【春めいて、足慣らし…天覧山・多峯主山~天覚山】
【山行日】 2014年3月15日(土)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
新宿 07:20 - 07:29 池袋 (JR山手線)
池袋 07:35 - 08:24 飯能 (西武池袋線急行)
「歩行」
飯能駅 08:30 - 08:50 中央公園
中央公園 09:00 - 10:00 多峯主山(とうのすやま)
多峯主山 10:30 - 11:30 277.5三角点
277.5 11:40 - 13:40 天覚山
天覚山 14:05 - 14:50 東吾野駅
「鉄道」
東吾野 15:15 - 15:31 飯能 (西武秩父線)
飯能 15:40 - 15:59 所沢 (西武池袋線)
所沢 16;01 - 16:03 東村山(西武新宿線)
東村山 16:06 - 西武国分寺線某駅 (西武国分寺線)
【地形図】 「飯能」
二ヶ月近く間が開いてしまったので、まずは軽く足慣らしから…ということで、こういうときでもない限り訪れる機会もない、奥武蔵の玄関口ともいえる天覧山・多峯主山(とうのすやま)・天覚山を歩いてきました。ちょうどアマチュア無線局のコールサインも下りたので、無線機の調子をテストがてら、本当にのんびりペースです。真面目に歩けば、同じぐらいの時刻の出発でもお昼前に天覚山に着けると思います。
この日、朝五時過ぎに目が覚めたのですが、久々の山行き(丘みたいなところですけど:笑)だといろいろ忘れ物をするもので、気がついて取りに戻ったりで、最寄り駅で電車に乗車したのは七時過ぎになってしまいました。まぁ、ショートコースだしバスの時刻を気にしなくてすむプランだったので焦りもせず、池袋ではちょうど飯能行きの急行が発車待ちというところで、まずまずのすべり出しです。
電車内は暖かく、ぐっすり眠って気がつけば終点飯能駅、寝ぼけまなこでスタートしたせいか、飯能駅の写真を撮り忘れたままスタート。見覚えのあるバス通りを歩いて行くと、名郷行きのバスに追い抜かれました。バス通りはしかし歩いてよく見てみれば、昔の建造物など大事に保存していることに気づきます↑。思ったよりも暖かいので、途中のバス停ベンチで上着を脱ぎ、さらに歩いて行くとやがて天覧山下バス停。ここからは指導標があります。
飯能市民会館の先に中央公園があり、トイレもあるので、利用させてもらって、柔軟運動をしたら指導標に従って天覧山を目指します。しばらく舗装道ですが、雉が目の前を横切ったりして、少しずつ山っぽくなってきます。土道になって「岩場」と書いてある方(左手)を選んで登っていくと、すぐに天覧山です。展望がよく、今日は空気も澄んでいて、富士山や大岳山をはじめとする奥多摩の山々がよく見えています。雪崩の危険性もあるのでまだ来ないでという奥多摩の山々ですが、今日あたりは少し入山者もいるのではないかな、などと考えながら、この居心地のいい場所でティータイム。
多峯主山方面へは結構下ります。下りきったところは小さな湿原のようになっていて↓、なかなか好い雰囲気です。その先の見返り坂で常磐御前が何度も振り返ったというのも本当のお話かもしれないと思ってしまうぐらい。。。見返り坂を登り、さらに鎖もある石段を登っていき多峯主山の山頂に着きます。天覧山から30分ほどでしょうか。
多峯主山(とうのすやま)も眺めがよく、三角点があります。ここなら結構電波も飛びそうだなと、無線機を出して聞いてみると、高尾山からCQを出しているものの、なかなか相手が見つからない局長さんがいたので思い切ってコールしてみると一発でつながりました。ずいぶん久しぶりだったので要領を得ない交信になってしまいましたが、こちらの無線機もちゃんと動いていることがわかり一安心。小腹も空いていたので、交信後サンドイッチをおなかに入れていたりしたら、あっという間に三十分も経過してしまいました。慌てる行程でもないですが、長居は他の方たちにも迷惑ですので、腰を上げ久須美峠方面へと向かうことにします。
私のエアリア奥武蔵(2001年版)では、御岳八幡神社手前で大黒山というところを経由して尾根伝いに277.5の三角点へ登山道があるように描かれているのですが、御岳八幡神社手前の分岐には大黒山の表示はなく、「永田台・横手台」と記された方へ進んでみます。すると「う回路→」の表示があるのですが、マジック書きで「通れます良い道です 工事終了」とも書かれているので、まっすぐ直進してみました。
すると10分も歩かないうちに住宅街に出てしまい(笑)、どうやら最近造成された新興住宅地らしく、これがまた複雑な道路で、目指す尾根というか丘陵地は見えているものの、その丘陵地に取り付く取付口が見つからず右往左往。コンビニやバス通りなどもある区画で大変に難儀しました。
ようやく「丘の上公園」と記された石柱を見つけ、そこから素敵な広場のある公園に上がり、なおも尾根を詰めるように踏み跡を追うと小ピークにお手製の道標がある三角点に到達しました。来た方向とは全然違う方角を「多峯主山・天覧山」と記してありましたから、私はどうやら正規のルートではないルートで277.5の三角点に至ったようです。
だいぶタイムロスしたような感覚があったのですが、エアリアのコースタイム80分よりは短く60分で多峯主山からこの三角点に来られたので、私のとったルートもそれほど悪いものだったわけではなさそうです。
時刻は11時半。一時間前にサンドイッチを食べたばかりなのでお腹はあまりすいていません。三角点で一息ついてから、「天覚山・久須美坂」方面へと進んでいきます。植林の多い尾根道。右手に祠を見て↓まもなく久須美の分岐。さらにその先2.3分で武蔵横手駅への分岐が現れます。エアリアでは久須美峠から二つの分岐があるように描かれていますが、実際は地形図「飯能」のように両分岐点は少し離れています。
武蔵横手の分岐から20分ほどで303ピーク。ここにはカマド山の表示もあり、結構しっかりした踏み跡が伸びています。天覚山80分の標識もあり、結構こんなところでもエアリア実線でないルートが歩かれていて、お手製の指導標があったりするのだなぁ、と妙に感心してしまいました。左手にはゴルフ場があり、時々ゴルフをしている人たちの話し声が聞こえてきたりしますが、このコース、意外にハイカーが少ないので、全体としては静かな印象です。
一つ目の送電鉄塔を少し過ぎたあたりで、お腹もすいてきたので、お昼ご飯にしました。眺めもなくランチ場所としては???ですが、この先で傾斜が今までになく急になるのがわかっていましたし、人も通りもなく静かなので腰を下ろしてご飯を食べていても誰の邪魔にもなりませんから、お茶も煎れてのんびりランチタイムにしました。
腹ごしらえが済んだら、東峠という名の舗装道路のある鞍部に下りていきます。日当たりが悪いせいかここら辺でこの日初めて残雪を見ました。そして、東峠から尾根に乗り直すまでの径が結構荒れていて、おそらくはこの間の大雪で木が倒れたためでしょう、短い区間ですがかなり歩きにくい箇所がありました。尾根に乗り、二本目の送電鉄塔に至り、そこから20分ほどの急登をこなせばやっと天覚山です。標高445.5m。この日三つ目の三角点です。こんな丘みたいな尾根伝いでも三つも三角点があったりするのですね。
天覚山では残ったおにぎりを平らげながら、また無線を聞いてみると、丹沢の方からとても強力な局が聞こえていたので、最後にもう一回だけ無線やって帰ろうかなぁ、なんて考えていたら、急に電波を出すのを止めてしまって結局交信できずじまい(笑)。2時も回ってしまったところで、ようやく腰を上げて帰り支度となりました。
天覚山から東吾野方面への径は注意していないとちょっとわかりにくいかもしれません。大高山方面に少し進むとお手製の指導標があって東吾野方面への分岐を選ぶと、神社跡↑に天覚山を守る会の指導標があって、エアリア記載の沢沿いの径と尾根コースが分岐しています。沢沿いは荒れてるかも…と尾根道を選びました。途中結構急な坂がありますが、おおむね歩きやすい尾根径で、東吾野の駅まで45分ほど。
しかし、こともあろうに駅に近づくと飯能行きの電車が目の前で発車(笑)。30分待ちとなってしまい、駅前の陽当たりの好いベンチで友人に久しぶりのメールを打ったりしながら時間つぶし。この日は風もなく暖かで電車を待つ間もゆったりした気分。花粉はつらいけれど、やっぱり暖かくなってくれるのはうれしいものですね。
最近のコメント