2026.01.18

消えゆく路線バスに乗って…小仏城山ひだまりハイク】 山バス情報218

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(小仏城山山頂より富士山を望む)

 

【山行日】 2026年01月12日 (祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「バス」
八王子駅北口 09:57 - 10:36 大垂水 (神奈中バス 610円)

「歩行」
大垂水峠 10:40 - 11:50 小仏城山
小仏城山 12:40 - 13:50 日影バス停

「バス」
日影 14:03 - 14:21 高尾駅北口 (京王バス 280円)

「鉄道」
高尾 14:23 - 中央線某駅  (JR中央線快速東京行き)

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(もうこの行き先表示を八王子で見ることはなくなってしまう…)


 またまたサボり病悪化で12月は山行も更新も無しになってしまいました。

 新年のご挨拶もろくにできず申し訳ございません。。。遅くなりましたが、今年も皆様が楽しく安全に山を歩かれることを願っております。

 買物から帰るときに自転車でスッ転んでしまって、膝をすりむき、足首も少しひねってしまったこともあって、初歩きは、ごくごく軽めでということで、今年三月末で廃止になる八王子~大垂水~相模湖行のバスを使って、小仏城山だけというプラン。

 このバス、八王子発は10時前と遅出ですが、城山だけなら明るいうちに帰ってこられます。

 前日の強風とは違いこの日は雲ひとつない快晴。八王子駅北口でバスを待つ間も穏やかな表情でのんびりです。北口のバス乗り場には、廃止の旨の表示は何もなかったのですが、やってきた大型の立派な新品バス(笑)に乗り込んでからは、走行中何度も繰り返し「3月29日をもって廃止になります」というアナウンスが流れていました。

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(バスのりばにて…相模湖駅も同じように青く塗りつぶされるのか…)

 

 前回乗ったときは、高尾山口駅でわんさか乗ってぎゅうぎゅう詰めになりましたが、今回はそれほど乗ってくる人も多くなく、降りるときもスムーズに降車。

 さすがに大垂水峠では上りの停留所にも下りの停留所にも、廃止になる旨表示した大きなプレートがあります。

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 取り付きは、すぐに土の登山道を歩けるのがいいですね。バス利用でバス停からすぐに土の道というのはなかなかなくて、降車後けっこう舗装路を歩かされたりもするので、そういう意味でも、このバスがなくなってしまうのは残念です。

 バスを降りた登山者のうち、城山へ向かったのは私だけだったようで、前回ここを歩いたときに、どうもプーさんの落とし物みたいなものを見つけたことが記憶に残っていたため、一人だけのようだしと念の為に鈴をつけて出発したのですが、あとからも向かいからもトレランの人たちが走ってきて、鈴は全く無意味かも(笑)と思いながら歩いていきます。

 最初は沢沿いを進み、尾根に乗れば、「水源の森林 神奈川県」の標柱が見られ、ああ、そういえばこんな道だったな〜と思い出しながら登っていきますが、久しぶりの山行きで、こんな楽ちんコースでも息が上がってしまったりで、このサボり病を今年はなんとか治したいものだとしみじみ思います。

 どうにかコースタイムの70分ほどで小仏城山山頂着。営業中の幟を尻目にテーブルベンチのある界隈を通り抜け、きれいに見えている富士山の写真を撮ったら、芝生のようなお気に入りの広場で、お昼ご飯にします。前回はこちらもけっこうな人が思い思いに寛いでいましたが、流石に今回は冬で、クマの騒ぎなどもあったせいでしょうか、大きな樹の切り株を陣取って、ゆったり座っておにぎりタイムです。

 こちらの広場では前回はそのまままるごと富士山が見えていた気がするのですが、考えてみれば8年以上経過していて、その間に立木が少し育って、枝越しに見る感じ↓になっていました。

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 風もなく穏やかな小春日和。こんな低山で一般登山道だけれど、ともかく今日は出掛けてきてよかった。。。山頂でこの時期としては珍しく一時間近くもぼんやりしていました。

 で、ぼんやりしていたのは家を出るときもそうだったようで(苦笑)、なんとエアリアも2万5千の地形図「与瀬」も家においてきてしまったことに気づく大ボケぶり。。。このあと降りる予定のエアリア(山と高原地図)にも赤破線が通っていてバリエーションコースと記されている日影への北東尾根はやめて小仏峠から小仏に変更しようかと歩いていったのですが、時間もあるから入口だけでも確認しておこうと戻って、日影への林道へと足を踏み入れてみると。。。

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(実に明瞭な踏み跡が続いています)

 

 すぐにそれとわかるピンクテープとそれに続く、実にはっきりした踏み跡があり、これなら大丈夫だろう、いちおう、スマホに入っているアプリで現在地は逐一わかるし、地形図も表示される。コンパスは持ってきているし…と予定通りこの尾根を降りてみることにしました。

 で、この径、結論から言うと、指導標が全くないということを除けば、エアリア赤実線でも問題のない、実に明瞭な踏み跡が続く、しっかりした径というのが、個人的な感想です。下りにとってもまったく問題のないルートではないでしょうか。踏み跡の濃い方に素直に進んでいけばいいだけの径です。

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 621手前の少ピークにはベンチもありますし、昔懐かしいリスさんの「火気に注意・東京都」丸プレート↑も見かけました。割と最近建立されたと思われる「東京農工大同窓会・八王子市 記念林」の標柱もあって、ここって昔は正規の登山道だったのでは?という印象すら受けました。

 一旦下って登り返した621ピーク(地形図「与瀬」では620.9三角点)の少し先には三角点がありました。すぐ先の送電線をくぐる直前では笹の生い茂るところがあり、ココらへんがバリエーションぽいといえば言えるかもしれません。しかし踏み跡は非常に明瞭で道をロストすることはないでしょう。

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(笹の生い茂る径)

 前日に地形図を見ていたとき、520m付近で北の尾根に入らないように注意しないといけないな、、と考えていたのですが、当該地点では、そのようなミスコースをする心配は全く不要なほど明瞭な踏み跡が東に続いていました。

 下るに従って、笹の丈も足首ほどの低さになって、明るい尾根道を軽快に下っていくと、446m御料局三角點手前では、この暖かさでもシモバシラを発見できて、これだから高尾も捨てたもんじゃないよ、とつぶやきながら、446m地点に到着。

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(シモバシラ…ですよね)

 ここは御料局三角點だけでなくベンチもあって、腰掛けて、お茶の残りを一服。

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 最後はひと組登ってくるハイカーにあっただけで、無事尾根をきれいに外れる道に入って小さな小川を渡って林道へ。なかなか好いコースじゃないの…と林道を歩いていけば、ちょうど小仏へ向かうバスが二台見え、あれが戻ってくるのに乗るのだろうから、そう待たされることもあるまいと、バス停の時刻表を見れば10分ほどでやってくるとわかり、下山届を出して、「山旅ロガー」アプリの測定終了ボタンを長押しして、ほっとひといき。

 やってきたバスはやはり二台で、一台目でも席は確保でき、高尾駅北口へ。改札をくぐるとちょうど快速東京行きが発車する一分前。余裕で座って帰途についたのでした。

 

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2025.11.16

【大月市堺尾根歩き完成…奈良倉山から鶴寝山北尾根】 山バス情報217

 

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(未踏部分の林道は防火帯のようなところもあり悪くなかった…)

 

【山行日】 2025年11月15日 (土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅  - 07:20 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 07:24 - 07:41 上野原(JR中央線各駅停車)

「バス」
上野原駅 08:35 - 10:05 鶴峠 (富士急バス 1200円 遅延)

「歩行」
鶴峠   10:12 - 11:17 奈良倉山
奈良倉山 11:30 - 12:30 鶴寝山
鶴寝山  12:50 - 14:00 小菅の湯

「温泉」 小菅の湯 14:05 - 14:40 (900円)

「バス」
小菅の湯 14:43 - 15:38 猿橋駅 (富士急バス 1190円)

「鉄道」
猿橋 15:46 - 16:32 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 16:36 - 中央線某駅  (JR中央線快速東京行き)

【地形図】 「七保」

【参考図書】 『バリエーションハイキング』 (新ハイキング社 松浦隆康著)

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(鶴寝山北尾根の紅葉も悪くなかったが光量不足)

 

 11月の連休はマヌケな風邪でダウン。またまた前回の山行きからひと月近くになって、そういえばずっとやり残していた宿題、大月市の主たる市堺尾根部分(沢や細かいところは除く)でほぼ最後に残ったのが松姫峠から奈良倉山の林道部分。林道部分だけにあまり気が進みませんでしたが、松浦本に載っている鶴寝山の北尾根も小菅の湯へ降りるダイレクトルートだけに興味があり、実行してみることにしました。

 ただ、松姫峠へ上がる便は廃止されてしまいましたし、鶴峠行きのバスはご存知のとおり、ハイシーズンは大混雑です。そこで、上野原駅にはバス発車時刻の一時間近く前に到着。いくらなんでも早すぎかなと思いつつ、バス乗り場に行ってみると、すでに15人ほどの列。ハイカー同士がこれ鶴峠行きの列ですか?と確認し合う始末(笑)。

 そしてこのバス、定刻発車にも関わらず、鶴峠到着は10時を過ぎてしまいました。立ち客が多かったので運転手さんもゆっくりしたハンドル操作だったためと途中降車ボタンの誤作動が何度もあったためでしょう。結局10分後の鶴峠止まり便もバス停で身支度をしている間にやってきてしまいました。

 鶴峠のバス停があるところがちょうど奈良倉山の登山口。みなさん、奈良倉山の方へ向かっていきましたが、三頭山はバス停の対面でバス停側には特に標識もないようですから、結構間違えてしまう人が多いのではないでしょうか。。。

 鶴峠から奈良倉山は今では一般登山道でもあり、ほぼ松浦本通りですので、特筆することはありませんが、トレランコースになっているのですね。20年前にここを下った当時はもちろんそんな標識もなかったと思いますが、昔は比較的マイナールートで訪れる人も少なかったところが今では次々にトレランコースに整備されていて、少々複雑な気分です。

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 ところどころ、ここは尾根を直接行ったほうが↑、紅葉もきれいで楽しそうだな、という箇所がありましたが、あまりの人出にそんなことをする勇気も出ず、黙々と登山道を上がっていき、きれいな紅葉を切り取るようにして写真に収めます。

 一時間ほどで奈良倉山到着。鶴峠からの標高差は500mあり、コースタイムも約一時間半ですから、私にしては上出来(?)でしょうか。まだ11時過ぎでそれほどおなかも減っていなかったので、エアリア(山と高原地図)を見て、少し遅くなるけれど鶴寝山でお昼ご飯にしようかなと。。。

 富士山のビューポイントがありましたが、もうこの時間では、ああ、あれがそうだね、という程度で写真にはうまく写らないようなレベル。一息入れたら、いよいよ市堺尾根の未踏部分(笑)へ進みます。

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 この尾根部分は大部分が林道歩きですが、荒れた感じもなく、ブナや広葉樹の樹々が多く↑、いや、これは悪くありませんよ。今まで放置していたことを少し申し訳なく思いました。

 ただ、ブナの実もどんぐりも見当たらず、食べ尽くされたというより、凶作だったというのは東北だけではなさそうな印象で、鶴寝山の北尾根はよして、一般登山道で降りたほうがいいかな、と少し気持ちがぐらつきました。

 見覚えのある松姫峠ではトイレがあったので、トイレ休憩してから鶴寝山への登りにかかります。松姫峠から鶴寝山は数年前に歩いたことがあって、緩やかな登りで林相もそれほど悪くなかったことは記憶通りでした。

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 鶴寝山では、たくさんの人がお昼休憩しており、山頂を素通りして、北側の尾根へ進んで、倒木に腰掛けてお昼ご飯としました。山頂で休むと、騒がしいだけでなく、変な方向に進む私(笑)に、そっちはちがうよと注意する人が出てくる確率が高いので、最初から目指す尾根の方へ入り込んでおくのです。

 この方法は、ハイシーズンのバリハイルートの下りでは有効な手段だったようで、誰にも咎められずに(笑)目的のルートに進むことができました。腹ごしらえが済んだら、やはりこの北尾根を下ってみることにします。プーさんは、これまでの経験からおそらく音よりも匂いでこちらの存在に気づいている、そして、出会うときは、バリハイルートか一般登山道かはあまり関係がなかった、という印象だったので、鈴をつけるだけでなく、薄荷スプレーの残りをザックと服に吹き付けて下りにかかります。

 松浦本通り、最初は左が植林の尾根を下っていきます。かなりの急傾斜で、これが鶴寝山の巻道まで続きます。巻き道との交差点には祠があり、無事下山を祈ってから北尾根に入ります。登り返しとなってピークには小永田浅間社がありますが、かなり老朽化↓しています。この浅間社からは、それまでの北東から北へ尾根が向きを変えるわけですが、ほとんど直角に左折する感じです。平坦な尾根はこちら側(北)だけですが、念の為にコンパスで確認します。 

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 緩やかな尾根を下っていくと、すぐに道型が明瞭になって、「浅間トレイル」「MTB TRAIL」といった標識が現れ、整備に当てた(?)小型の重機がありました。その後しばらくは、この明瞭な道型に従って歩いていくほうが楽ですし、尾根を外れたと思ってもすぐに切返して尾根に復帰するので、これが小菅の湯まで続くのか?と思ってしまいますが、やはり予想通り900m地点からの急下りでは右に大きく外れてこの傾斜をMTBのジグ切りでこなして復帰するのは難しいという箇所に行き当たります。

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 その箇所は直進を阻止するべく倒木丸太で通せんぼ↑されていますが、当初の計画通りこの急下りを直進することにします。あのトレイルルートがここからどこへつながっているのか気にはなりましたが、それを知るのは今回の目的ではありませんでしたから、尾根を末端までたどるべく事故らないように慎重に下っていきます。

 北尾根では紅葉がきれいなところもありましたが(二番目の写真)、いかんせん、この時刻は北面で午後になって空を覆い始めた雲に陽も陰っているため、なかなか絵になりませんでした。

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 尾根の末端ではこんなコンクリートの建造物(水道施設?)↑があり、すぐ下は遊戯広場(「フォレストアドベンチャーこすげ」というらしい)のようになっていて、そこの従業員の方に親切に小菅の湯への道を教えていただき、目の前にある道の駅の鮮やかな紅葉に見惚れながら、小菅の湯へ。

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 小菅の湯は、ぬるつきもあるいいお湯なので、のんびりして上野原行きか奥多摩行きで帰ろうかとも思ったのですが、猿橋経由の大月行きのバスに間に合ってしまい、今回もこのバスで帰ることに。朝の混雑を考えると帰りのバスの混雑もかなりのものと予想されましたから、カラスの行水気味でしたが、ビールも飲まずに乗車。

 バスは全席埋まって大月営業所のバスにしては盛況(笑)。猿橋駅では間に合わないかと思った15:46に乗り込み、地元近くの餃子の王将で、おあずけになっていたビールで祝杯。達成感はこれっぽっちもありませんでしたが、期待していなかった紅葉もそこそこ楽しめた山行を思い起こしながら、さて次はどこへ行こうかな、と考えながら帰途に就きました。

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2025.10.19

【またまた遅出で…栃穴御前山から鶴島御前山】 

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(四方津駅から舗装道歩き…前方真ん中の山が鶴島御前山)

 

【山行日】 2025年10月18日 (土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅  - 11:04 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 11:09 - 11:29 四方津 (JR中央線各駅停車)

「歩行」
四方津駅  11:35 - 12:25 栃穴御前山登山口
登山口   12:35 - 13:05 栃穴御前山
栃穴御前山 13:25 - 14:00 鶴島御前山
鶴島御前山 14:15 - 15:07 上野原駅

「鉄道」
上野原 15:46 - 中央線某駅 (JR中央特快東京行き:12両)

【地形図】 「上野原」

【参考図書】『新バリエーションハイキング』 (新ハイキング社 松浦隆康著)

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(カニのハサミ岩は尾根の曲がり角にある)


 十月の連休も実は北アルプスの某山小屋を予約していたのですが、悪天で取り消し。。。今年は北の紅葉が当たり年と聞いていただけにガックリきてしまいました。自分は北アルプスに嫌われているのかなぁ…、低山野郎がノコノコ上がってくるんじゃねえ、みたいな感じで(笑)と考える始末。

 でも、このままだと、またまた「山に行かない言い訳病」が再発してしまいそうなヤな予感。。。この日は例によって集合住宅の理事会で10時半まで自宅で足止めを食らっていましたが、翌日は雨天予報だし、この晴天を無駄に過ごすまいと出かけることにしました。

 これまで高柄山には二度登っていますが、二度ともくたびれて登り返さなかった鶴島御前山(山と高原地図や地形図「上野原」では単に御前山とだけ表記:484.1m三角点)とすぐ隣りにある431mピーク=栃穴御前山は未踏でしたので、高柄山には行かずにこの2つだけをつなげて歩いてみることにしました。時間を見積もってみると、昼過ぎから歩き始めても、暗くなる前に降りてこられそうです。

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(四方津駅は北口しかないので南側へはこのトンネルをくぐっていきます)

 

 運良く中央線の乗り継ぎがスムーズに運んで、四方津駅には11時半の到着。駅を出て左手に降りていくと、線路下を南側に抜けるトンネル↑があり、上野原方面へと戻るように進んでいきます。この線路沿いの舗装道を延々と道なりに進んでいくと、小一時間で指導標もある登山口に着くのですが、杖突橋を渡ると結構な登りになったり、「つどいの家」の先は逆に下りに転じたりで、この日は結構な暑さでしたので、かなり汗をかかされました。

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 ただ、前方にこれから登る山を望めるのどかな田舎道という感じで、柿や柚子の実↑がたわわになる木樹や道端に咲く花々を目にしながら、いいところだなぁ…という感じで歩けました。「つどいの家」の手前で地元の方に挨拶をすると快く挨拶を返していただき、クマに気をつけてと温かい言葉までいただきました。

 登山口からすぐのところで右手に上がる踏み跡がありますので、ここを上がっていきます。奥の民家の先に登山道が続いているように見えますので要注意です。地元の方もおっしゃっていましたが、登山道はヤブっぽく、ところどころ崩落していたりしますので注意が必要です。ただ、踏み跡は明瞭で、マーキングや要所には指導標も立てられていますから、下道をロストすることはないと思います。

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(登山口には割と新しい指導標があります)

 

 尾根に乗ってからは結構な急坂で、途中、息を整えながら、30分ほどかかって栃穴御前山。時刻も13:00でおなかも減って仕方なかったので、ここで昼休みとします。北側に展望が開けていたので、上野原の街を見下ろしながらのおにぎりタイムです。

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(栃穴御前山にも指導標)

 

 二十分ほどの休憩の後は、尾根伝いに鶴島御前山を目指します。地形図で見た感じよりヤセ尾根で急傾斜。トラロープが設置されているので、補助に使いながら最低鞍部に慎重に降りて、その後の登り返しも結構細い尾根で急傾斜です。登り切ると前方にゴルフ場が見えてやや興ざめですが、右手には高柄山が見えて、まもなくでカニのハサミ岩が唐突に現れます。

 ハサミ岩は離れたところに屹立しているのだとばかり思っていたのですが、尾根の曲がり角にあって容易に手で触れることができるのですね。ハサミ岩からは、高柄山の右奥に滝子山も望めましたが、富士山は(おそらく雲に隠れてだと思いますが)見ることができませんでした。

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(ハサミ岩からの展望:右奥にたぶん滝子山)

 高柄山からの登山道との合流点には指導標があり、来た方角を指して「栃穴御前山」となっていましたので、もしかすると最近の登山地図には赤の破線ぐらいは描かれているのかな、と思いつつ、アキノキリンソウなどの花々を見ながら、急登をこなせば鶴島御前山です。

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(山頂近くはほんのり色づいた木もあったが…)

 

 時刻はちょうど14時。見積もっていた時間よりは遅れてしまいましたが、15時台の下山はほぼ確実でしたので、ここでも腰を下ろしてゆっくりすることに。。。

 ボンタンアメでのんびり休憩して、まったりしていたのですが、なんと左手の甲に尺取り虫のようなやつ(笑)が動いているのに気づき、「なんだよ、ここいるのかよ! ちくしょうっ!」と大きな声を出しながら、しかしまだ噛みつかれてはいないので、先ごろ読んだ本の記述を思い出しながら爪弾きしてやるとあっさり落ちてくれ、足元や靴下など点検してみると、どうやら吸血未遂(笑)のようでしたから、登り口でも靴に吹きかけておいた虫除け(ノンディートの薄荷)を再度登山靴だけでなくズボン・ザックにもかけて、休憩を切り上げ、下山としました。

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(山頂は草ボウボウでいかにも「いそうな」雰囲気ではありましたが(笑))

 帰ってから、ネットで調べてみたのですが、鶴島御前山は数年前からヒルが出ているのですね。最近の中央線沿線はヤマビルが出るところが増えてきたとは聞いていたので、登山口で念のため薄荷スプレーを靴にかけておいたのは正解だったのかも。。。 

 ただ、降りている最中も、『ヒルは木から落ちてこない』を読んだ私には、いつの間に手の甲に乗っていたのか、それが気になっていました。靴から上がってきたのだったら、靴の中に入り込んで吸血するはずで、ザックから上がってきたのでしょうか。もしかしたら、靴の中にいるのかな?ムズムズした感じは全然ないけれど…と気にはなりましたが、エアリア(山と高原地図)赤実線の道でコースタイム20分ほどで里に降りられますから、ここは動揺せずに、安全第一で下山するように努めました。

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(降り立った登山口にも「栃穴」の文字…)

 鹿よけ柵を開閉して、舗装された里道に出てからは、なんとものどかで優雅な山里の風景を楽しみながら、ヒルに遭ったけれど、クマには遇わずに済んだから良かったよとつぶやきつつ、大橋(桂川橋)が見えてくると、あの橋を渡ったところにコンビニがあるから、あそこでビールを買おうと、すっかり今日のフィナーレに満足して、上野原駅へ。

 ところが途中でビールを仕込んだりしていたのが余計な行動だったのでしょう。上野原駅のエレベータで時間短縮できたにもかかわらず、改札の目の前で12両の東京行きが発車する始末(笑)。

 40分ほどあるので、戻って、エレベータ前のベンチでまた一人打ち上げ。時間が余っていたので靴の中を念の為に点検してみましたが、食われた形跡もなく、ビール一本ですっかりいい気分になり、まだ日のあるうちだし一本ぐらい逃しても大したダメージにもならないと時間つぶしも苦になりませんでした。

 やってきた電車は続けての12両編成で中央特快。ゆっくり座って乗り換え無しで帰途に就けました。

 

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2025.06.29

【大月市堺尾根を埋める…八丁山〜女坂峠〜大沢山】 山バス情報214

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【山行日】 2025年06月28日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 -  07:58 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 08:09 - 08:45 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 08:50 - 09:44 河口湖 (富士急行線各駅停車)

「バス」
河口湖駅 09:50 - 10:25 天下茶屋 (富士急バス 860円)

「歩行」
天下茶屋  10:30 - 11:30 八丁峠先の少ピーク
八丁峠   11:40 - 12:45 女坂峠分岐
女坂峠分岐 13:03 - 13:28 大沢山
大沢山   13:33 - 14:24 送電鉄塔 (949m地点)
送電鉄塔  14:35 - 15:43 笹子駅

「鉄道」
笹子 16:08 - 17:20 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 17:28 - 中央線某駅

【地形図】 「河口湖東部」 「笹子」

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(こちらは天下茶屋からの富士山)

 

 このプランは実はもう随分前に笹一の新酒祭用にとってあったのですが、近年は新酒祭の悪酔いハイカーが多いこともあって、お祭りは敬遠気味となったうえ、コロナで天下茶屋行きのバスも遅い時間が一本だけとなってしまったこともあって、お寝坊用にとってあったプランで事実上のお蔵入りでした。しかし、この暑さで、ひと月以上歩いていない身にはこのプランはうってつけ。実行に移すことにしました。

 前日に見たリブルさんのレポで、天下茶屋行きのバスは時間前から並んでも無駄とわかって、タイトな乗り継ぎで河口湖へ。レポに書かれていた通り、列をなしてハイカーが並んでいましたが、程なく来たバスは大型で、席を確保できてしまい、三つ峠登山口で大勢下ろしてしまったあとは五名ほどの乗客となって天下茶屋到着。

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(天下茶屋)

 

 天下茶屋は初めて。一般の観光客の姿は見当たらず、想像していた感じとはちょっと違って、幾分寂れかけた印象。バスもこの10時到着のあとは全くありませんから、外国人観光客も訪れにくい現状では致し方なしという感じでしょうか。

 さすがに標高が1200mを越えたところからの歩き始めは、こんな猛暑でも楽ですね。稜線に上がるまではいささか急な登りでしたが、ハルゼミが啼き合唱となる中、のっけから御坂の自然林で、途中には萎れかけとはいえシャクナゲも見られ、今年は見ることもなく終わるのかと思っていた矢先だけに嬉しい気持ちに。。。

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(会えるとは思っていなかったので萎れていても嬉しかった)

 

 稜線に出るのに30分とかかりませんし、稜線では涼しい風が吹き抜けてくれて、同じバスの乗客で清八峠方面へ行くのはどうやら私一人とわかり、いつもののんびりマイペースで歩けてとても気分が好いです。

 樹林に囲まれ直射日光を浴びることもなく、さわやかな風も吹いていて、稜線歩きもルンルン気分です。一箇所展望が開けたところがあって、富士山と河口湖が見えていて、これも良いアクセント。啼き続けるハルゼミの声を聞きながら八丁峠までは、ひと組のカップルとスライドしただけ。

 八丁峠の標識が立っている場所は送電鉄塔があって、陽射しがきついため、そこから少し上がった少ピークで歩き始めから一時間経過していたこともあって、水分補給を兼ねてひと休み。上がってくるときに見つけたこの花はチョウノスケソウ?

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 さらに八丁山へと登っていきます。八丁山ではちょうどお昼の鐘の音が聞こえてきたのですが、この狭い山頂は以前にお昼をとったことがある上、以前に比べ立木が育って展望も悪くなっていたこともあり、それほどまだお腹も空いていないし、とそのまま素通り。(考えてみればこの日一番の標高地点だったのですが…)。

 清八峠と女坂峠の分岐点で、いよいよ大月市堺尾根の未踏部分に入ります。エアリア(山と高原地図)『大菩薩嶺』2019年版では赤破線でヤブが繁茂していると書かれていますが、ヤブというほどのものはほとんどなくて、踏み跡もかなりしっかりしていると思いました。強いて言えば尾根通しを心がけないといけない道という留意点はありますが、ある程度山慣れていればほとんど問題ないでしょう。

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(一箇所大崩落がありますが、左手に踏み跡がありそちらを歩けば大丈夫です)

 

 尾根が北方向に直角に曲がる送電鉄塔の分岐点には指導標もありましたし、そのあとのエアリアで「女坂峠分岐点」の屈曲地点にもしっかりした指導標があります。私は後ろから登山者がやってきたのに気づいたこともあり、お腹も空いてきたということで、この女坂峠分岐点でお昼休憩としました。

 奥にある送電鉄塔のある場所はやはり陽射しが厳しいですし、指導標近くの芝生のような青草が生えているところでおにぎりタイムにしました。

 腹ごしらえが済んだら、女坂峠へと下っていきます。途中あれ、アセビ?と思ったのですが、にしてはおそすぎるし、葉っぱが全然違う。。。これはドウダンツツジ?かと思ったのですが、ご指摘頂き「ネジキ」↓と判明しました(コメント感謝♪)。 

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 その先ではヤマツツジの萎れきって落花しているのを目にして、ああ、もう夏本番だなぁ、と。。。

 女坂峠までの下りはかなり急で、トラロープも設置されています。降り立った峠には御坂町の標識で「女坂峠 1372m」とだけありますが、御坂側には道形はほぼ見つからない状態、よく目を凝らすと大月側に道形らしきものがあるという感じでした。

 女坂峠からの登り返しは、これまた結構急ですが、ブナの樹が目立つ好ましい雰囲気で、ゆっくり味わいながら登っていけば、見覚えのある「大沢山約五分」「笹子駅約二時間」の指導標、来た方角は「女坂峠」と記されています。大沢山の標識があるベンチまでは1分くらいなのは承知していたので、ベンチで一休みしてから下山することにします。

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 大沢山から稲村神社への径は、最近のエアリア(山と高原地図)では赤の実線になっていますが、個人的には、実線には疑問符をつけたいというのが今回の印象でした。

 ここを下りに取るのは二度目なのですが、大沢山から先は指導標もありませんし私製の標識もありません。あるのは赤テープなどのマーキングだけです。1030m付近の尾根の分岐点と899mの尾根の分岐はいずれも左手にすっきりした尾根が現れ、1030m地点はともかく、899m地点は直進方向に尾根が見当たらず、実際前回下ったときも「あれ?」という感じで、コンパスを振った挙句、最後はマーキングに従って下っていくと明瞭なジグザグの道形が現れ一安心したという記憶があります。

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 そうそう、途中に一箇所、新設された送電鉄塔↑があります! これはエアリアに載っている送電鉄塔(940m)ではないのでご注意ください。

 普通の人だと神社まで1時間半以上、指導標もないところを下るというのは、かなり心配になるのではないかと思います。もちろん登りに取れば全く迷う心配はないのですが。。。

 ともあれ、無事に奥野稲村神社に降り立ち、獣除けの扉に鍵をかけたあとは、神社で無事下山のお礼をして、追分バス停へ。15時台と記憶していたのですが、15時は15時でも笹子大月方面行きは土休日は15:50。30分以上もこの炎天下の中バス待ちをする方が厳しい感じがして、そのまま歩いて笹子駅へ。

 笹子駅では新田行きのバスとすれ違い、あれが戻ってくるんだなと思いつつ、駅で上り電車の時刻表を見ると、15:28に行ったばかりで、次は16:08。それでは、という感じで(笑)、笹一酒造の酒遊館へ行って、200ml缶「本醸造生原酒」を買ってから笹子駅へ戻り、ちょうどよい感じでやってきた高尾行きに乗り込めば席には余裕があって、買ったばかりでまだ冷えている美味しい原酒をチビリチビリとやりながら、帰途についたのでした。

 

※お花の名前たぶん間違っている気がします。ご存知の方いらっしゃいましたら、ご教示を♪

 

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2025.05.24

【鹿留山北尾根から杓子山】 山バス情報213

 

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(杓子山山頂より…富士山がとにかく大きかった)

 

【山行日】 2025年05月18日 (日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 06:19 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 06:32 - 06:59 東桂 (富士急行線)

「歩行」
東桂駅   07:05 - 08:10 御正体神社
御正体神社 08:20 - 09:25 242号鉄塔
鉄塔    09:40 - 10:45 1360m地点
1360m   10:55 - 11:55 鹿留山
鹿留山   12:10 - 12:50 杓子山
杓子山   13:00 - 14:00 1292m峰
1292m   14:10 - 14:40 向原峠
向原峠  14:55 - 16:35 寿駅

「鉄道」
寿  16:45 - 17:25 大月 (富士急行線)
大月 17:30 - 中央線某駅  (JR中央線 快速東京行き)

【地形図】 「都留」「御正体山」「富士吉田」

【参考図書】『静かなる尾根歩き』 松浦隆康著 (新ハイキング社)

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(杓子山から向原峠への下りではイワカガミが見頃でした)


 GW後半は、直前の2日に、ごく軽い左足ふくらはぎの肉離れ初期症状(?)を発症して自重。衣替えやコンタクトレンズの購入などしておとなしくしていました。次の週末もまだふくらはぎが張る感じが取れず、ようやくもう大丈夫と思っていたところが、今度は土日とも悪天予報で、おい、このままだとまた5月は山行きなしの更新なしという最悪の事態だぞ、とがっくり。

 しかし直前になって、日曜は天気が好転と予報が変わり、満を持しての早起きで、行先は、(午後の大気の状態が不安定という予報もあり)、エスケープがたくさんある、鹿留山北尾根〜杓子山経由で倉見山というプランに当日早朝の発雷確率予報を見てから決定。

 このコースは松浦本『静かなる尾根歩き』にも掲載されているコースですが、ここを歩いてみたいと思ったきっかけは、文台山から尾崎山と歩いたときに、鹿留山の北尾根に見惚れたという、あの山から見たこの山という連鎖(連鎖にしてはかなり遅い反応ですが(笑))。

 松浦本のスタートは、谷村町からタクシーで御正体神社ということですが、富士急の初電に乗れ、懐具合がよろしくないワタクシは当然、東桂駅から歩きます(笑)。ここも例によってデマンドタクシー(要予約)があるようですが、東桂駅から砂原へ行く便は11:45発の12:00着で当然使えません。

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 「昔は平日なら都留市駅から砂原行のバスがあったんだよなぁ…」などと年寄りの繰り言を言っても仕方ないと、歩き始めます。鹿留入口から想像よりずっと陽当たりの好い広い車道を黙々と歩くのですが、予報通り、この日は朝から暑い暑い。陽射しはもう完全に夏です。

 デマンドタクシーの停留所はかつての富士急バスのバス停と同じ丸型に緑と黄色で、倉見山登山道入口の案内が「宮下」という停留所にあり、400m先に案内板とともに登山口の標識が現れます。

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 その先、今宮神社、大沢橋、門原などの停留所が見つかりましたが、時刻は掲載されておらず、砂原に至っては停留所も見つかりませんでした。「11人乗り以上の大型バス通行禁止 山梨県」という例の標識が現れ、その先が昔の転回場所のような敷地になっていたので、このあたりだったのかな、と想像を働かせ、実際そこから先は道幅も狭くなっていきました。

 更に歩いていくと馬頭観世音のある神社(赤い鳥居です)がありますが、これは手前の大山祗命神社で、御正体神社はさらにその先です。御正体神社は赤い鳥居の真ん中に「御正体山」とあり鳥居の右に立派な石柱があって「御正体神社」と記されています。

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 松浦本では取付きは神社の角の未舗装道とそっけなく書かれていますが、神社の角にはそのような道路はなく、「歩くことになる」と書かれた「破線路」ではなく地形図の「実線路〜破線路」は、閉じられたゲートの先を右手に上がっていく未舗装道です。ゲートの手前には登山者に「入山者の心得」なる鹿留財産区の注意を促す標識もあったりして、少々まごつき、おまけに、拝殿で登下山の無事を祈ってから、鳥居を再度くぐって、車道に出てから取りつき直したのですが、結局、その未舗装道路はお祈りした社殿のすぐ脇を通っていて、無駄な時間を費やしてしまいました。

なお、このゲートは落石の危険があるため、一年中閉じているようです。シキリ尾根など行く予定の方はここより先は車で行けませんので、ご注意ください。

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 その後は松浦本通りで、涸れ沢を渡り返して、「山道に入る」とあるのは「巡視路に入る」という意味のようでした。堰堤そばの枯れ沢を渡ったのち、踏み跡を追うと巡視路でよく見られるゴム製の階段が現れます。

 そして、243号と242号の分岐というのも現在ではわかりにくくなっていて、「緑を大切に」の支柱にかろうじて243号の文字が判読できる程度です。地形図で見れば右上の急斜面を登っていかないと目的の尾根には上がれないことはわかるのですが、242号の文字はどこにも見当たりませんので、登りとはいえ地形判断が必要な地点です。

 踏み跡を追っていけば、再び巡視路特有のあのゴム階段が見つかりますが、尾根に上がるまでは崩落箇所があったり、ゴム階段が土砂に埋もれていたりで、踏ん張りも効かず結構難渋します。松浦本では神社から242鉄塔まで45分となっていますが、私は70分近くかかりました。ずっと植林で急傾斜、面白くも何ともない道のりです。

 今は植林が育って、鉄塔ではほとんど展望はなく、少し先の小平地(1000m付近)で水分補給と残りのサンドイッチで一息入れることにしました。

 休憩後は尾根歩きとなりますが、最初は先ほど来の巡視路階段があったりします。片側は植林のままで、自然林百パーセントとなるのは、1200mあたりからやっとでした。

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 ヤマツツジも彩を添えてくれて↑、やっときれいな尾根を歩けるようになると、今度は傾斜が急になって、息を整え、立ち止まったり登ったりという、(お酒は飲んでいないものの)なんともメートルの上がらない登り方(笑)が続きます。

 松浦本にもある大岩を左に巻いて、新緑を愉しむと行きたいところですが、この角度の傾斜で直登というのは足が上がらず、ときおり振り返り見ると、よくもこんな斜面を登ったものだと自分でも呆れ返ります(笑)。

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 それでも、トウゴクミツバツツジ↑が現れて目を楽しませてくれるようになると、これならこの尾根を登ってきた甲斐もあったものだと、兎にも角にも今日はここに来てみてよかったと思い直します。

 急登が収まった1360mあたりで、先程の鉄塔から1時間余経過していたので、ひと休み。この高度になっても時間とともに気温が上昇したらしく汗びっしょり。二本目のスポーツドリンクに手を付けてしまいます。

 休憩後、大きな岩の真ん中を抜けて登っていきますが、すぐまた、今度は前以上に厳しい角度の登りに見舞われ、本当に足が上がらず、ペースも上がらない感覚。。。この時点で、予定していた倉見山は今日はカットしたほうが良さそうだ、やめておこうと早くも弱音を吐きます(笑)。

 1500mで登りきったところで見つけた恩賜標石の番号は161で、そこから南東に向きを変えて進んだ先に162と163(こちらには境界見出標の立札あり)という感じでした。

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(鹿留山北尾根上部はトウゴクミツバツツジが群生)

 で、その先はまぁまぁの傾斜で新緑とトウゴクミツバツツジを楽しみながら歩けていた↑のですが、唐突に例のあの「-登山道-」の標識が現れ、神社からここまで目にしませんでしたから、「なんだこれは!」という感覚。おまけによく見る左右矢印はなく、棒線が下に引かれていて、首をかしげるばかり。。。無責任というより、ここにこれを設置した意図が全くもって理解できません。

 このあたりはブナも現れ、トウゴクミツバツツジがまだ蕾状態だったり、鈴なりだったり、樹によってまちまちだったりして、とても雰囲気の良い場所でしたが、この標識を目にして気分を壊されかけました。

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(ブナが出てくると山頂は近い…)

 気を取り直して、ゆるゆる登っていけばやがてやっと鹿留山。時刻はちょうどお昼前でしたが、山頂には誰もおらず、おそらくはハイカーでいっぱいの杓子山だろうからと、三角点にタッチしてここで昼食としました。山頂にも例の「登山道」の標識がありましたが、もう勝手にせい!という感じで無視(笑)。おにぎりタイムとしました。

 鹿留山の山頂は展望はありませんが、ブナの巨木があり、静かにランチするなら、こちらのほうがおすすめです。

 腹ごしらえが済んだら、杓子山へ向かいます。鹿留山・杓子山はこのブログを始める前の2000年の11月末以来。内野から立塚峠を経て鹿留山・杓子山と歩き、不動の湯に降り、不動の湯で日帰り入浴後、お客さんを送り届けたタクシーの運ちゃんに千円でいいから駅まで乗っていかない?と誘われて応じたことはよく覚えているものの、杓子山の山頂以外ほとんど記憶から消し飛んでいて、鹿留山〜杓子山の稜線がこんな素敵な道のりだとは、全く気づいていませんでした。

 稜線からは、山中湖に続き、本当に大きな富士山が何度も見られるのはもちろんですが、この季節はこれまでのトウゴクミツバツツジのほか、足元にはキスミレ、バイケイソウ、そしてこれはシロバナノヘビイチゴではないかと思いますが、本当にいろいろなお花が目を楽しませてくれます。

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 杓子山山頂は、パーティが数組で、ベンチも空いていたので、私も腰掛けて、少し眺めを愉しむことにしました。『山梨百名山』(山梨日日新聞社)によれば、杓子山は周辺で1500m以上ある峰々の中では一番近くにある山で、直線距離で15kmしか離れていないのだそうです。

 記憶を頼りに言えば、山頂のベンチテーブルは木製だったのが今は金属製になっているのと、なんとかいう「鐘」が設置されて、打ち鳴らせるようになっているのが25年前と違っている点でしょうか。

 ひときわ高くそびえる鹿留山を振り返り見たら、下山開始です。とはいえ、不動の湯方面ではなく、とりあえず、向原峠まで行ってみて、そこで残り時間と足腰と相談という感じ。。。

 向原への分岐はすぐ現れて、向原方面を指し示す板切れは地面に落ちています。松浦本でも注意書きがあるように、ここからはかなりの角度で急な下りが続き、途中岩場もあります。そして、エアリア(山と高原地図)で赤の破線になっている通り、気をつけていないと見逃してミストレースしてしまいがちな箇所が峠までのあいだに二箇所あります(ミストレースした踏み跡がかなり濃い)。

 新緑にトウゴクミツバツツジが映える素敵な尾根ですが、圧巻は岩場になって結構おっかない思いをするあたり。。。そうです、ここはイワカガミがあふれかえるほど咲いていて、踏みつけないように、しかし自分の身は確保しつつゆっくりと写真に収めながら下っていきます。

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(咲いている区間は短いが、ものすごい数のイワカガミ)

 幸い誰も来なかった(というか、この尾根で逢ったのは元気な挨拶をくれた若い男子一人だけ)ので、時間をかけて写真を取ることができ、結果的に安全にゆっくりと通過できました。

 1292手前の鞍部まで降りて、100mほどの登り返しが、この日一番絞られたところ。。。余力があるときならば、途中で挫けそうになる気持ちも湧かないのですが、この日は、ああ、こりゃもう向原峠から降りるしかない、無理はよしとこ…と、足も身体も重くていうことを聞かない感じ…。新緑は美しくトウゴクに代わってヤマツツジの朱色が映える道のりも、下ばかり見ていて、足元の萎れかけた小さなチゴユリの一輪に気づいてしまうほど(笑)。

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(ヤマツツジと新緑が美しかったがとにかく足が上がらない(笑))

 ようやく登りきった1292m地点で、杓子から1時間ほど経過していたこともあり、水分補給を兼ねた休憩。用意してきた水分合計2Lも残り300mlほどになってしまいました。。

 向原峠に降りると、予定時間より30分ほど遅れているだけでしたが、壁のようにそびえて見える倉見山を前に、最後に残っていた「やっぱ登り返していっちゃおうか…」という気持ちは完全に消え去りました(笑)。というか、このコース取りで、ここから倉見山越えて長泉寺までアップダウンをさらにこなしてしまう松浦さんの足腰って、いったいどうなってんだろう?という感想(笑)。

 向原峠からの下山は、最初の出だしから尾根に移るまでが、一部登山道が崩落していてわかりにくくなっていますが、尾根道に出てからはとても下りやすい角度のしっかりした道になります(ただし、こちらは植林だらけです)。

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 30分ほどで無事 明見根元神社↑に降り立ち、その後は車道歩きだけと思っていたのですが、未舗装林道はかなり荒れていて、おまけにその道が舗装に替わったところで、やれやれ無事下山したと思って歩いていたら、近くで農作業をしていた民家のひとに呼び止められ、「そこまっすぐ行くと川になっちゃうから、少し戻って脚立でこっちの道路に上がってきて」と言われ、そのとおりにして先を歩くとまさに言った通りで向かっていた先は、結構な川になっていました↓。

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 で、その先も、しばらくは道なりに行けばいいだろうと思って、富士山の眺めが素晴らしい町なんだなぁと羨ましげに見とれて歩いていたら、少々間違った方角に進んでしまっていたらしく、公会堂前というバス停にいきなり遭遇、しかも10分ほど前に土日祝日に運行されている富士山駅(旧富士吉田駅)行きバスの最終(15:45)が出たばっかりということに気づくおまけ付き(笑)。

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 ああそういえば、昔の登山バス時刻表に「富士吉田駅-公会堂前」というのがあったっけ、と妙に懐かしく思い出してしまいました。

 すぐ近くに酒を商うお店があったので、ビールを購入するついでという感じで、寿(ことぶき)駅への道を確かめてみたところ、丁寧に教えてくださり、寿駅まではビール片手に(笑)迷うことなく、ほぼ最短でたどり着きました。なお、先程のバスに乗った場合、寿駅前にも寄るらしく、寿駅前の時刻表によれば8分後の15:53に到着可能ということのようです。

 寿駅到着は16時半過ぎ。しかし時刻表(駅の中にあります)を見ると10分ほどで大月行が来て、大月でも5分ほどの乗り換え時間で12両の快速東京行き。行きも帰りも乗換なしで余裕の着席。気分良く家路につくことができたのでした。

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2025.04.26

【とにかく歩かないと…遅出で南高尾】 山バス情報212

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(300m付近 ヤマツツジが満開でした)

 

【山行日】 2025年04月20日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 11:16 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 11:22 - 11:24 高尾山口 (京王高尾線)

「歩行」
高尾山口駅 11:30 - 12:10 ベンチ
ベンチ   12:25 - 13:15 草戸山
草戸山   13:25 - 14:50 中沢山
中沢山   14:55 - 15:20 大洞山
大洞山   15:30 - 15:50 大垂水峠

「バス」
大垂水 16:24 - 17:07 八王子駅北口 (神奈中バス 610円)

 

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(新緑)


 土曜日は珍しく来客。日曜日は例によって集合住宅特有の足止め。。。せっかく花粉が終わってくれようというところ…、山にでかけたい。。。日曜は事前の雨予報が夜だけの降水ということで、行けそうなら近場を少し歩いてみよう…ということで、集合住宅の用事は10時半過ぎに解放されて、近場の南高尾(かつては東高尾とよばれていた?)で歩けるだけ歩いてみようと出発。高尾山口駅にはなんとか11時半前に到着できました。

 こんな遅い時間なのに、駅前はすごい人ひとヒト。家族連れで高尾山に登る人たちであふれかえっていて、素早く退散。おかげで、出発地点=高尾山口駅の写真を撮り忘れてしまいました。

 もうすっかり春なんですね。四辻に上がる途上でスミレやニリンソウが見つかります。上がったあともチゴユリやヤマツツジ、そしてこれはマムシグサ?それともウラシマソウ? や、ミミガタテンナンショウ?

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 この時期おなじみのチゴユリもそこここに咲いていて、美しい新緑の尾根を歩いていけば、ヤマツツジがちらほら。。。おなか空いてきたなぁ…、草戸山で食べればいいのだけれど、この先にベンチがあったはず…。あいてたら、あそこでお昼にしよう…と進んでいくと、きれいになったベンチは誰もおらず、しかもここはヤマツツジがたくさん咲いていて、座って昼休憩としました。

 休憩後、草戸峠へと向かいますが、このベンチ付近のヤマツツジの咲きっぷりは見事で、まさにタワワに咲き誇っていました。少し蕾も見つかりましたが、ほぼ満開の状態。前日の真夏日近い高温で一気に花開いたのでしょうか。

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 この尾根は自然林がほとんどで、新緑を味わいながら歩けるのが好いですね。拓大コースの分岐を過ぎて、あ、フデリンドウ♪ その先でモミの巨木、そして右手に鮮やかな黄色のヤマブキを愉しみながら進んでいけば草戸山山頂。しかしもうあの展望台もなく草戸山の表示もなく、あるのは松見平休憩所の標柱と、町田市最高点の標識。タンポポが咲いていてちょうど見ごろの色合いです。

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 お茶で一息入れながら、登山届アプリ「コンパス」で算出した予定時刻より少し早めに歩けていることを確認して、大きく下ってから階段を登り返して三沢峠へ向かう道すがら、ニリンソウとツクバネウツギ

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 キスミレかと一瞬思ったけれど、これ↓はミツバツチグリですよね(間違っていたらご指摘を!)。

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 横窪山を越えて、三沢峠を過ぎると、ジュウニヒトエに、この濃い紫のスミレ↓はアカネ?

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 善光寺山は何回か登ったことがあるのですが、結構な登り返しを薄っすらと覚えているので、あっさり巻き道でパスして(笑)、西山峠。ここで山下と記された梅ノ木平の方へ降りてもイイのですが、できたら大垂水峠までこの県境尾根を歩ききって、16時台の八王子行きバスに乗って帰りたいと考えていたので、とりあえず中沢山まで行ってみようということに。

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 ムラサキケマン、そして、↑ヒトリスズカちゃん、と春を実感しながら歩いていけば、見晴台。ここから富士山が見えるはずなのだろうな、と思いながら、座って少し水分補給の小休止をはさんで、再びヤマブキが咲き並ぶ道を進んで、中沢山へ。

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 中沢山の到着時刻は15時前の14:50。これなら、大垂水発八王子駅行き16:24のバスには余裕で間に合うでしょう、ということで、観音様に挨拶してから下山に取り掛かります。コンピラ山は514.7の三角点はよくわからないまま、まっすぐ大洞山へ。

 大洞山は15:20に着いてしまい、これだと、間に合うどころか、バス停で時間を持て余してしまうなぁ、と誰もいない山頂のベンチで持ってきたスポーツドリンクをすべて飲み干して足休め。

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(大洞山山頂ベンチ)

 エアリアの高尾山詳細図にも描かれているとおり、登山道は途中から県境尾根を大きく東京側に外れて、東京都側の道路の上にある陸橋に接続。高尾山口駅・八王子駅方面のバス停は陸橋の更にやや東京都側にあり、更に200m東京側に下ったところに相模湖方面行きのバス停があります。

 なんでも、このバス停の位置、東京都のシルバーパス利用者のクレームでこのような位置に移動したのだとか…。せっかく県境越えてを走ってくれている神奈中バスさんには申し訳ないですが、ありがたいお話です。

 やってきたバスはがらがらで、心配していた城山からの登山客も少なく、少々拍子抜けしていたのですが、山下からは結構大勢乗ってきて、立ち客も出ました。高尾山口駅でほとんどの登山者は降りてしまい、高尾駅入口では再びガラガラに。王将の割引券を持っていた私は、八王子駅北口まで乗り倒して(笑)、王将の餃子で〆にして、帰途に就きました。

 最後に、このお花の名前がわかららなかったので、どなたかご教示いただけると嬉しいです。色はフシグロセンノウ並のオレンジ色でしたが、花びらの形が違うと思いますし、いくらなんでもまだ咲かないと思うのですが…。

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2025.02.23

【嵐山だけ…お昼すぎからホントにちょこっと】 山バス情報210

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(嵐山山頂…広々としているが展望はほとんどない)

 

【山行日】 2025年01月26日 (日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅     - 11:45 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾    12:18 - 12:27 相模湖 (JR中央線各駅停車)

「歩行」
相模湖駅  12:30 - 13:10 嵐山山頂
嵐山    13:20 - 14:18 さがみ湖MORIMORI前バス停

「バス」
さがみ湖MORIMORI前 14:20 - 14:31 相模湖駅 (神奈川中央交通 240円)

「鉄道」
相模湖 14:42 - 14:51 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾  14:53 - 中央線某駅 (JR中央線各駅停車)

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(しかし、最後のフィナーレではこの展望)

 これってあまりに短い二時間弱の山散歩。しかももうひと月ぐらい前のことで、記事にはしないつもりだったのですが、このままだと、2月の更新がまたまたナシになってしまいそうなので、つなぎのでっちあげとして(笑)アップします。

 一戸建てにお住まいの人にはわからないかもしれませんが、私のように集合住宅に住んでいる者は、その集合住宅の管理組合の理事という役割が輪番制で回ってきます。今住んでいるところはこの任期がなんと二年。で、この集会というか話し合いというか、談合というか(笑)、そういうものがせっかくのお休みの週末や祝日にありまして、何故か嫌味なぐらいに、その当日は好天(笑)。

 この日もそんな集まりが10時からあって、予定では一時間で終わるはずが、私には全く興味のない駐車場の問題について、ああでもないこうでもないと煮詰まらない議論(笑)。ようやく解放されたのが11時半前。。。

 ただ、駅のそばの公共施設で執り行われたので、終了するや、靴は普段履きのまま、お茶とおにぎりをコンビニで買って普段使いの小さなザックに放り込んだら駅で下り電車を待ちます(こんな天気のいい日に家に帰っても、悔しさが残って不愉快なだけ!です)。

 思いついた行き先は前回山行で端折った嵐山。ここだけなら、超遅出でも明るいうちに下山できるし、バスを逃してもまたお舟に乗ればいいという(笑)安心感があります。

 ところが、高尾駅に到着してみると、なんと次の下り列車は30分待ち。こんなことなら駅前の松屋でお昼をゆっくり食べてればよかったなぁ…と仕方なく高尾駅の下りホームのベンチでおにぎりをもぐもぐしながら時間つぶし。

 そしてやって来たのは12両編成の大月行。そうです、東京から直通のあれです。 なんだよもう(苦笑)、という感じで乗り込み相模湖駅で下車。。。そんなわけで12時半出発です。

 駅からは、相模大橋を渡るまで、ほぼ最短距離で行けて、登山口は12:48通過。コースタイムは30分となっていますが、そんなにはかからないでしょう。

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(大橋の向こうに嵐山)

 登りは結構急傾斜で、登山靴で集会に出ればよかったな、というのが感想。しかし、その登りも20分ほどで山頂に着いてしまい、これもコースタイムの30分は相当ゆっくり登ったときのお話かな、という感じ。。。駅から40分ほどで山頂到着です。

 山頂は広々として、三角点とベンチがあり、お茶を口にしながら一休み。しかしながら展望は、というと、エアリア(山と高原地図)にある「かながわの景勝50選 嵐山からの相模湖」という赤字の表記とは全く違っていて、富士山どころか、その相模湖もほとんど見えませんでした。

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(プレジャーフォレスト前へ即下山)
 
 で、早速下山します(笑)。登山届アプリ「コンパス」ではなぜか、プレジャーフォレスト前への経路が(東海自然歩道なのに)一般登山道として設定されていなかったので、なにか事情があるのかな?とも思っていたのですが、「ねん坂→」の指導標もあって、全く問題ない、というか、きちんと整備されている初心者向けの径でした(実際、外国人も含めた観光客らしき人も歩いていました。)

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(プロトレック表示に表れるぐらいのアップダウンが結構ありました…)

 ただ、エアリアにもあるように方角を何度も変えて、しかも、下ったと思ったら登り、登ったと思ったらまた下り、を繰り返して、観光客が歩く道としてはちょっと厳しいかもしれないな、というのが感想です。実際歩きながら、私も、ここを前回の石砂山〜石老山のあとに登りに採ったら、結構しんどかったのではないか…お舟に乗って正解だったかも、と感じました。(実際、今回も、登り(40分)より、降り(約1時間)のほうが時間がかかっています。)

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(駐車場はほぼ満杯。お湯(うるり)に寄るのは見送りました)

 そんな道のりも、さがみ湖MORIMORI(旧プレジャーフォレスト:旧旧相模湖ピクニックランド)の駐車場が左手に見えてくれば、ほぼおしまい。まもなくバス通りに出て、ちょうど頃合いよくやって来た相模湖駅行のバスに乗って相模湖駅へ。

 相模湖駅では10分ほどの待ち時間で上り電車がやってくるとわかり、行きは散々だったけれど、帰りは抜群のタイミングでバスと電車が来てくれて、終わりよければすべてよしと、駅前の酒屋さんで例によって笹一の「しぼりたてミニ缶」を仕入れ、おいしい昼酒を味わいながら帰途に就いたのでした。

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2025.01.19

【石砂山から牧馬峠経由で石老山】 山バス情報209


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(石老山より大室山越しに富士山を望む)

 

【山行日】 2025年01月13日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅  - 06:11 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 06:14 - 06:23 相模湖 (JR中央線各駅停車)

「バス」
相模湖駅 06:31 - 06:50 三ケ木 (神奈中バス 360円)
三ケ木  07:00 - 07:19 伏馬田入口 (神奈中バス 460円)

「歩行」
伏馬田入口バス停 07:30 - 08:55 石砂山
石砂山      09:10 - 10:05 470m圏峰
470m      10:10 - 11:05 石老山
石老山      11:30 - 13:15 船着き場

「渡し船」
船着き場  13:15 - 13:27 相模湖対岸 (700円)

「歩行」
相模湖対岸 13:35 - 13:50 相模湖駅

「鉄道」
相模湖 14:16 - 中央線某駅 (JR中央線 中央特快東京行き12両)

【地形図】 「青野原」 「与瀬」

【参考図書】『静かなる尾根歩き』(松浦隆康著:新ハイキング社)

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(石砂山は西峰に先に登りました…)


 石老山(せきろうざん)に登ったのは、山を始めたばかりの前世紀1998年の10月。今でも覚えているのは、当時としては珍しく10月だというのに最高気温が30度超えの晴天の日で、顕鏡寺から登って、ガイドブックにもほとんど載っていない篠原へ下山。篠原は本数が少ないとはいえ、あの頃は何本かバスの便があって、二時間ほどもあるバス待ちの間、地元の人と話をしたりしてもなかなか時間が潰せなくて苦労したことが印象に残っています。

 一方、石砂山(いしざれやま)は、ギフチョウが話題になってから行きたいとは思っていたものの、ヒルが出るとかなんとか言い訳していて未踏のままでした。松浦本に牧馬峠(まきめとうげ)経由が掲載されているものの、東尾根経由のバリルートだと石砂山まで倍近い時間がかかるので、今回は初訪という事もあり、素直に伏馬田入口から一般登山道で登って、牧馬峠経由で石老山へ行くことにしました。

 登山口の伏馬田入口に行くには、三ケ木07:00発月夜野行きのバスに乗らなければならず、この時期の相模湖駅発6:31の三ケ木行きは日の出前で暗い中出発。乗客は登山者三名と地元の方お二人の五人。三ケ木では橋本便からの乗り継ぎ登山客が多数で、月夜野行きはこんな寒い中10人ほどで出発です(7時発の直前まで入線してきてくれないので三ケ木での乗り継ぎはこの時期辛いものがありますね(笑))。

 しかし、伏馬田入口で降りたのは私一人。一人ぐらい同じコースの人がいるだろうと思っていたのですが、意外な展開で、結果的にエアリア(山と高原地図)赤実線の一人旅は石砂山山頂を過ぎるまで続くことになりました。

 バス停そばからずっと山頂まで東海自然歩道の指導標がありますので、あまり迷う心配はないと思いますが、ちょっと、あれ?と、もうひとつ意外だったのは、最初、道志川に架かる亀見橋までは車道をずっと下っていくのですね。

 いよいよ登山口というところには「ヤマビル注意!」の注意書きと忌避剤のスプレーが置かれていましたが、見た感じスプレーは空のようでした。

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(自己調達して持参したほうがいいかも…)

 登山道は最初深くえぐれた道で庚申塔もあり、迷うような箇所はないと思っていたのですが、一箇所、ここは指導標を置いた方が良いのでは?という、少し下っていく巻道の分岐点がありました。よく見れば尾根方向には枝が置かれているし、巻道方向に古い赤テープがあったので、まぁ普通の人なら逆に迷わないのかもな…と(地形図の破線は尾根通しになっていますし、尾根通しでも行けるのかもしれません)。

 菅井からの径と交わる地点には東海自然歩道の指導標があって、石砂山へは右折と誰でもわかるようになっていて、すぐに送電線の下を通る径に出ますが、ここはカヤトが茂っていて、短い間ですが周囲が開けた明るい展望地になります。

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 地形図の送電線に沿って付いているトラバース道の破線との合流箇所と思いますが、送電鉄塔を超えたすぐ先にそちらへ入り込まないようにするため(?)の東海自然歩道の指導標が建っています。

 あとは濃い踏み跡に沿って進んでいけば石砂山の東西峰の鞍部に上がり、そこには右手を指して石砂山とあります。東海自然歩道の指導標の裏側をよく見ると左手を指して西峰とマジック書きがあり、先に西峰(572m峰)に上がってみることに…。

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 西峰への尾根も西峰山頂そのものも、明るい雑木の美林で、地形図を見て、ここから北に伸びる尾根を499〜415.5三角点とたどって、その先の林道に無事着地できれば、やまなみ温泉はすぐそこだよなぁ…などと考えてしまうのはやっぱり病気なのかな、と苦笑。今回見送った東尾根と組み合わせてみたらちょうどよいコースどりでは…などと思いながら鞍部に戻って東峰(エアリアの石砂山:578m峰)へ登ります。

 枝越しに真っ白な富士山を見ながら一歩々々登っていけば石砂山の山頂で、ベンチがあり誰もいないので、テルモスのお茶とサンドイッチの残り、それにメロンパンを半分食べて、ゆっくりします。時刻はまだ9時。ちょっと遅い朝ゴハンといったところでしょうか(笑)。

 私が座ったのは、松浦本で登路にとっている東尾根の入口と思しき場所にあるベンチ。尾根の入口には枝も並べられていないし、踏み跡は結構濃く付いている感じで、自分がやっているバリハイルート歩きも、案外罪作りなことをしているのだなと…。今後はバリハイルートで上がってきたら、合流点には自ら枝を置くなどするべきではないかと少々反省。

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(東尾根入口?)

 さて、石砂山をあとにしたら、ここからは赤破線です。2021年のエアリアでは牧馬峠への赤の破線路を東尾根と記していますが、松浦本の石砂山東尾根とは別物です。どちらかというと、牧馬峠への尾根は北東尾根ではないかと個人的には思いますが、ともあれ、ここはシーズン中、ヤマビルの巣窟(?)とも言えるほどヒルが多いらしいです。

 松浦本通り、今でも牧馬峠への分岐はマーキングもなく注意していないと通り過ぎてしまうでしょう。ただ踏み跡は明瞭です(それだけに、ここにはマーキングをつけないほうがいいのかもしれません)。最初はかなり急傾斜で、ジグザグを切ってくれています。

 尾根の形が明瞭になると尾根通しになりますが、コブがある地点で巻き道が何度も現れるようになり、松浦本にあるように、巻き道の方がわかりやすいですし、(おそらくは)体力も使わずに済むと思います。ここは?という箇所にはマーキングもありますから、山慣れている人であれば、巻道で不安になることもなく車道のある牧馬峠に降りられると思います(ちなみに峠へ降りる最中にこの日初めて登山者とスライドしました)。

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(牧馬峠への経路は道形は明瞭)

 ただ、車道に降り立っても、牧馬峠の標識は見当たりませんし(「ギフチョウとその生息地」の大きな看板(令和5年3月更新)があります)、車道を右手に行った先にある石老山への尾根の取り付き地点にも道路側にはマーキングは見当たらず、松浦本を読んでいない人には取り付きを探すのは難しいのではないかと思いました(実際には取付から少し上がったところに紫の紐が立木に下がっています)。

 最初は急な斜面を登りますが、すぐに傾斜は緩んで、明るい雑木の尾根歩きになります。峠では狭い車道で車やバイクの通行があって休憩できませんでしたし、470m圏の少ピークがいい感じだったので、テルモスのお茶で一息入れることにしました。時刻は10時で石砂山から一時間ほどの地点です。

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(470m休憩ポイント 「水源の森林 神奈川県」の標柱がある)

 一息入れたら尾根通しに先へ進みます、鞍部には祠があって、ここがエアリアの山の神と記されたところでしょうか(赤破線の分岐には気づきませんでした)。で、そのあとですが、進路が北東から北に変わるところは500mのコブですが、今回作業道はすぐ先の500m地点で左に伸びていました。作業道方向に赤のマーキングがつけられ、進行方向の北に伸びる尾根には枝が並べられているように見えたので、「え?」とは思いながらも作業道を左に進んでみました。

 しかし、進んでも一向に高度が上がらないので、戻って尾根通しに登ることに。。。右手の奥には石老山と思しき山がみえていますし、尾根通しで行けないわけがない、と急坂を登っていきます。

 篠原からの東海自然歩道とぶつかる地点(610m)には指導標が建っていて、指導標裏側に黄色のテープが巻かれ、やって来た方向を指して「←牧馬峠 1h」とマジック書きされています。あとは、27年ぶりで見覚えなどあるはずもないのに、なぜか、ああ、そういえば、こんなところだったかも…という幅広い道をたどって、すぐにみつけたのは三角点(694.3m)のこれ(笑)。

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 初訪当時には、あったとは思えませんが、三角点のあるこの場所と、このあと訪れる大明神山でも見つかった例の標石です。

 三角点のある場所からも見える702.8m地点(?)にはたくさんのハイカーがいて、山頂から見える富士山を写真に収めたらすぐに三角点に一番近いベンチへ戻って、11時と少し早いですが昼休みとします。

 お湯を沸かしておにぎりを平らげたら、今回は皆さんと同様にプレジャーフォレストへと下っていきます。道中、枝越しに見える富士山よりも、そのずっと右奥に見える白い山塊に気を取られていたせいもあり、どの地点か正確には断定できないのですが、大明神(551)手前で右折して下っていいく箇所で、左手の尾根から登ってくるパーティーがいるのを目にして、こんなところにもバリエーションで登ってくるルートがあるの??と驚いていたのですが、どうやら、バリエーションルートに引き込まれてしまって、引き返してきた様子でした。

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 大明神には赤い祠があり、前記したとおり↑例の標石が置かれ、ベンチがあったので一休み。これが正解だったようで、その先にある展望台ではたくさんのハイカーが休憩中。眺めも相模湖方面しか見えず、富士山どころかそのずっと右奥に見えていた白い山塊もここではほとんど木々に遮られていて、展望台というからには山名掲示板でもあるのかと期待していただけにがっくり(笑)。

 そのあとは、登山道付け替えでしょうか、「←プレジャーフォレスト・ねん坂」の指導標に従って、文字通りぐんぐん下る階段状の道。。。途中に送電鉄塔があったので、もとは送電線の巡視路だったのでしょうか。。。ともあれ、舗装道に降りて右手に下っていけば、もとの(?)東海自然歩道からの道(封鎖されていました)ともぶつかり、プレジャーフォレスト(元相模湖ピクニックランド?)の観覧車を仰ぎ見ながらの車道歩き。

 実は、予定ではこのあと、プレジャーフォレスト前なるバス停でバスに乗らずにそのまま嵐山も登って歩いて相模湖駅まで…と考えていたのですが…

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 こんな標識を目にして、こんな機会でもないと、この先、一生乗ることもないだろうし、と、確か 以前komadoさんもこの渡し船に乗船していたような記憶も蘇り(笑)、更に「四月より10時〜18時・十月より12時〜17時」の案内板を目にし、時計を見れば13時過ぎということで、これに乗って帰っちゃおう…と船着き場目指して降りていきました。

 思ったより時間がかかって船着き場が見えてくると、前を行くハイカー二人がドラム缶を打ち鳴らしているところ(笑)…。急いで下って追いついて、一緒に乗せていってもらうことに。。。

 相模湖のおそらく最南端の入り江から対岸の相模湖公園近くの船着き場まで、文字通りゆらりゆったり十数分ほど…。途中舟を止めて石老山のあそこが大明神展望台で、とか、右手に見えるあれが嵐山でとか、教えてくれたり…。救命胴衣を腰に巻いての乗船ですが、湖の水はお世辞にもきれいとは言えず、落ちたら相当汚れるだろうな…というのが感想(笑)。

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(無事着岸(笑))

 

 まぁ、料金は片道700円(往復だと1200円!)なので、バス代よりは遥かに高いけれど、この日は風もなく、昼間の温かい時間帯だったので、なかなか面白い体験をすることができて満足でした。

 船着き場で、出し忘れていた下山通知を出して、のんびり歩いて相模湖駅へ向かったのですが、思ったより時間がかかって、駅前の酒屋に笹一のミニ缶が置いてあるはずと酒屋で仕入れてから駅へ。。。次の上り電車は12両の中央特快東京行き。乗り換えもない気楽な帰京で、駅のベンチでミニ缶をちびちびやりながら、今日の山行きを振り返っていたのでした。

 

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2025.01.02

【初歩きは鈴ヶ尾山から九鬼山♪】 山バス情報208

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(九鬼山山頂にて…)

【山行日】 2025年01月01日(元旦)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 07:02 猿橋 (JR中央線各駅停車)

「歩行」
猿橋駅 07:03 - 07:16 猿橋営業所

「バス」
猿橋営業所前 07:25 - 07:32  幡野入口 (富士急バス)

「歩行」
幡野入口バス停 07:40 - 08:23 幡野山(597m)
幡野山     08:40 - 09:40 鈴ヶ尾山(833.8m三角点)
鈴ヶ尾山    09:50 - 10:30 鈴ヶ音峠
鈴ヶ音峠    10:40 - 11:55 871m付近
871m      12:05 - 13:00 九鬼山
九鬼山     13:35 - 14:45 禾生駅

「鉄道」
禾生 15:25 - 15:35 大月 (富士急行線)
大月 15:43 - 16:32 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 16:34 - 中央線某駅  (JR中央線快速東京行き)

【地形図】 「大月」 「都留」

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(鈴ヶ尾山への登りで…)

 

あけましておめでとうございます

 今年も安全無事に楽しく山歩きができることを祈念いたします

 

 八王子発06:35の松本行き電車(6両)は、シーズンともなると大混雑することがあり、その際早めに八王子駅に着いてこの列車を待っていると、06:20発の立川始発の大月行が10両編成でやってきて(今は12両も!あって)、格段に空いていて、これを使った山行きはできないものかと、以前から考えておりました。

 で、ひとつ思いついたのが、今回使った富士急バス猿橋営業所始発07:25の朝日小沢行きのバス。これに乗車するには、07:02猿橋着のこの電車がちょうど良さそうで、今ではエアリア(山と高原地図)『高尾・陣場』にも赤破線が入っている鈴ヶ尾山北西尾根を歩くのに、幡野入口バス停までバスで楽ができそうです。

 間に合わなければ、そのまま幡野入口まで歩けばいいだけの話だし、と実行してみると、発車の十分ほど前に着くことができ、方向巻(というか今はデジタル表示)「朝日小沢上」のバスが待機していて、すぐに乗車可能でした。

 乗客は元旦ということもあるのでしょうが、私一人だけ。車内でコンパス登山届を出して、幡野入口バス停で降車。ゆっくり準備体操をしてから、松浦本『静かなる尾根歩き』のガイド記事を参考に取り付きを探します。バス停脇の田幡橋には「←甲弓山 正八幡神社」という指導標が建っていますが、その後はこのタイプの指導標は見かけませんでしたので、今回の山行とは無関係だと思います。

 エアリア赤破線のこのルートの最初の取り付きは、『静かなる尾根歩き』の簡潔明瞭なガイドを読んでいさえすれば、誠にすんなり行けるのですが、読んでいないととても難しいだろう、というのが私の感想です。取り付きさえ分かれば、あとはかなり明瞭な踏み跡が上がっていますから、エアリア記載の「踏み跡薄い」の記述はほぼ無視して良いと思います。

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(最初は写真中央の短い橋へ降りていきます)

 

 ポイントは↑写真中央の短い橋を渡って、すぐに左上に上がっていき、フェンスを開閉したら、2つめの比較的新しい神社(お賽銭箱と鈴があったので、私はここで初詣としました(笑))の左手に伸びる踏み跡を上がっていくことです。

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(そのあと、このお社の左手の踏み跡を上がります)

 深くえぐれた昔からの山道を進むと、すぐに自然林百パーセントの明るい尾根歩きとなり、ああ、やっぱりここは葉のある時期に来るべきだったなぁと。。。しかし葉を落とした木々の向こうに扇山や九鬼山など所々で顔をのぞかせ、燦々と降り注ぐ陽の光を受けて雑木の尾根を登っていきます。

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(美林の尾根道を上がっていくと、やがて幡野山)

 落ち葉に足を取られながらも傾斜が急になった箇所を登りきれば、597m峰で立木に「幡野山」の山名標もあります。歩き始めてからまだ一時間にも満たないところですが、小腹も空いたのでここで、メロンパンとテルモスのお茶で最初の休憩にしました。

 寒くて脱げなかったウインドブレーカーを仕舞い、先を目指します。松浦本では670m付近で杉林の右斜面をトラバースとありましたが、私にはトラバースする経路は見つからず、全部尾根伝いで730m圏のコブ(アンテナ施設あり)に登りました(730m手前の斜面はひどい急傾斜で苦労しました(笑))。

 更に続く雑木の尾根をたどっていくと、突然左側が大きく崩落した箇所に行き当たります。写真では大したことがなさそうに見えますが、右の縁を通るときに覗き込んだ崩落箇所は落ちたら洒落にならないと感じましたし、右の縁を歩くときも右手の谷底に滑り落ちると、これも洒落にならないだろうというふうに感じました。これから先、凍結などしたらかなりの危険箇所となりうると思います。

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(写真ではわかりにくいですが、両サイドとも落ちるとシャレになりません)

 更に先を行けば、右手に梢越しに時折姿を表していた富士山(トップの次の写真)が、今日は雲ひとつなく見えていて、でも展望地である九鬼山に着く頃まで保つかどうか…。そんなことを考えながら高度を上げていくとようやく鈴ヶ尾山。広々とした雑木の明るい山頂で、三角点が落ち葉に埋もれています。久しぶりに見る白地に青インクの山名表も見つかり、嬉しい気分で腰を下ろして一息入れました。

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(鈴ヶ尾山山頂 時間があればずっと憩っていたい…)

 鈴ヶ尾山から先は松浦本では、突坂峠(とっさかとうげ)へと進みますが、私はまだ歩いていない大月市の市堺尾根を歩きたかったので、鈴ヶ音峠へと向かいます。しかし鈴ヶ尾山から鈴ヶ音峠がこの日一番の難関というか手こずったところでした。

 エアリアの赤破線は、少し進んだ先で市堺尾根で分岐して鈴ヶ音峠へと降りているように見えますが、現地はひとつ手前の左右に尾根が分岐している地点(赤い標石:四二五)に、右手にも左手にもマーキングがあって、左手の方が踏み跡もしっかりして明瞭です。ここを右手(南)に降りても鈴ヶ音峠のやや西寄りの林道に降りてしまうわけですから、試しに左手の、踏み跡も濃く平らな尾根を進むことにしてみました。

 しかし、市境尾根と思われる箇所にマーキングはありますが、右手(南西)方向にはマーキングもなく、しかも踏み跡らしいものも認められず、とりあえず見送って平坦な(↓しかし美しい雑木の尾根!)を進んでみましたが、尾根の方向はすでに明らかに東に向いており、このまま進むと突坂峠です。

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(突坂峠への美林尾根!)

 突坂峠からそのまま林道伝いで20分かけて鈴ヶ音峠へ行くのも時間の無駄ということで、市堺尾根の分岐まで戻ってみましたが、地形図で見ても急ですし、現地でこの目で見た印象も尾根というより斜面といったふうに私の目には映りましたので、先程の四二五の標石に戻ってピンクテープのある南へと伸びる小尾根を降りることに。。。

 しかしこれが最後の最後になって林道擁壁の真上にピンクテープがつけられている始末。細引きはザックの奥の方にあるので、こんなところで取り出すのも…と思って、擁壁が低くなっている右手の方を目を凝らしてみると、さらにピンクテープが見つかったので、足場の悪い中をトラバースすると、ピンクテープの下方に白い柵が見つかり、白柵目指して土の斜面を下ってなんとか無事に着地(苦笑)。

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(なんとか着地に成功…)

 どこに降りたかはわかっているので、車道を左手(東方向)に進み、鈴ヶ音峠に到着。対面の急な尾根には赤テープのマーキングがあったので、まぁ、ルートがないわけではないのでしょうが、ここを登りに取るのはともかく、下りに取るのはどうなのでしょう?単にわたしの勇気とRF能力が足りなかっただけなのでしょうか。。。個人的には幡野入口から来た場合、突坂峠へ出て林道経由で鈴ヶ音峠に行くのが、兎にも角にも一番安全な歩き方だと推測しています。

 時刻は10時半で鈴ヶ尾山から40分も経過しており、難所を克服した疲れ(?)もあったので、車道の乗っ越すこの峠でボンタンアメとテルモスのお茶で一息入れることにしました。

 鈴ヶ音峠から九鬼山までは、私が山歩きを始めた前世紀のエアリアでも赤実線ですが、松浦本『バリエーションハイキング』でも鈴ヶ音峠以西の前道志尾根という形で扱われていて、やはり歩く人は少ないと思います。。。実際歩いてみた限りではエアリア赤実線で問題ないルートだったものの、想像以上にアップダウンが多くて、後半に持ってくるとかなり絞られる(笑)という印象でした。

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(桐木差から高指…左手=南面が自然林なのが嬉しい)

 

 現在では大月市の名入で桐木差にも高指にも山名標識がありますし、鈴ヶ音峠には茶色の鉄製の大きな指導標があり、踏み跡もしっかりしています。右手は度々植林に覆われますが、日の当たる南面である左手は自然林の部分が多く、時折富士山が枝越しに望めます。

 ただ、エアリアに檜林と書かれたあたりからはから植林が優勢となり、「朝日小沢への踏み跡分岐」と書かれた871m付近では分岐も見当たらないままお昼の鐘が鳴ってしまい(笑)、「ここじゃ、ランチ場所としてはなぁ…」という感じでしたし、お腹もそれほどペコペコということではなかったので、比較的日当たりの良い場所を選んでミカン休憩としました。

 一息ついたら、あとは九鬼山へコースタイムで1時間10分。1時を過ぎてしまうけれど、多分誰もいないだろうから、あそこのベンチでおにぎりタイムにしようと重い腰を上げて進みます。

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(871をあとに九鬼山へ向かう…)

 ここから先は地形図で見た以上にアップダウンがきつく感じられ、やっぱり腹が減っているせいなのか、単に体力がないせいなのか、あるいはさっきまできれいに見えていた富士山がすっかり雲の中に隠れたためか、と独りごちながら一歩々々前へ足を進めていきます。稜線が一番南側を通る少ピークには「大平山902m」の板切れが木の根元に置かれていて、地形図を見て、まだこんだけしか進んでないのかと少々がっくり(笑)。

 そのあとの914への登りが一番しんどく、途中で息を何度も整える有様。 914の先は距離が長いだけでダラダラの傾斜が果てしなく続くような感覚…。で、やっと見えてきた見覚えのある指導標群。しかし、ここはもちろん山頂ではなく杉山新道の上がり口。その先もこんなに長かったっけ?というくらい九鬼山の山頂は遠く感じられて、やっと到着したベンチのある場所は、予想通り一人も先客がいない状態でした。

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(誰もいない山頂…)

 まぁ、元旦早々の山行で鬼の名の付く山に登る人もいないかな、とベンチを2つも占領する横着をしながら(笑)、昼餉の支度とお湯を沸かしていると、先程までの大きな雲が取れて富士山が姿を見せてくれています。そして、お一人地元の方らしいハイカーが上がってきて「こんにちは」と挨拶をいただきびっくり。

 私の食事中にその方は降りていかれましたが、この山のいろいろなルートのお話を聞かせていただき、短い時間でしたが、楽しひとときでした。

 休憩に30分もかけてしまったため、手はかじかみ、体は冷え切ったまま下山開始。前回九鬼山に登ったときは、池の山経由で田野倉へ下山しましたが、今回は途中で分岐を左折して愛宕神社に降りて行くコースです。山歩きを始めたばかりの晩秋、杉山新道で登って札金峠から田野倉へ降りたと記憶しているので、九鬼山をめぐる赤実線ルートは全て歩いたことになりそうです。

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(分岐から先は、ほどよい傾斜角で下っていく…)

 道は分岐直前までは、こんなに急坂だったけ?と何度も呟きながら降りたほど、急な坂を下っていきますが、分岐から先はおそらく昔の元峠道だったのでは?というほど傾斜が無理なく芸術的につけられ、深くえぐれた径路で、歩いていて気分が良かったです。

 愛宕神社で無事下山の御礼がてら二つ目詣でをすませたら、あとは車道を禾生駅までてくてく。駅に着いてみると次の大月行まで45分もあり、周囲にはコンビニも何もない様子。時間つぶしに、メールをもらったまま返事をしていない元会社の同僚へメールを打ったりして、ようやく来た大月行の各駅停車に乗り込み帰途に就いたのでした。

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2024.12.12

【今倉山北尾根で猿焼山へ…】 山バス情報207

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(今倉山への登り…やはり南面の美林は葉が落ちても美しい)

 

【山行日】 2024年12月07日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 07:48 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 07:55 - 08:10 都留市 (富士急行線各駅停車)

「バス」
都留市駅 08:15 - 08:45 道坂隧道 (富士急バス 740円)

「歩行」
道坂隧道バス停 08:55 - 10:07 御座入山(今倉山西峰)
御座入山    10:15 - 11:25 パラジマノ頭
パラジマノ頭  11:50 - 12:25 エビラ沢の頭
エビラ沢ノ頭  12:35 - 13:35 猿焼山
猿焼山     13:45 - 14:40 芭蕉月待ちの湯

「温泉」
芭蕉月待ちの湯 14:40 - 15:40 (市外大人720円)

「バス」
芭蕉月待ちの湯 15:54 - 16:16 都留文科大学駅前 (富士急バス 200円)

「鉄道」
都留文科大学 16:40 - 17:03 大月 (富士急行線各駅停車)
大月     17:06 - 17:43 高尾 (JR中央線各駅停車 遅延)
高尾     17:46 - 中央線某駅  (JR中央線快速東京行き 遅延)

【地形図】 「都留」

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(猿焼山への道すがら…名残のような紅葉もこの程度)


 鶴峠行きの富士急バスは11月いっぱいで終了、しかし、道坂隧道行きのバスは12月15日まで走行してくれる、ということで、ようやく寒気も降りてきて冬らしくなってきたし、利用者も少なくなっただろうと予想して、以前から行きたいと思っていた猿焼山へ今倉山の北尾根を松浦本『静かなる尾根歩き』の逆走をしてたどって行ってみようと思いつきました。

 ただ、猿焼山から曽雌に降りても遠い昔に廃止になったバスもないことですし、タクシーを呼ぶ気にもなりません(デマンド乗り合いタクシーがありますが、壬生駅行きは13:30)。しかし、近年のエアリア(山と高原地図)には猿焼山から芭蕉月待ちの湯に降りるルートが「赤実線!」で入っていて、一時間ほどで降りられるとの由。実行に移すべく朝一番の道坂隧道行きのバス乗り場がある都留市駅へ。。。

 ところが、すでに富士急行線の車内で道坂隧道行きのバスについて話しているパーティーの声を耳にして、こんな寒くなってから乗る人たちもいるんだなどと、暢気なことを考えていたら、バス停には結構な数のハイカーが列をなしていて、結果的に席は全て埋まってしまいました。

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(道坂トンネル…マイカー登山者も結構多いです)

 細野で降りたのは一人だけ。残りは全員、峠の下の終点まで乗り倒しです(笑)。そして結構若い人たちが多い。。。年寄りの私は今倉山の山頂の先で変な斜面を降りていくのを見られたくなかった(笑)ため、トイレの列の最後に並んで用を足してからゆっくりと登っていきます。

 峠に出て今倉山に向かう途中で、立ち止まっていた若い二人を抜いてみたものの、その後結局先に行ってもらうことになってしまい、彼らとの差は開くばかり(笑)。時折振り返って見る御正体山の上に頭を出している富士山も、今日は早くも雲のマフラーをまとっていて、休む口実も作れないまま、ノロノロと登っていきます。ただ、稜線はずっときれいな雑木が続き、明るい尾根歩きでした。

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(若い人にどんどん引き離される(笑))

 

 三角点のある今倉山東峰山頂到着はほぼ一時間後の09:55。しかし誰もいません。軽く一息ついただけで皆さん先に進んでしまったのでしょうか。誰もいないならここで一休みしようかとも考えたのですが、変なところを降りるのはこの先の西峰なので、とりあえず、そこまで休憩はお預けにして西へ続く道志主稜を進みます。

 西峰(「御座入山」と指導標にマジック書きされています)に着いても誰もいません。速い人たちばかりだなぁ…と呟いたのですが、実際は自分が年寄りでのろくなっただけかも…と思い直しながら、西峰で一息入れることに。。。テルモスのお茶とサンドイッチの残りで休憩を取ったら、誰もいないことを確認して尾根下りの開始です。

 松浦本では、西峰の20m西寄りに登り着いたということでしたが、あたりをよく見てもマーキングなどは一切ありませんでした。西にだいぶ進んでみたものの1383の北に伸びる西沢と東沢の間の尾根が見えてきてしまい、引き返して20mというとこの辺りかなと見当をつけて斜面を下っていきました。
 踏み跡らしいものもなくズルズルの落ち葉の斜面を慎重に下っていくと、ようやく尾根らしい地形になってきたところで右手の方にピンクテープを見つけ、足元もだいぶしっかりしたものとなって磁北方向に歩を進めます。

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(この小屋を見たら、すぐ先の尾根の分岐に注意です)

 

 ピンクテープを良い目印にして進んでいくと松浦本の写真にもあった古い造林小屋を目にしてまもなくで、地図読みが必要な尾根の分岐になります(1246m地点「西ヶ原の台」)。ここから1076m峰(パラジマノ頭)へ向かうには、道なりの前方尾根ではなく右下(北東)へ下っていく尾根を選ばないといけません。前方の尾根にはこんもりとした盛り上がりがあり、それがパラジマノ頭に見えるかもしれませんが、これは北北西に伸びる尾根の1210m圏峰です。パラジマノ頭があれほど近くに見えるはずがないということも重要な判断材料です。

 自信を持って、北東に伸びる尾根を進んでいくと、急傾斜になったあと北寄りに向きを変え、再度北東(右)へ降りるようにピンクテープが指示してくれますが、この地点から鞍部にある舗装道が見えて唖然としました。地形図「都留」は比較的新しい平成27年のものですが、それにも描かれていませんし、地図ロイドにもありません。何かの間違いか自分のミストレースかと山旅ロガーを起動してみましたが、現在地は間違っておらず、ここを北東に下って舗装道を横切って、パラジマノ頭へ行くしかありません。

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(こんなの聞いてないよ〜といいながら向かいの尾根へ…)

 

 この舗装された林道は一体どこからどこにつながっているのだろう?と思いながら(後日この記事を書きながら21年のエアリアを見ていたら、なるほどこれか!とわかりました:『新バリエーションハイキング』によれば「菅野盛里線」)真新しい舗装道を横切って対面の尾根に取り付き直し、右側が切れ落ちてこわいよ〜と呟きながら、登り着いたところが1076m峰のパラジマノ頭。

 時刻は11時半前。このあとに控えている急斜面の下りと、そのあとの急斜面の登り返しは、地形図で見てもとんでもない傾斜角とわかっていましたので、この寂峰でお湯を沸かしてお茶を煎れ、お昼ご飯にしました。

 静かなひだまりハイクの楽しいひととき、といきたかったのですが、なんだか自分の食事に申し合わせたみたいに(笑)黒っぽい厚い雲が上空に現れて、陽射しが遮られたうえ、冷たい風が強くなってきて、意地の悪い天気だなぁ…と思わず呟いてしまいました。

 大休止を終えて、再び北へと歩き始めると、とたんに雲が切れて陽射しが出てきてくれ(笑)、風も収まりつつあります。この先にある急下りはこの日一番の傾斜角度で、トラロープなどもあり、これを助けにしたいところでしたが、よく見るとロープを支える木はとても細くて脆いもので、根元から折れていて、掴まる方が危険かもしれません。

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(もっとしっかりしたところに固定しないと…(苦笑))

 

 急下りが収まると、静かな落ち葉径の尾根歩きとなりますが、前方にはエビラ沢の頭と思しき山がデンとそびえていて、これがまた登ってみれば、やはりこの日一番の急な傾斜の登り。巻き道のようなものもなく登るしかありません(笑)。落ち葉で踏ん張りも効かず、落石も起こしながら、息を整えては登りの繰り返しで、ヘロヘロになって到着したエビラ沢の頭。そこにはこの地域でよく見かけるなんとも無責任な「←登山道→」の標識にマジック書きで「エビラ沢の頭」と追記されていました。

 おい、これはないんじゃないかい?と思わず呟いてしまいました。私製の道しるべや標識と違って、この「←登山道→」標識は、おそらく行政側の人間が設置(依頼?)したのではと私は勝手に推測していますが、ここ(エビラ沢の頭)にこの標識を掲げておきながら、パラジマの頭にも猿焼山にもこれと同じ標識はないわけですし、パラジマノ頭からここまでの(そして実際にはこの先も)整備されてはいない、かつ指導標ゼロの尾根を「登山道」と呼ぶのは無理がありすぎると思います。

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 ともあれ、標高差百メートル&体感60度以上(?)急斜面を登り切り、パラジマノ頭から半時間あまりしか経過していませんが、テルモスのお茶とボンタンアメで一息つくことにしました。

 エビラ沢の頭からは進行方向をほぼ90度西に変えたあと、再び北に尾根が曲がっていきます。その間は平坦な尾根歩きですが、問題はその先です。松浦本では登りに取っているため「手を駆使せざるを得ない急登」ということで、また先程のような地獄覗きみたいな角度の傾斜を降りていくわけで、トラロープもなく、木の根やしっかりした岩に掴まりながら向き直って下っていきます。「登山道ではありませんよ、これは」とまたブツブツいいながら慎重に下り切ると、遠くに猿焼山と思われる三角形が見えてきます。

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(猿焼山が見えてきました…)

 やがて810m付近で右手に伸びる尾根に引き込まれないように注意して左の尾根を選ぶ地点が少し迷うところですが、地形図を見れば左と判断できますし、踏み跡もしっかりしてきます。

 猿焼山は松浦本では東峰と西峰があると書かれていて、昔の本にもそのように書かれているものがありますが、現在は東の三角点のない方を猿焼山として、三角点のある西峰はエアリアでもそうなっているように、城ケ丸と呼ばれているようで、現地の私製の標識もそのようになっています。

 まず猿焼山と思われる右手の高みに直登します。結構な傾斜でしたが、なんとか登りきって、時刻を見るとエビラ沢の頭からちょうど一時間ほど経過していたので、猿焼山でテルモスのお茶で再び休憩を取ることにします。

 猿焼山の山頂には標石(三角点ではありません)の脇に猿焼山の板切れの標識が置かれているだけで、指導標も何もありません。ここからは10年ぐらい前のエアリアでも赤実線というのに、進むべき西の尾根にピンクテープが見えるだけです。これってもしかして…という嫌な予感は残念ながら的中してしまいました。

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(トラロープもない、結構急な下りもあります)

 結論から言うと、この先は西に向かう尾根を711の手前の730m付近までたどって左手の南下する小尾根に入り込み、急に右手(西)に尾根を外れて、新しい1/25000地形図「都留」には描かれている(古い地形図には影も形もありません)破線ルートを降りていくのですが、尾根から外れる地点までは、指導標がないどころか、マーキングさえも統一されていない種類のものが混在していて、倒木も多いため、初めてここを降りるハイカーはかなり不安になると思います。とても一般登山道とは言えず、私に言わせたら「思いっきりバリハイルート」です(苦笑)。

 しかもその尾根から外れる地点にある私製の道しるべ「戸沢・登山口へ→」は小さくて、右手の非常にわかりにくいところにつけられていて、私も危うく見逃すところでした。お手製の道しるべのあとも、倒木があるうえ、この季節は特に踏み跡が落ち葉に埋もれていることもあり不明瞭。「こんなとこ、赤実線はまずいよ」という印象しか残りませんでした。

 そして極めつけは、最後に林道と交差する地点に設えられた、例の「←登山道」の標識。最後の最後までやってくれるじゃないの…という感じでした。

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 ま、いいか、大して迷うこともなく無事降りてこられたんだもの…。それに、あの標識だって、悪気があって立てたわけではないのでしょう。登山道として使って歩いてくれても結構ですよ、ぐらいの意味なのかもしれない。。。バスの時刻は記憶では14時台は早めの時刻で、15時台はほとんど16時に近い時間だったよなぁ、と確かめてみたら、やはり30分ほど前に行ったばかり。ゆっくり芭蕉月待の湯で暖まって時間をつぶせばいいだけ、というのはこの時期本当にありがたいです。

 芭蕉月待ちの湯 は都留市の市民とかJAFの割引とかは本当に安いけれど、市外一般大人でも720円というのは、私にも手ごろなお値段でうれしいです。しかも時間制限もなしで、持ち込みも可ですから、貧乏ハイカーにとってはありがたいことこの上ありません。

 お湯はあまりぬるつきもなく無臭で透明。でも、カルキ臭さなどもなく、ごく普通の温泉といったところでしょうか。土曜でしたが、入浴客はそれほど多くなく、湯船にのんびり浸かって、疲れをほぐしました。

 15時半前に上がって、ビールでも、と食堂兼休憩所に行ってみると、食堂はまだ営業していない旨の表示。持ち込み可ということも分かったので、座敷のテーブルで、ザックに忍ばせてあった(笑)パックの日本酒をストローでちびりちびり。。。お湯とお酒で程よく体が温まったところで、バス停へ。

 バス停では最後尾に並んだものの、運よく最後のひとつの席に着席でき、右回りのため、都留文科大学駅前で下車。駅の時刻を見に行くと大月行は20分後。駅前のスーパーでヱビスの黒と笹一のワンカップをゲットしてから駅の待合室へ。

 富士急行線も外国人観光客の隣に座れて、大月駅では3分の乗り継ぎで高尾行きへ乗り換え。この時も30分後に発車する快速東京行きが12両だったのですが、たくさんいる外国人たちの口々から「グリンカー」という言葉が聞こえたので、見送りました。

 外国人たちの判断のおかげで、空いた6両編成の高尾行きに座り、笹一のお酒をちびりちびりとやりながら帰途に就いたのでした。

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