【乗りバス?…松姫峠~鶴寝山~小菅の湯】 山バス情報172
【山行日】 2018年09月23日(日)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
中央線某駅 - 07:31 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 07:47 - 08:08 上野原 (JR中央線各駅停車)
「バス」
上野原駅南口 08:32 - 10:19 松姫峠 (富士急山梨バス 1430円)
「歩行」
松姫峠バス停 10:25 - 10:50 鶴寝山
鶴寝山 11:00 - 12:05 大ダワ
大ダワ 12:25 - 13:10 モロクボ平
モロクボ平 13:15 - 14:10 小菅の湯
「温泉」
小菅の湯 14:10 - 14:40 (570円:割引券提示)
「バス」
小菅の湯 14:41 - 15:33 猿橋駅 (富士急山梨バス 1030円)
「鉄道」
猿橋 15:51 - 16:30 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 16:31 - 中央線某駅 (JR中央特快東京行き)
18きっぷも使い切れず、うわごとのように口にしていた北アルプス行きも敢行できず、いつの間にか短い夏は終わってしまいました(笑)が、気がつけば前回山行からひと月以上経過していて、まだ左足の脹ら脛に違和感が残るものの、どこか軽く歩いておきたい、ということで、ひねり出したのが、まだ乗ったのことのない松姫峠の上まで行くバスの完全乗車で軽い山行というもの。
(上野原発のバスは南口からになった…エレベーターで3階から降りる)
9月なので、まだバスは混まないだろう(貸し切りかも?)という予想は外れて、なんと08:14発の鶴峠行きのバスは2台目の増便も満員御礼の盛況ぶり。32分発の松姫峠行きも座席はほぼ埋まっての出発でした。
大勢いた乗客も鶴峠を過ぎれば私を含め3名だけ。小菅の湯で一人降りて、終点まで乗車は2名。その1人も奈良倉山方面へと歩いて行ったので、これは静かな山歩きかと鈴をつけてのスタートでしたが、駐車場にたくさん停まっていたマイカーが示すごとく、ここはこのシーズンちょうどキノコ取りの人たちの人気スポットらしく、ビニール袋にたくさん収穫物を詰め込んだ人たちに結構会いました。
(松姫峠:転回場所確保のため、右手にロープを張って一般車の駐車スペースにされないようにしている)
標高1250mからのスタートですから1368mの鶴寝山までは登りと言うほどのこともない、緩やかな道のり。しかし林相はとても良く、もう少ししたら紅葉が結構綺麗なのではないでしょうか。栗がたくさん落ちていたので、プーさんとの遭遇も心配になりますが、この日はこれだけ人が入っていればまず大丈夫というぐらいの人出でした。
鶴寝山山頂には「関東の富士見百景」の表示がありますが、この日はすぐ近くの小金沢連嶺に部厚い雲がかかっていて、富士山の手前に見えるであろう雁ヶ腹摺山の楢の木尾根もガスがかかり、富士山は待っていても望めない様子。しかし、このあと、大マテイまでの1時間弱に都合の好さそうな休憩場所もありそうにないと判断して、誰もいないのを幸いにベンチで水分補給がてら休憩を取りました。
鶴寝山をあとにしばらくで「日向みち」と「巨樹のみち」の分岐がありますが、ここはどちらをとっても同じようなものです。実際二つの登山道は近接していて、ところどころで出会う登山者と違う径を歩いているのに挨拶を交わせるぐらいです。
私は途中の派生する尾根の様子を知りたかったので日向みちを選びましたが、尾根筋の巨樹の径の方が展望が良いと言うわけでは少なくともなさそうでした。
あまりお花はなかったのですが、この径、キノコだけでなく木の実が結構見つかりました。この大きなやつはホオノキの実でしょうか。何度も見かけました。
こっちはヤマボウシ?
ダイキリ尾根を乗っ越してしばらくで右手に上がる大マテイへの径が分岐しています。指導標もありますので見逃すこともないと思いますが、トリカブトの大群落を過ぎたあたりから少しずつ径が不明瞭になる感じでした。
人もいないだろうから大マテイでお昼にしようかな…と考えていたのですが、時間がちょうどお昼時ということもあって、団体さんが先客。そのまま山頂は通過して大ダワへと降りていきます。
大ダワまでは未踏区域だったのですが、大ダワ(棚倉小屋跡)は、もう何度も訪れており、休憩するにはそちらの方がむしろ好ましいことを知っていました。
着いた大ダワには若い感じの良いカップルがひと組だけでしたので、こちらでお昼ごはんにします。
昼食中に、ああ、テントで出掛けなくて良かったと気づいたことがありました。テントや寝袋のチェックはしておいたのですが、なんとガスコンロに不具合が…。しばらく暑い日が続いたので気づかなかったのですが、カセットにコンロがねじ込めなくなっていました。これでは、お湯を沸かすことも出来ず、キャンプ場で冷たいごはんを水で流し込むしかありませんでした(苦笑)。
この日は暑いぐらいでしたので支障なくお昼ごはんを済ませることが出来、小菅の湯へと向かいます。ところどころ、気の早い葉っぱがうっすら色づいていたりしましたが、全体としては緑色のままで、紅葉はまだ先といった印象。それにしてもこの径はずっと広葉樹が続くせいか、いつも歩いていて気分が好くなります。
大ダワから30分もかからずに右手に小菅の湯へと降りる分岐が現れますが、こちらは前回下っているので、今回はモロクボ平の分岐で田元方面へ行って、その先の分岐で小菅の湯に降りることにします。
モロクボ平でこの先の急坂下りに備えて、少し足休めをしてから、田元方面へと下っていきます。田元と小菅の湯の分岐で右折、その後はエアリアに書かれている通り、ジグザグにどんどん高度を落とす下りです。モロクボ平以降はずっと樹の名前が書かれたプレートが散見されますので、これを見ながら樹の名前と姿を少しずつ覚えていくのも好いかも知れません。いずれにせよ、12年前に歩いているのですが、ほとんど記憶に残っていませんでした。
かなり下ったところで、結構な倒木があり、そのすぐ先で林業用と思われる小屋を見て、この辺りからはほとんど植林帯となります。下りきれば、やや薮っぽい感じの草地に降り立ち、美味しそうな野いちごがみつかり、カワラノギク(?)、ツリフネソウ、それに登山口でも見かけたゲンノショウコが咲いていました。
小菅の湯に着いたのは、14時過ぎ。奥多摩行きのバスも大月行きのバスも30分以上あとなので、行きのバスでもらった温泉の割引券を使って少しだけ割安に汗を流してから帰ることに。
お風呂から上がって乗ったのは、奥多摩行きではなく大月行きのバス。松姫トンネルや深城ダムのあたりを見てみたかったので、あえて数分だけ先に発車するこちらに乗ってみたのですが、やはりというか、予想通り、猿橋からの上り列車は激混み。久々に高尾まで立たされました(笑)。
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コメント
ゴン太さん、こんばんは。
小生もそちら方面はご無沙汰していますが、ゴン太さんのレポを読むと雰囲気を思い出して、懐かしかったですね。上野原のバス停が新しくなってからは4月に一度行っただけです。でも以前からバスの誘導をされていたベテランの方が変わらず誘導されていたのが印象に残っています。
23日は小生も丹沢へ行っていました。天気は山梨と同じような感じでした。秋の移動性高気圧がやって来るのが待ち遠しいですね。丹沢でもほんのり色づいているのがありましたが、今年の紅葉はどうでしょうね。
投稿: AKIO | 2018.09.25 22:16
AKIOさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。
上野原駅のバスターミナルは、バスも旧型が姿を消し、新しいものに入れ替わったためか、以前と雰囲気が違う気もしたのですが、あの誘導の方は以前と同じ感じで親しみやすく、ホッとしました。
駅前にはスーパーもできて、これからは上野原駅でビールを飲みながら電車を待つことが出来そうですね。
23日はお出掛けならこの日、と天気予報がいっせいに報じたためか、帰りの電車で偉い目に遭いましたが(笑)、出掛けてきて良かったです。
こうも前線に居座られると、2日と天候が持たず、こちらとしては打つ手もなく、おっしゃる通り、移動性の高気圧の到来が待ち遠しいですね。
今年の紅葉は、夏があれだけ暑かったので少し期待しているのですが、それを楽しむのも秋の好天あってのことですので、なんとか3日ぐらいは持続するお天気が欲しいところです。
投稿: ゴン太 | 2018.09.25 22:34
ゴン太さん、こんにちは。
鶴寝山、以前はバス利用ではそう簡単には行けない山でしたけど、あのバスができてからはお手軽コースになってしまいましたね。お蔭で牛ノ寝通りもごく普通に登ってくる人に会いますし。
ゴン太さんの所からは奥多摩よりも大月に出る方が楽ですよね。奥多摩行きのバスはそろそろ危ないのではないかと危惧していますが。。。
投稿: リブル | 2018.09.29 17:11
外からごめんなさい。
このコースは前から行きたいと思っていました。
中々このコースの記録がありませんでしたが参考になります。
紅葉が見られるころになったら行って見ようと思います。
上野原のバス停が狭い駅の上から下の広場に変わったんですね。
忘れないようにします。
帰りは奥多摩駅に出たほうがいいみたいですね。
投稿: 西やん | 2018.09.29 21:22
リブルさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。
そうそう、昔は松姫どころか鶴峠でさえ、バスでは行けませんでしたから、上野原からタクシーで1万円近く払うように、古いガイドブックに載っていましたよね。
私は飯尾や余沢(小菅の手前)から顔をしかめて車道を上がっていましたが、バスであのあたりを通過するとき、よく歩いたものだなぁ…と自分自身に感心してしまいます(笑)。
当時はまさか松姫までバスが上がるようになるとは夢にも思っていませんでしたから、鶴寝山など、一生行けないものだと思い込んでいました。
しかしリブルさんのおっしゃる通り、松姫までバスが上がる昨今は本当にお手軽に行ける山となってしまいましたが、歩いてみて、結構林相も好く、好いところだなぁと、ここまでバスを通してくれた富士急山梨バスさんには、本当に感謝しています。
私のところは、猿橋の方が確かに少し近くなりますけれど、今回のように座れないと、長駆歩いたあとなんかはキツイので、確実に座れる奥多摩行きのバスに、次回からは乗ると思います。
この日は、奥多摩行きの方がおそらく乗客は多かったと思います。昔あった小菅村の村営バスは今は完全にデマンドバスになってしまって姿を消したも同然ですが、上野原行きまで時間が余りすぎる人たちは、猿橋・大月行きバスより奥多摩行きを選ぶようです。
たぶん、まだ当分は大丈夫の気がしますが、なくならないように、私たちバス派が利用して支えましょう。
どちらかというと、私は個人的に、大月営業所の苦戦が心配で、そういう意味もあって、髪の毛が乾かないうちに大月行きのバスに乗車したんです♪
投稿: ゴン太 | 2018.09.29 21:33
西やんさん、お久しぶりです。コメントどうもありがとうございます。
記事中にも書きましたが、このコース、紅葉の頃は好さそうです。小菅の湯に降りる頃には植林だらけになってしまいますが、稜線上はずっと広葉樹の森が続きますから、ひと月後ぐらいが楽しみだなぁ…と思いながら歩いていました。
上野原駅のバスは今までの狭い北口の発着から、とても広い南口のターミナル発着に変わりました。北口の方へ行ってしまっても階段で降りてくることは出来るようですので、いつもの習性で北口に向かってしまっても大丈夫と言えば大丈夫のようです。
帰りのバスは、上のリブルさんへのコメントのお返事にも書きましたけれど、大月行きより奥多摩行きの方が好いと思います。ただ、15時16時台は上野原行きがありますので、温泉でのんびりして上野原行きが一番かも知れません。奥多摩行きは14時のあとは17時台までないので、まぁ、温泉に浸かって、汗を流してから、乗るバスを決めればいい、ということにしたら好いのではないかと(笑)思います。
土日祝日の午後の小菅の湯発バスダイヤを追記しておきますと、
奥多摩行きは、 14:45 17:45
上野原行きは、 15:25 16:32
猿橋大月行きは、14:41
です。
投稿: ゴン太 | 2018.09.29 21:55