【のんびり紅葉狩り…牛ノ寝通り】 山バス情報124
【山行日】2013年10月27日(日)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
小田急線某駅 - 05:30 登戸 (小田急線)
登戸 05:34 - 06:01 立川 (JR南武線)
立川 06:04 - 06:15 八王子 (JR中央線)
八王子 06:35 - 07:38 甲斐大和 (JR中央線)
「バス」
甲斐大和駅 07:45 - 08:20 小屋平 (栄和交通 臨時 950円)
「歩行」
小屋平 08:25 - 09:30 石丸峠
石丸峠 09:40 - 10:45 巡視路手前
手前 10:55 - 11:15 榧の尾山
榧ノ尾山 11:35 - 12:35 棚倉(大ダワ)
棚倉 12:45 - 14:25 小菅の湯
「温泉」
小菅の湯 14:25 -15:10 (3時間 600円)
「バス」
小菅の湯 15:20 - 16:37 上野原駅 (富士急バス 1120円)
「鉄道」
上野原 16:40 - 16:56 高尾 (JR中央線)
高尾 17:14 - 京王線某駅 (京王線)
う~、また一ヶ月もブランクが空いてしまいました。このあいだまで暑かったと思ったら、あっというまに紅葉シーズンです。やっと天気と時間の都合がついたので、どこに行こうかな~と考えたのですが、まだバリエーション・ルートをやるほどの気力はないし、のんびり余裕を持って歩きたい…ということで、牛の寝通りに紅葉目当てで行ってみることにしました。
牛ノ寝は、七年前の同時期にも行っていますが、当時はもちろん上日川峠にバスで行けるわけもなく、裂石から必死に歩き、牛ノ寝もかなりの早歩きで、なんとか日帰りをこなしました。今回は、甲斐大和発のバスを利用。ラクをして前回急ぎ足で歩いた牛ノ寝をのんびりゆったり歩いてみようというわけです。
甲斐大和発上日川峠行きのバスは、実は朝使うのは今回が初めて。08:10発ですが、好天の場合、ひとつ前の電車で行けば臨時便で早めに着けるということをリンク先の皆さんからの情報で知っていましたから、八王子06:35発の松本行きに乗るべく八王子駅で待機。甲斐大和で下車してホームに降りると、「わ、すごっ!」というのが第一声(笑)。
栄和交通さんのバスが走るまでは、ハイシーズンでも甲斐大和駅で下車する人って、ごく僅かなものでしたが、今や塩山駅を遙かに凌いでますね。臨時のバスが二台出ても立ち客が出る有様です。
甲斐大和駅ってかなり標高が高いのですが、そこからぐんぐん高度を上げて、あっという間に曇ったガラス窓越しに嵯峨塩鉱泉あたりの紅葉が結構好い感じに見えたので、「あちゃぁ、来週行こうと思っていた源次郎は今週だったかー」なんて感じでボーっと車窓風景に見とれているとほどなく小屋平です。
予想はしていましたけど、結構な寒さです。幸い風がないので好かったのですが、これで強風だったりしたら手袋ないと指が落ちるかも知れない(笑)ような冷たさで、ここで下車した皆さん、一様にウォームアップに時間かけていました。
しかし、このバス、上日川峠だけではなくて、小屋平から歩き始められるというところがイイですね。嵯峨塩から歩き始めるのもよし、すずらん昆虫館の手前から中日川峠とか、下日川峠とか…。小屋平を8時半前に出発なんて、昔だったら塩山からタクシー相当奮発しないと無理なお話で、まさに夢のようです。
そんなわけで、小屋平から1時間ほどで、あの何とも言えない開放感が素敵な石丸峠です。ここってホント晴天の時来るといいですよね。石丸峠の手前あたりから周囲が「ぱぁっ」と開けて山肌のうねりにうっとりとなってしまいます。そして小金沢山の横に端正な富士。眼下に大菩薩湖。湖の上に南ア。富士も南アもまだ冠雪していないのがちょっと寂しいところですが、歩いて1時間でこんなところに来られるのですから、小屋平まで950円は安いと言わざるを得ません。
石丸峠:九時半。スカイブルーの空。快晴です。風もなく陽差しがあるので標高1900m以上あっても全く寒くありません。いきなり朝っぱらから昼寝ならぬ朝寝でもかましたいところですが(笑)、さすがに歩き始めて1時間では、小休止にとどめます。
広々とした笹原の向こうに熊沢山が素敵ですが、あそこは展望がないので登らず、休憩後は一旦牛ノ寝への分岐を見送って1957m峰(天狗棚山)へ。ここは展望が素晴らしく小金沢への稜線、殊に狼平のあたりの笹原が何とも言えない雰囲気で大好きです。これだけ天気が好いと、ずっとこのままここにいたいとさえ思ってしまいます。右を見れば大菩薩湖の上に南アが見えるし、左を見ればこれからたどる牛ノ寝のほか長峰も真下に見えます。後ろ髪引かれる思いで山頂を後にし、牛ノ寝通りに入ったのは10時前でした。ちょっと遊びすぎたかも知れません(笑)。
牛ノ寝にはいるとさっそく黄金色に輝く黄葉がお出迎えです。全体の色づきははっきり言ってイマイチなのですが、個々の色はときどきハッとさせられるものがあります。真っ赤に色づいた葉もあれば黄色や橙色もあり、そのグラデーションを青空をバックに楽しむのはやはり気持ちのいいものです。
長峰の分岐。この道標を見るたびに次回こそは…と思いつつまだ踏み込めずにいます。笹がかぶさったいかにも藪径という雰囲気。もう少し気力が充実してから…と今日も分岐を右に分けて、牛ノ寝への径(松姫峠方面)へ足を運びます。
長峰の分岐をあとにしても、葉は鮮やかな赤や黄や橙色を見せてくれてここらへんは本当にゆっくりペースで、同じ牛ノ寝を歩くハイカーに道を譲り、何人も先に行ってもらいました。
榧ノ尾山手前の巡視路分岐は前回とても紅葉が素晴らしかった場所だったのですが、いよいよその手前、というあたりでデジカメの電池トラブル。なんと用意して置いた予備電池も放電で電池切れスレスレ状態だったのです!なんてことでしょう。これからが本番というこのときになって…とがっくり来てしまいましたが、幸いというか皮肉にもというか、巡視路分岐あたりの紅葉はぱっとせず、更にその先も紅葉にはまだ早く、色づき始めと言うよりは「まだほとんど緑色」状態でした。
(これは玉蝶山付近 標高1400m以下の稜線の紅葉は、まだこれから…)
やはり今秋は、十月でも30度とかいう状態だったし、「冷え込み」と呼べるほどの温度低下もなかったせいでしょうか、紅葉は全般に遅れているのかも知れませんね。特に牛ノ寝と呼ばれる榧ノ尾山から先はほとんどがまだ緑色。今度の週末でやっと色づき始め(?)ぐらいなのかも知れません。
榧ノ尾山で時間はちょっと早いけれど昼食にして、誰もいなくなったので、陽差しもあるしここで少し昼寝でも…と思った矢先に団体さんがやってきてお昼休憩を宣したので退散(苦笑)。大ダワ(棚倉)まで紅葉もなくカメラのバッテリーもあまりないので、コースタイム未満で歩いてしまい、時計とメモってきたバスの時刻を見て、今日はまだ足慣らしの第二段階みたいなものだし…と高指山の手前からワサビ田経由で小菅の湯へ降りることにしました。
膝を痛めないようにゆっくりのんびり下ったので、小菅の湯には二時半前の到着。久々に温泉に浸かって手足と身体をほぐし、缶ビールで〆て、上野原行きのバスに乗り帰宅しました。このバスに乗るたびに思うことですが、昔は飯尾や小菅から鶴峠のあの車道を顔をしかめながら歩いたり、よくやったものだと思います。甲斐大和~上日川峠のバスといい、上野原~小菅の湯のバスといい、当時から考えるとホント便利と言うよりは夢のようなお話です。
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