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2013.02.17

【大山へ 秦野駅から 登るアホ… その1】 山バス情報114

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(善波峠)

【山行日】 2013年02月16日(土)

【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
小田急線某駅    - 05:55 本厚木 (小田急線各駅停車)
本厚木    05:59 - 06:15 秦野  (小田急線急行)

「歩行」
秦野駅  06:30 - 07:25 権現山
権現山  07:35 - 08:40 念仏山
念仏山  08:50 - 09:40 高取山
高取山  09:55 - 11:05 蓑毛越
蓑毛越  11:35 - 12:20 十六丁目
十六丁目 12:30 - 13:05 大山
大山   13:30 - 14:45 ヤビツ峠
ヤビツ峠 14:50 - 15:50 蓑毛

「バス」
蓑毛  16:00 - 16:22 秦野駅 (神奈中バス 260円)

「鉄道」
秦野  16:32 - 小田急線某駅

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(高取山の先で…この日一番好く見えた富士山)


前回大山に鐘ヶ岳から登った時も気になっていたのです。大山から浅間山~高取山と南下して弘法山までの稜線(大山南尾根?)。でも当時はバリハイルートならともかくエアリア赤実線だけというのは面白味に欠けると生意気にも思っておりました。

 今回久しぶりに山歩きを再開して、いずれの山から見ても目立ってかっこいいなと感じたのはやっぱりこの丹沢大山。古くは船がその方向を定めるのにも使われていたというほど、この丹沢大山はどこからみても好い姿形をしています。

 ちょうど二月は毎年のように財政難で出費を極力抑えたい時期でもあり、バス代が260円、電車賃を合わせても1500円ほどの交通費で済んでしまうこのコースはうってつけです。問題は膝ですが、前回山行の生藤山で少し自信がつきましたので、浅間山まで歩いてみてダメそうならそのまま蓑毛に降りてしまえばいいや、という逃げ道も賢く用意して(笑)朝イチバンのできるだけ早い小田急線に乗り込みます。

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(日の出前に秦野駅に到着)

 この日の東京の日の出の時刻は06:27。ずっと真っ暗だった車窓も秦野駅到着頃ちょうど明るくなってきました。秦野駅から弘法山・吾妻山を経て鶴巻温泉というコースは12年前に歩いていますが、その時の記憶といったら、ちょうど春分の日で花粉がものすごく、家に帰って鼻が詰まって苦しかったことぐらいで、経路などほとんど覚えていません。渋沢丘陵の時のように里道で取り付きを間違えたりしないように、地図を片手に駅から歩き始めます。
 
 駅前の大通りを渡ったところにコンビニがあったので、少し買い物をしてから大通りを東(右)に向かいます。やがて突き当たったところ(不二家がある)を左折。信号を渡って道路の右側(万葉の湯がある方)を歩けばすぐに「弘法山公園入口」の表示があり、ここから登山道です。

 整備されすぎなぐらいに整備された、土止めの道を上がっていきます。登山道といっても、このあたりはご近所の方が犬の散歩などをしているような場所。山というか、まだ園地の雰囲気ですね。最初に浅間山の表示。といっても当然まだ679.6m峰ではなく、権現山のまえにある高台。おそらく富士山がきれいに見える場所なのでしょうが、前日の雨などもあって、見えるべき場所はたっぷりの雲があるだけ。これから時間が経つと見えてくることを期待して先へ。林道を横切り登っていくとやがて権現山。ああ、そういえばこんな建物があったっけ…夢殿のような形をした展望台があります。秦野駅から小一時間経過したのでここで小休止。

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(権現山の展望台)

 休憩後、弘法山へ向かいます。まだまだ園地という感じの道が続きます。公園らしくトイレや水道などもあり。まだ山の中に入った感じはありません。地元の方たちは快い挨拶をしてくれますが、どうも行き交う登山者やランナーの愛想は余りよい人がいないことが最近気に掛かります。。。鐘楼のある弘法山はほぼ素通りして、善波峠へ。このあたりから少し山っぽい雰囲気が出てきて、鶴巻温泉への径を分けて善波峠方面へ向かうとようやく山道らしくなり高度を下げて善波峠へ降り立ちます。峠は林道が横断しているものの、切通のような感じになっていて、御夜燈(おんやとう)や石仏もあって、それなりに雰囲気のある峠です。このあたりから盛んに「→大山」の指導標が散見され、こんな自分みたいなアホなことをやる人って結構少なくないのかな、などと考えます。

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(こんな感じのよい径もあります)

 善波峠をあとに念仏山へ。「野菊と信仰の道」と名付けられた道ですが、冬場なので野菊もわからないし、信仰といっても石仏は首を切られていたりです。ただ山道らしくはなってきて、意外に林相も良く、時に鹿柵をくぐり抜けたりしていきます。辿り着いた念仏山は先客がお一人。スタートから二時間で私も少し小腹が空いてきたので、オニギリをひとつ頂いて小休止。晴れていれば展望はよいのでしょうが、まだ朝の八時半で朝霧や黒く垂れ込めた雲で展望は楽しめません。

 念仏山からは鹿柵沿いの植林帯を行きます。左手にはゴルフ場も見えてきて、この鹿柵はゴルフ場に動物が入ってこないようにするためのものと気づきます。地形図や手もとのエアリア05年版では454のピークに登山道がついているように記されていますが、実際にはきれいに巻いてくれています。454にわざわざ登って降りてくるのは体力の消耗だな、と思っていたのでこれは大助かりです。この日初めてとも言える登りらしい登りで聖峰からの径を併せてまもなく、高取山に到着です。念仏山からちょうどまた一時間ほど経過していたし、ベンチもあるのでこの三角点ピークで休憩をいれます。

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 高取山で大山方面から降りてきた方と少しお話。道路凍結でヤビツ峠にバスが上がらないので蓑毛から下社に寄って降りてきたところで、下社からここまで雪は全くない状態とのこと。小休止の後、北に歩を進めると左手に富士山が顔を覗かせているのに気づきました。富士を目にして、頑張って大山まで行くべき!と気持ちが高まります。

 しかしながら、この日の行程で一番気持ちが萎えてしまったのはこの高取山から蓑毛越までの一時間強でした。せっかく高取山で550mまで上げた高度を手放し、手放した高度がなかなか取り戻せずに時間ばかり経過していく…、植林が増え、電波塔や林道の目立つ径は面白くありません。ついついペースオーバーになって、膝の方もちょっと気になる信号を発してきました。ときおり前方に雪を頂いた大山が姿を現すのを目にすると壁のように立ちはだかっているようにも見えて、やっぱり初心者には秦野駅から大山まで歩くなんて無理なことか、と弱気になって、「蓑毛越から降りるか…」と呟く始末。

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(白くそびえる大山… あんなところまで登っていけるのか…)


 そんな弱気な気分で歩いていたせいでしょうか、そろそろいい加減着くはずと思いながらも679.5ピーク(浅間山)をいつの間にか巻いてしまい、蓑毛越のベンチに到着してしまいました。

 時刻は11:05。日没時刻は17:25分頃だったと記憶しています。ここまで積雪はほぼゼロですし、この先の積雪もラッセルで大幅な時間を取られるようなことはないでしょうから、大山に登って降りてくる時間的余裕は十分です。お湯を沸かしここでひとまず大休止をとりながら、ゆっくり考えようか、ということで、蓑毛越えで早めのランチタイムとしました。


その2に続く

  

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