【久しぶりに桃の花見をかねて…達沢山】 山バス情報132
【山行日】 2014年04月12日(土)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
小田急線某駅 - 05:30 登戸 (小田急線)
登戸 05:34 - 06:01 立川 (JR南武線)
立川 06:04 - 06:15 八王子 (JR中央線)
八王子 06:35 - 08:02 石和温泉 (JR中央線)
「バス」
石和温泉駅入口 08:25 - 09:00 立沢 (富士急バス)
「歩行」
立沢バス停 09:05 - 10:10 林道終点
林道終点 10:20 - 10:55 達沢山
達沢山 11:25 - 12:30 950m付近
950m付近 12:40 - 13:40 蚕影山
蚕影山 13:50 - 14:05 桃の里温泉
「温泉」
ももの里温泉 14:05 - 14:45 (620円/3時間)
「歩行」
桃の里温泉 14:50 - 15:10 下黒駒バス停
「バス」
下黒駒 15:37 - 15:55 石和温泉駅入口 (富士急バス 遅延 420円)
「鉄道」
石和温泉 16:54 - 18:25 立川 (ホリデー快速ビューやまなし号)
立川 18:47 - 中央線某駅
【地形図】 「石和」
土曜日の都合がなかなかつかなかったため、またまた一ヶ月ほど間が開いてしまいました。リンク先の皆さんからは春の便りが続々聞こえてきて、私も春らしい雰囲気を感じたいなぁ…などと思いまして、昨年は行けなかった桃の花見に五年ぶりに行くことにしました。
コース取りは5年前と全く同じ。帰りのバスが高速バスではない点を除けば、行きの電車やバス、温泉まで変わりなし。ホント芸がないです(笑)。
今回も五年前同様、行きの電車は拍子抜けするほど空いており、勝沼ぶどう郷の駅で車窓越しに南アの雄姿をうっとり眺め、石和温泉駅からバス停までの間も南アの眺めを楽しみながら歩けてすべり出しは上々です。
石和温泉駅入口バス停では、ももの里温泉と石和温泉駅を結ぶ土曜運行バスも見つけましたが、これは、ももの里温泉→石和温泉駅13時台一本のみということで、ちょっと山には使えませんね。しかも日曜祝日は運休です。
富士山駅行きのバスは、いつもながら、遅れてやってきましたが、乗り込んだハイカーは私一人だけ。バスは車窓からも桃の花が楽しめるのですが、途中リニア新幹線の路線と交差します。あの様子だとリニア新幹線からは桃の花を眺めることはできないようです、というか、車窓風景を楽しむなんていうノンキな旅情を求めるお客さんは相手にしていないようですね。しかし、のぞみより早く大阪に着きたい人ってどういう人たちなんでしょう。あんまりお友達にはなりたくないですね。
立沢バス停で下りて、指導標に従い、採石場の脇を通って長い林道歩きです。このルートさすがに近年エアリアでも赤実線が入りましたが、退屈な林道歩きが一時間強あるとはいえ、標高700m以上からスタートできて、しかも迷う心配もほとんどない、達沢山お手軽ルートと言って良いでしょう。
林道歩きが退屈なのは前回の時よく身に沁みているため、よっぽど、すぐ左手の980.7三角点のある尾根に這い上がってしまおうかと考えましたが、今日のところは、下りのバリハイルートに余力を残しておくべく、アブラチャン等眺めながらのんびり林道を歩くことに覚悟を決めます。
林道終点手前でわずかに残雪を認めますが、さすがに林道では雪が歩行の邪魔になるような箇所は皆無です。終点で一息入れてから、土径を歩き始めます。土径になると残雪が目立ち始めますが、念のため用意していたアイゼンも使う必要がない程度。ただ、登山道というか踏み跡が残雪に隠されて一部ルートがわかりにくい箇所があることは否めません。
少し強くなった傾斜をこなして京戸山と達沢山の鞍部に出ますが、ここには、↓こんなヘンテコな標識があるだけで、稜線を歩いてきた人たちには、ここが立沢地区への下り口だとはわかりにくいと思います。この先、達沢山に向かうと途中に「←達沢山 林道(立沢地区)→」という指導標が現れるだけに、この鞍部の指導標の不備は早く改善してもらいたいものです。
稜線からひと登りで達沢山。11時前とはいえ誰もいません。山梨百名山の標柱は新しいものに建て代わっていました。無線を聞きながら早めのお昼にしましたが、30分ほどのお昼休憩中、誰も登ってきませんでした。南アがきれいに見えていましたが、交信相手も見つからないので、早々と下山にかかります。久しぶりの下りバリハイルート尾根下り。しかし、この西尾根はこれで五度目。なめてかかってはいけませんが、それほど不安になることはありません。そろそろ勝手知ったるという形容詞をつけてもよさそうな尾根になってきました。
山頂もそうでしたが、この西尾根も雑木がかなり伐採されていました。ひょっとして、達沢山西尾根を地元が整備する気になったのかな~なんて思いながら最初は歩いていたんです。木が刈り取られているのは、南側=富士山が御坂山塊からちょこんと顔をのぞかせている方面。黒岳や御坂山あたりはこちらから見ると北面に当たるせいかもしれませんが、まだだいぶ残雪があるように見えます。1300mと1500~1800mではやはり雪の残り方も随分と違うみたいです。
西尾根は上部は雑木ばかりで日当たりも良く残雪はゼロ。毎回思うのですが、出だしは本当に歩きやすい尾根という第一印象です。そして、この日1145ピーク手前で、このブログを始めるよりずっと以前に訪れたときにあったピークを左に巻く(?)ような径が整備されているのに気づきました。
試しにたどってみると…、なんとこれは巻き道でも何でもなくて単なる仕事道のようで、ピークを巻ききらずに南へと伸びる尾根の方へ踏み跡が続いていました。元の尾根に戻るのは藪をかき分け一苦労。やっぱり楽をしようなんて考えると罰が当たります(笑)。基本に忠実に尾根通し!で行きましょう。
そして、1145のピークを越えたあたりから、やはりというか、いつも通り藪っぽくなってきました。西尾根を整備する気など行政側にはないようです。ちょっぴり期待した私が馬鹿でした。980.8三角点への尾根を左に分けて右折、ピークらしさのない1016を過ぎて西進。ああ、もう全然変わってないや…という感じで、この先大きく下りって登り返す手前=950m付近で達沢山から一時間ほど経過していたので足休めの休憩を取ります。
休憩しながら地形図を参照。この先で前々回道間違いをしそうになった箇所をチェック。休憩地点から数えて二つ目のピークの先=旭山へ向かうのに、北への尾根に入らず左手(西)に進むべき地点です。
一つ目、二つ目…歩いて行くと、ありました。ここは以前より間違いやすくなっている気がします。入ってはいけない北尾根の方には青いひものマーキングがあって、おいでおいでをしていると言ってもいいぐらい。しかしよく見ると左手(西)に赤テープと黄色テープのマーキングが有り、直進よりやや藪っぽい感じではありますが、左手の尾根筋が正解です。左手には旭山と一目でわかる高い尾根があり、直進方向は尾根がそのまま扇状地へ落ち込んでいるのを見ればコンパスで確認するまでもないのですが、ここらへんが踏み跡を追うだけか地形判断ができるか、違いが出るところでしょう。
旭山で一休みしていると、人の気配。今日はもう誰にも会わないものと思っていたのですが、やってきた登山者と先ほどの間違いやすい地点のことで言葉を交わしました。
旭山から下りてゆくと、ミツバツツジが明日にも開花しそうな蕾をつけていました。そして、その先の旭山の標識がある809.5mの三角点では、三人のパーティーも休憩中で、これだけ藪っぽいこの尾根も、さすがに桃の季節だと人が結構入るものなのだなぁと感心。三角点の先ではわずかながら開花したミツバツツジに出会い、さらに蚕影山へと下ったその先ではヤマツツジが開花していて、そういえば、2007年に来たときもこのあたりで咲いていましたから、もしかすると同じ個体かもしれません。
最後は毎度のことながら、疲れた足で藪っぽい道を下りつつけ、桃の里温泉手前の桃園に無事着地。今回も時期的にはほぼ満開といった咲き具合で、この桃の花だけは、自生ではないものの何度見てもいい花の色だとニンマリしてしまいます。
ももの里温泉でも南アがまだしっかり見えていて、南アをバックに桃の花を愛で、温泉で打ち上げというほぼ百点満点のフィナーレを迎えることができました。
いつもだと帰りの高速バスを予約して、温泉でのんびりまったりするところですけど、ちょいと用事のある身のため、15時の路線バスで帰ることに。。。
しかし、せっかく10分前にバス停に着いたにもかかわらず、路線バスは遅れに遅れて20分ほどの遅延。石和温泉駅では16時8分の各駅停車を逃すと、そのあとはホリデー快速まで45分待ち。もちろんお金があれば、あずさだかかいじだかに乗っかって帰ればいいのですけど、行きならともかく帰りに特急料金を払うのはあまりに馬鹿馬鹿しい…。ホリデー快速は普通列車(各駅停車)よりは時間短縮だし…とまたまた友人に宛ててメールを打ったりして時間を潰しながら、びゅうやまなし号を待ちました。
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コメント
ゴン太さん、こんばんは。
この旭山のルートは未踏なので、桃の花の季節にと考えながら、数年経ってしまいました。でもゴン太さんは五度目とは、よほどお気に入りのルートなんですね。今年は雪遊びをしていたら、桃の花の季節は過ぎてしまいました。雪は今年限りでしょうが、桃の花はまた来年以降もあるだろうと自分自身を慰めているところです。行く時はこのレポを参考にさせていただいて、桃の里温泉にも入ってみたいですね。
投稿: AKIO | 2014.04.17 21:43
AKIOさん、こんばんは~。コメントどうもありがとうございます。
私、実は、桜の花見ってしないんですよ。里のお花見というと、私の場合、桃のお花なんです。小さい頃、庭に桃の木があったからもしれませんが、ここ一宮で見て以来すっかり桃贔屓になってしまいました。
このコースの良いところは、桃畑へ向かって降りてゆくところ。そして降りたところが桃畑で、しかも着地点から1,2分で温泉に入れることです。気のせいかもしれませんが、着地点付近の桃の花が一番きれいに見えたりもします。
私のような重度の花粉症患者は、桃の季節がヒノキ花粉のピークに重なることも多くて、花粉を落とす意味でも温泉に入れるということは結構重要なファクターなのです。
あと、生まれて初めて、バリハイもどきなことをやったのも、この西尾根(旭山経由)だったので、個人的な思い入れも大きいかもしれません。
おっしゃるとおり、雪はもう当分あんなことにはならないでしょうが、桃の花は毎年見られます。たぶん、不作の年というのも事実上無いのでは…と思いますので、来年以降、気が向いたときに歩いてみてください。下へ行くほど藪っぽい、変な径です(笑)。
投稿: ゴン太 | 2014.04.17 22:37
こんにちは。
先週は桃の花見だったのですね。
そういえば随分桃の花は見に行っていないなぁ。
ついつい近場のお花で満足しちゃいます。
あの尾根を五度目とはすごいですね。
ももの里温泉はいいお湯で、いつか再びと思いつつ、ずっとそのままになっています。
投稿: リブル | 2014.04.21 20:59
リブルさん、こんばんは~。コメントどうもありがとうございます。
桃の花を見ると、どうしても桜の色が色あせて見えてしまうんです。かといって、桃の花のピンクってどぎつい感じはなくて、上品な色合いなんですよ。桃色とはよく言ったものだなぁと見るたびに思います。
あの尾根、五回目と言うと、確かに多いんですけど、自分としてはそれほど固執しているわけでもなく、桃の花が見たいな~と思うと自然とこのコースになってしまうんです。
AKIOさんのコメントでも書きましたけど、初めてのバリハイごっこがここだったので、愛着はあるんですが、好きな尾根かというと、どうなんでしょう…(笑)。きっと好きと言うより、たぶん縁みたいなものなんだろうとおもいます。
ももの里温泉は、とりたててすばらしいお湯というわけではないんですけど、ほっとできるお湯ですね。露天の方だとカルキ臭もほとんど無くて、私は外でのんびり浸かっているのがとても好きです。
投稿: ゴン太 | 2014.04.22 21:59