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2013.02.05

【「三国峠みち」から生藤山】 山バス情報113

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(連行峰から生藤山へ向かう径にて…)

【山行日】 2013年02月03日(日)
      
【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿 05:38 - 06:16 立川    (JR中央線各駅停車)
立川 06:30 - 06:59 武蔵五日市 (JR五日市線)

「バス」
武蔵五日市駅 07:20 - 07:53 柏木野 (西東京バス 570円)

「歩行」
柏木野  08:05 - 08:55 尾根に乗る
尾根   09:05 - 09:35 万六ノ頭
万六の頭 09:45 - 10:55 連行峰
連行峰  11:15 - 11:40 生藤山
生藤山  12:20 - 13:40 石楯尾神社

「バス」
石楯神社前 14:09 - 14:28 上野原駅 (富士急山梨バス 410円)

「鉄道」
上野原 14:31 - 14:48 高尾 (JR中央線各駅停車)
高尾  15:03 - 京王線某駅  (京王線) 

【地形図】 「五日市」 「与瀬」 「上野原」


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(生藤山より南ア)

 短めだけれど、いちおう国境を越える今回のこのコース、実は全く逆の石楯尾神社から生藤山に登って三国峠みちを降りるというのは山を始めたばかりの真冬に歩いたことがあって、三国山からの好展望はとても印象的でした。今回は降雪の後ということもあり、急傾斜の北斜面を登りにとって15年前の逆コースを歩いてみようという寸法です。

 立川始発の五日市線、今はボタンでドアを開閉するようになっていて、冬の朝も電車で寒さに震えることがないのは本当に助かりますね。15年前というと、冬は電車に乗っているだけで身体が冷え切ってしまって本当につらかった。

 武蔵五日市駅では、こんな冬の早朝でも数馬行きのバス停にはそれなりの列があって、座席はほぼすべて登山者で埋め尽くされての発車です。柏木野で私の他に4人のパーティーが下車。寒い中、スパッツを装着し、準備運動をしてから出発。バス停から少し数馬寄りのところに「連行峰」とだけ書かれた指導標があり、ここから民家の軒先を通って橋を渡れば、すぐに植林とはいえ土の径を歩けます。
 
 尾根に乗るまで、植林帯をジグザグにひたすら登っていきます。エアリアで急坂と書いてあるあたりです。登りにとる分にはそれほどめちゃくちゃな急登ではないです。私の足で50分ほど、4人組のパーティもほとんど同じぐらいの時刻に尾根に上がれましたから、まぁ、せいぜい小一時間の辛抱です。

 尾根に乗ってすぐ、指導標とは逆方向(右手)に祠↓があり陽当たりもよかったので、安全祈願がてら小休止とします。歩き始めは手袋と帽子が要るぐらいの厳しい寒さでしたが、途中で暑くなって次々に脱いで、今はもう汗ばむほど。。。お茶が美味しい。

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 一休みしたら、尾根の小ピーク脇を右に回り込むように付けられた径を進むと、左手は自然林で大岳山なども望めます。先ほどの休憩地点から約15分ほどで、前方にこんもりしたピークが現れ、コースはピークを右(西側)に巻き始めます。 ここが万六の頭と見当を付けて、地形図「五日市」と照合、コースをはずれ、ほとんど踏み跡のない尾根の方を直登します。雑木の尾根をエイコラサと登っていけば、「万六の頭883m」の木彫りの表示が見付かりました↓。実は15年前来た時は、逆から登ってきたものの、万六ノ頭の手前の偽ピークを万六の頭と勘違いして(ピークを踏んだつもりで)もと来た登山道へ戻ってしまったのです。今回はしっかりとピークを踏み、万六の頭でも少しお茶を頂きました。

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 万六の頭からは、南へしっかりした踏み跡が本来の登山道まで続いています。途中雪に付けられた動物の足跡が見付かり写真に収めてみました↓が、何の足跡なのでしょう? ご存知の方、いらっしゃいましたらご教示下さい。

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(万六の頭付近で見かけた小動物の足跡)

 登山道に戻れば、見覚えのある背の低い笹径。小さなアップダウンを織り交ぜながら少しずつ高度を上げていく径です。地図で見ると結構距離がありますが、歩いてみるとそれほど高度差がないせいか、長くは感じません。927mピークを越え、左手に陣馬から続く尾根が見えてくると傾斜がややきつくなって雪も目立つようになり、少し歩きにくくなりました。下りにとる場合はアイゼンがあった方がよさそうな感じです。

 

 陣馬からの尾根が合わされば、連行峰(指導標には「連行山」の表示)。万六の頭を巻いた4人グループがちょうど休憩を切り上げようと言うところでした。彼らは陣馬山の方へ向かうようです。私は万六の頭から1時間以上経過していたこともあり、ベンチのあるこの連行峰で長めのティータイム。お湯を沸かして生姜湯を煎れました。陽当たりもよくポカポカで好い気分。しかしふと樹の間を見ると富士山が、ありゃりゃ雲の侵略を受けそうな気配です。生藤山からの富士の大展望期待で来たので、ちょっとショック。でも考えてみたらもう11時過ぎだし、仕方ないのかも知れません。

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(連行峰から少し西に歩いたところより 富士山はもう雲に覆われ始めていた)

 連行峰から、左手(南)を気にしながら生藤山を目指します。南アはクッキリ見えているのですが、富士山の方は分厚い雲が近くに押し寄せていたりして、気が気でなく、茅丸はあっさり巻いてしまいました。これで今日の最高地点は1000mに満たないことになりますが、まぁ、仕方ないでしょう。

 生藤山へは手もとのエアリアではコースタイム40分となっていますが、茅丸を巻いたこともあり25分ほどで到着。山頂は先客がお一人だけ。時間もそろそろお昼近いので、ここでオニギリタイムにします。富士山はもう半分近く雲に覆われ、ちょうど逆光ということもあり、好い写真は撮れません。しかし、生藤山の山頂は陽当たり良く、ポカポカを超えて少々暑いぐらい。帰りのバスの時刻を考えて、ここでかなり長居してしまいました。

 生藤山を後にします。ここからは課題の下りですので、ストックも用意して下り始めます。すぐに三国山。東京と神奈川と山梨の県境、相武甲国境です。ここも生藤山同様展望良く南アルプスもしっかり見えています。

 三国山から佐野川峠は、四年ほど前の冬笹尾根からの帰り道で通った径でよく覚えています。甘草水のベンチで南ア展望に別れを告げ、少しずつ高度を下げていきます。

 佐野川峠には、神社バス停40分の表示。調べてきた14:09のバスまで一時間以上あるし、今日はここまで膝も大丈夫だから、ゆっくり下ってもまぁ間に合いそうです。万が一、逃したとしても、次の15:25まで一時間ほどです。

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 植林帯のジグザグ径を下っていきます。途中「安永五」と刻まれた石碑を発見↑。高度をあっという間に下げて振り仰げば峠は頭上遙か上になっています。二十分ほどで林道に降り立ちます。林道を足任せに下っていきますが、15年前とはいえ、こんな長い林道歩きはまったく記憶にありません。林道の様子からして最近できたものでもなさそうだし…と下っていくとミッション系学園の真新しい建物が現れ、びっくりしていると、更に下った右手に見付けました。そうです、正規の登山道の表示です。
 林道に降りた時、左手の方へ下ってしまったのですが、どうやら右手に行くべきだったようです。十五年も前のことだけれど、結構覚えているものだな…などと感心しながら見覚えある集落の径を下っていくと大通りに出て少し左に行ったところがバス停でした。

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 バスまで30分ほど時間があったので、石楯尾神社↑にお参りしていくことにしました。参拝後、靴のドロを落としたりスパッツをはずしたりしていると、井戸行きのバスがやってきました。バスの折り返しが来るまで時間がありましたが、陽当たりもよく気温もやや高めだったこともあって、寒い思いをすることもありません。ツイッターでツィートして時間を潰していると井戸折り返しのバスがやってきました。

 バスは予想に反して私一人の貸切ではなく、井戸から乗車の登山者と途中で乗車してきた地元の方と私の三名。鎌沢入口から藤野駅の方がバス代もずっと安くなりますが、やっぱり帰りのバスは空いているのが一番かな、などと考えつつ、上野原駅へ。
 上野原では待ち時間ほとんど無しで高尾行きに乗り継げて、高尾駅で一旦下車してビールを仕入れてから、京王線で帰途につきました。

 

 

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コメント

おーーーーっひさしぶりでっす!ゴン太さん!
気づくのが遅くなり申し訳ありません。
二年半ぶりでしたか!時々ウワサしていたんですけどね、勝手に(笑)
またゴン太さんのレポ拝見できるかと思うと嬉しいです。
なんてったってまだ山歩きひよっこだった頃にずいぶんお世話になりましたからね~、
今後ともよろしくお願いします♪

あ、そうそう。私も久々生藤山行こうと思ってて体調崩していきそびれてます。
ぼちぼちいきま~す。

投稿: cyu2 | 2013.02.13 09:55

 cyu2さん、こんばんは。お久~~しぶりです、ね、本当に。もう私のことなど忘れ去られてしまったと覚悟を決めておりました(笑)。
そりゃ、あれだけ長期沈黙継続してたら、気づかない方が普通ですって(笑)。コメントいただいて、そりゃもう大変恐縮してます。

 二つ前の高尾山のへろへろ山行レポにも書きましたが、山への気持ちをつないでくれたのは、cyu2さんはじめリンク先の皆さんの素晴らしい山行きレポのお陰なのですよ。
 とくに昨秋の雲ノ平のあの風景、あれでやられましたよ。私夏に一度いったことあるんですが、秋の紅葉があんなに素晴らしいのを教えていただいて、もうほんとに羨ましかったです。

 体調崩されたのですね。インフルエンザとノロと両方…ですか、片方だけでも相当つらいですが、両方となるとかなり厳しかったことでしょう。 病み上がりの山行は身体に力が入らない感じになると思いますので、無理せず軽めのところから徐々にという感じで、生藤山あたりはちょうど好いかもしれませんね。お気を付けてお出かけ下さい。

 そうそう、私の方がこれからはcyu2師匠にいろいろ教えていただく ひよっこ ってことになりそうです。 まだ初心者丸出しな山歩きしかできませんけれど、どうぞよろしくお願いします。


投稿: ゴン太 | 2013.02.13 19:52

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