【笹一へ…滝子山 寂ショウ尾根】
【山行日】2014年11月15日(土)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
京王線某駅 - 05:25 吉祥寺 (京王井の頭線)
吉祥寺 05:35 - 06:13 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 06:14 - 07:06 笹子 (中央線各駅停車)
「歩行」
笹子駅 07:20 - 07:55 寂惝苑
寂ショウ苑 08:20 - 09:25 大ブナ
大ブナ 09:35 - 10:55 滝子山
滝子山 11:25 - 12:20 曲沢峠分岐下
分岐下 12:25 - 13:05 道証地蔵
道証地蔵 13:10 - 14:00 笹一
笹一 14:35 - 14:45 笹子駅
「鉄道」
笹子駅 15:02 - 15:14 大月 (中央線各駅停車)
大月 15:21 - 中央線某駅 (中央線快速東京行き)
【地形図】 「笹子」
滝子山の南尾根、遠くから見るとダイナミックな感じで、一度は歩いてみたいと思っておりました。ただ以前には何度も事故が起きている尾根ですから、臆病者の私は先に東尾根を歩いてしまったりで、なかなか踏ん切りがつかなかったのですが、今回笹一の新酒フェアということで、思い切ってチャレンジしてみることにしました。
寂ショウ尾根にしても、通常のスミ沢沿いルートにしても、笹子駅から初狩に戻るように国道を歩くのは面倒なので、行くのなら高速バスを利用して、中央道笹子バス停からスタートとも考えていたのですが、渋滞による遅延がネックで、相変わらず早めに下山しないといけない事情もある為、結局は自宅から一番朝早い列車で笹子駅というアプローチに落ち着きました。
久しぶりに乗った06:14発の松本行き普通列車ですが、いつの間にか新型車両になっていました。ドアは青梅線のように自分でボタンを押して開けないと自動では開いてくれません。これで、まぁ冬場の寒さが結構緩和されるのではないでしょうか。
笹子駅から国道を歩いて吉久保入口で左折して稲村神社を経由して寂ショウ苑へ。寂ショウ苑には「←滝子山」の標識もあり、寂ショウ苑の写真を撮ろうとしたところで、なんとデジカメの電池切れ。用意しておいたスペアの電池もなんと放電してしまったらしく、登山道に入ってからの写真は結局一枚もナシということに。。。大変申し訳ありませんが、ここから先は、想像をたくましくしてお読みくださいませ(笑)。
そんなわけで出鼻をくじかれ、がっくり。電車で居眠りして食べ損ねた朝御飯を寂ショウ苑の前で食べて腹ごしらえだけでもすることにしました。腹ごしらえが済んだら、「ま、こんなこともたまにはあるさ」と尾根へ上がる急坂を登っていきます。10分ほどで鉄塔に着き、ここで尾根に乗った形になりますが、ここは南尾根の支尾根です。それが証拠に峰の山が遠く谷を隔てた向こう側にあります。南尾根に乗るのは大鹿林道を渡った先を登り切ったところ。大鹿林道まで短い区間ですが左手にモノレールがあります。
大鹿林道にはsanpoさんのレポにもあったように、大月市の指導標「寂ショウ尾根 (足場危険のため注意)」があり、ちょっとびっくりです。
寂ショウ尾根に乗ると風が強く日射しがあるものの少し寒く感じます。林道から私の足で約45分ほどのところ、標高にして1160mあたりでしょうか、大きなブナの木があり、寂ショウ苑から一時間強経過していたので、風をよけるのにも好都合とここでティータイムにしました。この先から急登となるので、このあたりで一服するとちょうどいい感じです。
ただ、下から見てもうわかっていたのですが、1200mから上はもう既に紅葉は終了していて、ほとんど冬枯れ道です。ここから、1450mあたりまではただひたすら急登。特に1400mあたりの急登は岩場でしかも垂直に登ると言ったら大げさですが、まぁかなりの急傾斜ですから、少し慎重さが必要で、間違っても下りにはとるべきではないと思います。急登を登り切ったあたりには「寂ショウ尾根 滑落多発」の大月市の指導標が立っています。
急登を終え、浜立尾根まではイワカガミの葉っぱがたくさん。ここはやっぱり5月の花の時期の方が良さそうですね。浜立尾根に上がる直前、後ろから男性に追い抜かれました。尾根上には左を指して「浜立山」の大月市の指導標。右の滝子山方面には何の表示もありません。浜立尾根に上がってから約20分もかかってやっと滝子山の山頂(1610m圏峰)に到着。
時刻は11時5分前。でもさすがにお腹もすいてしまって、迷うことなく山頂でおにぎりをいただくことにしました。山頂からは富士山もすっきりと見えましたし、反対側の南大菩薩連嶺がよく見えていました。やっぱり黒岳から雁ヶ腹摺山のラインはダイナミックで好きです。
下山はスミ沢の一般登山道を下ります。このコース、下部の曲沢峠分岐から下は最近でも何回か歩いていますが、上部は13年ぶりでしかもそのときは登りにとったのでした。鎮西ヶ池の先が防火帯の広々とした道になっていましたがこれって昔からこうでしたっけ???木の切り株など見てみると結構昔からのようにも見えましたが、登りにとったときの記憶は池まで暗い感じの道のりだったような気が…単なる記憶違いでしょうか。。。
傾斜もほどよく、広々とした道を気持ちよく下っていき、沢沿いの道となるとせせらぎがまた心地好い…。この径は結構気に入ってしまい、次回は浜立尾根を登って、再びここを下りにとってみたくなりました。少しだけ遠回りになりますが迂回路と記された高巻き道を選び曲沢峠の分岐からジグザグに降りたあたりがもうほぼ落葉しきってはいるものの、素晴らしい雑木林で、日当たりも良いので少し足休め。
のどを潤して一息ついたら、通い慣れた道を道証地蔵までのんびり下ります。笹一の頃決まって紅葉がきれいな場所があるのですが、今年はやはり今ひとつという感じ。写真には撮れないので心にしっかり焼き付けて無事下山。
道証地蔵からは笹一酒造まで、途中稲村神社で無事下山のお参りをしても、一時間弱。笹一はこの週末は骨董市で、人出も少なく、酔っ払いもいないし(笑)、静かなものです。友人に生搾り原酒を送るべく宅配便の伝票に住所を書いていたら、おもしろい格好をしたオーナー様(笑)が寄ってきて、あれこれ話すと、そこにあるお酒すべての試飲を勧められて、これだけで結構いい気分になってしまいました。
もちろん自分用にも買って帰り、さっそくおいしくいただきました。やっぱり搾りたては美味しいです。これだけは毎年飲まないと生きている意味がありません(笑)。
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コメント
ゴン太さん、こんにちは。
笹一、いかれたのですね。
寂しょう尾根は最近は多少登りやすくはなりましたか?
予備も電池切れとは。
自分も随分前ですけどメモリーカード忘れて撮れなかった時は泣きました。
やっぱり生原酒、値段が上がってしまったけど、美味しいですよね。
投稿: リブル | 2014.11.19 20:25
リブルさん、こんばんは~。コメントどうもありがとうございます。
寂ショウ尾根、初めての挑戦だったので、以前の様子はわからないのですが、確かにダイレクトルートで、おそらく最短時間で登れるコースではあると思います。ただ、やっぱり、上部の急登はかなり急傾斜な岩場の急登ですから、厳しいですよね。凍結してたりしたら登りにとってもかなり危険でしょう。
予備の電池は、随分前に充電したせいでほとんど放電してしまっていたようです。やはり今年は間隔を空けすぎた山行きが多く、ヘマをやってしまう下地が出来ていたと言うことなのだと反省しています。ま、命や怪我に結びつくヘマでなかったのが幸いでした。
生原酒は、この時期ここでしか手に入らないだけあって、抜群の美味ですよね。この味を知ってからは、もう11月の2・3週目はぜったい笹一に絡めた山行を計画してしまいます(笑)。
投稿: ゴン太 | 2014.11.19 20:44
ごん太さん こんばんは
寂ショウ尾根に行ってこられたんですね。
紅葉はもう終わっていたでしょうけど、
あの日はとってもいいお天気だったので、冬枯れの森も気持ちよかったでしょうね。
それからまた前の話ですみませんけど、
フィンランド、12回も行かれたんですね~!!
凄いです。
オーロラ、ほんとにあの壮大な天の神秘は写真や動画では伝わらないですよね。
ほんとに、シュルシュル~とか、ヒュ~とか、サラサラ~とか聞こえたような気がしますものね。
オーロラの話ができる方がいて嬉しいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・
ちょっとお邪魔して、リブルさんへ
遅い反応ですみませんが、私は9年ぶりに行ってきました。
前回は雪が乗っていたせいか上部にちょっと分かりにく所がありましたが、この秋に行ったときは、道もはっきりしていました。
ルート自体は変わってないと思いますが、分かりやすくなっていると思います。
投稿: sanpo | 2014.12.01 21:05
sanpoさん、こんばんは~。コメントどうもありがとうございます。
実は、臆病者の私が今回寂ショウ尾根に初挑戦できたのは、sanpoさんの記事が後押ししてくれたからなんです。
sanpoさんは、以前にも歩かれていて今回二度目と知って、それで重い腰が上がりました(笑)。
この日は風が強かったのですが、ホント歩いていて気持ちが良かったです。たっぷり歩いたけれど、全然疲れが残らずに、逆に元気になってしまいました。
フィンランドは私にとって第二の母国みたいに今でも感じています。足繁く通っていた頃は、入国の際、君はフィンランドに恋人かなんかいるの?なんて聞かれちゃいました(笑)。
sanpoさんも一度北欧の素朴な彼らとオーロラをご覧になってみてくださいまし。ちょっと根暗なところもある国民ですけど、きっと気に入っていただけると思いますよ。
ああ、あの動き…、まさに妖艶にして神秘的。こうやって思い出すと、貧乏なくせにまた行きたくなってきてしまいました(笑)。
投稿: ゴン太 | 2014.12.01 23:45