【のんびり三泊四日…黒部五郎岳 四日目】 山バス情報196
(今回も鏡池に槍は映らず…でした)
【四日目】
鏡平山荘 06:00 - 06:30 シシウドが原
シシウドが原 06:40 - 07:30 秩父沢出合
秩父沢出合 07:40 - 08:30 わさび平小屋
わさび平小屋 08:50 - 09:45 新穂高ロープウェイバス停
「バス」
新穂高ロープウェイ 09:55 - 10:30 平湯温泉 (濃飛バス 910円)
「温泉」
平湯温泉 「ひらゆの森」 10:40 - 12:00 (大人1名 700円 カミソリ100円)
「バス」
平湯温泉 12:55 - 14:30 松本バスターミナル (アルピコ路線だがこの日のこの便は濃飛バスの運行 2700円)
「鉄道」
松本 15:55 - 17:07 小淵沢 (中央線各駅停車)
小淵沢 17:23 - 19:44 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 19:47 - 中央線某駅 (中央特快東京行)
(新穂高ロープウエイバス停に待機中の濃飛バス)
最終日、朝食は4時半と5時半と好きな方を選べるということで、5時半を選択。4時半でも7時のバスには間に合わないだろうし、間に合ったところで、松本までお風呂に入る時間がない、ということで、朝はゆっくりして怪我の無いように下ろうということにしました。
朝食は御覧のようにあっさりしたもので、ご飯とお味噌汁のおかわりはもちろん自由、この四日間一度も自炊なし。これは普段ほぼ毎日自炊生活している身には本当にありがたいことです。食べ終わった後、洗い物(これがホント面倒!)もしなくていいのも、夢のようです(笑)。
お弁当を受け取ったら、小屋の受付の方に挨拶してから、さて出発です。鏡池からの槍ヶ岳は前回同様雲の中。次回はさすがに20年後というわけにはいきません(笑)が、もし機会があれば、そのときに…。
今日は、今度こそ下るだけ(笑)ですから、怪我の無いようにゆっくり慎重に下っていきます。すぐに熊の踊り場。そう言えば、こんな名前の場所があったっけ?20年前に比べたら、格段に歩きやすくなったという印象の石畳の下り。浮き石もなく、段差もほどよいところに平たい石がしっかり組み込まれていますね。
30分ほどでシシウドが原。ここで水分を補給して一息入れたら、また淡々と下っていきます。途中トリカブトを目にして、稜線のコバイケイソウも黄色くなっていたし、こんなひどい酷暑続きとは言え、ああ、やっぱりもう秋なんだと。。。
で、出発から一時間ほどの場所に、こんな表示が…
記憶は曖昧ですが、こんな標識は昔はなかったような…、更に五分ほど下ったところには「イタドリが原」の文字があって、こちらは岩にスプレーで書かれているところを見ても、以前からあった感じだったのですが、更にその下には…
下涸沢???、上の「上涸沢」と同じ標識で、やっぱりこんなの無かったような…。
更に下ると有名な(?)チボ岩を過ぎ、ああ、懐かしい?秩父沢出合…。しかし、記憶にあった印象とは大きく異なっていて、確か、ここは水しぶきを上げるくらいの水量があったのに、こちらの出合もほぼ完全に涸れてしまっている様子です。シーズン以外は取り外されるという橋も、無くても通過可能なほど…。
シシウドが原からちょうど一時間くらいでしたから、ここで腰を下ろして水分補給+ラムネでブドウ糖補給の休憩を取りましたが、要するにこの沢の涸れは上の鏡平の水不足をそのまま表しているということなのでしょうか。。。
下から上がってきたハイカーが、「あれ、涸れちゃってる…。ここで補給すればと思ってきたんだけど、弱っちゃったなぁ…」と言っているのを耳にして、「少し上の方で湧き水になっているところがあるから、そこで(水が)とれるよ」と他の登山者がアドヴァイスしているのを聞き、まぁ、水場であることには変わりないけれど、こうまで「水物な」水場に変わってしまっていたとは…とショックでした。。。
出合からコースタイムの40分ほどで小池新道登山口に着き、これで下山したようなものの、コンパスの下山通知は出さず、わさび平小屋で…と思っていたのですが、わさび平小屋は圏外で出せず、今回もここで買おうと思っていたTシャツは5,000円以上というお値段に驚いて、断念(笑)。代わりにポカリを300円出して購入して一息つきました。
(Tシャツ買えなかった…わさび平小屋)
笠新道への分岐を過ぎ、「渡る途中で崩れても責任とりません」的表示がある橋を渡って、あとは新穂高のバス停まで歩くだけ。途中で走って抜き去るアベックハイカーがいて、あれ、バスの時間が迫っているのかな…と思ったのですが、バス待ちだったら新穂高の温泉でお風呂に入れば良いし、バス待ち時間が無ければ平湯で入ればいいと思っていたので、そこそこ普通のペースで歩いて行ったら、バス停(今は「新穂高温泉」の少し手前に「新穂高ロープウェイ」があるのですね)到着は出発時刻の10分前。
このロープウエイ施設の建物の中にバスのチケット販売機があり、そこでチケット購入するようになっています。私はとりあえず平湯温泉まで買って、そこで、松本に出るか新宿行きの高速バスにするか決めれば良いと思ったのですが、運転手さんのお話によれば、平湯温泉で松本行きに乗り継ぐなら、新穂高で松本までの通し券を買った方が料金的にはお得と言うことでした。
バス停でコンパスの下山通知も無事出せて、あとは、平湯温泉のバスターミナルでお風呂に入ってから帰るだけ…と思ったのですが、バスターミナルには確か以前入ったはずの入浴施設が見当たりません。12:55発の松本行きのバスチケットを購入するときに、係員の方に聞いてみると、確かに以前はこのターミナルにあったが、今はすぐそこに新しい入浴施設「ひらゆの森」ができたので、そちらをご利用くださいとのことでした。
お値段は700円と良心的で、カミソリも安価で購入できて、四日間の汗と髭をゆっくり洗い流し、のんびりお湯につかったあとは、お約束のビールでまったりして、バス待ちまでの時間もゆったり過ごすことができました。。。
ただ、この施設内の休憩処では飲食が禁じられていて(食堂での注文は可能)、鏡平でもらったお弁当は、バス待ちの間バス停付近でにモグモグ。
高山からやってきた松本行きのバス(アルピコ)は、外国人観光客でかなり席が埋まっており、バス待ちの人数を数えていた係員が、もう一台バスを出すことを英断してくれて(笑)、濃飛バスの車両に乗り込むことに…。そうそう、乗り込んだ途端、物凄い雷と土砂降りの雨…。これを今山の中で聞かされている人の心境を思うと、運がよかったと素直に喜べないものがありました。
バスは渋滞したせいか、やや遅れて松本のバスターミナルに到着。あずさの予約をしていた人は急いで松本駅へ向かっていきましたが、ハイシーズンの12時過ぎのバスには乗れなかった私は、のんびり歩いて松本駅へ。松本駅では、一時間以上の待ち時間で、少々時間つぶしに苦労しましたが、まぁ、これで、いっこうに消化が進まなかった18きっぷが一回分消化できるし…ということで、各駅を乗り継いで帰途についたのでした。
完
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