【テント泊そろそろ引退か…北岳へ その1】 山バス情報123
【山行日】 2013年07月12日(金)
2013年07月13日(土)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
新宿 06:03 - 06:42 立川 (中央線各駅停車)
立川 06:46 - 08:38 甲府 (中央線各駅停車)
「バス」
甲府駅 09:00 - 10:58 広河原 (山梨交通 2000円:協力金100円含)
「歩行」
☆一日目☆
広河原 11:25 - 12:05 第一ベンチのずっと手前
手前 12:15 - 12:50 第二ベンチ
第二ベンチ 13:00 - 13:45 白根御池小屋(テント泊 500円)
☆二日目☆
白根御池小屋 04:15 - 04:55 左俣コース2500m近辺
2500m近辺 05:05 - 05:55 沢を離れる地点
沢離地点 06:05 - 07:15 北岳
北岳 07:35 - 09:40 白根御池小屋
テント撤収
白根御池小屋 10:20 - 12:25 広河原
「バス」
広河原 12:45 - 14:43 甲府駅 (山梨交通 2000円:協力金100円含)
遅めのランチ(@甲府駅ビルのレストラン)
「鉄道」
甲府 15:38 - 17:15 高尾 (中央線各駅停車)
高尾 17:25 - 17:35 北野 (京王線各駅停車)
北野 17:37 - 京王線某駅 (京王線特急)
【地形図】 「鳳凰山」 「仙丈ヶ岳」
はやばやと梅雨明けしてしまって、今年の三連休は梅雨明けに間に合うのかなというのは杞憂だったものの、梅雨明けして一週間というとそろそろ天気が崩れ出す頃でもあるので、ずっと天気予報と天気図をウォッチしていました。。。
金曜日にお休みをもらえば、連休の混雑も回避出来るし、上手くいけばこれまで何度も計画してお流れになった白根三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)の縦走が予備日つきで敢行可能です。木曜日の時点での問題は日曜の天候。曇り時々雨の予報です。
で、日曜日に天気が回復しそうなら白根三山縦走、天気が崩れそうなら白根御池小屋一泊で北岳だけ登って帰ってくるというサブプラン用意で金曜の朝06:46立川始発の甲府行きに乗り込みました。
久々のテント泊山行。三年ぶりです、といっても三年のうち二年半は山に行くのをやめていたので(笑)、実際はもう初めてのテント泊山行みたいに緊張しまくりです。朝の中央線でとる朝食もあまり食欲が無く、ばかでかい65リットルのザックを見つめ、こんなことで大丈夫かな…と不安になります。実は長いこと山に行かなかった理由のひとつが長期にわたる腰痛だったので、途中でギックリ腰にならないかとそれが一番心配でした。
甲府駅で降りるとものすごい暑さ。バスを待つ二十分ほどの間もジリジリと灼かれるように暑い。連休は明日からなのに、結構な人が並んでいます。幸いバスを二台用意してくれたので、全員座って広河原まで行けることになりました。ちなみにPASMOやSuicaは使えず現金払い。以前と同じように切符に車掌さんがパンチを入れてくれます。広河原までは利用者協力金百円がプラスされ合計二千円。
広河原に着き少しお腹も空いて、なんだか力の入らない身体にオニギリを三つ入れてからスタート。さすがに標高1500mあると涼しいし湿度が低いのでその点はとても気分が爽快なのですが、ザックを担いで歩いてみるとやっぱり重い(笑)。3日分+αの食料で防寒具まで入れると結構な重量です。水はアクエリアス1L+純水500ml。
最初はお花の写真など撮りながら歩いていたのですが、重装備だと花を撮るのにしゃがんだり立ったりするのが結構大変ですね(笑)。そして径はすぐに急登になり、地形図を見てわかってはいたのですが、やはりザックの重さがいつもの倍ぐらいあるので、ペースはぜんぜん上がりません。抜かされることはあっても抜かすことはほとんどない。一人だけ私より重量のありそうな大型ザックを担いだ女性を抜いただけ。しかも息が上がって第一ベンチまで持たず、ずっと手前で休憩をとる有様。この時点でもうこれは年齢的にテント縦走は無理と痛感。この休憩地点から広河原に戻って帰ってしまおうかと思うほどでした。
しかし、今日は天気も好く涼しいし、東京の家に戻ったって、蒸し暑いだけ。 間違いなく「ただただ寝苦しい夜」になって、精神的にも腐りきってしまうことは明白だよ、と気を取り直して登りをこなしていくと第一ベンチ。一息入れてまた登っていくと、これはゴゼンタチバナ?
第二ベンチでまた水分補給を兼ねて一息入れたあと、左手に八本歯のコルあたりらしい雪渓や北岳の雄姿を望みながら頑張って登りを15分ほどこなしていくと、地形図さえ頭に入っていれば、「あ、ここだ」とすぐわかる2250mの急登終了地点に出ます。少し進むと指導標があって、急登は終わりとの落書きもあります。ここからはトラバース道となって、白根御池小屋までは小さなアップダウンを交えて実際は10数メートルだけですが下ることになります。
グンナイフウロやカラマツソウなど、このあいだ御坂で見たばかりのお花、それにこれ↓はマイズルソウ(ピンぼけ御免!)でしょうか…あまり高山植物とは言えないかも知れませんが、お花はまぁまぁ楽しめました。
小屋前ではミヤマハナシノブにお出迎えいただいて、今日のテン場、白根御池小屋に14時前に到着です。手もとのエアリアコースタイムでは広河原から3時間5分となっていますが、ノロマが重装備で花を撮りながら歩いても休憩入れて2時間20分で上がれてます。普通の人が普通の装備で真面目に歩けば2時間ほどで着くのではないでしょうか(標高差は700mほどですから)。
手続きを済ませて、テントを設営。個人的な感想ですが、スタッフの応対といい、小屋の佇まいといい、とても好感の持てる山小屋です。連休前なので小屋泊まりにすれば佳かったかナ…と貧乏人のくせに思っちゃいました。
テントでも水はタダで使いたい放題だし、驚いたのがチップ制だけれど洋式の水洗トイレ。もちろん紙は分別するんですけど、とてもきれいにお掃除されていて、山小屋のトイレは□×△◇という常識が覆ってしまいました。「男性の方も座って使用してください」と書かれていますが、「(小)でも座ってしましょう」という意味ですよ、守りましょうね。
テントを張り終えると、誘惑に負けてテント代より高い生ビール(850円)をついつい注文。小屋前のベンチで地蔵岳あたりを眺めながらゴクゴク。高いけれどやっぱジョッキで飲む冷えた生ビールはこたえられません(笑)。飲んでしまうとすることもなく池の周りや明日のコースなど少し下見をしたりしますが時間をもてあましてしまい、テントでゴロンと横になるといつしかウトウト…。
目が覚めて気づいたのですが、マットの上に黒い粒子が…最初は何だろうと思っていたのですが、テント山行用のこの65Lザック…ずっと手入れもせずに十数年で背中のパッドが劣化してしまいポロポロの粒子となってこぼれていたのです。このことが「テントはもういい歳なんだからいい加減おやめなさい」という警告のような気もしてしまいました(弱気!)。
16時頃に天気予報を聞くと、やはり日曜は予報が悪いままで、明日土曜もあまり好いとは言えない模様。。。北岳を見上げ、明日あそこまでテント装備と自分の身体の両方を担ぎ上げる気力も失せてしまい、このときはまだ明日の朝までなら天気がもってくれると信じていたので、北岳のみで土曜帰京へ予定変更して、夕食の準備にしました。
夕食を食べ終え、水で歯を磨いてしまうと山のテントでは本当にやることもなく、トイレに行き、必要な水を補給してしまうと、日が暮れる前だというのに、テントで横になって、うつらうつらしたり目が覚めたりを繰り返したりしているうちにいつしか夜となりました。。。zzzzz
ところで、またかよっ!って言われそうですが、この日気づいたお花の中で、このお花だけが名前が判らないのです。もしご存知の方いらっしゃいましたらどうかご教示くださいませ。
<(__)>
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コメント
その3まで読ませていただきました。
テント泊はなかなか大変そうですけど、あんまり落ち込まないでくださいナ(^^ゞ
で、上 ↑ の花ですけど、
クワガタソウの仲間かなと思って手元の図鑑で調べたら
「テングクワガタ」に似てました。
ネットでは下の記事の写真が似ているように思います。
↓
http://www.geocities.jp/hakobesuki/tosyosya/gomanohagusa/tengukuwagata.html
投稿: pallet | 2013.07.18 22:51
palletさん、こんばんは。
長ったらしいレポ、最後まで読んでくださりありがとうございます。それに今回もお花の名前お知らせ下さって、ホント感謝です。
テングクワガタ、たぶんこれですね。私もクワガタソウに似ているみたいだけど…でもなんかちょっと違うよなぁと思っていたのですが、その先に進めないのがまだまだ未熟なところです。
テント泊は、実はあまり落ち込んではいないのです。ただ、まぁこの北岳までは結構調子が好かっただけに、メインの方のプランを捨ててのサブプランで膝に来ちゃったのがちょっとショックだったんです。
それと、そのあとの筋肉痛も少しぐらいならご愛嬌ですけど、日常生活に支障が出るほどひどかったので、ついつい大袈裟なタイトルつけちゃいました。
大型ザックがダメになっちゃったので、三日以上の縦走は、テントだけではやりたくてもできないというわけで、年齢的にももういい加減テント縦走する歳じゃないですし、テント辞める宣言も考えてみればちょっと遅すぎたかナ?とさえ思ってます(笑)。
投稿: ゴン太 | 2013.07.19 20:15