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2015.10.12

【玉川上水をたどる(2)…鷹の台駅~下高井戸駅】

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【歩行日】 2015年10月10日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅  - 09:02 吉祥寺 (京王井の頭線)
吉祥寺 09:09 - 09:24 国分寺 (中央線快速)
国分寺 09:29 - 09:34 鷹の台 (西武国分寺線)

「歩行」
鷹の台駅  09:40 - 11:00 茜屋橋の先のベンチ
茜屋橋   11:15 - 12:35 桜橋の先のベンチ
桜橋    12:50 - 14:05 若草橋の先のベンチ
若草橋   14:15 - 15:40 上北沢駅入口の先のベンチ
上北沢入口 15:45 - 16:10 下高井戸橋
下高井戸橋 16:10 - 16:15 下高井戸駅
下高井戸駅 16:15 - 自宅

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 先週の続きで、玉川上水を鷹の台駅から下高井戸駅までたどってみました。

 今回も会社に行くぐらいの時間帯に家を出ましたが、鷹の台までは西武線一本ではなく、今回たどる道が井の頭線の近くを通ることもあって、井の頭線を使って吉祥寺まで出て、吉祥寺からJR中央線で国分寺へ行き、国分寺から西武国分寺線に乗ってみました。

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 鷹の台の駅に着いたのは9時半過ぎ、小平市立中央公園で身支度をしてからスタートです。遊歩道は上水の両側にあるようですが、私は左(北側)を選択。左手の道は左に用水路、右手に玉川上水と、両側に流れがあり、スタート地点では左側の用水路に降りられるようになっています。

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 道はやはり雑木林が美しく、広々として気持ちの好い道なのですが、JR武蔵野線が地下を通る、玉川上水坑を過ぎたあたりからでしょうか、しばらくずっと五日市街道がすぐ脇を通るため、車の騒音が絶えず、そこが玉に瑕。

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 西武多摩湖線(これも単線)を渡る桜橋から先は、その名の通り桜並木となり、雑木林は姿を消してしまいます。喜平橋で五日市街道が右手から左手にシフトするのにあわせ、歩行者の私は右手の遊歩道に移ります。

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     (右側の遊歩道に移るが、右側も狭い車道が通っている)

 小桜橋で水流を橋から覗き込むと、そこには鯉の群れが…。前回も気づきましたが、時折橋のすぐ下で流れに逆らうように鯉が停留しているのを目にします。どうやら、鯉にえさをやる人がいるようで、定位置で待機しているようです。橋によっては人の気配があると水面に口を突き出してパクパクしていたりしました。

 茜屋橋を過ぎたあたりでベンチを発見。歩き始めて一時間以上経過したのと、早くもお腹がすいてきたので、おにぎりをふたつお腹に入れ、家から持ってきたテルモスのお茶で喉を潤します。ちょうどそのベンチの前に柿の無人販売があり、見てみると五個一袋が二百円と超お得なお値段で、迷わず購入(笑)。家に持ち帰って美味しくいただきました。

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 貫井橋や小金井橋のあたりはその名も小金井市桜町。桜の季節はこのあたりは賑わうのでしょう。実際私も随分前になりますが、小金井公園にお花見に行ったことがあります。今は桜の代わりにムラサキシキブやツリガネニンジンなど山でも見かける植物が楽しめたりします。

 小金井橋は2008年までレンガ橋だったそうですが、今はもうその面影もなく、ただ交通量の多い交差点といった感じで残念です。小金井橋を過ぎても小金井公園のある左側の交通量は多く、少しでも騒音を避けようと右手の遊歩道を歩きます。

 新小金井橋を過ぎ、以前小金井公園の入口に行く歩道橋があった場所には、できたてのホヤホヤという感じの橋が設えられていて、その名も「平右衛門橋」というのだそうです。

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(平右衛門橋)

 関野橋を過ぎたあたりで、またまた農家の無人販売を発見。「栗あります」というので覗いてみると、二十個は入った栗が一袋五百円。買って帰って栗ご飯…とも思ったのですが、柿を入れたザックは結構重くなっていましたし、一人分としては多すぎる量。栗をむくのに時間もかかるし…と後ろ髪引かれつつも購入を断念しました。

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(購入断念)

 鯉の待機する小さな橋をいくつか過ぎ、境橋を過ぎると境水衛所跡。説明板によれば、水衛所とは水番人をしていた人が常駐していた場所のことで、水量の確認や周辺の周回、流れてくる落ち葉の掃除などをしていたそうです。

 この境水衛所を過ぎると、道は五日市街道から離れ、途端に静かになります。独歩橋は国木田独歩にちなむ橋なのでしょうか、その先の桜橋には国木田独歩と桜橋のことが書かれた説明板がありました。桜橋の先にベンチがあり、静かですし、前回の休憩から一時間あまり経過していたので、ひと休みすることにします。目の前は境浄水場。当然玉川上水からの水を浄化しているのかと思ったのですが、帰ってから調べてみると、多摩湖と狭山湖の水が原水とのことです。

 この境浄水場の専用鉄道跡というのが大橋の近くにあるはずなのですが、見つからず、その先のぎんなん橋に残されていた「三鷹駅から旧中島飛行機武蔵製作所を結ぶ引込線跡」とされるものだけ写真に収めました。

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(ちょうどシーズンで、実際ギンナン臭かった:笑)

 竹林やタケノコ直売所(4~5月)を過ぎ、なおも玉川上水をたどると、ついに三鷹駅にぶつかります。なんと暗渠となって三鷹駅の下を玉川上水が通っているのですね。これはかつて中央線沿線住民だった私もまったく知りませんでした。駅の構内を抜けて左手に注意しながら進むと、わりと簡単に続きが見つかります。  

 その名も三鷹橋には井戸がありますが、「ここの水は飲めません」という井戸跡によくある表示。バスも通る交通量の多い道が続き、「エサやり禁止」の表示がある むらさき橋 で、やっぱりそういうことか、と鯉の姿を再確認後、山本有三記念館を右手に見てしばらくで井の頭公園内に突入です。静かになりましたが、陽差しの少ないこの日はやや薄暗い道となりました。

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 公園内には野鳥観察地などもあり、このあたりは、本当に野鳥のさえずりを聞きながら、自然に浸りつつ歩けますし、公園を出た後もとても静か、というか、のどかな道ですね。若草橋あたりは畑なども見られ、ちょうどベンチも見つかったので一息入れます。

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 時刻は14時過ぎ。どうやら今日は目標地点である浅間橋までは行けそうです。腰を上げなおも玉川上水の下流へ歩いて行くと、宮下橋の先にキッチンひだまりなる看板を発見。ランチは14時までで既に終わっていましたが、出ていた看板に因ればランチのお値段870円だそうです。

 東橋、長兵衛橋、どんどん橋と静かな通りを過ぎた先で「遺構確認調査中」とのことで迂回路が設けられていました。何でも発掘調査中なのだそうです。

 兵庫橋を過ぎると今度は新しい道路の整備中ということで、またまた迂回路が…。このあたり、今は静かで閑静な住宅街といった感じなのですが、近い将来、交通量・騒音の多い場所になってしまうのでしょうか。

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(新しい道路建設中)

 周囲の騒音が激しくなって来ると、浅間橋。ここで水流を見るのはほぼ最後になると言うことです。浅間橋から先はもう判っちゃいましたけれど、中央道が真横を走る騒音地帯を我慢して歩くことになります。水流の面影もない「歴史と文化の散歩道」なるアスファルト道路を上北沢駅入口の交差点まで ずう~うっと 歩いて行くのです。途中には環八との交差点があり、その名も「中の橋交差点」ですが、もちろん橋などどこを探してもありません(笑)。

 上北沢入口交差点手前に左に入る道があり、入っていけば、そこから先は玉川上水跡に作られた杉並区の公園がずっと続きます。取りあえずこの公園に入ったところのベンチでひと休み。

 この公園は中央道&甲州街道からわずかに北にそれるので、騒音はいくらか弱まります。休憩後、歩いて行くと水流を模したタイル張りのところがあったりしますが、意識していないとここが玉川上水の跡地だとはなかなか判らないのではないでしょうか。

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 まぁ、先ほどの中央自動車道沿いを歩くよりはずっとマシなんですけど。なんというか、ここまで玉川上水をたどってきた身には、ただの都会の公園にしか感じられないというのが正直な感想で、この先なおも四ッ谷までたどる価値があるんだろうか…とふと思ってしまいました。

 曇りがちのこの日は、4時ぐらいになると少し周囲も暗くなってきて、今日のところは下高井戸橋で打ち止めにすることにしました。下高井戸橋から下高井戸駅は目の前の甲州街道を渡ればすぐです。

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 下高井戸駅から電車に乗って帰ってもいいのですが、ここはよく休日に自転車に乗って散髪に来るところ。道は判っているので、疲れてはいますが、いきおいで自宅まで歩き通してしまうことにしちゃいました(笑)。

 考えてみれば、実家のわりと近く(?)の鷹の台駅から世田谷区の自宅までこの二本の足で歩き通してしまったわけで、距離にしてみれば20kmほどとたいしたことはないのですが、まぁ、結構な距離を歩いたものだと半ばあきれつつ自宅に戻ったのでした。。。

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コメント

ゴン太さん、こんにちは。

書き込むのも随分久しぶりなような気がしますが、再始動されたのですね。

そろそろ涼しくなってきましたから、ウォーキングもいい季節になりました。
玉川上水、自分も前に歩いたことがありますが、やはり水辺の道は楽しいですよね。
それにしてもやはりどんどん橋なども更新されてきれいになっているようで、都市部はやはりあっという間に変わっていきますね。

投稿: リブル | 2015.10.13 20:03

 リブルさん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます~。

 こっそり更新していればしばらくは見つかることもないと思っていたのですが、夏の終わりにこちらの方からリブルさんのブログへ書き込みをしたこともあって、簡単に見つかってしまいました(笑)。

 再始動と言えるかどうか…。まだようやく「おんも」に出ただけで、山を歩いたわけではないですし…。

 平地と違って山は朝早起きして登山靴を履いていく必要があります。使う筋肉も全然違いますから、いくら歩き込んでおいても、やっぱり復帰第一弾の山行きは筋肉痛&膝痛だろうと覚悟しています。。。

 玉川上水、行く前にリブルさんの記事にも目を通していたのですけれど、端から端まで全部踏破なんて馬鹿げたことを思いついたので、3日に分けて歩くことになりそうです。
 都市部の変化は確かにあっというまなんですけど、よく考えたら、私の方があっという間に年を取っちゃったというのもありますね(笑)。

 何とか今年中に山を再々開して、皆さんと楽しく情報交換出来るようになれたらなぁ…と考えています。

投稿: ゴン太 | 2015.10.14 19:57

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