【カタクリを見に…武川岳から大持山・小持山・高ワラビ尾根 その1】 山バス情報117
【山行日】 2013年04月13日(土)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
新宿 05:35 - 05:43 池袋 (JR山手線)
池袋 06:00 - 06:55 飯能 (西武池袋線準急)
「バス」
飯能 07:10 - 08:07 名郷 (国際興業バス 790円)
「歩行」
名郷 08:15 - 09:05 天狗岩手前の露岩
露岩 09:15 - 10:25 武川岳
武川岳 10:35 - 12:05 大持山の先の小ピーク
大持山 12:25 - 12:50 小持山
小持山 12:55 - 13:25 武士平分岐
分岐 13:30 - 14:45 785
785 14:55 - 16:15 橋立橋
「バス」
橋立橋 16:15 - 16:30 西武秩父駅入口 (秩父市営バス 300円)
「鉄道」
西武秩父 16:51 - 18:32 池袋 (西武線急行)
池袋 18:42 - 18:48 新宿 (湘南新宿ライン)
【地形図】 「秩父」 「武蔵日原」 「正丸峠」 「原市場」
いろいろありまして、三週間以上山へ行けませんでした。で、三週間ぶりの山行きは、やはりカタクリの花が目当てです。
カタクリだけだったら、まぁ、武川岳でなくても好いのですが、リンク先のサイト情報などでは、場所によってはもうアカヤシオが咲き始めている!とのこと。そんなわけで、アカヤシオの下見偵察も兼ねて、5年前と同じく朝一番の飯能駅発湯ノ沢行きバスで武川岳に登り、今回は妻坂峠経由で大持・小持山へと足を伸ばしてみることにしました。
オマエのやたらと長いレポはいいから、さっさと花の情報だけ寄こせよ(笑)、という方のために、先に結論だけ言いますと、カタクリはちょうど見頃かピーク過ぎぐらいだったと思います。
でアカヤシオの方ですが、大持~小持山稜線は、ここのところの寒さもあってか、ほとんどが蕾未満(芽は出ています)でした。ただ、稜線よりも標高が高い小持山頂上付近のアカヤシオは陽当たりが良いせいでしょうか、蕾も見られましたので、(今後の気温変化にもよりますが)開花は次の週末あたりかもしれませんが、咲き揃うのはもう少し先ではないかなと思いました。ちなみに大持~小持山稜線ではこの日名残雪がポツポツですが見受けられました。
7時10分発の湯ノ沢行きバスは、国際興業が撤退する意向を示している路線で、毎年ハイシーズンでも乗客は10人未満ということが多かったのですが、この日はハイカーが20人以上はいたでしょう、席はほぼ埋まり、この調子で利用者が増えて撤退撤回か延期となることを願うばかりです。一番バスが捕まえられない人でも、二番バスの名郷行き(07:40発)は、ほとんどの人が利用可能だと思いますので、皆さん是非ご利用をご検討下さい。
名郷で全員を降ろして湯ノ沢に向かったバスを見送って、柔軟体操とトイレを済ませて出発。武川岳への径は五年前と同じく天狗岩経由です。鶯の啼くなか、民家の路地を通り抜け道標に従い尾根に乗って植林帯を登っていきます。五年前のレポでも書きましたが、登山道はやはり一部付け替えられていて、今回最初の休憩場所にした露岩のあたりまで上がってみてわかったのですが、昔の尾根筋の登山道の東側に林道が上がってきていて、どうもただの林道ではなく石灰岩の採掘場となったような雰囲気がありました。武川岳が今後どのぐらい削られるのかわかりませんが、第二の武甲山になってしまうのでは…と少し哀しい気分になりました。
(730付近まで上がってきた林道 石灰採掘でなければいいが…)
上がってくる最中、後ろから声や鈴の音が聞こえていたので、天狗岩手前の露岩ピークで休憩して、後ろから来た人が先に行ったのを見計らって、カタクリ探索です。探すほどのこともなく簡単にカタクリは見付かって、今回一番数が多かったのはこの天狗岩手前の露岩付近でした。群落といってもいいくらいこのあたりはカタクリが咲いています。あんまり咲きすぎて数株は踏みつけられているほどで、悲しいような嬉しいような複雑な気分。
天狗岩は今回も男坂を登って高度を稼ぎ、右手に伊豆が岳が見えてくるとまもなく、山伏峠からの径を併せて前武川岳。一旦下って登り返せば武川岳山頂です。時間はまだ十時半ですが、少しお腹も空いたのでオニギリをひとつだけ。
さて、今日は前回と違ってロングコース予定。オニギリひとつとテルモスのお茶で少し休憩したら妻坂峠へ。。。少し下った大岩のところに今回も数株のカタクリが見付かりましたが、武川岳から大持山の稜線は、今や気をつけていれば見付かるケド…という程度です。
妻坂峠への転げ落ちそうな急下りのあとの大持山への登り返し…。ここを頑張って大持山へお昼前に到着したいと、私にしては結構早めのペースで登り降り…。しかし、最近マトモに歩いていないこともあって、大持への登りはもうへろへろ。腹は減るし、足は疲れるしで、大持山の手前の肩で昼飯にしようと思っていたものの、ここは展望も良いので大勢の登山者が休憩中。フラフラしながら大持山頂上はほぼ素通り。少し先の小ピークで大休止としました。
お湯を沸かしてお昼ごはんを食べながら、この先の進路を思案。とりあえず大持山までは予定通りの時間で歩けたので、ここから小持山へ向かい、戻らずに高ワラビ尾根を下ることにしました。小持山へ13時に着ければ、エアリアコースタイム通りのんびり歩いても、武士平には16時の秩父市営バス「ぬくもり号」に十分間に合うように降りられるだろうとの目算です。
昼食後、アカヤシオの木を下見しながら小持山へ向かいます。奥多摩では先週末1000mのあたりでもう咲いているとの情報だったので、ここでもひとつふたつはあの可憐な色の花弁にお目にかかれるだろうと、三年前の記憶を頼りに、アカヤシオの木を見て回ったのですが、開花したものはひとつもなく、蕾も見付からないという情況。芽は出ていますが、どれも蕾といえそうなふくらみは持たず、1000mと1200mでこうも違うものかと思いながら歩いていくと、ところどころ雪の降った跡も見られました。。。
ところが、小持山山頂に到達してみると、そこには深紅の蕾をつけた木が見付かり(二番目の写真)、標高が高くなっても微妙に陽の当たり具合で違いが出るものだと妙に感心するやら不思議に思うやら…。しかし、来週は観劇の予定もあって、ちょっと山には出掛けられそうもないので、ひとつぐらい花開いてくれていても良かったのにとちょっと心残りな気分で山頂を後に。
さて、10年ぶりの高ワラビ尾根。記憶では、地形図には現れないアップダウンが結構あって、実際に歩くと思ったより消耗する、という印象でした。武士平の分岐まで手もとのエアリアだと1時間強のコースタイム。しかし尾根末端まで歩いた松浦本の記録ではなんと30分。いや~、いくらなんでも30分はないでしょう、と呟きながら武甲山方面にちょっと下ったところにある高ワラビ尾根に入ります。
歩いてみると、記憶通り、アップダウンがあって、ご丁寧に尾根上にそって踏み跡があるので、巻き径のような気の利いたものもなくて、ほらね~、この調子じゃ、いくらなんでも30分は無理でしょうに…と歩いていくと、なんと、30分で武士平分岐に到着(笑)。
うーむ、これはちょっと逆に困ってしまいました。というのも、秩父市営バス「ぬくもり号」は、浦山大日堂発14時の次が16時。時刻は13時半前で、どう考えても14時の便には間に合わないし、のんびり歩いて下っても16時の便が来るまでは時間が余りすぎてしまいそう…。
武士平分岐には、左(南)武士平、来た方向(東)小持山、そして、高ワラビ尾根末端方向(西)は「山道進入禁止」とあります。もちろん、地形図とコンパス、松浦本の高ワラビ尾根下降記事のコピーは持ってきていますし、高ワラビ尾根下降の記事は直前にも何度も読み返して要所は頭に入っています。しかし、ここまでのロングコースで体力の消耗もあるし、登りにならともかく下りにバリハイルートはまだ早すぎるという自重もあり、少し悩みました。
結論は、日足がだいぶ延びた今の時期だし、風もなく好天の山日和で見通しもきく。途中で間違いに気づいて戻ったりしたとしても、日のあるうちに里に下るのは可能、思い切って末端まで挑戦してみよう、という判断でした。
※このあとは、よい子の皆さんは真似しないで、素直に武士平か茶平に下って欲しいので別記事にします。
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コメント
ゴン太さん、こんにちは。
なんとまあ、びっくり。
同じバスに乗っていた上に大持山までは同じコースではありませんか!
自分は有間山の方に向かいましたが、前を歩いていたようです。
高ワラビ尾根、アカヤシオはどうでしたか?
小持山の付近も少し早かったかな?
ちなみに、あの路線、地元が支援することになって26年の全面撤退は避けられたそうです。随分久しぶりに帰りのバスはずっと立ちっぱなしでした。
レポ期待しています。
投稿: リブル | 2013.04.14 18:32
え!同じバス?
なんで気づかなかったのでしょう。。。
私は最後部の一番左に座っていたのですけど…。
バス停留所に並んだ登山者の列をずっと見回して、知っている人は(少ないけれど(笑))一人もいないな~、当たり前か、なんて思いながら十数人目のところに並んでバスを待っていたのに。
おかしい、リブルさんに気づかないなんて、ひょっとして、もうボケが始まっちゃったのかな。。。でもリブルさんも私には気づかなかったのですよね。随分会っていないから印象も変わっちゃったのでしょうか、お互い(笑)
高ワラビ尾根のアカヤシオは…、次の記事に書きますけど、この日は残念ながら開花したアカヤシオにはひとつもお目にかかれませんでした。
名郷線、なんとか存続するのですか。。。よかった。。。にしても地元(自治体?)の支援という形だと、減便などの心配がありますよね。
今のダイヤは二番バスでも十分山に使えるので、なんとか現状維持のまま存続して欲しいです。そのためにも、私たちバス派が利用機会を増やしていかないといけませんね。
投稿: ゴン太 | 2013.04.14 18:58
ゴン太さん、
実は翌日同じようなところを歩いていました(汗)。
アカヤシオはまだ蕾でしたね。
そおいや大持山山頂附近にはカタクリがちょこちょこいる覚えがあるのですが、どんな感じでしたでしょうか?久しく訪れていないので生滅した可能性もあるのですが。。。
投稿: komado | 2013.04.17 19:27
komadoさん、こんばんは~。
ああ、やっぱり小持山偵察されてましたか…。しかし日曜日は風がかなり強かったのでは?
大持山山頂付近のカタクリ、3年前に行った時は肩の手前横倉山寄りにひとつ咲いていたのを記憶していますが、それはGWも終盤になってから。。。
今回は大持山山頂付近は足早に通り過ぎてしまったせいもありますが、見かけませんでした。西尾根に入れば結構咲いていると思うのですが、一般道では、ひょっとするともう絶滅しているかも知れませんね。
今週末は山に行けそうもないので、今年はもしかしたらアカヤシオ姫には会えないかも知れないので、komadoさん、しっかり私の分も見ておいてくださいね(笑)。
投稿: ゴン太 | 2013.04.17 19:51