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2018.10.13

【夕焼小焼から小下沢経由で景信山】 山バス情報173

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(景信山山頂より都心方面を望む)

【山行日】 2018年10月09日(火曜日)

【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
中央線某駅 - 11:28 高尾 (JR中央線各駅停車)

「バス」
高尾駅北口 11:34 - 11:59 夕焼小焼 (西東京バス 500円)

「歩行」
夕焼小焼バス停 12:10 - 13:20 黒ドッケ
黒ドッケ    13:25 - 14:05 小下沢(こげさわ)
小下沢     14:10 - 15:10 景信山(かげのぶやま)
景信山     15:30 - 16:10 小仏バス停

「バス」
小仏 16:40 - 16:57 高尾駅北口 (京王バス 227円:ICカード)

「鉄道」
高尾 17:03 - 中央線某駅 (JR中央線 快速東京行き)

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(夕やけ小やけふれあいの里には懐かしのボンネットバスの展示も)

 三連休はどこへ出掛けたのか…と、更新を楽しみにしていた(?)皆さん、すみません。遠出をするとしたら今年最後の連休は山に行かず、連休後の平日に昼から高尾という…、そんなもん、読みたくないわい!とお叱りを受けることは覚悟の上での更新です(苦笑)。

 言い訳になりますが、これでも、私にしては珍しく、ムーンライトの指定券とか購入してはいたのです。天気もありますけれど、やはりテントを担いで歩くだけの身体が出来ていないことは明白で、1からやり直ししかないなと。

 で、連休に続けてとったお休みなんですが、これがマンションの防火設備点検というのが実情。幸い私の部屋は11時前に終わってくれたので、すぐに駅まで自転車に乗って出掛けました。

 行き先は、点検の人が来るまで部屋の中でエアリア「高尾・陣馬」を見ながら、高尾駅北口発毎時34分の陣馬高原下行きのバスに乗れるようだったら、ココと決めていた、夕焼け小焼けバス停からのルート。中央線が線路立入の影響で遅れていたものの、なんとか間に合って乗車。平日の昼前ですから、乗客で山の格好していたのはもちろん私だけです(笑)。

 陣馬高原下行きのバスは、昔は八王子駅から出ていましたが、今は高尾駅北口からだけになっているのですね。そして、霊園前でほとんどの乗客が降りてしまうと、車内はがらんとして、私が夕焼小焼のバス停で降りると、ついに空気輸送になってしまいました。 

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                  (夕焼け小焼けバス停)

 夕焼小焼のバス停は、たぶん降りるのは初めて。昔のエアリア(登山地図)には「夕やけ小こやけ文化農園」とだけ記されていて赤線表示もなかったのですが、最近のものには北高尾山稜まで赤実線が引かれていて、麓の施設名も「夕やけ小やけふれあいの里」となっていてます。

 バスを降りてみると、立派な広い駐車場があってまずそれにびっくり。そのうえ、近くには日帰り入浴「おおるりの家」もありますので、こちらへ降りてきて、バス待ちで時間があれば、一浴びして帰るのも好い案かも知れません。

 エアリアにも記載の通り、ハイカーは「夕やけ小やけふれあいの里」を入場料を払わずに通行することが出来ますが、受付の人の話では、「こちらに戻ってくるようなら、入園料(200円)を払う必要がある」とのことです。園内にはレトロなバスの展示や山羊さんやポニーちゃんもいるので、ここは、お子様連れで遊びに来るのも良いかも知れません。

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(ポニーちゃんたち)

 さて、キャンプ場の裏に伸びるハイキングコースから地形図で言うと「与瀬」の478の標高表示がある尾根に乗って、北高尾山稜612ピークの西(左)の620m圏峰へと続く登山道ですが、エアリア赤実線で問題ない道形です。ただ、林相は植林一色といった感じで、北高尾山稜が今ひとつ人気が出ない要因はここら辺にあるのかも知れないな、という感想で歩いていきました。

 それでも花が全く無いかというとそうでもなくて、この季節お約束のツリフネソウとかアキノキリンソウなど、見つかりました。

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(ツリフネソウ)

 スタートが遅かったので、それなりにとばして、やっと登り着いた620m圏峰には指導標があって、「黒ドッケ」との表示もあります。この日は結構暑くて、ここで水分補給をかねて、ひと息入れました。 
 コンビニでちょっと迷って1Lサイズのアクエリアスにしたのは正解で、ここまでで、ほとんど飲み干してしまいました。ザックにはまだ家から持参の水1Lがそっくり残っているので心配要りません。


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(黒ドッケ)

 稜線を「景信山」と示された方向とは反対に「富士見台・八王子城山」と示された方向へ進みます。北高尾山稜の稜線づたいに堂所山経由で行くのではなく、狐塚峠から一旦小下沢の旧野営場に降りて、登り返すのです。300m以上下って400m近く登り返すのですから、肉体的には厳しいものの、時間的には短く済みますし、この辺りの歩いていない赤実線ルートを歩いておきたいというのもありました。

 狐塚峠までの北高尾山稜は、やはり植林主体。 ですが、ここでもアキノキリンソウやシラヤマギク、ヤクシソウなど、よく見れば、そこそこいろいろな種類の花が咲いていました。ただ、台風24号によると思われる倒木がこの短い区間でも結構ありました。

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(ヤクシソウ…だと思う)

 峠から小下沢までは急な下りですが、道形はしっかりしており、途中、やはりまた倒木があるものの、黒ドッケからの所要時間は40分ほどですみ、小下沢に到着。旧野営場だけあって、広々とした場所はキャンプをしたくなりますが、現在はこの場所でのキャンプは禁止されているようで、その表示もありました。

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(テントを張りたくなる場所だが、現在は禁止されている)

 キャンプ禁止の表示のすぐそばには景信山を示す道しるべもあり、1時間とあります。標高差が400mあるので、ちょっと難しいかなと思っていたのですが、なんとか1時間ほどで行けました。

 木の橋を渡ったところに水場もあって、先ほど空にしたペットボトルに念のため水を補給してから沢沿いの径を上っていきます。シシウドなど咲いていますが、それよりもこの付近に何体もあった小さな「ぬいぐるみ」に目がいってしまいました。可愛らしかったし、あまりうるさいことはいいたくありませんが、おそらくこの辺りに故意に置いていかれたもののようです。
 
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 少々滑りやすい径をえっちらおっちら上っていきます。途中で降りてくるパーティに「これからどこまでですか?」と少々驚かれましたが、「景信(かげのぶ)に登ったらすぐ降ります」と返答して安心してもらいます。時刻は14時を回ったところ。確かに日の短い季節になりましたから、これはあまり褒められた山行きではないことは自分でもわかっています。

 登っていくとやがて径が平らになってきたため、すぐだと思っていたのですが、なかなか東尾根を乗っ越す地点に着かなくて、気づかずに通り過ぎたかと思ってしまいました。が、しかし、東尾根の地点には間違って東尾根に入り込まないように新しく建てた指導標もあって、結構濃い踏み跡が東尾根の方向に付いていました。東尾根を過ぎてしばらくで小仏バス停との分岐に到着。この時点で15時近くになっていました。

 分岐から山頂までは15分ほどでしたでしょうか。平日のこんな時間帯ですから、お店には誰もいませんし、ハイカーもパーティーがひと組の他は、人気(ひとけ)が無い、がらんとした山頂。三角点前のベンチを独り占めにして、ゆっくりお湯を沸かしてティータイムにしました。

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(がらんとした山頂の茶屋)

 山頂にいたパーティーはすぐに下山してしまい、その後やって来た単独行の男性もさっさと山頂を後にしてしまい、「あれ、小仏のバスは平日は毎時40分発だけではなかったっけ…? バス停まではコースタイム40分なので、今すぐ降りても15:40には間に合いっこないのでは…」と思ったのですが、景信山の山頂で只ひとりなんていう状態にはさすがに慣れていなくて(笑)、お茶を飲んだらそそくさと下山準備。

 でも早々に腰を上げてある意味正解だったかも知れません。ほぼコースタイム通りに下れたものの、日の短いこの季節はさすがに東方向へ下山となると登山道も少々薄暗く、高尾と言っても、日の短い季節はナメたらアカンよな~と思いながら下っていきました。そう言えば、この3連休の直前になって、長いこと使っていなかったヘッドランプの電池が液漏れで切れていたのに気づいたばかりだったのでした。

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(小仏バス停)


 無事明るいうちにバス停に着き、30分ほどバスを待って家路につき、4時間ほどと短い山歩きだったけれど、今回は、まあそこそこ山の筋肉が使えたかなぁ…との感想で帰り着きました。

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