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2018.12.20

【オンデマンドバスで…貫ヶ岳 その3 車道歩き&帰京篇】 山バス情報176

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(芝富橋にて:山中では見えなかった富士山が芝川駅直前で姿を現した)

【山行日】 2018年12月15日(土) 

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅  - 04:51 八王子 (JR中央線各駅停車)
八王子 04:53 - 05:05 橋本  (JR横浜線)
橋本  05:12 - 05:47 海老名 (JR相模線 信号機点検で遅延)
海老名 05:49 - 05:54 本厚木 (小田急線 振替輸送
本厚木 05:56 - 06:33 小田原 (小田急線急行 振替輸送
小田原 06:45 - 07:22 三島  (JR東海道線)
三島  07:29 - 08:12 興津  (JR東海道線)

「バス」
興津駅   08:25 - 08:44 但沼車庫 (静鉄ジャストライン 360円)
但沼車庫  08:50 - 09:00 和田島車庫 (両河内線自主運行バス 200円)
和田島車庫 09:05 - 09:25 樽上 (両河内線自主運行バス 100円:乗り継ぎ割引)

「歩行」
樽上    09:30 - 10:30 樽峠
樽峠    10:40 - 11:15 平治の段
平治の段  11:25 - 12:20 貫ヶ岳
貫ヶ岳   12:45 - 13:50 一乗寺
一乗寺   14:00 - 16:00 芝川図書館
芝川図書館 16:30 - 16:35 芝川駅

「鉄道」
芝川 16:49 - 19:16 甲府 (JR身延線)
甲府 19:45 - 20:33 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 20:50 - 中央線某駅 (JR中央線快速東京行き)

【地形図】 「篠井山」 「富士宮」

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  (中沢集落)

注意
 ここからは、一乗寺に下山後、中沢公民館から車道歩き約2時間で芝川駅へと向かい、電車で帰京した経緯を書きます。下山時点でまだ14時でしたし、歩く体力も気力も残っていたため、歩きましたが、疲れていたり、駅に着く前に日没で真っ暗になることが予想されれば、タクシーを呼ぶ用意はしてありました。
 実際、この車道歩きは、暗くなってから敢行すると、山中暗闇のなか、ヘッドランプで歩くよりも、むしろ危険であると言えます。人の歩く道幅がほとんどないような車道ですから、暴走気味のクルマや、大型トラックに接触すればひとたまりもありません。命あっての山歩きという趣味ですから、この点、十分に留意して安全な登山を楽しまれて下さい。


*************

 登山道から降り立った舗装道には一乗寺という立派なお寺があり、その前で、これから進む車道の地図コピーと今まで使った地形図を入れ替えたりと、少し準備。

 公民館の先で、右ではなく左に行きました。芝川と決まっていれば、若干右の方が近いようですが、Googleの立体画像でシミュレートしたのが左の道でしたし、雰囲気も明るい感じです。811号線はスクールバスも通る道路ですが、ほとんど交通量は無いという感じで、車道歩きもほとんど苦になりません。192号線もあまり交通量は無く、予想通り、やはり52号に出ると途端に交通量が増えます。

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(52号に出るまでは、ほとんど交通量はない)

 52号で左に行けば韮崎・身延(十島駅)方面ですが、やはり静岡・興津駅(芝川駅)方面へと右に進むことにします。理由は、十島方面は少し登りになるのと、何より、この先のトンネル通過で、芝川方面は写真↓のごとく、歩道が分離されているのに対し、十島駅方面はトンネル内を行かなければならず、排ガスを思い切り吸わされることになるためです。


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(歩道と車道が分離されていてありがたかった)

 トンネルを抜けたすぐ先で、52号から190号へと左に折れて入るのがこの車道歩きのポイントで、そこには「←芝川」の表示もあります。

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 しかし、この190号の車道歩きが長いうえに、怖いこと怖いこと。右側を歩くより左側を歩いた方が安全です。理由は右側は大型ダンプの通行が多いのと、歩くスペース自体がほぼ無いことです。左側も非常に狭いのですが、 右側よりはマシです。右側にはガードレールがあったりするのですが、ガードレールの向こう側(右側)は歩くスペースなど全く無いのです。何のためのガードレールなのでしょうか。

 何度かヒヤッとしたり、怖い思いをしながら歩いて行くと、左側に民家が現れたあたりから、歩くスペースが幾分広くなってきたと思ったら、見覚えのある看板が…。

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 そうです、10年ほど前に、白鳥山に行ったとき、降りてきた塩出の集落です。懐かしい想いでさらに県道を歩いて行き、短いトンネルを抜ければ、斜め右に進み、まもなくであの内房橋です。内房橋から振り返り見れば、10年前と同じように白鳥山が好い形でそびえています。

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(白鳥山はこの角度から見るとかっこいい)

 富士川を渡り身延線の線路に突き当たったところで、右に線路沿いに歩いて行くと、ちょうど15:47発の富士行き電車に抜かれてしまいましたが、まぁ、今日は、朝の電車遅延もあったことだし、あの東海道周りではなく、1時間あとの甲府周りで帰る方が好いでしょう。

 歩いて行くと酒屋さんがあったので、寄ってみたところ、店の女将さんがいろいろ話しかけてきてくれて、次の電車まで1時間ほどあると言うと、寒いでしょうから、すぐ近くの芝川会館にある図書館で発車時刻前までいらしたら、とのアドヴァイスをいただき、行ってみたところ、なるほど静かで座るところもたくさんあるし暖かい。おまけに人も少なかったので、寒い思いをせずに甲府行きまでの時間をゆったりと過ごすことが出来ました。

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 芝川会館前には市営のバス停がありましたが、これに乗らずとも、芝川会館から歩いて5分もあれば芝川駅に行けます。

 図書館から芝川駅に向かうと、芝富橋を渡るところで、綺麗な富士山が見えているのに気づき、びっくり。山から見る富士山も良いけれど、こうやって山旅の終わりに目にする富士山もまた好いものだなぁ…と。今日は、朝からいろいろあって大変だったけれど、終わりよければすべてよしとはまさにこのことです。というわけで、あまり良い印象は持てなかった貫ヶ岳も、これで、少しはいい思い出になるかな、という感じで、芝川駅。

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 しかし、急行が停まらない身延線の駅は、駅の場所が道路のどこにも表示されていないことが多いので、初めて来る人は気づかずに通り過ぎてしまうのでは…?と心配してしまいます。

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(この階段を右に降りたすぐのところが芝川駅 道路側には何の表示もない)

 芝川駅には人は一人もいません。駅員がいないだけでなく電車を待つ乗客がいないのです。駅で電車を待つ間にだんだん日が暮れかかってきたのですが、たぶん、初めて来た人は、こんな状況に置かれたら、本当に電車が来るのかどうか不安になってしまうだろうと思います。

 調べてきた身延線のダイヤでは、30分後の富士行きで帰った方が、少しですが甲府周りより早く帰れるとわかってはいました。 しかしながら、この甲府周りの方が自分には馴染みがあるし、やはり朝のあの一件がありますから(笑)、素直に甲府行きに乗り込みました。 

 こちらだと、乗換は甲府と大月の二回だけで済みますし、東海道線は結構混雑するんですよね。二両しかない身延線でも、芝川からですと、さすがに席はよりどりみどり。間もなくとっぷりと日が暮れ、車内で先ほどの酒屋さんで購入した日本酒を呑むと、身延に着く前にぐっすり寝入ってしまいました。

 甲府では、いつも通り、すぐの連絡の塩山行きは見送って30分後の大月行きに乗り換えるとか、このあたりはさすがにもう慣れたものです(笑)。あずさに先に行ってもらってから、大月行きが発車ということまで身体が覚えている感じです。

 ところで、この日のあずさは空いていましたが、混雑するときは甲府でも立ち客が出たりするのをよく目にします。あずさだと、どれぐらい早く帰れるのか知りませんが、通常運賃+特急料金を払って、しかも立って帰るなんて、私には絶対に出来ないことです。

 この日もお約束のように、甲府駅で、このワインを購入して、ちびちびやりながら、各駅停車で家路につきました。

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2018.12.18

【オンデマンドバスで…貫ヶ岳 その2 山行篇】 山バス情報176

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(樽峠から平治の段へ向かう稜線…このとおり、どこもかしこも植林だらけだった)

【山行日】 2018年12月15日(土) 

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅  - 04:51 八王子 (JR中央線各駅停車)
八王子 04:53 - 05:05 橋本  (JR横浜線)
橋本  05:12 - 05:47 海老名 (JR相模線 信号機点検で遅延)
海老名 05:49 - 05:54 本厚木 (小田急線 振替輸送
本厚木 05:56 - 06:33 小田原 (小田急線急行 振替輸送
小田原 06:45 - 07:22 三島  (JR東海道線)
三島  07:29 - 08:12 興津  (JR東海道線)

「バス」
興津駅   08:25 - 08:44 但沼車庫 (静鉄ジャストライン 360円)
但沼車庫  08:50 - 09:00 和田島車庫 (両河内線自主運行バス 200円)
和田島車庫 09:05 - 09:25 樽上 (両河内線自主運行バス 100円:乗り継ぎ割引)

「歩行」
樽上    09:30 - 10:30 樽峠
樽峠    10:40 - 11:15 平治の段
平治の段  11:25 - 12:20 貫ヶ岳
貫ヶ岳   12:45 - 13:50 一乗寺
一乗寺   14:00 - 16:00 芝川図書館
芝川図書館 16:30 - 16:35 芝川駅

「鉄道」
芝川 16:49 - 19:16 甲府 (JR身延線)
甲府 19:45 - 20:33 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 20:50 - 中央線某駅 (JR中央線快速東京行き)

【地形図】 「篠井山」 「富士宮」

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(十国展望台からの展望:白鳥山は見えるが富士は雲の中。)

 集落の最奥まで運んでもらったおかげで、見覚えのある登山口には10分もかからず到着。そのまま、樽峠への登山道に入って行きます。登山道はさすがにこの前の台風で倒木などあって、やや荒れ気味でしたが、最低限の補修は既にしてあり、沢を渡り返す箇所などに留意していけば、ほぼ問題ない感じです。

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 ただ、途中1カ所、少しわかりにくい表示↑があって、ここは、小尾根を上がる方がヒュッテで、やや下って水場へ向かう方が峠道です。水場から再び登りとなって、ジグザグを切って高度を上げます。水場から私の足で20分ほどで石像のある樽峠。ライトバンバスを降りて歩き始めてからちょうど1時間ほどでした。

 峠は北からの風が強く寒いので、少し戻った石像のあたりで風をよけながらティータイムにしました。前回この峠へ上がったときにも同じようなことを書きましたが、樹という樹が植林で、この樽峠もこれから進む平治の段方面もあきれるほど植林がびっしりと並んでいます。ただ、手入れはきちんとしているため、それほど陰気な雰囲気ではありません。

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(樽峠:静岡側にある石像 こちらの方で風をよけて休憩した)

 峠から平治の段方面へと向かっていくと、すぐそばに未舗装とはいえ林道のような幅広の道が上がってきているのが見え、木段の急登が始まります。入口には「貫ヶ岳登山道入口」という表示まであり、将来はここまでクルマで上がって登れるようにするつもりなのでしょうか…(それはちょっとやりすぎのような感じが…)。

 樽峠から平治の段は標高差200mほどで、木段部分はかなり急登ですが、ここを登り切ってしまえば、この日の登りはもう終わったようなものと、このときは思っていました。登り切れば、あとはカヤトの切り開きの中の平坦な径となり、進んだ先が平治の段(937m)でした。植林の中の一角ですが、この日の最高地点ということもあって、ここで二回目のティータイムとしてしまいました。

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(平治の段:ここも植林だらけ)

 お茶を飲んで、ひと息ついたら、「貫ヶ岳頂上・十国展望台・晴海展望台→」と記された方向へ歩いて行ったのですが、なんと平治の段からわずか1・2分のところが十国展望台と呼ばれる場所で、確かに眺めもよくベンチもあるし、休憩を取るならこちらにすべきでした。まさかこんなにすぐ近くにあるとは思っていなかったのです(笑)。

 ただ、この日、この辺りは天気予報や天気図で想像していたのとはまったく違う、雲の多い天気で、展望は、「あそこに富士山が見えるはずなんだな」というぐらいしかわからず、十国展望台では陽差しも全く無い状態でしたので、強い風はやんでいたとはいえ、それほど後悔はしませんでした。

 十国展望台の先は結構急な坂を下ることになります。地形図で見て想像していたよりも傾斜があり、ということは、929への登り返しはまたしぼられるのかな…と思っていたのですが、929への登り返しはそれほど苦も無く、折しも陽差しが出てきて、晴海展望台では手前に白鳥山(山梨百名山最低標高)、そしてその向こうに最高標高の富士山(と言っても頭がほんのちょっと覗いているだけ)がセットでお目見え。

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(陽差しが出てきた晴海展望台:白鳥山の左上に富士山の頭が見えているのがわかるでしょうか:クリック拡大可)

 一瞬ここで早めの大休止にしようかと考えたのですが、ここまできたら、お昼過ぎに山頂でもたぶん、お天道様は隠れずに待っていてくれるだろうと楽観的な気持ちになって、中沢への下山ポイントもまだ確認していないし、山頂まで行ってお昼にしようと先へ進んでしまいました。

 歩いて行くと、この日初めて(実は唯一)ハイカーとスライド。中沢への下山径を確認して、ひとつ小ピークを越えたその先の貫ヶ岳への登り、これが意外にもきつかったです。平治の段から見れば50m近く低い貫ヶ岳ですが、やはり名前が付き、仮にも山梨百名山に選定されただけのことはありますね。わ、こんなに急なところを登るのかと息が少し切れました。

 しかし、お昼をちょっと過ぎただけにしては静かだなぁ…と感じながら登っていくと、山頂には誰もいません。特に眺めもよくないし、カヤトを切り倒しただけの殺風景な山頂。おまけに陽は完全に陰ってしまって(笑)、ちょっとトホホな気分でのお昼ごはんとなりました。

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(山頂には大城を指し示す指導標もあったが…)

 ただ、山頂で見かけたこの指導標にはちょっとびっくりしました。北方向を指して「大城」となっているのです。貫ヶ岳の北尾根に関しては、ネットで調べたので知っていましたが、いずれも石合のあたりから取り付いていて、大城へ降りたり大城から登ったり出来るとは知りませんでした。

 この大城下山コースですと完全一筆書きのコース取りですから、少し惹かれるものもありましたが、今日は行きの電車からしてよくない兆候の気がしましたし、大城へ降りたあと、井出駅に車道歩きで向かうにも、井出駅はかなり大回りしないと富士川を渡れないことは地形図「篠井山」を見れば一目瞭然。

 せっかく中沢から芝川・十島への車道歩きをGoogleの立体画像でシミュレートしてきたのだからと、中沢へ降りる当初の予定通りの下山とします。

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 下山道は、今や貫ヶ岳のメイン登路となった850m圏峰から東~南東へと伸びる尾根づたいに径がつけられていると思うのですが、地形図には破線も何もありません。地形図「篠井山」で見ればわかるように、最初の600m近辺までの急坂のあとは、傾斜の緩い尾根下りで中沢集落まで降りられます。ただ、本当に徹頭徹尾、杉の植林で、ここまで植林一色だと逆に「あっぱれ」と言うべきかも知れません。

 径はしっかり整備されており、尚且つ、小さい石のケルンもあって、この径に関する限りは迷う心配はまず無いでしょう。突然、視界が開けるところがあって、そこからは淡い今更のような紅葉が見えたりして、なんだか複雑な気分です。

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(いまさらのように紅葉が…)

 そんな尾根下りも下山の分岐にあったとおり、1時間で舗装道路に着地。降りたところには、ヤマビル注意の他に、こんな注意書きが。。。

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 なんと、中沢からの周回コースとされている中沢峠からの沢径が通行止めということです。上には、山頂はもちろん、平治の段にあった中沢峠(中河内峠)を示す指導標のところにも、こういった表示は一切無く、如何にメイン登路とはいえ、ここだけにこの注意書きを張っておくのは、少々問題ではないかと思います。場合によっては、高ドッキョウから来た登山者が、時間切れで貫ヶ岳を諦めてエスケープで中沢に降りることも考えられますから、少なくとも平治の段にはこの表示を掲げておくべきではないかと思います。

 ※ここから、良識あるハイカーであれば、タクシーを呼んで十島駅へと向かうのが当たり前なのでしょうが、私はケチなので(笑)芝川駅まで歩きました。ここから先は、車道歩きと帰りの電車の記述になり、大半の方は必要ないかと思いますので、これもまた別記事にしてアップすることにします。

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2018.12.16

【オンデマンドバスで…貫ヶ岳 その1 アプローチ篇】  山バス情報176

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(樽集落の最奥の茶畑…この手前近くまで運んでもらった)

【山行日】 2018年12月15日 (土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅  - 04:51 八王子 (JR中央線各駅停車)
八王子 04:53 - 05:05 橋本  (JR横浜線)
橋本  05:12 - 05:47 海老名 (JR相模線 信号機点検で遅延)
海老名 05:49 - 05:54 本厚木 (小田急線 振替輸送
本厚木 05:56 - 06:33 小田原 (小田急線急行 振替輸送
小田原 06:45 - 07:22 三島  (JR東海道線)
三島  07:29 - 08:12 興津  (JR東海道線)

「バス」
興津駅   08:25 - 08:44 但沼車庫 (静鉄ジャストライン 360円)
但沼車庫  08:50 - 09:00 和田島車庫 (両河内線自主運行バス 200円)
和田島車庫 09:05 - 09:25 樽上 (両河内線自主運行バス 100円:乗り継ぎ割引)

「歩行」
樽上    09:30 - 10:30 樽峠
樽峠    10:40 - 11:15 平治の段
平治の段  11:25 - 12:20 貫ヶ岳
貫ヶ岳   12:45 - 13:50 一乗寺
一乗寺   14:00 - 16:00 芝川図書館
芝川図書館 16:30 - 16:35 芝川駅

「鉄道」
芝川 16:49 - 19:16 甲府 (JR身延線)
甲府 19:45 - 20:33 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 20:50 - 中央線某駅 (JR中央線快速東京行き)

【地形図】 「篠井山」 「富士宮」

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(芝川駅まで歩いた)

 ※今回は行きに交通機関のトラブルがあったのと、初めてのデマンドバス利用山行ということで、アプローチ部分の説明がかなり長くなってしまいました。この為、山行及び帰路につきましては別の記事としてアップすることにします。貫ヶ岳に公共交通機関のみで登りたい人は余りいないと思いますので、興味の無い方は当記事は飛ばして下さい。


 未踏の山梨百名山のうち、タクシーを使わずに日帰りで行けそうなところというのは、もうあまり残っていない状態なのですけれど、失礼ながら貫ヶ岳はタクシーを使ってまで登りたいとは思っていませんでした。

 ところが、両河内線自主運行バスのサイトの運行ルートをよくよく見てみると、但沼車庫から先の電話予約必須のデマンドバス、板井沢の上の樽の集落まで点線ですが、行ってくれるように描かれています。これなら、比較的早い時間に樽峠まで行けますし、中沢に降りたあと2時間ほどの車道歩きで、身延線の十島駅や芝川駅に行けそうだとGoogleマップを見て判断できました。

 で、電話で問い合わせてみると、やはり樽上(たるかみ)というところまで入ってくれるとのこと。前日の金曜日に電話して予約をしてしまいました。

 それで、今回は18きっぷを使って中央線で八王子、横浜線で橋本、相模線で茅ヶ崎、東海道線で三島乗り継ぎで興津駅に08:12着というJRのみの4回乗換で行く予定だったのですが…。 橋本から乗った相模線が遅延し、運転見合わせの可能性もあるとのアナウンスが入り、「うわ~うそ~、間に合わないじゃんよ~」と頭を抱える事態に。

 いちおう、こんな時のためにと、新幹線で一部区間をワープする場合の乗り継ぎも調べておいてはいたのですが、列車が遅れたからといって18きっぷで新幹線に乗せてもらえるわけがありません。小田急線での振替をやっていますとのアナウンスで、慌てて携帯で海老名からのルートを調べてみると、海老名発05:49の本厚木行きに乗れさえすれば、小田原での乗り継ぎは余裕があると解りました。

 海老名到着時に既に9分遅れとのアナウンスでしたので、どう考えても7分乗り継ぎの予定だった茅ヶ崎でのJR乗換は間に合いそうにありません。一か八か海老名で小田急線までダッシュしてみて、もし間に合わなければ、その時は小田原から新幹線でワープする最後の手段をとればいいと、近年やったことの無いほどの全力疾走(笑)で小田急線へ突進。ちなみに同じ名前の海老名駅でも、相模線と小田急線は結構離れています。小田急の改札は脇をすり抜け強行突破。下り電車の発車ベルが鳴っているなか、階段を駆け下り…。

 運が良かったのでしょう…。私が乗車した途端ドアが閉まってギリギリセーフ。本厚木で急行小田原行きに乗り換え、小田原で相模線からの振替を申し出ると、小田急線の運賃は免除♪「小田急の部分くらいなら払っても」と思っていましたが払わずに済みました。

 東海道線は通常通り走っていて、小田原から先は本当に久しぶりに海を眺めながらの電車で、乗っている乗客の表情もどこかゆったりした感じです。 沼津行きでしたがひとつ手前の三島で乗り換えて興津駅(おきつえき)は予定通り08:12着。但沼車庫行きのしずてつジャストラインバスを待ちます。ちなみに静鉄ジャストラインのバスはICカード使用可です。

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 静鉄ジャストラインのバスは大型のバスで、12年前高ドッキョウへ行ったときと変わらないものでしたが、自主運行バスの但沼車庫から先は、この当時とはまったく違う、いわゆるライトバンバス。

 但沼車庫から和田島車庫までは定時運行とサイトのPDFファイルには載っていたので、待機していた大きなバスの方かと思って行き先を見てみたのですがまったく違う行き先。。。少し離れたところにライトバンが停まっていたので近づいてみると、運転席から顔を出した方が私の名前を呼んできて、よく見れば「和田島」の表示があり、デマンドバスはライトバンかもと予想していましたが、定時運航便もライトバンとは…、と少々驚きました。

 しかし10人ほどは乗れるそのライトバンも、この日は結局乗客は私だけ。運転手さんとはいろいろお話しさせていただいたのですが、やはり地元のお年寄りのために走らせているので、登山などで朝の時間帯に使用するときは、できれば前日までに予約を入れて欲しいとのことでした。また当日予約の場合も、1時間前までと書かれているけれど、いろいろな行き先・迎え先があって、そこを少ない車両数でやりくりしなければならないため、2時間以上前に連絡が欲しいとのことでした。

 そして、このバスの料金がまた安くて申し訳ないほど。。。和田島から先は乗り継ぎということになるので、半額の100円。但沼車庫から樽の一番奥まで300円ですんでしまいます。 運転手さんは、乗客で分け隔てするわけにはいかないとおっしゃっていましたが、少なくとも県外の人間であれば、もう少し取っても好い気がします。

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(和田島車庫…車庫と言うより詰め所と言うか事務所のようなところ)

 和田島で、いちおう待機していましたが、同じ方面へ行く乗客はこの日は現れず、和田島から板井沢の先の樽集落の一番奥までも私ひとりの貸し切りライトバンとなってしまい、申し訳ない気持ちとありがたい気持ちで降車しました。 

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