« 【三本杉山・甚之函山から千足峠】 山バス情報146 | トップページ | 『引越しました♪』 »

2016.07.08

【11年ぶりに黒川鶏冠山へ…】 山バス情報147

Kurokawa_keikan0075


【山行日】 2016年7月3日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅  - 06:08 吉祥寺 (京王井の頭線)
吉祥寺 06:18 - 06:56 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾  07:06 - 08:12 塩山 (JR中央線各駅停車)

「バス」
塩山駅南口 08:30 - 09:20 柳沢峠 (山梨交通 800円)

「歩行」
柳沢峠  09:25 - 09:55 展望地点 
展望地点 10:00 - 10:45 横手山峠
横手山峠 10:50 - 11:20 見晴台
見晴台  11:40 - 12:00 鶏冠山
鶏冠山  12:05 - 12:55 六本木峠
六本木峠 13:05 - 14:10 丸川峠
丸川峠  14:20 - 15:40 大菩薩峠登山口バス停(裂石)

「バス」
裂石  16:03 - 16:30 塩山駅南口 (山梨交通 300円)

「鉄道」
塩山  17:05 - 中央線某駅 (ホリデー快速ビューやまなし号)

Kurokawa_keikan0099

 土曜の夕方ぐらいまで、御坂の未踏地帯(御坂峠~清八峠)を歩くつもりでいたのですが、最高気温38度の予報にびっくりして、急遽行き先を1000m以上から歩き始められる柳沢峠~黒川鶏冠山~丸川峠~裂石に変更。11年前とまったく同じ行程を歩いてきました。

 11年前は、18きっぷ1回分を友人に安く譲ってもらい、タクシー代5000円以上を払って行ったのでした。当時はこの峠をバスが越えてくれるようになるとは、とても考えられず、その昔、横山厚夫さんが若き頃には柳沢峠を越えて丹波までバスが通っていたという話を本で読んで、自分もそんな時代に山歩きを始めていたら…などと夢のようなことを考えていたのでした。

 しかし、いざ、夢が現実となって、手軽に(800円ですよ八百円!)柳沢峠へ行けるようになっても、すぐに行動には移せませんでした。二度も単独でタクシーで上がり、一度は相乗りとはいえ、峠を越えて作場平まで行ったこともあるから、逆にかえって悔しいとか、そういういうことではないのですが、柳沢峠の右側(東)も左側(西)も歩いたことがある自分としては、「さて、それでは乗ってみましょうか」という気になかなかならなかったのでした。

 久しぶりの塩山駅南口。ここからバスに乗るのは2013年に山を再開してからは、初めてだと思います。自分と同じようなことを考える人がたくさんいて、結構混むかな、と少し心配していたものの、やはり今でも西沢渓谷行きのバスの方が圧倒的に乗客は多くて、落合行きは空席も見つかるくらい。20人ほどの乗車でした。そして、皆さん当然、柳沢峠までと思っていたのですが、裂石(大菩薩峠登山口)で半分ほど降車。がらんとした状態で柳沢峠に到着です。

Kurokawa_keikan0005


 3度目の柳沢峠。バス停の写真を撮りながら、本当にバスが通っているのだな、などと今更のように思います。このままバスが存続してくれることを願いつつ、軽くストレッチをしてから登山道へ。

 二度目ですが、この径はスギやヒノキの植林がなく、柳沢峠を後にするとすぐに自然林の森を歩けるのがいいですね。 ブナ、ウラジロモミ、イタヤカエデ、リョウブ…樹に名札が付いているので、樹を覚えるのに好い道かも知れません。

 傾斜も緩やかであまり登っているという感覚はありません。梅の木尾根の表示から、前回も寄った「多摩川源流を望む」展望地へ寄り道します。ベンチもあって、ここは甲武信ヶ岳から飛龍の稜線が綺麗に見えるのがイイです。こうしてみると笠取山がショボく(笑)見えてしまうのが面白いというか意外なのですけど、標高を見れば、なるほどその通りで、無名な両脇の燕山や黒槐(くろえんじゅ)の方が標高自体高いのですね。そして、ここから見るとやっぱり飛龍ってかっこいい!こちらは前世紀に行ったきりなので、そろそろ再訪したいなぁ。。。

Kurokawa_keikan0028
(飛龍がかっこいい)

 展望地点から戻って六本木峠へ。苔むした岩が多くなり、そうそうこの感じこの感じ…と昔来たときのことを思い出します。シカの食害が目立つ樹が多く、そういえば、11年前に比べて笹の立ち枯れも目に付きます。六本木峠から先は、ほとんど記憶が消し飛んでいて、途中の林道横断に、こんな箇所があったっけ?と、首をひねりながら進み、前回間違えた黒川金山跡への径を見送って、横手山峠でポカリスエットで一服してから、鶏冠山方面へと進みます。

 前回のような道間違いはしない代わりに、今回はスタートが一時間以上遅いので、黒川山の三角点に行った後は、鶏冠山ではなく、展望地点に寄って、幸い誰もいないのを好いことに11時半前ですがお昼ご飯にします。

Kurokawa_keikan0062


 しかし今日は陽差しがまともに当たるところはさすがに暑くて、木陰を選んでのランチタイムとなりました。出来れば16時台のバスで帰りたい事情があったので、お昼を済ませたら、ちょっとだけ大久保尾根方面を偵察してから、鶏冠山(鶏冠神社)へ。この辺りも記憶からまったく消去されていて、祠を見るまで、ココってこんな径だったっけ?という感じでした。山梨百名山の標柱にタッチしたのがちょうど12時。この分では、16:40発も難しいかな~。ブランク1ヶ月以上だし、無理して膝に来たりしたらヤだし…、でもあまり遅くなるとちょいとマズイ…。

Kurokawa_keikan0071
(大久保尾根方面偵察:それなりに踏み跡は付いていた)

 ということで、鶏冠山から六本木峠に戻って、丸川峠までは、自分でもよく歩けたな、と思うほどのハイペースでした。前回11年前のペースだと、16:40のバスもアウトなわけですが、結果的に16時03分のバスに余裕で間に合いました。しかし年寄りがこんな無理をすると、やっぱりその後がイケません。筋肉痛がひどくて、木曜あたりまで痛みました(笑)。

 急ぐと言っても、さすがに鶏冠神社から岩場の下りだけは慎重に行きます。そのあとの平坦歩きは、六本木峠までは来た道を戻るだけですから、ビュンビュンに飛ばします。といっても走ったりはしないで、黙々と来た道を戻る感じ。

 六本木峠で一息ついたら、記憶を頼りに、苔むした径を進みます。ここら辺はゆっくりのんびり歩いた方が味わい深いのでしょうけれど、花もほとんど無いですし、ハイペースで歩いて行きます。幸い天気は崩れそうで崩れないし、ガスはこちらの稜線にはかかってこないので、明るい尾根歩き。それでいて樹林があるので直射日光は受けませんし、この高度ですから、風もあって爽快そのもの。おまけに人に全然会いません(柳沢峠で降りた皆さんは、六本木峠から北へは行かずに、ほとんどそのまま大菩薩嶺の方へ行かれたのですね)。

Kurokawa_keikan0100


 天庭峠へ尾根を乗っ越す際に、少し登りがありますが、他はほぼ平坦。その先寺尾峠は左手に道形がありますが、これはどこへ繋がっているのでしょうか。。。1696.9の三角点はもちろん立ち寄る余裕なし。しかし、苔むした径が明るくなってきて、その先に尾根が落ち込んだ形が見えてくると間もなくで、ぽっかりと開けた明るい丸川峠です。

 ココは何度来ても好いところですね。ロープで植生保護をしているものの、お花はほとんどシカさんに食べられてしまっているらしく、草原といった雰囲気ですが、この青空とグリーンの絨毯の色合いがたまりませんです。

Kurokawa_keikan0126


 丸川峠には14時過ぎの到着。急坂の下りで膝が悲鳴を上げない限り、16:03のバスに間に合いそうです。余ったおにぎりを食べて水筒の水を飲んで一息ついたら、名残惜しい気がしますが、下山開始です。

 丸川峠から裂石の下りはもう何度も経験しているので、急坂でも要所を押さえれば、それほど苦ではありません。

Kurokawa_keikan0129

 とはいえ、やはり一ヶ月以上のブランクを空けて、こんなことをすると、この歳では、それなりに無理がたたります。膝にこそ来ないものの、足のあちこちが痛み、やはりというか、下りきって舗装路にかかったあたりで、そこらじゅう筋肉痛が始まってしまいました(笑)。 

 舗装路は陽差しを遮るものがなく、さすがに標高を落としてきたため900mあってもじりじりと灼かれるように暑く、「現在の気温31度」の表示を見るとよけい暑い。そのうえバス停直前が道路工事で土埃をあげていたりすると精神的にやられますね(笑)。

 バス停前のお店で缶ビールを買い求め、ベンチで一気に飲み干して、あとはバスが来るのをぼんやり待つだけ。とりあえず、今日はこの暑さの中、久々に山を歩けたことに感謝して、塩山駅までバスに揺られたのでした。

|

« 【三本杉山・甚之函山から千足峠】 山バス情報146 | トップページ | 『引越しました♪』 »

コメント

ゴン太さん、こんにちは。

落合行きの乗客20名とは、まずまずの乗車率ではないでしょうか。このバスは本当にありがたいと思います。大弛峠のように7時30分も出してくれたら、申し分ないのですが(笑)

大久保尾根は三条新橋からノゾキノタワまで歩いたことはありますが、上部も歩けそうな尾根ですね。

投稿: AKIO | 2016.07.11 15:08

 AKIOさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。

 そうですか、20名でまずまずということは、いつもだともっと空いているのですね。

 この暑い季節だと特に1500m近くまで800円で運んでくれるのはとても助かりますよね。
 
 おっしゃるとおり、ついでに7時半のバスを出してくれるととてもありがたいです。というか7時台の裂石までのバスを柳沢峠まででも好いので延伸してくれたらいいのに…そしたら私の筋肉痛ももう少し穏やかだったかも知れない(笑)です。

 大久保尾根を既に体験済みとは、さすがAKIOさん。私は最上部を数分ほど踏み跡をたどってみただけですけど、なかなか魅惑的な尾根ではないかと思いました。ま、行くとしたら丹波前夜泊しかなさそうですネ(笑)。

投稿: ゴン太 | 2016.07.11 21:05

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 【三本杉山・甚之函山から千足峠】 山バス情報146 | トップページ | 『引越しました♪』 »