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2023.02.05

【大塚山境界尾根から丹三郎尾根】 ハイキング列車情報!

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(920m山頂付近でも積雪はほとんどなかった…)

 

【山行日】 2023年01月29日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 06:55 立川 (JR中央線)
立川 07:15 - 08:07 御嶽 (JR ホリデー快速奥多摩号)

「歩行」
御岳駅  08:15 - 08:35 取り付き
取付   08:45 - 09:45 650m付近小平地
650m 09:55 - 10:40 大塚山
大塚山  11:25 - 12:40 長福寺
長福寺  12:50 - 13:10 古里駅

「鉄道」
古里 13:23 - 13:47 青梅 (JR青梅線 アドベンチャーライン)
青梅 13:49 - 14:21 立川 (JR青梅線)
立川 14:23 - 中央線某駅  (JR中央線)

【地形図】 「武蔵御岳」

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(境界尾根は植林が大勢を占める)


 今年の冬は、ホント寒いですね。せっかくだから今のうちに、ヒルの出る山域に出かけよう(笑)といくつもプランを用意していたのですが、朝の寒さにグズグズしているうちにバスの時間に間に合わないよ!と山行き自体を見送って…なんてことを繰り返していると、あらら、また一ヶ月ほど経過してしまいました。。。

 そんなわけで、もうショートコースでも好いから、なんとかお山に遊んでもらおうと、4週間ぶりに出かけてきました。コースは松浦本『静かなる尾根歩き』のいちばん最初のコースそっくりそのままです。

 中央線に乗り込んで、立川に到着して青梅線のホームに行ってみると、07:05発の青梅行きが待機中。居合わせた駅員さんに尋ねてみると、御嶽で降りるなら、そのあとの07:15発のホリデー快速に乗りなさい、ということで、中央線の下りホームへ(笑)。

 とあるHPで知ったのですが、このホリデー快速おくたま号とあきがわ号、来たる3月のダイヤ改正で(ハイカーにとっては改悪)、あきがわ号廃止&おくたま号は青梅で要「乗り換え」…直通は無くなってしまうらしいです。私は田舎に引っ越してきたのでそれほど影響は無い(?)けれど、都心のハイカーの皆さんにとっては悲しすぎるお知らせですね。

 どうも、それって中央線のグリーン車新設と関係しているらしくて、そう言えば、昨年末だったか、とある中央線の駅で「試験運転中」の表示がある中央線の列車が停まっていたので、観察していると、動き出した車両には、あの湘南新宿ラインなどで見かける二階建ての車両が連結されていたのでした。いよいよ通勤でも見かけるようになるのかなぁ…、疲れた日には利用してみようか…なんて考えていたのですが。。。

 さすがにこのオフシーズンで、この厳しい寒さだと、おくたま号でさえ、立川から余裕で座ることができてしまって、まぁ、オフシーズンは致し方ないとしても、4、5月とか10、11月は何とか直通運転をできないかなぁ…行きの便はともかく、帰りは奥多摩や武蔵五日市から乗り換えなしって、青梅や拝島でそれぞれ別便にして、連結すればいいだけなので可能でしょう?、なんて、思いながら御嶽で下車。

  日の出山北尾根に行ったとき(なんと10年も前ですね!)と同じなのは、降りたハイカーの皆さんがほぼ100%ケーブルへのバスに乗り込んでいったこと。違うのは、私のそのあとの歩行が橋を渡って車道歩きではなく、今回は松浦本通り、渓谷道を歩いて「神路橋」を渡って赤い鳥居の前に出たことです。

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(コンクリの上が凍結していると厄介…)

 

 でもこの渓谷路って、舗装されているんですよね。で、そこにこの時期、しみ出した水が凍結していたりしています↑から、暖かい時期や暑い時期なら涼しくて快適でしょうが、この時期はかえって危険かも知れません(笑)。

 赤い鳥居から取り付きの目印「日原20km」の看板までは思ったほど時間もかからず、のっけからの急登に備えて、上着を脱いだり、お茶を口にしたり、鈴をつけたりして、準備をしてから出発です。

 植林の急登。静かですが、この木々がまもなく私の鼻にまき散らす花粉のことを考えるとやはり少々気が滅入ります(笑)。この青梅市と奥多摩町の境界尾根はほとんどスギヒノキの植林で、583m点を超えても、それほど雰囲気は変わらない、というのが私の印象でした。ただ、枝打ちは綺麗にされていて、暗く陰鬱な気分になるようなことはありません。

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(583m付近)

 

 踏み跡もかなり明瞭で、地形図を見ながら、初めてバリハイルートに挑戦するにはうってつけかも知れません。583から大きく下って登り返し、傾斜がようやく緩んだ650m付近で、取り付きから一時間程度経過したこともあって、木の切り株に腰掛け、テルモスのお茶とサンドイッチで小休止。

 誰にも会わない山歩きはやっぱり好いよなぁ…なんて考えながら腰を上げたところで、下から登ってくる登山者が見えて、これはびっくり。丹三郎尾根に出るまでは誰かに会うなんて想像もしていませんでした。。。こんにちは、と挨拶をしてから、登っていきます。
 
 700のコブを過ぎて青梅市の二級基準点(№33)は確認できましたが、その先の急登を登り切ったところの20cmの石柱というのは私には見つかりませんでした。左手が明るく開けて、植林一辺倒から束の間の解放があります。

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(急登を登り切ると左手が明るく開ける)

 

 次に右手が明るい雑木に変わって、何とか急登をこなすと、丹三郎尾根に出ます。丹三郎尾根に上がると、上がったところの立木に派手なマーキングが付いており、なるほど丹三郎尾根から見れば、ここが尾根の分岐点だとは気づきにくいというのは、その通りだと思います。

 丹三郎尾根に上がってから大塚山までは標高差を余り感じることも無い、それこそプロムナードのような雑木径になりますが、左手は植林が育っていたりして、雑木の美林とはいかないのが残念でした。

 

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(左の植林が育ってしまって…)

 

山頂到着は11時前。朝の御岳駅の状況からして、このまま御岳山へ行っても人がたくさんいるだけだろう、と大塚山で陽当たりの好いベンチを見つけて大休止。お湯を沸かしながら早めのお昼ご飯にしました。

 食事をしていると、さきほど境界尾根で挨拶をしたハイカーの方がやってきて、しばしおしゃべり。その方は若いだけあって、これから御岳山を経由して日の出山まで行って、つるつる温泉でフィナーレとのお話。静かな一人歩きも好いけれど、やはり山で見知らぬ人との一期一会は好いものだなぁ…と、この日のやや植林の多い歩きに、うーむと思っていた気持ちを和らげてくれるひとときでした。

 食事を終えて、ひっそりとした山頂で、、久々に無線機を取り出し、記念局と一局だけ交信。自分からCQを出すには余りに身体が冷え切ってしまっていたこともあり、交信を終えたら、一般登山道である丹三郎尾根の下山です。

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(こんな素敵な所もあるが、短い…)

 

 御岳山自体、ほとんど立ち寄ったことの無かったので、丹三郎尾根を歩くのは生まれて初めて。来た道を846m地点まで戻り、そのまま道なりに尾根を下っていきます。足首までどっぷり埋まるほどの落ち葉径になって、雑木の美林となったのは、わずかな間。尾根を外れると、冷たい北風に凍えることはなくなりましたが、その代わり山頂から30分ほどでまた植林だらけの径になってしまいます。

 飯盛杉、そして、途中林道を横断して、大久保、大平、などと現地名が書かれた古めかしい道標があって、傾斜も本当に足膝に優しい角度の径が続き、歩いていて全然疲れを感じません。植林だらけですが、下山道としては一流かも。。。イノシシよけの金網を通って長福寺までは大塚山から一時間ほど。長福寺の脇には最近できたらしい「丹三郎園地 休憩舎・トイレ」があり、トイレはウォッシュレットの大変綺麗なものでした。

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 降り立った集落は、その名も丹三郎集落↑なのですね。丹三郎屋敷長屋門は、修復工事中で、残念ながら見ることができませんでしたが、集落の名にファーストネームがつけられているというのは結構珍しいのではないでしょうか。この地に住む人たちの愛を感じました。

 高いところが苦手な私は万世橋をおそるおそる渡り(笑)、古里駅へ。古里駅はたぶん川苔山からの帰りに降りて以来ですから20年ぶりぐらいでしょう。駅のすぐそばに大きな駐車場付きのコンビニがあったりして、当時からは全く想像できない変わりようですね。

 コンビニなんてあるはずもないと決めてかかっていた私は、ザックに日本酒の一合パックを忍ばせていて(笑)、まだ13時過ぎだというのに、帰りのガラガラのアドベンチャー仕様のグリーンシートで、おいしくいただきながら帰途についたのでした。

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(13時過ぎのアドベンチャーラインはガラガラでした)

 

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