということで、ほぼ想定内の乗車率です。結局登山者は3人とも上芦川で下車してしまい、鶯宿までは空気輸送でした。

 バス停から登山口までは、下の車道は交通量が多いですし、久しぶりにここら辺の集落の様子をうかがう良い機会ですから、上芦川諏訪神社の大ケヤキのある集落の道路を行きます。懐かしい気持ちで兜造りの古民家が立ち並ぶ集落をずっと歩いて行き、FUJIYAMAツインテラス(新道峠)送迎バスのバス停「藤原邸」の先で右折です。

 いつの間にこんなものが…とバス停の写真を撮っておいたのですが、それによると火曜日は運休。そのほかは以下の写真のように、9時から15・16時まで沢妻亭(新井原のあたりだと思います)と新道峠直下のツインテラスなる施設との間を1時間に1・2本走ってくれているようです。運賃は200円ですので、御坂黒岳に時間をかけずに登りたい方は利用してみるのも手かも知れません。

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(送迎バス時刻表:クリック拡大可)

 交通の激しい通りに降りたら、少しわかりにくいですが、道路を渡って左手に進むと「大石峠→」の指導標が見つかります。ここからは、エアリアの大石峠入口とあるところまで、実質舗装道路歩きで、周囲の木々も植林ばかりなので、少々気が滅入りますが、上芦川バス停からずっと聞こえっぱなしのハルゼミの鳴き声を聞きながら黙々と進みます。途中のわかりにくい分岐には「大石峠→」の標識がありますので、迷うこともないでしょう。

 舗装道の終点で、水分補給をかねて一息いれたら、いよいよ土道の峠道を進んでいきます。周囲は自然林百パーセントとなり、ハルゼミの声もひときわ高らかに聞こえてきます。そう言えばハルゼミの声って何年ぶりだろう?思い出せないぐらい昔のことだと気づき、これまでのサボりまくりを反省。沢を離れるところで、先ほど飲み干したペットボトルに水を補給して登っていきました。

 さすがに昔ながらの峠道だけあって、稜線直下の急傾斜はこういうふうに径を切っていくんだよ、というお手本のように、身体に負担のかからない径造り。峠に飛び出せば目の前に、どーんと富士山!

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 数ある展望地の中でも、ここから眺める富士山ほど迫力があって、それでいて端正な形状というのはなかなか巡り会えない気がします。この日は稜線歩きの最中、富士山はずっと、雲もかかることなく見えていましたが、後で振り返ってみても、大石峠からの富士山が一番でした。

 ただ、残念だったことは、そうです、お花が…。10年前に来たときも唖然とするぐらい花が減っていましたが、もう今は、その回復さえ期待しない方がいい、という状況なのかな、と。。。何故か一輪だけ、アヤメが周囲の植物に囲われた形で奇跡的にという感じで残っていたのが、かえって痛々しい印象を受けました。

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(自然の保護柵?に守られて一輪だけ…)

 峠で水分補給がてらゆっくりしたら、黒岳方面へ歩を進めます。稜線もエゾハルゼミがずっと泣き続け、吹く風は涼風で気持ちよく、周囲の樹木も自然林で熱い太陽光線から守ってくれて、爽快な稜線漫歩です。10年前のこの時期も新道峠まではほとんど花らしい花も見られなかったので、覚悟はしていたのですが、やはり往時を知っているものには寂しい限り。赤や朱色のヤマツツジとサラサドウダンなど、鹿の口の届かない木々の花は見られたものの、地面には一輪の花もなしです。ヤマツツジは同じ樹なのに萎れているものとまだ蕾のものが同居していたりで、少々わかりにくい開花状況です(笑)。

 すぐに不逢山に至り、そのまま稜線をたどっていきますが、途中一箇所でトウゴクミツバツツジの咲き残りと、このアリンコに集られた小さな白い花を見かけただけで、特筆すべきものはないまま中っ藤山。大石峠から一時間ほど経過していたので、腰を下ろして水分補給休憩。

 時刻は11:20。お昼はどうしようか、新道峠にはこれといったものもなかったし(すぐに大ありと気づきます:笑)、確か新道峠の少し先に展望地点があったので、あそこで…と腰を上げて新道峠に降りてみると…。

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 ああ、なんということでしょう。これはちょっとやりすぎでは…、というふうに感じてしまうのは年老いた登山者目線だからでしょうか。。。なんと、舗装道が上がってきてこんな展望台が…、少し先にも、もう一つダメ押しの展望台が…。

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 これは唖然としてしまいましたが、もうできてしまったものだし仕方ないやと、やけくそで、背後にあるベンチも空いているしと、ここでちょうど正午ということで、この真新しい展望台とその前にドカンとそびえて見える富士山を眺めながら複雑な気持ちでおにぎりをほおばりました。

 短いお昼休憩を終え、黒岳に向かうと、朝バスでご一緒だったご夫婦が新道峠の先の従来からある展望地点でお食事中。これがあれば十分じゃんという気持もありますが、まぁ、新道峠を観光地化するのなら、あの程度の規模のものが要るのかな、というあきらめに似た気持ちもありました。

 相変わらずハルゼミは蝉時雨のまま疲れも知らずに泣き続け、稜線の樹木は本当に美しい自然林で吹く風もこの上ない。しかし、新道峠から先も地面の花はほぼゼロ。10年前に来たときは六月の末だったけれど、ここでグンナイフウロやヤマオダマキが二週間後に咲くとはとても思えない径の様子です。

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(すずらん峠の先にあるこの標識が、何か皮肉のように見えてしまった…)

 20年前に来たとき、既にほころび始めていたのでしょうが、10年前に半壊、そして今はほぼ全滅、と言って大袈裟ではないと思います。もうこの時期に御坂を歩く楽しみはないかも知れない…、訪れるのなら新緑や紅葉の方が楽しめるのでは、そんなことを考えながら、地面ばかり見ていたせいでしょうか、降りてくる登山者に、もう少しよ頑張って、と励まされて、御坂黒岳山頂。。。

 山頂自体は、いつものとおり、三角点タッチと山梨百名山標柱撮影だけで素通りして、南稜にある展望地点へ。時刻は13時過ぎ。ここで再度水分補給をしつつ、少しだけ雲がかかった富士山を眺めながらのんびり…というのはウソで、周囲にいる登山者がいなくなるのを見計らって、南稜下山を開始しました。「そっち違いますよ」と言われるのもありますが、エアリア赤実線なので、他の登山者にこっちに行ってみようかという気にさせるのもいやだったのです。

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(南稜ではかろうじてこんな花が地面に…)

 ところが、少し進むともう少し先にある展望地点で登山者が休憩中。挨拶だけしてコンパスを振りながら、南下していきます。しかし、径は考えていたよりもずっと明瞭。踏み跡を追っていけば、特に地形判断を要するようなこともなく、急傾斜にはロープが設置されており、時折、大丈夫、この径で合ってますよ、という感じで「広瀬→」の緑色の標識が現れます。

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(あと、こんな花も…)

 

 急傾斜部分は、確かに、山慣れていないと、ちょっときつく感じますし、凍結や雨天時などは下りにとるのはやめておいた方が好いでしょうが、とにかく明瞭な踏み跡で藪もありません。急傾斜な分、鹿通りも少ない?せいか、少しだけ地面にお花が咲いているのに気づきました。

 広瀬と三つ峠登山口(「←御坂トンネル」と表示されています)の分岐は、指導標があるわけではないですが、1554の小ピークを越したあと左手に注意して歩いていれば、気づくと思います。ただ、この程度の標識で赤実線はちょっとなぁ…とも思います。その先の径も沢を左岸に渡るところに倒木があって間違いやすいということを除けば、土留めもある非常に明瞭な登山道です。

 最後も、確かに橋が崩落していたりはしましたが、登山口に到着してみれば、あんな昔と今では随分状況は変化しているだろうけれど、あのとき「どうして径が見つからなかったのか」その理由が全然判らないというのが感想(苦笑)。

 通りに出た瞬間、河口湖行きのバスが目の前を通過。手を振りましたが気づいてもらえなかったようでした。時刻は15時前、調べておいた14時のバスは14:24通過で、30分以上も遅れているの?とバス停の時刻表を見ると河口湖行きのバスは14:43と書かれています。10分ほどの遅れだったようですが、もう逃してしまったものは仕方がありません。

 次のバスは16:02。バス停そばに旦坐喫茶『風乃栖』というのがあり、さすがに一時間も交通の激しいバス停あたりで時間をつぶすのもしんどいので、メニューはお茶だけで500円也ということで、入ってみることに。。。

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 これが、実に当たりで、自家栽培で作ったハーブティーというのを注文したのですが、本当においしい。そして、ここの奥様と1時間という時間を退屈することなく四方山話。気がつくともうすぐバスの時間ということで、下山直後のビール飲みてぇ…状態もこの会話とおいしいお茶で雲散霧消です。

 バスは外国人の観光客で大混雑。河口湖駅からは、高速バスで…と考えていたのですが、売り場には外国人観光客が長蛇の列を作っていて、ああでもないこうでもないと押し問答で、列は解消されないまま。。。あきらめて入線している17:01発の各駅停車大月行きに乗り込んで帰途につきました。
  

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2022.12.03

【近ヶ坂峠から市界尾根で鶴ヶ鳥屋山】

 

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(大幡峠の先で…標高700m付近ではまだ紅葉が楽しめました)

 

【山行日】 2022年11月27日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅    - 06:11 高尾 (中央線各駅停車)
高尾    06:15 - 06:59 初狩 (中央線各駅停車)

「歩行」
初狩駅   07:10 - 08:55 △685.1手前の伐採地
伐採地   09:15 - 10:45 展望広場
展望広場  11:00 - 12:20 鶴ヶ鳥屋山
鶴ヶ鳥屋山 12:45 - 13:30 宝越え
宝越え   13:40 - 14:20 沢に降り立つ
沢     14:30 - 15:00 笹一酒造
笹一酒造  15:23 - 15:27 笹子駅

「鉄道」
笹子  15:29 - 16:32 高尾  (中央線各駅停車)
高尾  16:34 - 中央線某駅   (中央線各駅停車)

【地形図】 「笹子」 「河口湖東部」 「都留」

 

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(685.1△手前の伐採地から…美しい冠雪した富士山)


 今回のコースは3年前に高川山を訪れた際に、思いつき、笹一用にとっておいたコースでしたが、その後のコロナ騒ぎで山をさぼりまくって凍結してしまったプランでした。

 どういうわけか、松浦本では、あえてこのコースを避けているような印象を受けてしまいますが、近が坂峠は再び訪れてみたいと思っていましたし、大幡峠までの径は高川山西尾根として紹介されています。ネットで検索してみると何人か市界尾根通しで歩いている人のヤマレコも見つかりましたので、もし市界尾根通しがダメなら林道経由でエアリア赤線に回ればいいだけのこと、行ってみて判断すればいい、と出かけることにしました。

 笹一の新酒祭りは、ちょっと足に怪我(ほんとに大したことない)を負ってしまったことなどもあって、行けませんでしたが、初しぼり新酒は今はネットでも買えますし、酒遊館は年中無休で営業していますから、今更試飲もないだろうというぐらい味は身体化されている(笑)私は、祭りが終わったあとで購入でも別段何の問題もありません。

 最近のエアリアでは近ヶ坂峠から大幡峠にも赤破線が入っていますし、初狩側のクリーンセンターから近が坂峠に至っては、赤実線です。ただ、このコースタイム(初狩駅から近が坂峠経由で大幡峠まで1時間45分!)というのはいくらなんでも無いだろう…と予測。。。(実際私は途中で地元の方の車に乗せていただいたにもかかわらず、685.1手前の伐採地までで1時間45分でした)

 そんなわけで、高尾発06:15で出発。初狩駅には7時前の到着です。最初は一般登山道と同じ車道歩きで、エアリア片手に歩いていたら、途中で地元の方が、登山口まで乗っていきなさいとドアを開けてくれて、事情を説明すると、途中の丸田クリーンセンターの角のところで降ろしてもらえました。

 クリーンセンターを右手に見てまもなくでグラウンドが見えてきて、その左手に老人ホームがあり、その老人ホームの一番奥(東)に結構立派な指導標「近ヶ坂峠入口」があるのですが、ご覧の通りののっけからの藪のはびこりようです。

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(エアリア赤実線とは思えない藪…)

 実際、この先は峠道に出るまで藪がきつくてかなりわかりにくいです。正解は老人ホーム施設の柵に沿って右手に歩いて行けば、一目でそれとわかる昔ながらの峠道が現れます。

 老人ホームをあとにすれば、この峠道は峠の手前まできわめて明瞭でわかりにくいところはありません。この標高ならと少し期待していた紅葉ですが、余り芳しくなく、再び径が不明瞭になると近ヶ坂峠で、見覚えある峠なはずですが、3年で結構様変わりしていました。背の低い笹藪なのですがこれが大幡峠方面への経路をわかりにくくしていて、記憶を頼りに藪をかき分けて見つけた石仏は、何と一体(かつて左後方に佇んでいた石仏)が、うつぶせに倒れていました。

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(俯せだったのを仰向けにするのが精一杯でした…)

 

 石仏は見た目よりもかなり重いのと、縦型であることなどもあって、元通りに建てるのは私一人では無理で、うつぶせよりはましだろうと、仰向けにして寝かせてあげることしかできず、申し訳なかったのですが、前にもほかの場所で同じようなことがあったな…と思い出しながら手を合わせて、西へ向かいました。。。

 尾根道に入れば径型も明瞭で、中津森方面(エアリアには通行困難・廃道状態と記載)の分岐も中津森方向に横に木が何本も置かれていて、気をつけていれば入り込むこともないでしょう。恩賜標や境界見出標があるのを確認しながら進んでいくと、富士山がちょこちょこと姿を現し始め、唐突に、つい最近伐採されたばかりと一目でわかる伐採地に出ました。

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 陽当たりも良く、眺めも好い場所、せっかくですから、朝あまり食欲がわかず残しておいたサンドイッチとテルモスのお茶で、休憩することに。。。やっぱり、富士山はこういうふうに雪化粧した姿が一番だなぁ…などと思いながら、しばしぼんやり…。静かな山の一人歩きは、これがあるからやめられません。

 その先でいったん鞍部に降りて登り返すところは、少し難しいかも知れませんが、尾根歩きに慣れている人なら何の問題もないでしょう。685.2三角点には「大窪山」という標識が見つかりましたが、先ほど休憩したばかりですので素通り。その先も尾根通しに境界見出標を確認しつつ歩いて行けば大幡峠ですが、やはり予想通り舗装道に降りる手前は、藪でわかりにくくなっています。松浦本では大幡峠に向かって右手に降りるはずですが、エアリアは逆に左手に降りるように図示されています。私には右手に経路は見つかりませんでしたので、左手の頼りない踏み跡をたどって降り、降りた場所にはピンクテープが一応見つかりました。

 大幡峠は9:45頃の到着。初狩駅から車道をそのまままっすぐ歩けば8時頃には着いていたわけで、結局、近ヶ坂峠から市境尾根で…などという酔狂をやりたさにこんな時間に…。寝坊して遅出のハイカーみたいなものです(笑)。

 大幡峠から先は、松浦本にもエアリアにも何も記載がないので、自分で判断して取り付くしかありません。私は、ガードレールと法面の境から上がっていきました。尾根に上がったら、いちおうコンパスで方向を確認。境界見出し標も見つかり、しばらくして現れた雑木の紅葉を楽しみつつ登っていきます。

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 しかし、地形図で見てあらかじめ覚悟していたものの、尾根が西から再び北西に向きを変えたあとは、とんでもない急傾斜です。こういうのは写真で見せても伝わらないので、どのぐらいしんどいかは現地に行って自分の足と肺で確認しいただくしかありません(笑)。

 呼吸を整えるために休み休み登っていくとやっと少し傾斜が緩んだ先にエアリアにも松浦本にもなぜか記載のある展望広場に着きます。要するに黒野田林道に出たわけです。

 展望広場という休憩舎ですが、富士山は見えるには見えますが、先ほどの伐採地ほどではなく、三つ峠に半分以上隠されています(笑)。ただ、山名表示板があるので、ほかの山を見るには好いかもしれません。ほかに恩賜林の説明板があり、東屋の下にベンチもありますが、黒野田林道は一般車両は通行できないと思いましたので、誰のために、この場所にこのような施設を作ったのかがよくわかりません。

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(展望広場という名前の休憩舎)

 

 私のような悪い子ハイカーのためかな、と呟きながら、ここでテルモスのお茶を全て飲み干し、休憩。ザックを置いたまま、ここから先の尾根の取り付きを探しに行きました。まぁ、ここは、あれしかないよな…という場所が見つかりましたが、詳しくは書きません。これから先凍結していたりしたら、かなり、していなくても結構危険な感じでの箇所で、上り下りできるような段はどこにもありません。

 何とか登って尾根の末端にも立ちましたが、擁壁の先は落ちたらアウトな感じで、逆方向から下りで来た場合、降りるべき方向を見つけるのは結構難しいのではないかと思います。

 最初は赤松植林だった尾根もだんだんと雑木に転じて、ブナ林も現れる道のりで、ここはそれこそ新酒祭りの頃だったら紅葉が楽しめたかも知れない…という感じの尾根歩きですが、これまた地形図を見てもおわかりのように1170m小ピークから先の傾斜は並大抵のものではなくて、1170地点から見る前方の鶴ヶ鳥屋山はまさにそびえるという感じで立ちはだかります。

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(壁のように立ちはだかる鶴ヶ鳥屋山…)

 これも判ってはいましたが、厳しい登り。。。体感の傾斜が70度ぐらいある感じ(笑)で、おまけに足もとが落ち葉でズルズル…踏ん張れないところを、ヒイヒイ言いながら、何度も立ち止まっては登っていきます。たまに振り返ってみると、ここを尾根と視認して下っていけるものかどうか…甚だあやしいものです。

 黒野田林道で鶴ヶ鳥屋を巻いてそのまま笹一に下ればよかった(笑)と、冗談を呟いてしまったぐらいの傾斜がようやく緩んで、右手から正規の登山道である尾根が合わさり、落ち葉径をへろへろになって進んでいくと、やっとのことで鶴ヶ鳥屋山山頂の標識と三角点。。。前にも書きましたが、山梨百名山の選にもれたことが、どうにも納得できない素敵な山頂です。

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(わりと新しいこんな標識も…)

 

 時刻は12:20。誰もいない山頂で、ゆっくりお湯を沸かして、お茶を飲みながらおにぎりをモグモグ…。山での達成感というものを、私の場合、ほとんど感じることがないのですが、今回ばかりはプチ達成感を少しだけ感じるひとときでした。

 山頂をあとにしたのは13時前でしたが、もうあの急坂で足は疲れてしまって、あとは一般登山道で一番早く下れる宝越えを目指すのみ。素敵な雑木の尾根道ですが、アップダウンがこんなにあったっけ?と思うほどの尾根道。ただ、この稜線はホントに林相が好いですね。そして樹間越しですが、冠雪した南アルプスが見えるのもうれしい。。。

 

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(ん~、いいですねぇ…この稜線)

 それまで誰にも会わなかった山旅もさすがにこの稜線では3人とスライドして、宝越えという名の笹子への下降ポイントに到着。ここから直線距離は短くても結構な道のりなのは判っていましたので、足休めしながらルート確認をして下山にかかります。

 下山は勝手知ったる一般登山道ですので、特記することはありませんが、一カ所、黒野田林道に降りる手前が大きく伐採されていました。

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 林道から30分ほど急傾斜を下りきって沢に降りたところで、下り疲れて足休め。水筒の水を全て飲み干して、沢沿いの径を何度か徒渉して林道に降り舗装道歩き。。。鶴ヶ鳥屋の北尾根を降りるとここに出るのかな…という地点を推測する程度で、あとは駅に出る手前の路地を右へ下り郵便局の脇に出て笹一へショートカット(笑)。

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(新酒祭りでなくても、新酒は買えました)

 人のまばらな笹一の酒遊館で、ほしいお酒をゲットして、友人にプレゼントの発送手続きをし終えたら、笹子駅へ。運良く、ホームに上がるとすぐに高尾行きが入ってきて、今日の山旅を思い返しながら、帰途につきました。

 

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2019.02.11

【石仏に会いに…近ヶ坂峠から高川山・むすび山】 

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【山行日】 2019年02月03日 (日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八王子 06:35 - 07:19 大月 (JR中央線各駅停車 松本行)
大月  07:26 - 07:41 都留市 (富士急行 河口湖行)

「歩行」
都留市駅  07:45 - 08:15 近ヶ坂入口バス停
バス停   08:20 - 09:20 近ヶ坂峠
近ヶ坂峠  09:35 - 10:40 羽根子山
羽根子山  11:10 - 11:50 高川山
高川山   11:55 - 13:15 天神峠
天神峠   13:25 - 14:20 むすび山
むすび山  14:30 - 14:55 大月駅

「鉄道」
大月   15:21 - 中央線某駅 (JR中央線 快速東京行)

【地形図】  「都留」 「大月」


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(近ヶ坂峠:久々に峠らしい峠に出逢えた)

 高川山は、一昨年の秋に訪れているのですが、そのとき、ちょっと気になったのが近ヶ坂峠を指すお手製の道しるべで、よくよく松浦本『バリエーションハイキング』を見てみれば、近ヶ坂峠は素敵な石仏の写真入りで紹介されています。

 私も是非この仏様にお目にかかりたいと、出掛けることにしました。この日は前日の好天予報や、当日夜からの雨予報などもあったせいか、ハイシーズンは混む八王子始発の松本行きもガラガラ。大月での乗り換えも富士急が既に入線しているのでスムーズ。富士急行線も席には十分すぎるぐらいの余裕がありました。


 近ヶ坂峠は初狩駅からもあがれるようですが、紹介されているのが富士急側だったことや、歩いても近ヶ坂温泉バス停(現在は近ヶ坂入口バス停と名称が変更されています)まで30分ほどということで、宝鉱山行きの朝のバス便がなくなってから久しく訪れていないこちら側のアプローチに惹かれ、都留市駅から歩きます。

 都留市駅から歩いて山に登るのは、考えてみたら初めてのことで、駅を出て歩き始めるやいなや新しく出来たばかりの温泉施設「より道の湯」や、都留アルプスの標識、歩いている間にコンビニが二軒もあるなど、いろいろ役立つ発見があり、バスが無いからと言って、そちら側のアプローチを完全に捨ててしまうのはもったいないことだと考えながら歩きました。

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(都留市駅前と言ってもいいぐらいのところにある)

 しかししかし、この時期8時前の都留市ってホント寒いっ!ですね。「凍てつく」というのはこういう寒さを言うのでしょう。陽差しは十分あるのに手足が凍り付きそうなぐらい冷たくなって、手袋無しだと本当に指先の感覚がなくなってしまい、耐えきれず、歩きながら手袋を取り出しました。

 近ヶ坂入口バス停は、ちょうど30分ほどで到着。注意点は金井入口の先のセブンイレブンの辺りから左手にバイパスが現れますが、そちらではなく旧道を歩いて下さい。バスは未だに旧道の方を走っており、近ヶ坂入口のバス停留所も旧道側にあります。

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(バス停は旧道側にある)

 目の前にデンと見える三つ峠を見ながらバス停前でストレッチをしてから、北へ伸びる里道を山側へ上がっていきます。松浦本にある五つの石塔のすぐ左に左手を指して「←近ヶ坂往還」の標識も見つかります。

 簡単に言ってしまえば、そこから先は林道が尽きて山径になるまで、林道を道なりに歩いて行けば良いのですが、538mへの山径を左後方に分ける地点(A点)や、右手に丸木橋がある地点(B点)などはしっかり確認していきました。

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(丸木橋:B点)

 左手に建物を見て山径になってからは、踏み跡はしっかりしておらず、慣れていないと少し難しいかも知れません。私は松浦本のコピーも持参していましたし、前日ここを下ったと思われるお二人組のハイカーの足跡が雪にクッキリと残されていましたのでラクでしたが、何もないと、左沢(涸沢)に進み、小さな石積みを見るまでが少し判りにくいかもしれません。

 正しく進めるとすぐに、右手に来た方角を指して「都留市駅方面→」のお手製の標識↓が見つかり、あとは昔からある峠道独特の剔れた径を歩いて行けば好く、あまり難しく考えなければ逆に簡単かも知れません。

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 ただ、「ん?」と思うのはほんの短い区間なのですが、その部分は違う斜面に踏み跡も見つかるので、そこを上がっていかないよう、少々注意しないといけません。

 凹地になってからは、笹はありますが、我慢するほどではなく、今ではD点に立派な指導標もありびっくりします。私はそのまま昔ながらの峠道と思われる凹地を進みましたが、ここは峠が近づいてくる手前の雰囲気が本当に佳いですね。たどり着いた近ヶ坂峠は「久しぶりに峠らしい峠に来たな~」と思わせる素晴らしい峠。峠フェチのゴン太くんは大満足でした♪

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(峠を間近にしたこのあたりがたまらなくイイ♪)

 で、石仏ですが、峠から30mと松浦本には書かれていましたが、もう少し距離がある感じ。30mほどのところには「石仏この先1分」の標識もあり、お二方はちょうど峠を少し下に見おろす感じの場所に佇まれておいででした。

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(石仏のあるところから峠を見おろすとこんな感じ)

  石仏に手を合わせてからもう一度峠へ戻り、そこでテルモスのお茶でのんびりと休憩しました。9時半を過ぎれば、この高度でじっと座っていても寒さを感じることはなく、いつまでも憩っていたいところでしたが、夜からとはいえ、天気が崩れる予報でしたから、15分ほどで腰を上げ、指導標の「鍵掛峠→」と記された尾根へ上がっていきます。

 ここからは大月市と都留市の境に当たる尾根を歩いて行くだけですので難しいところはまったくありません。左に目立つ鋭鋒は鶴ヶ鳥屋でしょうか。あの山へ尾根づたいに逆へ進んで登ってみるのはどうだろう…と考えながら歩いて行くと「鍵掛峠」の標識が現れますが、ここは鍵掛峠ではないと思います。後方に富士山が姿を見せ、更に登りをこなすと、前回鍵掛峠から羽根子山へ向かう途中に見かけた通せんぼの箇所に行き当たりました。

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(この場所に出た)

 ここから先は前回とまったく同じ行程です。違うのは稜線上に雪が散見されるのと、昨秋の台風で倒れた木が少し目立ったことぐらいでしょうか。今日も富士山は綺麗に姿を見せてくれ、羽根子山には11時前の到着で、時刻までほぼ同じです。

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(羽根子山からの富士山は本当に美しい)


 今から小休止後に高川山へ行けば、混雑は必至でしょうから、早めのお昼を羽根子山で食べてしまうことにしました。富士山の端麗な姿を眺めながら、暖かい陽差しを浴びてゆっくりと…と思っていたのですが、お湯を沸かし始めて間もなくでガサゴソと突然動いた動物にびっくりして、水を300mlほど、こぼしてしまいました。

 動物は、幸いシカでしたので、そのままお昼をゆっくり平らげました。そういえば、途中に鹿だろうな…という足跡が雪面にあったのだから、想定していれば、慌ててお湯をこぼしたりせずに済んだのに…と少々反省。
  
 30分ほどかけてゆっくり食事をしてから、羽根子山南尾根の入口も確認。前回はミストレースだとばかり思っていたのですが、そうではなくてバリハイルートの一つなのですね。天候が早めに崩れそうなら、ここから南尾根を下ることも予定に入れていましたが、富士山も綺麗に見えていますし、上空は雲ひとつない好天。このまま高川山へと向かうことにしました。

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(急斜面を下から撮ったところ:ロープはあるが凍結したらとても危険な下り)

 しかし、この羽根子山から一旦高川山との鞍部に下る道は、この時期ちょっと危険です。ロープもあるのですが、この傾斜で北斜面では、登りにとっても下りはやめておくべき…との感想でした。慎重に下って鞍部に下りますが、その先は予想通り多くの登山者に踏まれて凍結しかかった滑りやすい登りです。

 滑りやすい登りを登り始めてすぐに、富士山が再び顔を見せたのですが、これが笠雲を頭に乗せているのにはびっくり。富士山の笠雲なんて、山で見るのは随分久しぶりです。


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(綺麗と言ってもいいぐらいの笠雲)

 高川山のメインコースに入れば、こんな季節でも人が多く、山頂は予想通りの人出で、家族連れのファミリーハイクの姿も見られます。それでも、座れる岩を見つけたので、水分補給だけさせてもらって、富士の笠雲もだいぶ広がりを見せたのを背に5分ほどで下山開始。

 ここからは1年3ヶ月前に歩いているので、何の問題もないと思ったのですが、下り始めて10分ほどにある↓この地点。直進が行き止まり表示で右折が田野倉駅。地形図をちゃんと確認すれば、なるほど むすび山(大月駅)へ行くのも右折なのだな、と簡単に判りますが、このあいだ歩いたばかりだからとロクに確認しなかった私は、一瞬 むすび山へのルートが通行不可になったのかと勘違いしてしまいました。

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 この指導標が都留市のものであることから、大月駅方面もこちらとは書けない行政側の事情がのみこめて、そこでやおら地形図を取り出してみれば、ここは田野倉と記された急坂を下ってそのまま東へと伸びる尾根に乗るのだと了解しましたが、ついこの間歩いたばかりと油断して地形図もロクに見ずに歩くことの愚かさというか恐ろしさを再認識しました。

 しかし、この時期だと、この最初の急下りは、ちょっといやらしい下りになりますね。凍結していればアイゼンですが、凍結せずに滑りやすいという土質で、岩がち。アイゼンを履くわけにもいかず、かなり慎重に下る必要がありました。急下りが終わってしまえば、両サイドがうっすら雪化粧した美林の尾根歩きなうえに、そこから先は二人組の美女にも出逢えて(笑)、すこぶる快適だったのですが。。。

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(平坦な美林の尾根歩きは長くても苦にならない)

 高度を下げていって天神峠近くまで下りきれば、雪もほとんど消えた冬枯れ径となります。高川山から1時間以上経過していましたし、この先はむすび山まであまり好い休憩場所も無かったと記憶していましたので、峠の花咲側に座って、みかん休憩としました。

 峠から登り返して10分ほどの地点に「峰山585m」の表示。地形図の584ピークのことでしょうか。。。ちなみに、その先にあるふたつの三角点にはどちらも何の標識も付けられていませんでした。 

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 sanpoさん命名の「おはぎ岩」↑を過ぎ、なかなか着かないな~と思いながら、進んでいくとやっとむすび山手前の「奥むすび山」と記された地点。ここからの富士山は前回同様、影も形もなくなっていて、かろうじて笠雲の残骸のようなもので、あの辺りなのだろうと推測できる状態です。

 奥むすび山まで来れば、むすび山は5分ほど。見覚えのあるベンチと少し荒れた感じの山頂。今回は誰もいませんでしたので、大月防空監視哨跡の前のベンチで、最後に残しておいた水をすべて飲み干して水分補給。冬場に1.5Lの水はなかなか使い切らないものですが、今回は山に水を飲ませてしまったこともあり(笑)、下山直前とは言え、すべて飲みきってしまいました。 

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(むすび山:ベンチもあり眺めも良いが、風情の無い場所)

 
 あとは、滑りやすいとはいえ、短い区間をジグザグ切りながら、民家の前に降り立つだけ。やはり泥で滑りやすかったですが、転ぶこともなく無事舗装道路に着地して、そこからは滑る心配もない舗装道路を大月駅までのんびり歩いて、15:21発のガラガラの中央線快速東京行きで乗換無しの帰宅。 

 高川山は往復3時間もあれば登って来られる山ですが、今日のように工夫すれば、静かな尾根歩きを堪能でき、7時間ほどの歩きごたえのあるコースも組めるので、またコースを代えて登りに来たいと思いながら家路につきました。

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2018.11.25

【細野から文台山・尾崎山】 山バス情報175

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(993への登りで…紅葉はやはり今ひとつ・ふたつ)

【山行日】 2018年11月24日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 06:56 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 07:06 - 07:42 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 07:52 - 08:07 都留市 (富士急行)

「バス」
都留市駅 08:15 - 08:32 細野 (富士急山梨バス 380円)

「歩行」
細野バス停 08:40 - 09:30 鞍部(矢花山往復後)
鞍部    09:40 - 10:50 文台山(大野山)
文台山   11:30 - 12:35 930m圏峰
930   12:45 - 13:05 尾崎山(967.8)
尾崎山   13:15 - 14:43 東桂駅

「鉄道」
東桂  15:00 - 15:29 大月 (富士急行)
大月  15:47 - 16:30 高尾  (JR中央線各駅停車)
高尾  16:31 - 中央線某駅  (JR中央特快東京行き)

【地形図】 「都留」

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(黄葉…895を過ぎたあたり)

 都留市駅発・道坂隧道行きのバスは、立川06:53発の大月行きで行けば間に合うのですが、連休の中日で好天では、私のところからは座れない可能性も高く、そのうえ、大月駅での富士急乗換が慌ただしい感があって、世田谷時代から一本前の中央線で行っていました。

 この方法ですと絶対では無いですが、座れる確率も高く、大月の乗り換えも余裕があり、富士急行線の座席も好きなところをゆっくり選べます。今回もその乗り継ぎを採用。実際富士急行線は4両編成にもかかわらず、大月駅を発車する時に既に立客が出ていました。

 バスもちょうどピッタリ席が埋まるほどの盛況で、同じコースの人がいるかなと思ったのですが、細野で降りたのは私ひとり。落合橋を渡ってすぐ右の舗装道を上がっていきます。しばらく歩けば右手に「文台山登山口→」の標識が見つかり、階段を上がって、御岳神社の鳥居をくぐり、道中の無事を祈ってから、文台山への登山道の概略が記されたほほえましい標識を頭に入れて、山径を登っていきます。

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(ほほえましい標識)

 概略が記された標識にあるように、地形図の未舗装林道をショートカットする形でしっかりした道形があります。地形図「都留」には載っていませんし、13年のエアリアでも途中まで未舗装林道を上がるように記されていますが、径はしっかりしていますし、要所には「文台山へ至る→」の標識がありますので、地元の方が整備して下さったこの山径を使う方が良いと思います。

 ただ、この径、880mピーク(矢花山)と993mピークの鞍部(820m)=稜線に出るまで、ずっとヒノキとアカマツの植林ですので、紅葉はまったく目にすることは出来ません。鞍部には来た方角を細野とし、反対側に降りる径を小野としてあり、松浦本にある「この先行き止まり」の標識は矢花山の方へ向かう尾根に移動されていました。

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(矢花山方面に移設されていました)

 今日は一本(1時間)あとのバスでもOKとふんでいた行程ですし、矢花山を往復してから文台山へ向かうことに。
ややヤブがちではありましたが、尾根づたいで迷うこともなく矢花山はすぐでした。ただ立木に赤テープで山名が小さく記されているだけ。すぐに鞍部に戻ってひと息入れてから、文台山へ向かいます。

 稜線は少し上がると雑木が増えてきて明るい感じになります。ただ、もうこの高度(900m)ですと、紅葉は既に落葉しているものがほとんどで、せめて先週あたりに来るべきだったかな…という感じでした。また、先の台風24号によるものでしょう、倒木が多く、跨いだり迂回したりする箇所も結構ありました。

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(樹林越しに三ツ峠山)

 落葉してしまっている分、見晴らしはまぁまぁあって、樹林越しですが、左手に御正体山のどっしりした姿、背後に今倉山の双峰、右手には三つ峠と、やはり自分が今登っている山とはひとまわりもふたまわりもスケールが大きい山は違うな、と想いながら歩を進めます。

 10時のチャイムがどこからともなく聞こえると、993m手前のピーク。ここは下りにとったときに間違えやすいところらしく、紺色のマーキングがありました。その先はもう完全に落葉したいわば冬枯れの尾根歩き。陽の光がやさしく身体を包み込んでくれて、嬉しい。

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 1000mあたりからの急登を登り切ると左手から御正体山・ハガケ山方面の尾根が合わさりますが、御正体やハカゲの標識は見当たらず、マーキングがあるだけです。「登山道」の標識の余白に文台山と細野の追記がマジック書きされているだけで、地形を読まない人はあるいは気づかないかも知れません。

 御正体からの尾根を併せて間もなくで、「保安林」の標識があるだけの東峰、そこから想像していたほどのアップダウンもなく三角点のある西峰に着いてしまいます。時刻は10:50。時刻は少し早いですが、この先の行程の方が長く、大休止を取れる場所の見当も付かないので、文台山山頂でお昼ごはんにしました。

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(文台山山頂…手前右下に三角点 奥左に鹿留山)

 おにぎりをむしゃむしゃやっていると、これから向かう北尾根の方角から登山者がひとり。今回も誰にも会わない山旅になるかと思っていたのですが、少し話をして目の前にある鋭鋒が杓子ではなく鹿留と教えていただき、ああ、そういえば松浦さんの『静かなる尾根歩き』にあった鹿留山北尾根はまさにあの尾根では…と思い至りました。

 山頂は雑木に囲まれた陽当たりの好いところで、だいぶのんびりしてしまいましたが、陽が少し陰ってきたのをしおに腰を上げ北へ向かう尾根に入ります。地形図で見てもかなりの急傾斜ですが、実際落ち葉が積もってズルズルで気が抜けません。そして、地形図で見ればわかるように、これから歩く北西尾根に入るには北東の小尾根に入り込まないように気をつける必要があります。

 実際その地点にはマーキングもありますから、注意していれば間違わずに済むとは思いますが、松浦本『新バリエーションハイキング』記載の「左にトラバースして北北西の尾根に乗る」のは、マーキングが無ければ、結構難しいところかと思います。

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(松浦本「針金のある斜面」…結構な傾斜)


 その先も930m圏峰に上がるまでは、進む方向が右に左にと、実際歩いている感覚としては、地形図にあるより急角度に変わる感じがします。地形図と照合すれば面白いところではありますが、マーキングに留意しながら進んでいくことでRFと言うほどのことはせずに済みます。
 
 830m付近からのかなり厳しい登りで930m圏峰に到達すると、来た径を文台山、右手(北東方向)を指して都留アルプスの標識があります。都留アルプス(都留文科大学駅や都留市駅方面への稜線)に行った方が整備されていて良いとは思いますが、西方向には尾崎山や東桂駅を示す標識はありませんので、古渡の方へ降りたい方は、注意が必要です。

 930m圏峰から尾崎山(△967.8)までは地形図で見る通りの緩やかな尾根で、登りと言うほどのこともなく歩けます。左手にまた鹿留山の鋭峰が顔をのぞかせて、そのダイナミックな尾根が私を魅了します。いつの日かあの尾根を…と想いを馳せながら尾崎山に到着。930mからそれほど時間がかかってはいませんでしたが、この先の東桂駅まで、急傾斜の尾根を下って1時間以上とわかっていましたから、腰を下ろして小休止しておきます。

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(尾崎山への登りで…鹿留山が魅惑的な姿を見せた)

 明るい雑木の山頂で降り注ぐ秋の陽差しを十分に味わってから、また最初は北へその後北西へと延びる尾根に入りますが、今度はそれほど難しいことはありません。難しいというかしんどいのは標高850m以下の急傾斜で、ここは春先など凍結した雪が踏み固められるとかなり危険だと思います。まさに転げ落ちそうなほどの急角度。

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(ものすごい急傾斜を下ります)

 転ばないように下っていくと、ちょっと「ん?」という箇所があります。おそらく740mあたりで尾根が送電鉄塔のある北方向と古渡へ向かう北西方向に分岐するあたりだと思うのですが、ここにヒッチさんのお手製指導標があって「←至・古渡 ● 尾崎山・至→」となっています。地形図を見れば、送電鉄塔の方へ行ってそこから巡視路で降りる方が楽な感じもしましたが、これまでの下りで相当な数の倒木がありましたし、ここは素直にお手製の指導標に従って北西へ下りました。

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(標高を下げていくと紅葉もポツポツ見られたが…)

 が、この先が傾斜が緩むことも無く、倒木も今まで以上に増えて結構大変でした。そして、最後の、もうほとんど里が見えるところに来て、ルートをはずしてしまったようで、少し左(西寄り)に降り立ってしまいました。

 そのことで動揺したわけではないと思うのですが、古渡橋を渡ったすぐ先で、どういうわけか右折せず左折してしまい、鹿留集落方面へ歩くという大ポカ(笑)をやってしまいました。

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(写真にまで撮っていたのに(笑)、左折してしまいました)

 桂橋を渡って左折というのと混同していたのかな…などと呆れつつ、戻って古渡橋・桂橋と過ぎ、どのみち14:17発の電車には間に合わなかったし、きっと鹿留山が呼んでいるのだろう(笑)などと勝手な解釈をして、15:00ちょうどの列車まで時間があることだしと、国道に出たところでローソンに寄ってから、東桂駅に向かいました。

 ※最後にちょこっと山バス追加情報です。

 11月1日より、富士急山梨バスの夕方18時台の便が運休となっているようです。山に使えるバスとしては帰りの便だけに絞って言うと、

 日影18:11発 大月駅行き
 朝日小沢上18:48発 猿橋駅行き
 西奥山18:03発 大月駅行き

 が運休です。

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2018.11.11

【三ツ星からボッコノ頭・大沢山】 山バス情報174

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(ボッコノ頭への登りで…今年は見ずに終わると思っていた雲海が見えた)


【山行日】 2018年11月10日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 06:19 大月  (中央線各駅停車)
大月 06:23 - 07:05 石和温泉 (中央線各駅停車)

「バス」
石和温泉駅 07:35 - 08:06 三ツ星 (富士急バス 730円)

「歩行」
三ツ星バス停 08:10 - 09:15 1190m(?)地点
1190m  09:25 - 10:10 ボッコノ頭
ボッコの頭  10:20 - 11:05 大沢山
大沢山    11:30 - 12:20 1059
1059   12:30 - 13:35 奥野稲村神社
奥野稲村神社 13:40 - 14:15 笹一
笹一     15:10 - 15:15 笹子駅

「鉄道」
笹子 15:35 - 16:33 高尾(中央線各駅停車)
高尾 16:34 - 中央線某駅 (中央特快東京行き)

【地形図】 「笹子」


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(大沢山北東尾根1059付近にて…この辺りが紅葉の見頃だった)


 もう随分前のことになりますが、笹子駅~大沢山~ボッコノ頭~大洞山~笹子峠と歩いたことがありまして、その時気になったのが、当時できたてのホヤホヤだった指導標でボッコノ頭にあった藤野木を指す道標でした。当時はこの辺りに赤破線さえ入っておらず、赤破線が入ったあともエアリアには「藤野木方面を指す道標があるがルート判断を要するので不用意に入らないこと」との注意書きがあります(藤野木方面には赤破線は記されていません)。

 当時あった記録ではkomadoさんがボッコノ頭の西尾根を下りに取ったものぐらいしかなく、例によってさらりと(笑)書かれているため、登りにとるにもどこから取り付いたら好いものか皆目見当が付かないまま、十数年の歳月が経過してしまいました。

 しかし、平成28年に出た松浦本『新バリエーションハイキング』では、この三ツ星からのルートが図入りで紹介されています。登りなら何とかなるのでは…と、笹一のこのシーズンに挑戦してみることにしました。

 引っ越してから、富士吉田~河口湖~石和温泉~甲府のバスも、かなり早い時間帯のものを利用できるようになったのですが、列車との接続が、どうも微妙なダイヤになっていて、河口湖駅07:08発は07:06着の列車で間に合うのかどうか…。

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(新しくなった石和温泉駅)

 そして、以前は石和温泉駅入口という駅から結構離れたバス停まで歩いて行かないといけなかったのですが、石和温泉の駅前まで入ってきてくれるようになったのは好いものの、07:35発は07:35着の列車乗客を待っていてくれたりするのか…。ということで、石和温泉駅着7時過ぎの電車で行って、朝御飯でも食べながら07:35発のバスをのんびり待つことにしました。

 久しぶりに降りた石和温泉駅は、上野原駅同様、駅前ロータリーが整備された関係で以前のようにホームからすぐ出口ではなく、一度階段を登って改札を出て、階段(右)かエスカレーター(左)で地上に降りる形に変わっていました。これだと35分着で35分発は無理かなぁ…という感じです。
 
 なお、この07:35発のバスですが、35分発の富士山駅行きの前に31分発の甲府行きのバスが入ってきますので、間違えてそちらに乗り込まないように注意が必要なのと、この便は途中バイパスを通る関係で桧峯神社入口や十郎橋・上黒駒などの停留所では下車できないことに注意して下さい。

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(バイパス経由だと8つもバス停を通過してしまうので注意)


 石和温泉駅の「あしゆ」の前にあるバス停留所に富士山駅行きのバスがやって来たのは07:34頃。すぐに発車するかと思ったら、やはり、電車の到着を待ってからの発車で、この日、実際に発車したのは07:37頃でした。駅に着いたらダッシュして右側の階段を降りれば、間に合うかな…といったところでしょうか。しかしいつもどの運転手も待ってくれるのかどうか…まではわかりません。乗れなければ駅前にわんさかいるタクシーを使うつもりで試してみるのも一案かも(?)知れません。

 三ツ星バス停で降車したのは、もちろん私ひとり。運転手さんの「お気をつけて」の言葉を胸に出発です。少し河口湖方面に進んだ横断歩道のところに左手に下っていく舗装道路がありますが、ここが三ツ星集落に行く道になります。ちょうど対面に甲府行きのバスが停まるバス停があるのが目印になります。

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 左手に矢ノ沢山(1248.2三角点)から続く1290m圏峰ピークらしき山↑を眺めながら金川に架かる橋を渡り進んでいくと、背後にスキー場も見えてきます。なおも舗装道を進んでいけば、小さな橋が見えて、右手を見ると目印の電柱があって、取り付きは簡単にわかりました。鈴を付けてから登り始めます。

 尾根らしい地形となって間もなくで傾斜はほとんど壁のようになり、直登は出来ないので、歩きやすいところを自分なりにジグザグを切って歩くしかなくなります。標高1050m~1190mあたりは、このようにして高みを目指すしか無く、ここを尾根をはずさずに下ったkomadoさんの力量には脱帽するしかありません。

 1190m付近で、やっと何とか直登可能な傾斜になってくれて、時間もバス停から1時間ほど経過していたので、水分補給をかねてひと息入れます。

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(ひと息入れたところ)

 1190m付近から1270m付近まではそれでもまだ急登の部類で、なかなか前へ進ませてもらえません。尾根が分岐している1270m付近は、尾根が分岐しているとは気づかない人も多いかと思います。下りにとった場合、ここで多くの人は左手に伸びる南西尾根に引き込まれて、すぐ先でとんでもない急傾斜に難渋することになってしまうのではないかと感じました。
 
 1270m付近からは、今までの急登のご褒美のように歩きやすく明るい雑木の尾根道となります。松浦本では「防火帯のような」とありましたが、15年も経つと随分変化してしまったのでしょうか、防火帯のような尾根とは感じませんでした。

 紅葉はこの高度でもう既に終わっていて、残った葉も茶色の枯葉ばかり。しかし、右手には御坂黒岳とその左にちょこんと頭を覗かせた富士が見え、背後を振り返ると甲府盆地のあたりでしょうか…雲海が広がっていたりして、これはこれで満足のいく尾根歩きとなりました。

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 四等三角点が見つかるとその先に見覚えのある指導標が見え、来た方角を「御坂町藤野木」としていますが、登ってきた尾根の方角より随分左(南?南西?)に外れたところに点々とピンクテープが付けられています。道標に書かれているのは三ツ星ではなく藤野木ですから、方角としては合っていますが、南尾根は急傾斜なんて言うレベルではないほどですし、一体どのように径がつけられているのか、というか、径があると言えるレベルなのか…。三ツ星からのボッコノ頭西尾根ルートを歩けば、この指導標の意味がわかるとばかり思っていたのですが、そういうことではないようです。

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(尾根を南に外れて付けられている感じのピンクテープ)

 ボッコの頭はそれほど展望が開けているわけではないのですが、今度はちょうど塩山・勝沼の盆地あたりでしょうか、北方向に雲海が見えていて、12年前同様このピークは気分が良いものでした。

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(勝沼・塩山方面にも雲海が…)

 ひと休みしたら、大沢山へ向かいます。ところどころ、このあいだの台風24号によると思われる倒木がありますが、跨いだりくぐり抜けたりで通過可能です。この稜線は250mほど下って同じぐらい登り返すのですが、それほどきつく感じませんでした。と言うのも、↓ご覧の通りのイワカガミの葉っぱの大群落に出逢えたからでした。ここは是非5月半ばあたりに再訪したいですね。「これが全部咲きそろったら、スッゴいだろうな~♪」と呟きながら歩いていました。

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 大沢山が近づき、振り返ると、あんなに下ってこんなに登り返したのか…という感じ。大沢山山頂は明るい雑木の山頂。ベンチが二つあり、ベンチの方角には富士山も見えていますが、もうこの頃(11時過ぎ)には、だいぶ雲に覆われていて、富士山に背を向けながら(笑)のランチタイムにします。  

 ここに10時頃に着けたら、本社ヶ丸にも足を伸ばしてみようかな…と考えていたのですが、11時を過ぎていますし、このところロングは全然歩いていないので、このまま北東に伸びる緩やかな尾根を下って、追分から笹一酒造へ20号線を歩くことにしました。  

 松浦本には「大沢山(女坂山)の山名標と並んで『笹子駅(道跡不明瞭)約2時間』の道標がある」と記載されていますが、実際は「エアリア大菩薩」に記載のようにこの道標(分岐点)は、山名標のある場所から東に約30m下ったところにあります。しかも、ここにある指導標には1分もかからない大沢山を指して5分とあったりして、指導標の材質が古く、ここまで見てきたものとは違っているので、ちょっとまごつくかも知れません。

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 2013年のエアリアでは赤実線に昇格している大沢山北東尾根ですが、今回下りにとって歩いてみて、やはり赤破線のままの方が好いような気がしました。途中、地形図とコンパスがないと少々まごつくところもあり、おまけに1059の手前には、ご覧のような尾根上を通せんぼするかに見える黄色テープが張られていたりして…

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 ここは通せんぼの先の尾根に直進しないとかえって危険ですから、当然のようにくぐり抜けました。

 で、紅葉ですが、1059近辺が見頃と言えば見頃でした。が、やはり台風とその後の昇温の影響でしょうか、今年の紅葉はやはり「いまひとつ」。。。台風などで傷んだ葉っぱが色づいたという感じです。12年前にも登りでここで休憩を取ったような気がする木の切り株に腰掛けて、ティータイムにします。「境界見出標」のある地点です。

 その先は送電鉄塔を過ぎると、徐々に緑色も混じるようになってきますが、色づいている葉を見る限りでは、このあとグンと冷え込んだとしても、この緑色が鮮やかに色づいて錦繍になることはまずないだろうと容易にわかります。

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(いまひとつ鮮やかさに欠ける紅葉)

 やがて周囲が植林に変わり、問題の899m地点。ここには私がかつて誤って登りにとってしまった尾根方向(北)には数十本の枝が並べられて、通せんぼされており、右手の急下降方向には赤テープもあるので、注意していれば間違うこともないでしょう(間違って入ったとしても、たぶん送電線の巡視路で降りられると思いますが…)。

 「小さなアンテナ」や52号鉄塔を見て、持ってきた松浦本のコピー通りと一安心。最後の方で鮮やかな赤の紅葉を見つけたのですが、残念、陽の光が足りず、いい写真は撮れませんでした。

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 奥野稲村神社で、無事下山の感謝と、12年前の正月にお詣りし損ねたことを詫びてから、笹一へ。

 試飲は今回も見送って、自分の分と友人の分を購入して発送手続きをしたら、すぐに帰るつもりだったのですが、ヤマトの送り状を書き終えて、電車の時刻が書かれた貼り紙を見に行くと、なんと現在時刻14:35の次は一時間後の15:35まで上り電車は無い!と判明。試飲は出来ないので、ワンカップをひとつ買ってゆっくりと飲んだり、構内をゆっくり見て回ったりして、時間を潰してから笹子駅へ向かいました。

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2017.10.03

【御坂の稜線繋ぎ完成…王岳から三方分山】 山バス情報163

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(青空も見えず、富士山は終日こんな調子で見えていました)

【山行日】 2017年09月30日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅  - 06:19 大月  (JR中央線各駅停車)
大月  06:22 - 07:14 河口湖 (富士急行)

「バス」
河口湖 07:23 - 07:50 魚眠荘前 (富士急バス 630円)

「歩行」
魚眠荘前バス停 08:00 - 08:55 尾根に上がったすぐ先の岩
尾根先の岩   09:05 - 09:55 鍵掛(1589ピーク)
鍵掛      10:05 - 10:40 王岳
王岳      10:45 - 11:55 五湖山(1339.8)
五湖山     12:30 - 13:35 三方分山
三方分山    13:50 - 14:57 精進バス停

「バス」
精進  14:57 - 15:37 河口湖駅 (富士急レトロバス・ブルーライン 990円)
※レトロバスはICカード使用不可

「高速バス」
河口湖駅 15:55 - 17:10 中央道日野バス停 (富士急行バス 1300円)

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(最高に色づいたところでこんな感じ…)


 この週末は、金曜日にお休みをとって「今年こそ」(笑)の紅葉の北アルプスに行く予定でいたのですが、いろいろありまして、土曜日に日帰りで、かねてからの課題であった御坂稜線繋ぎを完成させるべく、王岳から三方分山の稜線を歩いてまいりました。

 この日は結構朝は冷え込んでいて、中央線車内の登山者はフリースや薄手のウインドブレーカー姿が目立ちました。いよいよ秋到来ということでしょうか。。。相変わらずこの時間の車内は空いていて、富士急行線に乗り換えても車内はゆったり。

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 河口湖駅には新型?とおもわれる素敵なラインの車両↑が停車していて、写真を撮ってから改札を抜け、トイレに行ってから西湖行きのバスを待っていると、中国人か韓国人と思われる旅行者に富士山五合目行きのバス停の位置を聞かれて、びっくり。

 富士山なんて行ったこともないし予定もないので即答できず、駅員さんに聞いて、それを拙い英語で通訳(笑)。それを見ていたのか、今度は別の西洋系の旅行者にバスのフリー乗車券を見せられ、今日も使えるのかどうかと聞かれる始末。。。朝早いのでツーリストインフォメーションが開いていないせいかもしれませんが、ここ数年使ったこともない英語だったし、しどろもどろ。お二人とも私が山の格好しているので、富士山登頂に行くアルピニストと勘違いされたのでしょうか(笑)。バスの時間まで余りなかったので結構焦りました。

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  (富士山「駅」行きは同じバス停だが、富士山「五合目」行きは7番乗り場)


 西湖民宿行きのバスは、相変わらず大型なのがもったいないほどの乗車率。この日は私の他に日本人観光客が一人だけ。その旅行者はすぐに降りてしまったので、実質私一人の貸し切りでした。まぁ、このバス自体、私も引っ越してくるまでは使いたくても朝捉まえられないバスでしたので致し方なしと言うことかも知れません。

 魚眠荘前で降りるのは、10年ぶりぐらいでしょうか。。。当時は確か建設中だった西湖いやしの里根場という茅葺き屋根の建物群で構成された施設は完成していて入場料350円が必要なようです。登山道は昔どおりの出だしで、指導標もあります。

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(この道を神社の方へ行く)

 お宮さんの脇を通ってしばらく荒れた感じの林道を上がっていきます。咲き始めのシモバシラのお花に会え、アケビの実など見つかりますが、植林帯で最初はあまり面白味のある径ではありません。

 登りにとったとき、最初の方に堰堤手前で少し判りにくい(堰堤を横断するのではない)箇所がありますが、鍵掛峠までの道はしっかりしているので、注意していれば間違えることもないでしょう。ただ、水場は当てにしない方が好さそうです。私の10年以上前のエアリアには水場マークがありますが、その場所と思われる地点では取水は難しいと思います(私が行ったときは完全に枯れた沢でした)。

 やがて御坂らしい自然林の道となって地道に登っていくと、尾根に乗り、ちょうど下から1時間ほどだったので、岩に腰掛けて最初の小休止にしました。朝は少し肌寒かったものの、やはり登っているうちに汗が出て、水分補給。小腹も空いたのでバウムクーヘンも口にしてひと息つきました。

 休憩後は暑いのでTシャツ1枚になって登ります。「ブナ原生林」の表示を見ると、トリカブトやアキノキリンソウ、シロヨメナ(?)などお花も多くなってきて、時折少し色づき始めた葉を見つけたりして、こうして少しずつ秋に移り変わっていくのだなぁと感じます。

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(シロヨメナ?)


 更に登っていくと左手に王岳南尾根の難所と言われる吉井岩と思われる突起も見えて、もう少し寒くなって薮が薄くなったらいつかあの尾根に挑戦してみたい…などと、このときは思っていました。

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(吉井岩?)

 鍵掛峠山頂と書かれた展望地点に到着したのは9時半過ぎ。天気は予報で想像していたほどは好くなくて、青空は無し。高曇りで富士山は見えているものの、下半分は雲の中。これから向かう王岳方面にはガスがかかっています。ただ、足もとにハクサンフウロが咲いてるのに気づき少し笑みがこぼれます。  

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 すぐ後ろを大勢のグループが歩いているのに気づいていたのと、前の休憩から30分ほどしか経過していませんでしたので、この鍵掛峠山頂では休憩せずに王岳方面へ向かいます。稜線を進むとすぐに芦川村の指導標がある鍵掛峠、そして更に進めば何度か下った鶯宿への分岐点。

 鶯宿分岐点から先は、これでもかというほどトリカブトが咲き乱れていて、やはり御坂の稜線も毒草以外の花はシカにむしり取られてしまったのでしょうか。。。リョウノギクらしき花を見つけた以外はトリカブトだらけの稜線でした。

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(いやんなっちゃうほどトリカブトが咲いていた)

 10時ちょっと前に1589ピーク(鍵掛)に着いて一旦小休止。展望があり、下の西湖も上の富士山もよく見えます。陽差しはほとんど無いのに結構汗をかいてしまい、水分を補給してから出発です。

 12年前王岳に初めて登ったときに、偽ピークに何度も欺された記憶がまだ残っていて、今回はちゃんと地形図で見て登っていきます。と、意外なことに、この日最初で最後の登山者とスライド。この時間に向こうから来ると言うことは…精進湖あたりから朝早く登ってきたのだろうか…とこの時点では全く王岳南尾根のことを考えつきもしませんでした。

 王岳までの稜線には何カ所か展望の好い地点があって、富士山だけでなく、振り返って鬼ヶ岳への稜線なども望めて、なかなか楽しい道のりです。今回は、ひょいと山頂に出たという感じで王岳に到着。山梨百名山の標柱が新調されていて、ちょっと嬉しい気分に。。。


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 しかし鍵掛からは30分ほどしか経過しておらず、この先にある横沢頭というところで、早めのお昼にすればばいいか…と腰を下ろすことなく更に西進。と少し進んだところでびっくり。壊れかけた指導標があって、南を指して「西湖根場」とあります。

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(指導標を叩き壊したのはニンゲン? それとも…)

 難所のあるバリハイルートと思っていただけに意外な感じでした。帰ってから拝見したsanpoさんのレポによれば、2007のエアリアには実線ルートで記載されているとのこと。地元自治体が整備したのでしょうか???

 笹道に入ったすぐ先で、これからたどる稜線が綺麗に見える地点があります。なかなかダイナミックな尾根で私の好きなうねり方です(笑)。そして最後の三方分山への登りがえらくきつそうだな…というのがよ~く見て取れます。

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(なかなかダイナミックな尾根ではあるが…)

 しかし、王岳から一気に高度を落とす最初の下りは急傾斜なうえに、滑りやすく、捕まるロープも設置されていませんし、おまけに尾根をやや外れていく感じで道形も不明瞭なので、結構不安になります。傾斜が緩めば道形もはっきりしてきますが、今度は結構な笹藪が登山道を覆う形になります。笹藪は実際はそれほど長くは続かないのですが、五湖山まで何度も出てきます。そして時に背丈の高い笹に突入することもあり、ノンビリ楽しんで歩ける稜線ではないというのが正直な感想です。

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(歩いてみると、結構笹藪がキツイ…)

 笹藪は幸いアップダウンのない部分でしたので、スピードを上げて抜けていきました。Tシャツ1枚でしたので、腕にひっかき傷を作り、横沢の頭など、どこにあったのかよく判らずに通り過ぎてしまう始末。途中蜘蛛の巣も多く顔にかかってきて、それでやっとあのスライドした登山者が王岳の南尾根を上がってきたのだと気づきました。

 トモエシオガマの花を見てすぐに地理調・図根点がある五湖山です。飛ばしたせいか予定より随分早いお昼前の到着になりました。時間も丁度いいのでここでお昼ごはんにします。

 五湖山というので、富士五湖が見える展望地点だとばかり思っていたのですが、展望は全くなし。ゆっくりお昼を済ませたら、いよいよ女坂峠への下りです。山頂とは違って、わりと周囲が開けた感じの急坂を下っていきます。足もとにはウメバチソウやヤマラッキョウ(?)の花が見つかりましたが、やはり三方分山は進めば進むほど聳え立つ壁のように見えてきます(笑)。

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(ウメバチソウ)

 眼下の精進湖が見えてきて三方分山は次回に回してこのまま下ってしまおうかな、とチラリと思ったのですが、前回三方分山に四尾連湖から登ったときは精進峠から山田屋ホテルに下りているので、ガイドブックのようにこのまま女坂峠で精進湖へおりてしまうと、稜線繋ぎになりません。

 女坂峠へ降り立ったのは13時前。どんなにゆっくり登って降りてきても、16時のバスには余裕で間に合うはずです。思い切りゆっくり登ってみよう…と心に決めて三方分山へ。

 こちらはさすがに王岳~女坂峠までのような薮っぽさとは無縁で、明瞭な踏み跡がずっと山頂まで続きます。ただし、途中、いずれも古関側(右手北側)に3カ所も崩落した箇所があって、その崩落ぶりたるや、どれも大きな岩が丸ごと落ちた感じで、今後の再崩落がちょっと心配です。 

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(こんな崩落が3カ所もある)

 標高差は200mほどですので、覚悟して急坂をこなしていけば、見た目ほどは苦労せずに山頂にたどり着いてしまいます。山頂着は13:35。こちらも山梨百名山の標柱が新調されていました。

 季節は違うけれども、11年前に見たときの記憶とほぼ同じ面持ちの富士山が見えています。これで、河口湖駅から三ツ峠を経て(あるいは初狩駅から本社ヶ丸を経て)御坂山稜が稜線でずずず~っと四尾連湖まで繋がったことになり、随分時間がかかったけれどやっと繋げきったと感慨無量。
  
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(三方分山からの富士山は手前に大室山が見えるのがイイですね)

 誰もいない山頂で、ここまでとっておいた のんある気分 をゆっくりと飲み干して、祝杯♪です。

 山頂でゆっくりしたら、来た道を戻ります。私のエアリア2005年版で精進峠からの道が消えていたこともありますが、女坂峠の径はまだ一度も歩いたことがないこともあって、どんな径か一度下って確かめておきたかったからです。

 女坂峠では、地形図にはあるものの、エアリアには破線もない古関への道もかなり気になりましたが、古関からのバスの時刻など調べておりませんでしたし、やっぱりダメと判って登り返す気力も残っていません。 予定どおり精進湖へと下ります。

 道は昔からの峠道らしく、ほどよい傾斜で歩きやすいです。そして、石積みが何カ所も見られ、これはかなり興味がわきました。

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 エアリアで見ると、水場を過ぎるとすぐに舗装道路のように描かれていますが、実際は水場(ここは水がかなり勢いよくじゃんじゃん出ていました)を過ぎても土道が続いて、再び石積みや丸太橋が出てきます。

 舗装道路に出るとそこは精進の集落で、わざと残しているのか、それとも誰も処分しようとする人が現れないのか、昔からある茅葺き屋根の民家が残っていたりします。茅葺きではない廃屋も残っている反面、若いご夫婦が住んでいる素敵な民家もあったりで、この場所はかなり心惹かれるものがありました。

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(残しているのか、残っているのか…)


 民家の通りをまっすぐ降りていくと精進湖に出て、もう、14:41のレトロバスは行ってしまったあとだろうから、次は15:17発の富士山駅行きの普通の路線バスか…とバス停に向かうと、レトロバスがやってきて、手を上げて止めて乗せてもらいます。

 レトロバスは遅れを取り戻そうとしているのか、かなりのスピードで河口湖駅へまっしぐらという感じ。予定時刻の15:20にはさすがに間に合いませんでしたが、15:30過ぎぐらいには到着です。

 河口湖の駅で列車案内を見てみると、次は16時ちょうど発の「ホリデー快速富士山2号・新宿行」です。ちょっと迷ったのですが、やはり安さではこちらということで、高速バスのチケット販売所に行ってみると、15:50発の便が取れるということで、こちらで帰宅することに。。。中央道日野まで1300円とこれは河口湖~大月間の富士急行線の運賃より160円高いだけ(ちなみにバスタ新宿までの運賃は1750円です)。

 で、乗ってみた感想は、「快適♪」です。もちろん、週末のこの時間の上り車線ですから、渋滞が全くないわけではありません(この日は上野原あたりから相模湖あたりまで渋滞していました)が、窓側だったので景色は抜群に好いし、渋滞していない区間は、まさにびゅんびゅんという感じで飛ばしてくれます。そして何より、席を譲るかどうか…を考えたりしないで済むのがお気楽です。あと、大型のバスなので目の位置が乗用車より格段に高いのもGOODですね♪

 結果、ホリデー快速に乗ったときより、中央線某駅に着いた時刻は遅かったわけなのですが、この内容で1300円(税込)なら大満足でした。

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2017.01.08

【醍醐山で山遊び…】 山バス情報153

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(下部温泉駅へ向かうと五老峯が実に魅惑的だった)

【山行日】2017年01月04日(水)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅     - 06:19 大月  (JR中央線各駅停車)
大月     06:23 - 07:12 甲府  (JR中央線各駅停車)
甲府     07:16 - 08:25 甲斐常葉(JR身延線各駅停車)

「歩行」
甲斐常葉駅  08:35 - 09:05 鳩打峠
鳩打峠    09:10 - 10:15 醍醐山 (展望台に寄って戻る)
醍醐山    10:30 - 11:10 西山(487.1三角点)
西山     11:20 - 11:50 下部温泉駅

「鉄道」
下部温泉   12:03 - 13:17 甲府 (JR身延線各駅停車)
甲府     13:52 - 15:24 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾     15:31 - 中央線某駅  (JR中央線 中央特快)

【地形図】 「切石」

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(醍醐山から展望台へ向かう…美しい自然林の頂上だった)

 三が日は、のんべんだらりと過ごしてしまって、5日が仕事始めということもあり、4日は18きっぷを使って軽い山行。身延山にでも行って山梨百名山をひとつハントするというのも考えたのですが、仏教徒でもないのに混雑した身延山で初詣もないか…と。

 そこで、またまた、AKIOさんからいただいたコメントをそっくり拝借して、下部温泉近くの醍醐山を訪れてみることにしました。

 さすがに一番電車でなくてもいいだろうと思いましたが、二番電車:甲斐常葉8:25の次(三番電車)は二時間後の10:25。今日から仕事始めの人も多いので、甲府近くで通勤ラッシュと重なりそう…と、06:19大月着の直通中央線に乗り込みました。この日はわりと暖かでしたが、この季節って大月でもまだ夜が明けないのですね。明るくなり始めたのは甲斐大和あたり。朝靄に煙る勝沼ぶどう郷から南アを眺めることができました。

 甲府で乗り換えて、身延線へ。席が埋まって立っている人もいましたが、南甲府を過ぎると車内は閑散。車窓から富士見山など眺めつつ、甲斐常葉(かいときわ)駅で下車。駅を出て右手にトイレもあります。駅前で身体をほぐし、駅前を通過するバス停の写真を撮ったりしてから、ネットで仕入れたガイドマップを片手に歩き始めます。

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 良く注意してみれば、甲斐常葉の駅にも、ネットで見たものと同じガイドマップ↑が見つかります。甲府方面に戻るように歩いてから、踏切を渡って、舗装道を道しるべに従って上がって行きます。廃屋の先の常光院霊園管理事務所の札がある建物の脇から山道になって、かなり深く剔れた径をのんびりと上がって行きました。

 木々に樹の名前のプレートがずっと付けられていて、樹の名前を覚えるのにも好い道かも知れません。樹名の標識や山頂までのkm表示がこのあとも間断なく続きますし、要所には道しるべが設置されているので迷うこともありません。

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(深く剔れた径に落ち葉が積もっている)

 植林帯もありますが、自然林の多い径も多く、樹名標もあって飽きることがありません。駅から30分ほどで鳩打峠という場所に着きました。およそ峠といった感じの場所ではなく、おそらくですがマイカーで来る人たちのために新たに付けたと思われる径(隧道入口と繋がる)が分岐しています。しかし、あまり歩きやすそうには見えませんでした。
 ガイドマップによれば、この峠から山頂まで一時間強ということですので、テルモスのお茶でひと息入れることにしました。

 休憩後、道しるべに留意しつつ、深く剔れた径をゆるゆると進んで行くと、20分ほどで陽当たり好く眺めのよい場所に出ます。丸太でこしらえたベンチもあり、駅から1時間ほどのところなので、甲斐常葉駅から歩く方は、ここでひと休みすると佳いかもしれません。富士も南アも見えないのですが、おそらく毛無山方面(というか、実際に見えているピークは手前の五老峰=1618.8三角点)から伸びてくる尾根が実に魅惑的です。これは時間のあるときにぜひたどってみたいと思わせるものがありました。

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(五老峯、それに左手に見える1469.8三角点への尾根もとても魅力的です)

 この展望地点からさらに10分ほどのところにまたお手製の丸太ベンチがある場所があり、その先、獣除けのネットをくぐるとアンテナのある開けた場所に出ます。南アが少し顔を覗かせてはいますが、展望を楽しむという雰囲気ではありません。

 そのまま進んでいくと、自然林が多くなり、土留めの階段が現れて、少しの急登をこなせば、NHKの下部テレビ中継所の建物が見えてきて、右手に行けば、休憩舎もある山頂です。

 休憩舎には記念スタンプセットがありましたが、残念ながらスタンプインクがインク切れの状態で、楽しそうな記念品が作成できなかったのが、少々残念でした。

 山頂から、展望台へ向かいます。ガイドマップには15分と書かれていますが、おそらく往復のタイムでしょう。5分ほどで展望台に着きました。展望台からは富士山は見えず、安倍奥の山々やこのあいだ登ったばかりの三石山、それに先ほど目にした五老峯、ギリギリ南ア(?)の笊が岳が見えるのですが、この日は、空気の鮮明度が今ひとつで、とりわけ安倍奥の奥の方の山々が霞んでいたのが残念でした。

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(展望台から安倍奥方面の山々を望む…下を流れるのは富士川)

 展望台の先は尾根なのですが、「この先危険立入り禁止」の標識があり、丸太で何重にも通せんぼしていて、座って食事をするベンチもないため、戻って山頂でひと息入れることにしました。

 山頂は展望は無いものの、自然林百パーセントの明るい木立に囲まれた場所で、時間はまだ10時なのですが、少し小腹を満たそうと、醍醐山の山頂で大休止としました。

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(醍醐山山頂三角点…自然林百パーセントの静かな山頂)

 これだと、午前中に終わっちゃうなぁ…と贅沢な悩みを抱えながらも、じっとしているとさすがに身体も冷えきってしまうので、十時半過ぎにはもう下山開始。ガイドマップで西山と書かれた487.1三角点に寄るときに、登山者とすれ違いましたが、結局この日山中で会ったのはこの男性のみ。西山の先には尾根通しに踏み跡もありましたが、ここをたどって富士川に出る意味はほとんど無いですから、戻って大子集落の神社へ。

 地形図「切石」で見たとき、鳥居のマークが大子集落の一番上にあったので、ここで遅まきながら初詣にすればいいかな、などと考えていたのですが、神社といっても鳥居もなくそれらしき建物があるのみ。お賽銭箱はアルミサッシの向こうにあって、サッシの戸が開かないため、手前に置いて今年一年の無事幸運を祈りました。

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(大子集落 左の建物が登山者用トイレ)

 すぐ下の大子集落は、一軒は廃屋、もう一軒も人が住んでいるのかどうか…という感じでしたが、登山者用トイレを外の建物で提供して下さっています。深く剔れた径を下っていくとハート型のかわいらしい祠が見つかったので、ここでもお参りして、沢沿いに降りる明瞭な登山道を下っていきます。

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(ハート型のかわいらしい祠 クリック拡大可)


 大子集落と下の上之平の集落との標高差は約150m。これだけの高度差があり、車では上がれないとなると、こうした集落が廃村となってしまうのは時間の問題かも知れません。現存する山上集落のほとんどは車で上がれるところばかりというのが私の個人的な印象で、廃村にしないことがいいのか、廃村にしないために林道を無理にでも通す方がいいのか、判断も難しいところです。

 上之平の集落に降りれば、国道は目の前。この集落からも、下の国道からも、五老峯の姿が実に見事で、あのピークに立ちたいというより、あの尾根をたどってみたい…との思いに強くかられてしまいました。

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(上之平集落から五老峯を望む)

 下部温泉の駅に着いたのは、お昼前。ちょうど奈良田の温泉に行くバス(ヤマセミ号)が発車するところでした。12時3分の列車にちょうど良く、下部ホテルでの入浴は次回に譲ることにして、駅前のお土産屋さんでビールを仕入れ、駅で電車を待ちました。

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(奈良田温泉へ向かうバスは冬でも走っている)

 下部温泉の駅はさすがに有人改札だろうと思っていたのですが、駅員の姿は見当たらず、乗車も一カ所のみと、他の身延線のローカル駅と変わらない状況。昔、毛無山からこちらに下山したときもそんなだったっけ…?と思いながら、ポカポカの身延線に揺られて、車内で残りのおにぎりを平らげながら帰途につきました。

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2016.12.20

【18きっぷで塩之沢駅から三石山へ】 

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(久々に大沢崩れを目にした)

【山行日】 2016年12月17日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 05:00 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 05:14 - 05:50 大月 (中央線各駅停車)
大月 05:53 - 06:41 甲府 (中央線各駅停車)
甲府 06:44 - 07:56 塩之沢 (身延線)

「歩行」
塩之沢駅 08:05 - 08:55   420m付近小平地
420m 09:05 - 10:10   819.2三角点
三角点  10:20 - 11:10  980m付近
980m 11:15 - 12:15  三石山
三石山  12:45 - 15:03  身延駅

「鉄道」
身延駅 15:45 - 17:15 甲府 (身延線)
甲府  17:30 - 19:07 高尾 (中央線各駅停車)
高尾  19:11 - 中央線某駅

【地形図】 「身延」

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 12月10日の土曜で、だいたい用事が片付きそう、というメドがたったため、11日から使おうと18きっぷを久々に購入して準備していたのですが、11日の朝起きてみるとどうも体調がよくない…、軽いとはいえ風邪をひいてしまい、17日の土曜日から使用開始となってしまいました。

 引っ越し後、最初の18きっぷ山行は、年初にAKIOさんからコメントいただいた情報を元に塩之沢駅から山梨百名山の三石山に登ってみようというというもの。
当初は塩之沢08:37着でもいいかな、と思っていたのですが、せっかく最初の18きっぷ山行ですし、接続の確認もしておきたかったこともあって、朝一番の中央線の下り列車に乗車してみることにしました。

 で、中央線の接続ですが、やはり、05:00高尾着でなくとも、次の05:13高尾着でも1分降り換えは可能ですね。今の時期は特に寒いので、階段渡って十数分待つよりも、向かいホームの1分乗り換えの方が賢明でしょう。大月、甲府ともに3分乗り換えですが、ホームが変わる分、3分乗り換えの方が慌ただしい感じです。

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(塩之沢駅)

 無事乗り継げて、8時前に塩ノ沢駅に到着。塩之沢駅には、ホント何もありません。トイレもないようでした。身延線はどうやら全車両が新型に移行したようですので、小さな駅で降車予定の方は特に車内のトイレで用を足しておいてからスタートが賢明かと思います。

 2万5千分の1地形図「身延」を見ながら、まずは285.9の三角点がある桜井の集落を目指します。身延方面へ降りてすぐに左折。塩之沢温泉が見えてきますが、その先の小さな橋「おほかうちはし」を渡ってすぐに左折すると生ゆばの店が見えてきます。道なりに舗装道を上がって行けば桜井の集落で、地形図通り、電波塔と神社(神明社)があり、道中の無事を祈ってから、集落奥にある墓地の先の山道を進みます。

 深くえぐれた尾根径をしばらく進んで行くと、350m付近で径が尾根を外れるので、私は、もうこの時点で尾根通しとしました。帰りはともかく行きは大崩の集落に寄るつもりはないからです。420m付近で落ち葉ふかふかの陽当たりの好い小平地に出たので、テルモスのお茶で一服とします。

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(420m付近休憩地点)

 この先はすぐに植林となって、地形図通り、一旦合流した巻き道も496の手前で二手に分かれますので、ここで左上の尾根に上がるのがポイントです。尾根上はAKIOさんのコメント通りで、深く剔れた径となっていて、819.2三角点まではヤブもありません。但し、600m近辺で、妙な人工物があるな~と左手から回り込むように上がってみると、そこは地形図には載っていない立派な舗装林道で、対岸の身延山やその向こうの南アがすっきり見渡せます。下山の時にわかったのですが、わりと最近出来た椿草里-大崩-垈の集落を結ぶその名も「林道三石山線」だそうです。

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(600m付近でこんな立派な林道に出る)

 林道からは、ま、ここしかないわな、という踏み跡を上がって行くと、やはりそれまで同様の剔れた尾根径です。植林の中ヌタ場のような水溜もあったりして、なおも尾根上の踏み跡をたどっていくと、踏み跡は819.2三角点を右から巻く形についているので、三角点が近づいてきたら左手に留意していないと見逃してしまいます。

 819.2三角点は近くの樹にピンクのテープが巻かれていました。ここで前休憩地点から1時間ほど経過していたので、またもテルモスのお茶で休憩を取ります。

 819.2三角点の先はヤブっぽいと、これまたAKIOさんから情報を頂いていたのですが、一部はかなり背丈の高い笹藪で、随分久しぶりにヤブを漕ぎました(笑)。実際の距離は短いのですが、しばらくヤブ道から離れているとヤブを抜けるまでは随分長く感じるものです。とりあえず夏場はよしておきたい径というのが感想でした(笑)。  

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                     (ヤブに突入)


 そのヤブと格闘してから五分ほどで、いきなりゴツンという感じで、大崩からの一般登山道にぶつかります。しばらく高度がなかなか上がらず、時間だけ経過していく感じ。標高差から駅から3時間ちょっとで登れるのでは…という当初の見積もりはここら辺で完全に破綻(笑)。塩之沢8時前の列車にしてよかったと呟きながら歩いて行くとやっと勾配のある径に…。

 もうすぐ1000mの稜線という手前で、この日初めてハイカーとスライド。三角点から1時間ぐらい経過して疲れてしまったこともあり、稜線手前で休憩。この時点で11時過ぎ。3時間で登頂は無理というのはもちろん覚悟していましたが、それでもまだ、山頂お昼前は大丈夫だろうなんて甘い考えでいたのです(笑)。

 南に伸びる稜線に乗ってしまえば、あとはツツツィーと稜線をたどればいいだけ、なんて思っていたのですが、ここからが結構時間がかかるのです。1100.6の三角点の先で展望地点があり、「展望台:山頂まで約30分」と書かれているのを見ても、「そんなにゃ、かからんでしょ、いくらなんでも」などと呟いていたのですが、実際きっかり30分かかってしまいました。

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(展望地点は富士山だけでなく反対側に身延や南アが望める)

 地形図をちゃんと見ていればわかることですが、1139のピークへ登ったあともずっと奥に山頂が控えているわけなのに、鎖場を登っている最中、ここを上がりきれば山頂なんだろう、などと勝手に決めつけてしまったりで、一般登山道に入ると途端に地形図から目を離してしまうのはホント悪い癖ですね(笑)。

 鎖場を登り切ったところでちょうど正午。そのあと山頂までは15分かかって到着。「三石山本堂 ご参拝ご苦労様です 大崩区」の水色の看板があって、とにかく無事ついたと、ホッとひと息。いちおう本堂にお参りして、山梨百名山の標柱を撮影後、誰もいない本堂の前でお昼ご飯としました。

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            (山頂にあったこの岩、三石山の山名の謂われでしょうか?)

 お昼を食べながら、下山を思案。18きっぷが使える身延線の普通列車甲府行きは15:45発を逃すと、次は2時間以上あとの17:53。もちろん、18時前の列車でも帰宅可能ではありますが、かなり遅い時間になってしまいます。ここまで登りで4時間と言うことは、下りは3時間近く見ておくべきかも…と山頂の奥にあると言われている展望地点を探すのはやめて、ちょうど発車時刻の3時間前に山頂をあとにしました。

 帰りは来た道を戻って、そのまま一般登山道を進んで大崩の集落経由で、林道を延々と歩いて身延駅へ向かいます。ちょうど朝ゴツンとぶつかる感じで一般登山道に出た地点の手前で、この日二人目のハイカーに遭遇。そのあと来るときには見逃していた炭焼き窯の跡が目に入ります。

 一般登山道と尾根径の交差点は注意していないとわかりにくいかも知れません。そしてそのすぐ先に「椿草里」の指導標。これにはちょっとびっくりして、え?そんな道があるの???という感じでしたが、時間も無く、偵察は見送り。やや足早に大崩の集落へと下っていきます。

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 大崩の上の集落↑は、そこから数分。言い方は悪いですが、よくこんなところに住む決心をしたものだと思ってしまいます。茶畑の下に大きなお屋敷があって、犬に盛んに吠えられたので住んでいる人はいるはずですが、人の姿は見当たらず、本当にひっそりとした感じの集落です。

 大崩の上の集落から林道を歩いて行って、すぐ、大きく林道が屈曲する地点があります。ここに朝たどった尾根径から分かれている地形図の破線路が交差する地点があるはずで、十分注意して見て行ったのですが、コレと思われる地点はとても道があるようには見えず、かろうじてカヤトのヤブがなぎ倒されているのが確認できた程度でした。

 おそらくですが、ここから林道を下っていった先、大崩の下の集落で交差している、例の「林道三石山線」で破線路は分断され、分断された上部の破線路は歩かれなくなって、ヤブに埋もれてしまっているのではないかと推測しています。もしそうだとすると、やはり塩之沢駅から歩いて三石山を目指す場合は、496の手前で尾根に乗る踏み跡を選択することが肝要ではないかと思います。

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 大崩の下の集落↑は、犬にも吠えられず、谷間で14時過ぎだというのにもう陽が陰り始めており、慌てて上着を羽織り長い林道歩きにかかりました。林道は本当に長いです。特に下部は荒れた感じで、身延の駅が近づくまで途中人家は一軒もありません。ただただひたすら下るという感じです。

 身延の駅が近づくと、巨大な建設現場が姿↓を現します。単なる林道工事ではなくて、これは中部横断自動車道の建設なのですね。付近は民家もある小集落なのですが、こんな自動車道が出来たらとてもここには住んでいられなくなるのでは…と思うほどでした。

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 かなり急いで歩いたおかげで、コンビニでビールを仕入れてから身延駅に向かったのに15:07の富士行き普通列車にも間に合ってしまいました。世田谷時代なら、富士周りで帰ってもそう違わないのでしょうが、多摩に引っ越した現在は半時間後の甲府周りで帰った方が遥かに早いので、ビールを飲みながら身延駅でのんびりと時間を潰しました。

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