« 【赤久縄山は遠かった…敗退の記】 山バス情報198 | トップページ | 【遅出でちょこっと…霞丘陵】 »

2024.01.21

【初春は薄雪踏んで赤ぼっこ】 山バス情報199

 

Akabokko0065

(前日の雪がうっすら積もった赤ぼっこ)

 

【山行日】 2024年01月14日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 07:08 立川 (JR中央線)
立川 07:22 - 07:54 武蔵五日市 (JR五日市線)

「バス」
武蔵五日市駅 08:05 - 08:15 慶福寺 (西東京バス 360円)

「歩行」
慶福寺バス停 08:25 - 09:20 肝要峠
肝要峠    09:30 - 10:10 梅ヶ谷峠
梅ヶ谷峠   10:20 - 11:30 赤ぼっこ
赤ぼっこ   12:00 - 12:35 二ツ塚峠
二ツ塚峠   12:40 - 13:35 五望庵
五望庵    13:45 - 14:50 浅間岳
浅間岳    15:00 - 16:00 大澄山
大澄山    16:10 - 16:40 おがわや (ラーメン790円)
おがわや   17:10 - 17:15 福生駅 


「鉄道」
福生 17:16 - 17:32 立川 (JR青梅線)
立川 17:34 - 中央線某駅 (JR中央線)

【地形図】 「武蔵御岳」 「青梅」 「拝島」

Akabokko0066

(赤ぼっこの三角点 心和む石の置物の作者は…?)


 おそくなりましたが、初歩きをしてきましたので、ご報告いたします。

 また、皆様が本年も安全に楽しい山歩きを楽しまれることを祈念しております。

 おなかに来る風邪で寝正月となったあと、初歩きはどこにしようかと考えて思いついたのが「赤ぼっこ」。そういえば、松浦本『バリエーションルートを楽しむ』に福生駅まで歩くロングコースが載っていたなぁ、正月だし縁起を担いで「福が生まれる」ところまで歩いてみようということで、行ってまいりました♪

 07:22立川発の武蔵五日市行きで終点の武蔵五日市駅で降りると、08:05発のつるつる温泉行きのバスにちょうどよい連絡で、好天のこの日は、ハイカーもそこそこ乗車して、皆さん日の出山登山口まで乗車の様子。そんな中、慶福寺のバス停で降りたのは、もちろん私一人だけ。昨晩の雨はこちらでは雪だったようで、道路にもうっすらとですが積雪が見られます。

 バス停から戻って小さな沢が道路下を流れているところ、ということで取り付いたのですが、確かに沢の左手(右岸)に細道があるものの、入口付近は工事したてのコンクリート階段があったりして、どうも ???な雰囲気。

 右岸を詰めていくということでしたが、五分ほど歩いた先に伐採された枝がこれでもかと進路をふさいでいて、とても歩けた状態ではありません。

Akabokko0011

(伐採された枝が積み重なって行く手を阻まれた)

 それで、どうせ、左岸に最後は渡るのだし、ということで右手にピンクテープが見えたところで左岸へ移動して、少しずつ高度を上げながらトラバースしていくという暴挙に出てしまい、これが出鼻を大きくくじく形となってしまいました(苦笑)。

Akabokko0012

(見た目はそうでもなかった左岸でしたが…)

 左岸は見た目には、そう険しくなさそうだったのですが、歩いてみるとかなり急な傾斜面。こちらもかなりの伐採が行われていたのと、足もとの地面がグズグズで全く踏ん張りがききません。手も足も使って、最後は何度かずり落ちそうになりながら、まさに這い上るという感じで林道に上がりました。

 肝要峠に着いたのは09:20。なんと慶福寺のバス停から1時間近くかかってしまい(松浦本のコースタイムは30分)、のっけから大きく時間と体力のロスです。。帰ってから山旅ロガーで見てみたのですが、私が歩いた(這い回っていた)のは地形図「武蔵御岳」の破線路の「尾根を一つ越した北側の」沢沿いの左岸でした。ひょっとして取り付きからして間違っていたのかも知れませんが、最後に見つけた踏み跡を辿ると、林道との交差地点には伐採・搬出中のためハイキングコースは通行できないという表示がありトラロープで通せんぼされていました。

Akabokko0014

 肝要峠から先は松浦本の通りで、梅ヶ谷峠方面への目印の看板のそばには「梅ヶ谷峠方面(尾根道経由)→」の標識もありました。ただ、「上」の字の記された立ち木は青梅市二級基準点の前で見られたものの、その先には見当たらず、私は分岐に気づいたものの、特に標識も無かったため、フェンス(網)沿いに林道まで下ってしまい、林道を左手に下っていく形で都道に出ました。林道と都道が交差するところには石仏があり、「肝要峠方面(尾根径経由)」の標識があります。

Akabokko0043

(都道からの取り付き点のマーキング?)

 およそ峠らしくない地点ですが、このすぐ対面のところに↑「あるといえばあるという程度のマーキング」からエアリア(山と高原地図)の赤実線コースに上がれる踏み跡(木段もあります)があります。ただ、バリハイルートに慣れていないと気づくのは難しいかも知れません。 最初のところで躓いているので(笑)、コンパスで念のために方角も確かめて急坂を登っていきました。登り切ったところには「馬引沢峠 二ツ塚峠 方面→」の標識があり、標識から5分ほどのところに東京都の立派な指導標が現れ、来た方角を「梅ヶ谷峠方面(行止り)」と表示しています。(愛宕山は訪れる予定だったのですが、往復30分近くかかりそうで、出だしのロスをカバーする意味でカットしました。)

Akabokko0055

(この赤の杭はこの先しばしば「日の出アルプス」という形で現れる)

 

 天狗岩・馬引沢峠方面へ10分ほど歩けば要害山(414m)山頂で、↑これが山頂?という感じの場所。休憩を取るような場所ではなく、先へ進むと「山火事を防ごう 長淵山ハイキングコース№8」という看板があり、長淵山とはどこなのでしょう?(御存知の方いらっしゃいましたらご教示願います) 天狗岩へはいったん下って登り返す分岐があって、往復してみましたが、天狗岩でお昼ご飯にする気にはなれませんでした。

 赤ぼっこ(409.5三角点)に行くと、ベンチは埋まっていましたが、時刻も11時半となって、おなかも空いていたので、先端の方へ移動してお湯を沸かしながらお昼ご飯にしました。

 赤ぼっこの名前の由来ですが、昨年設置されたばかりの説明板がありましたので、写真を載せておきます。

Akabokko0070

 なんと、100年前の関東大震災で、地形の変化があり、そのとき赤土が露出してできた場所ということで、この元旦に起きた能登の大地震の被害に思いが引き戻されて、複雑な気持ちを抱きつつ、三角点を後にしました。

 赤ぼっこから15分ほどで「馬頭観音」の標柱があり、標柱がないと気づかないくらい小さな石仏が置かれています。ここが馬引沢峠ですが、ここも余り峠という感じの場所には感じられないのは、右手(南側)がフェンスでそこに廃棄物処理施設があるせいでしょうか。私の持っている古い地形図「武蔵御岳」(平成7年測量)には南側にも破線路が描かれているのですが…。

 さらに20分ほど進めば、そこが旧二ツ塚峠。地形図の二ツ塚峠は、この先で横断することになる国道のあたりで、ここは地形図を読み違えないようにする必要があります。ベンチがあったので、赤ぼっこから35分ほどでしたが、テルモスのお茶で一息入れて、進むべき方角を確認します。

Akabokko0090

(旧二ツ塚峠)

 ここでエアリア(山と高原地図)の赤実線から赤破線になりますが、特に藪などがあるわけではなく、「日の出町(バス停)」と記された方へ歩いて行き、すぐに右手に降りる径を見送ってそのまま無線中継所の脇の細道をいけば国道(地形図の二ツ塚峠地点)に出ます。

 国道で前を行くお二人のパーティーに目で挨拶。ここから先は私の登山地図では赤破線さえ描かれていませんので、同じコースを行く人がいるのは意外でした。松浦本には「金比羅山ハイキングコースの朽ちた木柱」があるということでしたが、見落としたのか、撤去されたのか目にすることはありませんでした。ただ、右手に少し登るとすぐに、ここまで散見されたタイプの標識で「野鳥の森公園方面 東平井橋方面→」とあり、クマに注意の標識や天狗岩付近などにも見られた「日の出アルプス」の杭が現れます。

Akabokko0098

 松浦本「左の立木に満地峠を表示しているところ」というのも判りませんでしたし、地形図で見ると、329.6の三角点は結構距離があるのと、相変わらず遅れを取り戻せないでいることを時計で確認していましたから、ここもカットしてそのまま満地峠を目指します。

 登山地図で見ても判るとおり、この先は西から東へまっすぐ伸びる細い300m前後の尾根をひたすら進むことになります。316m地点は分岐さえも気づきませんでしたので、青梅市の基準点も見ていません(笑)。しばらく淡々と進んでいきましたが、旧二ツ塚峠から一時間ほど経過していてさすがに歩き疲れてきたこともあり、「警視庁機動隊のモニュメント」というところに休憩舎があったので、手前のベンチで休憩することに。。。

Akabokko0116

(ベンチで一息入れました)

 時刻は13時半を過ぎていて、予定していたよりも相変わらず遅れたままですが、まぁ、仕方ありません。ラムネで糖分を補給して、テルモスのお茶で一息入れたら再出発です。

 松浦本通り、尾根上に警視庁のモニュメントが続きますが、立ち寄る時間は無駄とひたすら尾根径を進んでいくと右手がフェンスの径がずっと続き、警察犬やマムシに注意の表示がありますが、いたって静かで、この季節ですからマムシも出ません。

 ただ、満地峠付近は本当にわかりにくいです。松浦本の通り「神霊教施設のブロック塀の手前で左後方に折れて、『擬木の階段』を下ること、その先で「浅間岳・大澄山」の立派な指導標に従って、擬木の階段を上がって、ブロック塀沿いに浅間岳を目指し尾根径を行くのですが、途中にある満地峠を指す方角が、少なくとも旧満地峠を指しているのではないのです。私は予定時刻から大幅に遅れていましたので、もちろん、レトロ調のトンネル見学もカットです。実際、古満地峠にある木ぎれもほとんど判読できない状態でした。

Akabokko0127

(古満地峠の文字は判読できないほどかすれている)

 これだけいろいろカットして、ほぼ最短でたどり着いたはずの浅間岳(235.2三角点)到着は15時前。ここでテルモスのお茶も飲み干して一息入れたところで、さきほどの国道で先を行っていたはずのお二人が上がってきて、途中で抜かしたはずはないのに、とお互い不思議そうに顔を見合わせ(笑)聞いてみると、お二人は満地トンネルの方へ降りてから登り返したということでした。

 これから羽村へ向かうというお二人と分かれて松浦本にあるコースタイム30分では無理だろうけれど、という覚悟で大澄山へ。。。時刻は15時過ぎ。しかしここまで来ると標高は200m台で、山間の登山道とは違って16時に真っ暗になることもないでしょう、と右手がゴルフ場の細道をたどっていきます。

 「羽村草花丘陵ハイキングコース」の標識があり、しばらく行くと道は遊歩道という感じでアスファルトになって、最悪、日が暮れてしまってもなんとかなる(まだ明るかったです(笑))という安心感で、のんびり下っていきます。

Akabokko0152

(遊歩道となって、羽村市街の眺めも好い)

 ただ、羽村大橋の分岐から先はよくわかりませんでした。東京都の指導標も、上っていく道を「大澄山1.4km」と表示していながら下っていく道は「大澄山0.7km」としていたりで、なんだこれは、とおもいつつ上がっていく道を選んだら朝日山妙見堂という標識と鳥居が見えたので、ここで遅すぎる初詣(笑)として、今年一年の無病息災と安全を祈りました。

 その先で右手に上がっていく細道を見つけて登ってみましたが、ピークには倒壊したお堂?があって、「妙見宮」という表示を見つけただけでした。降りて、更に大澄山の指導標に従って歩いて行けば、車道に出て、大澄山は信号を渡って行くように指示され、松浦本の三角点探しは、もう疲れ果ててする気にもならず(笑)、192mの大澄山山頂(?)には、立派な東屋があり、時計を見れば16時(笑)。浅間岳から1時間かかっていました。

Akabokko0169

(大澄山の立派な東屋とベンチ。三角点を探す気力無し(笑))

 

 それにしてもよく歩いたなぁ、そうひとりごちて、水筒の水を少し飲んで、一息ついたところで、立派な指導標に従って慈勝寺と書かれた方向へ下山。降りていくと酒屋を発見(笑)。缶ビールを買って、念のためお店の方に福生の駅へ行く道を確認して、歩きながら飲み干します。永田橋を渡ってそのまま、福生駅へというのがいつものパターンでしたが、今回は近くにある家系ラーメンのお店をチェックしてあったので、寄り道してみました。

Akabokko0185

 17時前の入店だったので、お店は空いていて、待たされることもなく、やっぱりラーメンは豚骨が一番だなぁ…と店を出て福生駅へと向かったのでした。

 

|

« 【赤久縄山は遠かった…敗退の記】 山バス情報198 | トップページ | 【遅出でちょこっと…霞丘陵】 »

コメント

こんばんは~
記事とは違いますが、鐘ヶ岳のレポに私、コメントしていたんですね・笑 びっくり~
ということは15年も前からのお知合いってことですね、
嬉しいことです。

赤ぼっこでしたか~
あそこだけなぜかすごく眺めがよくて良いですよね。
でもどこを歩かれたのかルートがわからないです(;'∀')
もしかしたら愛宕神社跡から先のルートですかね?
低山って結構色んな踏み跡があったりで逆に私は怖くて、
一般道以外歩けないのですが、いつも勇敢で凄いなぁ、と拝見しています。

寒いこの季節、温かいラーメンで締めくくれて良かったですね。

投稿: cyu2 | 2024.01.22 18:30

  cyu2さん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。鐘が嶽から大山のレポ、コメントは例の大山下社からの下りはひどすぎるよね~というところで一致していたんですね。

 もう15年以上の知り合いって、考えてみるとずいぶん長いですが、 cyu2さんと違って、私はその間何度も山歩きから離れているし(笑)、その点、ずっと歩き続けている cyu2さんは、ホントすごいなぁと思います。

 赤ぼっこのルートは、山と高原地図でいうと、愛宕山の下に梅ケ谷峠というところがあると思いますが、そこから取り付いて、旧二ツ塚峠から先は市界(緑の点線)になっている尾根をずっと東へたどった次第です。

 取りつきはずっこけていますが、赤線ルート以降(二ツ塚峠から先)は実際は、ハイキングコースというか、遊歩道というか、地元のお散歩道になっている感じで、それほど難しくはないんです。勇気とかはいりません(笑)。

  cyu2さんの赤ぼっこのレポで、最後にうどんで〆ているのを見て、私も何か調べてから行こう♪ということで、ラーメンにしました(笑)。

投稿: ゴン太 | 2024.01.22 22:16

ゴン太さん、こんにちは。
肝要峠から歩かれたのですね。自分はもう10年以上前に歩きましたが、その頃でも取り付きから肝要峠は少し踏み跡ぽかったですが、コロナの時に踏み跡も薄くなったり藪になっているのかもしれませんね。

偶然、土曜日にサクッと久しぶりに自分も赤ぼっこへ行ってきました。要害山頂、杭になっているのですね。見落として気づいたら通り過ぎてました。

大澄山まで行くとかなり長いですね。でも、やはり充実した歩きでこれからの山行の自信にもなったのではないでしょうか。

投稿: リブル | 2024.01.24 20:22

赤ぼっこ、私は宮ノ平から青梅のコースです。
羽村草花丘陵コースも全部歩くとかなりの距離です。
後期高齢者にとってはレポを読むことで満足ですね。
暖かくなったら、別々に歩いてみることにします。

投稿: 西やん | 2024.01.24 21:56

 リブルさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。

 肝要峠への踏み跡は、薄かったわけではないと思います。伐採された枝が山のようになっていて、仕方なくというか、面倒で早々に左岸に逃げたらドツボにはまった(笑)わけです。もう年なのだから、こういう無茶はしないようにしないとと反省しています。

 大澄山まで行ったのは、縁起を担いだことやラーメンというのもありますが(笑)、昔(前世紀)に買った分県登山ガイド『東京都の山』の最後の方に載っている未踏部分が三件まとめて歩ける、というのも理由だったりします。島嶼部は無理でしょうが、それを除けば、あとは44番の霞丘陵が残っているだけとなりました。

投稿: ゴン太 | 2024.01.25 21:15

 西やんさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。

 赤ぼっこ自体はおっしゃる通り、私のようなめんどくさいことはせずに、宮ノ平から歩き始めるべきだと思いました。

 赤ぼっこにしたのは、実は、昨年の歩き収めとなった赤久縄敗退の「赤」関連で思いついた(笑)のと、福が生じると書く駅まで縁起を担いで、(松浦本の最初のページに載っていることもあって)、行ってみようということにしたのです。私もこういった経緯がなければ別々に歩くほうを選びますし、お勧めします。

 私も高齢者の仲間入りをしましたので、もうコースタイムを巻いて歩いたりとか考えずに、素直に使うべきところはタクシーを使って余裕のある山歩きをしたいと考えが変わってきています。

投稿: ゴン太 | 2024.01.25 21:27

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 【赤久縄山は遠かった…敗退の記】 山バス情報198 | トップページ | 【遅出でちょこっと…霞丘陵】 »