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2017.06.15

【七ツ石山から千本ツツジを経て鷹ノ巣山 その1】 山バス情報158

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(千本ツツジ…トウゴクは落花、ヤマツツジは見頃)

【山行日】 2017年06月11日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
八高線某駅 - 04:57 拝島  (JR八高線)
拝島 04:59 - 05:18 青梅  (JR青梅線)
青梅 05:19 - 06:00 奥多摩 (JR青梅線)

「バス」
奥多摩駅 06:05 - 06:40 鴨沢 (西東京バス 627円:ICカード)

「歩行」
鴨沢バス停 06:50 - 07:50 丸太のある場所
丸太    08:00 - 08:40 堂所
堂所    08:50 - 09:55 ブナ坂
ブナ坂   10:05 - 12:10 鷹ノ巣山
鷹ノ巣山  12:30 - 13:25 榧ノ木山
榧ノ木山  13:35 - 14:15 倉戸山
倉戸山   14:25 - 15:20 倉戸口バス停

「バス」
倉戸口 15:20 - 15:40 奥多摩駅 (西東京バス 390円)

「鉄道」
奥多摩 16:05 - 16:37 青梅 (JR青梅線)
青梅  16:43 - 17:13 立川 (JR青梅線)
立川  17:17 - 中央線某駅 (JR中央線)

【地形図】 「丹波」 「奥多摩湖」

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(石尾根自体が随分久しぶりでした)

 本当は、ずっと逢っていないシャクナゲを見に行きたかったのですけれど、なんて書き出しはあまり感心しませんが(笑)、シャクナゲを見るには、泊まりがけにするか、タクシーを使うか、どちらかしないとなかなか逢いに行けないものでして…。まぁ、脚力があれば二軒小屋尾根から天祖とか日帰りできる人もいるのでしょうけれど、どうも私の足では日暮れまでには車道に降りて来られたとしても、最終の東日原のバスに間に合うかどうか(笑)。。。

 で、引っ越してきてそろそろ9ヶ月になるので、利用したいと思いつつまだ利用していなかった奥多摩の一番バスを使って、エアリア奥多摩の赤実線未踏コースを埋めてみることにしました。千本ツツジから鷹ノ巣山避難小屋の稜線と榧ノ木尾根はまだ歩いたことがないので、この二区間を埋めてしまおうというプランです。千本ツツジの様子を見てみるのにもちょうど良さそうです。

 一番バスはそれでも10人程は乗車していたでしょうか。乗客は全員登山者。留浦を過ぎたところで、シルバーパス範囲外のアナウンスが流れ(笑)、鴨沢には06:40過ぎの到着。前回このバス停で降りたのは何と17年前。単独山行50回記念ということで、金曜に休みをもらって新装したばかりの雲取山荘に泊まり翌日は長沢背稜のシャクナゲを見て天祖山経由で下山して以来のことです。

 ただ、その年の暮れに留浦から歩いて同じ登山道を経由して七ツ石山に登っていて、そのときは峰谷に降りています。いずれにしても17年前の話で、鴨沢のバス停の変わりようには驚きました。そうか、そう言えば雲取山は深田百名山だったのか…てな感じで目を丸くしてスタートです。

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 当時の記憶で残っているのは、小袖乗越のあたりと水場、堂所のあたりぐらいのもの。バス停をあとに舗装路を上がっていきながら、こんな感じだったっけ…全然覚えていないや…と心の中で何度も呟いていました。植林の土径になり、コアジサイを見て小袖乗越。立派な駐車場があり、この時間(07:15)で既に満車なのには恐れ入りました。まさか登り尾根に入ったりはしないでしょうから、ほぼ100%鴨沢から雲取ピストンでしょう。

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 十七年前にもあった祠で道中の無事を祈ってから登山道へ。と、その前に一応登り尾根の入口も確認です。今日のところはバリハイルートはゼロにして、17年前に歩いた登山道をたどり直します。というのも、私の足で雲取日帰りが出来るかどうか知りたかったので、一般登山道でせっせと歩くとどのくらいの時間でブナ坂まで行けるのか、今日は自己のタイムを計ってみたいという意図もあったためです。

 登山道に入ってから15分ほどで懐かしい廃屋。確か17年前ももう人が住んでいる気配がなかったと記憶していますが、家の周りといいすぐ近くの畑といい、草ぼうぼうにはなっていないのは、どなたかが手入れをしているということなのでしょう。
廃屋を過ぎて更に十五分ほどで、バス停からちょうど一時間ぐらいが経過して、おあつらえ向きの丸太があったのでアクエリアスでひと息入れ、暑いので山シャツを脱いでザックに仕舞います。

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 まだ水場の手前だし、堂所まであと30分以内はさすがに無理かな…と思いつつ腰を上げて歩き始めると、ユキノシタが咲いていて、写真に撮っているとまた一人後ろから来た人に抜かされてしまいました。この一番バスの皆さんは、おそらく私以外全員雲取日帰りなのでしょう。皆さんハイペースでどんどん先に行ってしまい、私は追いつけません(笑)。

 水場は以前より取水位置が上になりましたが、そのあたりの登山道はぬかるんでいるぐらいでしたから、今でも水は涸れずに取れるのでしょう。今日は暑くなるとばかり思っていたので、水分は合計3Lも持ってきていますので補給はしません。

 水場から20分ほどで左手の登り尾根が同じ高さになって尾根に乗ったところが堂所。そのちょっと先にまたもや丸太が有り、誰もいないことを良いことに、ここで二度目の休憩です。前の休憩地点から40分ほどで来られました。この時点では、この先の縦走路で陽差しにあぶられると思っていたため、日焼け止めを塗ったり、虫除けの薄荷スプレーを帽子にかけて被ったりといろいろ対策を講じました。

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(休憩地点)

 堂所をあとにして、自然林の尾根道を上がっていくと、おそらく奥多摩7時発の便で来たと思われるトレランの人たちに追い抜かれるようになります。そして、このあたりから、雲取下山組の数が急増します。シャクナゲが見たいばかりに、雲取山荘泊ののんびり山行も考えたのですが、やらなくて良かったと思うほどの数です。鴨沢に下る人たちだけでこれだけの数だとすると、昨晩は相当な混雑だったことでしょう。やはり今年は標高と西暦が一致してしまったこともあって、普段の年より訪れる人は相当多いのでしょうね。

 七ツ石小屋との分岐点あたりには、テント泊と思われる若人の団体が大勢いて、これではテン場も相当な混みようだったのだろうと想像がつきます。雲取の下山ルートは鴨沢だけではないのですから、鴨沢ルートだけでこれだけのテン泊組がいるとなると…。雲取山荘泊まりは今年は見送って来年の反動減を狙った方が好いのかも知れない、などと考えてしまいました。

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(ブナ坂へ…)

 七ツ石を巻くブナ坂への径に入るとようやく静かになりほとんど水平な道となります。この時点で09:10。実を言うと家に置いてきたメモに「9時半前にブナ坂なら雲取日帰りに変更も」と記してきたので、これはもしかすると行けるかも…と妙な色気を出してしまいました。しかしこの水平道がなかなか長くて、途中で一瞬息苦しくなってしまったりのハプニングもあったりして、結局ブナ坂は10時5分前の到着。やはり予定通り七ツ石~鷹ノ巣山~倉戸山のコースをゆっくり行くことにします。

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(カラマツ谷林道は相変わらず通行止めのまま)

 ブナ坂到着は鴨沢バス停からほぼ3時間。昭文社のコースタイムより40分早く着けたので私にしては上出来の方でしょうか。雲取山は鴨沢とのピストンなら可能は可能でしょうけれど、どうせ日帰りするのであれば一筆書きで三峰神社に抜けたいですし、早くも雲取山にはその名の通り雲がかかり始めていて、今日は行ってもガスの中でしょう。目が合っても逃げないシカを見ながら、水分補給をかねた休憩を取り、ほとんどの人が向かう雲取山に背を向けて、七ツ石への坂をエッチラ登り始めました。


その2へ続く

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