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2018.04.30

【アカヤシオを求めて…赤城山へ】 山バス情報 167

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【山行日】 2018年04月29日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八高線某駅  - 05:25 高麗川 (JR八高線)
高麗川 05:29 - 06:50 高崎  (JR八高線)
高崎  06:53 - 07:07 前橋  (JR両毛線)

「バス」
前橋駅   07:32 - 08:05 富士見温泉 (関越交通 600円)
富士見温泉 08:10 - 08:30 箕輪    (関越交通 750円)

「歩行」
箕輪バス停 08:40 - 09:35 荒山高原 
荒山高原  09:45 - 11:00 荒山 (棚上十字路経由)
荒山    11:20 - 12:00 荒山高原
荒山高原  12:10 - 12:50 鍋割山
鍋割山   13:25 - 15:25 大河原バス停

「バス」
大河原   15:47 - 16:00 富士見温泉 (関越交通 380円)
富士見温泉 16:05 - 16:35 前橋駅   (関越交通 600円)

「鉄道」
前橋  16:52 - 17:08 高崎 (JR両毛線)
高崎  17:12 - 19:06 新宿 (JR湘南新宿ライン)
新宿  19:11 - 19:57 八王子 (JR中央線)
八王子 20:26 - 八高線某駅 (JR八高線)

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                  (荒山高原への登りで…間に合った♪)


 今年の春はお彼岸を過ぎた途端に急に暖かく(暑く)なったこともあって、南関東のアカヤシオは既に盛りを過ぎて終盤~落花との情報がリンク先など各サイトから伝わっていました。 しかし、あのあでやかな色のツツジを見たいとの思いは捨てがたく、GWでも間に合いそうな場所でハードではないコース、ということで選んだのが、赤城の荒山・鍋割山のコース。

 まったくと言っていいほど同じコースを11年前の6月に歩いているのですが、違うのは行きのバスと帰りの林道歩きの部分だけ。もちろん、咲いていたお花も違うのですが、11年前は6月の初めでさえ、アカヤシオの咲き残りが見つかったので、ここなら何とかお目にかかることができるだろうという目論見でした。

 11年前と違って、今は4月から赤城山へ行く直通の急行バスが、前橋駅から出ているので、これを利用しても良かったのですが、さすがにGW前半の中日では混雑しているだろうと思い、富士見温泉で乗り継ぐ一本前のバスで行くことに。。。朝一番の八高線さえ捉まえられれば、直通バスより1時間早く歩き始めることができます。ただし、富士見温泉で一旦下車して再度別のバスに乗り継ぐ関係上、運賃は直通バスに比べて割高になります。

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 予想通り、バスは空いていたので、この運賃の割高を補うべく(笑)、車内で群馬共通バスカードを購入します。5000円のカードなら6000円以上利用できて、関越交通の他、永井運輸、日本中央バス、群馬中央バス、群馬バス、上信電鉄(バスのみ)でも使用できますので、当面SuicaやPASMO導入計画がない上州のバスではこれが一番お得でしょう。

 なお、バスのアナウンスでもありましたが、車内は飲食禁止です。朝御飯を行きの交通機関の中で…と考えている方は注意して下さい。また、バスのアナウンスで、もうひとつありましたが、富士見温泉ふれあい館は、現在休業中。山の帰りに汗を流したい方は、前橋駅前にあるゆ~ゆをご利用下さいとのことでした。

 富士見温泉で乗り換え、箕輪で下車。すでに標高1000mほどありますが、日射しが強いせいかそれほど涼しい感じもしません。ゆっくり身体をほぐしてから、姫百合駐車場を通って赤城ふれあいの森入口を見送り、舗装道路を渡った先にある荒山高原入口から歩き始めます。

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(荒山高原入口)

 最初は、赤城にしては珍しく(?)カラマツの植林帯でお花もほとんどありませんが、高度を上げて行くにしたがって、カタクリがお目見えしたりして、もう終わっていると思っていただけに、これは嬉しい誤算です。あまり綺麗な形で開花した個体が無くて、それが少し残念だったのですが、荒山高原が近づいてくるあたりになると、ぽつぽつと遠くにアカヤシオも見えてきて、さらに綺麗に花びらを反らせたカタクリも見つかって嬉しい気分になります。

 見覚えのある荒山高原に上がると、周囲は開けて、これから登る荒山もあとで登る予定の鍋割山もよく見えて、歩き始めて小一時間(コースタイムは40分(笑))経過していたこともあって、スポーツドリンクでひと息入れることにします。


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(トウゴクミツバツツジも咲きはじめていた)


 休憩後、山肌にアカヤシオと思われる赤い模様が見えてはいましたが、荒山へ直接登る尾根ではなく棚上十字路の方から関東ふれあいの道を通って遠回りに荒山へ上がる径を今回も選びます。が、こちらは、最初にトウゴクミツバツツジの早咲きが見られたほかは、アカヤシオはたまにポツンポツンと登山道から離れたところで見掛ける程度。しかも花付きもあまり好くなく、今年はやっぱり裏年なのかな~という感じで歩いて行きます。休憩舎のある小沼(この)方面との分岐まで、花をつけたアカヤシオの木は3本か4本程度。両脇は笹の原で、地面のお花もスミレ以外ほとんど無い状態でした。

 そんな状態でしたから、些か失望気味に荒山へと向かったのですが、休憩舎から荒山までが実はこの日のハイライトでした。グイグイと高度を上げていく急登ですが、最初は枝分かれした先で半分花が付いていない樹があったものの、高度計が1500mを指すようになると、アカヤシオの樹も増え、登山道のすぐ脇にもアカヤシオが現れてゴキゲンです。
 
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(やっと近くで目にすることができた)

 青空に映えるこの薄桃色の艶やかな花の写真を撮りながらですから、急登も苦になりません。まだ蕾をつけた樹もあったので、おそらくはGWの後半でもそこそこ楽しめるのではないかと思います。

 展望地を過ぎてしばらく登ったところで、今度は何とシャクナゲが見つかりました。蕾も少なく、完全に開花したものはなかったのですが、中にひとつだけ雄しべを見せた花が見つかりました。シャクナゲを見るのは随分久しぶりですが、ここにもあったとは…とこれは嬉しいメッケモンでした。

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 更に登っていくと、アカヤシオが今を盛りと咲いていて、花付きは今ひとつとはいえ、今日はここまでやって来て良かった良かったと頬も緩みます。頂上直下や頂上のアカヤシオはまだ蕾の数の方が多い樹もありましたので、とにかくアカヤシオが見たいという方はGW後半にどうぞ♪

 アカヤシオの撮影ばかりしていたこともあり、山頂着は11時(笑)。少し早いですが、お腹も減ってしまったので、ここでランチタイムにします。展望もなく樹林に囲まれてはいますが、まだ蕾の多いアカヤシオを眺めながら、おにぎりをほおばりました。

 昼食後は荒山から尾根づたいに荒山高原に戻る道を行きます。ここは最初が急坂ではありますが、その後はゆったりした展望の良い笹原の尾根下りになります。この尾根自体はアカヤシオの樹はそれほど多くはないのですが、ここから左手に見える山腹がアカヤシオのピンクにところどころ染まっているのは、見ていてため息が出ます。


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(遠くから眺めるのも佳い…)

 近くで青空をバックに見るアカヤシオも好いのですが、こうして遠目にアカヤシオを眺めていると、「赤城山の赤はアカヤシオの赤」ではないかと本当に思ってしまいます。

 高度を落として前方の鍋割山が姿を現してくると、まもなく荒山高原です。荒山高原近くのアカヤシオは花びらの周りが既に変色して落花しているものもあり、標高差が300mほど違うだけで、「蕾半数」 と 「終盤(落花)」 と、同じ花でも随分様子が違ってくるものだと改めてその差に驚いてしまいます。

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(頂上付近)

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(荒山高原手前)


 荒山高原に戻ったのはちょうど正午の12時。天気も好くGWらしくノンビリくつろいだ家族連れのハイカーが思い思いに憩っているこの感じもなかなか好いものです。水分を補給してひと休みしたら、鍋割山へと向かいます。

 鍋割山は荒山高原から見ると標高差80m弱とは思えないぐらい大きく見えますが、登ってみればたいした登りでもなく、ところどころに散見される花の名前や樹の名前のプレートを見ながら登っていけば苦にならない程度です。ベンチが現れ、目の前に手前の竈山が姿を現せば、その後はなだらかなアップダウンで眺めの良い尾根径です。

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(竈山へ…)

 一番奥のピークが鍋割山で、頂上は多くの登山客で賑わっています。時刻は13時10分前。調べてきたバスの時刻を見れば、大河原発のバスは14:12の次が15:47。 14時のバスは今から間に合わせるのはちょっとキツイですし、この先の岩場の急下りを考えると危険です。16時前のバスは時間が余りすぎてしまうきらいもありますが、これだけ気候の良い時節ですから、この鍋割山頂で長めのティータイムにしてノンビリ時間を過ごせば良いだけのこと。ゆっくりお湯を沸かしてのティータイムにしました。

 幸い風の方もそれほど強くはなくて、むしろ日射しが強くて暑いぐらい。山頂でここまでの山行きを反芻しつつぼんやりしていれば、30分ほどの時間は過ぎてしまい、少し早めに着いてしまうかも知れないけれど、ゆっくり行けば好いだけのことと13時半前に腰を上げて下山にかかります。

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(鍋割山から下山…最初は気持ちの良い笹原だが…)

 見覚えがある眺めの良い笹原の径を下っていくとしばらくで樹林帯に入り、その先から結構な急坂が続きます。こんなに急な岩場だったっけ?という感じで、それでも貪欲にイワ場なのだからとウチワやカガミを探しながら、本当にスローペースで下っていきます。これだけゆっくり下れば転落もないだろうとは思いますが、やはり急傾斜だと慎重になります。

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(ロープもある、かなりの急傾斜を下る)

 結局ウチワもカガミも葉っぱさえ見つからず、時折足もとには小さなスミレが見つかるぐらいで岩場を終え、また笹原の径に入れば、ヤマツツジやサラサドウダン(?)は蕾の状態でスタンバイ。
 更に高度を下げていくと、日射しが強く暑さが厳しく感じられるぐらいになって、上では蕾だったヤマツツジがぽつぽつと咲きはじめ、下の方は満開に近くなっています。トラバース道のようになってしばらくで、登山口に到着。頂上からの経過時間は相当ゆっくり下ったのですが、1時間ほどでした。

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(サラサドウダンではないかとおもう…)

 最近のエアリア(山と高原地図)では、昔はあり得なかった登山口から大河原までの車道歩きのコースタイムが載っていますが、前回と違い、今回はこの図示されているコース通りの道を辿ってみましたが、やはりというか、この40分というコースタイムではよっぽど早歩きしても難しい気がします。おそらく実際に歩いてコースタイムを出したのではなくて、距離から換算したのでしょうが、実際に歩いていないのであれば、コースタイムを表記するのは寧ろやめてもらいたいものです。

 私の場合、疲れてゆっくり歩いたせいもありますが、1時間弱かかりました。登りで50分というのも実際に歩いて出したのではないでしょうが、70分ぐらいは見ておいた方が良い気がします。

 ただ、このゴルフ場の裏側を通る舗装道は、交通量も少なく、この季節、ヤマツツジと新緑が目を楽しませてくれるので、長時間の歩きもさほどは苦になりませんでした。途中ゴルフ場越しに、先ほどまでいた鍋割山の山頂が姿を見せたりして、あそこからあんな急な坂を下ってきたのか…と感慨深い思いもしました。

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(道だけでなく花も人工的な感はあるが…)

 大河原のバス停に着いたのは、山頂からほぼ二時間後の15:25。バスがやって来るまで20分ほどありましたが、水筒の水を飲み干し、アミノバイタルを補給して、筋肉をクーリングすべくストレッチなどして、時間を潰しました。

 やってきたバスはさすがにGWだけあって、ほぼ席は埋まっており、富士見温泉で乗り継いだバスは何と席数が更に少ない新型バスだったため、立たされるハメに(笑)。

 さらに高崎での連絡が悪くて八高線は1時間待ち(苦笑)。すぐに湘南新宿ラインが来るので乗ったものの、埼京線の川越乗り入れが中止との報が入り、新宿まで乗って中央線で帰宅しようとしたのですが、結局八王子でタッチの差で八高線に乗れず(笑)、とどのつまりは、1時間待ちの八高線で素直に帰るのと変わらない帰宅時間になってしまいました(笑)。単線で高麗川以北は未電化の八高線は連絡さえよければ素晴らしい鉄道路線なのですが(笑)…。まぁ、八高線にGWだけ臨時を走らせることもないでしょうから、これからもうまくつきあっていくしか無さそうです。。。

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2018.04.15

【冬眠からやっと目覚めて…日連アルプス】

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(金剛山から峰山へ…新緑がきれいだった)

【山行日】 2018年04月08日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
中央線某駅 - 07:31 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 07:47 - 08:05 藤野 (JR中央線各駅停車)

「歩行」
藤野駅 08:15 - 09:10 金剛山
金剛山 09:20 - 10:10 鉢岡山
鉢岡山 10:15 - 11:10 宝山
宝山  11:30 - 13:05 藤野駅

「鉄道」
藤野 13:36 - 13:49 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 13:54 - 中央線某駅 (JR中央特快東京行)

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(スミレ群落…花も豊富な佳い山)


 もう常習犯のようになってしまった長期更新無し放置。大変申し訳ございませんでした。結構キツイ理由もあったのですが、言い訳しても、山に行かなかった二ヶ月余りという時間が取り戻せるわけでもありません。せっかく山の近くに越してきたのですから、今後の山行きを少しでも増やすことでお詫びにできたら…と考えております。

 行き先に選んだのは、バスの時間も気にすることもなく、早起きのプレッシャーも無く、軽く歩ける山ということで、komadoさんの歩かれたコースをそっくりそのままパクってしまうことにしました。

 ただ、私は年寄りなもんですから(笑)、朝は平日と同じくらいの時間に目が覚めてしまい、いつも会社に行くよりは早いぐらいの時間に家を出ました。が、時計を忘れて戻ったりとか、とんでもないポカをやってしまい、高尾駅での連絡もあまりよくなく、藤野の駅に着いたのは8時過ぎ。やはり、長いこと山に行かないと、こういうところでスンナリと行かないのですね(笑)。

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(日連大橋を渡りながら、目指す山並みを望む)

 ま、相当ノンビリ歩いても昼過ぎぐらいには戻って来られるんだし、と、ゆっくり身体をほぐしてから、歩き始めます。奥牧野・やまなみ温泉方面へ行くバス通りを歩くのは初めてのこと。こうやって、うららかな春の陽気のもと歩くと、車道脇の新緑でさえ美しく、花粉症の私でも、春っていいものだな、と思ってしまいます。

 日連大橋を渡れば、右手には三年前に歩いた高倉山が見えて遠目にも新緑が好さそうなのが解り、これから歩く日連山も…と期待してしまいます。


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(高倉山方面を望む)


 金剛山バス停の手前で、久しぶりの山歩きに備えて、じっくり柔軟運動。ちょうど神社の鳥居のところにひと組ハイカーさんがいらしたので、お参りは省略して、マスクをはずして先に出発。

 土の径になると、すぐにお花に目が行きます。ヤマブキ、スミレ(名前不詳)、そして、たぶんこれは、イカリソウだと思うのですが、咲き始めだとレンゲショウマのような色合いをしているのですね。 いつも見つけていたのは、この花の後期の姿だったのか…と、同じ花でもいろいろな表情を見せるものですね。

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(イカリソウ…ピンぼけごめんなさい)

 ヒトリシズカもそこら中に咲いていて、やはりこの時期はマスクをしてでも山に出掛けないとなぁ…と思い直しながら進んでいくと、今度はチゴユリ。ああ、この感じこの感じ…と楽しい気分で、足取りも軽く登っていきます。

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(チゴユリ)

 急登前にベンチもありましたが、長いブランクの割りには身体も重くないので、そのまま花を見ながらゆっくりとしたペースで登っていきます。急な箇所をこなしてしまえば、奥宮のある金剛山。 お詣りをしたら、奥にあるベンチでひと息入れます。ちょうど藤野駅から一時間ほどでした。

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 エアリア2013年版には載っていないのですが、この金剛山山頂から(おそらく)尾根通しで赤沢バス停に降りるしっかりした道があるのですね。実際山頂にいたお二人は、この道を下っていきました。

 金剛山から、すぐお隣の423ピーク(峰)へ行ってみましたが、先客さんがちょうどおくつろぎだったこともあり、眺めのよいところであることだけ確認して、杉峠へと下っていきます。

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(杉峠)

 杉峠は大きな杉の樹でもあるのかと思ったら、そうではなくて、杉という名の集落がこの峠の北側にあるからこんな名前なのですね。峠にはクマ目撃情報などの注意書きがありますが、これだけ雑木が豊かで植林も少ないと、この辺りにも出没するのかもしれません。

 峠から鉢岡山の標識に従って南進します。すぐに新和田の集落へ降りる舗装道と交差するのですが、ここがなかなかいい感じの場所で、奥には大室山とおぼしき山が綺麗に見えていて、この時期ばかりは、この辺りに住まう人たちを本当に羨ましく感じてしまいます。

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(春、山間の集落は本当に美しい…)

 鉢岡山への道のりは、山頂の電波施設よりも、わたしはこちらの方が気になりました。

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 こんなところまで、どうやってこの車を運んだのか(運転してきたのか)、何の為に?という素朴な疑問の他に、こんな場所では除去するのも大変だろうに、しばらくはこのままの状態が続くのか…と少々悲しい気分になります。

 そして、山頂手前の椎茸栽培地あたりは、栽培地を囲うネットがこのところの強風で倒れて、登山道に覆い被さり、径も若干薮っぽくなっており、おまけに山頂は趣の無い場所。次回からは鉢岡山のピストンは見送りかな…というのが感想です。
ただ、ウグイスが綺麗にさえずってくれて、春の山に来ているのだなぁ…という気持ちを再び強めてくれて、それが救いでした。

 鉢岡山の山頂では金剛山からちょうど1時間ほどだったため、テルモスのお茶でひと息だけ入れましたが、長居はせず、来た径を杉峠へ戻ります。峠には「宝ノ峰へ」と記された古い道標と祠も見つかり、この日唯一の三角点峰へと向かいます。

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 この小さな木の花↑はなんだろう? ツクバネウツギやクサボケらしき花も見つかり、日連山までの径は雑木も新緑が丁度見頃といった感じで、とても楽しい道のりでした。日連山にもベンチがあったのですが、先客さんがいらしたので、そのまま宝山へ。

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(ツクバネウツギ)

 宝山への径では、それまで蕾しか見掛けなかったヤマツツジが早咲きしていて、新緑の向こうに山桜も綺麗で、やっぱり来て好かったと頬も緩みます。


 宝山山頂にはベンチがあり、誰もいなかったので、ここで早めのお昼にしました。山頂は20分ほどの滞在でしたが、誰もやってこないし、静かな山歩きには うってつけ だと思います。さてそろそろ山を下りるとするかと、片付けを始めたところで、この山の三角点が、なんと今まで座っていたベンチのテーブルの下にあることに気づきました。


 小さなコケリンドウ(?)やヤマツツジ咲く稜線を進んでいくと、山桜の向こうに相模湖が見え、そこからは「下山注意」の標識通り、結構急なロープのある坂を下ります。

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(ヤマツツジ一部は既に開花♪)


 下りきったところには右手を指して行き止まりとありますが、少しイタズラ心で覗いてみると、道祖神のようなものが見つかりました。その先も道が続いているように見えましたが、、行けたとしても駅とは全く逆の方向ですし、戻って藤野駅方面へと向かいます。

 青田方面との分岐を過ぎると、大きな伐採地に出て、沢沿いの径らしくなれば、ニリンソウやヤマルリソウにも出逢えて、花だくさんの小さな山の素晴らしいフィナーレとなりました。

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 舗装道に出ると、「日連アルプスハイキングコース」の看板があり、すぐ先で右折して橋を渡れば相模湖の駅にも出られるとわかったので、実際右折してしばらく歩いたのですが、ふと地図を見直すと、橋を渡ったあと、相模湖の駅までかなり長い距離を20号線沿いに歩かなければいけないことに気づき、思い直して520号線と呼ばれるこの通りを、藤野駅の方へ戻りました。

 そこそこ交通量は多いのですが、この車道沿いにはkomadoさんのレポにもある通り、なかなか魅力的なお店も多くて、綺麗な女性と一緒だったりしたら(笑)、寄ってみるのもいいかな~という感じのレストランもあり、なかなか佳い山だったとの思いを抱きつつ、春爛漫の半日コースを思い出しながら藤野駅へと向かいました。

 ※注意点がひとつだけあって、このコース、初めての方だと、逆コース(時計回り)は入口が非常に判りにくいのではないかと思います。二度目以降はともかく、初めて歩く方は金剛山バス停の方から反時計回りで歩くことをお奨めします。

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