【また無線で…大岳山から御岳山】 山バス情報181
【山行日】 2020年02月02日 (日)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
中央線某駅 - 05:29 立川 (JR中央線各駅停車)
立川 05:44 - 06:14 武蔵五日市 (JR武蔵五日市線)
「バス」
武蔵五日市駅 06:33 - 06:59 白倉 (西東京バス 546円:ICカード)
「歩行」
白倉バス停 07:10 - 08:25 尾根末端ベンチ
ベンチ 08:35 - 09:15 白倉分岐先ベンチ
ベンチ 09:25 - 09:50 大岳山
無線運用 + ランチ
大岳山 11:40 - 12:40 鍋割山
鍋割山 12:50 - 13:05 奥の院
奥の院 13:10 - 14:00 長尾平展望台
無線運用
展望台 15:00 - 15:28 ケーブル駅 (御岳神社参拝!経由)
「ケーブル」
御岳山駅 15:30 - 15:36 滝本駅 (京王電鉄 御岳登山鉄道 600円:ICカード可)
「歩行」
ケーブル滝本駅 15:45 - 16:23 JR御嶽駅
「鉄道」
御嶽 16:37 - 17:22 立川 (JR特別快速ホリデー快速おくたま4号・東京行)
【地形図】 「五日市」 「武蔵御岳」
本当は、このコースは、正月早々に初詣をかねて歩きたいと思っていたのですが、2月になってしまいました。前回もふれたSOTA選定の山ということで、選んだのですが、やはり、この山は表参道と言っていい白倉(しらくら)から登ってこそ。。。 大岳山から先は小学校以来、実は足を踏み入れていなかった御岳山へプチ縦走することに。
せっかく一番バスに乗れるので、バスに合わせて電車に乗るのですが、八高線は乗り継ぎがうまくいかないため、立川回り。立川では一本早めの電車で行っても、五日市線はスタンバイしていてくれますので、ドアボタンを使って暖かい車内で出発を待つことが出来るのはありがたいです。
しかし武蔵五日市駅では、数馬行きは連絡がまぁまぁよいのですが、藤倉行きとなると20分近くも待ち時間があり、駅直結のコンビニNEWDAYSは06:30が開店時間とあって、この時期は少々つらいバス待ちになりました。駅から少し離れたところにセブンイレブンがあるのに出発直前まで気づかなかったのです。。。次回からはそちらに移動して時間つぶしをしようと思いつつ、やって来たバスに乗り込みます。(なお、藤倉行きのバスは06:30の払沢の滝行きが発車したあと、ほぼ時刻ギリギリにならないとやって来ません)。
バスの乗客は私ひとりだけ。貸し切りは久しぶりのこと、と思っていたら、途中の停留所で一人二人と乗り込んできて、これが二人とも山の格好。おまけに私を含め三人が三人とも白倉で下車(笑)。お互いちょっと照れくさそうに準備を始め、追い抜かれるのは明白と、お二人の山慣れた様子から推測した私は、一番最後の出発にすべく、柔軟に時間をかけます。
白倉ルートは2014年の正月に下山に使っていますが、登りに使うのは前世紀以来。21年ぶりです。下りに使ったのが六年前なので、そこそこ記憶に残っていますから、まずは大嶽神社で少々時間をかけて今年一年の山の安全を祈念したあと、山径に入ります。
見覚えのある庚申塚のある鳥居をくぐり、植林とはいえ明るい径を、焦らずゆっくりと歩幅を狭めに心懸けながら、登っていきます。丁目石もありますが、二丁目からいきなり飛んで六丁目になったりで、これを励みにするのはやめておいた方が好いかも知れません。確か下りで1時間もかからないところ=尾根の末端部分に丸太を横にしただけの展望のよいベンチがあったはずで、途中で上着を脱ぐために足を止めた以外は、尾根末端にあるこのベンチまで、休憩無しで登ってみました。私の足で1時間と15分ほど。普通の人であれば、小一時間で到着するのではないでしょうか。
上がる少し前からも見えていましたが、ここからは今日のように天気が好ければ富士山が見えます。ただ、ここからの富士はまだ標高が十分でないため、手前の山に裾野は隠されていて、見えるのは七、八合目から上の雪の部分(白)だけです。
時刻はまだ8時半過。、テルモスのお茶でひと息入れたら、のろのろと腰を上げて上を目指します。既に標高800mあたりなので、半分ほどは登った勘定です。馬頭刈尾根の白倉分岐は1066mとあるように、1時間かからずに分岐に行けるだろうとは思っていましたが、40分ほどで分岐先のベンチに到着してしまいました。途中900mを過ぎたあたりから、ところどころ雪を見ましたが足を取られる心配は無用のものばかりでした。
ただ、馬頭刈尾根の白倉分岐地点の指導標は左を指して、「←御前山 鋸山」とだけあるのは少々不親切な気がします。このコースで大岳山を目指す人は一瞬「道を間違えたか?」と思ってしまうのではないでしょうか。なお、「大岳鍾乳洞方面への道は通行不可」との標識がかけられていました。
白倉分岐先のベンチでは、富士山がよく見えています。ここからですと、青い部分も見えて、とても美しい。ベンチでまたまったりしていると、朝のバスで一緒だった一人が早くも大岳山の方から降りてきました。やっぱり…という感じで、最後尾で出発は正解でした。
時刻は9時半前。あと標高差にして200mほど。のんびり登っても10時過ぎには着けるだろうと思うと気が楽です。ここで前から気になっていたのが、最近のエアリアには赤実線で記されている大岳神社を経由しない尾根直登ルート。ここがそうだろうと見当を付けて登っていくと、結構きつい傾斜で、少し薮っぽいところもありますが、凍結も無くむしろ大岳神社を経由する径より歩きやすい印象で、実際想像以上に早く山頂に着いてしまいました。
(大岳山山頂 空気が澄んでいて相模湾まで見えた)
山頂は、相変わらず人気の山らしく、10時前だというのに既に登山者が数人。少しためらいましたが、登山者が少ないうちにノルマの交信4つを済ませてしまおうと、すぐに1200MHzでCQ(呼びかけ)を出しますが、最初の応答以後、なかなか応答がありません。これで時間を食ってしまって、結局、430MHzに降りていって、他局のCQにこちらが応答する形で、なんとか4局交信を達成。1時間以上が経過していて、11時過ぎということで(笑)、冷え切った足先がつらいなぁ…という感じでお昼ごはんにしました。
お湯を沸かしておむすびを平らげましたが、陽差しがあっても足もとの積雪で足先はまだ冷たいまま。阿呆なことやっているよな…という感じで、荷物をまとめて大岳神社の方へと下っていきます。この冬の暖かさや登ってきたときの感じから、アイゼンは要らないだろうと思っていたのですが、神社の上のトラバースあたりはカチンカチンに凍っている箇所があって、慎重に通過すれば…というつもりだったのですが、ステン!と勢いよく滑ってしまって、ごそごそと登山道の中途でアイゼンを着けることに。。。
登りでに神社をスルーしてしまった罰が当たったかな、あのルートは罰当たりルートと名付けるべきか…などと考えながら降りて行き、神社でお詫びのお詣りをしたのですが、雪が無くなったためアイゼンをはずして、歩いていたところ、途中、何でもなさそうな箇所(実際は落ち葉の下が凍結していた)で再度転倒して、今度は手のひらを思い切り岩にぶつけて出血してしまいました。
幸い「滑落注意、谷側でなく山側を歩きましょう」の注意書きを見たばかりだったため、滑落はしませんでしたし、骨折にも至りませんでしたが、見ていなかったら、もう少し大きな事故に繋がったかも知れません。友人に市街の凍結した道で転倒して手首を複雑骨折してしまった人がいたのを思い起こし、もうこの歳なのだから注意するにこしたことはないと改めて思いました。
トラバースが終わり尾根に乗ると、そこは雪ひとつ見られない明るい日向のポカポカ径で、左手と左肘が痛いのを除けば本当に快適です。鍋割山と巻き径の分岐も迷うことなく尾根径の鍋割山を目指します。大岳神社からほとんどすれ違う人もいなかったので、誰もいないだろうと思っていたのですが、鍋割山は先客がお一人。真っ直ぐ直進するとそこは鍋割山の北尾根に当たる箇所(『静かなる尾根歩き』には鍋割尾根と記載)で登山道ではありませんの表示。
私もバリハイルートを歩くので、こんなことを言えた義理ではありませんが、この明瞭な踏み跡は、ちょっと考え物かなと思いました。表示がなければ鍋割山山頂の指導標を見落とした登山者はこのままここを下ってしまってしまってもまったく不思議ではないな、と思いながら、その標識の前あたりで、お茶とバウムクーヘンのティータイムにしました。
時刻はまだ13時前。誰もいなくなった鍋割山山頂に戻り、指導標に従って奥の院を目指します。ところどころ、雪のある箇所になると、もう転びたくないので(笑)、いちいちアイゼンを履き直して通過。奥の院峰には誰もおらず、登り返しで息も上がったため、座ってひと息入れます。陽当たりも好く足もとに積雪もないのでホッと出来ます。
奥の院峰からは結構な下りですが、御岳神社方面から登ってくる人たちに道を譲りながらのゆったり下りで無事通過。長尾平の分岐に着けば、もうそこはほぼ観光地です。
時刻はまだ14時前なので、長尾平の展望台というところに行ってみると、都心方面が開けた展望台で、ここは無線家なら誰でも電波を出してみたい誘惑にかられる風景が広がっているうえ、奥の方には誰もいません。陽当たりの好いベンチに座って、1200MHzでCQを出してみたところ、これが思いもかけない呼ばれようで、次から次に交信が続いてしまい、日が傾いて陽当たりがなくなってくるまで1時間8局と交信してしまうことに。。。最後は「すみません、下山させて下さい」と断って送信を中止することになってしまいました。
ブランク後2回目の山ですし、もうだいぶ遅くなってしまったこともあり、今日のところはケーブルで下山してみようと御岳神社で最後のお詣りをしてから、ケーブル駅へ。滝本駅行きのケーブル(下り)は間もなく発車ですのアナウンスがあって、たしかICカード可能だったはずと尋ねてみると、ここにタッチして下さいと言われて、タッチと入れ替えにチケットを渡されました。
御岳山自体小学校以来ですが、御岳ケーブル利用も小学生の時以来。たった6分間の乗車で、しかも下り利用でしたが、なんだか妙にワクワクしてしまいました(笑)。
滝本駅からケーブルのバス停は少し離れているのですね。そして、せっかくドンピシャで乗ったケーブルですがバスは16時まで無いと判ったこともあって、ここは御嶽駅まで歩くことに。。。そんなケチをするならケーブルに乗るのをやめればいいのに、と思うかも知れませんが、ちょっと見ておきたい場所もあったのです。
それは、七年ほど前に丸坊主にされていた、あの御嶽駅からも見える山がどうなったのかです。
結局、やっぱりというのが感想で、新たに植林し直されていました。花粉対策事業ということですが、あのときコメントでも書いたような花粉の少ないスギ(ヒノキ)ということなのでしょうか。あの木々がどのように利用されたのか判りませんし、山主さんの都合もあるとは思いますが、少々残念な気持ちで御嶽駅へと向かいました。
御嶽駅では目の前で16:21発が行ってしまったところで、次は37分のホリデー快速。こりゃ座れないだろうなと、覚悟していたのですが、意外にも車内はガラガラに近く、余裕で席を確保。立川で一旦下車して、ちょっと気になっていた捜し物をし、そのあと かつや で割引キャンペーン中のロースカツ定食を食して帰途に着きました。
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