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2024.10.26

【地図読みの練習に…盆前山】 山バス情報204


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(モミの巨木にたくさんお目にかかれる佳き尾根歩きでした)

 

【山行日】 2024年10月22日 (火)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 11:20 高尾 (JR中央線各駅停車)

「バス」
11:42 - 12:10 力石 (西東京バス 520円)

「歩行」
力石バス停 12:10 - 12:40 小津バス停
小津バス停 12:41 - 13:35 盆前山 (498.1三角点)
盆前山   13:55 - 14:35 恩方山 (536ピーク)
恩方山   14:45 - 15:10 高留沢の頭 (589ピーク)
高留沢ノ頭 15:20 - 16:00 夕焼小焼バス停

「バス」
夕焼小焼 16:37 - 17;05 高尾駅北口 (西東京バス 590円)

「鉄道」
高尾 17:07 - 中央線某駅 (JR中央線快速東京行き)

【地形図】 「五日市」

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(なんとか明るいうちに宮尾神社へ着地できました)


 この日も、11:00ごろまで家で待機していないといけない事情があって、会社に休みをもらって待機。しかし、用事は10時半過ぎに終わってくれて、前から行きたいと思っていた盆前山の地図読み練習へ。

 小津町(おつまち)へのバスは八王子駅からのものが廃止されて、しばらくは町の有志でデマンドバスのようなものを走らせていてくれたのですが、最近になって平日に三本だけですが西八王子駅発のバスが運行されるようになって、平日に休みをとる機会があったら出かけてみたいと思っていました。

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(小津町バス停留所:実際は力石から歩いてきました)

 しかし、07:10はもちろんのこと、この日は09:40も間に合わない。12:20は小津町到着が12:53と遅く、日の短くなったこの時期ですから、少しでも早く登山口に到着したい、ということで、高尾駅北口発の陣馬高原行バスで、力石まで行き、峠を車道で越えて小津町へというアプローチにしました。20分ほどですが、早く出発できそうです。

 尚、力石から車道経由で来た場合、古びたバス停跡「小津坂入口」と、「←喫茶 森の中 ランペット」の標識に行き当たりますが、この矢印とは逆の方向(下り)方面に登山口(取付)がありますので、注意が必要です。

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(矢印とは反対方向に取付があります)

 

 実際は小津町のバス停写真を撮りたいということもあって、15分ほどしか早くなりませんでしたが、戻ってガードレールのある未舗装道路を上がっていきます。

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(ガードレールのある未舗装道:最初の取付はわかりやすいが…)

 

 今年は暑かったこともあるのでしょうが、30mほど進んだところにある左手の細道は道型がほとんどない状況。目印のアンテナもお墓も草木に隠れていて、非常に分かりにくいです。

 今回のコースは、最近エアリア(山と高原地図「高尾・陣馬」)に赤破線が入るようになりましたが、このあと実際歩いてみた感じでも、ところどころ山名標識があり、マーキングのテープがあるものの、指導標は皆無。何より「地図が読めないと道間違いを起こす箇所」があり、破線にしても赤色はどうかな…というのが正直な感想でした。

 すぐに支尾根に乗り、松浦本記載通り、モミの巨木が何本も尾根のど真ん中に立っていて、周りが植林でも歩いていて不快ではありません、470m地点のピークには前盆前という標識が掲げられており、小津町から歩いてきたときには、ニセ盆前といったところでしょうか(笑)。。。ともかく、バリハイルートに慣れていれば、取付がわかりにくい以外、盆前山直下までは尾根通しに高みを目指せば良いだけで、さほど難しくはありません。

 ただ、いよいよ盆前山という段になって、鞍部から登り返すあたりがかなりの藪と倒木で分かりにくいです。

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(盆前山を前にヤブと倒木が…)

 

 小津バス停から一時間弱で三角点のある盆前山。時刻は13時半で、ここでおにぎりタイムにしましたが、頭上にヘリが旋回して、こんな平日の、こんな場所で何だろうと思いながら腹ごしらえ。

 盆前山から先は、松浦本にあるように、地図読みが必要です。進行方向はまず西に伸びる尾根通しなのですが、盆前山の三角点で目を引くのは北側の尾根につけられたピンクテープ。コンパスで方角を確かめる習慣がない人は、素直にあちらに進んでしまうのではないかと思います。

 おまけに西方向の尾根は三角点からは明瞭な尾根が見えない状況です。北のあの箇所にテープをつけたのは山仕事のためかもしれませんが、もし、ハイカーがつけたのなら(経路があるにせよ)少々罪深い行為ではないかと感じました。

 で、西に尾根を進んでいくと、松浦本にもありますが、2つのコブを超えた先で、この場所に突き当たります。

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 現状、これだけわかりやすい通せんぼがあればこそ、そして松浦本の注意書きがあればこそ、ここは右手にマーキングのある急坂を降りていく!と、わかりますが、通せんぼもなく、注意書きも読んでいなかったら、私のRF能力ではここは正しく判断できなかっただろうと思いました。

 なるほど、地形図を見れば、この尾根のベロの向き具合は確かにミスコースしやすいと認識できますが、コンパスを見ながら、西にまっすぐ進んでいたつもりが、この地点に来て初めて(いつの間にか)南に進行方向を変えていたことに気づいたというのが、実際の感覚で、90度尾根が屈曲したようには私には感じられませんでした。

 次の注意点、同じく2つコブを越えた先の490m圏ピークも漫然と進んでいくと、足元の通せんぼの枝の束を越えて北方向に伸びる尾根に進んでしまいそうになります。気づいて左手(西)へ修正。そのあとも536を前に今度は南(力石方面)に伸びる尾根の踏み跡は明瞭で注意が必要です。536mのピークは木彫りの「恩方山 536m」標識があり。なんとかここまで無駄なく歩くことができ、ボンタンアメとテルモスのお茶で小休止。

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(木彫りの立派な標識の他に、こんな可愛らしい標識も…)

 

 今回歩いてみた感じでは、498m〜536mと一応登りベースではありますが、ここの部分は尾根歩きという意味では難しい部類で、個人的には☆(星)ひとつや赤破線はどうなのかな〜、というふうに感じました。

 536ピークから589ピークは、気をつけていれば、道間違いをおこすこともないと思いますが、地形図で見た感じよりアップダウンが結構あるという印象です。

 589ピークには松浦本にあった立木の黄色テープ(夕焼小焼バス停と小津バス停表記)は見当たらず、エアリアにもある「高留沢の頭」の標識が見つかりました。

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(高留沢ってどの沢なんでしょうか…)

 

 時刻は15時過ぎ。。。ゆっくり下っても、暗くなる前に降りられそうと、テルモスのお茶とミックスナッツでおやつタイム。

 589ピークから宮尾神社への道は、指導標は一切ありませんが、下りやすい傾斜角が保たれ、ところどころコブをトラバースしてくれる好い道だと思いました。晴れていた青空も雲が多くなって、少しずつ暗がりが寄せてきそうな空模様に変わっていたのですが、不安になることもなく下山。

 ほぼ、コースタイム通りに夕焼小焼のバス停に着き、バス停写真を取って、ベンチに腰を下ろしたところで4時のチャイムが流れてきました。

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 もっと早く降りてきていれば、おおるりの家で日帰り入浴できるのですが、13時から16時半ということで、このまま30分ほどベンチでバスを待つことにします。

 やってきたおなじみの陣馬高原下からのバス。これって、平日のこの時間帯はスクールバスも兼ねているのですね。運転手さんと生徒さんたちのやり取りを聞きながら、ああ、いいな、この雰囲気…そう感じながら、高尾駅に降りて電車で帰途についたのでした。

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2024.10.24

【綱之上御前山から御春山】 山バス情報203

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(綱之上御前山から権現山方面を望む)

 

【山行日】 2024年10月20日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 11:50 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 12:18 - 12:43 梁川 (JR中央線各駅停車)

「歩行」
梁川駅    12:50 - 13:55 綱之上御前山
綱之上御前山 14:05 - 14:50 御春山
御春山    15:00 - 15:55 四方津駅

「鉄道」
四方津 15:57 - 16:32 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾  16:33 - 中央線某駅  (JR中央線快速東京行き)

【地形図】 「上野原」

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(梁川駅から40号鉄塔が見えていたのですが…)

 

 また三ヶ月ぶりの更新となってしまいました。m(__)m 6月から用意していたお盆休みの南ア計画が、直前の体調不良でキャンセル料も取られてがっくりきたのをきっかけに(苦笑)、18きっぷなんて買うんじゃなかったという例の後悔。そのあとは猛暑もありましたが、なぜか天気の良さそうな朝に足が攣ってしまったりするのを言い訳にいつものサボり病。サイトやめたほうがいいかな…というネガティブな気持ちにもなりましたが、最近になって加治丘陵などほっつき歩いたりして、季節もようやく進んでくれたこともあって、少しだけ心は山へと向かうようになってきました。

 しかしこういう流れですと、どうも天気の良さそうな日に今度は都合がうまくつけられない。。。今回も天気回復の日曜日、11時まで家にいなければならないという状況。。。短時間で登れそうな山ということで用意しておいた綱上御前山から御春山・大野貯水池というプラン。しかし、所用は予定より遅延したため、この電車と思っていた電車には乗れず、高尾駅で30分の足止め。。。梁川駅に着いたのは13時前でした。

 予定では松浦本『バリエーションルートを楽しむ』のコースを逆走する予定だったのですが、40号鉄塔は見えるものの、巡視路の入口らしきところは鉄柵が何重にも張ってあり、上を乗り越えるわけにもいかない状況。仕方なく藤井本『中央線の山を歩く』(同書では綱上御前山を寺山としています)の記事の記憶を頼りに(コピーは持参していませんでした)ここかなというところで踏み跡らしきものを発見して入っていったのですが、これが結果的には全然違う箇所を取り付きにしてしまっていたことが帰ってきてから判明しました。

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(尾根に上がってしまえば歩きやすい…)

 ズルズルの急坂を這うようにして登り、地形図の「梁川町綱之上」の文字がある尾根に乗ったのは13時半。標高は約450m。ここから尾根を東南東に進み、綱之上の「上」の字付近で屈曲して東北東に進みます。尾根上は先程の尾根までの這いずりまわりのズルズルに比べたら、歩きやすいこと歩きやすいこと。道標も標識もありませんが、赤テープが点々と続きます。

 ただ、地形図には現れませんが490m辺りのひょうたん型の等高線部分は小さなコブのようになっていて、そこで、カメラを落とすやら、バラヤブを掴んで出血するやら、目の前に見えている綱上御前山への尾根筋が倒木やヤブで不明瞭だったりで、少々焦りました。。倒木の先も、結構なヤブでしたが、最近この時期によく見るヤマツツジの狂い咲きなど見つけて、少しリラックスした気分に。。。

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(温暖化の影響でしょうか…この時期のヤマツツジは珍しくなくなりました)

 

 綱之上御前山山頂は、三角点もない山頂ですが、松浦本どおり権現山方面の展望があり、居心地も悪くなく、ここで、遅いおにぎりタイムにしました。

 腹ごしらえが済んだら、以前にも訪れた御春山方面へ向かいます。コンパスで北方向を確認して下りにかかりますが、ここはかなりの急坂でトラロープも設置されています。 でもでも、これってアキノキリンソウでは?という黄色いお花も咲いていて、嬉しくなりました。

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(間違っていたらご教示願います!)

 

 無事下り終えれば、見覚えのあるお手製の道標(←綱之上御前山 太田峠→)。ここからは斧窪御前山から縦走(?)してきた半年前と同じ道のり。南米沢峠方面へは道標もありませんが、自信を持って右手(東)方向に伸びる尾根を進んでいきます。

 途中笹がかぶった箇所もありますが、南米沢峠から先は最近のエアリア(山と高原地図)で赤実線ルートとなっているだけあって、迷うようなところもありません。表を向いた道祖神と背を向けた道祖神も半年前と同じ。

 息が少し上がって、登り着いた2つ目のコブが三角点と小さな東屋のある御春山(おはんなやま)。ちょうど三時前で、ザックにあったミックスナッツとテルモスのお茶でティータイム。

 ひと休みしたあとは、御春山から一旦下って登り返せば大きな東屋のある展望台。眼下に大野貯水池が見え、また来ちゃったな、という感じで、下山にかかります。
 

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(大人数の場合はこちらで一息がいいかも…)


 で、こちらに下山のプランにしたのは、前回、大野貯水池バス停のすぐそばに酒屋さんがあって、そこでビールを手に入れたという経緯があったためだったのですがっ!、なんとお休み。あっと声を上げて思い出したのは、前回は平日に休みを取ってきたため開いていたのであって、今日は日曜ですから当然といえば当然お休みです(笑)。

 それでもよく見ると、今どき珍しいビールの自動販売機があって、なんと免許証をかざせば買える模様(笑)。

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(大野貯水池へ降りる場合は、免許証をお忘れなく(笑))

 

 あわてて、定期入れを探すも免許証は不要なので家に置いてきてしまっていたのでした。苦笑いしながら、まぁ、いいかと諦め顔で、バス停を見に行くと、なんと、前回はあった平日の便はすべて廃止というお知らせが貼ってあり、犬目行きのバスは土休日の朝一本だけになっていました。

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 これって、地元のためのバスではなくて、あきらかにハイカーのために運行しているバスだと思います。私もプラン、練ってみますが、皆様もどうぞ、なんとか、この路線バス利用のプランを御検討ください… ただ、4月〜7月と9月〜11月のみの運行で、走ってほしい冬場は残念ながら運行していません。
 
 今回はコモアしおつは行きませんでした。まっすぐ四方津駅へ行ったら、ほぼドンピシャで上り普通電車に乗れて、高尾でも連絡よく乗り継ぎ、最寄りの王将にて餃子とビールで〆ました(笑)。

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