« 【十三年ぶりに三ツ峠へ…お花見山行】 山バス情報121 | トップページ | 【テント泊そろそろ引退か…北岳へ その1】 山バス情報123 »

2013.07.02

【二週連続で御坂へ…大石峠から黒岳】 山バス情報122

Oishitouge310


【山行日】 2013年06月30日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅    - 05:25 吉祥寺 (京王井の頭線)
吉祥寺   05:35 - 06:13 高尾  (中央線各駅停車)
高尾    06:14 - 06:51 大月  (中央線各駅停車)
大月    06:53 - 07:44 河口湖 (富士急行線)

「バス」
河口湖駅 07:58 - 08:21 プチペンション村 (富士急バス 530円)

「歩行」
プチペンション 08:25 - 09:25 1200m付近の岩のベンチ
岩のベンチ   09:35 - 10:10 大石峠
大石峠     10:20 - 11:45 新道峠手前の展望地
展望地     12:10 - 13:40 御坂黒岳
黒岳      13:50 - 14:25 御坂峠
御坂峠     14:30 - 15:35 藤の木バス停

「バス」
藤野木  15:58 - 16:26 石和温泉駅入口 (富士急バス 760円)

「鉄道」
石和温泉 17:00 - 18:44 高尾 (中央線各駅停車)
高尾   18:54 - 京王線某駅  (京王線準特急)

Oishitouge178

「2013/4/8~11/30の間の土・日・祝日のみ運行。ただし、2013/7/20~9/1の間は毎日運行」というプチペンション村&上芦川行きのバス。河口湖駅07:58発は登山者向けに走らせているのでしょうが、12:03発はどういう客層なのでしょう(笑)。

 ともかく、このバスのお陰で大石峠から御坂黒岳というガイドブックと逆コースを歩くことが出来そうです。AKIOさんの情報で、この稜線でヤマオダマキとグンナイフウロが見られるということで、出掛けてみることにしました。

 で、せっかく登山者向けに走ってくれている上芦川行きのバスですが、この日の登山者は何と私一人だけ。。。結構大型のバスを使ってくれていますので、皆さん是非ご利用を。

 この日私はプチペンション村のアナウンスで降車ボタンを押したのですが、以前だと何も言わなくてもプチペンション村に入る直前の大石峠の道標のところで降ろしてくれたので、今回もそのつもりでいたら、プチペンションバス停まで連れて行かれ、まぁ、たいした差じゃないからいいか…という感じで歩き始めたのですが…。

 しばらく舗装道路歩きをしていると、あっ!と思い当たりました。右手に若彦トンネルの入口。上芦川まで延伸したのだから、このトンネル入口付近で降ろしてもらえば、20分ほどの車道歩きをカットできる…。しばらく山を歩いていないと上芦川まで延伸は頭にあってもこういうのが思いつかない。。。実際にそういう利用のされ方をした方っていらっしゃるでしょうか…というかそんなのもうすでに常識なのでしょうか…?

Oishitouge42
(ここらで降ろしてもらえれば…)


 まぁ、舗装道路歩き中もお花や野鳥の囀りなんかが結構楽しめたのでそれほど後悔していないのですが、これが朝から晴れて気温も高く焼け付くような陽差しだったりしたら20分ほどでもかなりの体力消耗になりますので、次回は(可能かどうかはともかく)頼むだけ頼んでみようと思っています(上芦川の方から大石峠に登るのも途中下車が上手くいけばこのバス結構効率的に使えそうですね)。

 それからもうひとつ山バス情報…先週もご紹介した新宿発06:00の河口湖行きハイウエイバスですが、この日はこの上芦川行きのバスに十分間に合っていました。途中渋滞などなく定刻通りに着ければ乗り継ぎ可能です。遅延した際の策(08:28発で三ツ峠入口とか)を用意して、Bus to Bus 乗り継ぎに挑戦するのも手かも。。。

 さて、話を山歩きに戻して…「ハイキングコース案内図」を見たら土道を歩き始めますが、最初のところがチョット間違いやすいかも知れません。指導標に気をつけてジグザグの登山道を上がっていきます。最初は植林帯。花もなくつまらないのですが、植林が途切れヒメウツギが見えてくるとしばらくで、確か前回もお世話になった岩のベンチで休憩します。だいたい歩き始めてから1時間ほどのところなので、腰を下ろして水分補給。

Oishitouge69
(石のベンチ)

 休憩後、更に植林帯を登っていくと、水場がありますが、この季節でさえ、ここは水量が少ないです。ここの水に限らず御坂の水場はあまりアテに出来ないので、水は十分用意しておいた方が好いでしょう。ときどき陽が差してきたかな、と思うとすぐに曇るという感じで、今日は電車の窓からも富士は拝めなかったし、降られちゃうかも知れないなと思いながらジグザグを繰り返していけば、やがて大石峠に辿り着きます。

 大石峠は天気が好ければ本当に富士山が美しい場所なのですが、今日は真っ白け。富士山どころか景色は全くナシです。それに六年前に来た時には、ロープが張られてその向こうはアヤメ咲くお花畑だったのが、ロープもなくなってアヤメもひとつふたつみみっつ…と数えるほどしか咲いていません。あとはニガナとキンポウゲぐらい…う~む、花が減ったとは聞いていましたけど、これほどとは…。

Oishitouge102
(展望がないせいか、なんとなく寂しい雰囲気の大石峠)

 峠からは稜線歩き、気を取り直して、東進します。不逢山(あわずやま)を越え、アップダウンもあまりない径を、お花、お花と探しながら進みますが、これが全く見付かりません(笑)。悪い夢でも見てるんじゃないだろうかと思うぐらい花が見付からず、中藤山(なかっとうやま)の少し手前までで出会えたのは、ノアザミ(?)とキンポウゲぐらい。ヤマオダマキもグンナイフウロも見あたらず、稜線は植林ゼロの純自然林なので、ええ?本当に?とガックリと言うより不思議な気分で歩きました。

 中藤山の少し手前でやっとヤマオダマキを見付け、もしかしたらもう逢えないかもと焦って(笑)何枚も写真を撮ります。中藤山でこの日初めて人とすれ違いました。時刻は11:20。お腹も空いてきましたけれど、どうもこの山頂は落ち着かない感じなので、新道峠あたりでかナ…と咲き残りのヤマツツジなど撮りながら先に進みます。新道峠の少し手前で右手に踏み跡があり、ちょうど展望地のようになっていたので(富士山は全く見えませんが)こちらでお昼ごはん。

 お昼を終えて新道峠へ向かうと、ba_sobuさんに教えていただいたばかりのカラマツソウが群落のように咲いている所があり、こうやって咲いていると結構イイものだな…と写真に収めます。

Oishitouge209


 お昼を過ぎると少し天気も回復してきて、陽が差してハルゼミも合唱を始め、お花の方も今度はクサタチバナがたくさん見られ、更に進むとお目当てのグンナイフウロも結構目にすることが出来ました。シロバナニガナやアヤメ、そしてギボウシらしきものも…。

 新道峠のあたりからは、それまで花があまり無かったのがウソのように、次々とお花が現れます。峠ではヤマオダマキを撮っているご夫婦と少しお話。アヤメは大石峠よりこちらの方が咲いています。ギンリョウソウもいて、花を撮りながら歩いていくと破風山。このあたりもアヤメ、グンナイフウロ、ヤマオダマキが咲いていて、更に緑溢れる稜線を歩いていくと、これはたぶんニシキウツギ…。

Oishitouge337


 スズラン峠の先でまたヤマオダマキ。そして黒岳への登りではシロバナヘビイチゴ? それに(まだこれからの)オカトラノオ? 稜線を歩き始めた最初はどうなることかと思っていましたが、やっぱり今日も歩きに来て好かった!

 黒岳では1500m付近では落花していたサラサドウダンがまだ咲いていて、展望地点はもちろん何も見えないのだけれど、さすがに1800m近いだけあってヤマツツジがちょうど見頃でした。

 展望地はさすがに人がいたので、山頂で水分補給休憩。メモしてきた帰りのバス時刻を見てどう下山するか考えます。御坂峠から三ツ峠入口だと時間が余りすぎてしまいそうなので、今日はひとつ藤野木(とうのき)へ下ってみようかナと…。時刻は13:40。14時半の河口湖行きには到底間に合わないので、藤野木に下って15:58の甲府行きで石和温泉から帰ることにします。

 で、御坂峠へ下っていく途中、見かけたのですが、これってウスユキソウでしょうか?図鑑の花期を見るとチョット早すぎるようなのですが…

Oishitouge396


 懐かしい御坂峠には新しい指導標があって、藤野木を指して1時間とあります。エアリアのコースタイムは1:20。 時刻は2時半なので、まぁ、ちょうどいいくらいと下ってみます。

 この峠道なんですが、堰堤が現れるまでは、何コレ?めっちゃ下り易い傾斜角!というほど芸術的な角度で如何にも昔の峠道です。ずっと自然林が続くし、花こそ無いのですが、これは秋の紅葉なんかもいいんじゃないかナなんて思いながら下っていったのですが…、行者平の手前で堰堤が現れると、途端に付け替えられた径となって植林だらけになって、その先は長い林道歩き…。径は非常に明瞭なのですが、登りにはとりたくないですね。一箇所、登りにとると非常に間違えやすい箇所もあって、おまけにそこには指導標も標識もないので、この径は下りで時間が余りそうな時にどうぞ。

Oishitouge440
(最初はこんなかんじの素敵な峠道なんですけど…)

 ちなみに藤野木から乗れば、石和温泉入口まで三ツ峠入口から乗るより200円ほどですがバス代が安くなります。

 石和温泉では駅前のイオンでビールとおつまみを仕入れて、駅に行ってみると、ちょうど17:00発の各駅停車立川行きが滑り込んでくるというタイミングの良さで、雨に降られることもなかったし、今日もなんだかんだでツイていたのかも…との思いで帰途につきました。

|

« 【十三年ぶりに三ツ峠へ…お花見山行】 山バス情報121 | トップページ | 【テント泊そろそろ引退か…北岳へ その1】 山バス情報123 »

コメント

富士急6時53分の富士急…乗った事ありません。
2分間で切符、買えるのかな~?←これが一番心配
って思っちゃって…いつも見送るんです。
ゴン太さん、乗る為にいつも走ってるとか?
…私でも乗れるかな?

お花もすっかり夏の花ですね
花の図鑑ですけど、全部、正しい訳じゃないのですよ…
花好きのネッ友さんから『現場主義でいけ』と言われてます。
(現地で見たモノが正しいと云う意味で^^)

投稿: れれちゃん | 2013.07.04 07:27

 れれちゃん、こんばんは。

 この乗り換えなんですけどね、大丈夫、まず間違いなく乗り継げます。切符は自動販売機二台と窓口駅員の三箇所だけなのですが、乗り換え客が少ないこの時期は楽勝ですし、富士山方面の登山客が増えて多い時なんかだと「乗車して車内の方で買って下さい」と言われて、乗ってから車内で買うことも出来るんです。
 発車は、「改札オーライ」とかいうアナウンスを受けてからドアを閉めて発車してますから、それまでは実は慌てる必要もないんですが、心配性な私は大月駅が近づくと、河口湖駅までの切符代金(1110円)を握りしめて富士急の改札へ向かいます(笑)、でも走ったりはしません。
 あと、中央線で前の方の車両に乗っていれば、まず心配要りません。

 花の図鑑、そうか、図鑑より咲いている事実の方を尊重しないとね。てことは、これはウスユキソウで「あってる」てこと?かな。。。他のお花でも、もし間違えてたら教えてくださいね。

投稿: ゴン太 | 2013.07.04 19:24

ゴン太さん、こんばんは。

1週間前に歩いたところのレポを読むのは興味深いです。以前キスゲは破風山から不逢山の稜線でも結構ありましたが、今年はないようですね。

①トンネルの入り口には、「大石峠登山口」というバス停ができていると思います。富士急山梨バスのHPは、まだプチペンション村が終点で Update されていませんが。
②御坂峠や大石峠の峠道は曲がりのカーブの半径が大きいので歩きやすいですね。昔は馬も歩いていたのでしょう。

投稿: AKIO | 2013.07.04 19:34

 AKIOさん、こんばんは。

 いつも良い情報をどうもありがとうございます。ヤマオダマキとグンナイフウロ、見てみたくなって出掛けてしまいました。で、おっしゃるとおりキスゲは全く見ませんでしたね。不逢山から中藤山あたりってキンポウゲぐらいしか花らしいものが無かったようだったのですが、キンポウゲは有毒でシカが食べないからかなぁ、他の花は餌になっちゃったんじゃないかナ…なんてことを考えていました。

 トンネル入口のバス停、気づきませんでした。そうでしたか。。。とすれば、帰りに使う場合もプチペンション村まで歩かなくて好い訳なんですね。なんだかお花だけでなくバスの情報までいただいてしまって、「山とバス」のサイトなのに情報を提供するのではなく、提供してもらっちゃってますね。
 ホント助かります。ありがとうございます♪

 峠道は昔のがそのまま残っていると、足に優しいのが判りますよね。昔は着物で歩いていたわけで、裾をまくらなくても歩けるぐらいの傾斜角が保たれていることが多いので、現代人にはマネのできない芸術品だなとよく思います。
 AKIOさんのおっしゃるように、御坂峠から下りるとき、馬のことを私も考えました。ああ、ここは馬も通っていたに違いないと思わせる角度と広さがある独特の径でした。

投稿: ゴン太 | 2013.07.04 21:48

ゴン太さん、ありがとう~
よく聞いてるし、よく見てるなぁ。
…と、いつもながら感心してしまいました。
「慌てなくても大丈夫」←おおっ!嬉しい言葉(笑)
大石峠登山口バス停情報も。。頂き~です

ウスユキソウであってますよん
三ッ峠の花もOKかと^^
狭き籠の中の花は、私も興味無かったりして。
出来れば、自然体のを見たいもんね。(それが難題だ)

投稿: れれちゃん | 2013.07.06 09:13

 れれちゃん、こんにちは。

 富士急の乗り換えは、まぁおトイレに寄ったりしている暇はさすがにないんですが、まっすぐ乗り換えに向かえば、まず置いていかれることはないようです。 ただ、ちょうど1時間ぐらいあとにも07:48着07:51発の三分乗り換えがありますが、これはいつも中央線を一本前に乗ります。置いていかれることはないのだけれど、バタバタした感じが好きではないのでそうしてます。
 
 お花のこと教えてくださり、ありがとうございます。花素人なので、これから先もお気づきの点などあったら、教えてくださいまし。

 そう、籠の中のアレはね~。ホント自然体のを見たいですよね。。。
 それにしても盗掘されたあとって結局どうなちゃうんでしょう。枯らさずに育てているとはとても思えないんですけど… 高いお金払ったでしょうに、盗掘する人もする人だけれど、買う方もねぇ…。そこらへんのコト、いい加減ばかばかしさに気づいて買うのをやめてくれれば、盗掘自体減ると思うのですけど、やっぱり自分は枯らさないとでも思ってるのでしょうかね。

投稿: ゴン太 | 2013.07.06 16:43

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 【十三年ぶりに三ツ峠へ…お花見山行】 山バス情報121 | トップページ | 【テント泊そろそろ引退か…北岳へ その1】 山バス情報123 »