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2013.05.19

【恵能野川を彷徨い南大菩薩連嶺へ その1】 山バス情報120

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【山行日】2013年05月18日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
京王線某駅    - 05:25 吉祥寺 (京王井の頭線)
吉祥寺   05:35 - 06:13 高尾  (中央線各駅停車)
高尾    06:14 - 06:51 大月  (中央線各駅停車)

「バス」
大月駅 07:00 - 07:17 遊仙橋 (富士急山梨バス 370円)

「歩行」
遊仙橋   07:22 - 07:45 恵能野神社
神社    07:55 - 09:00 山の神
山の神   09:10 - (途中迷走)- 10:10 尾根取り付き
尾根    10:20 - 11:45 縦走路
縦走路   11:45 - 12:20 大谷ヶ丸
大谷ヶ丸  12:45 - 13:50 ハマイバ丸
ハマイバ丸 13:55 - 14:20 大蔵高丸
大蔵高丸  14:25 - 15:30 焼山沢林道
焼山沢林道 15:35 - 16:30 やまと天目山温泉

「温泉」
やまと天目山温泉 16:30 - 17:25 (市外 500円/3時間)

「バス」
天目山温泉 17:30 - 17:45 甲斐大和駅 (栄和交通 臨時便 300円)

「鉄道」
甲斐大和 18:07 - 19:07 高尾 (中央線各駅停車)
高尾   19:14 - 京王線某駅  (京王線準特急)


【地形図】「大月」 「笹子」 「大菩薩峠」

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(尾根に上がってすぐ カラマツの新緑までが美しい)


 先週末は文楽を観に行ってしまったため、山行きはお休み。この週末は金曜日に休みをもらって泊まりがけで山を存分に楽しもうかと考えていたのですが、万年日雇いの身では五月はGWの減収が痛く、休みを取って山小屋という優雅な生活は見送らざるを得ないのがつらいところ…。青空を恨めしそうに見上げながら結局金曜日は日銭稼ぎに出勤(笑)。

 幸い土曜日は一日天気がもってくれそうなので、日帰りでどこかへ行けそうです。シロヤシオかそれともイワカガミか…。今年のツツジ系はどうも花付がよろしくないようなので、イワカガミ狙いでという感じで、直前まで迷った挙げ句の決定でした。

 イワカガミを意識しての山行きは実は初めて。。。行き先は、例によって松浦本『バリエーションルートを楽しむ』をヒントに、恵能野川からアモウ沢乗越のすぐ上に出て、そのあとは、このあいだ行ったばかりの滝子山ではなく、大谷ヶ丸へ。大谷ヶ丸で時間と余力があれば大蔵高丸、なければ米背負沢を下って天目山温泉というコースを組んでみました。

※毎度のことではありますが、恵能野川を遡り、尾根に取り付き、アモウ沢乗越のすぐ上まで登るルートはバリエーションルートで、一般登山道とは異なり、指導標は一切無し、また今回のルートでは標識もゼロです。
 お恥ずかしいハナシ、私は途中支沢に入り込んだりして目指すルートからはずれていますが、どのように間違えたのか判断でき、その後目指すルートに復帰できたのは、コンパスと地形図があり、且つ、まがりなりにもこの二つの道具を使う方法を心得ていたからです。


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(遊仙橋バス停 傘が数本有り、時計も新しいものが掛けられている)

 前回同様、ハマイバ前行きのバスに乗り込みます。今回は新型車両。乗客も私の他に登山客が一人と自転車持ち込みのカップルがひと組。遊仙橋で降りたのはもちろん私一人です。もちろん、このコース、間明野から切り目峠越えで入っても良いのですが、恵能野の集落を見てみたかったので遊仙橋から恵能野神社までのんびり歩くことにしたのです。

 集落は朝早い時間だったこともあって本当に静か。ただ、自動車修理工場(?)には飲料水の自動販売機があったりして、それほど奥まった集落といった趣きはありませんでした。集落の一番奥に恵能野神社があり、登下山の安全をお祈りし、サンドイッチをひとつお腹に入れ、鈴をつけてからスタートです。

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(集落の奥にいくと恵能野神社がある)

 舗装道が土道に変わり、「鎌倉古道」の標識を見ます。ここから少々松浦本と異同があり、穴のあいた木橋はなく、きれいな木橋を渡って、ホースの下をくぐります。廃車が放置されていたと思われる場所は空き地となっていて、しっかりした道を進むと堰堤の上部で左岸に渡れば「18.19号鉄塔まで50分」の黄色い標柱があります。

 以降、ほとんど松浦本通りの道が続きますが、途中崩落箇所などがあるものの、全体としてはそれこそエアリア赤線といってもいいぐらいのしっかりした道形です。山の神の直前まで長いこと左岸を歩くことになるのですが、途中右岸に渡った方が良さそうな所があったりするのが注意すべき点です。特に大きな岩の先で道が途絶えてしまう箇所があって、ここは右岸には渡らずに左岸から沢に降りて少し進んで左岸に復帰します。

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 右岸に渡るのは、右上からかなり明瞭な踏み跡が降りてくる(大久保山から?)地点でここには黄色い標柱「← No.18 No.19 山林愛護」があります↑。右岸に渡ればすぐに山の神↓(空色のトタン屋根が崩壊している)です。神社から1時間少々が経過していたので山の神で水分補給を兼ねた休憩をとります。

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 ここまでは逡巡があったものの、まぁまぁ順調でした。問題は山の神から先アモウ沢の堰堤に出るまででした。松浦本の竹林を抜けるあたりまではほとんど問題はありませんでしたが、その先の「路肩の崩れかかった所を過ぎる」地点でまず躓きました。

 ここはもう完全に崩れてしまって通行は出来ない感じになっています。で、マーキングに従って一旦右岸に渡ってこれを回避しているのですが、この右岸から左岸に戻らずに更に奥の方の谷へとマーキングがあって、ついついそちらへ引きこまれてしまったのです。こちらはコンパスを取り出してみればあきらかに違う方向へしか進めないことが判るので、戻って元の左岸に復帰します。このときのロスタイムは10分ほどだと思います。

 次に躓いたのは、後から見れば、本当に馬鹿馬鹿しい地点で、アモウ沢の巨大堰堤まであと5分という地点(笑)。またピンクのマーキングがあって、道が途絶えた感じになるので、ここから右岸に渡ってしまったのです。しかしその先の踏み跡は進むにつれ不明瞭になったり錯綜したり。。。ここで時間を浪費してしまいました。正解は結局道が途絶えた感じになるピンクのマーキングでは右岸には渡らずそのまま左岸沿いに行けばよいのでした。少し進めばとても明瞭な道が左岸沿いに堰堤まで伸びています(笑)。

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(この堰堤のすぐ手前で右往左往してしまった:笑)

 汗びっしょりで「あ~、またアホなミスやってしまった~、バカみてぇ~」とクマさんも驚くぐらいの声で自嘲しながら、堰堤脇に出て、「つっかれた~」と喚きながら林道を上がっていけば左手に明瞭な尾根とそこに上がる明瞭な踏み跡。「やれやれ40分近いロスだ」と呟きながら、尾根の末端に腰掛けます。山の神から尾根まで松浦本で20分のコースタイムのところ1時間も費やしてしまいました。
 私は沢経験がないこともありますが、あまり頭を使わなくてすむ尾根の登りばかりバリルートで取っていたのも今回の迷走の原因かも知れません。今後は沢ルートも研究&実践してみないといけないなと反省です。

 尾根末端で休憩をとり、「まぁ、もうひとつ後のバスで来たと思えばいいか」と気を取り直して、急傾斜の尾根を登ることに…。沢は上に行くほどに支沢が分岐して厄介なのですが、尾根は逆で、登るほどに主尾根へ統合していくので、足は重くても気は楽です。沢沿いでも新緑は美しかったのですが、やはり気が楽になった分、尾根では新緑をうっとり眺めることが出来ます。

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 新緑にトウゴクミツバツツジが時に混じりますが、花が少ないのが残念。高度を稼ぎ、標高1300mあたりから足もとに注意していればイワカガミの葉っぱがちらほら…。しかし花は見付からず、まだ早かったかなぁと思いながらも更に登っていけば、咲いていました! 本当に小さな花ですけれど、ピンクの花が咲いているのが見付かるとやっぱり嬉しい。。。尾根の脇の日当たりの良い所にポツポツとですが咲いているのが見付かります。大谷ヶ丸に午前中の夢は潰えたので(笑)、ゆっくり写真を撮りながら休憩代わりにします。

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 放置されたワイヤーを見て明瞭な尾根を合わせたあと、標高1500m近くでもイワカガミが咲いているのが見られ↑、今回はイワカガミ狙いで正解だったかもと満足して、更に登っていくと、傾斜の緩んだ黒木の森をふらふらと歩いていけば、ロープで通せんぼされ大月市の指導標が建つ一般登山道の屈曲点に飛び出しました。ここで休むわけにもいかないので、縦走路をそのまま大谷ヶ丸方向へ歩いていくことに。。。時刻はこの時点で12時15分前でした。





その2


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