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2013.11.24

【再訪、鋸尾根…大寺山から】 山バス情報127

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(鋸尾根下部にて)

【山行日】 2013年11月23日(祝)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅  - 06:25 吉祥寺 (京王線)
吉祥寺 06:27 - 06:39 国分寺 (JR中央線)
国分寺 06:41 - 07:04 高尾  (中央特快)
高尾  07:11 - 07:45 猿橋  (中央線)

「バス」
猿橋駅前 08:28 - 08:57 小寺 (富士急バス 560円)

「歩行」
佐野峠入口 09:05 - 10:20 西原峠
西原峠   10:35 - 11:25 大寺山
大寺山   11:40 - 12:05 三ツ森北峰
三ツ森北峰 12:35 - 14:15 杉平入口

「バス」
杉平入口 14:33 - 14:58 猿橋駅入口 (富士急バス)

「鉄道」
猿橋  15:25 - 中央線某駅 (中央線快速東京行き)

【地形図】 「七保」

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     (左 ちちぶ 小すげ 右 さひはら)


今年のGWに行って、その美林に感激した鋸尾根。紅葉の季節も終盤ということで、再訪してみることにしました。

 今回は、当ブログ開設当時に訪れた小寺から西原峠へ上がり、まだ歩いたことのない西原峠~小寺山~大寺山~三ツ森北峰の稜線を辿って、鋸尾根を下るというコースです。

 給料日前ということで、電車賃を節約すべく、高尾まで京王線のダイヤを調べて家を出たのですが、人身事故で府中から先が不通との情報。仕方なく井の頭線で吉祥寺に出てJR中央線に切り替えます。と、この中央線が国分寺で中央特快に接続してくれたので、ついつい中央特快に乗り換えてしまったため、猿橋にはバス発車時刻の40分以上前に到着してしまいました(笑)。

 まだ、それほど寒さも厳しくないので、サンドイッチで腹ごしらえをしたり、柔軟で身体をほぐしたり、陽の当たるところに出たりといろいろやって時間潰し。この日は大月営業所のバスらしく(笑)、浅川行き上和田行きともに ほんの数人 を乗せての発車です。

 小寺のアナウンスで降車ボタンを押しても、小寺バス停の先の「佐野峠入口」で停車するのは8年前と同じで、小寺のバス停写真は今回も撮れずじまい。いっそのこと佐野峠入口というバス停を作った方がいい気がしますけど(笑)、降車の際、運転手さんから大月営業所のバス時刻表一覧を戴きました。

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 佐野峠入口からの道のりは覚えているようで、結構あやふやでした。犬に吠えられて、ああ、そうだそうだと思い出しながら民家の左手に回れたところまでは記憶と一致してましたが、その先、地形図「七保」では、すぐに尾根に取り付く感じなのが、ずっと右手にトラバースしてなかなか切り返さないので、道を間違えたかと(尾根に取り付き損なったかと)不安になってしまったりで、記憶というものは結構曖昧です。

 それでもようやく切り返して尾根に乗れると、雑木主体の好ましい径。紅葉はそれほど素晴らしいというわけではないけれど、落ち着いた峠道で、800mあたりまでの急傾斜の間は尾根の直登ではなく、ほどよい傾斜を保ったジグ切りをしてくれたりしていますから、とても歩き易い径です。

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(歩きやすい峠道、紅葉もなかなか)

 峠の手前、左手が伐採されていて、伐採地に入り込まないように(鹿除けも兼ねて?)ネットが張られています。ネット越しに大峰あたりまでは好く見えますが、富士山が見えるわけではなく、伐採は展望のためではないようです。霜柱をザクザクいわせながら左手にトラバースするようになると西原峠です。テルモスのお茶でティータイム。

 休憩後、小寺山を目指します。しかし!ここでよく確かめもせず、安易に八年前の奈良倉山の時と同じように、尾根の左手(北側)の幅広い林道(作業道)を行けばいいのだろうと歩いていくと…むむ?しばらく行ったところからヤブがどんどんひどくなっていきます。それでも人が歩けるぐらいの踏み跡が続いているので、ぐんぐん進んでいくと、もうこれはどう考えても「いつまで経っても尾根に上がることはない、それにこの藪は余りにひどすぎる。上の方がずっと歩きやすいはず」と判断。小尾根の張り出しが見つかったので、地形図と照合。小寺山の北北東に延びる支尾根らしいと強引に取り付き、藪をかき分け尾根を詰めると、どうやら小寺山らしいところに出ました。

 稜線は藪もなくスッキリした落ち葉降り積もる素敵な尾根道…。西原峠で最初から尾根に取り付くべきでした。

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(小寺山付近? 稜線は美しい落ち葉径)

 稜線をのんびり歩いていくと、左手から幅広の作業道が合流。先ほど辿ったところと繋がっているのでしょうか…、しかし、もうここは無視して尾根伝いに登っていきます。尾根を詰め、左からどっしりした尾名手尾根が合わさるところが大寺山。マイナーな山に行くとよく見かける独特の青い文字の標識があります。

 大寺山でもちょうど峠から一時間ほど経過していたのでお茶にします。尾名手尾根が結構きれいに色づいていて、かなり惹かれますが、今日は予定通り三ツ森北峰を目指します。

 三ツ森北峰は、すぐそこに見えるのですが、結構アップダウンがあって、最後はかなりの急登となるので、見た目より時間がかかります。結局大寺山から30分近くかかってしまいました。

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 鏡のある三ツ森北峰。ここの展望は本当に素晴らしいですね。ことに今日は雲ひとつない無風の快晴。目の前にクッキリの富士山を見ながらお昼ごはんにします。前回ここに来た時も思ったのですが、ここからこうして見ると、雁ヶ腹摺山からうねうねと伸びる楢ノ木尾根をタクシー奮発してでも歩いてみたいものだと強く思ってしまいます。

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(富士山の眺めも好いけど、こっちの稜線に強く惹かれる)

 今日は本当に好いお天気なので、このまま下山してしまうのは非常にもったいないのですが、早めに下山しないといけない事情もあるし、陽差しが強いうちに鋸尾根の美林の紅葉を楽しみたいということもあって、12時半過ぎに下山開始です。

 で、鋸尾根の紅葉ですけど…。紅葉というより黄葉ですね。ずっと雑木が続く美林なのですが、季節がもう遅いことや気温が原因か、樹林の種類が思ったほど豊富でないことが原因か、よくわからないのですが、色鮮やかな錦繍というのとは違いました。赤がほとんどないか、あっても色が鮮やかではないためでしょう…。紅葉はやっぱり赤がないと…という方はちょっと満足できないかもしれません。

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(きれいなこがねいろ)

 それでも、やっぱり、800mあたりから結構きれいに色づいた感じになってきましたし、この落ち葉ガサゴソだけでもかなり気分いい径だな~という感じで、楽しみながら下って行きました。ところで、前回もそうでしたけど、写真を撮りながらの下山とはいえ、今回も鋸尾根下山は一時間半のコースタイムを大幅に超えてしまいました。ここ、みなさん一時間半で下れるのですかね…。確かに私、下りは時間かかる方ですけど、最後は割と飛ばして歩いたつもりだし、ちょっとエアリアのこのコースタイムはきつめな気がします。

 降り立った小姓の集落では、干し柿を干していたり、収穫したばかりの白菜を積み上げていたりで、上和田もそうですけど、このあたりの秋の風景はとても佳いですね。また来秋も…と思いながら猿橋行きのバスを待ちました。

 最後に、杉平入口バス停で見付けた「運休情報」。 ↓こんな貼り紙がしてありました…。

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(クリック拡大可)

 …といっても、ほとんどが、下りの最終便が11月1日より運休になったということで、私たち登山者にはあまり影響はないですかね。。。強いて言えば、朝日小沢18:48と日影18:11ですが、これは平日便で土曜や休日はもともと走っていないものですね。

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コメント

23日、私も猿橋駅8:28の上和田行きでした。
あのバスに乗った単独男性はゴン太さんだったのですね。
お顔をよく拝見しておけばよかった。(笑)

北峰は入れ違いだったようで、私は鋸尾根~北峰~長尾根でした。
富士山もきれいでしたが、隣の楢ノ木尾根はほんと!魅力的ですよね~!
私も北峰からあの尾根見て、前回も今回も『いつかあの尾根を歩きたい』って思いました。
鋸尾根も下の方は、私には紅葉がきれいな印象でした。
紅葉時期に1:30で下るのはもったいないので、私も長尾根は時間かかりました。
帰路のバスも同じだったようですね。(笑)

投稿: sanpo | 2013.11.28 20:36

 sanpoさんでしたか! 朝のバスで、杉平入口で降りられた単独女性がいらしたので、「あ、鋸尾根を登られるのだな~」と記憶に残っておりました。同じ女性が帰りに富岡から乗車されたので、「長尾根の紅葉はどうだったのかな~」と気にはなっていたのですが…。

 sanpoさんかも…と考えつけば、もう少し目鼻立ちを記憶すべく努力していたのですが(笑)、後ろ姿と物静かな印象の方だな~という感じしか記憶に残っていないのが残念です。


 北峰からの楢の木尾根はとても魅惑的ですよね~。さすがに日帰りで登りにとるわけにもいかないし…、今年はもう大峠にタクシーで上がるのは無理そうなので、来年春以降ということになりますが、やはり歩き通してみたいです。

 鋸尾根、sanpoさんのおっしゃるように、下部は素敵な紅葉でしたね。お気づきだったかも知れませんが、あの尾根の紅葉は、登りにとった方が美しく見えたと思います。トップ写真もそうですけれど、きれいな紅葉はすべて振り返り見たものばかりでした。

 長尾根の方は私まだ歩いたこともないのですよ。そのうち訪れてみたいと思いますが、その前にsanpoさんのレポを拝見してから…というわけでレポ楽しみにしています♪

 それにしても、この前、大菩薩で同じバスに乗ったばかりだったのですが、またまた同じバスとは…。そういえば、前回も素晴らしい大展望の山日和の日に同じバスに乗車していたわけで、またそのうちどこかで快晴の日にお会いしそうですね。。。その時はよろしくお願いいたします。

投稿: ゴン太 | 2013.11.28 22:32

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