« 【秋色に染まる…上日川峠から源次郎岳】 山バス情報125 | トップページ | 【追悼 ルチア・ポップおばちゃん】 »

2013.11.10

【四年ぶりに笹一…鶴ヶ鳥屋山北東尾根】 山バス情報126

Tsurugatoya_hokutou_one118
(鶴ヶ鳥屋山北東尾根上部にて)

【山行日】 2013年11月9日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
小田急線某駅 - 05:30 登戸  (小田急線)
登戸  05:34 - 06:01 立川  (JR南武線)
立川  06:04 - 06:15 八王子 (JR中央線)
八王子 06:35 - 07:33 笹子  (JR中央線)

「バス」
笹子駅前 07:51 - 07:58 白野下宿 (富士急バス 250円)

「歩行」
白野下宿  08:00 - 08:20 北東尾根取付
取り付き  08:30 - 09:30 26号27号標柱
送電標柱  09:40 - 10:50 鶴ヶ鳥屋山
鶴ヶ鳥屋山 11:20 - 12:25 角研山
角研山   12:30 - 14:10 笹一

「鉄道」
笹子  15:02 - 15:14 大月 (JR中央線)
大月  15:21 - 16:11 高尾 (JR中央線)
高尾  16:24 - 16:34 北野 (京王線)
北野  16:36 - 京王線某駅  (京王線)

【地形図】  「笹子」

Tsurugatoya_hokutou_one159
(鶴ヶ鳥屋山近くにて)

 二年半も山に行っていなかったので、笹一となると四年ぶりです。丸三年訪れていないので、そろそろ新酒フェアの案内ハガキも来なくなるかな、と思っていたのですが、今年もハガキが来ていたので、土曜日は笹子へ降りるコースをひねり出す必要がありました。

 新酒フェアの時期は紅葉の時期でもあるので、先週1400m以下が見頃だったこともあって、滝子山や本社ヶ丸のような標高が高い山に頑張って登ることもないだろうと、11年ぶりの鶴ヶ鳥屋に行き先が決定。コースは松浦本『バリエーション・ハイキング』に載っている北東尾根を登路に取ってみました。

 登路の鶴ヶ鳥屋山北東尾根は、道標だけでなく標識も一切無しの尾根歩きで一般登山道とは違います。登りでも地形図とコンパスは必携で、特に下りに使うとかなり難易度が高くなります。

 初狩駅前を07:27に出る新田行きバスは、土休日運休。次の08:47発では少し遅いかも、と考え、笹子駅前を07:51に出発する新田からの大月行きバスを待つため、三週連続で06:35発の八王子始発松本行き電車に乗り込み、笹子駅で下車。ゆっくりトイレを済ませて、バス停で柔軟をしながらバスをのんびり待ちます。滝子山に行くと思われる人たちがバスの時刻を覗きに来ますが、皆歩いてもたいして変わりないじゃん、という感じで歩いていきます。

Tsurugatoya_hokutou_one3
(笹子駅前バス停時刻表…クリック拡大可)

 バスは富士急にしては珍しく時間ぴったりに来ましたので、次の07:56着の電車では、やはりこのバスには間に合わないということのようです。バスは当然のように私一人の貸切。運転手さんは吉久保に近づくと案の定「こちらでお降りではないですか?」と尋ねてきたので、もう少し先の白野下宿で降ろしてくれるように頼みます。

 バス停から尾根取り付きまでの詳細は、松浦本通りですので、ここでは省略します。松浦本の案内がないと、取り付くのは非常に難しいでしょう。尾根に乗ると、松浦本通り、深く抉れた径で元登山道だったのでは…と思ってしまうほど。少し色づいた感じの紅葉が楽しめますが、曇っていることもあってどうもぱっとしません。

Tsurugatoya_hokutou_one56


 やがて抉れがほとんど無い尾根になって764のピークはここかなと通過していくと、あの方のサインがここかしこに見られ、ドングリもたくさんあるところなので、やや強めに鈴を鳴らしながら進んでいくと…ついに見ちゃいました。前方50mぐらいのところを横切る黒い巨体。うわ~見なかったことにしよう(笑)という感じで、「ごめんね~お食事中だった?」と冗談を口にし、左の方を見ないようにしながら尾根を登っていきます。

 後ろを振り返るのはさすがに怖くて、「わ~いつか会うとは思っていたけど、やっぱやだな~」と思いながら進むと、26号鉄塔。多分大丈夫だとは思うけれど、やはりあまりゆっくりも出来ず、滝子山にガスがかかっているのを見て、テルモスのお茶を一口飲んだらすぐに840mからの急登に取りかかります。

Tsurugatoya_hokutou_one68
(26号鉄塔にて…滝子山に雲がかかっている)

 急登は巡視路の階段があるのですが、直登なのでやっぱり疲れます。急登を登り切ったところにポールと石標があり、さすがにここまで来たらもう大丈夫だろうと腰を下ろして、ゆっくりティータイムにします。ふぅ、疲れました(笑)。でも私の方がいけないのです。勝手にあの方の領域に入り込んで行ったのですから…、向こうにしたら迷惑千万な話ですよね。。。

 休憩後、先ほどよりは傾斜の緩くなった尾根を登っていくと、左側の植林は姿を消し、雑木の尾根道に…。ここら辺の紅葉も目当てでこの尾根を登路に選んだのですが、色づきは今一つでしかも陽差しがないので、どうも期待していたほどではない感じ。先週源次郎で見た紅葉が結構すごかったので、目が肥えてしまったのかも知れません(笑)。

Tsurugatoya_hokutou_one84


 時々、目にとまる紅葉を写真に収めながら登りをこなしていくと黒野田林道に出ます。目の前にすぐ階段があるのでそのまままた尾根歩きを継続できます。再び傾斜が急になったところを登り切れば、ここか、という感じの北尾根との分岐。うーむ、ちょっとここはマーキング無いと尾根の分岐とは気づきにくいだろうな…というのが感想。今日のところはさすがにちょっと北尾根を下る勇気はないなぁ(笑)、という感じで、再び雑木の尾根道を登っていくと、ガスが出てきて、尾根歩きの最後は少し幻想的な雰囲気となり、鈴を鳴らして歩くのが少々はばかられました。

Tsurugatoya_hokutou_one152


 縦走路に出るとガスは消え始めて、しっかりした踏み跡をゆっくり歩いていけば、鶴ヶ鳥屋山。あれ、ここは山梨百名山ではなかったっけ…などと大ボケをかましながら、三角点にタッチ。まだ11時前ですが、早めのお昼ごはんにします。お昼休憩中も山頂は私一人だけ。本当に静かです。

 山頂を後にして、早いですが下山にかかります。北尾根は最初から下るつもりはなく、いつもの船橋沢のコースで笹一へと思っていたのですが、アップダウンを繰り返しながら見えてきたその先の角研山の北の尾根がなんだか随分魅力的に思えてきたので、がんばって角研まで行ってみようかという気になってきました。

Tsurugatoya_hokutou_one163
(稜線の紅葉もときどき素晴らしいものが…)


 角研山の北尾根の登山道は、以前エアリアで破線扱いだった上に悪路と表示されていたため敬遠していましたが、今はその表記も取れて実線になっているので、好い機会だし下ってみることにしました。

 で、この登山道、エアリア実線ですが、何となくバリエーションルートの雰囲気がある径です。途中、ほとんど指導標が無く、たまにあってもここは不要というところに建っています。で、ここは欲しいなという場所には指導標はなく、マーキングに留意する必要があると思います。とりわけ、林道手前で尾根を直進せず左手に降りる地点、それから登りにとった時、最初のポールで右に折れる地点の二点。特に後者は直進した先にはご丁寧に左手に渡る橋が架けられているのですから、普通の人は直進してしまうのではないでしょうか。

Tsurugatoya_hokutou_one208
(角研山北尾根上部)

 ともあれ、この尾根はなかなか素敵な尾根でした。紅葉も写真には巧く収まらなかったのですが、なぜかこちらの方が魅力的な感じでしたし、傾斜が全体に緩やかであることも嬉しかったです。下っていて楽しい道のりでした。

Tsurugatoya_hokutou_one230
(下部は黄色が鮮やかでした)

 下山後は笹子駅の裏を通り、笹子駅をスルーして(笑)、笹一酒造へ。もちろん、お目当ては生搾り原酒。試飲は500円と以前より高くなってしまいましたが、まぁ、昔はタダで飲み放題と勘違いした向きが浴びるように呑んでましたから、このぐらいは取らないとやっていけないのかもしれませんね。相変わらず美味しいお酒で、やっぱり買い求めてしまいました。

 さすがに良い気分になって、帰りの電車は爆睡。来週も連チャンしちゃおうかな…なんてちょっと考えながら(笑)帰途につきました。

|

« 【秋色に染まる…上日川峠から源次郎岳】 山バス情報125 | トップページ | 【追悼 ルチア・ポップおばちゃん】 »

コメント

ゴン太さん、お久しぶりです。

山もいつの間にか再開されていた上に、笹一に行かれていたのですね。しかも同じ時間に。
知っている人はいないかなぁ~って探したのですが。(^^;

北東尾根はなかなかいいですね。
自分も笹一とセットで歩きましたが、いい尾根でした。
北尾根のあの下降は難しいですね。失敗したのがいい経験でした。

今年の紅葉はやっぱりですが、それでも部分的には楽しめましたね。

投稿: リブル | 2013.11.10 19:48

 リブルさん、こんばんは~。コメントどうもありがとうございます。

 最近やっと土日祝日がだいぶ自分の時間になってきたので、天気と体調がよければ…という感じでぼつぼつ歩いています。

 え~、でも笹一で気づかなかったとは…。結構長い時間居たのですけどね~。私も知った人がいないかな、とずいぶんキョロキョロしていたつもりだったんですが…。うーむ、残念。お会いできたらいろお話ししたかったんですけど。

 鶴ヶ鳥屋の北尾根は、あそこが笹一への最短ルートだとわかってはいましたが、事情が事情なだけに(笑)、それにあの日はガスがあったので、別の北尾根(一般登山道)を下ることにしました。

 今年の紅葉、去年のを知らないのですが、源次郎で当てたので、自分としてはそれなりに満足しています。欲を言えば、10月に北アルプスの紅葉とか行ければもっとよかったのですけど。。。

投稿: ゴン太 | 2013.11.10 20:18

こんばんは~
おやおや、ゴン太さんも笹一でしたか!
この日は、ブログのお友だちも何人か笹一に行ってたし
笹一には行かなかったけれど
角研山へ北尾根から入った友だちもいたんですよ~。
声かけあったら、知り合いばっかりだったりして(^^ゞ
でも、
なによりも、○○さんをうまく回避できてよかったです。
ほっ。

投稿: pallet | 2013.11.14 18:14

 
 palletさん、こんばんは~
コメントどうもありがとうございます。

 ごめんなさい、検索にひっかかると住人の迷惑になっちゃうかも知れないので、個人名?(笑)だけちょっと伏せました。

 笹一、そうですか~。palletさんの知り合いとわかっていれば、声かけちゃうんですけどね。
あのお酒はホント美味しいから、登山者だとやっぱりこの時期笹子コースにする人、多いでしょうね。

北尾根、誰にも会わず、静かでよい尾根でした。今度また本社とか行く機会があれば、是非歩きたいな~と思いましたよ。

 ドキドキ体験は、私の方が向こうを驚かせちゃったみたいでした。あそこ、中央道や甲州街道の自動車騒音が結構うるさくて、こちらの鈴の音に気がつくのが遅れて、それでちょっと逃げ遅れた(笑)という感じでした。
 ともあれ、事故にならず何よりでした。
(^-^)

投稿: ゴン太 | 2013.11.14 19:37

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 【秋色に染まる…上日川峠から源次郎岳】 山バス情報125 | トップページ | 【追悼 ルチア・ポップおばちゃん】 »