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2014.05.06

【久しぶりにヒカゲツツジ…尾名手尾根から長尾根】 山バス情報133 山列車情報1

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【山行日】 2014年05月04日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅 - 06:52 北野 (京王線急行)
北野 06:54 - 07:04 高尾 (京王線)
高尾 07:11 - 07:28 上野原 (JR中央線)

「バス」
上野原駅 08:08 - 09:00 阿寺沢入口 (富士急山梨バス 870円)

「歩行」
阿寺沢入口 09:10 - 10:00 尾根分岐地点
尾根分岐点 10:00 - 11:00 1140m圏峰
1140m圏峰  11:10 - 11:55 三ツ森北峰
北峰    12:10 - 14:15 富岡バス停

「バス」
冨岡  14:34 - 14:55 猿沢駅前 (富士急山梨バス 400円)

「鉄道」
猿橋 15:25 - 中央線某駅 (中央線 快速東京行)


【地形図】 「猪丸」 「七保」 「大月」

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(長尾根上部の新緑 鋸尾根以上の美林かも…)

去年のGWに見に行って見事に見逃してしまったヒカゲツツジさん、今年もちょっと遅いかな~とも思ったのですが、まぁお顔(お花)を拝見できなくてもせめて葉っぱぐらいは確認してこよう…と、出掛けてみることにしました。

 コースは、昨秋歩いたときに気になった二つの尾根、尾名手尾根と長尾根を東から西へとたどってみることにしました。

 帰りのバスはともかく、行きの飯尾行きのバス、これがおそらく坪山へお出かけの皆さんでかなり混雑することは目に見えていましたから、上野原駅にはバス出発時刻の30分前に到着。心配していたこのバスの順番待ちですが、今はちゃんと並ぶ場所が指定されていて、昔みたいに後から来た人が先に乗ってしまったりはしないのですね。行列に並びながら朝御飯をむしゃむしゃ。

 結局、08分発の飯尾行きには増発は出さず、28分発に増発を出して対処したようでした。バスの運転手さんはお話好きなのか業務命令なのか、いろいろと周辺の山の登山口や帰りのバスの情報などをアナウンスしながらの運転。誰も降りないようなバス停で下車予定の私は、運転手さんがバス停アナウンスを遮ってしゃべったりしないかと少し心配でしたが、阿寺沢入口のアナウンスは無事私の耳に届いて、降車成功。柔軟体操をしてから林道脇の花など撮りつつ目的の尾根の取り付きを探します。

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 ネットで調べてみると、尾名手尾根を登りに採ったときの取付についてはそのほとんどが触れておらず、ただひとつみつかった情報を参考にしました。まず、阿寺沢大橋という名の橋ですが、松浦本にも書かれているとおり、大橋でも何でもなくごく小さな橋です。この橋を渡ってまもなく、トタン屋根のついたポスト↑が左手に見つかりますから、その対面にある畑に上がるような踏み跡、↓ここを上がって行くと尾名手尾根の850m付近から北へ延びる支尾根に乗ることができます。

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 のっけから、チゴユリ、スミレの群落などあってさっそく目を楽しませてくれます。やがて松浦本通り、共同アンテナがあり、「このアンテナ、もう地デジ移行で使っていないだろうから、これを使ってアマチュア無線の電波を飛ばしてみたらどうだろうか」などとくだらない冗談を考えたりしながら、右側に見える自然林の新緑を見つつ高度を上げていきます。

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 ヒトリシズカに気づいて更に登ると主尾根との分岐地点。歩き始めて一時間ほどだったので、ここで休憩にします。主尾根の方向を見ると、×印がつけられ木を何本も並べて通せんぼの合図をしてありますが、どうなんでしょう?松浦本で北へ延びる支尾根が紹介されて、私が登ってきた尾根が半ば登山道のように踏み跡が濃くなったことは確かなんでしょうけど…。

 休憩後、進路を西南西に変えて主尾根を登っていきます。尾根上にはしっかりした踏み跡が有り、急傾斜ではご丁寧にジグザグを切っていて、人に会わないことや標識が全くないことを別にすれば赤破線の登山道並みですが、松浦本にも書かれているように左手に仕事道らしい道も分岐しています。また、途中小さなこぶを巻く巻き道のようなものもあって、巻いたこぶには石祠がありました。

 自然林が優勢となり、山桜の大きな木もあったりして本当に春爛漫。ミツバツツジも時々目にします。地形図1207ピークの手前1140m圏峰でまた一時間ほど経過していたので足休め。アクエリアスを空にします。

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(尾名手尾根1150m付近でももう芽吹いてました)


 1207ピークへ登っていくと目の前に大寺山がそびえて、がんばって登っていくと、笹道となって見覚えのある静かなピークにたどり着きます。昨秋来たときにあった尾名手尾根道を指すお手製の指導標は外され、松姫鉱泉を示す指導標と青い文字の大寺山の山名標識だけとなっていました。ここはこれだけでいいですよね。あの道標を撤去してくれた人に一票という感じです。

 大寺山で時刻は11:30。予定ではこの時間に北峰にいたかった(笑)のですが、やっぱり私の足では無理です。大寺山からは前回も思ったのですが、もったいないほど下ってその後の登り返しがきついきつい。すぐ近くに見えるのですが、やっぱり北峰までは急いでも25分。バスの車窓からくっきり見えていた富士山は残念ながら春霞と雲に隠され、目では見えるけれども写真には写らない状態でした。

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 それでも、やっぱりここは、眺めを楽しみながら、お昼ご飯にするにはいい場所です。富士山は見えなくても楢ノ木尾根の魅惑的な姿↑が白眉です。下の方から緑に染まりつつあるのが一目でわかり、ああ、あの尾根を天気の好い日に歩きたいなと今回も思ってしまいます。

 昼食を食べ終え、さて、帰りのバスですが、少し迷いましたが、無線はよしにしてすぐに歩き始めれば、14時半のバスになんとか間に合いそうです。腰を上げアップダウンの激しい岩場の尾根道に向かいます。昨春ヒカゲツツジさんを見逃した場所です。左右に注意しながら進んでいくと…咲いています咲いています。わぁ、好かった。足下にはイワカガミの葉っぱがあって、イワカガミの葉っぱのあるところには呼応するかのごとくヒカゲさんが咲いていました。全般にもう盛りは過ぎて終盤という感じの印象でしたが、久しぶりに実物のあの何ともいえない色合いを見ることができて大満足でした。

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 ヒカゲツツジの姿が途絶えると鞍部の尾名手峠に降り立ちます。さすがに麻生山経由では時間的に厳しすぎるので、山腹のトラバース道(駒宮の指導標破片が落ちている)へ。冬季凍結していたりしたら厄介でしょうが、今の季節なら結構この径、イイ感じです。途中尾根を一つ乗っ越す地点にはピンクテープのマーキングなんかも有ってちょっと紛らわしいんですけど、まぁ、一般登山道の時のように踏み跡の濃い方を選んで行けば正解なので、それほど難しくないと思います。

 大月市の指導標がたっている地点が長尾根との合流点。ここからはその名の通りなだらかで距離のある尾根歩きになります。で、この長尾根なんですけど、お隣の鋸尾根に負けないぐらい、いやそれ以上の美林ですね。こちらの長尾根はもう、最後の最後まで自然林という感じです。

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 下るにつれだんだんとその色を濃くしていく緑色、標高にして700mぐらいから早くも咲き始めているヤマツツジ。こちらはマルバアオダモは見つかりませんでしたが、代わりにというか足下にイカリソウがたくさん見つかりました。

 最後の分岐は尾根末端近くまで行ってみたいとの思いから左手=天神峠への道を選んだのですが、こちらはあまり歩かれていないせいか、ヤブっぽく、そして、最後集落に降り立った後、バス停に出るまでの道が、慣れていないとやや難しいかも知れません。こちらの方が時間も少し余計にかかるようですし、天神峠を経由しない右手の方を選んだ方が良かったかも知れません。

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(ヤマツツジ 天神峠近くはすでにもう満開)

 それでも、駒宮集落は小姓集落に負けないくらい美しいのどかな集落でした。この季節の2時過ぎというのはちょっと日射しが強すぎて暑く、20分ほどですがバス到着まで日陰に入って待機。

 やってきたバスはGWだというのに一人も乗っておらず、ハイカー乗客は私と女性お二人の三人だけ。そして今回も乗りませんでしたが16時のバスってよく見ると、浅川経由なんですね。以前よりますます減便となってしまった浅川路線。奈良子のように休日はバスが通わなくなったりしなければいいんですけど。シーズン中激混みのバスにうんざりしている方、存続維持のためにも是非こちら方面のバスのご利用をご検討ください。

 ※山列車情報
あと、この山行きには関係ないんですけど、電車の乗り継ぎをヤフー路線検索で探していたら、偶然見つけたホリデー快速「おくたま」91号=新宿(6:32発)~奥多摩(8:19着)。E233系6両編成で運転。
 こんな電車がこの連休中走っていたのですね。
 晴れ予報の日だけで好いから、4月~11月土日祝祭日運行になってくれないですかね(笑)。や、できれば、5時半発7時着の71号とか走らせてほしいなぁ…。無理かなぁ…やっぱり。

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