【宗屋敷尾根でアカヤシオを愉しむ♪】
(宗屋敷尾根1284m手前)
【山行日】 2025年04月27日(日)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
八高線某駅 - 05:51 東飯能 (JR八高線)
東飯能 06:06 - 06:48 西武秩父 (西武秩父線)
御花畑 07:09 - 07:23 武州日野 (秩父鉄道)
「歩行」
武州日野駅 07:30 - 08:25 宗屋敷尾根取付き
取付き 08:30 - 09:20 836m
836m 09:25 - 10:40 ブナの樹の岩
ブナの樹 10:50 - 12:25 (シラカケ岩往復後)蝉笹
蝉笹 12:45 - 13:10 熊倉山
熊倉山 13:20 - 14:10 1090m付近
1090m 14:20 - 16:00 白久駅
「鉄道」
白久 16:46 - 17:00 影森 (秩父鉄道)
影森 17:04 - 17:07 御花畑 (秩父鉄道)
西武秩父 17:34 - 18:17 東飯能 (西武秩父線)
東飯能 18:29 - 八高線某駅 (JR八高線)
【地形図】 「秩父」 「三峰」
【参考図書】「バリエーションルートを楽しむ」 松浦隆康 著 (新ハイキング社)
(シラカケ岩より酉谷山方面を望む)
4月上旬に蕨山のアカヤシオがすでに終盤という情報をいただき、北関東に大枚を叩いて行かなくとも、宗屋敷尾根ならなんとか間に合うかも…この高温で終わっちゃってるかも知れないけれど、もうこの年になると、行きたいと思いつつ行けずにいた場所は、歩けるうちに歩いておきたい、との思いも強く、天候が安定した日曜日に行ってみることにしました。
こちらの多摩地区に引っ越してきてからは、たぶん秩父鉄道でさえ初めて。最近のダイヤ改正で武州日野駅には7時半近くの到着とわかり、以前の7時前到着可のときに実行しておくべきだったと反省。しかし、今は秩父鉄道も交通系ICカードで乗り降りできるようになっているんですね。
御花畑駅にはICカードチャージ機↑も設置されていて、実際にチャージしてみたのですが、SUICAでも問題なくチャージできました。切符の自動販売機もあって、記念に切符を買って乗車してみようかとも思ったのですが、降りる駅で回収されたら意味がないかと思ってやめました(実際には武州日野駅には早朝のためか駅員はおらず、買っておけばよかったかも(笑))。
で、武州日野駅から宗屋敷尾根の取り付きですが、結論から言うと、歩いてみて思ったのは、人数さえ揃えば、タクシーでというのがお薦めです。西武秩父の駅からタクシーだとかなりの値段でしょうが、私の場合、歩いて1時間近くかかってしまいました(松浦本では45分とのこと)し、取付から先の長丁場を考えると、1時間も舗装道路を蛇行しながら歩くのは時間と労力の無駄と感じました。
(線路を渡ってすぐ…菜の花が咲いていてきれいだが、この先が長い(笑))
駅を出て右、「荒川中学校入口」の信号で右折(松浦本にある「さんすい荘」の看板は見つかりませんでした)、線路を渡って↑、そこからはひたすら舗装道を南へと行きます。和味というお蕎麦屋さんを過ぎ、さらに南下しますが、松浦本にある送電鉄塔のひとつ手前の鉄塔を目にします。その先から道は西に北西にと大きく蛇行して、本当にこの道でいいのかという感覚に陥ります。周囲は植林だらけで送電線も見えず、道路がくるりと円を描いた地点にある松浦本の送電鉄塔も見えません。ただ、タクシーが走れるような舗装道はこの道以外にはないので、そのまま進みました。
林道で道迷いだったら悲惨だなぁ…と思いながら今度は東に向きを変えた道路を進んでいくと左にログハウス風の建物を目にし、やっと目指す送電鉄塔が見えてきて、ひと安心。なおも進むと右手に土道を見た先に松浦本にもある「この先1.2km行き止まり」の標識があります。
(ここまでタクシーで来たほうがおりこうかも)
私は更にそのまま舗装道路を進んだところの石垣が斜めに降りてきているあたりから取り付きました。少し上がったところには、平成28年10月の遭難事故の情報求むという秩父警察署の表示が今もあって、こういうもので取り付きを間違えていないということが確認できたというのは何とも複雑な心境でした。
尾根上は、しばらくはずっと植林で、本当にこの先にアカヤシオなんてあるのかという感じです。注意点は松浦本にあるように740m付近の左手に伸びる明瞭な道には入らず、アセビが茂っている中を尾根通しでというくらい。836mピークの手前からは鹿よけのネットがあらわれますが、もう植林が育ってしまっていて伐採地は広がらず、展望もありません。けれど、836では取り付きから一時間近く経過していたので、木の株に腰掛けて一息入れました。
(ここでひと休み…)
松浦本の「930mで右からの尾根云々」とあるのは、ここは宗屋敷尾根を下りに取ったとき間違えやすいからでしょう。地形図で見ても磁北方向の尾根に引き込まれやすい形をしていますし、実際にその場所に立ってみると、ここは何も考えていなければ磁北方向に進んでしまうだろうな…という感じの場所です。この日は立木にビニールテープのマジック書き注意もみつかりました。
すこしずつ、自然林も目にするようになって、足元を見ると花びら…、で、上を見上げてみると、咲き残りという感じですが↑山桜が仰ぎ見られ、テンションも上向き加減になってきたところで、1003mピークの石祠。手をあわせ、この先の登下山の無事を祈ります。
一旦下って登り返すその先は、息を整え直し、休み休み登らないといけない急傾斜。しかし足元にはアカヤシオの花びら…。見上げても花は見つからず、ああ、やっぱり終わってるか…と落胆。自然林が優勢となり、新緑の中、トウゴクミツバツツジを目にし、さらによく足元を見ればカタクリが…。しかし、萎れたものがひと株だけでした。
テンションが下がって、急登にあえぐ中、なにも宗屋敷尾根のこの長丁場ではなく、城山コース&日野コースでも良かったかなと、足が上がらず、おなかも空いてきたなか、考えたりします。
しかしその先1150mあたりでしょうか、ようやく咲いているアカヤシオを目にして、ああ、やっぱりこの花は美しい、この花の色は格別だと頬が緩みます。ただ、感じとして半分ほどは落花している印象です。
アカヤシオを花見しながらとはいえ、あまりの急登で、踏ん張りが効かずふらふらしてきたので、1200m手前ですが、ブナの樹のある白岩の前でスポーツドリンク水分補給の休憩を入れることにしました。
時刻は10時40分。蝉笹は1440mで標高差約300m。しかし、手前の難所があるからお昼前到着は無理かな…などと考えながら、しばし足休め。。。ともかく天気だけは抜群に好いので、無理せず頑張らず、ゆっくり慎重に行こうと腰を上げました。
意外やプロトレックの表示が1200mを越えたあたりからは、花つきのいいアカヤシオがそこここに現れ、目を楽しませてくれます。ああ、こっちに来てやっぱり正解だったみたい…、さきほどとは打って変わって、気持ちも上向きになって1284mピークへ。
落花している樹や花つきの善くない樹もありますが、初めてこの尾根を訪れた私には、これまでの長く険しい登りもこれだけ目にできれば報われたという心持ちでした。
で、その先の松浦本で解説されているA点(1290m)B点(1370m小ピーク)C点(1350m鞍部:大岩の基部)ですが、私は今回A〜Cの左手の巻き道は取らず、大きな岩を縫うように登ってB点とされるピークの先端までバカ正直に(笑)上がってみましたが、先端まで行っても切れ落ちていることを確認するだけで、時間も10分ぐらい余計にかかるので、わざわざこのピークのいちばんてっぺんまで上がらずに、手前でピンクテープで示されている北方向へ抜ければいいと思います。難所と書かれていますが、それほど危険な箇所とは感じませんでした。ただ、注意しなければいけないのは、松浦本でも書かれているようにA点とされる場所で横切っている右手の巻道に入らないことです。
(蝉笹へ…)
蝉笹への最後の登りはかなりの急傾斜で岩がちの尾根↑。アカヤシオも咲いているし、もうあと標高差100mもない、この日の最後の急登と割りきり、ゆっくりと慎重に登っていきました。「この先登山道ではありません」の注意書きを見てロープをくぐれば蝉笹です。時刻は12時をほんの少し過ぎたところ。。。お昼にしようかとも考えたのですが、熊倉山を背にして、大展望のシラカケ岩にまずは行ってみることにします。
(繚乱♪)
シラカケ岩に向かうとアカヤシオはほとんど落花無しの状態で、ちょうど見頃のようでした。アカヤシオのプロムナードを歩いていけば、この日初めて登山者とスライド。そしてその先には目の眩むような大風景。
息を呑むような景色を前に、ただぽかんと見とれるだけ。眼の前に見える丸峰は急斜面がアカヤシオでピンク色に染まっていて、「うわすっげえなぁ」と思わず呟いてしまいました。いつまでもここにとどまっていたいという気持ちもありましたが、高所恐怖症の私は、ここでザックを下ろして昼メシというのは他に登山者が来たとき迷惑だろうしと言い訳して、戻って蝉笹で昼食ということに。。。
(蝉笹に戻る…尾根はアカヤシオのプロムナード)
蝉笹(標識は蝉篠山)にもアカヤシオが咲いていますが、その先の熊倉山への道筋もアカヤシオが咲いています。ここからはもう一般登山道と思っていたのですが、蝉笹から熊倉山って、エアリア(山と高原地図『奥武蔵・秩父』)では実線ではなく赤破線なのですね。予定では13時と見積もられていた熊倉山には13:10着。まぁ、私にしては上出来かも知れないと苦笑しながら腰を下ろして下山準備。
ストックを伸ばしていると、ロープの張られたところから登山者がお一人。。。聖尾根を歩いてきたのだな、と思いながら、挨拶して下山開始。
小幡尾根、いわゆる城山コースを降ります。登りでも下りでも何度か歩いている尾根なので、勝手はわかっているつもりだったのですが、やはりブランクが長いと、「こんなに植林が多い尾根だったっけ?」とか、途中にある小さなコブの登り返しをすっかり忘れていたりと、近年の山歩きの低調さが見て取れます。
ペースも自分でも呆れるほど鈍く、これじゃぁ帰宅は相当遅くなるなと思いつつ、とにかく事故の無いよう怪我の無いよう下ることが肝心と、ゆっくり下っていきます。
トウゴクミツバツツジ↑、そしてアカヤシオ。しかし、1100m台となるとやはり半分近く落花しているのを確認するにつけ、今日は宗屋敷尾根を登ってきて本当に良かった、大正解だったとの思いを強くしました。
(ヒカゲさん、みつけたが、近寄れなかった クリック拡大可)
途中、終盤とはいえヒカゲツツジも見つけられて、気を良くして、996mの先の下りでカタクリを注視するも、一枚葉ばかり。。。
ようやく見つけた二枚葉も萎れきって結実していたりで、宗屋敷尾根の1100mで見かけたのでさえ萎れていたのだから、この標高では当然といえば当然のありようでしょうか。。。以前はGWでも結構咲いていたのですが、昨今の季節の移り変わりようは急激すぎて、お花もついていけないのでしょう。
最後は植林の中をジグザグに急下降。途中若い人に追い抜かれたりもしましたが、当然のことと気にせず、マイペースでゆっくり下山。ヒトリシズカ↑を写真に収めて、急降下を終えるとあれ、もう登山口? プロトレックの表示はまだ600m台ですが、左下に舗装林道も見えていて、まもなく無事に着地。
登山届アプリ「コンパス」の予定では城山経由としていましたが、もう登る気力も体力もないと、そのまま舗装道路で白久駅へ。
(舗装道より…城山の新緑は相変わらず素晴らしかった)
「宗屋敷尾根を登ったあと聖尾根を下るなんて、私には無理だろうな。RF能力が今よりあったとしても、体力も気力もとても持たない…。」そんなことを考えながら、舗装道路を下っていき、谷津川館がまだ営業しているらしい様子をみて、少し心が動いたのですが、看板も出ていないし、次回は電話して日帰り入浴できるか確認してから熊倉山に行こうと、そのまま白久駅へ。
白久駅到着は16時ちょうど。次の列車は45分待ち。駅前の酒屋さんは昔来たときにはビールか何かを買った覚えがあるけれど、シャターは閉まったまま。せめて炭酸飲料ということで、自動販売機のコーラをゴクゴク。。。下山通知を出したり、友人にメールを書いたりして時間潰しをしました。
三峰口から折り返してやってきた電車は影森行き。しかし影森で別の車両に乗り継ぎでき、御花畑へ。朝来たときと全く逆の乗り継ぎルートで帰途についたのでした。
※宗屋敷尾根は一般登山道ではありません。熊倉山自体遭難が多いことで有名ですが、バリエーションルートで遭難&死亡・行方不明事故が多発しています。体調・天候を十分に整えるだけでなく、地形判断力・知力を十分に備えてからの挑戦としてください。







































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