【木曽駒ヶ岳 18きっぷで日帰り失敗の巻】 山バス情報160
【山行日】 2017年08月19日(土)
2017年08月20日(日)?
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
中央線某駅 - 06:19 大月 (JR中央線各駅停車)
大月 06:23 - 07:12 甲府 (JR中央線各駅停車)
甲府 07:25 - 08:41 岡谷 (JR中央線各駅停車)
岡谷 08:43 - 09:50 駒ヶ根 (JR飯田線各駅停車)
「バス」
駒ヶ根駅前 10:00 - 10:45 しらび平 (伊那バス 1030円)
「ロープウェイ」
しらび平 11:25 - 11:33 千畳敷 (1210円:往復切符2260円を利用)
「歩行」
千畳敷駅 11:40 - 12:25 乗越浄土
乗越浄土 13:15 - 13:55 木曽駒ヶ岳
木曽駒ヶ岳 14:05 - 15:05 千畳敷駅
「ロープウェイ」
千畳敷 18:10 - 18:18 しらび平 (雷のため一時間半運休)
「バス」
しらび平 18:20 - 19:07 駒ヶ根駅 (伊那バス 1030円)
「鉄道」
駒ヶ根 19:38 - 20:46 岡谷 (JR飯田線各駅停車)
岡谷 21:40 - 22:18 小淵沢 (JR中央線各駅停車)
小淵沢 22:23 - 23:01 甲府 (JR中央線各駅停車)
zzz 甲府ホテル泊 zzz
『翌日8月20日』
「鉄道」
甲府 09:17 - 10:50 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾 10:51 - 中央線某駅 (JR中央線快速)
お盆休みも結局山に行かなかった…。このままでは、18きっぷが使いきれないどころか元も取れずに終わってしまう…との思いもあって、この週末は何としても出掛けるつもりでおりました。
金曜日の昼休み、天気予報で各地の天気を見て回るうち、長野県の駒ヶ根市なら土日共に晴れマークが並んでいて、自宅からのアクセスも10時前に駒ヶ根駅へ行けて、帰りは19時前の電車に乗れればその日のうちに帰ってこられるとわかり、いくらあの待ち時間の長いことで有名なロープウェイでも9時間あれば木曽駒ヶ岳のピストンぐらいは可能だろうと、行ってみることにしました。駒ヶ根の往復と前回の上諏訪の往復と併せれば、もうそれだけで18切符の元は取れてしまう計算なので、なかなか良いアイデアです???
『木曽駒・空木岳』のエアリアは持っていなかったので、帰りに書店で購入。ロープウェイの待ち時間が余りに長かったら、登らずに遊歩道のお花畑散策だけにしてもいいし、念のために小屋泊まり出来るだけのお金もお財布にプラスして、早めの就寝です。
朝の天気予報で晴れマークが減っていたとはいえ、地元近辺に比べたら天気はずっと好さそう。帰りの地元は雨の予報だった(実際ひどい土砂降りで停電もあったらしい)ので、中央線の某駅までは自転車ではなく徒歩で30分かけて行きました。
05:24立川始発の中央線は、いつも空いていて、おまけに大月まで乗り換え無しなのがいいですね。がらがらの車内ではずっと寝そべっていても大丈夫なくらいです。大月から先も甲府から先も3両編成ですが、どちらも空いています。岡谷から、生まれて初めて乗る飯田線(正確には辰野駅からが飯田線?)。岡谷では乗換時間が2分ですが、目の前のホームに停まっている電車に乗り換えるだけなので、全然慌てる必要はありません。乗り込んだ車両はそれまで乗っていた中央本線と同じモハ210というロングシートの車両で3両編成まで同じ。どんな車両なのかと期待していただけに完全に肩すかしを喰らった格好です。
飯田線には登山客らしい人はほとんど乗っておらず、少々小っ恥ずかしい感じです。いまどき18きっぷで山登りをする人自体少ないのでしょうが、18きっぷでアルプス日帰りとか考えつくような酔狂はもっと稀なのでしょう。駒ヶ根の駅で降りると、中央アルプスがあると思われる方角は分厚い雲がかかっていて、ああやっぱりさすがにあの天気図じゃ山はガスガスだな…と少しテンションが下がりながら駅前に既に停まっているバスに乗り込みます。
HPで調べておいたので、当然バスの車内でも買えると思っていたのですが、往復割引の切符は買うことが出来ないそうで、仕方なく片道の料金を前払いします。空いていた車内も菅の台バスセンターでマイカー派が大勢乗り込んですぐ満席になってしまいますが、立ち客が出ないように臨時を何台も増発しているようです。管ノ台バスセンターには既にロープウェイの待ち時間が看板に記されていますし、バスの車内でも30分の待ち時間とアナウンスがありましたが、実際の待ち時間はもっと長くなると思っておいた方がいいようです。
しらび平で降りると、ロープウェイの係員がさっそく整理券を配っているので受け取って、整理券番号がアナウンスされるのをじっと待ちます。自分の整理券番号がアナウンスされても中で更にちょっと待たされます。チケットを持っていなかったのでその場で往復割引のチケットに帰りのバスのチケットも付いたものを購入しました(3290円)。バスを降りてから約40分ほどでロープウェイに乗れたので、このときは「この調子ならガイドブックに載っていた濃ヶ池の周回コースも行けるんじゃ…」なんて考えていました。
ロープウェイで上がってみると、なんと青空が見えています。しらび平では真っ白なガスしか見えていなかったので、一気にテンションが上昇してしまいます。駒ヶ岳神社で一礼して、ろくに準備体操もせずに遊歩道へ歩き始めてしまいました(これがあとになって…?)。遊歩道には、エゾシオガマ、クルマユリ、グンナイフウロ、それからこれ↓はアキノキリンソウで良いのでしょうか?たくさんのお花が目を楽しませてくれます。
そして、遊歩道から登山道へ移る頃には強い陽差し、白く湧き立つ雲、青空、カールのお花畑、岩イワの登山道、これぞ夏山♪な景色が広がってきました。ここからは登山道なので登山装備でとの注意書きがありますが、結構観光客っぽい人も登っています。そして降りてきます。その数や、さすがアルプスというだけのことはあるな、という感じ。話している言葉に関西弁が交じっているのを聞くにつけ、「ああ、夏のアルプスに来たんだ」との感を強くします。
しかし、この坂マジできついです。いきなり地上の3分の2の酸素量からの歩き出しだからでしょうか。 前回一万尺に登ったのは4年前の北岳。それ以来ですから、この感覚は実に久しぶりです。いつものペースで登っていると途端に苦しくなってしまう丁度その臨界点から歩き始めたのをすっかり忘れていました。。。
それでも周りの人のペースについ乗せられたのか、観光客風情に負けてなるものかと年寄りの冷や水で無理をしたのが祟ったのか、ろくに準備運動もストレッチもせずに登り始めたからでしょうか、乗越浄土に上がった途端と言っていいと思います。急に息苦しくなって立っていられなくなりました(このときの時刻が。12:30)。
50代になって、この症状が山でときどき出るんですけど、大概は座り込んでじっとしていれば10分も経たないうちにケロリと治ってしまうので、しばらく座り込んでいたのですが、動悸が激しくていっこうに治りません。あまりに長いので、よっぽどすぐ近くの小屋まで行って相談しようかと思ったのですが、立ち上がることすら出来ず、ちょっとこれはやばいかな…山で死ぬのは本望だけど(幸いココは浄土だし)、もう少しあちこち北アルプスとか登ってからにしたい(笑)などと、考えつつ、とりあえず身体を横にして様子見。
端からは昼寝にしか見えないらしく、誰も声をかけては来ませんでしたが、声をかけてくれる人がいたらとりあえず小屋の人を呼んでくれるように頼みたいぐらい苦しかったです。
しかし横になって10分ほどで、あっけなく回復(笑)。お腹も減ってきたので、おにぎりタイムにしました。腹ごしらえが済むと先ほどまでの「死ぬかも知れない、どうしよう」はどこ吹く風(笑)。乗越浄土での滞在時間は一時間弱。長すぎた大休止ということで、深田百名山山頂へ向かいます(13:20)。
ただ、このアクシデント、そして、人の多さも考慮すると、濃ヶ池周りの周回はやめにして、あまり好きではないけれど、堅実にピストン=木曽駒ヶ岳の往復としなければと、判断としてはこの時点で間違っていたわけではありませんでした。
中岳から駒ヶ岳への稜線は、ほぼ見た目どおりで、緩やかな登りであっさりと中岳。ほぼ山頂は素通りのような形で、テント場が見える頂上山荘へと一旦下り、こうやって、色とりどりのテントを目にすると、こんな爽快な稜線鞍部なら自分もテントでまったりしたいなぁ…などと、さきほど軽い日帰り荷物で急登に喘いだくせに思ってしまいます。
木曽駒ヶ岳山頂は欺しピークもなく素直に登頂。将棋頭山への素敵な稜線を見ながら「のんある気分」でひと息入れます。
しかしやはりこの人の多さを見るにつけ、あまりノンビリもしていられないと判断。10分も山頂には滞在していなかったと思います。回れ右をして中岳方面へ引き返します。
あまりに真正直なピストンでは…と、中岳は帰りは巻き道をとってみました。 人通りは少なくて静かは静かなのですが、あまりラクをさせてくれるわけでもなくて(笑)、結局たいして時間を節約できませんでした。「難所あり」と指導標にありますが、凍結していたりしない限りは、通過はそれほど危険ではないと思います。トウヤクリンドウが咲いていました。
で、乗越浄土に戻ってきて、伊那前岳への稜線を、やっぱり歩きたいなぁ…なんてちょっと思ってしまいましたが、千畳敷からのアナウンス「帰りの便の整理券を配り始めています」が聞こえてきて、やれやれとは思いつつも、ひと息も入れることなく千畳敷への急下りを開始です。
快調に下っていき、折角なのでちょっとだけ遠回りだけれど…と、剣ヶ池の方の遊歩道へ足を踏み入れてしまったのが、あとになってみれば、悔やまれる選択だったのかも知れません(笑)。千畳敷で受け取った整理券ナンバーは740番。呼び出し予定時刻は16:15(あとで16:30に変更になった)でした。
1時間ほど時間があるので、ホテル千畳敷のレストランで生ビールを一杯(700円)。レストランは16時までなので丁度いいかなと…。ウスユキソウの花を撮ったり、ロープウェイの写真を撮ったりしたのが、16時過ぎ。自分の番号の前720番までの人が呼ばれたあたりで、空からはぽつぽつと雨が…。でも、もうすぐ乗れるのだし、降りるのには10分もかからない。やっぱ日帰りは可能…。などと考えていたら、「雷だと停まることがあります」のアナウンス。 16:30。雨が強くなってきたところで、雷のため運休の発表です。ええっそんなぁ~(泣)。
すぐやむと思っていた雨はなかなかやまず、階段で座って待機するように言われ、雨は激しくなるばかり。実際雷も何度か鳴って、スマホで雨雲レーダーを見ている人が、18時過ぎに雨雲が抜けると言っているのを聞いて、かなり絶望的な気分になります。 18時過ぎてからの運転再開では、どう頑張ったって18:55発の駒ヶ根発岡谷行きの飯田線には乗車できません。
何とか早く運転再開して欲しいと祈るような気分でじっと待機しましたが、運転再開は1時間半過ぎた18:10。幸い再開後最初のロープウェイに乗車できて、すぐに連絡してくれた臨時のバスの発車は18:20頃。ああ、せめてあと20分早く再開していてくれれば、何とかギリギリ間に合ったのでしょうが、バスに乗ったところで、やっぱりアウトか…とガックリ。
実際、列車出発時刻はバスの中で迎えてしまいました。折しも管ノ台バスセンターでマイカー派の皆さんが降車している最中に、乗らなければならない列車時刻をバスのデジタル時計が示しています。なんだか悪い夢を見ているようで、実際これが現実なのだとは、なかなか受け容れることが出来ませんでした。。。
※このあとの列車及び甲府ホテル泊などの顛末、書いてはみたのですが、かなり長くなってしまいました。またほとんど写真もなく、山歩きに役に立つ情報とも言えません。そこで、別ブログにアップしてみました。もし、このあとのゴン太の狼狽・苦悩ぶりを知りたいという奇特な方がいらっしゃいましたら、引き続きそちらの方でお楽しみいただければ(笑)幸いです。
というわけで、甲府篇は「こちら」になります。
但し、ウンザリするほどの長文(テキストだけで9キロバイト)で、写真は1枚だけです。
お時間のあるときにどうぞ(笑)。
※お花の名前、間違いありましたら、お知らせいただけると嬉しいです。m(__)m
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