【アカヤシオは終わってしまったけれど…棒ノ折山から蕎麦粒山 その1】 山バス情報156
(1100m以下のアカヤシオはほとんど終わってしまっていた…)
【山行日】 2017年05月04日(祝)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
八高線某駅 - 05:29 拝島 (JR八高線)
拝島 05:46 - 06:04 青梅 (JR青梅線)
青梅 06:05 - 06:34 川井 (JR青梅線)
「バス」
川井駅 06:39 - 06:55 清東橋 (西東京バス 258円:ICカード)
「歩行」
清東橋バス停 07:00 - 08:40 棒ノ折山(棒ノ嶺)
棒ノ折山 08:50 - 09:55 長尾丸山 (途中ロスタイム15分ほど有)
長尾丸山 10:05 - 11:00 山ナシ山(1087?)
山ナシ山 11:10 - 12:10 日向沢ノ峰
日向沢ノ峰 12:40 - 13:20 蕎麦粒山
蕎麦粒山 13:25 - 14:30 一杯水避難小屋
一杯水避難小屋 14:35 - 16:00 東日原バス停
「バス」
東日原 16:14 - 16:48 奥多摩駅 (西東京バス 460円)
「鉄道」
奥多摩 16:54 - 17:56 立川 (JRホリデー快速おくたま6号東京行き)
立川 18:00 - 中央線某駅 (JR中央線 各駅停車松本行き)
地形図 「原市場」 「武蔵日原」
引っ越して来て、今春こそは念願の熊倉山宗屋敷尾根を歩きたいと思っていたのですが、さすがに脹ら脛の肉離れをやってしまった身には、ああいう急傾斜の痩せ尾根を直登するようなルートは肉離れの再発が怖くて、躊躇してしまいます。とはいえ、アカヤシオというお花は急傾斜の痩せ尾根に咲いているものなので、今年のアカヤシオ見物は見送ろうかとも思っていたのですが…。
9年前に歩いたあのルートなら、確かそれほどめちゃくちゃな急登というのもなかったのでは…、という曖昧な記憶を頼りに選んだルートが今回のルート。但し、GWの奥多摩ですから混んだバスをなるべく避けようと、清東橋行きの一番バスで、棒ノ折から前回と逆コースで日向沢ノ峰へ歩いてみよう…というものです(なお、計画した時点では、日向沢ノ峰から踊り平へ降りて清東橋へ戻ってくるつもりでした)。
前回このバスを利用したのは、おそらく4年前のこと。もちろん、当時は6時台のバスは捉まえられませんでしたから、7時台のバスでした。今回この路線バスを利用して、少々戸惑ったのが川井駅の上日向方面行きのバス停の位置。 記憶違いかもしれませんが、現在は青梅街道の方にあって、奥多摩方面行きのバス停とは離れていて、ウロウロしてしまい、危うく乗り損ねるところでした。
バスは結局終点まで私一人の貸し切りで、帰りのバスのあの混雑を考えるとまさに雲泥の差です。清東橋まで乗ったのはもしかすると初めてかも知れません。昔はあまり清東橋行きの便自体がなかったと記憶していますが、現在は6時の便も7時の便も清東橋まで入ってくれるのですね。
バスを降りて柔軟体操を入念にしてから、奥茶屋へと歩いて行きます。登山道に入ると最初は沢沿いなのですが、結構傾斜は急です。ワサビ田があってちょっと狭い径だけれど、ニリンソウ、ヤマエンゴサク、ヒメレンゲ、マルバウツギ、それに↓これはヨゴレネコノメでしょうか、葯がキャビアみたいになっています(笑)など、私でも知っている花だけでも数種類。他にも名前を知らない花々が咲いていて、なかなか楽しい径です。
炭焼き窯跡を過ぎ、しばらくで山の神の祠があって、道中の無事を祈ってから尾根に取り付きます。尾根道は植林帯なのですが、それでも登山道脇にはスミレがいくつも咲いていて、雰囲気も明るい径でそれほど苦にはなりません。「マムシ注意」の看板を過ぎ、もうひと登りすると、傾斜が緩んで左手が自然林の場所があったので、時間も歩き始めからちょうど一時間ぐらい経過していたためスポーツドリンクでひと息入れることにします。標高で750mあたりの地点でしょうか。
自然林があるのはこの場所だけのようで、休憩後は再度植林の急登をこなしていきます。棒ノ折山にはさすがにこの時間だと誰もいないとばかり思っていたのですが、8:40で既に10人ぐらいのハイカーがあちこちのベンチに座っていて、これにはちょっとびっくり。上がってくるとき蜘蛛の巣を何度も払いながら登ってきたので、下の茶屋のキャンプ場からではなく、白谷沢の方から登ってきたのでしょうか。山頂の桜はかなり散ってしまっています。
山頂でスポーツドリンクを空にして、日焼け止めを塗ってから、日向沢ノ峰方面へと西進します。すぐに尾根の分岐を右に折れる感じで下っていくのですが、この先にある指導標を見て「え?」と動揺。来た方角を「棒ノ峰」行く先を「落合」と書いてあるのです。もしかして落合へ降りる尾根(仙岳尾根)に入り込んじゃった???まさか? でも、財布も持たずに山へ出掛けようとしたぐらい呆けているし(笑)、分岐を見落とすぐらいのことはしかねない…と戻ってみたのですが、やはり尾根の分岐には指導標も踏み跡もありませんし、地形図で見ればその尾根の分岐を無理に進めば大丹波川に突入するしかありません(笑)。
結局、この先で落合へ行く径が分岐するという、先走りな指導標だったようで、案の定その指導標から5,6分のところに仙岳尾根の分岐がありました。この間のロスタイム15分ほど。稜線歩き早々に無駄な体力と時間を使ってしまいました。
仙岳尾根の分岐のすぐ先が槙ノ尾山945m。ほぼ素通りして、稜線を進んでいきます。槙ノ尾山を過ぎると右手の自然林の新緑が美しく、やがて両サイド共に自然林となる部分もあって、このあたりは新緑を満喫できる地点なのですが、すぐそばを林道が走っていて、バイクの爆音が聞こえたりするのが玉に瑕。いつも思うのですが、どうしてあんなに大きな音をたてないといけないのでしょうか。静かに走ればいいのに…。
958.4長尾丸山への登りでは植林に戻ってしまうものの、よく見ればカタクリの葉など散見されたりします。長尾丸山には三角点がありますが展望はなく、このあとすぐに稼いだ標高をそのまま手放すような下りになりますし、南側に巻き道がありますから、三角点マニアでなければ巻いてしまった方が好いかも知れません。 長尾ノ丸で棒ノ折山からちょうどまた一時間が経過していたので、テルモスのお茶で一服します。
長尾ノ丸から先の新緑も悪くありません。途中、カタクリの既に萎れてしまった花など見つかりました。さすがにこの時期のこの標高ではもう終わっています。しかし目に飛び込んでくる新緑の美しさはなかなかのもので、この先のアカヤシオもほとんど終了といった感じだったのですが、この新緑だけでも来て良かったと思わせるものがありました。
黒茂山(ウマヤノタル)と標識のあるあたりから、アカヤシオがぽつぽつと散見されますが、どれももう大半が落花していて、樹に残っている花びらより地面に落ちて押し花のようになっている花びらの方が多い状態です。うーむ、やっぱりこの高度では遅すぎたか…残念…という感じで高度を上げていきます。しかし、よく足もとを見ればイワウチワがまさに今が見頃♪とばかり咲いていて、小群落のように咲いている箇所も見つかりました。
地形図で見た印象よりも急な傾斜をこなすと、立木に赤テープ巻きで「山ナシ山」と書かれた小ピーク。おそらく1087m峰と思いますが、ちょうどまた長尾ノ丸から一時間経過していたので、座ってテルモスのお茶で再度の一服。
山ナシ山の先からは結構近くにアカヤシオが咲いているのですが、どれももうほぼ散ってしまっていて、至近距離での撮影は一輪だけとかそんな具合になってしまって、ああ、やっぱり遅くとも先週末に来るべきだったか、と、うなだれながら送電鉄塔へ急登。送電鉄塔の先もまばらな花付きの樹が続き、ああ、もう至近距離での撮影は無理だと諦めたところで、やっと近くで撮ることが出来る樹が見つかりました(トップ写真)。
その先はさすがに高度も上がってきたため、丁度見頃な樹もあったにはあったのですが、稜線からは遠く離れたところに咲いていて、私の腕とカメラの性能ではあまりよい写真は撮れませんでした。
有間山との分岐から、最後の急登をこなしていけば、やっと着いたかという感じの日向沢ノ峰。しかし、何と全然期待していなかった富士山が、お昼を過ぎたこの時間でも見えていたのには、本当にびっくりするやら嬉しいやら。山ナシ山から抜きつ抜かれつしていた女性に、「や、今日は富士山は見えないでしょう」と偉そうに言ってしまったのは数十分前。口を開けてぽかんと見とれてしまいました。
その2に続く
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コメント
川井のバス停は数年前に場所が変わりました。
新しい橋ができた時だったと思います。
私も迷いました。
その時は川苔山に行きました。
投稿: 西やん | 2017.05.07 20:34
西やんさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。
停留所の場所が変わってからそれほど経っていないということなのですね。確かあの狭い通りの両サイドにあったと記憶していたのですが、片側(奥多摩行き)だけになっていてウロウロしてしまいました。
新しい橋というのがどの橋のことかよくわからないのですが、駅から見える大きな白い橋は、もう随分前に完成していたと思います。確か私が山を始めた頃にはもうすでに開通していたと記憶しています。
投稿: ゴン太 | 2017.05.07 22:03