【初めての尾瀬…その2】 山バス情報182
(二日目、天気上々、青空のもと、尾瀬ヶ原散策を楽しんだ)
【山行日】 2022年07月17日(日)
2022年07月18日(祝)
【使用公共交通機関の詳細】
「高速バス」
バスタ新宿 07:15 - 11:05 大清水(ダイヤでは11:30着) (関越交通 4400円)
「歩行」
【一日目】
大清水バス停 11:10 - 12:05 一ノ瀬無料休憩所
一ノ瀬 12:20 - 13:35 尾瀬沼山荘
尾瀬沼山荘 13:40 - 大江湿原散策 - 14:35 尾瀬沼山荘 (泊:二食付き弁当=10100円)
【二日目】
尾瀬沼山荘 06:10 - 07:15 白砂田代
白砂田代 07:25 - 08:45 見晴
見晴 08:55 - 10:30 山ノ鼻
山ノ鼻 10:45 - 11:48 鳩待峠
「シャトルバス」
鳩待峠 11:50 - 12:15 尾瀬戸倉 (片品観光 1000円)
「バス」
尾瀬戸倉 12:35 - 13:58 沼田駅 (ダイヤでは14:02着)(関越交通 2100円)
「鉄道」
沼田 14:38 - 15:24 高崎 (JR上越線)
高崎 15:50 - 17:15 高麗川 (JR八高線)
高麗川 17:32 - 八高線某駅 (JR八高線)
(ベタな写真ですが(笑)、燧ヶ岳もくっきり)
翌朝は、明るくなった04:30頃に目が覚めてしまい、そのときは何となく胃の調子も良くない感じだったので、朝食はパスして早めに出かけようかとも考えたのですが、朝食の席に着いてみると、そう悪い調子でもないようでしたから、再利用できる封切りしていないふりかけや納豆だけ残して、朝食をそそくさと済ませて、出発することにしました。
そんなに急いで出なくても大丈夫だと思うんだけどなぁ…とも思ったのですが、お昼のお弁当もできたてのほやほやを持って6時10分過ぎには出かけることに。。。
未明に音を立てて降っていた雨も上がってくれて、青空に陽差しが燦々という、山の朝らしいスタートです。ゴゼンタチバナ、ワタスゲ、それにこれは、ハクサンシャクナゲでしょうか、蕾だったり、しおれかけだったりと状態が良くありませんでしたが、シャクナゲを見るのもずいぶんと久しぶりのこと。
(小沼のあたりで、ハクサンシャクナゲ?)
沼尻平では先客がお休み中でしたので、少し先の白砂田代というところで一息入れることにします。陽差しが強い為、日焼け止めを塗って、置いてきたサングラスを持ってくるべきだったと反省したりしながら、水筒の水をがぶ飲み。小屋でポカリを買ってくるつもりだったのですが、慌てて出たので忘れていました。
で、この先からが結構大変でした。沼尻から見晴までコースタイムで下りでも2時間とあり、標高差や距離から、何でそんなにかかるのかな…と不思議に思っていたのですが、確かにここはそのぐらい見積もっておいた方が良いかもしれません。
というのも、この間の径は所々大きな段差の歩きにくい沼地だったり、本当に、これって何?と言うほどの滑りやすい木道が続くのです。
特にこの日のように雨上がりで、沼地で靴を泥だらけにした後の木道下り(特に黒ずんだ木道は摩擦係数ほぼゼロ)は気をつけているつもりでも滑ります。話には聞いていましたが、これほど滑りやすいとは…というのが感想です。実際私も滑ったのは10回を超え、うち3回は思いっきりスリップして尻餅。最初のスリップでは左手に激しい打ち身、右手に出血するほどの傷を負ってしまいました。骨折しなかったのが幸いという感じです。
そんな状況でしたから、余裕もなく、あまり花の写真も撮れなかった見晴らしまでの道中ですが、滑りそうになった途中でとったこの花は?
(この花は?ご存じの方ご教示を)
将来来ることになるかもしれない?見晴らしのキャンプ場分岐道標を過ぎてから、おそるおそる下っていくとようやく見晴です。 山小屋がたくさん建ち並び、どこかで、ポカリでも買おうかなと思っていたのですが、9時前で片付けに忙しそうな雰囲気。
「燧ヶ岳伏流水」という表示のある水が流れっぱなしのところで給水。さらに持っていたペットボトルに持参してきたアクエリアスの粉末を入れて、アクエリアスの一丁上がりとしました(笑)。
休憩後、いよいよ尾瀬ヶ原散策の始まりです。尾瀬ヶ原と言えばコレという感じで、木道がずっと続く平坦な草原の先に至仏山、振り返れば燧ヶ岳。。。特に至仏山は私好みのすてきな山容。近づくにつれ、山の鼻から上がる尾根径が遠くからでもわかるほど。百名山マニアではない私もいつか登ってみたいな、と思いました。
この日は天気も良く、雲やガスに邪魔されることなくずっと遠望がきいたまま湿原の中の一本道(二本ありますが尾瀬では原則右側通行)をゆったり歩けたのが何よりでした。
途中見かけた花の名前がほとんどわからないのが情けないところですが、やはりここも鹿の食害は無視できないのかな、と言う印象で、全体に咲き乱れているというのとはほど遠い印象です。キンコウカの中にたまにキスゲやサワラン?ショウキランが顔をのぞかせるといった感じ。
(サワラン?)
竜宮を過ぎると、鹿柵も出てきましたし、さらには山の鼻に到着というところでは、実物の鹿にも遭遇。しかも、この鹿ときたら、完全に人慣れしていて、観光客の要請にポーズまでとって見せて、写真撮影に応じている(?)きらいもありました(苦笑)。
(観光客の目を意識しまくっているとしか思えない鹿)
あと、見てみたいなぁと思っていたヒツジグサですが蓮の小さいやつみたいな葉っぱはたくさん見かけましたが、花はなかなか…。午後二時にならないと咲かないというのは嘘と言うことらしいですが、なかなか見つけられず、あきらめかけていた頃、前を歩いていた花に詳しい女性が、「あ、ここに咲いてる」と言われて見かけたのが、唯一。木道の隙間でしたので、近寄ってアップでは撮れませんでしたが、たぶん、コレがそうだと思います。
(画面ほぼ中央、クリック拡大可です)
山の鼻に到着したのは10時半過ぎ。どう考えても予想より早く着きすぎなぐらいです。もっとゆっくりしていて良かったのだと思うと、昨日のしつこい忠告とあの大音量が恨めしくもありましたが(笑)、雷予報も出ていることだし、早い分にはまぁ、いいかと。。。
お昼にするには早すぎるし、11:50のバスには間に合わないだろうし、と言うことで、一息入れてから鳩待峠へ登っていくこととしました。
(ヤマオダマキ)
一息入れたあと、鳩待峠への登りですが、登り始めてすぐにヤマオダマキを発見できて気をよくして、先へと行きますが、なかなか高度が上がってくれません。刈り払いされているせいか、あまりお花らしいお花も見かけないままでしたが、、、
中途でキスゲにもあえて最後の急登をこなすと、あれもう峠?という感じで鳩待峠。時計を見ると11:45分ほど。11:50のバスに間に合っちゃうじゃん、という感じで発券所で切符を購入。残席わずかのシャトルバスに乗り込み、席を確保できました(実際には追加の便が出たので、私のあとから来た人も、バスに乗れたようです)。
(シャトルバス:チケットを買ったあと、乗り場まで少し距離があります)
始めて乗る鳩待峠のバスが下りというのもおかしな話かな、と思いつつ、さすがに睡眠不足だったようで、戸倉までの車中で何度もこっくりこっくりと船をこいでしまいました。
戸倉に着いて、座りたい一心でJR沼田駅行きの路線バスのバス停を探したものの、なかなか見つからず、焦ってしまいましたが、見つけると、私の前には三人だけ。実際のバス乗客も合計7名ほどで、あれほどたくさんいたシャトルバスの乗客のほとんどはマイカーということで、ガラケー使用者ほどではないにしろ(笑)、今や車を持たずに山を歩く人種は珍しいのだなぁ、そういえば同宿の二人も私が車を持っていないと聞いて大変驚いていたっけと考えながら、小屋で作ってもらったお弁当を食べてバス待ち時間をつぶし、1時間半かけて沼田駅へ。
沼田駅では30分ほど待ち時間があり、ビールをあおって電車を待ち、高崎でそう悪くない八高線の連絡があったので、こちらも久々の気動車に揺られて帰途につきました。
完
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