【地図読みの練習に…盆前山】 山バス情報204
(モミの巨木にたくさんお目にかかれる佳き尾根歩きでした)
【山行日】 2024年10月22日 (火)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
中央線某駅 - 11:20 高尾 (JR中央線各駅停車)
「バス」
11:42 - 12:10 力石 (西東京バス 520円)
「歩行」
力石バス停 12:10 - 12:40 小津バス停
小津バス停 12:41 - 13:35 盆前山 (498.1三角点)
盆前山 13:55 - 14:35 恩方山 (536ピーク)
恩方山 14:45 - 15:10 高留沢の頭 (589ピーク)
高留沢ノ頭 15:20 - 16:00 夕焼小焼バス停
「バス」
夕焼小焼 16:37 - 17;05 高尾駅北口 (西東京バス 590円)
「鉄道」
高尾 17:07 - 中央線某駅 (JR中央線快速東京行き)
【地形図】 「五日市」
(なんとか明るいうちに宮尾神社へ着地できました)
この日も、11:00ごろまで家で待機していないといけない事情があって、会社に休みをもらって待機。しかし、用事は10時半過ぎに終わってくれて、前から行きたいと思っていた盆前山の地図読み練習へ。
小津町(おつまち)へのバスは八王子駅からのものが廃止されて、しばらくは町の有志でデマンドバスのようなものを走らせていてくれたのですが、最近になって平日に三本だけですが西八王子駅発のバスが運行されるようになって、平日に休みをとる機会があったら出かけてみたいと思っていました。
(小津町バス停留所:実際は力石から歩いてきました)
しかし、07:10はもちろんのこと、この日は09:40も間に合わない。12:20は小津町到着が12:53と遅く、日の短くなったこの時期ですから、少しでも早く登山口に到着したい、ということで、高尾駅北口発の陣馬高原行バスで、力石まで行き、峠を車道で越えて小津町へというアプローチにしました。20分ほどですが、早く出発できそうです。
尚、力石から車道経由で来た場合、古びたバス停跡「小津坂入口」と、「←喫茶 森の中 ランペット」の標識に行き当たりますが、この矢印とは逆の方向(下り)方面に登山口(取付)がありますので、注意が必要です。
(矢印とは反対方向に取付があります)
実際は小津町のバス停写真を撮りたいということもあって、15分ほどしか早くなりませんでしたが、戻ってガードレールのある未舗装道路を上がっていきます。
(ガードレールのある未舗装道:最初の取付はわかりやすいが…)
今年は暑かったこともあるのでしょうが、30mほど進んだところにある左手の細道は道型がほとんどない状況。目印のアンテナもお墓も草木に隠れていて、非常に分かりにくいです。
今回のコースは、最近エアリア(山と高原地図「高尾・陣馬」)に赤破線が入るようになりましたが、このあと実際歩いてみた感じでも、ところどころ山名標識があり、マーキングのテープがあるものの、指導標は皆無。何より「地図が読めないと道間違いを起こす箇所」があり、破線にしても赤色はどうかな…というのが正直な感想でした。
すぐに支尾根に乗り、松浦本記載通り、モミの巨木が何本も尾根のど真ん中に立っていて、周りが植林でも歩いていて不快ではありません、470m地点のピークには前盆前という標識が掲げられており、小津町から歩いてきたときには、ニセ盆前といったところでしょうか(笑)。。。ともかく、バリハイルートに慣れていれば、取付がわかりにくい以外、盆前山直下までは尾根通しに高みを目指せば良いだけで、さほど難しくはありません。
ただ、いよいよ盆前山という段になって、鞍部から登り返すあたりがかなりの藪と倒木で分かりにくいです。
(盆前山を前にヤブと倒木が…)
小津バス停から一時間弱で三角点のある盆前山。時刻は13時半で、ここでおにぎりタイムにしましたが、頭上にヘリが旋回して、こんな平日の、こんな場所で何だろうと思いながら腹ごしらえ。
盆前山から先は、松浦本にあるように、地図読みが必要です。進行方向はまず西に伸びる尾根通しなのですが、盆前山の三角点で目を引くのは北側の尾根につけられたピンクテープ。コンパスで方角を確かめる習慣がない人は、素直にあちらに進んでしまうのではないかと思います。
おまけに西方向の尾根は三角点からは明瞭な尾根が見えない状況です。北のあの箇所にテープをつけたのは山仕事のためかもしれませんが、もし、ハイカーがつけたのなら(経路があるにせよ)少々罪深い行為ではないかと感じました。
で、西に尾根を進んでいくと、松浦本にもありますが、2つのコブを超えた先で、この場所に突き当たります。
現状、これだけわかりやすい通せんぼがあればこそ、そして松浦本の注意書きがあればこそ、ここは右手にマーキングのある急坂を降りていく!と、わかりますが、通せんぼもなく、注意書きも読んでいなかったら、私のRF能力ではここは正しく判断できなかっただろうと思いました。
なるほど、地形図を見れば、この尾根のベロの向き具合は確かにミスコースしやすいと認識できますが、コンパスを見ながら、西にまっすぐ進んでいたつもりが、この地点に来て初めて(いつの間にか)南に進行方向を変えていたことに気づいたというのが、実際の感覚で、90度尾根が屈曲したようには私には感じられませんでした。
次の注意点、同じく2つコブを越えた先の490m圏ピークも漫然と進んでいくと、足元の通せんぼの枝の束を越えて北方向に伸びる尾根に進んでしまいそうになります。気づいて左手(西)へ修正。そのあとも536を前に今度は南(力石方面)に伸びる尾根の踏み跡は明瞭で注意が必要です。536mのピークは木彫りの「恩方山 536m」標識があり。なんとかここまで無駄なく歩くことができ、ボンタンアメとテルモスのお茶で小休止。
(木彫りの立派な標識の他に、こんな可愛らしい標識も…)
今回歩いてみた感じでは、498m〜536mと一応登りベースではありますが、ここの部分は尾根歩きという意味では難しい部類で、個人的には☆(星)ひとつや赤破線はどうなのかな〜、というふうに感じました。
536ピークから589ピークは、気をつけていれば、道間違いをおこすこともないと思いますが、地形図で見た感じよりアップダウンが結構あるという印象です。
589ピークには松浦本にあった立木の黄色テープ(夕焼小焼バス停と小津バス停表記)は見当たらず、エアリアにもある「高留沢の頭」の標識が見つかりました。
(高留沢ってどの沢なんでしょうか…)
時刻は15時過ぎ。。。ゆっくり下っても、暗くなる前に降りられそうと、テルモスのお茶とミックスナッツでおやつタイム。
589ピークから宮尾神社への道は、指導標は一切ありませんが、下りやすい傾斜角が保たれ、ところどころコブをトラバースしてくれる好い道だと思いました。晴れていた青空も雲が多くなって、少しずつ暗がりが寄せてきそうな空模様に変わっていたのですが、不安になることもなく下山。
ほぼ、コースタイム通りに夕焼小焼のバス停に着き、バス停写真を取って、ベンチに腰を下ろしたところで4時のチャイムが流れてきました。
もっと早く降りてきていれば、おおるりの家で日帰り入浴できるのですが、13時から16時半ということで、このまま30分ほどベンチでバスを待つことにします。
やってきたおなじみの陣馬高原下からのバス。これって、平日のこの時間帯はスクールバスも兼ねているのですね。運転手さんと生徒さんたちのやり取りを聞きながら、ああ、いいな、この雰囲気…そう感じながら、高尾駅に降りて電車で帰途についたのでした。
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コメント
ゴン太さんこんにちは。
高尾エリアなのに聞いたことのない地名と山名、ほーんとに色々よくご存じですね。
地図をひらいてやっとどの辺りかがわかりました、新しい地図には赤い破線がありました。
ところでこのお地蔵さんの絵、最近とても多くの場所で発見されているんですよね。
高尾、奥多摩、丹沢、奥武蔵など
同じ人が書いているのは明らかなのですが、
いまだに誰が置いているのかはわかっていないようです。
このような(と言っては失礼ですが)マイナーな山頂にまで置いてあるとは・・・ちょっと怖くなりました。
また話変わりまして他の方も書かれていますが、18きっぷが改悪になりますね。
3~5日間連続で、その期間だけ連続で休みがとれて利用できる人ってどれだけいるんですかね?
結局廃止にするための前段階なのでしょうね。
あずさ回数券も無くなったし、ムーンライト号も無くなったし、電車派には面白くないことばかり。
もう安くしなくても利用する人が多いから、という事なのでしょうけど。
18きっぷだから毎年行ってた入笠山とかも、あずさ料金ではもう行かなくなっちゃいます、残念。
投稿: cyu2 | 2024.10.27 15:24
cyu2さん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。
マイナーな山、これ、文中にもある松浦さんの本で、私も知ったわけで、一連のガイド本がなければ、私だって知る由もないのです。すべて、マイナールート開拓された先人の作品があればこそ、私のようなトーシロがバリハイルートの踏み跡をトレースできるというわけです。
お地蔵さんの絵は、私も数か所で同じタッチのものを見た覚えがあって、目にするたびになんとなくいつも微笑んでしまいます。
18きっぷは、思うに、転売して複数のひとが割安に使うのを防ぎたいのかもしれませんが、まぁ、国鉄と違って今や利益追求型の巨大企業になってしまって、貧乏な利用者は切って捨てる傾向が一段と強くなった気がします。
私は通勤に中央線を使っているのですが、グリーン車とかやめて、通常車両を12両にしてほしいと、本当に思います。グリーン車連結するのは、土休日だけにするとかにしないと、混雑解消はされないも同然です(苦笑)。
こういうことばかりしていると、みんな夜行バスで登山口まで直行となってしまいますから、登山者の利用は減るばかりなのは分かっているのでしょうか。まぁ、「山かいじと」か利用不可多数で使い道のない列車しか考案できないJRさんに、私ももうほとんど期待していません(笑)。
投稿: ゴン太 | 2024.10.28 21:22