【尾根の下りは難しい…馬頭刈山から高明山東尾根】 山バス情報205
(天気は好かったのですが、富士山は見えませんでした)
【山行日】 2024年11月04日 (祝)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
八高線某駅 - 08:07 拝島 (JR八高線)
拝島 08:13 - 08:31 武蔵五日市 (JR五日市線)
「バス」
武蔵五日市駅 08:40 - 09:00 和田向 (西東京バス 410円)
「歩行」
和田向バス停 09:15 - 10:00 550m付近
550m 10:10 - 10:55 馬頭刈山
馬頭刈山 11:05 - 11:25 高明山
高明山 11:35 - 12:45 580m(松浦本A点)
580m 12:55 - 13:35 怒田畑バス停
怒田畑バス停 13:45 - 14:40 瀬音の湯
「温泉」
瀬音の湯 14:40 - 15:10 (3時間 1000円)
「バス」
瀬音の湯 15:13 - 15:29 武蔵五日市駅(西東京バス 360円)
「鉄道」
武蔵五日市 16:02 - 16:19 拝島(JR五日市線)
拝島 16:24 - 16:35 立川 (JR青梅線)
立川 16:40 - 中央線某駅 (JR中央線各駅停車)
【地形図】 「五日市」
(標高800mほどでは、紅葉はまだまだ先)
11月の三連休、初日は中学時代の同窓会。次の日曜日はベイスターズ26年ぶり日本一の祝賀会(笑)もあって、最終日は早朝起きられず、お寝坊用に用意していたやや遅出のプラン。
前回の地図読みに続き、今回はいよいよ尾根下りに挑戦したい!ということで、選んだのが、松浦本『バリエーションハイキング』掲載の馬頭刈山から高明山の東尾根をたどるというプラン。
五日市線は拝島始発だったので、余裕で座れたのですが、武蔵五日市に到着すると、西東京バスの係員が「数馬の方はこの列に、小岩の方はこちらの列にお並びください」という感じで、晴天の今日は長蛇の列。小岩行きは増発は出ず、和田向まで当然のように立たされました(笑)。
午前九時。和田向で降りたのは私一人だけ。泉沢(いずさわ)の径は、今はエアリア(山と高原地図)でも赤実線ですが、馬頭刈山だけ登るなんていう人はあまりいないですから当然といえば当然です。でも小岩行きということは、皆さんこの時間から大岳山?あるいは浅間嶺でしょうか。
準備をして登山届を出して、和田橋を渡り、柚子の実がたわわに生る集落の坂道を二十分ほど爪先上がりで、指導標がある登山口に到着ですが、檜原村のデマンドバス「やまびこ」の時刻表がありました。地域の方のためのものなので、登山者の利用はできないのでしょうね。
登山道は取っ付き始めがちょっと頼りなくて、大丈夫かな、という感じですが、すぐにしっかりした踏み跡になり、支尾根に乗ったところで、あるはずの「山火事注意」のプレートが見つからず、あれ?と思ったのですが、よく見れば、ひっくり返しになっていたものを発見。表にしておきました。ただ、また今後の天候などで、裏返しになるかもしれません。
さらに登って泉沢尾根に乗ると、「馬頭刈山」の道標がありますが、だいぶ年季が入ったもので、40分の文字は見えませんでした。径はこのあと尾根に沿って付けられていて、急な個所は無理のない角度でジグザグを切ってくれますし、檜原村の指導標もあり、エアリア赤線で全く問題ありません。
ただ、たまにモミの大木などあるものの、ほとんど植林帯ですから歩いていて面白くありません。和田向にはトイレのほかにお蕎麦屋さんや土産物屋、自動販売機などもありますから、この径は下りに使う方が良いのではないかと思いました。
途中、所々で見かけるモミジの葉っぱはまだ緑色。馬頭刈尾根に出る直前に、ほんの少し、気持ち色づきかけたかな…という程度。次の週末でも紅葉は進んでいるかどうか…。
(馬頭刈尾根に出ると陽射しが暑い!)
馬頭刈尾根に出ると展望はないものの日差しが強く暑い! この日は朝の冷え込みがきついという予報でしたので、ズボンも冬用、アンダーも長袖で来たのですが、途中休憩と馬頭刈山山頂での一服でスポーツドリンクを飲み干してしまい、「おい、もう11月だぞ!」と呟いてしまいました(笑)。
11時前なので、一息つくだけで、高明山(光明山)へ馬頭刈尾根を進みますが、途中の富士山の展望台からは丹沢は見えるものの、空気が澄んでおらず、春霞のような光景。。。泉沢尾根の途中でも、樹木が育ったせいで富士山が見えないのかと思っていたのですが…、どちらにせよ、この日は富士山の姿を目にすることはありませんでした。
(この日は晴天でしたが、ここからも富士山は見えませんでした)
そんな馬頭刈尾根の一般登山道を軽快に進んでいくと、一般登山道から外れた左手の変な場所にピンクテープがついてるな~と思ったら、「高明山」の標識がみつかりました。ベンチもなく眺望もなく、およそ山頂という感じの場所ではありませんが、時刻も11時半近くなってきたので、この先の地図読みに備え、高明山(光明山)で腹ごしらえをすることにしました。
(高明山から先はバリハイルートを進みました…)
松浦本では、北東の支尾根に入り東の斜面を下ると尾根になる、とありますが、私はピンクテープがついている箇所から降りていったせいか、本当にこの先に尾根なんてあるんだろうかという感じの、かなりグズグズの東斜面を降りると、右手の方に尾根らしいものが見えてきた、という感じでした(もっと手前から斜面を降りた方がスマートだった気がします)。
尾根は東に伸びてはいましたが、確信が持てないまま進んでいくと、なるほど岩っぽいといえばいえる登りになってきたので、目標の尾根に乗れたことがわかります。
(岩っぽいと言えば言えるか…)
740m圏のコブに到達後、直進(北)ではなく、右手(東)の尾根に進むというところは、地形図で見るとたしかに北に引き込まれやすい形ですが、直進(北)はヤブで右手(東)に割とすんなり行けます。左手に特徴ある大岳山の姿が望めます。
ただ、720mで尾根が分かれて左(東)に進むところは、左手の方が藪と倒木が多く、右手の南東尾根に引き込まれないように注意が必要です。ここは私はクリアしたのですが、次の630m付近の分岐で見事に間違えました(笑)。
しっかりした尾根になって本当に「束の間」で進路が分かれたのですが、どうも私はしっかりした平坦な尾根になると距離感がうまくつかめないらしく、分岐はまだ先だろうと思いながら、道なり(踏み跡)に進んでしまったため、左手の北東の尾根に進んでしまっていたのでした。
おかしいなと気づいたのは、標高600mを切ったあたり。。。地形図で見ればわかるとおり、北東の尾根は、ここからはかなりの急角度で下っていきます。そして進行方向には598mというピークがこの先あるはずもないという地形が目の前に広がっています。。。右手を見ると、目の高さ以上に別の尾根があり、実際「地図ロイド」で確認してみたところ、見事にミストレースしていたのでした。
ああ、やっちゃった…。「戻んなきゃ…」そうつぶやきながら、降りてきた道を登り返します。さっきのあれだな、という地点は覚えがあったので、息が上がりながら戻って、よく見れば、なるほど、さきほど下から見上げた尾根が右手奥(南東)の方角に伸びています。だいぶ前からピンクのテープは姿を消していたのですが、ここには黒いビニールテープが立木に巻かれていました。
少し進むと、大木にピンクテープが巻き付けられていましたが、それはもう尾根の形がしっかりしていることが明白な箇所で、「ここにつけてもなぁ」とまた一人つぶやきながら進みます。598mはほとんど登り返すという感じがないほどの箇所で、巻く必要はほぼゼロ、というか、巻道の方が不明瞭に見えました。
わずか先の580m地点(松浦本のA点)が要所ということですから、幹に「小」の字が記された立木が三本並んだところで、高明山から一時間強経過していたこともあり、テルモスのお茶で水分補給しながら、この先の注意点が510m付近で道が不明瞭になりしかも尾根が分かれるという地点であることを頭に入れ、ミックスナッツやボンタンアメを口に放り込みます。
「小」の字がある立木のうち真ん中のひとつはピンクテープが巻かれ、おそらく字が白く塗りつぶされていているようで、今は二本に見えます。
(A地点)
この先の進路は、ピンクテープと、先に目にした黒テープがあって、慎重に割り出さないといけません。私は大きな縦長の岩のある方向に行きそうになり間違えかけましたが、なんとかクリア。コンパスで方角を割り出して北東の尾根に入ることができました。
北東の尾根に入ったあとはそれほど難しいところはなく、踏み跡はしっかりしてきて、最後に南東へ向きを変えて下るあたりは一般登山道並みで、集落の民家も見えて気が抜けてしまったせいか、最後の着地がうまくいきませんでした。
里道まで目と鼻の先の地点で踏み跡が突然消えてしまい、足元は伐採された樹がゴロゴロ。ここまで何度となく見かけた伐採事業の看板の字の向かい側にも踏み跡はなく、仕方なくヤブのない箇所を降りていくと、ゲートボール場の脇ではなく民家の菜園の脇に出てしまいました。
周囲を見渡すもゲートボール場は見当たらず、ほぼ里道とバス通りの合わさる地点で、目の前には怒田畑のバス停があり、それほど大きな間違いはしていないと思うのですが、着地がすんなりと行かなかったのは残念でした。
確か13時台にバスがあったはずと、時刻表を見ると、10分ほど前にバスは出たばかり(泣)。あのミストレースがなければ、間に合っていたかも…と考えると、まだまだ自分の読図力は未熟と改めて思いました。。。次のバスは15時で、1時間半もバスを待つわけにもいかず、下山通知を出して、テルモスのお茶で一息ついたら、十里木まで歩くことに…。
養沢の毛鉤専用釣場では何人も釣り糸をたれて釣りを楽しんでいて、その先でも大きな釣り場があって、食堂もあるので、ここでビールでもと少し思ったのですが、釣りをしに来た人間ではないことは一目瞭然ですし(笑)、十里木でバスがあまりないようだったら、瀬音の湯に行ってみようかな、という考えも頭にあったので、そのまま歩いていくと、軍道で「←瀬音の湯 徒歩30分」という標識のを見かけたので、てっきりこちらが近道と思って車道を歩いていったのですが…。
この車道が登山道と交わる地点は吊橋になっていて、頭の上を登山者が「揺れる〜」とかいいながら渡っていて、ひたすら車道歩き。あとで歩いた軌跡を見るととんでもない遠回りでした(笑)。
(えらく遠回りさせられた(笑))
瀬音の湯は初めてでしたが、晴天の休日だけあって、駐車場に入りきれない自家用車が長蛇の列。こりゃ、下手すると入場制限かもと思ったのですが、問題なく入れました。
私の感覚だと汗を流すだけなのに(しかもこの日の利用時間は30分弱)、1000円は高いな〜と思ったのですが、バリハイのあとで髪の毛が蜘蛛の巣だらけだし、この日はたくさん汗もかいたので入ってみると、これがなかなか良い感じのぬるつきがある、いいお湯でした。
さっぱりして、ビール飲むと高いんだろうな〜と思い、バスの時刻次第でと見てみると、ほぼ待ち時間無しで瀬音の湯の目の前のバス停にバスが来るとわかり、列に並びました。
やってきたバスは小型ながら二台。しかし、ほぼ最後尾の私は二台目でも座れず、五日市駅へ。
五日市駅では拝島行きが30分待ちとわかり改札前のコンビニでビールをゲット。駅のベンチで今日の山行を振り返りつつ、いい気分でビールを飲みながら列車を待ちました。
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