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2013.06.26

【十三年ぶりに三ツ峠へ…お花見山行】 山バス情報121

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【山行日】 2013年06月23日(日)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅    - 05:25 吉祥寺 (京王井の頭線)
吉祥寺   05:35 - 06:13 高尾  (中央線各駅停車)
高尾    06:14 - 06:51 大月  (中央線各駅停車)
大月    06:53 - 07:44 河口湖 (富士急行線)

「歩行」
河口湖駅   07:55 - 08:10 護国神社
護国神社   08:15 - 08:45 ロープウェイ富士見台駅
ロープウェイ 08:50 - 10:00 送電鉄塔
送電鉄塔   10:15 - 11:00 1600m付近
1600   11:10 - 11:30 木無山先のベンチ
木無山    11:55 - 12:55 馬返し
馬返し    13:05 - 14:38 三つ峠駅

「鉄道」
三つ峠 14:43 - 15:14 大月 (富士急行線)
大月  15:21 - 16:10 高尾 (中央線 快速東京行き)
高尾  16:24 - 16:34 北野 (京王線)
北野  16:36 - 京王線某駅  (京王線)


【地形図】 「富士吉田」 「河口湖東部」


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 暑くなって湿度も上がってきたので、ヤブ山はいい加減やめておきたい。でも泊まりがけするには懐が寂しすぎる…毎年6月は行く先に悩むところなのですが、せっかく晴れてくれるという日曜日、もう三週間も山歩きをしていないし、どこか歩いておかないと…という感じで、そういえば、大菩薩あたりから富士の下に見えていた三ツ峠は随分ご無沙汰しているなぁ…あそこならお花も楽しめそうだし久しぶりに行ってみようか、と行き先が決定。

 このブログを始めてから御坂は結構行っているのですが、調べてみると、三ツ峠は2000年の7月以来。もう13年近くも前の話です。その時はラクをして天下茶屋の下から上がって清八峠経由で笹子駅だったのですが、それでも蒸し暑さに苦しめられた記憶があります。今回はまだ歩いていない一般コースということで、府戸尾根から登って達磨石経由で三つ峠駅に降りることにしました。

 ガイドブックではたいてい三ツ峠駅~達磨石から登って、府戸尾根で河口湖に降りるように紹介されているようですが、エアリアで見ても、三ツ峠駅からの舗装道路歩きはいかにも長くて退屈そうですし、河口湖駅からの方は舗装道歩きもごく短くて済むうえ、標高差も三ツ峠駅からに比べ200m以上少なくて、距離的にはともかくどう考えても河口湖駅から登った方が良さそうなので、早朝、河口湖へ。

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 河口湖駅に行くだけなら、電車を乗り継ぐよりも、いつの間にか走るようになった新宿06:00発の高速バスの方が安くて(1700円)ラク♪なのですが、残念ながら予約が一杯で乗れませんでした。
 で、私の家から朝一番の大月発の富士急行線に乗り込みますが、富士急行線は未だにPASMOもSuicaも使えないのですね(富士急バスは使えます)。山をお休みしている間にさすがにもう使えるようになっているとばかり思っていたのですが…切符を買わないといけません…相変わらず慌ただしい乗り換えです。

 久しぶりの富士急行線。車窓からは雲の上にぽっかりと顔を出した富士山が見え、車掌さんが、文化遺産に登録云々、今左手に見えています云々とガイドしてくれて、ゆっくりお楽しみ下さいと徐行運転までしてくれて(笑)、このときは、ああこのまま晴れて三ツ峠からでっかい富士山を拝めるとイイナなんて考えてました。。。

 ところが、ウトウトして河口湖の駅で降りてみると、先ほどまで見えていた富士山はもうぶ厚い雲の中で影も形もありません(笑)。ありゃりゃ~、こりゃもしかして今日は展望のお楽しみはナシ?という感じでスタートです。

 府戸尾根の取り付きといったら大袈裟ですけど、最初のところは駅からの指導標もほとんどないのでチョットわかりにくいかも知れません。地図(といってもエアリアでいいのですけど)を良く見て、尾根の末端を目指して歩いていけば、「天上山公園」「天上山あじさいハイキングコース」の表示で尾根末端の護国神社が見付かります。
もちろん、ロープウェイ(400円)で上がってもいいのですが、ロープウェイの始発は9時です。

 しっかりカッチリ整備された「あじさいハイキングコース」を登っていきます。指導標に見頃は7月中旬からとあるように、アジサイはほとんど咲いていません。たぬき茶屋、うさぎ神社のあるロープウェイ富士見台駅までは、アジサイはひと株のみ。ほか気になったこの花は、トリアシショウマ(?)

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 ロープウェイ駅でアクエリアスで一息ついてから、「三ツ峠方面」の大袈裟なゲートをくぐって三ツ峠を目指します。「野生の猿注意」とありますが、結局一匹も見かけませんでした。1139.9の天上山は左に巻くことも出来ますが、たいした登りじゃないだろうと寄ってみることにします。小御嶽神社の小さな祠がありました。特に指導標などありませんが、そのまま北東に降りていく尾根道を下っていけば左から巻き径が合流します。

 1151へ緩やかに登ったあと結構下ります。下りきった所が林道との交差地点。林道の対面にまたすぐ登山道が続きます。この先なんですけれど…、地形図1161と1234の間のピーク1210m圏峰がエアリアでは新倉山と記載されているようですが、松浦本では新倉御前山とされ、霜山の南東尾根の1184の下の1180m圏峰が新倉山として紹介されています。
 
 登山道は1210m圏峰も1234ピークも右側を巻いていて、私は巻き径を歩いたので、このあたりの山名表示がどうなっているのか判りませんが、1301.7三角点のある霜山は、私の見落としでなければ山名表示も指導標もなく、気をつけていないと気づかずに巻いてしまうところでした(三角点を示す白い標柱で気がつきました)。

 ロープウェイ駅からエアリアコースタイムで1時間ということで、霜山で休憩をとるつもりでいたのですが、ここじゃなぁ~(笑)という感じのホントに平凡な小ピークでしたので、地形図を取り出して、たいした登りもなく送電鉄塔まで行けそうとふんで、送電鉄塔で(少し展望も期待して:笑)休憩ということにしました。


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 送電鉄塔付近はアヤメの紫とニガナの黄色がきれいで、ナワシロイチゴのお花もたくさん見られました。これで富士山が見えてくれたら嬉しいのですが、残念ながらぶ厚い雲の中です。

 送電鉄塔の標高は1350mほどなので、次の休憩は1582.4の三角点あたりかなぁなんて感じで腰を上げます。登っていって20分ほどでしょうか。うーん、これは予想外。なんとサンショウバラです(よね?)。

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 時期的にもう終わっちゃっているお花だと思っていましたし、府戸尾根で逢えるなんて全然知らなかったので、やっぱ歩いてみるもんだな(笑)と思いました。他にこの辺でお会いしたのは、これってクサタチバナ?でいいのでしょうか。けっこう咲いていました。

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 こちらはヤグルマソウでいいのでしょうか。

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黄色いこの花はキンポウゲ?。


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ほか、フタリシズカやヤマツツジなど…と、このあたりで、標高1000mあたりから、もうやかましいほど啼いていたハルゼミがプツンと泣きやんで、ゲゲと上空を見上げると青空が消えて灰色になってます(笑)。

 別に花に夢中になっていたからとか、お天気を心配してということではないのですが、1582.4の三角点は見逃してしまって、気がついたら1600mから始まる急傾斜にさしかかっていて、、時間も前の休憩から1時間ほど経過していたので水分補給をかねた足休めをしておきます。

 休憩後、急坂をえっちらこなしていけば20分ほどで木無山。サラサドウダンだぁと写真を撮っていると、その先にある檻の中を望遠で熱心に撮影している人に気づきました。。。遠目にあの例の盗掘による絶滅危惧種なのかなぁ、なんて感じでぼんやり眺めてみましたが、近視老眼乱視のトリプル悪の私の眼では、とても確認は出来ませんでした(でもたぶんアレでしょう…)。

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(お空の色が…)

 更に歩いていくとベンチと方位盤のある広場に出たので、チョット早めのランチタイムにしました。展望はもう今日は本当にダメです、というより、この空模様ではいつ降られてもおかしくない感じ…。時間と体力に余裕があれば、本社ヶ丸経由で笹子駅も、なんて考えていたのですが、今日は三週間ぶりの山歩きですし、このお空なので、素直に三ツ峠駅へ真っ直ぐ下ることにします。

 降り始めてすぐにまたサラサドウダン。でもここら辺は花よりもやっぱり岩の方に目がいっちゃいますよね。この径は最初ロッククライミングのゲレンデみたいなところをずっとトラバースしていくわけですけど、ほとんどがクライマーだと思っていたのですが、実際はクライミング教室の初心者みたいな人が半数以上なのですね。。。

 さて…、今回近辺に行かれたリンク先のサイトなどを参照させていただいたりしながら、いろいろ頑張ってお花の名前を調べてみたのですが、これ↓がどうにもよくわかりませんでした。ご存知の方いらっしゃいましたらご教示下さりませ。。。

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 下りのコースはあまりお花は多くはありませんでしたが、それでもヒメウツギ、マルバウツギなど最近覚えたばかりのお花に出会えたりして、達磨石までの急降下も適当にベンチなどで足休めしながら下っていけばそれほどつらくもなく、雨にも幸い降られることなく、曇っていたので達磨石から先の舗装道路歩きもラクでした。

 ところで、舗装道路歩きの最初のあたりで、富士急バスのバス停(?)が見付かったので、「え?走るようになったの??? 夏の間だけかな…」と思いながら近づいてみると…

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 なんとバスではなくタクシーの案内でした。確かにバスとはどこにも書いていないけれど…ね… ただ、25分も待つなら歩いちゃうのでは?ないでしょうか。。。こんなもの置いておくより、どうせなら、3時とか4時に冷えたビールとか用意して待ち伏せした方が効果的(笑)な気がします。。。

  
※お願い…
花素人なので、お花の名前の間違いなどお気づきでしたら、お知らせくださいませ。
m(___)m
 

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コメント

お久しぶりです
三つ峠いいですね
わたしも先日 杓子山の下の方を歩きましたら
軟弱で・・山頂には行きませんでした

ゴン太さんとおなじような お花に出会えました
?の花はカラマツソウの種類ではないかと思われます

投稿: ba_sobu | 2013.06.27 05:27

ゴン太さん、こんばんは。

23日は小生も同じ方面でした。(Komado さんところの掲示板に出しましたが、天下茶屋~大石峠でした。)富士急はゴン太さんの2本あとです。バスの乗客はほとんど三つ峠登山口で下車しました。当然ですが、お花はやはりゴン太さんが見られたのと同じのが多かったです。でも「檻の中」のお花はありません。来年は双眼鏡でも持参して「檻の中」を見てみたいですね。

投稿: AKIO | 2013.06.27 19:44

 ba_sobuさん、こんばんは。

 お花の名前、さっそく教えていただき、ありがとうございます。手もとの図鑑にも載っていました。カラマツソウ…花に見えるのは雄しべなんだそうですね。

 私も三ツ峠に登ったように書いていますが、実際には開運岳には登らずに降りちゃいました。登れば登れますけど、あっち行っちゃうと戻ってくるのがめんどくさくて…(笑)そのまま笹子まで歩く気もなかったし…それで好かったと思ってます。たっぷりお花と遊んでもらったら、ピークはもうどうでもいいですよね。

 この時期はやっぱり御坂が楽しいですよね。往復の交通費が結構嵩んじゃうけれど、それでもまた行きたくなっちゃう…不思議な魅力を沢山抱えた山塊だと思います。杓子はこのあいだ、バッタリの時のをもう一度歩かれたというわけですね!もうあんなに青々とした草原になっているとはびっくりでした。
 私も訪れてみようかな~なんて思ってしまいました。

投稿: ゴン太 | 2013.06.27 19:50

 AKIOさん、こんばんは。

 komadoさんの掲示板も拝見しました。やはりこの時期は皆さん御坂に足が向きますよね。大石峠のあたりとか、私も大好き。花を知らなくても歩いてて気分いいです。ヤマオダマキとグンナイフウロは私の見落としかも知れませんが、今回歩いたコースでは会えませんでした。

 檻の中のお花は、うーん、双眼鏡や望遠まで使って見る価値あるのかなぁ…フクザツですね。わたしも、そりゃ、お会いしたい花ですけれど、檻の中でしか咲けないという点でかなり不自然な感じがしちゃいます。

 昔は三ツ峠や南大菩薩だけでなく奥多摩にだって普通に群生していたわけでしょう。それもこれも盗掘という悲しい人的行為が繰り返されたからですけれど…当のお花にしてみたら猛獣じゃないんだから(笑)、こんなの勘弁してくれよーだと思うのです。そう思うとなんだか哀しい気分にしかならなくて、写真で見られるからいいや、という感じで私はすぐその場を離れてしまいました。
 

投稿: ゴン太 | 2013.06.27 20:16

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