【七ツ石山から千本ツツジを経て鷹ノ巣山 その2】 山バス情報158
【山行日】 2017年06月11日(日)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
八高線某駅 - 04:57 拝島 (JR八高線)
拝島 04:59 - 05:18 青梅 (JR青梅線)
青梅 05:19 - 06:00 奥多摩 (JR青梅線)
「バス」
奥多摩駅 06:05 - 06:40 鴨沢 (西東京バス 627円:ICカード)
「歩行」
鴨沢バス停 06:50 - 07:50 丸太のある場所
丸太 08:00 - 08:40 堂所
堂所 08:50 - 09:55 ブナ坂
ブナ坂 10:05 - 12:10 鷹ノ巣山
鷹ノ巣山 12:30 - 13:25 榧ノ木山
榧ノ木山 13:35 - 14:15 倉戸山
倉戸山 14:25 - 15:20 倉戸口バス停
「バス」
倉戸口 15:20 - 15:40 奥多摩駅 (西東京バス 390円)
「鉄道」
奥多摩 16:05 - 16:37 青梅 (JR青梅線)
青梅 16:43 - 17:13 立川 (JR青梅線)
立川 17:17 - 中央線某駅 (JR中央線)
【地形図】 「丹波」 「奥多摩湖」
七ツ石山へ登っていくと、背後でひときわ高らかに啼くホトトギスの声が少しずつ遠のいて、やっぱりあちらへ行ってみるべきだったか…とやや後ろ髪引かれる思いもありましたが、山頂に着いてみると雲取山こそ綺麗に見えていたものの、富士山も南アルプスも勿論見えず、雲取山が黒い雲に覆われるのは時間の問題といった様相。逆にこれから向かう鷹ノ巣山方面は雲もなく、こちらで正解と思い直します。それにしてもこの随分立派な山頂の標識はいつ頃建てられたのでしょうか。
七ツ石山はブナ坂から15分ほどで到着。先ほど休んだばかりなので、ほぼ素通り。ここから峰谷分岐までは、17年前の冬に歩いたことがあるはずなのですが、当然記憶には残っていません。季節も全く違いますから初めて歩くような気分です。
で、ツツジですが、手元のエアリア奥多摩05年版では峰谷分岐の先が群落のように表示されていますが、峰谷分岐までの間の方が巻き道に関する限り、ヤマツツジの樹は多いように感じました。峰谷分岐を過ぎるとツツジは群落というよりはまばらな印象。ただ、サラサドウダンに出逢えたのは嬉しかったです。
今回は自分としてはロングコースですので、高丸山や日陰名栗峰はあっさり巻いています。で、ここのコースタイムなのですが、あとになってよく見れば確かにブナ坂から鷹ノ巣山まで2時間15分なのですが、峰谷分岐~巳ノ戸ノ大クビレが一時間というのばかりが頭に入っていたせいか、なかなか鷹ノ巣山避難小屋が現れず、知らないうちに鷹ノ巣を巻いてしまったのかマサカと少々焦りました(笑)。
花の写真を撮りながらゆっくり歩いたとは言え、それほどペースダウンしたつもりもなく、しかし、今度はクワガタソウ(?)↑にも出逢えて、たまにランナーやハイカーに出逢うとはいえ、静かな縦走路歩きでお花にもあえて良かったと歩いて行くと鷹ノ巣山避難小屋が突然という感じで現れて、時刻もちょうど12時前なので、小屋前のベンチでお昼にしちゃおうか、とも一瞬思ったのですが、確か登ってもそれほど時間はかからないとの大昔の記憶を頼りにエッチラ登ると、七ツ石山で見たのとそっくりな石柱の山名標柱。山頂はさすがにお昼時の鷹ノ巣山ですからハイカーが憩っておりましたが、それでも5~6組ほどで、座る場所はいくらでも選べる状態でした。
(鷹ノ巣山山頂より大岳山・御前山を望む どんより空でも見えていました)
それにしても、今日は予想と違って、暑いどころか逆に寒いぐらいです。登ってきたばかりの時はそうでもありませんでしたが、じっと座っていると身体がどんどん冷えていきます。お湯を沸かして温かいお茶で暖をとりながらおにぎりをほおばりました。しかしながら、予想通りというか、ブヨの方はこんな寒さの中でも容赦なくたかってきて(笑)、払いのけながらの昼食と相成りました。
で、私、実はあのノンアルコールビールというのが、どうもダメでして、山では滅多にノンアルコール系は呑まないのですが、↑これは、わりとイケるかなということで、今日は山で呑んでみました。ジン自体が苦手だと、絶対ダメだと思うのですが味はほぼジンライムで当たり前の話ですが全然酔っ払わないです。でもこんなどんより曇り空の小寒い山頂で飲むと「プハッ」という感じもなくて(笑)、20分ほどで山頂を辞します。
鷹ノ巣山から水根山を巻いて倉戸山方面へ向かうのは、地形図や登山地図で見ると、ちょっと複雑ですが、実際には指導標に注意していれば、難しいことは何もなく、すぐに素晴らしい静かな自然林の尾根道になります。何故今までここを歩かなかったのか…と後悔するぐらい綺麗な雑木の森で、秋にぜひもう一度訪れてみたいと思いました。
ただ、1485m峰の榧ノ木山は注意していないと知らずに巻いてしまうでしょう。私の足でちょうど鷹ノ巣山から一時間ほどでしたので、座ってひと息入れます。
榧ノ木山をあとに尾根通しに直接降りていくと、指導標が現れ、よく見ると、ノボリ尾根(鴨沢の登り尾根ではなく峰谷方面へ続く支尾根)のマジック書きがありますが、予定通り倉戸山・熱海方面へ向かいます。しばらくは先ほどと同様、綺麗な美林が続きますが、ちょうど1344:ツンナシノ頭の表示あたりから植林が交じるようになり、足の方もだいぶ疲れてきました。。。
倉戸山まであと200mも高度を下げて、そのあと一時間の急下りでは膝の方も心配になってきます。やはり毎週のように歩いていないと、こういうロングコースでは体力は持っても膝が持たないかも…の心配があって、それもあって雲取はわりとあっさり諦めがついたのですが、こちらのコースも九時間近いコースタイムですから、侮れません。
倉戸山はほとんど登り返しもなく、噂に聞いていた通り広々とした素敵な雑木の森の平地で、指導標のあるところから峰谷(女の湯)寄りに歩いたところに三角点があります。今日三つ目の三角点にタッチして、戻って指導標のあたりで足休め。アクエリアスの1Lボトルを空にして、バスの時刻はどうだったっけ…とザックをごそごそやっているところへ同じコースを下ってきた登山者がやってきて、そのまま山頂を素通りして倉戸口の方へ下っていきました。
で、バスの時刻を見て、素通りは納得。ほぼ一時間後に倉戸口を通過するバスがあり、それを逃すと次は約一時間後。しかし待てよ…奥多摩湖15:55発というのがあるな…。一時間後のバスは小菅の湯が始発でまず座れっこないのだから、奥多摩湖まで歩けばいいのでは…と思ったのですが、車道歩きの時間も考えると、そうノンビリもしていられません。
そう気がついて、腰を上げたのはバス通過予定時刻の55分前。この疲れて膝に来そうな足で果たしてコースタイム以下で下れるかどうか少々不安でしたが、最終バスまでまだ何本もバスの便はあるのだし…と落ち着いて事故の無いように下っていきます。
時々膝が悲鳴を上げそうになって、かなりツラい下りでしたが、何とか膝は持ちこたえてくれて、舗装路に降りると、時間ギリギリとはいえ、何故か絶対に間に合う気がして、少々小走りに走って行くと、停留所が見えて先ほどの登山者がバス待ち♪ 車にひかれないように車道を渡って、バス停の写真を撮ろうとカメラを出したところで、その登山者氏に「時間ピッタリですよ」といわれ、「ええ、諦めかけていたんですけど」と返事をして振り返ったところでバスがやってくるというまさに間一髪。
バスは何と誰も乗車しておらず、よく見ればフロントガラスに「増便」の表示。予想は良い意味で外れてくれて、ゆったり座って奥多摩駅へ。しかししかし、奥多摩駅では15:36発が目の前で発車(笑)。次の16:05発青梅行きまで30分近くあるので、戻って駅前のスーパーでビールと澤ノ井のワンカップを仕入れ、駅のホームでビールを飲みながら電車を待機です。
ところが、先に入線するのはそのあとの16:18発ホリデー快速おくたま4号なのですね。16:05発青梅行きで青梅で快速東京行きに乗り換えた方が早いですよ、とのアナウンスもあったのですが、ほとんどの人は乗り換えなしがラクなのか、ホリデー快速に乗車したままでした。
今日も疲れたので、中央線某駅前のラーメン屋でビール&ラーメンで〆。朝見たネットの天気予報では、今日は傘はいりませんと出ていたのにも関わらず、空からはポツリポツリとやってきて、天気予報が全くアテにならない季節:いよいよ梅雨なのだなぁ…と思いながら重い足取りで家路についたのでした。
完
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コメント
ゴン太さん、こんにちは。
ゴン太さんが歩きながら考えたことの詳述が興味深くて、その1その2を通しで読ませて頂きました。
17年振りとなると、いろいろ変化があって楽しいでしょうね。ところが40〜50年となると、今度は記憶が薄くなって、自分の記録には書いてあるが細かい記憶がないという羽目になり、初訪の感じに近くなってしまいます。やはり適度のインターバルで訪れるのが、その山域を楽しむコツのようですね。
投稿: AKIO | 2017.06.19 13:35
日曜日は駅と奥多摩湖との間に増便のバスが出ていることが多いです。
倉戸山はクマが良く出ますが、大丈夫だったようですね。
投稿: 西やん | 2017.06.19 22:47
AKIOさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。
このブログ、山をバスで歩く人のために情報発信できたら嬉しいな、という感じで始めたつもりだったのですが、最近はとみに自分の頭の中に想起した感情や妄想?などをついつい書き留めてしまう頻度が多くなってきて、これじゃぁよくないかなぁ…とも思っていたのですが、楽しんで下さる人もいると聞くと少し安心します(笑)。
おっしゃるようにあまり時間が経つと、思い出深くない山行きは記憶からほぼ消去されてしまいますね。私の場合、せいぜい20年前ですが、それでも、一度歩いたはずの径なのに、ほぼ山頂まで丸ごと記憶から消えていたなんてこともあります。
幸いというか、石尾根は印象深い山行が多くて、石尾根自体10年以上歩いていなかった気がしますが、鷹ノ巣にしろ七ツ石にしろ、ああ、そういえばそうそうこういう感じだったよなぁ、と追想できました。
確かに適度なインターバルで訪れることは大切ですね。北アルプスなんて、このブログを始めてからはほとんど行っていないので、いい加減今年こそは…と思っているのですが、近年は、その「今年こそ」が毎年の口癖になってしまってます
(笑)。
投稿: ゴン太 | 2017.06.19 23:00
西やんさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。
奥多摩・檜原村を走る西東京バスは、天気の好い土日祝日は連絡を取り合いながら臨時便を手配して下さっているので、これは登山者にとっては本当に助かりますね。東日原あたりならともかくも、丹波発や小菅の湯発のような長距離でも出すのはコストもかかるし、見込み違いだと空車を余計に走らせたり逆に大混雑になったりで大変だと思います。
たまに増発が出ないことに腹を立てている人がいたりしますが、あれは、ちょっと違う気がしますね。バスの台数は限りがあるのだし、これだけの長距離路線を持っているバス会社には限界があることに気づいて欲しいものです。
そうそう、倉戸山は熊さんがいてもおかしくないでしょうね。 私はもう榧ノ木尾根に入った途端に、これはいても全然おかしくないと、すぐに鈴をつけて歩きました。人通りも少ないだけに出会い頭の遭遇は避けたいですね。
投稿: ゴン太 | 2017.06.19 23:14