【余りに天気が好いので…四方津御前山】
【山行日】 2023年04月09日(日)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
中央線某駅 - 11:32 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 11:58 - 12:23 上野原 (中央線各駅停車)
「歩行」
上野原駅 12:28 - 13:10 蚕種石社
蚕種石社 13:15 - 14:15 四方津御前山
四方津御前山 14:35 - 15:03 四方津駅
「鉄道」
四方津 15:42 - 中央線某駅 (中央特快東京行き)
【地形図】 「上野原」
(色とりどりの春のお花も見られて、楽しめました)
前回の山行が一月の末でしたから、二月、三月の丸二ヶ月、またまた山をサボっていたことになります。もう常習犯なので(笑)、花粉がどうとか、1月末のお給金がどうとか、そういった言い訳はしません(してる!って)。
リンク先の新着記事を見ると、この暖かさでもうアカヤシオまで咲き始めていると聞いて、さすがにもう、マスクをしてでも出かけよう、と思っていたのですが、この週末は日曜の午前中に用事が入ってしまい、土曜は悪天。。。
そこで、もう超遅出でも好いから行けるところ、ということで、選んだのが、四方津御前山。何故四方津御前山かというと、この山がSOTA山岳アワードの対象になっているので、無線に入れ込んでいたときに、ここなら短時間で登れるからと、いろいろ下調べしておいた山だったのです。
どうせなら、ということで、最近のエアリアにも載っている四方津駅からの赤線ピストンは避けて、ちょっとバリハイな上野原から尾根伝いに山頂に立って、帰り(下山)は一般登山道というプランにしました。
11時まで家に留め置かれていたので、11時過ぎに出発。しかし電車の接続が悪く、高尾駅では30分近い待ち時間で甲府行きの鈍行が発車。上野原駅を背に歩き始めたのは12時半でした。
春爛漫、舗装道路歩きも、素敵なお屋敷の玄関先に咲いているミツバツツジなど眺めながら↑気分好く西へ。。。ヤマケイオンラインの山行記録を参考に取り付きに向かいます。ポイントは松留発電所が見えたら、崖と発電所の間の道路に入っていくこと。少し行くと六体のお地蔵さんが並んでいます。
そして三界萬霊塔の石碑があるお寺を右手に見て悉聖寺と表示のある信号の横断歩道を渡り、左に数十メートルにある石材店を見てすぐの路地を右手に上がっていきます。
やがて、右手に見えてくるのが取り付き点である「道志川線№17」の送電鉄塔(といっても小さいもの)です。ここが尾根の末端部で、石仏はありますが、残念ながら仰向けに倒れていました。。。登るとすぐに石祠があり、登下山の無事を祈って出発です。
最初は尾根通しだった踏み跡が、尾根の左手の方の踏み跡にいつの間にか引き込まれますが、気づいた時点ですぐに尾根に上がってください。私はこの踏み跡をずっとたどってしまい、赤い鳥居の「蚕種石社」がある小平地に出るまで、大変な藪漕ぎですんなりと行きませんでした。
(この巻き道に入らないように…入ってしまったらすぐに右上の尾根へ!)
尾根上も藪があり、この時期は非常にわかりにくいですが、遠くに見える四方津御前山の方角から進むべき方向(やや右寄り)が割り出せて、そちらを足探りで行くとポンと小平地に飛び出します。小平地の右手に送電線の巡視路でよく見かける黒ゴムの階段が上がってきていましたから、「尾根末端から」にこだわらない方は少し遠回りですがこちらの八ツ沢発電所からの巡視路(?)で来る方がスマートだと思います。
(蚕種石社)
一息入れただけで、TEPCOの看板がある水力発電設備の金網沿いに左手の巡視路を進みます。すぐに右手に山上山へ上がる道が分岐していますが、結局戻ってくることになりますし、それほど素晴らしい展望が得られるわけでもないので、寄らなくてもいいと思います。
すぐに5分岐に行き当たりますので、ここを尾根通しで、その先も尾根を外さずにずっと登っていけば山頂ですが、ここからの道のりが結構長いです(笑)。送電鉄塔が現れ、陽当たりが好いせいか、いくつかお花も散見されました。が、春の山行きはもう4年ぶりぐらいなので(笑)、名前が思い出せなかったり、知らない花(?)だったり。。。
でも、ライトグリーンの中、色とりどりのお花が咲いているというのは好いものですね~。こんな時間からのこんなショートコースだけれど、この時点で、今日は山のカッコして出かけてきて好かった♪と思いました。
ヤマツツジはさすがに失念するわけもなく(笑)、この色を見ると、もう春どころか、夏がすぐそこなんだと感じてしまいます。
そんな尾根歩きもやがて岩っぽい雰囲気になって、ヤマケイのレポにもあった、ざらついた岩場の登りになります。ここは、私のように高いところが苦手なハイカーにとっては、おっかないところです。ただの岩だったらいいのですが、ざらざらしていて、足を滑らせて右手に落ちると、下手をすると命も落としかねない、といった感じの箇所(馬の背)があります。左手に踏み跡があったので、私はそちらを選びました(笑)。
(こんな感じの岩場が続きます)
このナイフリッジ(?)を無事通過すると、前方に四方津御前山の姿が見えてきますが、こちらから見た四方津御前山は、400mほどの里山には見えない、ひとかどの山、といった風格があります(トップ写真)。
それだけに、最後の登りは結構絞られます。トラロープもある急登を登り切ったところは、手前からも見えていたアンテナ施設で、苔むした祠があります。アンテナ施設を背に明瞭な尾根道を進んでいけば山頂で、ベンチが二つと三等三角点があります。
時刻は14時15分。朝飯が遅かったので何とかなりましたが、おなかぺこぺこ。。誰もいないし、とベンチに腰掛け、朝コンビニで買ったおにぎりとテルモスのお茶で遅いお昼ご飯にします。むしゃむしゃやっていると四方津の方に延びている登山道からハイカーがやってきて挨拶。しばし休憩していたその人は、そのまま上野原方向に進んでいくようだったので、一声かけようか、とも思いましたが、アンテナ施設からすぐ戻ってくるのかも知れませんし、その先に行くとしても、もう今は皆、スマホで現在地がわかる時代、余りお節介な口をきくのも…と言う感じで、目で挨拶。
もう誰も来ないだろうと、無線機を取り出して聞いてみたものの、電波の入感も余り好くないらしく、交信している局もほとんど見つからないほど。。。時間も時間だし、ご飯を食べ終えたらすぐ下山しようということに。
ところが、お茶を飲んでいるともう一人ハイカーが…。その方は山頂はほぼ素通りで、アンテナ施設の方へ向かわれましたが、すぐに戻ってきて、先に下山。私も腰を上げ四方津方面へのエアリア赤実線ルートへ。。。
(名前の判らないスミレちゃん)
こちらの登山道はあっという間に終わってしまいますが、それでも途中の新緑と、名前は知らないけれど綺麗なスミレと、黄色い美しい花(笑)を楽しめて、「悪くない悪くない、短時間のショートコースでいいから、これからはもう少し山に行く回数を増やそうよ」と自分に語りかけながら、四方津駅へと向かったのでした。
(新緑に包まれながら歩くのって、好いよね♪)
四方津駅では目の前で6両編成の上り列車に置いてけぼりにされるというツキのなさ。。。ここはコンビニもないんですよね~。ただ、次の列車は10両の中央特快。この列車だと途中で特急に抜かされることもなく、乗り換えもなしで、幸い今までの経験を生かして、この時間の四方津駅からでも着席できて、ゆったりとした気分で帰途につけたのでした。
※ お花の名前、御存知の方いらっしゃいましたら、是非ご教示を!
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コメント
四方津駅から歩けるお山・・・一般登山道しか歩かない私なので場所を理解していないのですが、
11時過ぎから歩けるお山なのですね。
天気が良くて何より、暑くなる前のこの時期は爽やかで良いですよね。
お花、ヤマツツジの前のブルーのはホタルカズラ、スミレはタチツボスミレ、
黄色はミツバツチグリではないかと思います。
間違ってたらゴメンナサイ!
投稿: cyu2 | 2023.04.16 16:32
cyu2さん、コメント、そして、お花の名前まで、丁寧に教えていただきまして、どうもありがとうございます♪
ホタルカズラ、とミツバツチグリは、名前もお初でした、というような低レベルなのです(苦笑)。でもでもとってもきれいな春のお花が、そこここに咲いていて、割といい山だと思いますよ!
上野原からでなく、四方津からのピストンだけなら、「歩き足りないのでもう少し歩きたい」、なんて時には思い出したら寄ってみてください。四方津の駅から往復2時間みておけばいいと思います。
コモアしおつの舗装道路まで山頂から20分ほど。その前の山道も実に明瞭なので、凍結時とかでない限り、心配いりません。
21年のエアリア高尾。陣馬には赤の実線が入っていますが、地形図にはどういうわけか、上野原側には破線があるものの、四方津側には何にもありません。けれど、登山道としては実によく整備された明瞭な道でした。
投稿: ゴン太 | 2023.04.16 16:53
ゴン太さん、こんにちは。
お久しぶりです。
以前このルートは3回ほど歩いたことがありますが、いつも四方津からで、いつもコモアしおつのエレベーターを使ってから歩き出しでした。(苦笑)
初訪の時は馬の背が終わる辺りで左の尾根に乗らずに右下へ下ったら、やはり良い道が尾根とほぼ平行に続いていました。
対岸の栃穴御前山と鶴島御前山を一緒に登っても、それほど時間もかからないし、雑木林も良い感じなので、好きな山です。
投稿: AKIO | 2023.04.26 21:55
AKIOさん、こんばんは。コメントいただいたのに気付くのが遅れてしまいまして、本当にすみませんでした。
コモアしおつのエレベーターですが、私が山歩きを始めたころから、あそこはパソコン通信のFYAMAで結構話題になっていまして、いつか利用してみたいなぁ…とは思っていたのですが、結局二十数年経過した今もまだ未経験です。
栃穴御前山と鶴島御前山もそうですが、この近辺には斧窪御前山と綱之上御前山というのもありますよね。いずれもまだ未踏なので、こういった駅前御前山(?)とつなげて歩くのも面白いですし、今回のように遅出のオプションとして単独で行くのもいいかな、と思っています。
四方津御前山はあれほど自然林が豊かな森だとは想像もしていなかったので、とにかく歩いていて楽しかったです。
実は今日、山に行ってきたのですが、前半のバリハイルートは植林が続いて食傷気味だったのですが、後半は好い尾根を歩けたので満足して帰ってきました♪
投稿: ゴン太 | 2023.04.29 19:04