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2024.02.08

【遅出でちょこっと…霞丘陵】

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(こんな素敵な尾根径もありますが…)

 

【山行日】 2024年02月03日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八高線某駅 - 11:52 拝島  (JR八高線)
拝島 11:54 - 12:09 東青梅 (JR青梅線)

「歩行」
東青梅駅 12:15 - 13:30 愛宕山グラウンド手前の土道のベンチ
ベンチ  13:45 - 14:20 七国峠 (225.9m三角点)
七国峠  14:30 - 15:20 金子駅

「鉄道」
金子 15:47 - 八高線某駅 (JR八高線)

【地形図】「青梅」

 

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(長い舗装道歩きが結構ありました)

 

 またまた、自分に言い訳で早起きできず、旧正月にちなんで干支の山のプランも計画倒れ。花粉シーズンに備えて寝具の洗濯を始めるも、干しながら、見上げる空は雲ひとつ無い青空。風もなく寒さも和らいだこの日、やっぱり出かけようよと、こんな時の為に用意しておいたプラン「霞丘陵ハイキングコース」に行ってみることにしました。

 霞丘陵は、スタート地点の塩船観音のツツジの季節の方がガイドブックではお奨めなのですが、私の持っている前世紀発行の『分県登山ガイド 東京都の山』で未踏は島嶼部を除くとこの霞丘陵が残るのみということもあって、岩藏温泉のことなども最近ネットで調べたばかり。山のカッコしていくほどのこともないと、普段着に運動靴、テルモスに詰めた甜茶とガイドブックのコピー、地形図「青梅」だけ小さなリュックに入れて、コンビニでおにぎりを買ってスタートです。

 家を出たのは11時前だったのですが、八高線は高麗川以南でも、昼間は上り下りとも1時間に2本しか無くて(笑)、拝島での乗り継ぎがよかったので助かりましたが、東青梅駅の歩き出しは12時を回ってしまいました。

 東青梅の駅はちょっとわかりにくいですが、北口に降りるには改札を出たら何の表示もない右へ行かないといけません(右側に行くと今時珍しい新聞の自動販売機があります!)。

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 で、北口に降りると「花と古刹の歩き道(青梅市)」という標柱↑が見つかると思いますので、これを目安に塩船観音まで行くことになります。ただ、塩船観音まではずっと車道の脇の歩道を歩きますから、人数がそろえば、タクシーで塩船観音まで行くというのでもいいと思います。(途中の吹上しょうぶ公園まで河辺駅からバスで行くという手もありますが、昼間は八高線より少ない一時間に1本とかゼロ本だったりします)。

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 宋泉寺の先で、ごく普通の民家に見える建物に「営業中」の赤いノボリや↑「カフェ ルビコン」の看板があって、玄関口にランチメニューの案内があり、見てみるとお値段はすべて1050円以上のランチセット。今ではこのぐらい普通なのかも知れませんが、私にはやっぱりやめておこうなお値段(笑)、超遅出ですしリュックのおにぎりもありましたので、素通りして、塩船観音へ。

 塩船観音からの取り付きが、私には少し難しかったです(笑)。ガイドブックには「すり鉢状になったツツジ園の右の縁を登っていくと、いちばん奥のあずまやの裏に指導標があり、ハイキングコースが始まる」とありますが、ツツジ園がすり鉢状になっているのは上から見れば、ああなるほどと判りますが、下からではわかりにくく、ツツジも咲いていないので、ツツジ園がどこを指すのかも不明です。たくさん並んだツツジらしき樹々の群生の中を登っていくと大きな観音像の裏に「展望広場」があって、その先の鹿柵がハイキングコースの端緒になっている、というのが現状です。

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 この鹿柵扉の地点には少なくとも指導標は現時点ではありませんが、少し歩くと指導標が次々に現れます。時に、お手製の道標「大法師の道」「フモンコース」などもありますが、特に初心者の方はむやみに入らない方がよろしいのでは、という印象です。ただ、「塩船地内→」という指導標もありましたので、塩船観音からハイキングコースへはいろいろな入り方があるようでした。

 ハイキングコースは、愛宕山グラウンドの手前まではほとんどアップダウンもない土の道を歩けますが、その先はずっと舗装道歩きになります。私はおなかも空いていたし、舗装道の手前にベンチがあったので、ベンチでおにぎりタイムにしました。

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(このベンチでおにぎりタイム)

 

 これは後で考えると、本当に「あたり!」の判断で、この先は、いつまで続くんだ!というぐらい舗装道を歩かされます。私のガイドブックでは幅の広い道とだけ書いてあるので、ひょっとすると、昔は舗装されていなかったのかも知れません。
 
 舗装道歩きが余りに長いので、間違った道を進んできた(途中で指導標を見逃した)のでは?と思ってしまいます。途中、送電線を横切ったところで、、地形図を見れば、間違っていないと判りますが、その先、再度車止めの柵を抜けた先がこれまたわかりにくかったです(笑)。

 左手に大きな看板があって、周囲の地図が描かれていますが、これはどちらが今来た方向なのかも判りません。ここは、右手にある小さい看板「このハイキングコースは地主の方のご協力により設置されました 青梅市」というのを見逃さないようにしてください。

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 これから向かう「←七国峠・岩藏温泉」は右手の舗装道を下っていった先にあると判ります。

 そして、突き当たった信号のある交通量の多い通り、この交差点がなんと笹仁田峠ということのようです。どこが峠やん?という感じの場所です。

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(笹仁田峠:どう見ても普通の交差点)

 信号を渡って少し右に歩いたところに左手に戻るような幅広の山径(やっと土径を歩けます)があって、これを上がっていけばほどなく七国峠(というか七国広場という225.9m三角点近傍)に着きます。途中に立正佼成会のものとおもわれる植樹があり、舗装道ではないものの、ここら辺も教団の敷地という印象でした。

 七国広場には指導標が立っていて、道なりを「岩藏温泉」、来た方角を「塩船・笹仁田峠」、右手を「市内 今井方面」と示していて、指導標の裏側に回ると「12 七国広場」とあり、手書きで三角点の方角も示してくれています。

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 示された方向の踏み跡を少し上がれば、三角点と「七国見晴台225.9m」の標識がありますが、ガイドブックに書いてあるような南から西の展望は、現在は無きに等しいというのが素直な印象です。三角点もだいぶ傷んだ面持ちです。

 ここから、ほとんどの皆さんは、岩藏温泉へと下ってバスで青梅なり飯能なりへと向かわれると思いますが、ひねくれ者の私は(笑)指導標にあった「今井方面」へと歩を移しました。

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(岩藏温泉ではなく、今井方面へ行ってみました…)

 岩藏温泉は、25年前のガイドブックには、旅館4軒があり入浴だけの利用も可とありましたが、ネットで調べた限り、現在はほとんどが廃業していて、残っているところは、日帰り入浴は受け付けていない、ということで、お湯に寄らせてもらえないのなら、元の駅に戻るよりは元の駅を背にしたまま、八高線の金子駅まで歩く方が、自分らしい? というか、地形図で霞川の流れを見たときから、できそうならそうしよう♪と考えていたのでした。

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(地形図の卍記号のあたりだと思います…)

 七国広場から今井の集落はあっという間で、途中、縁日の(?)準備をしている尾根上の神社(お寺?)に寄り道しても、15分とかかりませんでした。車道に出てしまうとあとは退屈な車道歩き。ですが、途中、青梅せんべいのお店や、唐突に「埼玉県入間市」の道路標識が現れて、こんな短いウォーキングでも県境を越えてしまうという驚きや、地元の人たちの日常を感じ取れて、小春日和の日にのんびり歩く楽しさを感じました。

 県境には霞川の都の管理起点標識があり、霞丘陵の名前のおそらく由来となっているこの河川が荒川水系なのだということも初めて知りました。

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 地形図を見れば、あとはこの川に沿って東へ進めば、金子駅とわかり、コンビニの先で右折して、川の左手に沿う路を見つけ、金子駅を目指します。

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(金子駅へ…)

 ただ、この先、私は金子駅への近道と判断して、橋を渡って川の右側に渡って失敗しました(笑)。金子駅の出入り口は西側にはなくて、東側(線路の向こう側)だけなのです。東側に行くにはそのまま川沿いの路をまっすぐ進んで線路を跨ぐのが正解です(私は遠回りでいろいろおもしろいものも発見できたのですが…(笑))。

 霞丘陵の全体の感想としては、少なくとも「山に行った!」というあの感じは全くなくて、遊歩道というか、地元の人たちのお散歩道を歩かせてもらったという印象。また、舗装道歩きが長くて退屈ということもあり、私のような田舎暮らしならともかく、わざわざ都心からやってきて自然を求めて歩くのはどうかな、というのがあります。ただ、地元の方だと思いますが、道行く人たちは、とても快く挨拶を交わしてくれて、そういう意味では、登山靴も履かずにぶらりと出かけるのにはいい場所、という感じでした。

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コメント

ツツジの季節に何度か歩いています。
ツツジの季節は塩船観音の境内は入場料が必要です。
地主さんの好意という地主さんは立正佼成会で、ここは研修道場の一部です。
金子駅、私も迷いましたが八高線の両側に改札が欲しいですね。
このコース、春はいろんな花が見られていいところです。

投稿: 西やん | 2024.02.08 20:58

近所の加治丘陵はもう少し山っぽいです。時々歩きます
桜山展望台やトーマスヤンソンの森があります。
結婚蜘蛛の巣払いが多くて閉口します。

投稿: ぼっか | 2024.02.09 09:52

 西やんさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。

 ああ、やっぱり、そうですか…。今回、私は全くお金を取られることもなくて、良心的だなぁ…と思っていたのですが、やっぱりツツジの時期は取るのですね。まぁ、手入れも大変でしょうから、ある程度仕方ないことかもしれません。

 地主さんは、やはり立正佼成会なのですね。最寄り駅の近くにも施設があり、中学時代の親しい友人が系列の学校に通っていたこともあって、もともと悪いイメージは持っていなかったので、宗教法人の敷地内だとわかっても、あまり気になりませんでした。

 金子駅まで、西やんさんも歩かれたのですね。周囲は畑と野球のグラウンドだったりして、なんか、のんびりしたいい雰囲気が印象に残りました。

投稿: ゴン太 | 2024.02.09 21:24

 ぼっかさん、こんばんは。はじめまして、でしょうか? コメントどうもありがとうございます。

 加治丘陵、前世紀の、ちょうど、「東京都の山」と同じころに購入した『埼玉県の山』に載っていて、地形図も今回使用した「青梅」にもかかっているので、そのうち行ってみたいと考えていたところです。

 もう少し山っぽいということですが、展望が良いからでしょうかね。百聞は一見に如かず、ということで、遅出用に(笑)チェックしておきますネ。

投稿: ゴン太 | 2024.02.09 21:35

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