【斧窪御前山から御春山で新緑を楽しむ】 山バス情報201
(6号鉄塔へと向かう尾根)
【山行日】 2024年04月26日(金)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
中央線某駅 - 09:10 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 09:18 - 09:43 梁川 (中央線各駅停車)
「歩行」
梁川駅 09:55 - 10:45 斧窪御前山
斧窪御前山 10:55 - 12:05 ヨソ木山
ヨソ木山 12:25 - 13:20 大田峠
大田峠 13:30 - 14:25 御春山(おはんなやま)
御春山 14:35 - 15:10 大野貯水池
大野貯水池 15:15 - 15:45 コモアしおつ
コモア 15:55 - 16:05 四方津駅
「鉄道」
四方津 16;08 - 16:30 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 16:33 - 中央線某駅 (中央特快東京行き)
【地形図】 「上野原」
(1号鉄塔の手前あたり)
ああ、またふた月も間が開いてしまいました。今年の花粉はきつかったのもありますが、もひとつ言い訳させていただくと(笑)、昨年の電子レンジに続き、ついに洗濯機が動かなくなってしまい、買い換えを余儀なくされたという…。これも88年製なので、覚悟はしていたのですが、電子レンジの二倍は痛い出費でした。
(今だと完全にアウトなネーミングですが(笑)、36年間、よくもってくれました)
花粉情報も「少ない」に転じてきたこともあり、金曜日は久しぶりにお休みをいただいて、出かける予定だったのですが、連日の残業疲れもあって、やっぱり朝は早起きできず。。。それでもこの日はゴミ出しの日でしたので、もぞもぞと起き上がってゴミ出しを済ませると、やっぱり予報通りいい天気。出かけるしかありません♪
そこで行き先にしたのは、komadoさんが今冬歩かれた、斧窪御前山から御春山(おはんなやま)と全く同じコース。綱之上御前山をカットして御春山に向かい、大野の貯水池に降りたあと"コモアしおつ"に寄り道したのまでまったく同じと、完全パクリしてしまいました(笑)。
そんな遅出でしたので、梁川の駅に着いたのは10時前。駅を出てすぐ左のガード下をくぐって、鳥沢方面へと線路北側の道を行きます。線路沿いの民家には色とりどりの花々が咲き乱れていて、もう春も本番なのに、いろいろ理由をつけては今まで出てこなかったことをいまさらのように反省(笑)。
10分ほどで、大月市のかすれてしまった指導標に「オノクボ御前山→」というマジック書きあり、さらに先に進むと右手にいかにもそれっぽい、少々藪っぽい山径が見つかりますが、komadoさんのレポにもあるように、取付はここではなくて、もう少し先に進んだところにある指導標が指し示す、結構急傾斜な山道です。
この指導標もかすれてしまっていて、マジック書きで「御前山 上り30分下り25分」とあります。ここで柔軟体操をしてから登りにかかります。
かなりの急傾斜ですが、道形は明瞭な上、自然林豊かな尾根で、新緑を存分に味わえたのが収穫でした。下の指導標に記されていたように概ね30分ほどで斧窪御前山山頂に着きましたが、途中で、早くも下山してくるハイカーに会ったのは意外でした。今日は一応平日ですし、こんなバリルートでは誰にも会わない一日になるだろうと思っていたのです。。。
「斧窪御前山 522.9m」との標識があり、わりと最近設置されたものなのでしょう(昔の地形図では523.0mと記されていました)。アンテナが建ってるほかは、まぁ居心地のいい山頂ですし、駅から一時間近く経過していたので、水分補給を兼ねた小休止。やはり今日は暑くて、用意してきたペットボトルのDAKARAを全部飲み干してしまいました。
一息入れて念のためコンパスで方角(西)を確かめながら、急な尾根を下っていきます。所々笹藪もありましたが、ちょうどヤマツツジが見頃(?)になっていて、新緑に赤のパッチワークを楽しみながらの下りです。
下りきった鞍部には「ヨソ木山・大田峠→」のお手製の道標がありますが、ここは、こんな機会でもないとおそらくは行かないであろう、松浦本にある、4号鉄塔から7号鉄塔までの尾根を偵察してみることにしました。
往復に要した時間は30分強でしたが、尾根自体は494ピークの前後を除けば平坦で広々として歩きやすく7号鉄塔から見る斧窪御前山は、なるほどひとかどの風格がありました。ただ、5号鉄塔の伐採はもう今では木々が育ってしまって、好展望とはいきません。また、途中倒木があって、そこでコンパスを引っかけてしまったのに気がつかず、戻ってきたときに、見覚えのある自分のコンパスがぶら下がっているのに気づいて「えー?」と驚く始末(笑えない!)。
(7号鉄塔付近で…)
戻って、お手製の道標に従い、ヨソ木山を目指します。途中、結構藪っぽい径になったりしますが、ピンクのテープや赤テープ、そして、松浦本にもある小さなテレビアンテナや日本道路公団の2級基準点などもあるので、自信を持って進んでいくと、急登ひと登りで、2号鉄塔のあるヨソ木山(538m点)に到着。
ここは樹の切り株などもあり、富士山も見えるなかなか佳い場所。ちょうど急登のところでお昼のチャイムが聞こえていましたので、お湯を沸かしてこの山頂で大休止としました。
ヨソ木山には山名板があるだけで、道標のようなものはありません。2号鉄塔の方角ではなく、折り返すようにピンクテープのある、ほぼ磁北方向に伸びる急な尾根を下っていきます。萌黄色の美しい美林尾根を進み1号鉄塔と40号鉄塔の送電線の交差点へ。そして39号鉄塔へと尾根伝いに行きますが、このあたりは要所に先に見たお手製の道標があって、再び中央自動車道の走行音が聞こえる方角に進んでいきます。
松浦本にある道路公団のU-19の基準点も見つかり、笹藪もそれほどうるさいものでもなく、そろそろかな、という感じでヨソ木山から小一時間で大田峠に到着です。
(大田峠 峠の名の入った標識もすぐ隣にあります)
時刻は13時半前。少し迷いましたが、おやつタイムを取りながら、予定下山時刻を過ぎてしまうけれど「綱之上御前山をカットして御春山・大野貯水池」の方針堅持としました。”おはんなやま”なんてなかなかイイ名前じゃないですか。このまま降りて梁川駅はもったいなさ過ぎます、行ったことないところだし行ってみましょう♪
峠から「綱之上御前山→」の標識に従って行きますが、途中で綱之上御前山の標識が再度出てきたら、そちらを見送って尾根通しに東に進むときに地形判断が必要=コンパスの出番になると思います(このあたりには「南米沢峠」や「御春山」を示す”みちしるべ”はありません)。というか、綱之上御前山に行くだけのスキルがあれば、この判断はそう難しいものではないですね。念のためコンパスで方角を確かめるというだけの話かもしれません。
私の場合は、485から降りていったあと、ジャンクションピークのようなところに上がったところで、ちょっと間違えそうになってしまいました。たまたま、南の方の明瞭な尾根から、ハイカーがお二人降りてきて、そこで言葉を交わしていただいたため、すぐに修正できましたが、いったん南に進んでからすぐに尾根が左にカーブして東へと延びていることに気づくことができたかどうか…。お二人のハイカーに声をかけていただいたおかげで、難所をクリアできたのかも知れません。
(無事、東へ延びる尾根に乗ると南米沢峠へ向かう素敵な美林…)
南米沢峠は赤い祠がふたつある鞍部。祠に南米沢峠の標識が置かれていました。ここから大野貯水池への峠道と御春山への登山道は私の持っている21年版の登山地図でも赤実線になっていますが、登山道には木段(かなり古い感じ)があり、エッチラ登っていけば左手にあらぬ方角を向いた石仏と祠が見つかり、そのすぐ先が御春山の山頂です。
御春山(おはんなやま)は、名前がイイだけでなく雰囲気もまたよろしいです。東屋があり、座って、ゆっくりお茶をしながら下山予定時刻を修正。ゆっくりしたら、大野貯水池へと向かいますが、この貯水池までの径は、この季節ホント好いですね。
(チゴユリ)
それまで散見されていたヤマツツジは、ここではまさに満開でどっさり↑花をつけているし、すぐ先にある小ピーク(郡司山)の先にはチゴユリ、キンランなどなど色とりどりのお花が見られて、ああ、今日は出かけてきてよかった、最後はこのコースにして好かったと頬も緩みながら大野貯水池へ着地。
(キンランだと思う…ピンボケ御免!)
貯水池のバスは平日でも午前中だけ。すぐ対面に酒屋さんがあったので、コモアしおつのスーパーで買う予定だった(笑)ビールをここで調達。店のひとにコモアしおつへの道を聞いてみると、この車道を下って行くと左に上がる道があると教えてもらって、行ってみました(教えてもらわなくても途中で道標があるのでわかります)。
(午後の便がない…11:59のコモア経由の便に惹かれます(笑))
コモアしおつ、初めて行ってみましたが、ここは集合住宅はなくて、みな一戸建てなのですね。スーパーだけでなく駐在所もあれば病院・薬局もあるし、床屋さん、信用金庫まで、かのエレベーター&エスカレーターのすぐ近くにしっかりあります。
エスカレータに乗りたくても今の時間は上りだけの運行と言うことで、エレベーターで下山。これがビルやマンションのエレベータと違ってゆっくり、ゆったり…結構時間かかるんですね。悠然と山でケーブルカーに乗っているような気分(笑)です。
(駆け下り禁止って…)
(今度はエスカレーター乗ってみたい…(笑))
降りてみるとちょうど上りの高尾行きがドアを開けて待っていてくれて、待ち時間もなく楽しい平日山行の帰途についたのでした。
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