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2014.10.27

【道志側に降りてバスで帰京♪…朝日山から菜畑山】 山バス情報136

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(朝日山への登りで…紅葉が予想以上に美しかった)

【山行日】 2014年10月25日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
小田急線某駅 - 05:33 町田(小田急線)
町田  05:46 - 06:00 橋本(JR横浜線)

「バス」
橋本駅北口 06:20 - 06:53 三ヶ木(神奈中バス 430円)
三ヶ木   06:55 - 07:38 月夜野(神奈中バス 556円)
月夜野   07:50 - 08:11 竹の夲(富士急山梨バス 600円)

「歩行」
竹の本  08:20 - 09:30 切り株
切り株  09:40 - 10:25 朝日山(赤鞍ヶ岳の表示)
朝日山  10:35 - 11:35 ブドウ岩の頭
ブドー岩 12:00 - 12:53 菜畑山(なばたけうら)
菜畑山  13:20 - 14:35 和出村

「バス」
和出村  15:12 - 15:50 旭日丘 (富士急山梨バス 980円)
旭日丘  16:17 - 17:15 富士山駅 (ふじっ湖2号の遅延 640円)

「鉄道」
富士山駅 17:35 - 19:51 新宿(富士急行快速山梨富士4号)

【地形図】 「大室山」

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(朝日山から岩戸ノ峰の稜線で…稜線も紅葉がそこそこ楽しめた)

 私の住んでいるところから橋本駅へは、これまで長いこと06:19にしか行けないというダイヤが続いていて、道志村へはなかなか足が向きませんでした。ところがつい最近横浜線のダイヤが変わってくれたらしく、頑張って早起きをすれば、6時ジャストに橋本駅に着いて、そこからバスを三本乗り継いで奥道志に入ることが出来るようになりました。

 そしてさらになんと、いつの間にか、奥道志から帰京可能な15時発のバスが運行されていることに気づき、これは是非ともまだ歩いていない朝日山~菜畑山を歩いてみようと、給料も入り好天予報の土曜日にさっそくチャレンジしてきました。

 予定通り6時に橋本着。とここで、意外な事態が…。橋本駅で下車する登山客が結構います(笑)。そして三ヶ木行きのバス停には長蛇の列。で、バスはなんと立ち客がでる大盛況。これにはびっくりすると同時に月夜野行きのバスは座れないだろうな、と覚悟を決めます。。。ところが、相模湖からのバスはいつものようにがらがらで、運良く、なんとか最後の一席にありつくことが出来ました(それでも月夜野行きも立ち客が出る始末)。

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(久々に乗った…月夜野発長又行きバス)

 焼山登山口で8割方の登山客が下車。平丸・東野でぱらぱらと降りて、結局、長又行きの富士急バスに乗り継いだのは4人だけでした。長又行きの土曜のバスは今は臨時運行という形だそうで、案内放送は無し、乗客が降車地を申告して発車となります。バスはシートがかなり傷んだ旧型ですが、パスモなどのICカードも使えます。

 竹之夲で下車。柔軟運動をして、登山口を探しますがよくわかりません。地元の人に尋ねると、バス停から向かって右の細い小道を指して、そこをあがって農道を右に行ってくださいとのこと。あ、、よく見ればこんな道標がちゃんとありました。。。

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 農道に出ると左手には冠雪した富士山がでーんと見えて、ああ、もうここらへんはエアリアでは高尾だけれど、富士山のすぐ近くなんだよなぁ…と改めて思います。登山道は、地形図とはちょっと違っていて、この農道=林道をエッチラ登っていったかなり先で、尾根を乗っ越すかなり手前の左手に登山口の表示が見つかります。

 道形はしっかりしていて、急傾斜はきれいにジグザグを切ってくれており、歩きやすい径です。ただ、植林が多く、右手が自然林なものの、やや暗い雰囲気の径が続きます。979ピーク(エアリアの入道山)はエアリア記載通り右手を巻いてしまい、これも地形図とはかなり違っています。巻いた先、960m付近から始まる急登の直前に切り株が2つあり、登り始めて一時間ほど経過していたこともあり、ティータイムにします。

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(お誂え向きに切り株ベンチがありました)

 休憩後、急傾斜に取りかかります。これは、地形図で見るよりかなりきつい感じの傾斜で、両手両足を使って登る感じです。しかししかし、この急登が始まると周囲は自然林が優勢となっておまけに紅葉が予想以上にきれい。今回は未踏区間を歩くことが目的で、紅葉はほとんど期待していなかっただけに、これは思わぬご褒美をもらった感じでした。急登は稜線直下まで続きましたが、紅葉だけでなく、足下にはリンドウも咲き並んで、この急傾斜は苦になりませんでした。

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 稜線直下はヤブが濃く、登り着いた稜線には「←赤鞍ヶ岳」の指導標があるものの、来た道を指す道標は判読不能な状態。おまけにこちらから見るとヤブが濃くて竹之本へ下る径はどこなのか、ヤブ径になれていない一般登山者がここが秋山峠であることに果たして気づくかどうか、ちょっと心配になります。

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 「←赤鞍ヶ岳」と記された朝日山方面へ向かうとすぐに、カヤトの向こうに富士山が望める場所↑があります。稜線上の紅葉も先ほどに比べれば落ちるものの、結構な色合いで悪くない道のり。ほとんど登りというほどでもない道を進むと地形図で赤鞍ヶ岳と表示され山頂の表示も「赤鞍ヶ岳」な朝日山に到着です。ここを訪れるのは実に14年ぶりのことですが、山頂の様子はよく覚えていて、14年前とほぼ同じ。樹林に覆われた静かな山頂です。

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(稜線の紅葉も悪くない…)


 朝日山で休憩後、西進します。前回は朝日山からサンショ平・日向舟を経て雛鶴峠へ降りたのですが、今回は岩戸の峰・ブドウ岩の頭の未踏地帯へ突入です。稜線は自然林100%、ブナなども結構多く、立ち枯れも見かけません。エアリアで岩殿山と書かれている1280m圏峰からは大きく下って、岩戸ノ峰(高丸)1288ピークへの登り返しは結構大変。 幸いここもなかなかの紅葉で、登り着いたピークには「岩戸ノ峰 ヒッチ」の表示。

 岩戸ノ峰からはさらに大きく下って、足下にトリカブトの咲き残りを見ると、ボトムは本坂峠(道志口峠)ですが、ここは、「菜畑山←登山道→赤鞍ヶ岳」の表示だけ。最近のエアリアでは戸渡への峠道が赤実線で記されていますが、慣れていないと、ここが本坂峠であるという判断も出来ないでしょうし、戸渡への径も見逃してしまいかねないだろうな、という印象です。地形図には道志口沢に沿って曽雌の方へも破線が引かれていますが、こちらはヤブに埋もれていて、経験者でもその出だしをつかむのが難しそうな感じでした。

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 ブドウ岩ノ頭。ブドウの名がつくピークは、なんだか郷愁を誘う感じがありますね。特にこれと言って特徴のある岩も見つからない分岐点のような場所です。ここで、朝日山から一時間ほど経過していたのと、お腹が減ってしまったのとで、11:30と少し早いですがお昼ご飯にしました。
 
 腹ごしらえが済んで、お茶で一服したら、お昼のチャイムを合図に菜畑山へ向かいます。これがまたものすごい下りです。なにしろ1050mあたりまで170m下ってから230m登り返すのですから、最初はもう下山するみたいな感じです。目の前に立ちはだかるようにそびえる菜畑山。こちらから見ると結構どっしりとボリュームある感じに見えます。しかし、実際は最低鞍部からの登り返しは見た目ほど厳しくもなく、時間も十分あるので、ここでも素敵な紅葉を楽しみながら高度を上げていきます。

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(ブドウ岩・菜畑の最低鞍部付近にて)

 右手に今倉山からの稜線が見えて、やはり前回14年前に今倉山から稜線伝いに菜畑山へと歩いたことを懐かしく思い出すとまもなくであの東屋のある山頂です。ここまで誰にも会わなかったので、今日は最後まで一人旅と思っていたのですが、意外にも東屋には先客のパーティーがいて、昼食を始めたところでした。

 東屋で無線でもやって時間つぶししてから、下山しようと思っていたのですが、さすがに気が引けて、紅茶をゆっくり煎れながら長めのティータイムとしました。残念ながら、もう富士山は雲に隠れてしまっていたのですが、大室山の雄姿が素晴らしく、やっぱ道志は好いところだよなぁ…と思いながらのんびりしました。

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(菜畑山より大室山を望む)

 下山は前回和出村の方へ降りたので、今回は養豚場を見学がてら(笑)曙橋と考えていたのですが、確か和出村には酒を商う店があったような記憶があって、結局和出村(大久保)の方へ降りてしまいました。和出村への径は余り歩かれていないようで、カヤトのヤブがきついところや、沢沿いは苔で滑りやすいところなど多く、少し注意が必要かも知れません。

 和出村では記憶通り酒を置いている商店があって、ヱビスビールを飲みながら帰りのバスを待ちました。帰りのバスは15:00道志小学校発。道志の湯経由ですので、健脚で時間が余った場合は道志の湯でこのバスを待つのも手です。

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 やってきたバスはきれいな最新型。加速もなめらかで道志みちをひた走り、山伏峠を越えて平野・旭日丘へと向かいます。平野着15:43ですから、平野発16時の新宿行き高速バスが予約できれば、平野で乗り換えても好いでしょう(この日は満席でした)。私は旭日丘で16:22発の富士山駅行きに乗り換えるつもりでいたのですが、ワインなど買ってチビチビやっているところへ、ノーマークだった「ふじっ湖号:富士山駅行」がやってきたので飛び乗りました。どうやら16:06発が遅れてやってきたようでした。

 しかし、レトロバスは忍野八海などしっかり経由するうえ、途中渋滞にも巻き込まれて、富士山駅には約一時間後の17:15頃到着。帰りは何時になるんだろ、と見ると、なんと20分後に直通の新宿行き臨時快速電車があって、首尾良く乗り換えなしで新宿まで帰ることが出来たのでした(6両編成:前3両自由席:リクライニングが快適です)。

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(富士山駅にて)

 実は帰ってから気がついたんですけど、私のように小田急線沿線(?)な人なら、旭日丘から16:13発の御殿場行きに乗って、御殿場線+新松田経由で帰る方が早いし、ずっと安く帰れるみたい(笑)。 今度また行く機会があれば、御殿場回りで帰宅してみます。

 最後に重要な注意事項です。この道志小学校~旭日丘のバスは、11月30日までです。12月以降は走っていませんので、冬枯れの道志を歩いたあとで間違っても道志側に降りないように注意してください。ただ、11月30日までは土日祝日だけでなく毎日走ってくれています。平日のご利用も含めご利用をご検討くださ~い。 
 

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2014.10.06

【犬目行きバスに乗って…安達野から扇山】 山バス情報135

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【山行日】 2014年10月04日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅  - 07:13 北野 (京王線)
北野  07:14 - 07:25 高尾 (京王線)
高尾  07:46 - 08:13 四方津 (中央線各駅停車)

「バス」
四方津駅  08:34 - 08:50 安達野 (富士急山梨バス)

「歩行」
安達野バス停 09:00 - 09:30 金比羅社
金比羅社   09:40 - 10:20 君恋温泉分岐(犬目分岐)
犬目分岐   10:30 - 11:05 扇山
扇山     11:40 - 12:20 水場(山の神)
水場     12:25 - 13:38 鳥沢駅

「鉄道」
鳥沢  13:52 - 14:25 高尾 (中央線各駅停車)
高尾  14:26 - 中央線某駅  (中央線快速電車)

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(安達野からの径にて…炭焼き窯?)


 東高尾の後、どこにしようかと、エアリアをあれこれ眺めていて、笹尾根でも…と思っていたのですが、リブルさんの情報で、ハセツネ前で試走のランナーが多いとのこと。

 それでは…と思いついたのが、七年前の夏に乗った犬目行きのバスで扇山というもの。今回はまだ歩いたことのない安達野からのコースを登って、荻野丸・犬目丸と一筆書きで扇山に至り、百蔵はあっさり端折って(笑)鳥沢駅に降りてみました。

 四方津駅前を8時34分に出るこのバス、前回のように、高尾発8時ちょうどの甲府行きでも間に合うのですが、高尾から確実に座ろうと、早めの京王線で行ったところ、07:46発の河口湖行きに十分間に合ってしまい、一本早めの到着。四方津駅前のバス停にはベンチもあって、駅前でゆっくりバスを待っていました。

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 当然前回同様私一人の貸し切りと思っていたのですが、08:30着の電車で来られた女性二人組のハイカーさんも乗車。しかし、安達野で降りたのは、もちろん、私一人だけ。バスを降りてから扇山山頂までは一人旅。


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 安達野バス停前には奇妙な道標↑が立っていますが、エアリアをちょっと気をつけて見てみればわかるように、この↓アンテナ施設(?)の方の小道を上がって行くのが正解。

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 最近のエアリアでは、この小道を上がって行った途中と、この小道の奥と2つのコースがいずれも赤実線で載っていますが、どちらも指導標はありません。というか、この金比羅社経由のコース、犬目分岐(君恋温泉分岐)まで指導標どころか標識、マーキングのたぐいが一切ありません。道形はしっかりしているのですが、これで赤実線はちょっとなぁ…というのが個人的な感想です。

 というわけで、ふたつのいわゆる登山口には何の標識もありませんが、わかる人には「ここだな」とすぐわかります。私は一つ目を見送り、新田集落の一番奥から取り付きました。ちなみに、集落の奥の径ですが、山道に入ってすぐ、径は分岐しますが、尾根にあがる径とすればこれしかない、という径はひとつだけ。分岐点にも指導標どころかマーキングもありませんので、常識的とはいえ判断が必要です。


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        (新田集落には、こんな立派なお屋敷もあったりします)

 しっかりした踏み跡は金比羅様の直前でやや濃いヤブに出会いますが、おおむね歩きやすい傾斜でつけられた、いかにも地元の方が金比羅様にお参りに行く径です。金比羅社は眺めも良いところらしく、この日は曇っていましたので遠望はきかないものの、近くの山々が墨絵のように広がって、これもなかなか捨てがたい展望のひとつだと感じました。

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 金比羅様からはすぐに尾根に乗った形になって、稜線歩きとなります。途中、荻ノ丸とおぼしきピークには何の標識もなく、犬目丸も七年前はあった標識が外されて無くなっていました。犬目の分岐までは、赤テープのひとつも見当たらず、これはこれでかえって好ましいことかも知れません。

 本当に静かなコースで、犬目分岐手前で私に気づいたシカが一頭目の前を慌てて横切っていったのが印象的でした。

 犬目分岐で一休み。分岐の指導標には来た方角を「見晴台・新田・四方津に至る」とし、マジックで犬目丸50分と書き添えられています。犬目丸までは50分もかかるわけがなく、これはおそらく金比羅社を犬目丸と間違えた人が書いたのでしょう。指導標にマジック書きする人って、どうしてこうも地形が読めないのでしょうか。。。

 水分を補給して一休みしたら、いざ扇山へ。これで3度目か4度目になるでしょうか。。。鳥沢分岐を過ぎ、雑木の気持ちよい稜線をエッチラ登っていきます。栗の実がたくさん落ちていて、久しぶりに栗ご飯でも炊こうかな…てなことを考えていると、左手でがさごそと音がして、○×△(以下略)。

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 1,2分登ると、人の話し声が聞こえてきて、見覚えのある山頂。あれからもう7年も経ったのに…でもここはほとんど変わっていないですね。咲いている花も見覚えがあるものばかりのような…。
  
 山頂着は11時過ぎでしたが、お腹もすいていたし百蔵に行く気は全くないので、ここで大休止のお弁当タイム。お昼ご飯を済ませた後、本当はここで少し無線でもやって時間つぶししてから、降りようと思っていたのですが、土曜日のせいか、違法局ばかりで閑散としていたこともあり、無線はナシにして、スンナリ降りることにしました。

 大久保のコルから梨ノ木平~鳥沢駅の径は、たぶん初めて。この前の高尾と同じくお昼の鐘の音が聞こえたのを合図に稜線を外し下山開始。登ってくる人が結構いて、ツツジコースとの分岐では、「もう降りるの、早いねぇ」と声をかけられます。

 ツツジの季節でもないので、そのまま山の神のある水場方面へ降りて行きます。ほとんど期待していなかったのですが、この径は結構お花も見られて、なかなか好い径ですね。長いこと歩いていないせいか、足下がおぼつかない感じで、コースタイムを大幅に上回ってトイレもある登山口に到着。

 恩賜林の由来が書かれた表示板にはこんな張り紙が…。昨日のことか…ってことは、あれって…○×△(以下略)。

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 梨の木平~鳥沢駅のバスは鳥沢駅→梨の木平のみで、帰りの便は無し。従ってというか、バス停はあるのだけれど、時刻表のところは空洞になっています。昔は帰りの便もあった様な気がしたけれど…、ま、このぐらいの距離だと下りなら歩くのも苦になりませんね。

 大月カントリークラブに入り込まないように気をつけて、念のためというわけではないけれど、西側を大きく回って鳥沢駅を目指します。途中ショートカットする道もありますが、舗装路部分は歩いて登るのはちょっと精神的にきついかも…。

 鳥沢駅前には酒屋さんがあって、よく冷えたヱビスビールをおいしくいただきながら、上りの普通列車を待ちました。
 
 あ、そうそう。日曜の夜は栗ご飯にしようと思っていたんですけど、雨の中スーパーに行ったら、目ン玉飛び出るくらい高かったので、サツマイモご飯になっちゃいました。ま、色は似ているから(笑)。。。

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