2024.02.08

【遅出でちょこっと…霞丘陵】

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(こんな素敵な尾根径もありますが…)

 

【山行日】 2024年02月03日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八高線某駅 - 11:52 拝島  (JR八高線)
拝島 11:54 - 12:09 東青梅 (JR青梅線)

「歩行」
東青梅駅 12:15 - 13:30 愛宕山グラウンド手前の土道のベンチ
ベンチ  13:45 - 14:20 七国峠 (225.9m三角点)
七国峠  14:30 - 15:20 金子駅

「鉄道」
金子 15:47 - 八高線某駅 (JR八高線)

【地形図】「青梅」

 

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(長い舗装道歩きが結構ありました)

 

 またまた、自分に言い訳で早起きできず、旧正月にちなんで干支の山のプランも計画倒れ。花粉シーズンに備えて寝具の洗濯を始めるも、干しながら、見上げる空は雲ひとつ無い青空。風もなく寒さも和らいだこの日、やっぱり出かけようよと、こんな時の為に用意しておいたプラン「霞丘陵ハイキングコース」に行ってみることにしました。

 霞丘陵は、スタート地点の塩船観音のツツジの季節の方がガイドブックではお奨めなのですが、私の持っている前世紀発行の『分県登山ガイド 東京都の山』で未踏は島嶼部を除くとこの霞丘陵が残るのみということもあって、岩藏温泉のことなども最近ネットで調べたばかり。山のカッコしていくほどのこともないと、普段着に運動靴、テルモスに詰めた甜茶とガイドブックのコピー、地形図「青梅」だけ小さなリュックに入れて、コンビニでおにぎりを買ってスタートです。

 家を出たのは11時前だったのですが、八高線は高麗川以南でも、昼間は上り下りとも1時間に2本しか無くて(笑)、拝島での乗り継ぎがよかったので助かりましたが、東青梅駅の歩き出しは12時を回ってしまいました。

 東青梅の駅はちょっとわかりにくいですが、北口に降りるには改札を出たら何の表示もない右へ行かないといけません(右側に行くと今時珍しい新聞の自動販売機があります!)。

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 で、北口に降りると「花と古刹の歩き道(青梅市)」という標柱↑が見つかると思いますので、これを目安に塩船観音まで行くことになります。ただ、塩船観音まではずっと車道の脇の歩道を歩きますから、人数がそろえば、タクシーで塩船観音まで行くというのでもいいと思います。(途中の吹上しょうぶ公園まで河辺駅からバスで行くという手もありますが、昼間は八高線より少ない一時間に1本とかゼロ本だったりします)。

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 宋泉寺の先で、ごく普通の民家に見える建物に「営業中」の赤いノボリや↑「カフェ ルビコン」の看板があって、玄関口にランチメニューの案内があり、見てみるとお値段はすべて1050円以上のランチセット。今ではこのぐらい普通なのかも知れませんが、私にはやっぱりやめておこうなお値段(笑)、超遅出ですしリュックのおにぎりもありましたので、素通りして、塩船観音へ。

 塩船観音からの取り付きが、私には少し難しかったです(笑)。ガイドブックには「すり鉢状になったツツジ園の右の縁を登っていくと、いちばん奥のあずまやの裏に指導標があり、ハイキングコースが始まる」とありますが、ツツジ園がすり鉢状になっているのは上から見れば、ああなるほどと判りますが、下からではわかりにくく、ツツジも咲いていないので、ツツジ園がどこを指すのかも不明です。たくさん並んだツツジらしき樹々の群生の中を登っていくと大きな観音像の裏に「展望広場」があって、その先の鹿柵がハイキングコースの端緒になっている、というのが現状です。

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 この鹿柵扉の地点には少なくとも指導標は現時点ではありませんが、少し歩くと指導標が次々に現れます。時に、お手製の道標「大法師の道」「フモンコース」などもありますが、特に初心者の方はむやみに入らない方がよろしいのでは、という印象です。ただ、「塩船地内→」という指導標もありましたので、塩船観音からハイキングコースへはいろいろな入り方があるようでした。

 ハイキングコースは、愛宕山グラウンドの手前まではほとんどアップダウンもない土の道を歩けますが、その先はずっと舗装道歩きになります。私はおなかも空いていたし、舗装道の手前にベンチがあったので、ベンチでおにぎりタイムにしました。

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(このベンチでおにぎりタイム)

 

 これは後で考えると、本当に「あたり!」の判断で、この先は、いつまで続くんだ!というぐらい舗装道を歩かされます。私のガイドブックでは幅の広い道とだけ書いてあるので、ひょっとすると、昔は舗装されていなかったのかも知れません。
 
 舗装道歩きが余りに長いので、間違った道を進んできた(途中で指導標を見逃した)のでは?と思ってしまいます。途中、送電線を横切ったところで、、地形図を見れば、間違っていないと判りますが、その先、再度車止めの柵を抜けた先がこれまたわかりにくかったです(笑)。

 左手に大きな看板があって、周囲の地図が描かれていますが、これはどちらが今来た方向なのかも判りません。ここは、右手にある小さい看板「このハイキングコースは地主の方のご協力により設置されました 青梅市」というのを見逃さないようにしてください。

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 これから向かう「←七国峠・岩藏温泉」は右手の舗装道を下っていった先にあると判ります。

 そして、突き当たった信号のある交通量の多い通り、この交差点がなんと笹仁田峠ということのようです。どこが峠やん?という感じの場所です。

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(笹仁田峠:どう見ても普通の交差点)

 信号を渡って少し右に歩いたところに左手に戻るような幅広の山径(やっと土径を歩けます)があって、これを上がっていけばほどなく七国峠(というか七国広場という225.9m三角点近傍)に着きます。途中に立正佼成会のものとおもわれる植樹があり、舗装道ではないものの、ここら辺も教団の敷地という印象でした。

 七国広場には指導標が立っていて、道なりを「岩藏温泉」、来た方角を「塩船・笹仁田峠」、右手を「市内 今井方面」と示していて、指導標の裏側に回ると「12 七国広場」とあり、手書きで三角点の方角も示してくれています。

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 示された方向の踏み跡を少し上がれば、三角点と「七国見晴台225.9m」の標識がありますが、ガイドブックに書いてあるような南から西の展望は、現在は無きに等しいというのが素直な印象です。三角点もだいぶ傷んだ面持ちです。

 ここから、ほとんどの皆さんは、岩藏温泉へと下ってバスで青梅なり飯能なりへと向かわれると思いますが、ひねくれ者の私は(笑)指導標にあった「今井方面」へと歩を移しました。

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(岩藏温泉ではなく、今井方面へ行ってみました…)

 岩藏温泉は、25年前のガイドブックには、旅館4軒があり入浴だけの利用も可とありましたが、ネットで調べた限り、現在はほとんどが廃業していて、残っているところは、日帰り入浴は受け付けていない、ということで、お湯に寄らせてもらえないのなら、元の駅に戻るよりは元の駅を背にしたまま、八高線の金子駅まで歩く方が、自分らしい? というか、地形図で霞川の流れを見たときから、できそうならそうしよう♪と考えていたのでした。

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(地形図の卍記号のあたりだと思います…)

 七国広場から今井の集落はあっという間で、途中、縁日の(?)準備をしている尾根上の神社(お寺?)に寄り道しても、15分とかかりませんでした。車道に出てしまうとあとは退屈な車道歩き。ですが、途中、青梅せんべいのお店や、唐突に「埼玉県入間市」の道路標識が現れて、こんな短いウォーキングでも県境を越えてしまうという驚きや、地元の人たちの日常を感じ取れて、小春日和の日にのんびり歩く楽しさを感じました。

 県境には霞川の都の管理起点標識があり、霞丘陵の名前のおそらく由来となっているこの河川が荒川水系なのだということも初めて知りました。

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 地形図を見れば、あとはこの川に沿って東へ進めば、金子駅とわかり、コンビニの先で右折して、川の左手に沿う路を見つけ、金子駅を目指します。

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(金子駅へ…)

 ただ、この先、私は金子駅への近道と判断して、橋を渡って川の右側に渡って失敗しました(笑)。金子駅の出入り口は西側にはなくて、東側(線路の向こう側)だけなのです。東側に行くにはそのまま川沿いの路をまっすぐ進んで線路を跨ぐのが正解です(私は遠回りでいろいろおもしろいものも発見できたのですが…(笑))。

 霞丘陵の全体の感想としては、少なくとも「山に行った!」というあの感じは全くなくて、遊歩道というか、地元の人たちのお散歩道を歩かせてもらったという印象。また、舗装道歩きが長くて退屈ということもあり、私のような田舎暮らしならともかく、わざわざ都心からやってきて自然を求めて歩くのはどうかな、というのがあります。ただ、地元の方だと思いますが、道行く人たちは、とても快く挨拶を交わしてくれて、そういう意味では、登山靴も履かずにぶらりと出かけるのにはいい場所、という感じでした。

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2020.04.29

【外出自粛要請の中で…腰痛からの脱却など】

 

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 私のようなアクティビティの下がりまくった者が言うのもナンですが、山歩きが趣味だと、ちょっとつらい状況です。
 
 家で塞ぎ込んでいなさいとは言っていないけれど、家でじっとしているとやっぱり気分は塞ぎがちになりますよね。。。
で、日曜日は陽差しも強く暖かかった(暑かった)こともあって、近所を軽く散歩してはみたのですが、昼間だと結構人が多くて、コレもちょっとなぁ…という感じでした。

Hirayama_naganuma0023 (近所でも山のお花が少し見られた…)

 

 ただ、身体を動かさない期間があまりに長くなると、いざ、再開という時になって身体が言うことを聞かなかったら、コレもまた厄介なものです。

 言い訳じみますけれど、実は昨年の山行きアクティビティの著しい低下の原因、これが私の場合、腰痛でした。仕事柄、腰を痛めやすいのですが、昨年はあまりにしつこく長期間に及んでいたので、内臓の病気まで疑ったほどでしたが、きちんと検査してもらって、やはり筋肉の問題と判り、お医者さんの奨めもあって、ストレッチをするようにしたら、だいぶ軽減してくれました。

 そんななか、図書館でこんな本に出会って、試してみたところ、この中の登山に使う筋肉のストレッチが、存外、腰の痛みの軽減に役立ってくれて、実に久しぶりに、一冊たりとも買わないと決めていた本を買ってしまったほどです。

 

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 この本の中で述べられていることのひとつに、登山をひと月に二回ほどずっと続けている人でも、筋力というのは加齢に従って、どんどん落ちていってしまうという、けっこう衝撃的な指摘があり、私の中ではひと月に1回でも山を歩いていれば、筋力は衰えないと思い込んでいただけに、いろいろな意味で勉強になる一冊でした。

 山をやっている方の中には私のように腰痛を患っている方も結構多いと聞きますので、こんな記事でも、少し参考になれば嬉しいと思い、久しぶりの更新をすることにしました。

 この本の中には、ストレッチだけでなく、スクワットなどの筋力強化トレーニングの方法も紹介されていて、自分はこれまで、ストレッチだけでもサボってしまったり(サボると腰痛が再発したりします(笑))していたのですが、来たるべき日に向け、ストレッチだけでなく、筋肉強化の方も少しずつ付け足していかないとな…、というふうに考えています。

 

 私の場合、アマチュア無線の趣味など、室内でも出来る趣味もあるので、引きこもろうと思えばいくらでも引きこもれるのですが(笑)、やはり陽の光を浴びて身体を動かすことが身体にとっては一番好いことだと思いますので、そっと出掛けちゃって、黙って記事もアップしないでおこうかな…なんてことも考えてしまうのですが、ここまでグローバルな危機状況だと、今はじっと我慢しかないと思い直して自重しています。  自分が無症状の感染者ではないという証拠はありませんから。。。

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 日曜日散歩から帰ってきて、ちょっと思いついて、久々に若い頃聞いていたレコードを聴き直してみたら、コレがなかなか好かったので、自分なりの楽しみと言うことで、GWは昔聴いたロックを聴いてノスタルジーにでも浸ろうかな…なんて計画しています。

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 あと、いい機会なので、山でのごはん作りも、お家で少し練習してみようか…なんて、欲張りすぎかも知れないけれど、ちょっと考えています。何回か作ってみないと味も確認できないし、いざ山でやろうと思っても、手順を忘れてしまっていたりするんですよね、山ごはんて。

 

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2020.03.21

『山と無線 … わずか1ワットの電波』

 

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 この連休はとても好い天気ですね。皆さん、さすがにどこかへお出掛けのことと思いますが、私は、外出自粛要請がなくとも、ちょうど花粉のピークで、しかも給料日前ということで、家でこうしてインチキな記事を捏造しています。

 最近の私の山行は、無線の山岳移動運用に重心が移っていて、無線に興味のない方には面白くないかな、と思っているのですが、今日は、何故、山にまで来て無線をやりたがるのか、について、少し書いてみたいと思います。

 いちおう、無線のサイトもあるのですが、そちらのサイトは無線の知識が十分にある方にしか理解できないような用語を説明無しに使って書いていますので、無線に興味のない方にはおそらく「ちんぷんかんぷん」で、普通に山を楽しまれている方には理解不能でしょう。

 

 まず手始めに、よく訊かれる質問 「アマチュア無線の電波ってどのくらい飛ぶの?」 ということから言いますと、放送局の電波の千分の一とか一万分の一といった微弱な電力しか使えない我々アマチュア無線の電波ですが、これが、ほぼ無限に遠くまで届きうるのです。もちろん、電波の形式や周波数といったもの、季節、時間帯、電離層の状態、太陽黒点数など、様々な条件に依るのですが、うまくいくと、たったの5ワットの超微弱電波でも、ヨーロッパやニュージーランドのように8000kmも離れたところと交信できてしまいます(電波が届いてしまいます=実際にこんな私でも自宅で交信経験があるのです!)。

 そして、アンテナ設備などを増強すればの話なのですが、月面反射を利用した交信も可能なのです(私はやったことがありませんが、ごく一部のアマチュア無線家の方は実際に月面反射を利用した通信に成功しています)。

 

 放送局の電波、たとえばエフエム横浜(84.7MHz:実は丹沢大山から電波が発射されています)の送信電力が5キロワット=5000ワット、JOQR文化放送(1134kHz)が100キロワット(10万ワット)なのに対して、我々アマチュア無線家が移動先で出せる電波となると、50ワットが最大なのです。つまりエフエム横浜の百分の一の電波の強さです。

 そしてなんと、山で移動運用している人たちが使っているハンディ機と呼ばれる無線機となると5ワットが最大出力ながら、実際の運用は1ワットかせいぜい2ワットなのです。私が普段使っているのは1ワットですから文化放送の10万分の1、エフエム横浜の5千分の1の電力で楽しんでいるというわけです。

 

 山でよく見かける、片手で持てる程度の小さな無線機は、ほとんどが144MHzや430MHzといったUHF帯(エフエム放送や旧アナログテレビ放送と同じぐらいの周波数)の電波のうちFMという単一電波形式しか出せないのですが、VHFとかUHF帯の電波というのは通常は「見通し距離にしか」届きません
 外国のテレビが日本で映ってしまったり、外国のFM放送が聞こえたりすることが滅多にない(実際は特殊電波伝搬で稀にあるのですが…)のはこの周波数帯の電波の性質があるためです。
 
Yama_musen0003 (ハンディ機と呼ばれる無線機)

 

 山で何故電波を出すのか、と言うと、まさに、その見通し距離が格段に拡大するからです。実際山から出た電波を自宅の無線機で受信しますと、体感で10倍以上強くなっている感じです。実際何度か山から電波を出してみた経験でも、本当に劇的に違ってくるのがよくわかります。 

 たとえば、ハンディ機を近くの街中で1ワットで使ってみると判るのですが、市内か、せいぜい隣の市町村と交信するのが好いところです。しかし山梨県の山の上などとなると、100km以上離れた東京や千葉、埼玉、栃木、茨城等の関東圏だけでなく、長野県やうまくいくと東北とも楽々交信できてしまったりして、これはやってみると本当に面白いのです。殊に山の上同士だとその電波伝播は驚くべきほどで、私は鳳凰三山でハンディ機に付属の小さアンテナだけで蔵王の山の運用局と交信したことがあります。

 どこら辺まで飛ぶのですか? それが私自身もどこまで飛ぶのか全くわからないのです。どこまで飛ぶか判っていたら、こんなことをやりはしません。どこまで飛ぶのか判らないから面白いのです。
 
 とまあ、そんなわけで、子ども時代にBCL(海外放送聴取の趣味)で電波の伝わり方に興味を持ったのが原点ではありますが、未だにそのおもしろさから抜け出せずに、無線機やアンテナを工夫してみたら、どうだろうか…、と山に行っては周囲の登山者の白い目にびくびくしながら電波を出しているという訳なのです。

 

 いちおう、わたしとしては、最近知ったSOTAというアワードが山頂付近で4局交信したらエントリーできると言うこともあって、4局交信したら無線運用をやめるようにはしているのですが、場所と時間帯によっては呼ばれ続けてしまって、なかなかやめることが出来ないような状況になることもあり、そこら辺でトラブルにならなければいいな、と思っています。

 ちなみに無線の交信ですが、どうやって成り立つのか、といいますと、呼びかけをする人と、それを聴いてその呼びかけに応じる人がいて、お互いの電波がお互いの無線機で受信できると交信が成立します。呼びかけはCQと言って、「CQ(シーキュー)、CQ、こちらはJI1BJK。どちらかお相手くださる局、いらっしゃいましたらコールください」のように呼びかけ、それに対し、「JI1BJK、こちらは7N4SVO。とれましたら交信お願いします」のように応答します。

 もちろん、自分がCQを出したときに誰も無線をやっていなければ、ずっと応答がないままですが、ピークの130万局から今は3分の1の40万局まで減ってしまったとはいえ、日本はアマチュア無線局が40万局もあるのですから、週末の144MHzや430MHzは聴いている人が必ずいます。聴いていても応答しない人の方が実際には多く、CQが空振り続きだと、かわいそうに思った人が声をかけてくださったりします。

 アマチュア無線をやるには国家試験を受けて合格し、合格したあとに、無線機を入手して、開局申請をして、認可されたあと初めて電波を出すことが出来ます。開局が認可されると世界にたったひとつのコールサインが付与され(私の場合はJI1BJK:文化放送のJOQRも世界にたったひとつのコールサイン)、この識別信号と呼ばれるコールサイン無しに運用すると違法になります。
 はっきり言ってしまうと、よく無線と聞いて思い浮かべるイメージの筆頭=ダンプの運ちゃんたちは、ほぼ99%違法局です。

 合法局のなかにも、山頂付近で大声で長時間話している無神経な人もいたりして、迷惑だなと感じることもあるかも知れませんが、たいていの山岳運用のアマチュア無線家は周囲のことを気にしながら運用しているので、少し静かにして欲しい場合などは、紙に書いたメモなどを渡してくだされば程なく運用を中止するか、静かに話してくれると思います。お互いに何とかうまくやっていきたいと思っていますので、このあたりご理解いただければと思っています。

 以上、長々と書きましたが、やはり解りにくかったでしょうか? もしご質問などありましたら、コメント欄の方へ書き込んで下さると嬉しいです。こんなこと訊いたら…なんて遠慮は不要です。ご意見などもありましたら、謙虚に伺いたいと思っておりますのでそちらの方もどうぞ。

 

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2019.11.17

【笹一ではなく…小宮公園から滝山城址】

 

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(小宮公園入口、この樹だけ紅葉が見頃だった)

【歩行日】 2019年11月10日(日)

【歩行過程】
  自宅       - 12:30 小宮公園 ひよどり山
       (無線待機)
  ひよどり山 13:40 - 15:10 滝山城址本丸
  滝山城址  15:40 - 17:05 拝島駅

【使用公共交通機関】

「鉄道」
拝島 17:12 - 八高線某駅 (JR八高線)

【地形図】 「拝島」

 

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(滝山城址へ向かう尾根径はとても気分の好い径が続く)

 実はこの前週も、そのまた前の週末も、ウォーキングには出掛けていて、休日ひきこもり症候群からは脱しつつあるのですが、前の二回のウォーキングは15000歩前後の軽い歩きで、公共交通機関もほとんど使わず、アマチュア無線の移動運用がメイン。 平日の夜はあまり時間もとれなくて、レポにするほどでもないと、Twitterで呟くにとどめていました。

 今回も11時過ぎに自宅を出発というお寝坊ウォーキング。 Googleマップに依れば、自宅から1時間かからずに、小宮公園へ行けるということだったのですが…、のんびり歩いたのと、途中で八王子大谷緑地保全区という素敵な場所を見つけて寄り道してしまったこともあってか、1時間以上かかって小宮公園の入口へ。

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 小宮公園は都立だけあって(?)木道が整備されて植生もきちんと保護されていて、気持ちよく歩ける好い公園だと思います。せっかくなのでヒバリの小道という道を上がって「ひよどり山」を目指しました。

 ひよどり山山頂に到着したのは12時半頃。お腹も空いたので、ここで食事休憩がてらアマチュア無線を少し。。。のつもりだったのですが、小高い丘のてっぺんなのに、あまり電波の伝播状況は好くありませんでした。アンテナを八木に切り替えた途端に呼ぼうとした局がQRT(送信停止)してしまったりで、1時間以上居座ったあげく交信ゼロ。しかし陽当たりも好く広々とした場所でのランチは快適でした。

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 ひよどり山は、小宮公園の北端にあり、来たときの入口(南)には戻らず、北の端の出口から中央道を渡る陸橋や八王子インターの下の小道を拾って16号に出て…という形で滝山自然公園(これも都立)を目指します。このあたりの道は小宮公園から滝山自然公園をGoogleマップで徒歩で検索すれば、示してくれるのですが、私はこのあたりから国土地理院の1/25000地図「拝島」を使いました。

 16号は交通量も多く、こういう場所を歩くのは毎度のことながらウォーキングの難点ですが、こればかりは仕方ありません。どこで渡れるか判らないので、早めに歩道橋で左側(西側)に渡って北上します。

 Googleマップや手持ちのガイドブックには示されていなかったのですが、2万5千分の1地形図「拝島」を見れば、16号が411号と交差したあと、116m地点の近くから尾根上に上がる道があるようで、実際に行ってみるとちょうど切り通しというか峠のてっぺんあたりと言っていい場所に、こんな明確な標識があります。 

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 迷うことなく、この道を上がっていけば指導標があってそこには「古峯ヶ原園地→」とありますが、滝山城址へ行く途中にそういう場所があるのだろうと、そのまま指導標の示す方向へ上がっていきます。

 土留めのしっかりした道を上がっていけば、そこは雑木の素敵な尾根道です。これは好いところに来たな…という感じでほとんどアップダウンもない道を気分良く歩いていきます。途中植林帯もありますが、手入れされているのでしょう、気味の悪い薄暗さはありません。絹の道の入口で見かけた西武鉄道管理地の看板がこの道にもありました。西武鉄道というところは、自然に対するなかなか好いセンスがあるのかも…などと考えながら、西へと進んでいきます。

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 古峯ヶ原園地は、おそらく↑この場所だろうと思うのですが、草がボウボウという感じで、ベンチがありますが、ここでランチはちょっと…という雰囲気でした。ただ、刈り払いが行われていないせいか、この季節の(?)お花が見られたのは好かったです。

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(ヤクシソウ?など季節のお花も楽しめました)

 ちょっと季節外れでは、という狂い咲き(?)も…。最初ツバキかと思って近づいてみたのですが、これってヤマツツジでは?時々秋に狂い咲くという話ではありますが…。

 

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(ヤマツツジにしか見えないのだけれど…)

 園地から八王子乗馬倶楽部クロスカントリーコースのそばを通って、10分ほど西進すれば、城跡です。本丸の他、中ノ丸や二ノ丸、三ノ丸、それに千畳敷という名前の広々した場所もあって、城跡マニアでなくとも十分楽しめる場所です。

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(千畳敷、広々した場所で、フリスビーを楽しむ人も…)

 私のような歴史音痴でも、なるほどこうやって敵の侵入を阻もうとしていたのだな…ということが解る造りが残されていて、トイレのある中ノ丸にはパンフレットも置かれているので、是非手にとってご覧になることをお奨めします。

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(中央トイレ。右手の掲示板の右端にパンフレットが収納されています)

 本丸に行くと奥の方に眼下に多摩川の流れる見晴らしの佳い場所があったので、ベンチに座って足休みがてら、無線を一局。なんとか、15時半前に唯一の交信ができて、さてと帰りますか…と。しかし、適当に西側に歩いて行ったら、道が途絶えて、しばし右往左往(笑)。

 結局中ノ丸まで戻って、多摩川の方へ出る径を確かめると、どうやら、本丸との間にかけてあった橋の下を下っていけばいいと解り、石畳の道を下っていくと間もなく公園案内図のある北側の入口に。

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(橋を見上げながら下っていけば、北側=多摩川方面へ出られる)

 しかし、ここからが長かった(笑)。ガイドブックなどには、ここから多摩川沿い道を歩き、浄水場の裏を通って東秋川橋を渡って行くように書かれていて、実際指導標もそのように付いているのですが、この前の台風19号の影響でしょうか、堤防強化工事のため、回り道が指示されていて、交通量の多い浄水場の前の道路を歩くハメに。。。ま、この回り道のおかげで、家畜とは言え、山羊を目にすることができたのではありますが…。

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 東秋川橋を渡るまでも長かったのですが、そのあとが更に長かった。バスで拝島に出る手もあったのだけれど、バス代をけちって東秋留駅まで歩く予定を更に変更(笑)。本数の少ない五日市線を寒い中じっと待つのも…ということで、拝島駅まで歩いてしまおうと7号線:睦橋通り(「りっきょうどおり」かと思ったのですが、「ムツミバシドオリ」なのですね(笑))へ右折。あとはこの大通りを真っ直ぐ歩いて行くだけなので、暗くなっても迷うこともない…と冷たい風の吹く中、多摩川を渡って、拝島駅へ。

 

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(結局、拝島駅まで歩いてしまった。今日もドケチ発揮!)

 

 拝島駅到着は17時過ぎ。さすがに陽はとっぷりと暮れて、どこかでごはんでも食べて帰ろうかと思ったのですが、すっかり現代的な建物になった拝島駅とはいえ、あまりめぼしいお店もなくて、そのまま改札に入り案内板を見てみると、すぐに八高線の八王子行きが来るとわかり、八高線で帰路につきました。

 

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2019.10.13

【重い腰を上げて…八王子絹の道~小山内裏公園】

 

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(絹の道はあっという間に終わってしまうが雰囲気は好い)

【歩行日】 2019年10月06日(日)

【歩行過程】
自宅          - 13:00 遊歩道ベンチ(京王長沼駅経由)
ベンチ      13:15 - 13:50 大塚山公園
大塚山公園    14:20 - 14:35 絹の道資料館
絹の道資料館   14:45 - 15:40 小山内裏公園(東展望広場)
東展望広場    15:55 - 16:55 橋本駅(多摩境駅経由)

【使用公共交通機関】
「鉄道」
橋本駅 17:04 - 17:15 八王子 (JR横浜線)

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(小泉家屋敷の先で…キバナコスモス?が群落のように咲いていた)

 実はこの一週間ほど前に、いいかげん、外に出て身体を動かさないと、という感じで、昼頃から以前にも歩いた平山城址公園から野猿峠を歩いていたのですが、まったくと言っていいほど同じコースを電車もバスも使わずということで、山でもないし、記事のアップはしませんでした。

 この日も、天気が今ひとつはっきりしない様子でしたので、どこにも行かないつもりだったのですが、ふと、あの野猿峠の西側が気になって、ネットで調べてみると、自宅のベランダからも見えている東京工科大学の建物の近くに、「絹の道」というのがあるらしい。。。そういえば、リブルさんも歩いていたような気がするなぁ…行ってみようか。ということで、京王線の長沼駅まで自宅から歩き、長沼駅から先はネットで見つけた地図で行けるところまで、という感じで出発。

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(近所にこんな素敵な散歩道があったことに3年間気づかなかった…)

 平山城址公園駅まで歩けるのだから、長沼駅までも、そうたいしたことはない…と踏んで昼頃に家を出たのですが、ちょっと地図を見間違えていて、最短では行かず、少し遠回りの道を歩いてしまいました。しかしながら、近所なのにこんな長閑な好いところがあるんだという発見もあって、長沼駅まではなかなか楽しい道のりです。

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(長沼駅…想像していた駅舎とは違い高架下の一角のような感じ)

 ネットで見つけた地図ではまず長沼公園に寄ってそれから…という感じになっていますが、先週行ったばかりの場所ですので、そのままY字路を左に上がっていきます。バスも通るような大通りですので、黙々と歩いて行きます。

 すると先週帰りに歩いたばかりの野猿峠からの野猿街道にぶつかり、コンビニがあったので、サンドイッチとスポーツドリンクを買い、トイレをお借りしてから再度出発。

 あいかわらず、バスも通る大通りで、交通量も多く、少し飽きが来ます。白山通りで左折と地図には書いてありますが、もういいかげん交通量の多い通りを歩くのはゴメンという感じで、少し先の路地に白山通りと並行して走る道筋があるようなので、そちらを選択。

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(思わぬ発見♪…素敵な遊歩道)

 これが思わぬ発見で、舗装道ではありますが、遊歩道のような感じになっていて、途中にはちょっとした東屋のようなところや、座って休めるベンチもあります。そしてこの遊歩道のような通りをずっと歩いて行くと白山神社からの道にぶつかるようになっているので、是非こちらの遊歩道を歩くことをお奨めします。突き当たった大通りを右に行けば、東京工科大学と思われる建物も見えてきて、高嶺小学校に至ります。ここもバスが通る通りなのですが、付近は閑静な住宅街という感じで、それほど交通が激しいわけではありません。

 高嶺小学校で左折すれば、大塚山公園に上がる階段は間もなくで、階段のすぐそばには北野台三丁目のバス停(京王バス)もありますから、都心にお住まいの方はここまで北野駅からバスで来るのも手かも知れません。

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(この階段を上がっていけば絹の道の入口)

 階段を上がりきると判るのですが、西武鉄道の名前で「管理地」の立て札があります。西武鉄道が走っているのは、ここから随分離れた場所ですし、ちょっと意外な組み合わせに感じました。

 管理地の看板を見た後は、道は土の道に変わり、プチ山気分になります。すぐに右手に神社の石段のような階段があって、ひょっとしたら、という感じで登っていきますが、展望はあまり好くありません。ただ、一番奥の最高地点と思われるところには、全然想定していなかった立派な二等三角点があって、ベンチもあったので、ここでお昼のサンドイッチタイムとしました。

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 サンドイッチを食べながら、無線を聴いてみました。日曜なので、CQを出す局もいくつか見つかったのですが、ちょうど複数の局が重なって呼び合って忙しそうだったこともあって、交信は見送り。アクエリアスを飲み干してひと息ついたら、片倉への道をちょこっと偵察してから、絹の道へ。

 絹の道は、なかなか雰囲気が良く、ちょうど山から下りてきて、あともう少しでバス停のある通りに出る…というあたりで感じる風景によく似ていて、へえ、結構好いな~と思っていると、わりとすぐに車道に出てしまって、もう少し道のりがあると好いんだけど…というのが感想。おそらく1kmもないのではと思います。

 車道に出てしばらく下っていくと、八王子市の「絹の道資料館」があります。入場は無料とのことでしたので、少し覗いてみました。館内には座ってくつろげるテーブルと椅子もありますから、寒い季節などはここで少し暖をとって休憩というのも好いかも知れません。

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(絹の道資料館)

 この時点で2時半をまわっていましたので、谷戸入口にある鑓水中央というバス停で、バスに乗って帰ろうかなとも思ったのですが、 橋本行きのバスまで時間があったのと、結構運賃もかかるので(笑)、そのまま小泉家屋敷の先を目指すことにしました。

 小泉家屋敷の先から、歩行者専用道路とあったので、白山神社までの道のようなところかと期待していたのですが、こちらは新興住宅街の中を歩くということなのですね。鑓水公園の先で少し高台のようになったところがあったので上がってみたのですが、そこがまた新興住宅街の新たな造成地ということらしく、高台の上にも立派な舗装道路が既に出来上がっていました。

 

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(高台の上には新たな造成地)

 陸橋に交差して、再び車道歩きとなりますが、小山内裏公園はすぐです。都営住宅西というバス停すぐの相生歩道橋から都立小山内裏公園に入ります。ここから町田市になります。「おさない(うら)こうえん」なんてずいぶんな名前だなぁなんて思っていたのですが、「おやまだいりこうえん」なのですね(笑)。

 アマチュア無線を一局ぐらい交信してから帰りたいと思っていましたので、尾根道と書かれている方向に進みました。この公園には「サンクチュアリ」という自然保護区があって、その空間は許可のない立入は禁じられています。

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 柵越しに見ると確かにほとんど人の手が入っていませんが、はたして、この限られた空間でどれだけの動植物が楽園のように生息し続けられるのか、そのあたりは難しいところではあります。ただ、このような区間を実験的にでも作っていることには少し興味が湧きました。

 公園内は自転車の通行は可能で、サイクリングの人やランニングの人が目立ちました。すぐに着くと思っていた西展望広場にはなかなか着かず、その先にある東展望広場に着いたのは16時前。ここで一局交信したら帰るか…と思っていたのですが、呼ぼうとした局長さんは「あと一局でおしまいにします」と言うことだったので、遠慮して、お茶で一服だけで辞すことにしました。

 公園から多摩境の駅までは10分ほど。ですが、ひと駅だけ京王線に乗るのももったいない、というケチな根性を丸出しにして多摩境の駅から線路沿いに橋本駅まで歩くことに(笑)。

 

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(ひと駅なら歩いてしまおうって、どこまでケチなんだ ! )

 これがまぁ、おかしな道を通ってしまって、2kmほどだから30分もあれば…という目論見が見事に外れ、町田通りまで行ってしまってとんでもない大回り。一時間近くかかってしまいました。でもまぁ、雨にも降られず、日没前の17時前に何とか橋本駅へ到着。

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 考えてみれば、ここはもう神奈川県。さすがに、この時間にここから歩いて自宅まで帰るわけにはいかないよな、ということで、JRで帰ることに。駅前で三ヶ木行きのバスを目にして、ここからバスに乗っていく山のプランをいくつか思い浮かべながら、横浜線で八王子に出ました。

 

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2018.11.04

「ホームページ移転のお知らせ」

 すみません、また山に行かない日々が続いてしまい、更新が止まっていますが、今までホームとして使っていたYahoo!ジオシティーズが来年3月で閉鎖になります。

 それで、Yahoo!の方で移転先としてご紹介いただきましたXREA(エクスリア)へ移転することになりました。

 好い機会ですので、この際、リンク切れだらけだった山バス時刻表の索引のリンク切れなどぼちぼち直しています。

 あと、深田百名山はやる気が無い(笑)のですが、山梨百名山のリストなんかも作ってみようかな、なんて考えています。

 新しいホームページのアドレスはこちらになります。

 まぁ、こちらのホームページにアクセスする方はあまりいらっしゃらないとは思うのですが、万が一ジオシティーズの方をブックマークされている方がいらっしゃいましたら、こちらへの変更を、ご面倒ではありますがお願いいたします。

 ジオシティーズに比べ、アクセスのレスポンスも短く、広告も出ない(しかも無料)ということで、本人はわりと気に入っております。

 もし気になる点などございましたら、こちらのブログの方へコメントお寄せいただけると嬉しいです。

 改善できる点はしていきたいと思いますが、以前あった掲示板やダイアリーは復活させることはどうやら出来ないようです。

 いいかげん、山行きのレポで更新したい!とは思っていますが(笑)、 今後とも何卒よろしくお願いいたします。
  m(__)m

  ※追記:こちらのココログの方は、このまま続けていきます(移転することは無いと思います)。

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2018.07.16

【特急「山かいじ」って…】 山列車情報2

 オマエの長い更新無しは慣れてるよ、誰も心配してないから…って言われてしまいそうですが(笑)、実は前回更新の数日後から、マイコプラズマという、実にしつこい咳が長く続く菌に取り憑かれてしまいまして、やっと咳が治まったところです。

 で、そのあいだ、私にしては珍しくサッカーW杯など観戦していたのですが、それでもやはり夏山シーズンと言うことで、いろいろプランを練っていたところ…上記のような列車の運行を発見しました。

 私、夜行というのがどうも苦手でして、「身体を横にせずに一晩過ごすというのは眠らない=徹夜とほぼ同じ」という困った感覚の持ち主です。夜行さえクリアできれば、まいたびのアルペン号なりムーンライトなり、尾瀬夜行23:55なんか使えて、もうちょっと行動範囲も広がるんじゃないかなぁ…と、それが悩みなのですが、そんな私にもついに朗報が♪とすっかり勘違いさせてくれたのが、今回気がついた立川05:10発のその名も「山かいじ号」小淵沢行きです。

 途中停車駅は八王子・大月・塩山・山梨市・石和温泉・甲府・韮崎で、確かにしっかりツボを押さえた停車駅ではあるのですが、残念ながら07:01という早い時刻に小淵沢に着くも、その後の連絡は、結局高尾05:14発で鈍行を乗り継いだものと同じで、小淵沢以西に行きたい人に関しては、あまり意味の無い列車です。

 で、そのほかの連絡もいろいろ調べてみたのですが、甲府で身延線のふじかわ2号にタッチの差で乗り継げません(甲府到着06:25で、ふじかわ号発車時刻は06:22!)し、小淵沢でも小海線の一本前の列車に間に合うわけでもないです。甲府には鈍行乗り継ぎより16分早く着けるので、07:05発の広河原行きのバスの行列に少し前の方で並ぶことが出来る…強いて言えばその程度のメリットしかありません。

 ちなみに「ふじかわ2号」に乗れれば、奈良田温泉行きの一番バスにも下部温泉で乗ることができるので、この接続だけでもできると、登山者にとっては大変ありがたいのですが。。。

 運行日は、7月28日(土)、8月4日(土)、8月11日(祝)、8月12日(日)。 18きっぷのシーズンなので、特急料金と通常電車賃を払って乗る人がどれだけいるのか…かなり疑問です。都市部のほとんどの人は05:10立川は無理ですし、逆に05:10立川に間に合う人は、05:14高尾に間に合う人がほとんどです。

 おそらくですが、この列車のプランを発案した方は、JRに勤務されているとはいえ、普段マイカーで山に行かれている方なのでは?と想像しています。小淵沢止まりでなく、いっそのこと大糸線に入って南小谷とは言わないけれど、せめて信濃大町あたりまで行ってくれるなら、私も利用を考えますが、このダイヤでは最混雑時期とは言え座席は埋まらない気がします。帰省に使う人がいるかなぁ。。。

 せっかく山のための早朝の特別臨時列車を走らせてくれるのですが、これではねえ…。

 ※どなたか、これ、こういう使い方出来るんじゃ?というのあれば、ご教示いただけると嬉しいです。

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2017.05.03

【山に行き損なって…平山城址公園から野猿峠】

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(平山城址公園)


【歩行日】 2017年4月30日(日)

【歩行過程】
  自宅    - 10:20 季重神社
季重神社 10:25 - 11:45 鎌田鳥山の先のベンチ
ベンチ  12:00 - 12:30 北野駅
北野駅  13:00 - 自宅

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(野猿の尾根道)


 今回は雨に降られないようにと、29日の不安定な天気を見送って、翌日の日曜日にアカヤシオを見に行くことにして、朝も早起きして出掛けたのですが…。

 この日のプランは帰りの下車駅が同じ駅になるかどうか微妙でしたので、某JRの駅までは自転車ではなくテクテクと徒歩で歩いて行ったのです。で、駅近くのコンビニで朝御飯とお昼ご飯を仕入れようとしたのですが、何と!財布がありません。歩いてきたので落としたのなら気づくはずで、ほぼ間違いなく家に置き忘れたのでしょうが、家に戻る途中、もしや落としたのではないかと来た道を地面ばかり見ながら忠実に戻って行きました。この間のロスタイムおよそ1時間。

 帰ってみるとやはり置き忘れていて、今から戻って出直しでは、バスには間に合わないし…、しかし大丈夫か自分?財布忘れて出掛けたりして…と、気分も落ち込んでしまいました。
 仕方ない、今日は衣替えでもやるか…と朝っぱらから洗濯機を回しながら、のんびり朝食をとっていたのですが、洗濯物を干しながら、外の景色を見ていると…やっぱり天気が好すぎる(笑)、これは出掛けないのはもったいないと。。。

 連続で高尾も何だし、以前から気になっていたベランダから南東に見えている丘陵地帯を散歩がてら歩くことにしました。幸い手持ちの『東京日曜散歩』というガイドブック(25年前の購入)に「平山城址公園から野猿峠(やえんとうげ)」というのがあって、たぶん見えているのはそのあたりだろうということで、グーグルマップで調べてみると、自宅から平山城址公園は電車やバスを使ってもそれほど早くは到達できないし、歩いても1時間ほどで行けそうとわかり、徒歩でアプローチすることに(笑)。

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 グーグルマップで示されたルートは、人か自転車以外渡れない踏切を通ったり、トマトを直販している畑↑の前を通ったりで、これまで知らなかった発見があって楽しい道のりでした。小一時間ほどで平山城址公園駅に至り、ガイドブックに従って取り付こうとしましたが、さすがに25年前のガイドブックでは異同がたくさんあり、自動車整備工場などどこにもなく、地図に示されたルートを上がって行くも看板もなく、いきなり唐突に日野市の標柱が現れます。

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 平山城址公園と記された方向に上がっていくと、自然林100%で、もう新緑ではなく濃緑ですが、なかなか好い雰囲気です。すぐに尾根上に到達して、そこからは今日行くはずだった(?)山々と思われる場所も見えています。しかし尾根上まで住宅地となっていて、少しの間ですが車道と遊歩道が並行します。

 七生丘陵散策コースと記された指導標に従って平山城址公園方向に進むと平山季重神社に到達します。ガイドブックには祠があるだけのように記されていますが、今や立派な社殿が建ち、シイの木の巨木は今もしっかり残っています。ちなみに平山季重(ひらやますえしげ)とは源平合戦「一ノ谷の合戦」で名を馳せた人とのことで、その平山氏の館があったことから、平山城址公園はじめこの一帯が平山と呼ばれるゆえんとなったのだそうです。

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(平山季重神社)

 平山城址公園は神社からすぐですが、中に入って行くと野猿峠への尾根径から遠ざかるばかりなので、中はちょこっと見学するだけ。それでもツツジが咲き誇っていて、公園内も植林無しの自然林ばかりですので、結構目を楽しませてくれました。

 城址公園から外に一旦出るような感じで、一目で尾根径とわかる道を西進します。植林もなく雑木の森で歩いていて楽しい道です。アップダウンもほとんど無く、自宅から一時間ほどで来られるのだし、また季節を替えてお散歩に来てみたいと思いました。

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 しばらくで六国台という藤棚のある場所↑に着きます。昔は展望地だったらしく、見える山の展望図が石に彫ってありますが、現在は木々が育ってしまったせいでしょう、山はほとんど見えない状態です。皮肉にもこの日行くつもりだった山の方角だけは、わずかながら山塊が見えていたりしましたが(笑)。

 尾根径に戻ってなおも西進しようとすると、「この先車は通り抜けできません 日野警察署」と書かれた古い錆びた看板があり、赤のカラーコーン(日野警察署)が道の真ん中にあって、「ここから先というか、ここまでだって車は来られないでしょ…」とつぶやきながら歩いて行くと道が妙にヤブっぽくなってきて、あれ~変だな…と思っていると「私有地に付き進入することをおことわりします 地主」と書かれた看板に行く手を遮られました。

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 ええ~そんな~ここからが楽しみなハイキングコースとガイドブックには載っているのに…。最近こういう看板をよく見かけるようになりましたが、やはりこの場所もハイカーの方に目に余る問題行動があったのでしょうか。残念なことですが、ここは通行を諦めるしかありません。すぐ隣に東京農工大の遊歩道も通っていますがそちらに行く扉には鍵がかかっていて通れないようですし、諦めて戻ることに。

 戻って地図で見てみると、しばらく尾根と平行に住宅地の舗装道路を歩けば、長沼公園からはまた野猿の尾根径を歩けるらしいとわかったため、一旦下山(笑)。ヒルサイドテラスという遠くから見ても目立つマンションのすぐ前を通って南陽台方面へと登り返す車道を歩けば、ちょうど峠に相当するあたりの信号から「81段の階段」が上がっています。

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(81段の階段:ここから尾根歩きが再開できる)

 ちなみに車道を上がってくるとき、左手に往時の尾根径の名残と思われる箇所を見つけましたが、今やもうほとんど廃道化していると言ってもいい状態で、ヤブ山を歩き慣れている人間が注意して見ていない限りは気がつかないと思います。ですので、あの看板を無視して強引に尾根通しに進んでも相当難儀する(看板のある地点ではまだ道が続いているように見えますが実際はそうではない)ことになります。

 長沼公園の81段の階段を上がりきると、そこは野猿の尾根道と栃本尾根(長沼駅方面)との合流地点↓で、ベンチがあって、すぐそばには「現在尾根道づたいに平山城址公園へは行けません」の注意書きもありますが、迂回路を具体的に示しているわけではありません。

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 しかし、こちらの長沼公園の方も雰囲気の良い雑木の尾根道で、ツルニンジン(ジイソブ)の保護地があったり、ヤマツツジが咲き誇っていたりで楽しい道のりです。時折右手に視界が開けて奥多摩の山々が眺められます。

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 南陽台方面へ降りる道を左に分けてなおも尾根上を進んでいけば、ブルーベリーの農園が左手に現れ、右手には子供たちが遊ぶ公園があって、そろそろフィナーレかなと思っていると、「峠の小さな美術館」というかわいらしい建物が見つかりました。

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(峠の小さな美術館)

 あとはガイドブックにもあった鎌田鳥山のお店があったのですが、値段を見てびっくり(笑)。とても入れないなと、少し歩いた先にある無料のベンチでテルモスのお茶で小休止してから、道なりに下っていけば野猿峠からは随分八王子方面へ下ったところに出ました。

 せっかくなので、野猿街道を下柚木・国立方面(南)へ登り返してバス停を撮影。かたくら書店という廃業した地方出版社の『峠と路』に掲載されていたバス停の写真とはちがって、屋根付きのベンチもある立派な停留所になっていました。

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(現在の野猿峠バス停)

 バスは今行ってしまったばかりのようだし、まだ歩き足りないので、とりあえず北野駅まで野猿街道を下ってぶらぶら歩くことに。。。15分も歩くと北野駅に着いてしまったので、駅前の松屋でお昼ごはんを食べて腹拵えをし、地図を見ながら自宅までさらに一時間ほど歩いてしまい、結局この日は交通費は1円も使わずに終わりました。

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2017.02.01

『右足ふくらはぎの肉離れ』

 二月最初の更新がこんなことになろうとは…orz

 前二回の山行きで、どうも右足の脹ら脛が変なつり方をするな…とは気になっていたものの、まさかそれが肉離れに至る下地だったとは思いつきもしませんでした。

 そして、1月最後の週末=日曜日に山へ出掛けようとしたときも、すっきり目が覚めたのに、身体のどこかからどうもイヤな感じが湧いてくる気がして、インフルエンザの前触れか何かかな…と思って山行きを中止してしまったのですが、結局何も起きずに夕刻を迎え、あまり神経質にならずに出掛けるだけ出掛けてしまえば良かったかな…とも思っていたのですけれど。。。

 発症したのは月曜夜。仕事帰りの電車は結局座れずに一時間立ちっぱなし。で、電車を降りてみると、昼間の暖かさとは打って変わってすごい冷え込みよう…。早いとこ帰ってメシ作らないと、と、見ると目の前の信号が青の点滅…ダッシュ!と坂を駆け上がり始めたその瞬間でした。

 またあの変なつり方で右足膨ら脛の筋肉が収縮したかと思ったら、次の瞬間、ブチッと音がしたような感じが脹ら脛に走りました。「痛っ!」と思わず叫んでしまったので、近くに居た人が振り返ったほど。痛くてすぐには信号を渡ることが出来ませんでした。

 足を引き摺りながらなら、歩ける状態だったので、次の信号で渡って何とか自宅へ帰りましたが、玄関で右足の靴を脱ぐのも座らないと出来ない始末。この時点では、アキレス腱の断裂の方が心配で、うつぶせに寝て膝を立て脹ら脛をつまんでみるテストをしたところ、どうやらアキレス腱の断裂ではない模様。しかし、肉離れの経験がなかった私は、その時点では肉離れでは…とは思いつきもせず、寒いから「こむら返り」の痛みがなかなか治まらないのかな~などとノンキに考えていました。

 しかし、それにしても右足にちょっとでも体重をかけたりすると、とんでもなく痛いので、お風呂に入って食事を済ませたら、湿布をして早めの就寝としました。

 これってもしかしたら、職場の人もなった、あの肉離れというやつでは?と気づいたのは、朝起きてトイレに行くときにうっかり右足に体重をかけてしまって、とんでもなく痛かったときのことでした。 肉離れということばから連想するイメージとしては筋肉が骨から離れてしまったような状態だったのですが、確か職場の人は、そうではなくて筋肉が断裂した状態のことを肉離れというのだと話してくれたのをふと思い出したのです。

 ネットで調べてみると、足がつったような状態から痛みが全くひかず、重傷の場合は自力歩行も困難…ということで、どうやら、私のは、比較的軽傷ながらも、正真正銘の肉離れというのだけは間違いの無さそうな感触でした。

 翌日、整形外科を訪ねてみると、診断はやはり「肉離れ」で、全治一ヶ月半。一ヶ月半の間は山は絶対ダメ…だそうです。

 とても残念です。せっかく今年は足繁く山へ通う癖をつけられそうだ…と思っていた矢先だっただけに、なおのこと。。。

 まぁ、そろそろ花粉シーズンですし、今はお正月休みの影響でアルバイトの私はとても懐が寂しい状態。一ヶ月半後と言うことなら、ハイシーズンまでには何とか復帰できそうなので、考えようによっては悪運があるのかも知れません。

 ただ、一番思ったのは、山で発症しなくて良かったと言うことです。山でやっていたとしたらもっと重傷だったでしょうし、発症時刻や場所によっては自力下山が出来なかったかも知れません。

 というわけで、しばらくは更新が途絶えてしまうと思いますが、どうかご容赦下さい。

 そして、皆様方もこの寒い時期は、入念に柔軟体操をして身体をほぐしてから歩き始めて、安全で楽しい山行をされるよう、十分ご注意下さいませ。

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2016.09.25

『引越しました♪』

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(ベランダからの眺め:プライバシー保護のため写真の上下をカットしています)

 すみません、また二ヶ月近く更新してませんでした。

 今回の言い訳は「引越で忙しかったから」ということなのですが、このタイミングで転居した理由はふたつあります。

 ひとつめは、前住地、世田谷に住むメリットはほとんど無いことです。世田谷に引っ越してきたのは、約25年前。その頃はまだ若くて(笑)、下北沢や三軒茶屋に歩いて行けたり、渋谷や新宿に出るのも短時間ですむなど、当時は山を始めることになろうとは思ってもいなかったですし、あの場所はとても便利で魅力的でした。しかし、もういいかげん年をとってしまって、老後のことも考えるようになると、都心に住む意味はほとんど無くなってしまったということです。

 ふたつめ、これが実は大きな要因だったのですが、勤務先の経営状態が悪化して、ついに私のような末端のアルバイトにも賃金カットのメスが入ってしまい、更に今年は賃金カット幅が増大、約2割の減収となってしまったことが、この決断に至ったというわけです。

 私ぐらいのレベル(笑)で20%も収入が減りますと、いわゆる可処分所得というものがゼロになるだけでなく、毎月の収支が必要最低限の支出だけで赤字になってしまいます。節約なんてものだけでは、ほとんど対処のしようがなくて、もうこれは、住居費用を減らす以外に方法はない、と、物件探しを始めました。

 最初は山にも便利だし、去年その土地の良さを再認識した実家の近くで探していたのですが、あそこらへんて、今じゃ結構高いのですね(笑)。それで、実家よりも西へ西へ、駅から遠く離れ、と探していくと、あらら、結構ここ好いじゃないの、通勤にはひどく不便だけど、眺めも好いし、陽当たりも好い♪ というわけで、中央線の某駅まで歩くと30分近くかかる(笑)この地に決定いたしました。

 まぁ、これで山には近くなったので、今までよりは少しは足繁く通いたいものですけれど、収入は減ったままですからね~。あと引っ越しに伴っていろいろ諸手続や荷物の片付けがまだ完了していないので、それも頭の痛いところです。

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(早く片付けないとなぁ…)

 ともあれ、調べてみたら、奥多摩発の一番バスも、早起きさえ出来れば捉まえられるみたいですので、何とかやりくりして山に出掛ける回数を増やしたいと、希望だけは高く掲げています(笑)。


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