【18きっぷと北杜市民バスで日向山】 山バス情報184
(浜辺で遊んでいる子供もいます:笑)
【山行日】 2022年08月15日(月)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
中央線某駅 - 06:19 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 06:25 - 07:13 甲府 (JR中央線各駅停車)
甲府 07:24 - 07:50 日野春 (JR中央線各駅停車)
「バス」
日野春駅 08:03 - 08:25 べるが東名水公園 (北杜市民バス 200円)
「歩行」
べるが東名水公園バス停 08:33 - 09:05 竹宇駒ヶ岳神社駐車場
駐車場 09:15 - 10:00 舗装道路に出たところ
舗装道路 10:05 - 10:45 稜線に出たところ 丸太ベンチ
稜線 10:50 - 11:50 雁ヶ原
雁ヶ原 12:10 - 12:55 丸太ベンチ
丸太 13:00 - 14:33 べるが東名水公園バス停
「バス」
べるが東名水公園 14:33 - 14:53 長坂駅 (北杜市民バス 200円)
「鉄道」
長坂 14:58 - 17:14 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 17:19 - 中央線某駅 (JR中央線各駅停車)
【地形図】 「長坂上条」
(三角点から雁ヶ原へはほぼ平らな道のり)
山梨百名山で、タクシーを使わずに日帰りできそうな未踏の山というのは、私の場合、もうさすがに残り少なくなってきておりまして、この日向山とあとは足和田山、それに身延山ぐらいでしょうか。。。
日向山は、過去に何度か計画していて、それは韮崎から下教来下行きのバスを使って、松浦本のバリハイルート、もしくは長い車道歩きをするというものでしたから、夏場はちょっとしんどいものがあります。
それになぜか、行こうとすると夢見が悪くて(笑)、行き先を変えたり、山行き自体を見送ったりしていました。
そろそろ、足慣らしを称した高原歩きばかりやっていても、行きたい山に登って降りてくる筋力がつかないということもあって、いろいろ調べていましたところ… 皆様も御存知の北杜市後援のマウンテンタクシー。この尾白線を使って…というのも一つの手なのですが、予約をしなければ乗れない上、今年から(?)は土曜休日は料金が1500円と、ええ?それはちょっと…、という値上げ。。。矢立石まで上がってくれるのなら、その料金も納得ですが(そういう意味では観音平線は利用してみたいですね…)、たいして高度も稼いでくれない駐車場まで1500円も出すのはちょっとなぁ…、と迷っておりました。
ところが、よく調べてみると、北杜市民バスの3号車(西線:愛称グリーンライン)が朝の8時過ぎに日野春駅前から出ていて、これが「名水公園べるが東」というところまで行ってくれます。運賃はたったの200円で、1500円乗り合いタクシーの行く駐車場まで徒歩30分ほど。。。マウンテンタクシーに小淵沢駅で乗車する時刻に、駒ヶ岳神社の駐車場に着けるわけです。
幸い私のところから、日野春駅に8時前に行く電車を捕まえるのは早起きさえできれば訳のないことなので、暑くて大変だろうけれど、行ってみようと言うことで、チャレンジしてみました。。。
幸い夢見も悪くなく目覚めてくれましたので(笑)、予定していた各駅停車を乗り継いで日野春駅。
(北杜市民バス:3号車)
バスはバス停の前ではなく、改札を出て左のところにスタンバイしていて、愛称の通り緑色の車両です。バスはどこから乗ってどこで降りても一回200円です。
「名水公園べるが東」のアナウンスがあったので、降車ボタンを押して、200円払って降りると、え?、という感じのだだっ広い畑のど真ん中みたいな場所で降ろされます(笑)。
(名水公園べるが東バス停)
コンパスと地形図「長坂上条」で行く方向を割り出そうかとも思ったのですが、幸い同乗していらした登山者は若くて、感じの好い方だったので、「甲斐駒まで行かれるのですか?」と問いかけ、スマホを持っていらしたので、この方にきいた方が早い!と「今いる場所わかりますか?」と聞いてみました(なんて厚かましいジジイなのでしょう(笑))。
その結果、簡単に答えがわかりました。。。
かいつまんで言えば、バスの走り去った方向に歩いて行くと、すぐに十字路になり、「べるが通り」という通りにぶつかりますから、左折して、べるが通りをずっと歩いて行けば、指導標に突き当たります。山が行く手に見えていますし、なるほど、という感じです。
(しばらく歩くと、この標識に突き当たります)
もちろん、もう一つ先のT字路まで行って、エアリア赤線をたどってもいいのですが、駒ヶ岳神社の方からアプローチするのでしたら、ただ遠回りになるだけです。
朝っぱらから、暑い中を長い長い林道歩きで行く気はありませんでしたし、将来、黒戸尾根を登る機会の下見(?)もかねて、駐車場まで歩きます。
暑いです、やはり夏場は避けるべきです。予想通り駐車場まで30分ほどでしたが、もう汗が噴き出して、駐車場の先で水分補給してから、登山口へ。
予想通りでしたが、今や滝の続くルートは冬期以外も、登路としても使えない状態のようです。仮に滝の続く道を事故らずに通過できても、その先の林道が崩落していて、歩行者も通行止めの状態になっているためです。私の持っているエアリア『北岳・甲斐駒』2017年版では12月から4月は渓谷道の通行が禁じられ、夏秋でも上り一方通行との表示ですが、こうしてみると現在は実質的に通行できない状態のようです。
渓谷道はあきらめ、矢立石への登山道を進むことにします。矢立石まで50分との表示がありますが、私は一時間近くかかりました。久々の登りらしい登りで、しかも標高も700mあたりからのスタートですから、物凄い汗が出てきます。途中、休憩中の小学生の子供たちに「杖をついてズルイ」と言われたりしながら(笑)登ります。
植林が無く、自然林の森を歩けるのはこのコースの好いところではありますが、とにかく汗が凄い量です(笑)。何回か炭窯跡らしい石積みを見て、いったん車道に出たところで、たまらず水分補給。その先でショートカットの急登をこなすと、いわゆる矢立石の駐車場と思われるところに出ます。。。狭い場所に10台は駐めてあります。
下の駐車場から上がってきたらしいカップルが「こんなところに駐車場があったの?今までのこの汗は何?」と言っているのを聞いて、まったく同感(笑)。私のストックなんかより、この車の人たちの方がずっとズルイでしょ、と先ほどの小学生に言ってやりたい気分でした。
矢立石登山口からは、少しずつ傾斜が緩む感じですが、尾根に出るまでは結構な登りで、またまた汗が噴き出てきます。尾根に出たところにちょうど良い丸太を横たえただけのベンチ(?)があったので、そこで水分補給をかねて一息入れます。先ほどの休憩から30分ほどしか経過していないのですが、、ここからも結構な道のり(まだ300mほど登らないといけません)なのはわかっていましたので。。。
(主尾根に乗ったところの丸太ベンチ?)
尾根に上がってからは、稜線歩きですが、笹が腰高~背丈という伸びっぷり。尾根の下は刈り払いされているせいで、ホトトギス以外お花はほとんど見られないのだと思いながら上がってきたのですが、尾根上は刈り払いがされていなくて、笹藪に近いところもあって、逆の意味でお花が見当たりません(笑)。。。
笹原をずっとたどっていけば、やがて日向山の三角点の分岐があり、そこに行けば山梨百名山の標柱があるかも知れないと行ってみましたが、あったのは三角点と日向山三角点の標識だけ。ちなみに分岐点から1分もかからないです。
(分岐からすぐの三角点…なぜかお賽銭が…)
そこから、実質的な日向山山頂である雁ヶ原は思ったほどの時間もかからず到達したのは標高差がほとんど無いからでしょうか。。。
それまでの笹原から一気にこんな場所に…という感じはありますが、高いところが苦手な私はここでズルッといったらと思うと怖くて(笑)、皆さんのように突端まで行く気がしません(苦笑)。
(みなさん、突端まで行ってました…)
お昼ご飯を食べながらも、谷側の淵近くを歩いている子供を見ているだけではらはらしてしまいます(笑)。
展望は周囲の山にガスがかかっているせいで、あまり楽しめませんでしたが、それでもやはり、もうひとつの山梨百名山である、お隣の雨乞岳は同じような水晶ナギが目印になってくれたこともあって、しっかり確認できました。 やはり、ここは冬に、空気が澄んだ頃に訪れるのが好いのでしょう。
さて、下山ですが、ここ雁ヶ原にも真新しい警告が掲示されていて
これを見て、ピストンしかないか、まぁ、元のバス停に戻ることには変わりが無いし、ということで、8の字にルートをとることもあきらめることにしました。
何年か前でしたら、自己責任で下の林道まで…とも思ったのでしょうが、事故無く錦滝への林道に降り立ったとしても、その先の林道が崩壊しているそうですし、もう2年も山歩きをサボっていたという自省もあります。そして、自分はもう中年でさえないという年齢。。。そしてピストンなら14時のバスに間に合うかも知れない…ということも頭をかすめましたので、潔くピストンすることにしました。
来た道を戻るだけですので特筆することは無いのですが、途中でモーターの音がしたと思ったら、なんと、登山道の整備をしている人たちでした。登るとき気になっていた、段差の激しい部分の崩落個所を修理してくれていたのです。おそらく、尾根の上部の笹藪も刈り払いしてくれたのではないかと思います。
さて、矢立石の下で、車道に出たところで、いい加減下り疲れたので、朝の駒ヶ岳神社駐車場には降りずに、そのまま、車道を歩くことにします。エアリアのコースタイムを見ると、タイムが短縮できるような気がしましたし、モロピストンは避けられる(?)からです。
皮肉なことに、登山道よりも、こちらの車道歩きの方がお花もたくさん見られましたし、下りで陽差しもあまりないので苦になりません。
やはり、エアリアの車道歩きのコースタイムは当てにならないなぁ…と感じながら、ようやく里に近いところに出ると、別荘や最近できたばかりらしいオートキャンプ場がありました。
14時のバスには間に合わないか…、でも今日は暦の上では平日だから16時のバスがあるかも知れないし、15時の日野春駅手前までしか行かないバスなら来るはずなので、それまでの時間は尾白の湯で汗を流せばいい、そのために地形図「若神子」も持ってきたし。。。と歩いていたら朝降りた停留所の近くで、ドンピシャでやってきたバスを手を振って停めて、頭を下げて乗り込みました。
この14時のバスなら、長坂駅まで運んでくれるし、長坂駅では、すぐの高尾行きの各駅停車に連絡してくれます。ありがたいことです。もともと地元の住民の方たちのために走っているバスを、こんな風に利用して、多少申し訳ない気もしましたが、降車時にお礼を言って料金を支払い、無事連絡の好い各駅停車に乗ることもでき、ゆったりとした車内で寛ぎながら、帰途につきました。
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