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2025.07.27

【黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳 2】 山バス情報215

 

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(八合目の上で…見事な雲海)

【山行日】 2025年07月19日(土)
      2025年07月20日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八王子 07:30 - 08:57 小淵沢 (JR特急あずさ1号 少々遅延)

「乗合タクシー」
小淵沢駅 09:00 - 09:22 尾白川渓谷駐車場 (MOUNTAIN TAXI 1800円)

「歩行」 

☆一日目☆

尾白川渓谷駐車場  09:35 - 10:30 1090m付近丸太
1090m付近     10:40 - 11:30 笹ノ平分岐 
笹ノ平分岐     11:40 - 12:00 二合目
二合目       12:10 - 12:45 1810m付近丸太
1810m付近     12:50 - 13:50 2130m付近
2130m付近     14:00 - 15:30 七丈小屋

☆二日目☆

七丈小屋 06:00 - 06:50 八合目御来迎場
八合目  07:05 - 08:05 甲斐駒ヶ岳山頂
山頂   09:00 - 10:10 駒津峰
駒津峰  10:20 - 10:55 双児山
双児山  11:00 - 12:15 北沢峠

「バス」
北沢峠 12:30 - 13:20 戸台パーク (南アルプス林道バス 1370円)

「温泉」
仙流荘 13:25 - 16:40 (日帰り入浴800円 山菜うどん800円)

「バス」
戸台パーク 17:00 - 18:20 茅野駅 (ジオライナー JRバス関東 1800円)

「鉄道」
茅野 19:32 - 21:29 大月 (JR中央線各駅停車 遅延)
大月 21:31 - 中央線某駅 (JR中央線 中央特快東京行き 鹿と衝突で大幅遅延)


【地形図】 「甲斐駒ヶ岳」 「長坂上条」 「仙丈ヶ岳」

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(甲斐駒ヶ岳山頂より北岳・間ノ岳を望む)

 

 聞こえていた鼾は離れた方でしたので、これぐらいなら、と思っていたのですが、消灯(七丈小屋は20:00)前から始まった凄いやつ(笑)は、私のすぐ隣。しかし、この人の鼾は時々不意に途絶えてしばらく無音。何度目かの無音をうまく捉えて(?)入眠できました。

 しかししかし、ほとんどの宿泊者はご来光なるものを見に行くらしく、2時半頃からバタバタとざわつき始めて、出発時間の3時半頃まで、ドタドタとやってくれるので、この間は全く眠れませんでした。

 ま、八合目でご来光を拝むというのは「お約束」みたいなものなのでしょう。この時期ですと4時半には八合目に行っていないといけない=3時半には出発→2時半起床という逆算で、仕方ないのかと諦めました。私はご来光には全く興味ないし、そのために山頂まで行くならともかく、八合目というのは全く行く気がありませんでしたので、もう少しゆっくり寝かせてほしかったというのが正直なところでした。

 結局5時過ぎに起き出して、コンタクトレンズを装着したら、出発です。3日ほど前に、小屋番さんからお電話いただいて、朝食を朝弁当に切り替えてもらっていたので、ベンチで食べて出発しようかと思っていたのですが、ベンチがふさがっていたため、いただいたアミノバイタルだけ口にしてハシゴを登ってとりあえず上へ登っていくことにします。

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(ひとつ上のテント場からは北アルプスの展望も…)

 小屋より上にあるテント場はいいテントサイト↑ですね。小屋と違って展望もあり、雲海やその先にある北アルプスなども見えてきます。富士山も見えますから、ご来光はこのあたりでもいいんじゃないかな、と思いました。

 結構急な登りでフラフラして来る感じがあり、それが腹が減っているせいなのか、睡眠が足りないせいなのか、よくわからなかったのですが、座れるスペースを見つけたので、朝弁当のおいなりさんをとりあえずひとつだけお腹に入れると、体に力が入る感じになったので、再び急斜面を進んでいきます。

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 小屋から30分ほど登るとかなり展望が開けてきて雲海の向こうに中央アルプス、北アルプスなど見えてきて久々に清々しい朝の高山気分を満喫。 さらに展望を楽しみながら高度を上げいけば、50分ほどで八合目(標識は御来光場)に到着。ここで2つ目のおいなりさんをお腹に入れました。

 森林限界となり直射日光を浴びることになってきたので、日焼け止めを塗り直し、サングラスをして出発。北アルプスが屏風のように見え、ところどころ白く見えたのはまだ残雪があるのでしょうか…。甲斐駒ヶ岳は白く見えても花崗岩ですが、それにしても山頂はまだかなり遠い感じ。。。見上げる先に壁のように聳えていて、またクサリやハシゴが連続するのだろうと覚悟します。

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(山頂は見上げるような角度でそびえ立つ)

  九合目(烏帽子岩2800mの標識)までは厳しい登り。しかし、呼吸を整える口実に撮った花々は、帰ってから調べてみるとやはり高山植物のようでした。

 オトギリソウのこれはイワオトギリ(?)

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 そしてこれは、ツマトリソウ(キヌガサソウかとも思いましたがちがうとのご指摘)

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 で、こちらはゴゼンタチバナではないかと思いますが、

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 もし間違いにお気づきの方いらっしゃいましたら、お知らせください。

 九合目はやはり、岩の上の二本の鉄剣に目が行きますね。少し進んだところから振り返り見れば早川尾根と鳳凰三山の向こうに富士山が顔をのぞかせて、ここは誰もが写真に収めたくなる景色でしょう(一日目の記事のトップ写真)。

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 足の置き場に困るような鎖場もあり、ここは家族連れでは無理だよな…と感じつつ、それでもこんな天気の好い日にこちらを登路にとれてよかったと何度も思ったり、「この齢でオレもようやるな…」と自分でも呆れながら一歩々々確かめるように登っていくと、やっとのことで、山頂の祠がほぼ目の高さに見える地点へ上がりきり、最後は緩やかになった稜線を歩いて登山者で賑わう山頂到着です。

 北岳・間ノ岳がその巨体を露わにし、仙丈ヶ岳は本当に美しい稜線とカールをこちらに向け、遠くの北アルプスの峰々よりも、近くの、自分が登った南アルプスの雄大な姿にすっかり目を奪われてしまいました。

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(クイーン)

 七丈小屋から二時間少々。時刻は8時過ぎ。山頂に長居することはあまりないのですが、お湯を沸かしてお茶を煎れ、朝弁当の最後の3つ目のおいなりさんをゆっくり食しながら、素晴らしい天候のもと甲斐駒ヶ岳の頂きでしばし憩うことにしました。

 山頂に次々に上がってくる登山者、中でもエアリア(山と高原地図)赤破線の直登ルートを上がってくる登山者は一様にその険しさ、ルートのわかりづらさを口にしながら上がってきていたので、下山はやはり予定通り摩利支天方面と決めましたが、そんな中の一人が「バリエーションにもほどがあるよ」と口にしたのを聞いて思い出したのが、同じ山梨百名山でありながら最難関と言われる鋸岳へのルート。。山頂をぐるりと回ってみれば、入口は簡単に見つかり、北杜市の標識で「ザイル・ハーネス・ヘルメットを持っていない人は入山禁止」の旨の注意書きがありました。

 古い指導標も立っていて「鋸岳(要注意)5時間40分)→」とありますが、そこから見た鋸岳への稜線はたしかに細くアップダウンが激しいとわかるものの、それほど剣呑な表情とは感じられませんでした。おそらく快晴の日に遠くから見ただけの印象であって、実際に歩いて行った先には恐怖を感じる悪場がたくさんあるのでしょう。

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(鋸岳)

 ゆっくり休んだら、さて下山です。摩利支天へは寄らずに、最短で降りていきましたが、ザレてはいるものの、よく踏まれているので、スリップもほとんどなし。ただ、ところどころ妙な踏み跡(ミストレース?)があるので、そちらに引き込まれないよう、赤い標識を目標に下っていくように心がけるのがポイント。

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(これを目印に下っていきます)

 六万石の鞍部から駒津峰は見た目は結構な登り返しで、心が下りモードだとちょっとつらいかも知れませんが、ゆっくり上がっていけば見た目ほどでもなく、甲斐駒ヶ岳からちょうど一時間ぐらいですので、逆に好い水分補給の休憩場所になりました。ただ森林限界の上なので陽射しは厳しいです。

 ハイマツの中の登山道を進んでいくと前方に大きく下った先の双児山が想像していたよりも鋭く立ち上がっていて、あんなに下ってあんなに登り返すのか、とちょっとびっくりしますが、これが最後の登り返しですし、実際一旦樹林帯まで下がっての登り返しは結構面白いアクセントと割り切り進めば、思ったほど大変ではありませんでした。

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(双児山)

 黒戸尾根の傾斜に比べれば、遥かにゆるい登りなので、身体と頭が黒戸尾根で鍛えられていたおかげなのかも(笑)知れません。

 双児山で一息入れたら、今度は下り一辺倒の路ですから、樹林帯で直射日光を浴びることはなく淡々と下っていきます。登りにとってもおそらく面白くない径でしょうが、下りでも面白みに欠けました。ただ、傾斜角度がとても歩きやすくつけられているので、歩き疲れることもなく、安全という面では満点です。

 北沢峠に無事到着して下山届を出そうとしたのですが、圏外でした。バスのきっぷを買って待合所で待っていると、次々に臨時便がやってきて登山者を捌いていきます。満員になり次第発車し、次々にやってくる臨時便で戸台パークに運んでいくので、時間つぶしの必要はありませんでした。連休だからでしょうが、これは助かりました。

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(通常の運行時刻はこの程度)

 

 戸台パークという停留所の目の前が仙流荘。最近リニューアルされたのでしょう。かなり新しい建物で、時間もたっぷりあるので、ひとまずお風呂で汗を流してゆっくり湯船に浸かって、疲れを取ります。

 入浴後はランチは二時半までということで、みんなが頼んでいるカツ丼でもと思ってフロントに行くと、ご飯ものは売り切れとの無情な表示(笑)。仕方なく山菜うどんを頼み、自動販売機のビールでもと思っていたのですが、自販機が故障していて、なかなか直らず、ゲットするまで10分ほど(苦笑)。

 戸台パークからの帰りのバスですが、アルペン号の復路のみというのがあって、16:00発と、JRバスの茅野駅行きより一時間早く出るので、これを予約してもよかったのですが、途中の日野とか八王子では下車できず、新宿は21時半頃到着予定、料金も6000円でキャンセル料も一週間前からかかってしまうので、結局予約できない17:00発のJRバス(ジオライナー)にするしかありませんでした。

 で、16:00発のアルペン号の様子を見に行こうと外に出てみると、一時間前ですでにJRバスのバス停にはたくさんの登山者のザックがご覧のとおり置かれていて、私も慌てて自分のザックを置きました(笑)。

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 ザックを数えてみれば自分のところは20番目。20人乗り以上のバスなら座れる計算なので、まぁ、まず大丈夫と、涼しい館内に戻って時間つぶし。

 やってきたバスは50人乗りの超大型バス。大型トランクを床下に備えたリムジンタイプでしたが、席は全部埋まって、補助席も出してかろうじて全員着席できたという顛末。茅野駅到着後も五十数人のほぼ最後で降車。降りるまで時間がかかって、次の上り普通列車は乗り継ぎできない小淵沢止まり。

 結局、約一時間後に以前何度も乗った三両編成の普通列車大月行に揺られて、大月で中央特快東京行きに乗り継げたものの、これが発車数十秒後に急停車。。。下り線の猿橋大月で鹿との衝突事故があり、数十分の停車と遅延。ようよう中央線の某最寄り駅に着くと、終バスも終わっていて、駅からトボトボとと自宅まで歩いて帰宅。シャワーを浴びて床についたのは、日付が変わったあとでした。

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2025.07.22

【黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳 1 】 山バス情報215

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(コレは二日目の画像です)

 

【山行日】 2025年07月19日(土)
      2025年07月20日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八王子 07:30 - 08:57 小淵沢 (JR特急あずさ1号 少々遅延)

「乗合タクシー」
小淵沢駅 09:00 - 09:22 尾白川渓谷駐車場 (MOUNTAIN TAXI 1800円)

「歩行」 

☆一日目☆

尾白川渓谷駐車場  09:35 - 10:30 1090m付近丸太
1090m付近     10:40 - 11:30 笹ノ平分岐 
笹ノ平分岐     11:40 - 12:00 二合目
二合目       12:10 - 12:45 1810m付近丸太
1810m付近     12:50 - 13:50 2130m付近
2130m付近     14:00 - 15:30 七丈小屋

☆二日目☆

七丈小屋 06:00 - 06:50 八合目御来迎場
八合目  07:05 - 08:05 甲斐駒ヶ岳山頂
山頂   09:00 - 10:10 駒津峰
駒津峰  10:20 - 10:55 双児山
双児山  11:00 - 12:15 北沢峠

「バス」
北沢峠 12:30 - 13:20 戸台パーク (南アルプス林道バス 1370円)

「温泉」
仙流荘 13:25 - 16:40 (日帰り入浴800円 山菜うどん800円)

「バス」
戸台パーク 17:00 - 18:20 茅野駅 (ジオライナー JRバス関東 1800円)

「鉄道」
茅野 19:32 - 21:29 大月 (JR中央線各駅停車 遅延)
大月 21:31 - 中央線某駅 (JR中央線 中央特快東京行き 鹿と衝突で大幅遅延)


【地形図】 「甲斐駒ヶ岳」 「長坂上条」 「仙丈ヶ岳」

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(甲斐駒ヶ岳山頂から望む仙丈ヶ岳)

 

 甲斐駒ヶ岳は以前から気になっていたし、「一度は登ってみないと…、どうせ登るなら黒戸尾根で」と思っていました。そんな中、偶然「やまたん」で見つけた七丈小屋の連休初日の空き1名。こんなチャンスはないと、ほとんど衝動買いの勢いで(笑)予約を入れてしまいました。

 ひと月以上前のことでしたが、予約後まもなく東京は35度の猛暑に見舞われ、あの真夏の暑さを肌で実感するや、連休初日だし、「あずさ1号 + MAUNTAIN TAXI」にしようと決めました。以前に日向山で使った「鈍行+北杜市民バス」ですと、バス停から約30分炎天下の車道を歩かないといけないという実体験がありましたから、もう年も年だし、登山口から七丈小屋までの標高差1700mの長丁場を考えると、あれは体力の無駄と判断したのです。

 そう、それに新型車両が導入されてからは一度も乗車したことがない「あずさ号」に乗車してみたいというのもありました。話には聞いていましたが、実際乗ってみると、ホント非常に快適ですね。あずさ号に乗り慣れている人にはわからないかもしれませんが、なんだか殿様みたいな気分です。

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(あこがれの(笑)あずさ号でアプローチ)

 

 そして小淵沢を下車してすぐ降りたところでお迎えの MAUNTAIN TAXI。あずさ1号が若干遅れたため、私は4名乗車の最後で、他の三人を待たせてしまった格好。すぐに出発となり、完全にお殿様状態です。何故か私の乗ったタクシーのメーターは上がっていて、それにより、小淵沢から尾白川渓谷駐車場前までの料金を知ることができました。約4500円ほどでしたので、3人以上なら時間をもっと早目にして直接タクシー会社に予約を入れる方がお得です。二人でも土休日は3600円(1800×2)かかってしまいますから、予約時刻を早めに設定してゆとりを持って歩くほうが賢明かもしれません。

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(駐車場にはこの黒戸尾根で今上天皇が登頂された記念碑があります)

 

 駐車場はものすごい陽射しです。車道歩きしなくてよかったと本当に思います。お腹が空いてしかたがなかったので、コンパスアプリで登山届を出すと、おにぎりをひとつお腹に入れてから出発です。ここは駐車場(トイレあります:きれい)からすぐに樹林帯に入って強い陽射しを浴びずに歩き始められるところがいいですね。神社で無事登下山のお祈りをして、つり橋を渡って登山道に入ります。

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(安全祈願してから登ります)

 

 すぐに結構な急坂になりますが、標高が低く、樹林帯で、アルプスに来たんだ!という気分にはなりません。近郊の山に来たときの感じです。「右:不動滝ヲ〇〇 左:駒ケ岳道〇〇」の古い石の道標がみつかり、いにしえびとの頃からのものとわかります。

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(黒戸尾根にはたくさんの石碑があり、これも魅力のひとつ)

 

 自然林のなか、ハルゼミの声も時折聞こえますが、もうだいぶ個体数も減ってきたのでしょう、弱々しく啼いてはすぐに啼き止み、コーラスは続きません。尾根に上がる直前、目の前を動物が走り去り、鹿かと思っていたら、すぐ先で待機してこちらを伺っていたのはお猿さんでした。

 陽射しは遮られていますが、流石にこの標高は暑い。汗がぼたぼた落ちていきます。風はたまにしか吹かず、空気はじっと澱んだ感じなので、たまに風が吹くとひんやりとするぐらいTシャツは汗を含んでいます。

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 歩き始めて約一時間。1090m付近で、丸太のベンチ(?)が見つかったので、持ってきたスポーツドリンクをごくごく飲んで水分を補給。

 一息入れたら、また地道に登っていきます。風がなく汗がまたぼたぼた落ちてきて、先程飲んだのがそのまま汗となって出ていっている感じ。30分弱で祠が見え、標識があって、そこには「一合目」と大きく書かれています。標高1270mとも書かれていて、一合目が1270m? 「登山口から500m登って一合目って山頂は5000m超かよ?」と思わずツッコミを入れたくなりましたが、そんなわけがなく、山の神があるところを一合目にしたということでしょうか。

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 その先はブナなども現れるようになって↑、林相は好ましくなりますが、花は特に見るものもなく、黒戸尾根はやはり秋に歩くべきだなぁと、またまたぼたぼた落ちる汗を肌に感じながら一歩々々進んでいきます。右手に日向山(?)先の尾根が見えてしばらくで笹ノ平の分岐。少し手前にまた丸太ベンチ(?)があったので、そこで一息。時刻は11時半。歩き始めて二時間でここに来られたので、上出来という感じでしょうか。

 水分補給をしたら、また汗を滴らせながら登っていきます。30分ほどで二合目の標識が現れ、標高は1600mとのこと。ここにも丸太ベンチが三つありましたので、時間もちょうどお昼だしと、おにぎりタイムにします。

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(二合目丸太ベンチ)

 

 しかし、ここ、スズメバチの巣が近くにあるのか、スズメバチが寄ってきて、落ち着いて座っていられず、閉口しました。近くにいながら刺す気配もなく、おとなしいのですが、持ってきたスポーツドリンク(DAKARA)の匂いに引き寄せられている感じでした。

 二合目をあとにすると、急な登りが続き、林相も、コメツガ主体になって、ようやく南アルプスらしい感じが出てきます。時折風が吹くと汗が急激に冷やされて、身体が冷たく感じますが、風が止むとまた汗が出てきます。

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(ようやく南アらしくなってきましたヨ♪)
 
 急登をこなした1810m付近に倒木があったので、また水分補給。ここで、持ってきたスポーツドリンク1Lを空けてしまいました。水は水筒にまだ1Lありますが、七丈小屋まであと600m標高差が残っており、小屋までは水場もありません。余分に持ってきて正解でした。
 
 そして、刃渡りの手前あたりからシャクナゲが見られ始め、終盤で落花しているものが多かったものの、そこそこ楽しめたのは嬉しい誤算でした(花は期待していなかったので…)。

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(コレは刃渡りの先です…)

 で、エアリア(山と高原地図)に「危」マークのある刃渡りですが、この季節の通過はなんてことはありません。クサリも不要なほどで見た目より危険ではなかったなという印象の人がほとんどでしょう。積雪や凍結があったりすれば危険でしょうけれど、短い区間ですからこの時期は必要以上に怖がる箇所ではないと思います。むしろ、そのあとの四合目(刀利天狗 2049m)への垂直に近いハシゴの方が個人的にはヤな感じ(笑)でした。

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(ガスの出たシラビソの森の匂いって独特でいいですよね)

 ガスが出てきて雰囲気が高山帯独特のものになり、コメツガ・シラビソの素敵な林相を励みに急登をこなした2130m付近、丸太はないけれど、ちょうどよい感じの登山道脇のスペースで、水分補給とボンタンアメで小休止。小屋までの標高差は300mほどなのであと一時間で行けるのかなと登山地図を広げると、このずっと先の五合目から七丈小屋までのコースタイムが1:10となっていて、え?と思ってよく見ると、ここから黒戸山2245.5三角点を登山道は巻いていて、一旦五合目小屋へ結構大きく下ったあとに七丈小屋に向けて急登していく段取り。

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 実際、黒戸山山頂への径はここ↑かな、と確認後に登山道を進んでいくと、本当に先程の急登ごなしが水の泡になるほど(笑)下って行って、屏風小屋跡に到着すれば、来た道を上向きの矢印(↑)で「下山道」と示している標識に行き当たりました。

 嘗ては小屋のあった場所で水場もあったという場所ですから、大きく凹んだ鞍部であるのは当然で、そのくらいのことは事前に予想できていなければいけないことだと反省。少しだけ休憩を入れて、祠で手を合わせてから(オレンジ色のコオニユリ?に気づきつつ)、その先の容赦のない急登の連続にかかります。

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(中央ややの右下オレンジ色わかりますか? クリック拡大化)

 ハシゴやクサリの連続する急斜面(というより壁に近い(笑))。 岩の適所に足場が掘られているので、それほど難しくはありませんが、岩場に慣れていないと肉体的にも精神的にも疲れてしまいます。凍結していたりしたらもちろん、雨のなかでも登り降りするのは「ごめんこうむりたい」というのが率直な感想。刃渡りよりこちらのほうが「危」マークではないの?と思いました。

 時折振り返ると、黒戸山が想像以上に鋭く天を突いていて、時間があったら立ち寄りたいなんて考えていたけど、甘い考えを抱いていたのだとまた反省。

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(こういう平坦なところはとても素敵なんですけど…)

 傾斜が緩んだ登山道はシラビソの森とシャクナゲの花でとても素敵なんですが、何しろ登りになるとこれが半端ではない傾斜角度(笑)で、黒戸尾根の厳しさってこういうことなんだと身体が実感。

 テレビでも見たことのある一番怖そうな六合目(不動岩)手前のこの箇所。確かに捕まるところがないけれど、下を見ないようにして落ち着いてゆっくり渡れば、私でもそれほど怖く感じませんでした。

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(渡ってみればそれほど怖くありません)

 

 ここよりも六合目よりさらに先の垂直に近いハシゴとクサリの連続。こちらの方が私にはヤでした。この黒戸尾根を下るって、どういう人たちなんだろう?そんなこともつい考えてしまいました。

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(ほとんど垂直だよぅ…)

 登りきった先で一旦少し下るのかなと進んでいくとひょこっと出てくる感じで七丈小屋が現れ。ああ、やっと無事に着いたと小屋前のベンチに座り、ここまで抜きつ抜かれつしてきたハイカーに「小屋泊まりですか?」と聞かれ、「はいそうです」と答え、あなたもですよねと言おうとしたら、「私はテントなんです」と言われびっくり。

 その人のザックは自分のより小さく、とてもテント泊装備には見えなかったのですが、ストックをポールにできるタイプだそうで、夏はこんな感じでやってますとのこと。こんなにコンパクトになるのなら自分も検討してみようかなと考えてしまいました。 南アで、あと二座、テントでないと行けない、でも登ってみたい山があるので。。。

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(七丈第一小屋)

 

 アミノバイタルの試供品三点セットをいただいて、受付を済ませ、食事は二回戦の18時までと指定されて、部屋でごろ寝していました。あてがわれたのは、かつて自炊専用小屋だった第二小屋。でも、ここは好いですよ♪ 鏡平山荘の時同様、半個室というのでしょうか、一人ひとりの布団が木の壁で仕切られていて、隣が男性なのか女性なのかもわかりません。ま、このあと、お隣の大鼾に悩まされたので(笑)、女性でなかったことはまず間違いないと思いますが…。

 夕食は御覧の通り、カレーとハンバーグのセット、写真には写っていませんが、冷たいお蕎麦も付きます。カレーは何杯でもお替り自由で、隣の若い男子は大盛りでおかわりを頼んでいました。

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(左端のビールは別料金(笑)…1200円でした)

続きの2

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