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2020.01.18

【陣馬山で無線あそび…】 山バス情報180

 

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【山行日】 2020年01月13日(祝)

 

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八王子 06:35 - 06:41 高尾(JR中央線松本行き)

「バス」
高尾駅北口 06:47 - 07:18 陣馬高原下(西東京バス 臨時便 567円:ICカード)

「歩行」
陣馬高原下バス停 07:30 - 09:00 陣馬山山頂

 (無線運用約2時間! + ランチ)

陣馬山 11:55 - 13:50 景信山
景信山 14:00 - 14:57 小仏バス停

「バス」
小仏  15:00 - 15:25 高尾駅北口 (京王バス 231円:ICカード)

「鉄道」
高尾 15:31 - 中央線某駅 (JR中央特快東京行き)

【地形図】 「与瀬」

 

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謹 賀 新 年

というご挨拶をするのも恥ずかしいぐらい、また間隔の空いた更新になってしまいましたが、本年も皆さんとともに安全に楽しい山歩きのできることを願っております。

 山歩き(自分なりの定義としては登山靴を履いた歩きを勝手にこう呼んでいます)としては今年初歩き(令和第二弾(笑))。そこで選んだのが陣馬山。子年と関連あるものを選ぶという余裕は全然なくて、半年以上ブランクがあいてしまった山行きの最初と言うことで、一般登山道のみでやさしいこと、そして、最近また復活してしまった無線の趣味で、SOTA(山岳移動のみのアワード)というものを発見してしまって、SOTA選定の山ということで、こちらに決定しました(無線利用の多い高尾山や城山、帰りに寄った景信山は選定されていません)。

 どこから登ろうか、といろいろ考えたのですが、昨年末になってやっと復旧開通した陣馬高原下行きのバスを利用して、北面を登り、南面を下る予定で出発しました。

 陣馬高原下から陣馬山に登るのは2001年1月以来のこと。しかし、その時の記憶では、和田峠までの車道歩きにかなりウンザリして、そのあと霜が溶けてぐちゃぐちゃの土留めの階段を上がって行った思い出があり、現在のように和田峠の東隣の尾根ルートは無く、実際手持ちの2001のエアリアには破線さえありません。

 これなら、車道歩きを20分ほどで済ませられそうだし、どんな感じなのか興味も湧き、朝一番の陣馬高原行きのバスに乗るべく、八王子行きの二番バスに乗ってJR八王子駅に行ってみたところ、いつもは始発駅から大混雑の06:35発松本行きがちょうど入線するところで、なんだか妙にホームに人が少ない(笑)。。。余裕で座れてしまったので、次の40分発の高尾行きではなく、こちら松本行きの車両で高尾駅へ。

 この電車を高尾駅で降りるのはおそらく初めてで、好天予報なのに混雑しないのは、連休最終日でオフシーズンだからか…、陣馬高原下行きのバスはまだ来てないかな…と北口に降りてみると、これがもうスタンバイしてエンジンがかかっています。乗り込んで何とか席を確保したところで、このバスは臨時急行の陣馬高原下行きで、夕焼小焼、関場、陣馬高原下にしか停まりませんというアナウンス。こんなオフシーズンに臨時便を出してくれるなんて…とちょっとびっくりでした。

 出発時刻は06:47。終点の陣馬高原下バス停には07:20前の到着です。これじゃ、山頂には9時前に着いてしまうかも…、のんびり行こう、とゆったりストレッチしているうち、次のバス(これが55分発なのか、二台目の臨時なのかは不明)が到着してバス停は大勢の登山者で大賑わい。長らく経験したことが無い状況に逆に緊張してしまいます(笑)。

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 歩き始めてすぐに底沢峠方面との分岐に出ますが、奈良子峠への径は崩落して通行止めの表示があります。台風19号はその雨量が甚大だったため、沢沿いのコースはやはりダメージを負ったところが多いようです。

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 底沢方面への道を左に分けて、和田峠方面へと進み、車道を歩いて行くと、エアリア表示通り、20分ほどで今回のコースとの分岐に出ます。見るとそれほど新しいとも思えない指導標が建っていて、簡単な案内図もあります。すぐに沢沿いの径から小尾根に取り付く形になっていて、車道歩きを半分以下に抑えてくれたこの径には感謝です。ただ、尾根に上がってからは植林帯が延々と続き、傾斜もそれなりですから、面白味のある径とは言えないかも知れません。

 登り始めて30分ほどのところで、右手(西側)が自然林となって、その右手には和田峠へ上がる車道とその尾根が見えてきます。あんなところを延々と辛抱して車道歩きしていたのか…、と20年近く前の自分を褒めてやりたい思いでした(笑)。

 

Jimbamusen0015 (写真のほぼ中央鞍部に車道が上がっています)

 

 そこからさらに20分ほどで高尾・景信との縦走路に突き当たると、頭上に青空の広がる明るい自然林の巻き径となって、気分良く山頂にたどり着けます。下部の植林一辺倒を我慢すれば、なかなか好い登路かも知れないと思いました。

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 山頂到着は9時少しだけ前。空は雲ひとつ無い青空で、富士山が綺麗に見えています。今年の冬は暖冬で冬型がなかなかバッチリ決まらないため、展望はそれほど期待せずに登ってきたのですが、この日の展望は格別で、大菩薩は端から端まで綺麗に見えていましたし、その向こうには南ア(確か悪沢赤石のあたりだったと思います)も頭を覗かせています。

 

Jimbamusen0036 (悪沢・赤石:南ア南部の山が顔を覗かせる…)

 

 申し分のない天気でしたが、9時の時点では少し風もあって、じっとしているとたちまち手がかじかんできます。無線機を取り出し、さっそく御坂黒岳からのコールに応答して、まずは一局交信確保。しかしそのあとが、折しも開催されていた埼玉コンテストで、普段はガラガラの1200MHz(1.2GHz)でさえ空きチャンネルを探すのが困難なほど(笑)。結局3時間近く山頂に位座ってしまうことに。

 

自分からCQを出してのんびりQSO。5局ほど交信して、11時を過ぎ、ポカポカの山頂でゆっくり食事をしてから、さて、どうしようか…。予定では歩いたことの無い栃谷尾根で藤野駅だったのですが、まだ昼前。足の調子も今のところ大丈夫そうだし、天気も好い。昔歩いたことのある景信山方面へ歩いてみて、明王峠で足腰の様子と相談することに。。。

 

Jimbamusen0033 (富士山に雲が少しかかってきたところで山頂を後にしました)

 

 記憶では、景信までは巻き径がたくさんあって、ほとんどアップダウンもない径。ランナーが多いのを承知していれば、それほどきつくない道のりだったはず…という感じで歩いて行くと、やはりのんびり歩いたのにもかかわらず、50分もかからずに明王峠。 これなら、景信まで行けそうかな、という感じで堂所山も巻いて(笑)、さらに進んでいったところで、指導標は無かったのですが、これも巻き径かな…と右手の少し薄い踏み跡に入ってしまいました。

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(送電線新多摩線ルートとの表示を見かけました)

こちらの径はランナーにも会わず、静かでいいのですが、ところどころ薮っぽかったり、崩れかけているところもあって、なかなか縦走路には合流しません。結局最後には大きく登り返さなければならず、ラクをしようとすると痛い目に遭う、という典型でした。誰にも会わなかったことや、合流点には何の標識も無かったことなどから、本来の巻き径とは違うのでしょう。

 景信山に到着したのは、14時前。都心方面が開けた無線には好都合な場所でしたが、既に一局、おそらくコンテスト参加局が電波を出していたのと、山頂で大きな声で怒鳴っている単独の男性がいたので、私は離れたベンチでティータイムに。

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 エアリアを広げながら、さて、どうやって下山しようかと思案。城山を越えていく気はもうなかったので、相模湖に降りるか、それとも小仏に降りるか…。相模湖に降りる経路は20号の車道歩きがいささか長いのと、この季節南面で径がどろどろになっている可能性が高い、、、小仏のバスはこの時間帯だと間違いなく混雑するけれど、乗車時間15分なら立っていってもいいか…、山を下るのは随分久しぶりだし、1年ちょい前に下ったばかりなので、勝手もわかっている。ということで、小仏へ下山。

 やはり久しぶりの下山ということで、ゆっくり歩いたものの、長いこと使っていなかった筋肉を使うわけで、もたついて、一時間近くかかって小仏バス停へ。それでも、膝も腰も悲鳴を上げなかったので、そこそこの自信はついての下山でした。

 小仏のバス停では15時ちょうどの便が出発するところにドンピシャのタイミングは良かったのですが、二台用意したバスは満員。出発する頃になって更に混雑が進んで車内はかなり窮屈。途中でも乗れるだけ乗せてしまったため、ぎゅうぎゅう詰めに近い状態で高尾駅へ。結局朝出発した駅に戻ってきてしまったわけで、次回はできたら行きとは違う駅から帰途につきたいな…との思いで上り電車に乗り込みました。

 

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コメント

こんにちは。

陣場山は手軽で富士の眺められる良い山ですね。
ゴン太さんが、あのコース初めてとは驚きましたが。

最近はまた山頂付近で無線をやっている方が増えましたね。しかし、3時間近く山頂にいて寒くなかったですか?

ようやく高尾付近のバスもだいぶ普通に戻ったし、まともに歩けるようになってきているのが不幸中の幸いという所でしょうか。

投稿: リブル | 2020.01.20 22:24

ゴンタさん、こんにちは。

お久しぶりです。
13日の祝日は素晴らしい天気でしたね。
冬の陣馬山の素晴らしさを再認識されたことと思います。以前、好天時に日光の男体山や太郎山あたりが見えたこともありました。

今年もレポを楽しみにしています。

投稿: AKIO | 2020.01.21 20:30

 リブルさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。

 今回の登りのコースですが、私、恥ずかしながら、その存在を昨年まで知りませんでした。記事にも書きましたが、陣馬高原下から、といえば、和田峠までの長い車道歩きが必須だとばかり思っていたのです。

 山頂付近の無線は、不愉快に感じる人もいると思うので、なるべく短時間ですませたいのですが、この日は、ちょっと貴重なお話が聞けた交信があったため、ついつい長話になってしまいました。
 もちろん、山の上で暖房もありませんから(笑)、最初は寒くて手が悴んで仕方がありませんでしたが、10時を過ぎた頃からは気温も可成り上がってくれたおかげで、過ごしやすいぐらいでした。

 山バスは、近場では、神奈中の月夜野行きと、西東京の東日原行きの復旧がまだですが、ハイシーズンには間に合ってくれるだろうという希望的観測を勝手に持っています。

投稿: ゴン太 | 2020.01.21 20:36

 AKIOさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。

 半年以上のブランクで、なんとか山に行こうと、無線の移動運用をテコに、陣馬山へ登ってみたわけですが、偶然にも今年の初歩きがおっしゃる通りの素晴らしい快晴に恵まれて、自分はなんだかんだでついているのかも知れない…と少し気持ちが前向きになったほどでした。

 こうやって、気まぐれなほど不定期で稀な更新を見つけてくださったうえに、コメントいただいて、大変嬉しく思っています。今年は今回のように無線運用の記事が多くなって退屈させてしまうかも知れませんが、また山に行って無事に帰ってきたら必ずレポをアップしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
m(__)m

投稿: ゴン太 | 2020.01.21 20:48

ようやく陣馬高原下までバスが行くようになったんですね。
昨年友人と行こうと思っていたのですがバスが通らず中止にしました。
京王電鉄でも進めるほどの手ごろな山なのに残念だと思っていました。
紅葉の時期は藤野からなら行けたんでしょうか。
もう一度行くか友人に確認してみようかな。

投稿: 西やん | 2020.01.22 20:01

 西やんさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。

 陣馬高原下のバスは記事にも書きましたが、昨年の年末、かなり押し迫った頃に復旧したということです。この日も途中で、道路状況について連絡をとるために一時停止して、念のための確認作業はまだ継続していたようでした。

 藤野駅からでしたら、極端な話、バス無しで歩いても行ける山ですが、朝一番のバスが8時台というのは、もう少し早い便を出してくれても好さそうな気もしますよね。おそらく利用者は冬でもいると思いますし。

 ところで、西やんさん、ライスボウル観戦に行かれたのですね。私も10年以上前からアメフト大好きで、ずっとBSでNFLの試合は見ているんですよ。

 二月三日はどちらが勝つのでしょうね。私は応援しているチームがワイルドカードで敗退してしまったため、どちらでもいいか…と思っていたのですが、スーパーボウルでは何故か勝てないケンタッキーフライドチキンのおじさんみたいなヘッドコーチに勝たせてあげたい…と、そんな感じでテレビ録画観戦予定です。

投稿: ゴン太 | 2020.01.22 22:17

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