« 【またちょっと山遊び…高倉山へ】 | トップページ | 【玉川上水をたどる(2)…鷹の台駅~下高井戸駅】 »

2015.10.05

【玉川上水をたどる…羽村駅~鷹の台駅】

Tamagawa_josui_a0042


【歩行日】 2015年10月03日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿 09:09 - 09:56 羽村 (青梅特快)

「歩行」
羽村駅   10:00 - 10:15 羽村取水所園地
羽村取水堰 10:25 - 11:50 水喰土公園
水喰土公園 12:05 - 13:15 一番橋の先のベンチ
一番橋   13:25 - 14:25 玉川上水駅の先のベンチ
玉川上水駅 14:35 - 15:55 鷹の台駅

「鉄道」
鷹の台  15:57 - 16:02 東村山 (西武国分寺線)
東村山  16:05 - 16:38 西武新宿(西武新宿線:急行)

Tamagawa_josui_a0014
(スタート地点:羽村取水堰)


 また長期更新無しを放置してしまいました。「もう、オマエ、山のブログやめろよ」と言われても仕方ない当サイトです。今回はなんと半年あまりの無断欠勤。見捨てられて当然ですので、今回も二年半の休眠時と同じく、こっそり更新することにします。

 前回の山行も山とは言えない丘歩きのようなものだった上に、今回は半年超えのブランク…。いきなり山に行けば帰りは足を引き摺って帰るのが目に見えていますし、まだ朝早く起きられない、ということもあり、まずはウォーキングから始めてみることにしました。

 行き先は実家のわりと近くにあったのに、行こう行こうと思いながらもついに歩けなかった「玉川上水のお散歩」。手持ちの東京散歩ガイドブックにも一部が紹介されていますが、どうせ歩くのなら、端から端まで踏破してやろう、ということで、羽村駅からのスタートです。

Tamagawa_josui_a0005
(羽村駅もずいぶん立派になった)


 自宅を普段会社に行くぐらいの時間に出て、新宿駅の中央線下りホームに上がったのが9時ジャスト。ちょうどホリデー快速ビューやまなし号が発車しようかというところだったので、飛び乗って立川乗り換えかと思いましたが、よく見ると7分後に青梅特快が出るのがわかり、ホームの売店でお昼のおにぎりを購入して、青梅特快に乗車。羽村には10時前の到着です。

 羽村駅は西口に降りて、西武信用金庫の通りを道なりにずっと下っていくと多摩川にぶつかり、少し右に行ったところの階段を降りれば、そこが玉川上水の出発点=羽村取水堰です。

Tamagawa_josui_a0024

 
ここには江戸時代、玉川上水完成に貢献した玉川兄弟の銅像もあり、付近は公園のようになっていてベンチもあります。また、たまリバー50kmのスタート地点にもなっていますので、間違えて多摩川沿いの方へ行かないよう注意が必要です。多摩川から左に外れていく、ちょっと寂しい感じの歩道が、玉川上水遊歩道です。
 
Tamagawa_josui_a0040


 それでも最初は結構道幅があり、羽村導水ポンプ所の施設もかなりの規模。たまリバー50kmとは打って変わって静かな人通りの少ない道となります。上水の水流では水鳥が遊んでいたりして、何とものんびりしたものです。

 新堀橋を過ぎたあたりで右側にちょっとした公園のような小道が延びていたので寄り道してみます。というか本来の遊歩道は日射しが強くて暑いので木陰のある方を選んだという感じ。

Tamagawa_josui_a0056


 この公園を歩いていたあたりまでは良かったのですが、その先は、ずっと車道歩き、奥多摩街道はダンプなど交通量が多く、宮本橋から青梅橋までは日射しも強くちょっとゲンナリ。このあたりは上水を離れていくコースも紹介されているので、玉川上水を忠実にたどるのが目的でない場合、少し遠回りですが、名刹コースや多摩川へ寄り道するコースを歩いた方が精神衛生上好いかも知れません。私は意地になって山王橋や五丁橋までたどってみました。

 水喰土(みずくらいど)公園でちょうどお昼ちょっと前という時間になったので、ベンチに腰掛け、新宿駅で買ったおにぎりと家から持ってきたテルモスのお茶でお昼ご飯にします。

Tamagawa_josui_a0113

 水喰土公園から拝島駅へ向かう細い遊歩道で、なんとデジカメの電池切れ、予備も放電してしまっていて、ここから先の方がいろいろと面白いものを目にしたり、味のある小径が素敵だったのですが、残念ながらここから先は画像がありません。想像をたくましくして読んでください。
 (しかし、前にもこういうのあったよなぁ…。たまに重い腰を上げて出掛けてみれば電池切れで間の抜けたレポになっちゃって…いいかげん学習しないといけませんね。:笑)

Tamagawa_josui_a0120
(正面に青梅線線路高架…この後電池切れ(笑))

 中でも撮影出来ずに残念な思いをしたのが、このすぐ後にあった拝島から横田基地への引き込み線。単線の線路、しかも電化されていない線路を横断します。線路の横断後はずっと遊歩道が続き、車道歩きはありませんが、すぐ隣を車道が走っていたりもするので、静かな小径をのんびりというのとはちょっと違います。

 それでも、西武拝島線(これも単線)を渡ると、遊歩道はほぼこのローカル色豊かな西武拝島線と平行して走っているので、右手はずっとゴルフコースが続いていて興ざめだけれど左手は温泉施設やつけ麺やがあったかと思うと、どかんと だだっ広い畑 が現れたり、たまに思い出したように拝島線の列車がガタゴトと通り過ぎたりで、何とはなしに心も和みます。

 ゴルフコースが終わると右側には砂川用水など小さい頃に耳にした懐かしい地名がちらほら。一番橋を過ぎたあたりにベンチと自販機が見つかったので、水喰土公園から一時間あまり経過していたこともあり、小休止。

 その先の天王橋は五日市街道と59号線の交差点に当たる箇所で、いきなり車の音が大きくなりますが過ぎてしまえば静かなもの。まもなく残堀川と玉川上水の交差地点になりますが、残堀川のほうは水が涸れた状態。数百年を経てもなお水が涸れることなく水流が絶えない玉川上水というのは成る程たいしたものなのですね。

 武蔵砂川駅を過ぎやがて線路から離れた後、国立音大を過ぎれば、玉川上水駅。今ではモノレールまで通って、昔からはとてもじゃないけど考えられないぐらい立派な駅舎になっていて、まだ一度も乗ったことのないモノレールに初乗車して、このまま帰宅してしまうのもいいかな、と一瞬考えましたが、この先に上水に降りられる箇所があるということや、時間もまだ14時半前ということもあり、少し休憩を入れてから鷹の台まで歩くことにしました。

 休憩後、小平監視所のすぐ先で玉川上水の水面に降りられる箇所があります。ここは気のせいか水もひときわ清冽な印象で、水のもつ優しさ、ありがたみを感じる場所です。玉川上水を歩くなら、ここを外す手はないでしょう。是非立ち寄っていくことをお奨めします。 

 水面に降りた後、野火止用水を左手に分け、しっとりした上水沿いの小径を進みます。ちょうど野火止用水と同じく西武拝島線もこのあたりから併走をやめるので、ホントに静かな小径となります。そして雑木林が美しい。まだ鷹の台から先は歩いたことがありませんが、おそらく玉川上水沿道ではここから鷹の台あたりまでがハイライトなのではないかと思います。

 遊歩道沿いには、足湯や、地元の方が自宅を開放してやっているお茶飲み処、そば処などもあり、それがまた変に押しつけがましくなくて、好かったらどうぞ、という感じ。

 そして、小平市による保存がなされた雑木林。。。保存地区なので雑木林には立ち入ることは出来ませんが、私が小さかった頃に遊び回った雑木林は、まさにこういう感じ!という雑木林が今でも残っていて、これには本当にびっくりしました。

 ちょうどその素晴らしい雑木林のあたりを半時間も南下すればつい最近人手に渡してしまった実家のある場所で、つくづく、私は佳いところで少年時代を送ったのだな、と思いましたし、山を歩いていて雑木の森で心が安らぐのは、なるほどそういう少年時代があったからこそなんだと、再認識しました。

 小平西高、朝鮮大学校、創価学園が並ぶこのあたり、ちょうど、土曜の部活帰りだったのでしょうか、学生たちの姿が目に付くようになって、静かだった玉川上水が束の間の賑わいを見せたなぁ、と思っていると、西武国分寺線のこれまた単線の踏切が見えてきました。

 小平市立中央公園でトイレを済ませてから、鷹の台に向かうと、これまた綺麗で立派な駅舎にびっくり。恋ヶ窪にしろ、鷹の台にしろ、国分寺線の昔の木造の駅舎を知っているものにとっては、本当に隔世の感があります。
 ホームに上がるや東村山行きの電車が滑り込んできたので、素直に乗り込んで、東村山乗り換えで帰途についたのでした。
 

|

« 【またちょっと山遊び…高倉山へ】 | トップページ | 【玉川上水をたどる(2)…鷹の台駅~下高井戸駅】 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 【またちょっと山遊び…高倉山へ】 | トップページ | 【玉川上水をたどる(2)…鷹の台駅~下高井戸駅】 »