2024.01.21

【初春は薄雪踏んで赤ぼっこ】 山バス情報199

 

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(前日の雪がうっすら積もった赤ぼっこ)

 

【山行日】 2024年01月14日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 07:08 立川 (JR中央線)
立川 07:22 - 07:54 武蔵五日市 (JR五日市線)

「バス」
武蔵五日市駅 08:05 - 08:15 慶福寺 (西東京バス 360円)

「歩行」
慶福寺バス停 08:25 - 09:20 肝要峠
肝要峠    09:30 - 10:10 梅ヶ谷峠
梅ヶ谷峠   10:20 - 11:30 赤ぼっこ
赤ぼっこ   12:00 - 12:35 二ツ塚峠
二ツ塚峠   12:40 - 13:35 五望庵
五望庵    13:45 - 14:50 浅間岳
浅間岳    15:00 - 16:00 大澄山
大澄山    16:10 - 16:40 おがわや (ラーメン790円)
おがわや   17:10 - 17:15 福生駅 


「鉄道」
福生 17:16 - 17:32 立川 (JR青梅線)
立川 17:34 - 中央線某駅 (JR中央線)

【地形図】 「武蔵御岳」 「青梅」 「拝島」

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(赤ぼっこの三角点 心和む石の置物の作者は…?)


 おそくなりましたが、初歩きをしてきましたので、ご報告いたします。

 また、皆様が本年も安全に楽しい山歩きを楽しまれることを祈念しております。

 おなかに来る風邪で寝正月となったあと、初歩きはどこにしようかと考えて思いついたのが「赤ぼっこ」。そういえば、松浦本『バリエーションルートを楽しむ』に福生駅まで歩くロングコースが載っていたなぁ、正月だし縁起を担いで「福が生まれる」ところまで歩いてみようということで、行ってまいりました♪

 07:22立川発の武蔵五日市行きで終点の武蔵五日市駅で降りると、08:05発のつるつる温泉行きのバスにちょうどよい連絡で、好天のこの日は、ハイカーもそこそこ乗車して、皆さん日の出山登山口まで乗車の様子。そんな中、慶福寺のバス停で降りたのは、もちろん私一人だけ。昨晩の雨はこちらでは雪だったようで、道路にもうっすらとですが積雪が見られます。

 バス停から戻って小さな沢が道路下を流れているところ、ということで取り付いたのですが、確かに沢の左手(右岸)に細道があるものの、入口付近は工事したてのコンクリート階段があったりして、どうも ???な雰囲気。

 右岸を詰めていくということでしたが、五分ほど歩いた先に伐採された枝がこれでもかと進路をふさいでいて、とても歩けた状態ではありません。

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(伐採された枝が積み重なって行く手を阻まれた)

 それで、どうせ、左岸に最後は渡るのだし、ということで右手にピンクテープが見えたところで左岸へ移動して、少しずつ高度を上げながらトラバースしていくという暴挙に出てしまい、これが出鼻を大きくくじく形となってしまいました(苦笑)。

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(見た目はそうでもなかった左岸でしたが…)

 左岸は見た目には、そう険しくなさそうだったのですが、歩いてみるとかなり急な傾斜面。こちらもかなりの伐採が行われていたのと、足もとの地面がグズグズで全く踏ん張りがききません。手も足も使って、最後は何度かずり落ちそうになりながら、まさに這い上るという感じで林道に上がりました。

 肝要峠に着いたのは09:20。なんと慶福寺のバス停から1時間近くかかってしまい(松浦本のコースタイムは30分)、のっけから大きく時間と体力のロスです。。帰ってから山旅ロガーで見てみたのですが、私が歩いた(這い回っていた)のは地形図「武蔵御岳」の破線路の「尾根を一つ越した北側の」沢沿いの左岸でした。ひょっとして取り付きからして間違っていたのかも知れませんが、最後に見つけた踏み跡を辿ると、林道との交差地点には伐採・搬出中のためハイキングコースは通行できないという表示がありトラロープで通せんぼされていました。

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 肝要峠から先は松浦本の通りで、梅ヶ谷峠方面への目印の看板のそばには「梅ヶ谷峠方面(尾根道経由)→」の標識もありました。ただ、「上」の字の記された立ち木は青梅市二級基準点の前で見られたものの、その先には見当たらず、私は分岐に気づいたものの、特に標識も無かったため、フェンス(網)沿いに林道まで下ってしまい、林道を左手に下っていく形で都道に出ました。林道と都道が交差するところには石仏があり、「肝要峠方面(尾根径経由)」の標識があります。

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(都道からの取り付き点のマーキング?)

 およそ峠らしくない地点ですが、このすぐ対面のところに↑「あるといえばあるという程度のマーキング」からエアリア(山と高原地図)の赤実線コースに上がれる踏み跡(木段もあります)があります。ただ、バリハイルートに慣れていないと気づくのは難しいかも知れません。 最初のところで躓いているので(笑)、コンパスで念のために方角も確かめて急坂を登っていきました。登り切ったところには「馬引沢峠 二ツ塚峠 方面→」の標識があり、標識から5分ほどのところに東京都の立派な指導標が現れ、来た方角を「梅ヶ谷峠方面(行止り)」と表示しています。(愛宕山は訪れる予定だったのですが、往復30分近くかかりそうで、出だしのロスをカバーする意味でカットしました。)

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(この赤の杭はこの先しばしば「日の出アルプス」という形で現れる)

 

 天狗岩・馬引沢峠方面へ10分ほど歩けば要害山(414m)山頂で、↑これが山頂?という感じの場所。休憩を取るような場所ではなく、先へ進むと「山火事を防ごう 長淵山ハイキングコース№8」という看板があり、長淵山とはどこなのでしょう?(御存知の方いらっしゃいましたらご教示願います) 天狗岩へはいったん下って登り返す分岐があって、往復してみましたが、天狗岩でお昼ご飯にする気にはなれませんでした。

 赤ぼっこ(409.5三角点)に行くと、ベンチは埋まっていましたが、時刻も11時半となって、おなかも空いていたので、先端の方へ移動してお湯を沸かしながらお昼ご飯にしました。

 赤ぼっこの名前の由来ですが、昨年設置されたばかりの説明板がありましたので、写真を載せておきます。

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 なんと、100年前の関東大震災で、地形の変化があり、そのとき赤土が露出してできた場所ということで、この元旦に起きた能登の大地震の被害に思いが引き戻されて、複雑な気持ちを抱きつつ、三角点を後にしました。

 赤ぼっこから15分ほどで「馬頭観音」の標柱があり、標柱がないと気づかないくらい小さな石仏が置かれています。ここが馬引沢峠ですが、ここも余り峠という感じの場所には感じられないのは、右手(南側)がフェンスでそこに廃棄物処理施設があるせいでしょうか。私の持っている古い地形図「武蔵御岳」(平成7年測量)には南側にも破線路が描かれているのですが…。

 さらに20分ほど進めば、そこが旧二ツ塚峠。地形図の二ツ塚峠は、この先で横断することになる国道のあたりで、ここは地形図を読み違えないようにする必要があります。ベンチがあったので、赤ぼっこから35分ほどでしたが、テルモスのお茶で一息入れて、進むべき方角を確認します。

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(旧二ツ塚峠)

 ここでエアリア(山と高原地図)の赤実線から赤破線になりますが、特に藪などがあるわけではなく、「日の出町(バス停)」と記された方へ歩いて行き、すぐに右手に降りる径を見送ってそのまま無線中継所の脇の細道をいけば国道(地形図の二ツ塚峠地点)に出ます。

 国道で前を行くお二人のパーティーに目で挨拶。ここから先は私の登山地図では赤破線さえ描かれていませんので、同じコースを行く人がいるのは意外でした。松浦本には「金比羅山ハイキングコースの朽ちた木柱」があるということでしたが、見落としたのか、撤去されたのか目にすることはありませんでした。ただ、右手に少し登るとすぐに、ここまで散見されたタイプの標識で「野鳥の森公園方面 東平井橋方面→」とあり、クマに注意の標識や天狗岩付近などにも見られた「日の出アルプス」の杭が現れます。

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 松浦本「左の立木に満地峠を表示しているところ」というのも判りませんでしたし、地形図で見ると、329.6の三角点は結構距離があるのと、相変わらず遅れを取り戻せないでいることを時計で確認していましたから、ここもカットしてそのまま満地峠を目指します。

 登山地図で見ても判るとおり、この先は西から東へまっすぐ伸びる細い300m前後の尾根をひたすら進むことになります。316m地点は分岐さえも気づきませんでしたので、青梅市の基準点も見ていません(笑)。しばらく淡々と進んでいきましたが、旧二ツ塚峠から一時間ほど経過していてさすがに歩き疲れてきたこともあり、「警視庁機動隊のモニュメント」というところに休憩舎があったので、手前のベンチで休憩することに。。。

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(ベンチで一息入れました)

 時刻は13時半を過ぎていて、予定していたよりも相変わらず遅れたままですが、まぁ、仕方ありません。ラムネで糖分を補給して、テルモスのお茶で一息入れたら再出発です。

 松浦本通り、尾根上に警視庁のモニュメントが続きますが、立ち寄る時間は無駄とひたすら尾根径を進んでいくと右手がフェンスの径がずっと続き、警察犬やマムシに注意の表示がありますが、いたって静かで、この季節ですからマムシも出ません。

 ただ、満地峠付近は本当にわかりにくいです。松浦本の通り「神霊教施設のブロック塀の手前で左後方に折れて、『擬木の階段』を下ること、その先で「浅間岳・大澄山」の立派な指導標に従って、擬木の階段を上がって、ブロック塀沿いに浅間岳を目指し尾根径を行くのですが、途中にある満地峠を指す方角が、少なくとも旧満地峠を指しているのではないのです。私は予定時刻から大幅に遅れていましたので、もちろん、レトロ調のトンネル見学もカットです。実際、古満地峠にある木ぎれもほとんど判読できない状態でした。

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(古満地峠の文字は判読できないほどかすれている)

 これだけいろいろカットして、ほぼ最短でたどり着いたはずの浅間岳(235.2三角点)到着は15時前。ここでテルモスのお茶も飲み干して一息入れたところで、さきほどの国道で先を行っていたはずのお二人が上がってきて、途中で抜かしたはずはないのに、とお互い不思議そうに顔を見合わせ(笑)聞いてみると、お二人は満地トンネルの方へ降りてから登り返したということでした。

 これから羽村へ向かうというお二人と分かれて松浦本にあるコースタイム30分では無理だろうけれど、という覚悟で大澄山へ。。。時刻は15時過ぎ。しかしここまで来ると標高は200m台で、山間の登山道とは違って16時に真っ暗になることもないでしょう、と右手がゴルフ場の細道をたどっていきます。

 「羽村草花丘陵ハイキングコース」の標識があり、しばらく行くと道は遊歩道という感じでアスファルトになって、最悪、日が暮れてしまってもなんとかなる(まだ明るかったです(笑))という安心感で、のんびり下っていきます。

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(遊歩道となって、羽村市街の眺めも好い)

 ただ、羽村大橋の分岐から先はよくわかりませんでした。東京都の指導標も、上っていく道を「大澄山1.4km」と表示していながら下っていく道は「大澄山0.7km」としていたりで、なんだこれは、とおもいつつ上がっていく道を選んだら朝日山妙見堂という標識と鳥居が見えたので、ここで遅すぎる初詣(笑)として、今年一年の無病息災と安全を祈りました。

 その先で右手に上がっていく細道を見つけて登ってみましたが、ピークには倒壊したお堂?があって、「妙見宮」という表示を見つけただけでした。降りて、更に大澄山の指導標に従って歩いて行けば、車道に出て、大澄山は信号を渡って行くように指示され、松浦本の三角点探しは、もう疲れ果ててする気にもならず(笑)、192mの大澄山山頂(?)には、立派な東屋があり、時計を見れば16時(笑)。浅間岳から1時間かかっていました。

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(大澄山の立派な東屋とベンチ。三角点を探す気力無し(笑))

 

 それにしてもよく歩いたなぁ、そうひとりごちて、水筒の水を少し飲んで、一息ついたところで、立派な指導標に従って慈勝寺と書かれた方向へ下山。降りていくと酒屋を発見(笑)。缶ビールを買って、念のためお店の方に福生の駅へ行く道を確認して、歩きながら飲み干します。永田橋を渡ってそのまま、福生駅へというのがいつものパターンでしたが、今回は近くにある家系ラーメンのお店をチェックしてあったので、寄り道してみました。

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 17時前の入店だったので、お店は空いていて、待たされることもなく、やっぱりラーメンは豚骨が一番だなぁ…と店を出て福生駅へと向かったのでした。

 

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2023.11.26

【3ヶ月ぶりの山行きは…笹尾根で紅葉狩り】 山バス情報197

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(小棡峠から土俵岳へ向かう途中で…)

 

【山行日】 2023年11月23日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 05:32 立川    (JR中央線各駅停車)
立川 05:43 - 06:14 武蔵五日市 (JR五日市線)

「バス」
武蔵五日市 06:22 - 07:05 笛吹入口(西東京バス 988円:ICカード)

「歩行」
笛吹入口バス停 07:15 - 08:30 990m付近、樹の切り株
990m付近  08:40 - 09:26 土俵岳
土俵岳     09:36 - 10:40 浅間峠
浅間峠     10:55 - 11:45 熊倉山
熊倉山     12:20 - 12:50 生藤山
生藤山     12:55 - 13;15 甘草水
甘草水     13:20 - 14:45 鎌沢入口バス停
鎌沢入口BS   14:55 - 15:40 陣馬山登山口バス停

「バス」
陣馬山登山口  15:49 - 15:56 藤野駅 (神奈中バス 210円:ICカード:数分遅延)

「鉄道」
藤野 16:06 - 16:32 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 16:37 - 中央線某駅  (中央線快速東京行き)

【地形図】 「猪丸」 「五日市」 「与瀬」

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(浅間峠手前)


 またまた、山へ行かない言い訳連発病で、山歩きをサボってばかりの悪い癖が出てしまいました。

 前回念願の北アルプスに行った直後、実はコロナに感染してしまって、しばらくは何をやるのも億劫になっていたのですが、悪いことは重なるもので、長年使用していた電子レンジがついに暖め不能になってしまい、買い換えを余儀なくされたことで、秋のスペシャルは見送りとなったあたりまでは、まぁそれなりに言い訳になるのですが、そのあとに至っては、もう言い訳のための言い訳(笑)を理由に山行きを見送る日々が続いてしまいました。

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(88年製 享年35歳 電子レンジとしては長寿でした)

 3ヶ月も間が開くと、行き先選びが難しくなってきます。通い慣れたところでエスケープがいくつもある、ということで選んだのが笹尾根。スタート地点は小棡峠(こゆずりとうげ)。小棡峠は以前に山梨側の棡原から上がったことはありますが、檜原村側からは初めて。せっかくなので朝一のバスでのんびり歩いて、膝と体力と時間と相談しながら、降りる箇所を決めれば良い、という感じで行くことに。。。

 立川から奥多摩への乗り換え無し直通電車はなくなってしまったようですが、五日市方面はまだ残されていて05:43発の電車はありがたい存在です。五日市駅で下車すると、思ったより登山スタイルの人たちが多くいて、慌ててバス乗り場へ行ってみたのですが、数馬・藤倉方面行きのバス停は私が一番乗りで、もうスタンバっていると思っていたバスはまだ来ていない状態。

 乗車したバスの皆さんは数馬までかなと思っていたのですが、結構手前の停留所で降りていき、笛吹入口で降りたバスには、もう二組ほどしか残っていませんでした。

 山に入るのは本当に久しぶりなので、やや入念にストレッチをしてから、停留所の先の道標に従って左折して集落の舗装道路を上がっていきます。「←偲び心」という標識も併設されていますが、それらしき施設(?)も見当たりませんでした。

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(不動滝 近くまで寄れませんでした)

 「←不動滝入口」の表示があったので入ってみたのですが、径はかなり崩れていて、滝の直下まで行くことは難しく、遠くから眺めただけで引き返しました。再び集落の舗装道路を上がっていくと檜原村デマンドバスのバス停「笛吹自治会館」がありますが、ふりがなは「うずひき じちかいかん」。「うずしき」ではなく地元の発音では「うずひき」なのでしょうか。

 更に五分ほどで土径に入り、たくさん並んだ石仏のところで登下山の無事を祈って、季節が季節だけに最後の暖かい秋の日と思われる今日はクマ鈴をつけて山道に入ります。径は少し上がると眼下に笛吹の集落を見下ろせて、のどかな集落のたたずまいがとても好い感じ。ただ、基本的に植林主体の尾根を登っていくので、紅葉を楽しみながら登っていくという感じではありません。

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(笛吹の集落を見下ろす)

 途中、松浦本に記載されていた尾根上に並ぶ家屋に行く径は、やはりこれだけ山から離れていると、簡単に見逃してしまったらしく、指導標に従って黙々と登っていくことに。。。

 藪っぽい径を上がっていくと、左手から踏み跡が上がってくる箇所があって、ここが廃屋から続く径なのかなと思い、立ち止まって振り返ってみたのですが、ここは下りにとると逆にそちらへ引き込まれやすい形になっており、道中頻繁に現れた指導標も肝心のこの箇所にはなく、小棡峠を檜原村に向かって下る場合は注意が必要かなと思いました。

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(下りにとると、ここは直進してしまいそうです。)

 990m付近まで上がってきたところで、歩き始めから一時間以上経過していたこともあって、樹の切り株に腰掛けて休憩を取ることに。。。今日は久しぶりとは言え、朝、せっかくお湯を沸かしてお茶を入れたテルモスを台所に置き忘れて出てきてしまったため、水筒の水とサンドイッチの残りで一息つきます。

 ひと休みしたら、小棡峠目指して進みますが、何故か地形図には現れない?ほどの下降をしてから小棡峠に到着。たどり着いた場所は、前回棡原から登ったときの記憶とは違う場所のように感じ、実際、そこには棡原を示す道標もなければ踏み跡もありません。首をかしげながら浅間峠・土俵岳の方角へ進んでみると、二分ほどで棡原を示す道標と明瞭な峠道が見つかりました。そうそう、ここここ、こんな感じのところだった…と記憶がよみがえります。この分岐には小棡峠の文字もなく、峠の名の由来となった棡原の径は小棡峠とは離れた箇所にあるということになり、ちょっと不思議というか、変な話というか、釈然としないかんじが残りました。

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(小棡峠には棡原への径はない!?)

 稜線は、御存知の通り、激しいアップダウンもなく歩きやすい径が続きますが、小棡峠からしばらくは右手南側の陽当たりの好いところはずっと植林帯が続いているため、左手北側の陽差しが燦々とはならないところにある紅葉は、写真に撮ると幾分見劣りした感じに映ってしまいます。実際には写真よりも佳い色づきで、夏場の暑さで今年の紅葉はダメという予想を覆してくれる、はっとするような箇所も何カ所かありました。

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 軽いアップダウンをこなして、北側に大岳山が見えてくると防火用水の缶が並ぶ土俵岳。前の休憩から小一時間経過していたので、ここでひと休み。コンパスの登山届けで予定していたより早く登れた感じがしたので、確かめておこうとスマホを取り出すも圏外(笑)。(この先の浅間峠でも緊急通報のみ可で圏外でした:au)。

 当初は浅間峠で降りてしまってもいいと思っていたのですが、土俵岳で9:30。浅間峠は11時前には着いてしまいそうで、足と膝の調子から熊倉を越えて井戸あたりまでなら行けそうかなという感じ。ドライフルーツで一息ついたら東進を続けます。

 記憶では浅間峠に向かう道すがら両サイドとも雑木の美しい箇所があって、通るたび(冬)に、紅葉の頃はどうなんだろう?と少し期待して進んでいったのですが、その箇所も確かに悪くないのですが、それよりももう少し先に、ああ、来て好かったなと思わず口にしてしまうような箇所があって、このあたりは本当に楽しめました。

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 浅間峠は10:40の到着。疲れもなく、まだ行けそうという感じだったのですが、ここでメモをとるボールペンがポケットにないことに気づき、がっくり。ブランクを空けすぎるとこういうポカばかりが目立ち、気づくたびにがっくりきます(笑)。予備のボールペンがザックの中に見つかったので、ここからはメモもペンもザックの中に仕舞っていくことに…。

 エアリアを引っ張り出し、熊倉で場所があればお昼にしよう、なければその先の三国山にはベンチがあったはずなので、そこか、生藤山でと、更に東へ尾根をたどります。

 熊倉に向かうとすぐに、プーさんらしき落とし物を発見。その名の通りの山なのでしょうか。。。その先もなかなかどうして悪くない黄葉紅葉が姿を現し、笹尾根の紅葉だって捨てたものではない、との思いでアップダウンをこなし、「山之神社」「道祖神」の石碑を右手に見て五分ほど登ればベンチが三つある熊倉の山頂。二つは先客で使用中でしたが、一つ空いているベンチがあり、こんにちはの挨拶の時の表情がとても素敵な二組だったので、私もここでお昼の休憩にしました。

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(熊倉山の手前)

 

 お昼をいただきながら、山頂での一期一会の方々と、このあたりのバスのことや、お互いの山の趣向など楽しくおしゃべりしながら、素敵なひととき。一組はこれから井戸のバス停まで行って、いつもガラガラのバスで帰宅されるとのお話を伺い、私も11月いっぱいで午後は一本(15:29)しかないあのバス利用も考えていたのですが、登山届けを出していた計画書通り和田のバス停まで行けそうな感じがしたのとお二人が少なくとも今日は利用してくださる、ということで、お昼休みを終えたら、とりあえず予定していた三国山までは足を伸ばすことに。。。

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(軍荼利山へ向かう…)

いったん下ってすぐに登り返し。軍荼利山です。そしてその先には軍荼利神社。南側が開けて富士山も見えていますが、カメラにはとらえられないのは、この季節この笹尾根では仕方の無いこと。三国峠、三国山は尾根の途中という感じで、右手に降りる井戸への径を横目に、その先の生藤山まで、せっかくだからと欲張ったら、これがかなり険しい登り(笑)。

 生藤山山頂は12:50の到着。ベンチで一息入れつつ、これから下る和田へのルートとコースタイムをエアリア「高尾・陣馬」で確認してみたところ、急げば14時半のバスに間に合うかも知れないけれど、次の15:43発はかなり待たされそうな微妙な時間(笑)。この時点で結構足に来ていて、安全のためにも、そして今日は足慣らしにしては随分歩いたし、ということで、ストックを出して、ゆっくり慎重に怪我の無いように降りることを最優先として下山にかかります。

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 佐野川峠方面へは指導標の「上岩」と示された方向に進むわけですが、上岩と言われて判る人がどれぐらいいるのかなと…。皆さんが使っている昭文社の登山地図エアリアには、もうそんな地名はどこにもありませんし、地形図「与瀬」の左端や最近の「上野原」の右端にに小さく書かれている程度のものです。初めてこのあたりに来て和田に降りようと思っている人は、本当にここで良いのかな、と躊躇してしまうのではないでしょうか。せめて佐野川峠などの地名も併記してほしいところです。

 しばらく下っていけば神奈川県の指導標に「鎌沢」の表記が見られ、更に進めば甘草水の標識が出てきます。ここら辺から、膝の方が少し心配になってきたので、ベンチが見つかるたびに座ってひと休みしながらゆっくり下っていくことに。。。

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(甘草水…飲用不可が残念)

 更に下っていけば佐野川峠。ここで、右手に降りて石楯尾神社から帰る分には十分間に合いますが、現在時刻は13時半過ぎと、下で1時間以上待たされることは確実で、予定通り和田へ向かうことにします。

 佐野川峠から下っていくと軍荼利神社の下社の鳥居の手前に右手分岐する踏み跡があります。これがクラゴ峠方面へと南下する尾根道(最近のエアリアには赤破線が入っています)かなと見当をつけましたが、道標はなく、膝の調子が心配になってきたのでベンチで少し休んでから鎌沢と記された方の従来の登山道に進みます。

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(鎌沢へ…)

 

 このあたりから指導標は行く先を「鎌沢入口バス停」と表記するものが多くなって、だったら最初からこの表記で良いのに…と呟きつつ下っていくと、最奥の民家にポンと降り立ちます。

 舗装道になれば長いけれど膝の心配は無用と思っていたのですが、この舗装道、そうだそうだ、思い出しましたよ。物凄い急下りなのです。こんなところ軽トラなら何とかなるかも知れないけれど、普通の乗用車じゃ登るのも無理でしょうというぐらいの角度。傾斜が緩むまではしんどい舗装道下りでした。

 この舗装道下りはまもなく傾斜が緩くなって、膝の心配はとりあえず無くなりましたが、最近のエアリアで記載されている赤実線は駐車場の先で左手に折れて和田へ降りるように描いてあります。その分岐点はおそらく甲州裏街道という標識だけが立っているここだとは思うのですが、

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 残念ながら「和田」とか途中にあるはずの「やさか茶屋」などの表記は一切見つからず、もう14時半のバスにも間に合わないことは確実だったので、おとなしく道なりに下っていけば、やはりそこはすぐ右手に鎌沢入口のバス停という顛末。

 時刻は14:45。 15分前にバスは行ってしまったばかりで、次のバスまで一時間。とりあえず、バス停のベンチに腰掛けて、まずはコンパスの下山通知を出し、クマ鈴や手に持っていたストックを片付け、ほんの少し残っていた水筒の水を飲み干して、どうしようかなと…。

 エアリアを広げ、和田に上がって茶屋に行ってみるかと歩きかけたのですが、店がやっているとも限らないし、時間帯から言って陣馬から降りてきた登山客で帰りのバスは混むかも知れない、と考え直して、歩いても一時間半ぐらいなら藤野まで歩いてしまおうか…。途中でバスに追いつかれたらそのぐらいの距離なら立っていっても良いし、今日はかなり暑い日だったので喉も渇いて、自動販売機ぐらいあるだろうから、藤野駅目指して歩いて行こうと…。

 ところが歩けど歩けどコンビニはおろか自動販売機もない。幸い車の通りはそれほど無かったので、歩いていて不快な気分にはならなかったのがせめてもの幸い。目星をつけていた途中にある桐花園は、入浴できるとの表記があったものの、どこにその施設があるのかも判らないし値段も不明とあって、素通り。

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(看板は見つかったが…)

 

 更に上河原、上沢井というバス停を通過するに、もう随分前に行ったあの鷹取山のあたりかと思うといい加減疲れてきてしまいました。やけくそでホントに藤野駅まで歩くかと思っていた頃、「秘境 陣馬の湯」の大きな看板を見てその先にバス待ちの登山者の列を発見。そこは陣馬山登山口というバス停で、自動販売機があって、ようやく見つけたとCCレモンを買ってゴクゴクやっていると、そのまた先に「鈴木酒店」の看板が(笑)。

 いらっしゃいませの表示があって、店に入るとビールが並んでいて、今日はもうここで打ち止め、ビールを飲んでバスを待つことにすんなり決定です(笑)。

 車道を歩きながら、バスが二台登っていったのをこの目で見ていたので、最後尾に並んだ私も二台目の増発便に乗って席を確保。藤野駅には上り電車発車にちょうどよいあんばいに到着して、藤野からもうまいこと席を確保できて相模湖駅での長い通過待ち時間にも苦しめられず、そのあとの高尾からの上り中央線車内でなんと、あの熊倉山でお会いしたお二人にも再会。いろいろな偶然が重なるのもこの山歩きの楽しみのひとつなのだなぁ…と感慨深い面持ちで帰途についたのでした。

 

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2023.02.05

【大塚山境界尾根から丹三郎尾根】 ハイキング列車情報!

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(920m山頂付近でも積雪はほとんどなかった…)

 

【山行日】 2023年01月29日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 06:55 立川 (JR中央線)
立川 07:15 - 08:07 御嶽 (JR ホリデー快速奥多摩号)

「歩行」
御岳駅  08:15 - 08:35 取り付き
取付   08:45 - 09:45 650m付近小平地
650m 09:55 - 10:40 大塚山
大塚山  11:25 - 12:40 長福寺
長福寺  12:50 - 13:10 古里駅

「鉄道」
古里 13:23 - 13:47 青梅 (JR青梅線 アドベンチャーライン)
青梅 13:49 - 14:21 立川 (JR青梅線)
立川 14:23 - 中央線某駅  (JR中央線)

【地形図】 「武蔵御岳」

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(境界尾根は植林が大勢を占める)


 今年の冬は、ホント寒いですね。せっかくだから今のうちに、ヒルの出る山域に出かけよう(笑)といくつもプランを用意していたのですが、朝の寒さにグズグズしているうちにバスの時間に間に合わないよ!と山行き自体を見送って…なんてことを繰り返していると、あらら、また一ヶ月ほど経過してしまいました。。。

 そんなわけで、もうショートコースでも好いから、なんとかお山に遊んでもらおうと、4週間ぶりに出かけてきました。コースは松浦本『静かなる尾根歩き』のいちばん最初のコースそっくりそのままです。

 中央線に乗り込んで、立川に到着して青梅線のホームに行ってみると、07:05発の青梅行きが待機中。居合わせた駅員さんに尋ねてみると、御嶽で降りるなら、そのあとの07:15発のホリデー快速に乗りなさい、ということで、中央線の下りホームへ(笑)。

 とあるHPで知ったのですが、このホリデー快速おくたま号とあきがわ号、来たる3月のダイヤ改正で(ハイカーにとっては改悪)、あきがわ号廃止&おくたま号は青梅で要「乗り換え」…直通は無くなってしまうらしいです。私は田舎に引っ越してきたのでそれほど影響は無い(?)けれど、都心のハイカーの皆さんにとっては悲しすぎるお知らせですね。

 どうも、それって中央線のグリーン車新設と関係しているらしくて、そう言えば、昨年末だったか、とある中央線の駅で「試験運転中」の表示がある中央線の列車が停まっていたので、観察していると、動き出した車両には、あの湘南新宿ラインなどで見かける二階建ての車両が連結されていたのでした。いよいよ通勤でも見かけるようになるのかなぁ…、疲れた日には利用してみようか…なんて考えていたのですが。。。

 さすがにこのオフシーズンで、この厳しい寒さだと、おくたま号でさえ、立川から余裕で座ることができてしまって、まぁ、オフシーズンは致し方ないとしても、4、5月とか10、11月は何とか直通運転をできないかなぁ…行きの便はともかく、帰りは奥多摩や武蔵五日市から乗り換えなしって、青梅や拝島でそれぞれ別便にして、連結すればいいだけなので可能でしょう?、なんて、思いながら御嶽で下車。

  日の出山北尾根に行ったとき(なんと10年も前ですね!)と同じなのは、降りたハイカーの皆さんがほぼ100%ケーブルへのバスに乗り込んでいったこと。違うのは、私のそのあとの歩行が橋を渡って車道歩きではなく、今回は松浦本通り、渓谷道を歩いて「神路橋」を渡って赤い鳥居の前に出たことです。

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(コンクリの上が凍結していると厄介…)

 

 でもこの渓谷路って、舗装されているんですよね。で、そこにこの時期、しみ出した水が凍結していたりしています↑から、暖かい時期や暑い時期なら涼しくて快適でしょうが、この時期はかえって危険かも知れません(笑)。

 赤い鳥居から取り付きの目印「日原20km」の看板までは思ったほど時間もかからず、のっけからの急登に備えて、上着を脱いだり、お茶を口にしたり、鈴をつけたりして、準備をしてから出発です。

 植林の急登。静かですが、この木々がまもなく私の鼻にまき散らす花粉のことを考えるとやはり少々気が滅入ります(笑)。この青梅市と奥多摩町の境界尾根はほとんどスギヒノキの植林で、583m点を超えても、それほど雰囲気は変わらない、というのが私の印象でした。ただ、枝打ちは綺麗にされていて、暗く陰鬱な気分になるようなことはありません。

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(583m付近)

 

 踏み跡もかなり明瞭で、地形図を見ながら、初めてバリハイルートに挑戦するにはうってつけかも知れません。583から大きく下って登り返し、傾斜がようやく緩んだ650m付近で、取り付きから一時間程度経過したこともあって、木の切り株に腰掛け、テルモスのお茶とサンドイッチで小休止。

 誰にも会わない山歩きはやっぱり好いよなぁ…なんて考えながら腰を上げたところで、下から登ってくる登山者が見えて、これはびっくり。丹三郎尾根に出るまでは誰かに会うなんて想像もしていませんでした。。。こんにちは、と挨拶をしてから、登っていきます。
 
 700のコブを過ぎて青梅市の二級基準点(№33)は確認できましたが、その先の急登を登り切ったところの20cmの石柱というのは私には見つかりませんでした。左手が明るく開けて、植林一辺倒から束の間の解放があります。

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(急登を登り切ると左手が明るく開ける)

 

 次に右手が明るい雑木に変わって、何とか急登をこなすと、丹三郎尾根に出ます。丹三郎尾根に上がると、上がったところの立木に派手なマーキングが付いており、なるほど丹三郎尾根から見れば、ここが尾根の分岐点だとは気づきにくいというのは、その通りだと思います。

 丹三郎尾根に上がってから大塚山までは標高差を余り感じることも無い、それこそプロムナードのような雑木径になりますが、左手は植林が育っていたりして、雑木の美林とはいかないのが残念でした。

 

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(左の植林が育ってしまって…)

 

山頂到着は11時前。朝の御岳駅の状況からして、このまま御岳山へ行っても人がたくさんいるだけだろう、と大塚山で陽当たりの好いベンチを見つけて大休止。お湯を沸かしながら早めのお昼ご飯にしました。

 食事をしていると、さきほど境界尾根で挨拶をしたハイカーの方がやってきて、しばしおしゃべり。その方は若いだけあって、これから御岳山を経由して日の出山まで行って、つるつる温泉でフィナーレとのお話。静かな一人歩きも好いけれど、やはり山で見知らぬ人との一期一会は好いものだなぁ…と、この日のやや植林の多い歩きに、うーむと思っていた気持ちを和らげてくれるひとときでした。

 食事を終えて、ひっそりとした山頂で、、久々に無線機を取り出し、記念局と一局だけ交信。自分からCQを出すには余りに身体が冷え切ってしまっていたこともあり、交信を終えたら、一般登山道である丹三郎尾根の下山です。

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(こんな素敵な所もあるが、短い…)

 

 御岳山自体、ほとんど立ち寄ったことの無かったので、丹三郎尾根を歩くのは生まれて初めて。来た道を846m地点まで戻り、そのまま道なりに尾根を下っていきます。足首までどっぷり埋まるほどの落ち葉径になって、雑木の美林となったのは、わずかな間。尾根を外れると、冷たい北風に凍えることはなくなりましたが、その代わり山頂から30分ほどでまた植林だらけの径になってしまいます。

 飯盛杉、そして、途中林道を横断して、大久保、大平、などと現地名が書かれた古めかしい道標があって、傾斜も本当に足膝に優しい角度の径が続き、歩いていて全然疲れを感じません。植林だらけですが、下山道としては一流かも。。。イノシシよけの金網を通って長福寺までは大塚山から一時間ほど。長福寺の脇には最近できたらしい「丹三郎園地 休憩舎・トイレ」があり、トイレはウォッシュレットの大変綺麗なものでした。

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 降り立った集落は、その名も丹三郎集落↑なのですね。丹三郎屋敷長屋門は、修復工事中で、残念ながら見ることができませんでしたが、集落の名にファーストネームがつけられているというのは結構珍しいのではないでしょうか。この地に住む人たちの愛を感じました。

 高いところが苦手な私は万世橋をおそるおそる渡り(笑)、古里駅へ。古里駅はたぶん川苔山からの帰りに降りて以来ですから20年ぶりぐらいでしょう。駅のすぐそばに大きな駐車場付きのコンビニがあったりして、当時からは全く想像できない変わりようですね。

 コンビニなんてあるはずもないと決めてかかっていた私は、ザックに日本酒の一合パックを忍ばせていて(笑)、まだ13時過ぎだというのに、帰りのガラガラのアドベンチャー仕様のグリーンシートで、おいしくいただきながら帰途についたのでした。

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(13時過ぎのアドベンチャーラインはガラガラでした)

 

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2022.11.13

【初めてのタワ尾根…錦繍の森】 山バス情報188

 

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(篶坂ノ丸からウトウノ頭へ向かうあたり)

【山行日】 2022年11月06日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八高線某駅 - 04:58 拝島 (JR八高線)
拝島 04:59 - 05:18 青梅 (JR青梅線)
青梅 05:18 - 05:59 奥多摩 (JR青梅線)

「バス」
奥多摩駅 06:28 - 06:55 東日原 (西東京バス 472円:ICカード)

「歩行」
東日原バス停 07:05 - 08:15 オロセ尾根取付
尾根取り付き 08:20 - 09:30 1330小ピーク
1330   09:40 - 10:30 ウトウの頭
ウトウノ頭  10:40 - 11:00 篶坂ノ丸手前の陽当たりのいい場所
篶坂ノ丸手前 11:25 - 12:15 人形山
人形山    12:25 - 13:05 尾根末端(?)のベンチ
ベンチ    13:15 - 13:35 一石神社そばの御中食
一石神社   13:45 - 14:10 東日原バス停

「バス」
東日原  14:40 - 15:07 奥多摩駅 (西東京バス 472円:ICカード)

「鉄道」
奥多摩 15:24 - 16:08 青梅 (JR青梅線)
青梅  16:09 - 16:27 拝島 (JR青梅線)
拝島  16:29 -  八高線某駅 (JR八高線)


【地形図】 「武蔵日原」

 

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(篶坂ノ丸から金袋山への径で…)


 前回の人気(ひとけ)のない山行きに気をよくしたこともありますが、近場の山は紅葉のピークを迎えるこの時期、朝一番の東日原行きのバスで、長年行きたいと考えていたタワ尾根に挑戦してみたくなりました。

 タワ尾根は最近のエアリアでは赤破線も入っていて、ここをピストンでも…と考えていたのですが、例によって松浦本『静かなる尾根歩き』を参考にオロセ尾根から入って、帰りは慎重に赤破線をたどって下山というプランにしました。

 電車は奥多摩駅06:26着でも間に合いますが、最近少しだけダイヤが変わった八高線で拝島一分乗り換えができるかどうか、確認してみたかったこともありまして、朝一の八高線で出発。

 ホームが違うのに1分しかない乗り換え時間ですが、まぁ、ほぼ問題なく乗り換え可能でした。乗り換えた青梅線は、ご覧のような↓内装。アドベンチャーラインなんていう名称は要らない感じもしますが、緑の森を意識したシートはいいかも(笑)。ただ、肝心の青梅から先の車両は通常の車両でシートも茶色でした。

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 奥多摩駅前の東日原行きのバス停には、すでにハイカーが列をつくっていて、06:12頃にはバスが入線。定刻に発車した頃には席は、ほぼ埋まってしまいました。

 東日原で降車後、柔軟をしてから、ゆっくり中日原方面へと歩き出します。御存知の通り、鷹ノ巣山の登山口、「稲村岩を経て鷹巣山」の標識には赤字で「入山禁止」 「通行禁止」 というプレートがかかっています。登山道崩壊のためとありますが、どのあたりが崩落しているのでしょうか? 

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(悪い子なので、巳ノ戸尾根は?などと考えてしまいますが…)

 大ダワ林道や唐松谷林道のような沢沿いの道ではないので、いずれ復旧してくれるとは思うのですが、昔のことを考えると、最近の奥多摩はずいぶん登山ルートが減ってしまったような印象を受けます。

 鍾乳洞バス停を過ぎ、「天祖山・雲取山」と「日原鍾乳洞・酉谷山」の分岐。ここから天祖山方面への道を歩くのは、たぶん前世紀の雲取山の帰り以来。20年以上この道を歩いていませんから、ほとんど記憶に残っていません。松浦本に「日原渓流釣場でタクシーを降ろされた」とありますが、この渓流釣場のところに「車両通行止め 警視庁」の立て札があります。ただ、ゲートもなくて、実際この日この先で複数台の車に追い越されました。

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(タクシーだと、ここで降ろされるようです)

 

 追い抜かれたせいではないですが、八丁橋までは、久しぶりだったせいでしょう、長く感じました。さすがに八丁橋の先はゲートが閉じられていて、天祖山を指す指導標のあたりにマイカーが数台駐車しています。オロセ尾根の取付の木段前でさすがに疲れてしまったので、この先の急登に備え、テルモスのお茶で小休止。

 休憩後、登り始めてみると、松浦本にある作業道、これが、道型もはっきりしていて、ほどよい傾斜、その割には高度をぐんぐん稼いでくれる感じで、下手な登山道よりずっと好い感じです。

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(植林帯をこなすと自然林となって…)

 最初は植林帯ですが、1000mあたりから自然林となって、紅葉も楽しめる↑のが素敵です。 「火気注意」の丸いプレートがなかなか見つからなかったので、ピンクのテープもあるし、と尾根通しに行くことにしましたが、その先で再び交差した作業道を少したどると「火気に注意 東京都水道局水源林事務所」の黄色い丸プレートが見つかりました。

 ちょうど、そのあたりから次の休憩地、1330小ピークあたりまでがこの日のオロセ尾根の紅葉の見頃になっていた感じで、赤、橙、黄色、緑のグラデーションが陽の光に輝き、ひときわ光彩を放っていた感じでした。

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(見上げるたび、ため息が出るほどの紅葉…)

 

 通常500mの標高差を一時間ちょいで登るというのは、私には少々無理なペースなのですが、作業道の歩きやすさと紅葉に助けられて(特に意識してペースを上げたわけでもないのに)、登れてしまったようでした。

 1330mの小ピークは地形図ではわかりにくいと思いますが、小ピークからは必ず支尾根が派生しているわけで、実際南西に派生している尾根がここではオロセ尾根より目立つ格好になっており、下りにとる際は気をつけなければいけない場所です。

 1330から篶坂ノ丸までの百メートル余の標高差も錦繍に包まれながら登る快感で、ほとんど苦になりません。水源林の森はやはり紅葉が素晴らしい、そんな思いを新たにしてタワ尾根に到着です。

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(篶坂ノ丸への登りも傾斜が苦にならないほど…)

 

 篶坂ノ丸に着いたのは10時前。往復しても1時間ちょっとだろうからとの目算が立ちましたので、ウトウノ頭を目指します。ここから高度を上げても紅葉は終わっているだろうから、あまり意味はないのでは、と思うかも知れませんが、やはりあの山名標を、実物を目にしたい(笑)という、ほとんどそれだけの理由で行ってきました。

 地形図の1443からウトウノ頭の肩とも言える1550mまでの急登は地形図を見てわかっていました。しかし、この1550m地点に上がったところに変なロープが張ってあって、何だろう?と思っていたのですが、これは戻って篶坂ノ丸から下るところにも同じようなものが張ってあって、そこで意味がわかりましたので後述しますが、ともかく、この1550から先が結構大変な道のりでした。

 地形図で見ると、ほとんど平面みたいな広い尾根を少し上がれば三角点の1587.9に着ける感じに見えたのですが、結構やせた尾根で岩場もあり、それがちょっと意外でした。着いてみれば、三角点のそばの立木に例の山名標識があって、山頂には誰もいなかったので、テルモスのお茶で一休みしてから下ることにしました。

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 山頂からは、樹林越しですが、(おそらく)雲取山や芋木のドッケ、それに手前に天祖山の痛々しい姿も見えていましたが、展望を楽しむという雰囲気ではなく、樹林に囲まれた山頂といった趣きです。

 来た道を戻って、篶坂ノ丸へ。おなかも空いてきたし、篶坂ノ丸の山頂は特にこれといった展望があるわけでもないし、ということで、篶坂ノ丸手前(おそらく1443と1456の鞍部からちょっと上がったあたり?)が陽当たりも好く、和めそうな雰囲気だったので、お湯を沸かしてゆっくりランチタイムにしました。

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(ランチ場所)

 

 休憩後はタワ尾根の下りです。人も結構入っているし、赤破線がエアリアに入っていることもあって、余り不安はありませんでしたが、得てしてそういう慢心は、間違いをおかしやすいもの…。篶坂ノ丸を過ぎ、ハイカーに挨拶してまもなく、1430m地点で、1550m地点でも見たロープを発見。これをコンパスで確認もせず、一瞬「右下に見える細い尾根に入り込まないで」というメッセージかと思ってしまいました。

 松浦本には「黄色テープを確認して右下に進む」と書かれていますが、十数年前の黄色テープが今もあるはずもなく、ここにはピンクテープがあって、その両サイドに「直角に」ロープが渡されているのです。この直角にというロープの張り方は上の1550もそうだったけれど、少しわかりにくい気が…。

 幸いすぐに松浦本の一節が思い出され、コンパスで方角を見ると、まさにその細い右下に見える尾根が目指すべき方向であることを確認。先ほど挨拶したハイカーがそちらに向かわれるのを見て、とにかくロープがなければ危うく間違いそうだったという事実に自分の未熟さを再認識させられました。

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(下るべき方角の尾根)

 

 1550と1430、どちらも地形図を「よくよく」見れば、ここが下りにとった場合に間違った方向に引き込まれやすい箇所の独特な形をしていることに気づきますが、この1430の方はかなり細かく見ないと気づきません。あそこを道なり(?)に下ってしまうと北東のきわめて急峻な支尾根に入り込んでしまうので本当に危険です。

 さて、そのミステイクを回避後はピンクテープと尾根に留意しながらの下りですが、紅葉を堪能できました。下部に行けば行くほどハイカーの数も増えて、皆さん、思い思いに紅葉を楽しまれ、頬が緩んでいるのがわかります。ちょうどお昼時に通過した金袋山ではランチ中のファミリーもいらっしゃったぐらいで、人気(ひとけ)のない山行とはいきませんが、この錦繍の森の山歩きに私自身大満足です。

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(金袋山から人形山への径でも…)

 

 人形山で、無事尾根下りができていることを確認して、ここでまたお茶休憩。松浦本には山名標はないと書かれていましたが、金袋山も人形山も複数の山名標が見つかりました。

 人形山で休憩中に、朝バスの車内でもらったバス時刻表を見ると、14:40にバスがあり、二時間以上あるし焦らずゆっくり行こうと腹が決まり、とりあえず、松浦本にもあった巨樹コースという東の尾根を下っていったのですが、巨樹コースの標識は見当たらず、ピンクテープがあるので、これに従って行けば…とたどっていくとまもなく尾根を外れて一石山の稜線方向に導かれます。

 エアリアの赤破線は一石山へ向かってトラバースのように描かれているので、そういうことか…、と思ったのですが、実際には一石山の尾根に立ってから10分ほどの下りで一石山に着きました。つまりだいぶ手前をトラバースする径だったというわけです。。。

 尾根に立ったところは植林で、これで紅葉狩りも終わりか…と思っていたのですが、再び自然林の森に…一石山の紅葉もなかなかのものですね。

 

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(一石山でもこんなに綺麗な紅葉が…)

 

 最後の最後まで紅葉を楽しませてくれてありがとう、という感じで、尾根の末端で今度はわかりやすいロープと小さな標識「日原→ この先急坂!歩行注意」で、本当に大変な急坂下り(笑)を何とか転倒せずに降りきるとベンチがあり、ここで下り疲れた足を足休め。

 最後は樹木に「くり」とか「ぶな」とか書かれたプレートが散見され、結構な下りをこなしながら、こっちから登ると、のっけから急登なんだなぁ…などと思いながら、何とか一石神社に着地。

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(一石神社で無事下山のお礼をして…)

 

 目の前の舗装道は日原鍾乳洞を訪れる観光客で結構な賑わい、たこ焼き屋さんが営業中でしたが、ビールはないというので、先へ進むと食堂のようなお店があって、ここでビールをゲット。

 東日原の「ほうじょうや」さんはもうやっていないので、ここしかないと400円もするレギュラー缶を二本も買って、一本は、その食堂で飲み干し、もう一本は30分ほど歩いたあとバス待ちの間にゴクゴク。 

 14:40のバスは、奥多摩で15:12分のホリデー快速に好い連絡ですが、私の場合はこれに乗ってもそのあとの青梅行きでも帰る時刻にほとんど変わりない…。ホリデー快速は座れないような感じだったので(実際には後ろの車両に空席があったようです)、何も都会に帰る疲れたハイカーの座席を奪うこともあるまい、と田舎暮らしのハイカーは12分後の普通電車で、帰りのお酒にはありつけないだろうと、ザックに忍ばせておいたワインのミニボトルを呑みながら帰途についたのでした。。。

 

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2020.11.03

【GW以来の不要不急の外出…青梅丘陵へ】

 

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(山というほどのところでもないけれど、山のお花も見られた)

【山行日】 2020年11月1日 (日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八高線某駅  - 08:20 拝島 (JR八高線)
拝島   08:27 - 08:44 青梅 (JR特別快速おくたま3号奥多摩行き)

「歩行」
青梅駅  08:50 - 09:58 矢倉台
矢倉台  10:15 - 11:05 三方山
三方山  11:10 - 12:25 雷電山
雷電山  14:10 - 14:56 軍畑駅

「鉄道」
軍畑 15:01 - 15:11 青梅 (JR青梅線 3分ほど遅延
青梅 15:12 - 15:45 立川 (JR青梅線  遅延
立川 15:49 - 中央線某駅 (JR中央線)

【地形図】 「武蔵御岳」

 

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 外出自粛要請したかと思えば、GO TOをアピール、その中で都民はウイルスの運び屋のように扱われ…と山を趣味とする人には苦難の日々でしたが、私の方はどちらかというと普段の山サボり癖の格好の言い訳が出来たような感じで、今年一年は棒に振って、無線に専念、とモールスの練習に励んでいたりしたのですが、やはり無線熱はいつも通り(笑)長続きしなくなってきました。

 そんな中、気分も塞ぎがちになって、ちょっとこのままだとメンタルの面でヤバいことになっちゃいそうな気もしてきまして、前週は小宮公園を約1年ぶりに再訪してみたのですが、昼過ぎから出掛けて、明るいうちに家にUターンしてしまいましたので、ウォーキングというほどのこともなく、記事はアップしませんでした。

 今回は、いちおう山という名前のついたところですし、行き帰りに公共交通機関も使用しましたので、こちらに奥多摩カテゴリーでアップすることにしました(帰りの軍畑駅は高水三山の登山口でもありますので…(笑))。

 雷電山は実はこのブログを始める2年前の2002年3月に登ったことがあります。確かアマチュア無線の免許を取って間もない頃のことで無線機を持って出掛けたのですが、軍畑から雷電山へ登ったはよかったものの、暴風と花粉症のピーク時で、鼻が詰まって苦しく、三方山から石神前分岐まで来たところでたまらずに退散することになりまして、今回はその時のリベンジ(青梅丘陵ほどのところにリベンジもなにも無いかも知れませんが)ということで、青梅駅から逆に歩くことにしました。

 久々の登山靴。。。家を出るとき何か忘れ物をしてる気がしていたのですが、それがプロトレック(時計)と気づいたのは、八高線某駅を目の前にして時刻を気にしたときのことでした(笑)。 しかし、今日のところは高度計が必要になる場面も無さそうですし、時計はデジカメにもついています。携帯にも時計が入っていますので、まぁ、いいか…と戻らずに、そのまま来た電車に乗って、拝島へ。拝島駅ではちょうどホリデー快速が入線するところで、これに乗って青梅まで行くことにしました。

 

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 車内はほぼ席は埋まっていて、山の話も聞こえてきます。皆さん結構山へ出掛けているのだなぁ…と、少し安心というか、嬉しい気持ちになりました。 

 青梅駅で下車して、東青梅方面へ戻るような感じでしばらく歩くと「鉄道公園・永山公園」の標識が見えて、左折して線路を橋で渡る感じになります。青梅鉄道公園は、その昔、小学生時代に遠足か社会科見学で訪れたことがあるはずなのですが、建物が随分小さい印象を今回受けました。たぶん、当時小学生だった私の目線からは建物が大きく見えたのでしょう。

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 青梅鉄道公園からハイキングコースが始まりますが、入口には案の定、コロナに関する標識があり、園内での飲食はしないようになどの注意書きもあります。最初はコンクリートの舗装道路を歩かされます。右脇に尾根に沿った土の径もあるにはあるのですがすぐにコンクリート道路に合流してしまうようです。

 まもなく、未舗装の林道のような感じの道になりますので、まぁ、ウォーミングアップみたいなものと観念して、舗装道を歩く方が好いのでしょう。

で、この先、最初の休憩地点とした矢倉台まで4つの休憩所が尾根の上にあるのですが、すべて上がってみたところ、第1休憩所は明るく展望も北東方面が開けていて好印象でした。(おそらくですが、無線をやるにもここが一番電波が飛ぶ感じがしました。)空気が澄んでいれば筑波山も見えるらしいのですが、この日は前日ほど空気の透明度が無い感じで見ることは出来ませんでした。

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(第1展望台から筑波山方面を望む)

 

 第2、第3休憩所よりは展望のある第4休憩所を過ぎてしばらくで矢倉台です。その名のとおり、この先の辛垣城(からかいじょう)を守るためにここに櫓を設置していたと言うことらしく、現在でも東の方に少し展望があります。立派な屋根の東屋とベンチがあり、ここでひと息入れることにしました。

 休憩後、18年前にも登った三角点のある三方山を目指します。道は山径らしくなってきますが、残念ながら植林も多く、それほど楽しい道のりとは言えません。たまに山のお花も見かけて、それが少し慰めになる感じです。

 

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(9ヶ月ぶりの三角点タッチ)

 少しずつ傾斜が急になってきて、三方山への登りはそこそこの登りになります。しかし、三方山の標識は小さく目立たないためか、皆さんこの山頂へは上がって来ず、巻き径をそのまま直進するようです。5分ほど山頂にいてお茶も飲んでいたのですが、話し声は聞こえたものの、山頂は私一人だけでした。もっとも、三角点があるものの、まったく展望も無く、面白味の無い山頂で、上がってくる価値もそれほど無いかも知れません。ただ、私にとっては、2月2日以来約9ヶ月ぶりの三角点タッチでしたので、それなりの意味はありました(笑)。
 
 三方山から10分ほどのところに「ノスゾウ峠」の標識が見つかりますが、ここはもちろん、名郷峠とは違います。おそらくすぐ北まで伸びている林道に下りる道ではないかと推測していますが「成木八丁目バス停」との標識もあります(しかしながらこの方面のバスは夕方は数えるほどしか無いと記憶しています)。

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 その先は「企業の森・ネットトヨタ多摩」の標識や「共生・協働の森(成木)」等の標識が現れますが、自然林が保護されているというということではなくて、スギやヒノキの他に広葉樹も植樹したということのようです。実際、スギヒノキの植林が目につきました。

 送電鉄塔の先でそれほど下ったという感じも無く名郷峠。御神水という標識があって何本ものペットボトルが置かれていました。石で築いた塚の上に祠があり小さな鳥居もあります。無病息災を祈って手を合わせました。

 

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 辛垣城跡への登りがこの日の最高の急登だった気がします。入口に急坂と表示され、500m先で本道と合流するとあります。眺めも無く、城跡とわかるのはほんのわずかな痕跡だけですので、無理して登らずに巻いてしまってもいいような気もします。

 城跡の先で「辛垣山456.8m」の標識が見つかりますが、ここは三角点があるわけでも無さそうで、私の手持ちの地形図にも記号はありません。城跡から大きく下って大きく登り返します。登り切ったところにある標識は来た方向を指して「辛垣城跡・青梅駅」、左手の進行方向を指して「軍畑駅・榎峠」とあるので、ここが雷電山?と勘違いしてしまうかも知れませんが、指導標をよく見ると「←雷電山15分」という可愛らしい標識が見つかり、まだ先だとわかります。このあたりは地形図のような登山道とはなっていません(雷電山の先も地形図破線とは異なります)し、進む方角もハテナ?な感じになるかも知れません。

 

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(小さな標識に雷電山はこの先と書かれています)

 10分強で雷電山に到着。12:30近い時間ですが、誰もおらず、この隙に…と無線機を取り出し430をワッチすると記念局がCQを出していたので、とりあえず一局交信。このまま他のバンドで運用してしまおうか…とも思ったのですが、ハイカーが上がってきたので、この狭い山頂ではちょっとなぁ、という感じで自重。おにぎりタイムにしてのんびり休憩することにしました。

 ゆっくりランチタイムとしてお茶を沸かしたりしているうちに、再び無人になったので、1200をワッチ。すぐに交信できたのですが、あと2局でアワードなので、CQを自分で出してすぐに済ませるつもりが、結構呼ばれてしまって話も弾み、計6局交信したところで、時間も14:00過ぎだしということで下山することに。。。

 

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(植林の急坂を下山)

 榎峠までの登山道はこんなに急だったっけ?というぐらい急な階段状の径が続きましたが、ゆっくり下ってもそれほど長くもなく、すぐに車道に着く感じでした。あとは車道を軍畑駅まで歩くだけ。時刻は調べてこなかったのですが、軍畑駅にはほぼ、ドンピシャで着く形になってしまい、トイレに行く暇も無いか…と思ったのですが、アナウンスで5分ほど遅れていると判り、トイレに寄ってから駅前の酒屋さんでビールを調達することも出来ました。

 やって来た青梅行きは4両編成で立ち客も出るほどの満員状態。しかし青梅駅では乗換乗車してから、前の方の車両に移れば、ガラガラの状態、というのは、もう何年も青梅線を利用していてよくわかっていますから、ガラガラの3両目でビールを空けてのんびり帰途に着いたのでした。

 

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2020.02.09

【また無線で…大岳山から御岳山】 山バス情報181

 

Otake_mitake0076 (この日も山頂からは秀麗な富士が見られた)

 

【山行日】 2020年02月02日 (日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 05:29 立川    (JR中央線各駅停車)
立川 05:44 - 06:14 武蔵五日市 (JR武蔵五日市線)

「バス」

武蔵五日市駅 06:33 - 06:59 白倉 (西東京バス 546円:ICカード)

 

「歩行」
白倉バス停 07:10 - 08:25 尾根末端ベンチ
ベンチ   08:35 - 09:15 白倉分岐先ベンチ
ベンチ   09:25 - 09:50 大岳山
  無線運用 + ランチ
大岳山  11:40 - 12:40 鍋割山
鍋割山  12:50 - 13:05 奥の院
奥の院  13:10 - 14:00 長尾平展望台 
  無線運用
展望台 15:00 - 15:28 ケーブル駅 (御岳神社参拝!経由)

「ケーブル」
御岳山駅 15:30 - 15:36 滝本駅 (京王電鉄 御岳登山鉄道 600円:ICカード可)

「歩行」
ケーブル滝本駅 15:45 - 16:23 JR御嶽駅

「鉄道」

御嶽 16:37 - 17:22 立川 (JR特別快速ホリデー快速おくたま4号・東京行)

【地形図】 「五日市」 「武蔵御岳」

 

Otake_mitake0022 (白倉から登るのは21年ぶり)

 本当は、このコースは、正月早々に初詣をかねて歩きたいと思っていたのですが、2月になってしまいました。前回もふれたSOTA選定の山ということで、選んだのですが、やはり、この山は表参道と言っていい白倉(しらくら)から登ってこそ。。。 大岳山から先は小学校以来、実は足を踏み入れていなかった御岳山へプチ縦走することに。

 せっかく一番バスに乗れるので、バスに合わせて電車に乗るのですが、八高線は乗り継ぎがうまくいかないため、立川回り。立川では一本早めの電車で行っても、五日市線はスタンバイしていてくれますので、ドアボタンを使って暖かい車内で出発を待つことが出来るのはありがたいです。

 しかし武蔵五日市駅では、数馬行きは連絡がまぁまぁよいのですが、藤倉行きとなると20分近くも待ち時間があり、駅直結のコンビニNEWDAYSは06:30が開店時間とあって、この時期は少々つらいバス待ちになりました。駅から少し離れたところにセブンイレブンがあるのに出発直前まで気づかなかったのです。。。次回からはそちらに移動して時間つぶしをしようと思いつつ、やって来たバスに乗り込みます。(なお、藤倉行きのバスは06:30の払沢の滝行きが発車したあと、ほぼ時刻ギリギリにならないとやって来ません)。

 バスの乗客は私ひとりだけ。貸し切りは久しぶりのこと、と思っていたら、途中の停留所で一人二人と乗り込んできて、これが二人とも山の格好。おまけに私を含め三人が三人とも白倉で下車(笑)。お互いちょっと照れくさそうに準備を始め、追い抜かれるのは明白と、お二人の山慣れた様子から推測した私は、一番最後の出発にすべく、柔軟に時間をかけます。

 

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(白倉バス停前のお店も健在)

 白倉ルートは2014年の正月に下山に使っていますが、登りに使うのは前世紀以来。21年ぶりです。下りに使ったのが六年前なので、そこそこ記憶に残っていますから、まずは大嶽神社で少々時間をかけて今年一年の山の安全を祈念したあと、山径に入ります。

 見覚えのある庚申塚のある鳥居をくぐり、植林とはいえ明るい径を、焦らずゆっくりと歩幅を狭めに心懸けながら、登っていきます。丁目石もありますが、二丁目からいきなり飛んで六丁目になったりで、これを励みにするのはやめておいた方が好いかも知れません。確か下りで1時間もかからないところ=尾根の末端部分に丸太を横にしただけの展望のよいベンチがあったはずで、途中で上着を脱ぐために足を止めた以外は、尾根末端にあるこのベンチまで、休憩無しで登ってみました。私の足で1時間と15分ほど。普通の人であれば、小一時間で到着するのではないでしょうか。

 

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(丸太ベンチからの富士山)

 上がる少し前からも見えていましたが、ここからは今日のように天気が好ければ富士山が見えます。ただ、ここからの富士はまだ標高が十分でないため、手前の山に裾野は隠されていて、見えるのは七、八合目から上の雪の部分(白)だけです。
   
 時刻はまだ8時半過。、テルモスのお茶でひと息入れたら、のろのろと腰を上げて上を目指します。既に標高800mあたりなので、半分ほどは登った勘定です。馬頭刈尾根の白倉分岐は1066mとあるように、1時間かからずに分岐に行けるだろうとは思っていましたが、40分ほどで分岐先のベンチに到着してしまいました。途中900mを過ぎたあたりから、ところどころ雪を見ましたが足を取られる心配は無用のものばかりでした。

 ただ、馬頭刈尾根の白倉分岐地点の指導標は左を指して、「←御前山 鋸山」とだけあるのは少々不親切な気がします。このコースで大岳山を目指す人は一瞬「道を間違えたか?」と思ってしまうのではないでしょうか。なお、「大岳鍾乳洞方面への道は通行不可」との標識がかけられていました。

 

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(大岳鍾乳洞方面通行不可の掲示は親切だが…)

 白倉分岐先のベンチでは、富士山がよく見えています。ここからですと、青い部分も見えて、とても美しい。ベンチでまたまったりしていると、朝のバスで一緒だった一人が早くも大岳山の方から降りてきました。やっぱり…という感じで、最後尾で出発は正解でした。

Otake_mitake0058 (白倉分岐先のベンチからの富士山)

 

 時刻は9時半前。あと標高差にして200mほど。のんびり登っても10時過ぎには着けるだろうと思うと気が楽です。ここで前から気になっていたのが、最近のエアリアには赤実線で記されている大岳神社を経由しない尾根直登ルート。ここがそうだろうと見当を付けて登っていくと、結構きつい傾斜で、少し薮っぽいところもありますが、凍結も無くむしろ大岳神社を経由する径より歩きやすい印象で、実際想像以上に早く山頂に着いてしまいました。

 

Otake_mitake0068 (大岳山山頂 空気が澄んでいて相模湾まで見えた)
 
 山頂は、相変わらず人気の山らしく、10時前だというのに既に登山者が数人。少しためらいましたが、登山者が少ないうちにノルマの交信4つを済ませてしまおうと、すぐに1200MHzでCQ(呼びかけ)を出しますが、最初の応答以後、なかなか応答がありません。これで時間を食ってしまって、結局、430MHzに降りていって、他局のCQにこちらが応答する形で、なんとか4局交信を達成。1時間以上が経過していて、11時過ぎということで(笑)、冷え切った足先がつらいなぁ…という感じでお昼ごはんにしました。

 お湯を沸かしておむすびを平らげましたが、陽差しがあっても足もとの積雪で足先はまだ冷たいまま。阿呆なことやっているよな…という感じで、荷物をまとめて大岳神社の方へと下っていきます。この冬の暖かさや登ってきたときの感じから、アイゼンは要らないだろうと思っていたのですが、神社の上のトラバースあたりはカチンカチンに凍っている箇所があって、慎重に通過すれば…というつもりだったのですが、ステン!と勢いよく滑ってしまって、ごそごそと登山道の中途でアイゼンを着けることに。。。

 

Otake_mitake0078 (登るときにお詣りしておくべきでした…)

 

 登りでに神社をスルーしてしまった罰が当たったかな、あのルートは罰当たりルートと名付けるべきか…などと考えながら降りて行き、神社でお詫びのお詣りをしたのですが、雪が無くなったためアイゼンをはずして、歩いていたところ、途中、何でもなさそうな箇所(実際は落ち葉の下が凍結していた)で再度転倒して、今度は手のひらを思い切り岩にぶつけて出血してしまいました。

 幸い「滑落注意、谷側でなく山側を歩きましょう」の注意書きを見たばかりだったため、滑落はしませんでしたし、骨折にも至りませんでしたが、見ていなかったら、もう少し大きな事故に繋がったかも知れません。友人に市街の凍結した道で転倒して手首を複雑骨折してしまった人がいたのを思い起こし、もうこの歳なのだから注意するにこしたことはないと改めて思いました。

 

Otake_mitake0082 (鍋割山への径はこんな素敵な尾根径もある)

 トラバースが終わり尾根に乗ると、そこは雪ひとつ見られない明るい日向のポカポカ径で、左手と左肘が痛いのを除けば本当に快適です。鍋割山と巻き径の分岐も迷うことなく尾根径の鍋割山を目指します。大岳神社からほとんどすれ違う人もいなかったので、誰もいないだろうと思っていたのですが、鍋割山は先客がお一人。真っ直ぐ直進するとそこは鍋割山の北尾根に当たる箇所(『静かなる尾根歩き』には鍋割尾根と記載)で登山道ではありませんの表示。

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 私もバリハイルートを歩くので、こんなことを言えた義理ではありませんが、この明瞭な踏み跡は、ちょっと考え物かなと思いました。表示がなければ鍋割山山頂の指導標を見落とした登山者はこのままここを下ってしまってしまってもまったく不思議ではないな、と思いながら、その標識の前あたりで、お茶とバウムクーヘンのティータイムにしました。

 時刻はまだ13時前。誰もいなくなった鍋割山山頂に戻り、指導標に従って奥の院を目指します。ところどころ、雪のある箇所になると、もう転びたくないので(笑)、いちいちアイゼンを履き直して通過。奥の院峰には誰もおらず、登り返しで息も上がったため、座ってひと息入れます。陽当たりも好く足もとに積雪もないのでホッと出来ます。

 

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 奥の院峰からは結構な下りですが、御岳神社方面から登ってくる人たちに道を譲りながらのゆったり下りで無事通過。長尾平の分岐に着けば、もうそこはほぼ観光地です。

 時刻はまだ14時前なので、長尾平の展望台というところに行ってみると、都心方面が開けた展望台で、ここは無線家なら誰でも電波を出してみたい誘惑にかられる風景が広がっているうえ、奥の方には誰もいません。陽当たりの好いベンチに座って、1200MHzでCQを出してみたところ、これが思いもかけない呼ばれようで、次から次に交信が続いてしまい、日が傾いて陽当たりがなくなってくるまで1時間8局と交信してしまうことに。。。最後は「すみません、下山させて下さい」と断って送信を中止することになってしまいました。

 

Otake_mitake0109 (ついつい電波を出してみたくなってしまう場所)

 

 ブランク後2回目の山ですし、もうだいぶ遅くなってしまったこともあり、今日のところはケーブルで下山してみようと御岳神社で最後のお詣りをしてから、ケーブル駅へ。滝本駅行きのケーブル(下り)は間もなく発車ですのアナウンスがあって、たしかICカード可能だったはずと尋ねてみると、ここにタッチして下さいと言われて、タッチと入れ替えにチケットを渡されました。
 
 御岳山自体小学校以来ですが、御岳ケーブル利用も小学生の時以来。たった6分間の乗車で、しかも下り利用でしたが、なんだか妙にワクワクしてしまいました(笑)。

 

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 滝本駅からケーブルのバス停は少し離れているのですね。そして、せっかくドンピシャで乗ったケーブルですがバスは16時まで無いと判ったこともあって、ここは御嶽駅まで歩くことに。。。そんなケチをするならケーブルに乗るのをやめればいいのに、と思うかも知れませんが、ちょっと見ておきたい場所もあったのです。

 それは、七年ほど前に丸坊主にされていた、あの御嶽駅からも見える山がどうなったのかです。

 

Otake_mitake0135 (見事に植林され直して、すくすくと育っていました)

 

 結局、やっぱりというのが感想で、新たに植林し直されていました。花粉対策事業ということですが、あのときコメントでも書いたような花粉の少ないスギ(ヒノキ)ということなのでしょうか。あの木々がどのように利用されたのか判りませんし、山主さんの都合もあるとは思いますが、少々残念な気持ちで御嶽駅へと向かいました。

 御嶽駅では目の前で16:21発が行ってしまったところで、次は37分のホリデー快速。こりゃ座れないだろうなと、覚悟していたのですが、意外にも車内はガラガラに近く、余裕で席を確保。立川で一旦下車して、ちょっと気になっていた捜し物をし、そのあと かつや で割引キャンペーン中のロースカツ定食を食して帰途に着きました。

 

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2018.09.24

【乗りバス?…松姫峠~鶴寝山~小菅の湯】 山バス情報172

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(大ダワから小菅へ向かう径…広葉樹の森は本当に美しい)

【山行日】 2018年09月23日(日)

【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
中央線某駅 - 07:31 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 07:47 - 08:08 上野原 (JR中央線各駅停車)

「バス」
上野原駅南口 08:32 - 10:19 松姫峠 (富士急山梨バス 1430円)

「歩行」
松姫峠バス停 10:25 - 10:50 鶴寝山
鶴寝山    11:00 - 12:05 大ダワ
大ダワ    12:25 - 13:10 モロクボ平
モロクボ平  13:15 - 14:10 小菅の湯

「温泉」
小菅の湯 14:10 - 14:40 (570円:割引券提示)

「バス」
小菅の湯 14:41 - 15:33 猿橋駅 (富士急山梨バス 1030円)

「鉄道」
猿橋 15:51 - 16:30 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 16:31 - 中央線某駅  (JR中央特快東京行き)

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(大マテイへの登りで…栽培地かと思うほどのトリカブト群生)

 18きっぷも使い切れず、うわごとのように口にしていた北アルプス行きも敢行できず、いつの間にか短い夏は終わってしまいました(笑)が、気がつけば前回山行からひと月以上経過していて、まだ左足の脹ら脛に違和感が残るものの、どこか軽く歩いておきたい、ということで、ひねり出したのが、まだ乗ったのことのない松姫峠の上まで行くバスの完全乗車で軽い山行というもの。

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(上野原発のバスは南口からになった…エレベーターで3階から降りる)

 9月なので、まだバスは混まないだろう(貸し切りかも?)という予想は外れて、なんと08:14発の鶴峠行きのバスは2台目の増便も満員御礼の盛況ぶり。32分発の松姫峠行きも座席はほぼ埋まっての出発でした。

 大勢いた乗客も鶴峠を過ぎれば私を含め3名だけ。小菅の湯で一人降りて、終点まで乗車は2名。その1人も奈良倉山方面へと歩いて行ったので、これは静かな山歩きかと鈴をつけてのスタートでしたが、駐車場にたくさん停まっていたマイカーが示すごとく、ここはこのシーズンちょうどキノコ取りの人たちの人気スポットらしく、ビニール袋にたくさん収穫物を詰め込んだ人たちに結構会いました。

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(松姫峠:転回場所確保のため、右手にロープを張って一般車の駐車スペースにされないようにしている)

 標高1250mからのスタートですから1368mの鶴寝山までは登りと言うほどのこともない、緩やかな道のり。しかし林相はとても良く、もう少ししたら紅葉が結構綺麗なのではないでしょうか。栗がたくさん落ちていたので、プーさんとの遭遇も心配になりますが、この日はこれだけ人が入っていればまず大丈夫というぐらいの人出でした。

 鶴寝山山頂には「関東の富士見百景」の表示がありますが、この日はすぐ近くの小金沢連嶺に部厚い雲がかかっていて、富士山の手前に見えるであろう雁ヶ腹摺山の楢の木尾根もガスがかかり、富士山は待っていても望めない様子。しかし、このあと、大マテイまでの1時間弱に都合の好さそうな休憩場所もありそうにないと判断して、誰もいないのを幸いにベンチで水分補給がてら休憩を取りました。

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(鶴寝山山頂より…大菩薩方面は部厚い雲に覆われていた)

 鶴寝山をあとにしばらくで「日向みち」と「巨樹のみち」の分岐がありますが、ここはどちらをとっても同じようなものです。実際二つの登山道は近接していて、ところどころで出会う登山者と違う径を歩いているのに挨拶を交わせるぐらいです。
私は途中の派生する尾根の様子を知りたかったので日向みちを選びましたが、尾根筋の巨樹の径の方が展望が良いと言うわけでは少なくともなさそうでした。

 あまりお花はなかったのですが、この径、キノコだけでなく木の実が結構見つかりました。この大きなやつはホオノキの実でしょうか。何度も見かけました。

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 こっちはヤマボウシ?

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 ダイキリ尾根を乗っ越してしばらくで右手に上がる大マテイへの径が分岐しています。指導標もありますので見逃すこともないと思いますが、トリカブトの大群落を過ぎたあたりから少しずつ径が不明瞭になる感じでした。
 人もいないだろうから大マテイでお昼にしようかな…と考えていたのですが、時間がちょうどお昼時ということもあって、団体さんが先客。そのまま山頂は通過して大ダワへと降りていきます。

 大ダワまでは未踏区域だったのですが、大ダワ(棚倉小屋跡)は、もう何度も訪れており、休憩するにはそちらの方がむしろ好ましいことを知っていました。

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(大ダワ:棚倉小屋跡)

 着いた大ダワには若い感じの良いカップルがひと組だけでしたので、こちらでお昼ごはんにします。

 昼食中に、ああ、テントで出掛けなくて良かったと気づいたことがありました。テントや寝袋のチェックはしておいたのですが、なんとガスコンロに不具合が…。しばらく暑い日が続いたので気づかなかったのですが、カセットにコンロがねじ込めなくなっていました。これでは、お湯を沸かすことも出来ず、キャンプ場で冷たいごはんを水で流し込むしかありませんでした(苦笑)。
 
 この日は暑いぐらいでしたので支障なくお昼ごはんを済ませることが出来、小菅の湯へと向かいます。ところどころ、気の早い葉っぱがうっすら色づいていたりしましたが、全体としては緑色のままで、紅葉はまだ先といった印象。それにしてもこの径はずっと広葉樹が続くせいか、いつも歩いていて気分が好くなります。

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(ほんのり色づいたところもあったが…)

 大ダワから30分もかからずに右手に小菅の湯へと降りる分岐が現れますが、こちらは前回下っているので、今回はモロクボ平の分岐で田元方面へ行って、その先の分岐で小菅の湯に降りることにします。

 モロクボ平でこの先の急坂下りに備えて、少し足休めをしてから、田元方面へと下っていきます。田元と小菅の湯の分岐で右折、その後はエアリアに書かれている通り、ジグザグにどんどん高度を落とす下りです。モロクボ平以降はずっと樹の名前が書かれたプレートが散見されますので、これを見ながら樹の名前と姿を少しずつ覚えていくのも好いかも知れません。いずれにせよ、12年前に歩いているのですが、ほとんど記憶に残っていませんでした。


 かなり下ったところで、結構な倒木があり、そのすぐ先で林業用と思われる小屋を見て、この辺りからはほとんど植林帯となります。下りきれば、やや薮っぽい感じの草地に降り立ち、美味しそうな野いちごがみつかり、カワラノギク(?)、ツリフネソウ、それに登山口でも見かけたゲンノショウコが咲いていました。

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(ゲンノショウコ)

 小菅の湯に着いたのは、14時過ぎ。奥多摩行きのバスも大月行きのバスも30分以上あとなので、行きのバスでもらった温泉の割引券を使って少しだけ割安に汗を流してから帰ることに。

 お風呂から上がって乗ったのは、奥多摩行きではなく大月行きのバス。松姫トンネルや深城ダムのあたりを見てみたかったので、あえて数分だけ先に発車するこちらに乗ってみたのですが、やはりというか、予想通り、猿橋からの上り列車は激混み。久々に高尾まで立たされました(笑)。

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2018.05.06

【真名井北稜でシロヤシオ見物】 山バス情報168


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【山行日】 2018年05月05日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八高線某駅 - 05:29 拝島 (JR八高線)
拝島 05:46 - 06:04 青梅 (JR青梅線)
青梅 06:05 - 06:34 川井 (JR青梅線)

「バス」
川井駅 06:39 - 06:47 上日向 (西東京バス 227円:ICカード)

「歩行」
上日向バス停 07:00 - 08:10 720付近伐採地
伐採地    08:20 - 08:53 920付近急登手前
急登手前   09:00 - 09:55 1168(雁掛ノ峰の表示)
1168   10:05 - 11:25 川苔山
川苔山    12:00 - 13:10 百尋ノ滝
百尋の滝   13:20 - 14:00 細倉橋
細倉橋    14:10 - 14:40 川乗橋バス停

「バス」
川乗橋  15:02 - 15:22 奥多摩駅 (西東京バス 258円:ICカード)

「鉄道」
奥多摩駅 15:36 - 16:23 青梅 (JR青梅線)
青梅   16:30 - 16:47 拝島 (JR青梅線)
拝島   17:00 - 八高線某駅  (JR八高線)

【地形図】 「原市場」 「武蔵日原」

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(川苔山直下では蕾も見られ、トウゴクとの競演が美しかった)


 今年の春のお花は二週間早いというkomadoさんの指摘通りで、シロヤシオが畦ヶ丸でもう咲いているというcyu2さんのレポを読み、私も久しぶりにシロヤシオを見に行こうと思い、いくつかプランを考え、最終的に選んだのが、5年前に一度訪れたことのある真名井北稜。

 5年前と違い、今は川井発の一番バスを使えるので、GWとはいえ、行きの混雑は避けられるだろうという予想通り、川井駅から清東橋行きのバスに乗ったのは私ともう一人の登山者だけ。 上日向で途中下車は私一人だけで、GWの奥多摩にもかかわらず、一人旅が確定です。

 バリエーションルートですが、さすがに一度歩いたことのあるコースですから、取り付きも迷うことなく見つかり、熊鈴を取り出して、植林の急傾斜をゆっくりと登っていきます。ガクウツギがたくさん咲いていました。

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 20分ほどで尾根に乗り、方角(北西)を念のためコンパスで確かめてから、尾根筋につけられた踏み跡を辿ります。踏み跡は、時々あるどうでもよいようなコブを上手に巻いてくれていますので、尾根にあまり拘泥せずにしばらくはこの踏み跡を辿っていきます。

 最初の送電鉄塔を過ぎたあたりから、自然林が多くなってきて、みずみずしい緑色が綺麗です。が、このあたりから、何度か野生動物のにおいが漂うことがあり、静かな山歩き特有の緊張感に包まれます。前回休憩を取った710ピークは本当に美しい場所で、今回もここでひと休みとも考えたのですが、710直前にも例のにおいを嗅ぐことになってしまい、今回はその先に展望のよい伐採地があることが判っていましたので、そちらで最初の休憩を取ることにしました。

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(休憩地点付近から赤杭尾根・中央はエビ小屋山か)

 休憩地に選んだのは、赤杭尾根が一望できる場所でヤマツツジが咲いてくれていました。丸太をベンチ代わりにして水分補給。しばらくぼんやりしたかったのですが、大嫌いなスズメバチが現れて、短時間で退散(笑)。日射しが強くシャツ1枚になって登りをこなしていきます。
 伐採されてから年月が経過しているためでしょうか、カヤトが伸び放題になっています。

 急な登りをこなして870mの平坦な尾根になると、周囲は自然林100%の美しい雑木の森。新緑の森をときおりヤマツツジの朱色が彩りを添えてくれて、楽しい道のりです。が、そんな楽しい道のりも見覚えのある急登開始地点の手前、45号鉄塔と43号鉄塔を示すポールがある場所に到着で終了です。前回同様、ここでひと息入れてからこの先の急登をこなします。

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 アクエリアスを空にして、急登に取りかかります。ここで今までの巡視路とは離れて、急斜面を直登し、樹に捕まりながらよじ登っていけば、1002地点です。前回は確かなかったと思われる「新蔵指ノ丸」の木の標識が架かっています。
 と、地面になんとシロヤシオの花びらがたくさん散りばめられています。

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(1000mで散り始めていた)

 ここにシロヤシオがあると言うことすら知りませんでしたが、それよりも驚いたのは、既にこの標高1000mで散ってしまっていると言うことです。上を見ると確かにまだ花は咲き残っていますが、蕾はひとつもなく、花びらの周りが既に変色し始めていて、この高度では既に終盤とは…。

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(花付は良くなく、1000m付近で、はや終盤)

 ここから先は、花付が悪いとは言え、シロヤシオが見つかるたびに足を止めて撮影しつつ、という行程ですので、かなりのノンビリペースになります。おそらく、次の1168ピーク(「雁掛ノ峰」の木板標識がありました)まで普通に歩けば30分ほどだと思いますが、一時間弱かかっていました。

 1168の先も、一般登山道に突き当たるまで、断続的にシロヤシオが現れはしますが、数本の例外を除けば、どれも花付はよくありませんでした。中には明らかにシロヤシオの木と判る樹でも、ひとつも花をつけていないものも見つかったぐらいです。
 アカヤシオに至っては時折その樹だけで判別できたものでも、花びらのひとつさえ見つからず、完全に終わってしまっていました。

 トウゴクミツバツツジやヤマツツジも咲いていましたが、やはり目当てのシロは今が盛りと思われる1200m付近でも花付が今ひとつで、今年は裏年との印象です。

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(ひとり爆咲きの樹もあったが…)


 救いは、数本の爆咲きの樹が見つかった↑のと、時折現れるトウゴクとの競演が見られたことでしょうか。一般登山道に出ると、登山道脇にもシロヤシオの樹が見つかりましたし、川苔山直下はまだ蕾も見つかり、トウゴクとの競演も見られましたので、堪能とはいきませんでしたが、まぁ、逢えたのだから…と一定の満足はできました。

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(一般登山道に出たところのシロは比較的花付も良かった)

 一般登山道に入るとさすがにGWだけあって、次々に登山者とすれ違い、山頂直下のトウゴク競演地帯の意外な花付きの良さに頬を緩めつつ最後の坂道をこなすと、山頂はたくさんの登山者で賑わっていました。山頂着は11時半前。川苔山山頂でお昼ごはんにしました。

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(川苔山山頂直下の競演地帯は状態も良かった)

 のんある気分を飲み干し、お茶を沸かしておにぎりをほおばりましたが、今まで静かな道を歩いてきた身には、人出の多い山頂はあまり長居できず、川乗橋のバス時刻とコースタイムを考えて、12時に山頂を出れば、15時過ぎのバスにちょうど好さそうと、正午前に山頂をあとに。

 川乗橋ルートは山を始めたばかりの夏の暑い時期に登りにとったことがあるのですが、その時は、(スタミナにも心にも)余裕がなくて、百尋の滝には降りずに、遠くからその滝の姿を見ただけでした。ですので、今回は滝壺付近まで降りて、その迫力を確かめたいとの思いもあったのです。

 足毛岩の方へ直接下る道は急傾斜で、距離も長いので、一旦戻る形で反時計回りに百尋の滝を目指します。予想通り、まだまだ登ってくる登山者がたくさんいて、中には30人はゆうに超す大パーティも登ってきて、思いのほか沢沿いの花も少なく、たんたんと怪我をしないように降りていきます。

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 ほぼ、コースタイム通りの一時間強で百尋の滝。降りていくとさすがに涼しく、その大きな姿より、滝壺の水面を叩く水流の美しさに目が行きました。水分を補給してゆっくり休憩したら、一旦登り返す形で滝から出て、細倉橋へと下っていきます。

 クワガタソウ、ヒメウツギが見つかった程度でしたが、足にはほどよい疲れが出てきて、細倉橋に付く頃には、こんな山日和の日に、とにかく出掛けてきてよかった、との思いで心は満たされて、細倉橋から先の林道歩きも、黙々とこなして、川乗橋バス停へ。

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 バス停前では、臨時が出るバスのために、交通整理に携わる方もいて、GWともなると、本当に晴天の奥多摩は大変だなぁ…と。やってきたバスは計3台。それでも予想通りとは言え、川乗橋からは座れようはずもなく、奥多摩駅でも、15:27のホリデー快速は満席で、ひとつあとの青梅行き電車で帰途につきました。

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2018.01.17

【上成木行きバスに乗って…小沢峠から黒山・棒ノ嶺】 山バス情報166

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(黒山への登り…ここが一番美しく、静かだった)

【山行日】 2018年01月13日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八高線某駅 - 07:12 拝島  (JR八高線)
拝島 07:22 - 07:38 東青梅 (JR青梅線)

「バス」
東青梅駅北口バス停 07:48 - 08:20 上成木 (都営バス 390円)

「歩行」
上成木バス停 08:30 - 08:45 小沢峠(こさわとうげ)
小沢峠    08:55 - 09:40 600m付近ベンチ
ベンチ    09:50 - 10:25 760m圏峰ベンチ
760m圏峰 10:35 - 11:00 黒山
黒山     11:35 - 12:10 棒ノ折山
棒ノ嶺    12:20 - 13:10 林道交差点手前のベンチ
ベンチ    13:15 - 14:15 さわらびの湯

「温泉」
さわらびの湯 14:15 - 15:25 (クーポン提示 700円)

「バス」
さわらびの湯 15:36 - 16:12 東飯能駅バス停 (国際興業バス 618円)

「鉄道」
東飯能 16:36 - 八高線某駅

【地形図】 「原市場」

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(棒ノ嶺からの展望 谷川岳や上州武尊が見えていました)

 すみません、18きっぷを元旦に第3回まで使って、あと2回分残っていたのですが、使おうと思っていた3連休にお腹に来る風邪をひいてしまいまして、用意していた予定は山行以外も含め、やむなくキャンセル。幸いにも3回でじゅうぶん元は取れていたのですが、使い切れずに期限を迎えてしまい残念です。やはり余裕を持って期限が来る前に使い切るようにしないとダメですね。

 体調も回復してきましたので、天気の好いこの週末は、かねてから温めていた計画を実行に移すことに。。。それが今回の棒ノ折山以東の都県界尾根を歩くというもの。

 で、上成木の都バスですが、上成木からのバスを帰りに使うことが非常に難しくなってしまった現在(上成木発11時台の次は18時まで無い!)、冬季、登山者がこのバスを利用できるのは実質的に朝だけということで、行きのアプローチに使うしかありません。

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          (上成木バス停時刻表 クリック拡大可)

 そして、上成木行きのバスですが、平日、土曜、日曜で、微妙に時刻が違っていますので、要注意なのと、東青梅でバス停の位置を探すのが結構難しいので、予めGoogleマップの合成写真などを使って、バス停までのアプローチを予習しておいた方が好いかも知れません。実際私は乗換時間が10分あったにもかかわらず、東青梅駅北口バス停にたどり着くまで結構時間を費やしてしまい、少々焦りました(笑)。

 幸いというか、バスは青梅駅始発だった関係もあり、5分ほど遅れてやって来てくれたのでじゅうぶん間に合いましたが、時刻通り正確に来ていたら、逃していたかも知れません。バスは予想通り、私一人の貸し切り。都内を走っているあの普通の都バスの大きさですから、空気輸送は実にもったいないことです。路線存続のためにも皆様も是非このバスのご利用をご検討ください。

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(東青梅駅北口バス停時刻表 キ印 が上成木まで行きます)

 北小曽木を経由して一旦Uターンしてから53号線を上成木まで行きますが、ここまでよく都バスを通してくれているものです。おそらく民間だったらとっくに撤退しているのではないかと思います。

 上成木バス停にはトイレもあり、停留所には高水山登山口の表示も見られます。柔軟体操をしてトイレを借りてから、さっそく肉眼でも見えるトンネル方面を目指します。上成木橋の右側には立派な舗装道路があり、このまま舗装道路で小沢峠(「おざわ」ではなく「こさわ」とうげ)に上がっちゃうのかと思っていたら、左手にだいぶ古びた指導標が見つかり「棒ノ嶺・黒山→」に従って細い山道を上がっていくと、下で見た幅広の未舗装林道に併さって、小沢峠まではこの幅広の道を行きます。(途中に分岐がありますが、木に巻き付けられたビニールテープに左に行くように書かれています。)

 小沢峠にはバス停からゆっくり歩いても15分ほどで着いてしまいます。峠にはベンチもあり、ここからは尾根歩きとなるため、お茶を飲みながらこの先の地形をざっとですが頭に入れておきます。小沢峠以東(成木尾根)も道しるべがあって「迷、注意・ケモノ道」などの注意書きがあって、興味を惹かれるところですが、今日はエアリア赤実線の黒山方面へ向かいます。

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(小沢峠)

 最初に黒山までのこの尾根の概要を言ってしまいますと、植林主体の尾根で、径はおおむね明瞭、ところどころベンチなどもあり、静かな尾根をゆっくり歩くのにはうってつけかも知れません。
 ただ、指導標が古いうえに、どれも必要のない場所に建っています。ここはあった方が…と思える場所には指導標もテープも無く、改善が望まれるところです。また、時々マニアックな標識というか道しるべがありますが、素人ハイカーにとってありがたいと言えるようなものは「ほとんどない」と言うのが正直な感想です。基本的に尾根径ですが、こぶを巻いている箇所もあって、あまり尾根にこだわりすぎると径をはずしてしまうところもありますので、その辺の判断ができる人向けで、低山とは言えファミリーハイクにはちょっと…という感じです。

 小沢峠からは階段状になった尾根の急坂がいきなりなのですが、これは最初の456mピークで緩やかになります。一旦下って登り返し植林の中に時々モミの大木が現れる尾根を進んでいくと、515m付近でしょうか、祠のある場所にベンチがあって、祠の奥には「熊野三社大権現」と彫られた石碑があります。バス停から小一時間ほどのところにあるので、峠で休憩を取らなかった人はここで取ると好いかも知れません。

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(祠のあるベンチ)


 
 そのまま尾根径を行くと、途中カヤトの茂っている箇所があり、コース中ここだけが少し薮っぽい感じです。カヤトのすぐ先に先ほど見たようなベンチがあり、小沢峠から小一時間が経過していたので、ここでテルモスのお茶でひと息入れます。よく見るとベンチの縁にマジックで来た方向を「小沢峠→」と書き記されています。

 ベンチの先から尾根を大きく巻く径に入って、途中のこぶをうまく避けて進んで行くと相変わらずここには必要ないよという場所に建っている指導標のすぐ先で、白い板きれの道しるべを雑木の森の中に見つけたので、近寄っていって見ると「←諏訪神社」と書かれていました。

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(エアリア赤実線を外れるルートなので、小沢峠へ行きたい人は入ってはいけない)


 諏訪神社って、最近のエアリア「奥多摩」なら載っていますけれども、昔のエアリアや地形図では判らない場所ですし、更に悪いことにはこの先に来た道を指してまた「諏訪神社→」とあるので、逆コースをとった場合かなり混乱すると思います。矢印の先を見たところで、素人には到底見つけられない道形ですし、お手製の標識もほどほどにした方が好いのでは…と感じました。

 元の径に戻って西進して5分ほどで「青梅市の二級基準点」のあるところに出て、そこには長久保山(旧名:大クラ屋根の頭)と書かれて標識があり、標高を690mとしています。相変わらず代わり映えのしない植林の尾根を進んでいくと、15分ほどで来た径を諏訪神社とする先ほどの白い道しるべが現れ、更に5分ほどで760m圏峰と思われるピークに着きます。

 ベンチがあり、先ほど見たような白い板きれに北に派生する尾根を指して「大松閣に至る→」という道しるべもありました。さほど時間も経過していなかったのですが、北側は雑木で明るく雰囲気も佳い場所なのでひと息入れることにしました。

 760圏峰をあとにして、更に進んでいくとやがて幅広い未舗装の林道がやや左前方に現れます。地形図を見ておけば判ることですが、ここは幅広の林道に突っ込まず、右手の尾根に注意して「←黒山」の小さな道しるべの先にある細道に入ります。これだけはコース中、唯一の「ハイカーに有益」な お手製の道しるべ でした。

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(左手から林道が上がってきたら、右手にある、この道しるべに従って小径を行きます)

 尾根の北側を巻くようにつけられた小径を進んでいくと薄暗い中に「マノリバンバ」や「馬乗馬場」の標識が見つかります。歴史好きの人にとっては面白いことなのかも知れませんが、いろいろな説明書きをビニールに入れて掲示しても年月の経過と共に判読不能→ゴミになってしまうだけですので、本当に「ほどほどに」と思ってしまいます。

 暗い植林帯と歴史マニア向けの標識に少々ウンザリした気分でしたが、馬乗馬場と表示された先から黒山までは、この日一番楽しく明るく静かな道のりでした。黒山までは70mほどの標高差で短い区間なのですが、聞こえるのはキツツキの木をたたく音ぐらい。明るく陽差しいっぱいの雑木の森を楽しんで登りました。

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(束の間だが美林が嬉しい)

 登り着いた黒山は三角点がありますが、富士山は御前山にほとんど隠された格好ですし、展望のために周りの樹々を切り倒す意味も無いでしょう。時刻はまだ11時ですが、お腹も空きましたし、棒ノ折まで行っても人が多いだけでしょうから、ベンチもある、この明るく静かな山頂で早めのお昼ごはんにします。

 お湯を沸かして、ゆっくりおにぎりを口にしながら、ベンチでくつろいでいると、一人棒ノ嶺方面からハイカーがやって来て、挨拶を交わしたらそのまま高水三山の方へと向かって行きました。考えてみれば今日はここまで完全な一人旅でした。風もなく陽差しも暖かくて、35分と、この季節にしては長いランチタイムを過ごして棒ノ折へ向かうことにします。

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(黒山山頂は明るく静かでとてもいいところ)

 棒ノ折に向かうと、引き続き雑木の尾根を下る感じで前方には棒ノ嶺がかなり高く見えます。しかし鞍部からは再び植林に逆戻り。エッチラ登り返していけば、見覚えのある権次入峠。峠と言うより棒ノ嶺の肩といった感じの場所で、単に都県境尾根を繋げるためだけなら、ここで下ってしまってもいいのですが、折角の冬晴れです。北側だけとはいえ展望の好い棒ノ折に寄ってみることにしました。

 棒ノ折山頂は、予想通り、人が多くそこらじゅう泥んこの泥濘で、やはり黒山でお昼にして正解でした。山頂では遠くに見える白い山塊を表示板で照合して、スパッツを着けるだけでUターン。権次入峠へとって返します。峠で緩んだ靴紐を結び直してから、さわらびの湯方面へ下山。今まで二度とも白谷沢コースを選んで、二度とも転けているので(笑)、今回は冬の凍結で転んでは洒落にならないと、滝ノ平尾根を下ることに。

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(滝ノ平尾根、途中にある白地平(しきじだいら)は、立入禁止になっています)

 滝ノ平尾根は、途中、三回林道と交差します。そして、土留めが邪魔で、土留め箇所は決まって左右どちらかのサイドに踏み跡が形成されていて、そこが事実上の登山道となっている感じです。土留めは結局のところこうやって登山者に忌避されてしまい、そこをあえて歩くのは障害物競走をやるようなもので、怪我の元にしかならず、いい加減やめて欲しいものだと思うのですが、この尾根径のほぼ末端には新しくできた土留めがあって、「この階段は、埼玉県ふるさと創造資金の補助を受けて整備しました。」という看板がご丁寧に建てられていて、これには苦笑するしかありませんでした。

 ただ、静かで人も少なかったこともあって、そこそこ楽しんで歩くことができました。途中には適宜ベンチもありますし、ノンビリ下るには好いかも知れません。傾斜もほどよい傾斜ですから疲れることもありません。

 最後は民家の墓地裏に出て、舗装道路に出れば、左上に例の宇宙基地のような さわらびの湯 が見えてきます。舗装道路を上がって、久しぶりの さわらびの湯へ。

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(久しぶりに寄ったが、意外に空いていた)

 今回は、ネットでさわらびの湯の割引クーポンを見つけたので、印刷して持って行きました。100円だけですが安くなります。受付で訊いてみたところ、自動券売機でチケットを買わずに直接受付に提示して、受付で現金払いするようにとのことでした。

 ちょうど入れ違いに、ひとグループ出ていくところだったため、お風呂はゆったり。立ち寄り湯ではあまり長居することはないのですが、久しぶりの立ち寄り湯でしたし、空いていたので、源泉などにも浸かって、のんびりしました。

 3連休も終わって、この日は冷え込みも少し厳しかったためでしょうか、あまりお湯による人も多くはなかったようで、帰りのバスも(シーズン中だと考えられないことですが)、15時半のバスでも余裕で着席できて、少し居眠りしているうちに東飯能駅。
 こちらに越してきてから初めてこのバスを利用しましたが、東飯能で降りるのはまだ慣れなくて(笑)、少し離れた駅まで周りをキョロキョロしながら歩きました。

 幸い八高線の連絡はそれほど悪くなくて、20分ほど。駅下のスーパーで時間を潰して八高線に乗り込み、帰途につきました。


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2017.06.18

【七ツ石山から千本ツツジを経て鷹ノ巣山 その2】 山バス情報158

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(石尾根縦走路にて…この日一番花付きが好かった樹)

【山行日】 2017年06月11日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八高線某駅 - 04:57 拝島  (JR八高線)
拝島 04:59 - 05:18 青梅  (JR青梅線)
青梅 05:19 - 06:00 奥多摩 (JR青梅線)

「バス」
奥多摩駅 06:05 - 06:40 鴨沢 (西東京バス 627円:ICカード)

「歩行」
鴨沢バス停 06:50 - 07:50 丸太のある場所
丸太    08:00 - 08:40 堂所
堂所    08:50 - 09:55 ブナ坂
ブナ坂   10:05 - 12:10 鷹ノ巣山
鷹ノ巣山  12:30 - 13:25 榧ノ木山
榧ノ木山  13:35 - 14:15 倉戸山
倉戸山   14:25 - 15:20 倉戸口バス停

「バス」
倉戸口 15:20 - 15:40 奥多摩駅 (西東京バス 390円)

「鉄道」
奥多摩 16:05 - 16:37 青梅 (JR青梅線)
青梅  16:43 - 17:13 立川 (JR青梅線)
立川  17:17 - 中央線某駅 (JR中央線)

【地形図】 「丹波」 「奥多摩湖」

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(七ツ石山より雲取山を望む)


 七ツ石山へ登っていくと、背後でひときわ高らかに啼くホトトギスの声が少しずつ遠のいて、やっぱりあちらへ行ってみるべきだったか…とやや後ろ髪引かれる思いもありましたが、山頂に着いてみると雲取山こそ綺麗に見えていたものの、富士山も南アルプスも勿論見えず、雲取山が黒い雲に覆われるのは時間の問題といった様相。逆にこれから向かう鷹ノ巣山方面は雲もなく、こちらで正解と思い直します。それにしてもこの随分立派な山頂の標識はいつ頃建てられたのでしょうか。

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(七ツ石山山頂…誰もいなかった)

 七ツ石山はブナ坂から15分ほどで到着。先ほど休んだばかりなので、ほぼ素通り。ここから峰谷分岐までは、17年前の冬に歩いたことがあるはずなのですが、当然記憶には残っていません。季節も全く違いますから初めて歩くような気分です。

 で、ツツジですが、手元のエアリア奥多摩05年版では峰谷分岐の先が群落のように表示されていますが、峰谷分岐までの間の方が巻き道に関する限り、ヤマツツジの樹は多いように感じました。峰谷分岐を過ぎるとツツジは群落というよりはまばらな印象。ただ、サラサドウダンに出逢えたのは嬉しかったです。

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 今回は自分としてはロングコースですので、高丸山や日陰名栗峰はあっさり巻いています。で、ここのコースタイムなのですが、あとになってよく見れば確かにブナ坂から鷹ノ巣山まで2時間15分なのですが、峰谷分岐~巳ノ戸ノ大クビレが一時間というのばかりが頭に入っていたせいか、なかなか鷹ノ巣山避難小屋が現れず、知らないうちに鷹ノ巣を巻いてしまったのかマサカと少々焦りました(笑)。


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 花の写真を撮りながらゆっくり歩いたとは言え、それほどペースダウンしたつもりもなく、しかし、今度はクワガタソウ(?)↑にも出逢えて、たまにランナーやハイカーに出逢うとはいえ、静かな縦走路歩きでお花にもあえて良かったと歩いて行くと鷹ノ巣山避難小屋が突然という感じで現れて、時刻もちょうど12時前なので、小屋前のベンチでお昼にしちゃおうか、とも一瞬思ったのですが、確か登ってもそれほど時間はかからないとの大昔の記憶を頼りにエッチラ登ると、七ツ石山で見たのとそっくりな石柱の山名標柱。山頂はさすがにお昼時の鷹ノ巣山ですからハイカーが憩っておりましたが、それでも5~6組ほどで、座る場所はいくらでも選べる状態でした。

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(鷹ノ巣山山頂より大岳山・御前山を望む どんより空でも見えていました)

 それにしても、今日は予想と違って、暑いどころか逆に寒いぐらいです。登ってきたばかりの時はそうでもありませんでしたが、じっと座っていると身体がどんどん冷えていきます。お湯を沸かして温かいお茶で暖をとりながらおにぎりをほおばりました。しかしながら、予想通りというか、ブヨの方はこんな寒さの中でも容赦なくたかってきて(笑)、払いのけながらの昼食と相成りました。

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 で、私、実はあのノンアルコールビールというのが、どうもダメでして、山では滅多にノンアルコール系は呑まないのですが、↑これは、わりとイケるかなということで、今日は山で呑んでみました。ジン自体が苦手だと、絶対ダメだと思うのですが味はほぼジンライムで当たり前の話ですが全然酔っ払わないです。でもこんなどんより曇り空の小寒い山頂で飲むと「プハッ」という感じもなくて(笑)、20分ほどで山頂を辞します。

 鷹ノ巣山から水根山を巻いて倉戸山方面へ向かうのは、地形図や登山地図で見ると、ちょっと複雑ですが、実際には指導標に注意していれば、難しいことは何もなく、すぐに素晴らしい静かな自然林の尾根道になります。何故今までここを歩かなかったのか…と後悔するぐらい綺麗な雑木の森で、秋にぜひもう一度訪れてみたいと思いました。

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(なかなかの美林でした)


 ただ、1485m峰の榧ノ木山は注意していないと知らずに巻いてしまうでしょう。私の足でちょうど鷹ノ巣山から一時間ほどでしたので、座ってひと息入れます。

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 榧ノ木山をあとに尾根通しに直接降りていくと、指導標が現れ、よく見ると、ノボリ尾根(鴨沢の登り尾根ではなく峰谷方面へ続く支尾根)のマジック書きがありますが、予定通り倉戸山・熱海方面へ向かいます。しばらくは先ほどと同様、綺麗な美林が続きますが、ちょうど1344:ツンナシノ頭の表示あたりから植林が交じるようになり、足の方もだいぶ疲れてきました。。。

 倉戸山まであと200mも高度を下げて、そのあと一時間の急下りでは膝の方も心配になってきます。やはり毎週のように歩いていないと、こういうロングコースでは体力は持っても膝が持たないかも…の心配があって、それもあって雲取はわりとあっさり諦めがついたのですが、こちらのコースも九時間近いコースタイムですから、侮れません。

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 倉戸山はほとんど登り返しもなく、噂に聞いていた通り広々とした素敵な雑木の森の平地で、指導標のあるところから峰谷(女の湯)寄りに歩いたところに三角点があります。今日三つ目の三角点にタッチして、戻って指導標のあたりで足休め。アクエリアスの1Lボトルを空にして、バスの時刻はどうだったっけ…とザックをごそごそやっているところへ同じコースを下ってきた登山者がやってきて、そのまま山頂を素通りして倉戸口の方へ下っていきました。

 で、バスの時刻を見て、素通りは納得。ほぼ一時間後に倉戸口を通過するバスがあり、それを逃すと次は約一時間後。しかし待てよ…奥多摩湖15:55発というのがあるな…。一時間後のバスは小菅の湯が始発でまず座れっこないのだから、奥多摩湖まで歩けばいいのでは…と思ったのですが、車道歩きの時間も考えると、そうノンビリもしていられません。

 そう気がついて、腰を上げたのはバス通過予定時刻の55分前。この疲れて膝に来そうな足で果たしてコースタイム以下で下れるかどうか少々不安でしたが、最終バスまでまだ何本もバスの便はあるのだし…と落ち着いて事故の無いように下っていきます。

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(あまりノンビリできなかった倉戸山をあとにする)

 時々膝が悲鳴を上げそうになって、かなりツラい下りでしたが、何とか膝は持ちこたえてくれて、舗装路に降りると、時間ギリギリとはいえ、何故か絶対に間に合う気がして、少々小走りに走って行くと、停留所が見えて先ほどの登山者がバス待ち♪ 車にひかれないように車道を渡って、バス停の写真を撮ろうとカメラを出したところで、その登山者氏に「時間ピッタリですよ」といわれ、「ええ、諦めかけていたんですけど」と返事をして振り返ったところでバスがやってくるというまさに間一髪。

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(間に合った…)

 バスは何と誰も乗車しておらず、よく見ればフロントガラスに「増便」の表示。予想は良い意味で外れてくれて、ゆったり座って奥多摩駅へ。しかししかし、奥多摩駅では15:36発が目の前で発車(笑)。次の16:05発青梅行きまで30分近くあるので、戻って駅前のスーパーでビールと澤ノ井のワンカップを仕入れ、駅のホームでビールを飲みながら電車を待機です。

 ところが、先に入線するのはそのあとの16:18発ホリデー快速おくたま4号なのですね。16:05発青梅行きで青梅で快速東京行きに乗り換えた方が早いですよ、とのアナウンスもあったのですが、ほとんどの人は乗り換えなしがラクなのか、ホリデー快速に乗車したままでした。

 今日も疲れたので、中央線某駅前のラーメン屋でビール&ラーメンで〆。朝見たネットの天気予報では、今日は傘はいりませんと出ていたのにも関わらず、空からはポツリポツリとやってきて、天気予報が全くアテにならない季節:いよいよ梅雨なのだなぁ…と思いながら重い足取りで家路についたのでした。



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