【梅雨の晴れ間に…タクシーでのんびり大蔵高丸】 タクシー情報
(ハマイバ丸の先で…)
【山行日】2024年06月22日(土)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
中央線某駅 - 06:19 大月 (JR中央線各駅停車)
「タクシー」
大月駅 06:40 - 07:05 湯ノ沢峠入口 (6600円)
「歩行」
湯ノ沢峠入口 07:15 - 08:05 古い道標
古い道標 08:10 - 08:25 湯ノ沢峠
湯ノ沢峠 08:35 - 09:10 大蔵高丸
大蔵高丸 09:20 - 09:50 ハマイバ丸
ハマイバ丸 09:55 - 11:15 大谷ヶ丸
大谷ヶ丸 11:45 - 12:55 大鹿山手前
大鹿山手前 13:00 - 14:05 景徳院
景徳院 14:15 - 14:45 甲斐大和駅
「鉄道」
甲斐大和 15:24 - 16:33 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 16:34 - 中央線某駅 (JR中央線快速東京行き)
(大蔵高丸山頂でも…)
ついに、というか、やっと梅雨入り宣言が出た関東。これまで何日もあった休日の晴れをぐうたらと過ごしてしまった私も、ようやく山へ出かけようという気持ちになってきました。。。ちょうど、土曜日は晴れの予報で、平井さんの予報では、からっとした暑さと言うことで、出かける先に選んだのは、またあのコースで行きたいとずっと思っていた大蔵高丸。なにもかも値上げされてタクシー代も上がっているだろうけれど、いくらぐらいかかるのかも知りたい、ということもあり、朝は早起きして大月駅へ。
しかし、6時半前に着いた大月駅前にタクシーの姿は見あたらず、コースを代えて富士急の一番電車で行く別のプランに変更しようかとも思ったのですが、タクシー会社に電話してみると、10分ほどで車を回せますというお返事で、大月駅で待機。ほどなく現れた運転手さんに名前を言われて、タクシーに乗り込みます。
運転手さんのお話では、今は大峠まで9000円ぐらいかかるそうで、楢の木尾根も歩いてみたいと思っていた私は、大峠は誰かと相乗りで割り勘して行くしかないかな…と(苦笑)。しかし、7000円以上いっちゃうかなと覚悟していた湯ノ沢入口までの料金は6600円。これなら、またもう一度利用してもいいかな、なんてちょこっと思ってしまいました(昔の大峠までの料金と同じぐらいなのに…経済観念がないですね(笑))。
登山口には既に二、三台車が停められており、後ろの車の方は、これから登山靴を履いて…というところ。挨拶をして、さて、登山届けを出そうかと、スマホを取り出して見るも圏外。慣れないタクシー利用(笑)だと、こういうところでミスが起きてしまいます。少し上がったところで、圏内になったので、試してみましたが、どうやら、向こうの電波はこちらに届いているものの、こちらの端末の電波は弱すぎて向こうに届かないという状況のようでした。(ちなみにこの状態は峠に上がっても、見通しのよい山頂でも同じか圏外かでした)
この径を歩くのは随分久しぶり。最初は前世紀このブログを始める前のこと。当時の最奥の停留所「桑西」から車道をとぼとぼ歩いていたら、運良く後ろから来た車に乗せてもらいましたが、その次はそんなこともなく、車道を歩ききってのアプローチ、時間や疲れなどもあって、当時できたばかり(?)の米背負峠からの経路で下ってしまいました。でも、いずれも、そのときの感想は「このあたりで一番歩いていて気持ちのよい径」で、実際、下で挨拶した車の方も、峠で少しお話をしたとき同じことをおっしゃってました。
径は、ほぼ湯ノ沢沿いにつけられていて、急な箇所もほとんど無く、自然林100%の木陰に包まれ、暑い季節でも苦も無く登ることができますし、アプローチの関係上でしょうか、人に出会うこともほとんど無い静かな径です。聞こえるのは沢音と、もう盛りを過ぎてやや弱い感じのトーンになってきたハルゼミの合唱。久しぶりの山行きでなかなか上がらない足でも、気持ちよく歩いて行けます。
途中、45分ほど経過したところで木ぎれに記された古い道標↑が見つかり、一息入れましたが、そのあとは見覚えのある最後の水場(水場の標識はありません)で、開けたばかりの500mlのペットボトルに天然水を補給して少し登れば湯ノ沢峠です。
湯ノ沢峠には、「小金沢山・牛奥の雁ヶ腹摺山・大蔵高丸・ハマイバ」の手押しのカウンターがあり、ハマイバはここから降りてハマイバ前バス停へ行く人のことかな…という感じで大蔵高丸のカウンタを押していきます。
(峠のカウンタ…昔からありましたっけ?)
すぐに鹿よけのネットで囲まれた区域に扉を開いて入っていきますが、なんと、ほとんどお花らしいものはありません。一面草原といった雰囲気で、見つかるのはキンポウゲなど鹿さんが食べない黄色系のお花だけ。以前同じような時期に来たとき、それなりにいろいろ咲いていた記憶があるのですが、今はどこかに進入経路があって、ネット+扉で囲った意味がほとんど無い状態に感じました。
(黄色以外のお花がほとんど見当たらない草原のようでした)
「植物採集は禁止」の立て看板も見つかりましたが、見た感じから、鹿柵が機能していないというふうに思えました。峠まで車で来られますから、盗掘という確率がないとは言えませんけれど。。。
再びゲートを抜けて大蔵高丸がでんとそびえる地点。ここももちろんお花無しですけれど、こんもりしたあの山の頂に向かう気持ちは格別です。
(大蔵高丸へ…気持ちが高まる♪)
もっと直線的に登っていくような記憶があったのですが、うまくゆったりとしたジグザグを切って無理なく山頂へ至る感じの道になっているのですね。山頂からは、最後の一筋ともいえる残雪が好いアクセントで富士山がすっきりと見えていて、右に目を移せば南アルプスも今日は綺麗に見えています。もうこれで、4回目か5回目になりますが、大蔵高丸からのこれほどの好展望は初めてです。
お花畑ではちょっとがっくりきてしまいましたが、この展望を満喫できたことで、朝早く起きてタクシー代を払った甲斐があったと、気分よく山頂をあとにしました。
ゆったりとした稜線を下っていき、途中遠くにツツジ系の赤い花を見つけ、一瞬この時期だとレンゲ?とも思いましたが、遠くから見てもあの独特の葉っぱではなさそうで、その先で見つけた赤色のツツジもやはりヤマツツジでした。
更に進むと、再び鹿柵。こちらには扉に「撮影中です。『希少種・絶滅危惧種を含む貴重な草原植生を撮影し調査研究しています。登山道から植生内に立ち入らないでください。』」と環境省の名前で表示があります。
こちらは背丈の高い植物も群生していて、少し期待して入ってみたのですが、私の目にとまった植物はやはり黄色系ばかり。かろうじて、遠くにアヤメ(ショウブ?)らしき花が一輪と咲き始めらしいアザミ(?)↓が見つかっただけ。来た時期が悪かったのかなぁ…とも思いましたが、どうもこちらも食べられているような印象をぬぐえませんでした。
入口にあったものと同じ表示のある扉を抜けて、闊達な草原の尾根径を進んでいけば、また富士山が現れ、その少し先がハマイバ(破魔射場)丸。三角点にタッチして、少し休憩。山頂は木立に囲まれており、「秀麗富嶽十二景 三番山頂」の看板は、ちょっと??ですが、その前後の富士山は確かに美しいだけでなくかっこいい感じですね。
ハマイバ丸到着は10時前で、この調子なら米背負峠から下るという選択肢は姿を消して、とりあえず、大谷ヶ丸で、少し早めの昼食にしようかなと。。。でも、ここから先が、これまでの緩やかな上り下りとは違って、結構大変なところなのですよね。
山頂の先で満開のヤマツツジの向こうにそれこそ秀岳の富士山を望んだ(トップ写真)あとは結構滑りやすい急坂下り。そして一度天下石に登り返したあと、また急な下りで米背負い峠へと一気に高度を落としたあとで、更に大谷ヶ丸への急な登りが待ち受けています。
しかも米背負峠の先では、プーさんのものらしいまだ新しい落とし物を目にして、すれ違う人も絶えてきたことだし、と鈴をつけての登りです。息が上がらないようにゆっくり登るべきなのですが、やはり、あの場所からはできるだけ離れたい、との思いでやや呼吸は乱れぎみ。それでもおいしそうなキノコを目にして撮影したりで、ほぼコースタイム通りに大谷ヶ丸山頂に到着できました。
(これは落とし物ではなくキノコです、たぶん(笑))
大谷ヶ丸で大休止。お湯を沸かしてお茶を煎れ、おにぎりタイム。大蔵高丸・ハマイバ丸と異なり、こちらは誰もおらず、30分ほどのんびり休憩できました。
大谷ヶ丸からの下りはエアリアに滑りやすい急坂と書いてあり、ここから先はほぼ下りベースと判っていたこともあって、ストックを取り出し、約二ヶ月ぶりの山行きですから、膝痛予防をかねてゆっくり進みます。
どちらかといえば、ハマイバ丸からの下りの方が滑りやすいし急だと私は感じましたが、200mほど標高を下げたあとは概ね平坦な道のりです。初めて歩いたときにできたばかりだった防火帯も今は防火帯らしくなくなって、エアリアに注意書があるものの、現地は枝が置かれているだけで、指導標を置かないと間違えて入り込んでしまうのではと心配してしまいます。
(中央の明るい防火帯へついつい引き込まれてしまいそうですが、枝の手前を右手の踏み跡へ進みます)
この稜線はピークらしくないピーク=コンドウ丸に標識が置かれたほかは、前世紀末から旧大和村と大月市の古いプラスチックの指導標(地面に落ちたものや判読不能もある)が混在しており、是非新しい指導標を整備してほしいと思います。
大谷ヶ丸から一時間ほどで曲沢峠。ここから曲沢沿いに降りる径は荒れているとの表示があり、最近のエアリアでは赤破線も消えてしまっています。最後の下りですし、二ヶ月ぶりの山、安全策をとって、すぐ先の大鹿山手前まで行って、水分補給と足休めをしてから景徳院目指して下ります。
この径は、そこそこ急ですがほぼ尾根に沿って一直線に径がつけられているので、先が読めて安心です。途中急に植林帯になるところもありますが、基本的に雑木の尾根径で、紅葉の頃もそれなりに楽しめるように思いました。
ただ、最後の方で、簡易舗装の径になったあとの、ココ↓。
(右の白い手すりの方ではなく、左手の簡易舗装へ行きます)
ここは指導標が置かれるべきではと思いました。エアリアの冊子には写真入りで右手の白い柵沿いではなくて左に折れると書かれていますが、読んでない人は素直に白い柵沿いに下ってしまうのでは…と思います。この時期は左手に降りても結構草が被っていますし…間違いやすい箇所ではないかと思いました。
景徳院バス停に行ってみると、甲斐大和行きのバスは、30分以上あとで、しかも上日川峠からのもの。30分あれば、歩いても駅に着いてしまいますし、おそらく満員のうえに立たされてしまうこと必至。逆に天目温泉に行くバスがあればお湯に寄ってから帰るという手もあるのですが、上に上がるバスは、もっと待たなければならない、ということで、一番暑いと言われる時間帯(14時)に灼熱のアスファルト道歩き(笑)。
平井さん、からっとした暑さって言ってましたけど、結構蒸し暑いですよ、と呟きながら、黙々と歩いて行くと酒屋さんが見つかり、入ってみると、ビールだけでなく、笹一の原酒のワンカップも冷えていたので、一本ずつ購入。ビールを飲みながら駅へ向かい、着いてみれば40分以上の待ち時間。友人にメールなど打ちながら時間をつぶして、15:24の高尾行きを待ちます。
駅のホームは上日川からのバスの乗客で結構な人数でしたが、やってきた高尾行きはガラガラ。余裕で座って、笹一のワンカップをグビグビ。。。これが効いたのか、その後の笹子から相模湖の間の記憶が全くなく、ガラガラだった車内は相模湖駅(特急通過待ち)では立ち客がたくさん出ていて、隣には若い女性がいつの間にか座っていました(笑)。
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