【積雪ゼロ 震生湖・渋沢丘陵・頭高山】
【歩行日】2013年1月20日(日)
【使用公共交通機関の詳細】
「鉄道」
小田急線某駅 - 09:21 秦野
「歩行」
秦野駅 09:30 - 10:50 牛舎の先のベンチ
ベンチ 11:05 - 12:30 頭高山
頭高山 12:45 - 13:40 渋沢駅
「鉄道」
渋沢 13:52 - 小田急線某駅
次週は、土日共に用事があって、天気が好くても出掛けられない、ということで、今週は何とか山へ出掛けておきたい。とはいえ、月曜日に大量の積雪があったばかりで、予定していた奥多摩方面は積雪の程度によってはまだ私の足では難しそう…。
ああ、早くも山に行かないあれやこれやの言い訳病が…(笑)。でも、そんなことを言っていたら、じきに花粉シーズンに突入してしまうし、来月はそれでなくとも文楽その他の予定が入っています。今日行かないともうしばらく山に行きたくても行けない、そんな事情がありました。
とりあえず、今は全くの初心者という認識のもと、ここなら、積雪があっても難渋することはまずないだろうと、思いついたのが、実はまだ行ったことのない渋沢丘陵でした。出発をゆっくりにしてのんびり歩けば、前回高尾山で食べ損ねた山頂オニギリも食べられます(笑)。
そんなわけで、普段勤めに出るのとそう変わらない時間帯に家を出て、小田急線の最寄り駅へ。急行に乗り継いでしばらく、厚木あたりから冠雪した大山をはじめとする丹沢山稜が見えてきて、もうこれだけで、出てきた甲斐があったような気分です。
秦野駅を後にしたのは九時半。古いガイドブックでは秦野駅の北口から歩くように案内されていますが、秦野駅もしばらく訪れないうちにいつの間にか立派な駅舎になっていました、今は素直に南口を降りて駅前通りを行った方がわかりやすいかも知れません。
駅前通を歩いて二、三分で「←秦野駅0.2km ・ 震生湖2.6km 今泉名水桜公園0.2km→」の道標があり、この表示に従って歩けばいいや、と気を抜いていたら、小学校のところで左折すべきを道なりに行ってしまい、里道で道間違い。 同じようなもんだからいいやと、震生湖入口交差点に出て、そのままバスの通る道を上がってしまいました。
結局これが仇となって震生湖バス停から一旦戻って降りるような形で震生湖を見学。しっかり道間違いせずに来れば、震生湖バス停に上がってくる途中で震生湖を見学できるのですが、まぁ、これぐらいの道間違いはそれほど痛手にはなりませんから気にせずゆっくり見て回ります。
ガイドブックによれば、震生湖とはその名の通り大正時代の関東大震災の際に丘陵を流れる谷川の水がせき止められてできた自然湖とのことです。大きな直下型地震は、時に自然の造形を生み出すのですね。ヘラブナでしょうか、釣りをしているひとがたくさんいました。
さて震生湖バス停に戻って、ヒルウォークの始まりです。最初はやっぱりという感じで簡易舗装道路を歩かされます。たぶん、このあたりにと見当を付けて221.1mの三角点は、舗装路から少しはずれた雑木林の中にあります。しかし、この雑木の落ち葉ふかふか径をこのまま歩き続けちゃおうかと思っていたところ、なにやら立て札やら鉄線やらで「入らないで頂戴ね」という雰囲気が見えてきたので舗装路に戻ったら、案の定「私有地 立入禁止」の表示。ヤマユリの里にする計画らしいので、ここは尊重して舗装路を歩くことにします。
そんな舗装路も牛舎が見えてくるあたりで、土の径へ。牛舎の少し先に日当たりの好いベンチがあったので、休憩にします。11時前でしたが、少し小腹も空いていたので、一個目のオニギリも頂きます。それにしても暖かい。残雪も全くなく、念のため用意していた軽アイゼンどころか、スパッツさえも不要なほどです。のんびりとお茶など飲んでくつろぎました。
ベンチを後にほとんど平坦な径をのんびり歩きます。本当にヒルウォークそのもの。アップダウンもなく径の両サイドは畑だったりして、農道を歩いているような感じに近いことも。径が下りになる直前に富士山が顔を出していたので、少し高くなった左側(南側)の枝道にちょっと寄り道してみたら、ここは結構佳く富士山が見えて(二枚目の写真)、勝手に「マイ富士見台」と名前を付けてしまいました(笑)。
右手には断続的に丹沢の鍋割~塔ノ岳~大山の美しいラインが見えて、あのあたりをヒョイヒョイと歩けるように早くなりたいものだと思ったりします。
径はまた簡易舗装に変わって、下っていくと、一旦、里の公民館のようなところ(栃窪)に出ます。そこからは「頭高山近道」と記された道標に従って、舗装路を上がっていくと、少し山らしい雰囲気になってやがて渋沢駅と頭高山の分岐点に。。。さすがに今日は膝も悲鳴を上げそうになかったので、頭高山を目指します。 ただ、もうこのあたりはずっと舗装道路を歩かされ続け、土の径はほとんど無いのが残念なところです。
渋沢駅との分岐から数分で峠配水場があります。そうです、この南側にはその名も「峠」という集落があって、そこには渋沢からバスの便もあります。「峠」なんていう名前のバス停はとても魅力的なので行ってみようかとも思いますが、ここから降りてまた登り返すのも面倒なので、やっぱりコースをはずれずに頭高山を目指すことにします。
配水場から10分ほどで篠窪と頭高山の分岐。篠窪方面は行き止まりと書かれていますが、峠や篠窪の集落へは下れるのでしょう。道間違いさえしなければ、新松田まで歩くこともできるでしょうが、集落の細道を間違えずに下るのは結構難しいものです。
篠窪分岐から10分ほどで祈りの丘。手を合わせた形の像があります。祈りの丘から更に10分ほどで「八重桜の里」。すぐ手前に「神山滝」への分岐があります。ここを下れば新松田方面に出られるのでしょうか。今度いつか来た時は行ってみようかと思います。
八重桜の里から、ようやくこの日初めて 山らしい傾斜の土の径 をエッチラホイと登っていけば、鳥居のある山頂です。山頂には大人数のパーティーとご夫婦ひと組。山頂はそれほどの眺めはありませんが、何というか雰囲気の好い場所です。ヒルウォークの最後にこの山頂に寄るのは、時間さえあれば決して無駄足ではないと思います。
山頂で楽しみにしていたオニギリを頬ばりながら、地図を見て、ここから渋沢駅に出るのも、新松田駅に出るのも、距離的にはほぼ同じぐらい。山頂から716号線に出られる径はないのかナ?あれば新松田に出ちゃうってのも面白そう…と、悪い子のイケナイ考えが…(笑)。 しかし、そちら方面はやっぱり等高線がかなり詰まっているし、明瞭な径でもない限りやめて、プラン通り渋沢駅に降りようと、腰を上げます。
山頂には上がってきた径とは反対方向にについている径がありますが、これはエアリアの破線でしょう。たどってみるとやはり円環状に付けられた巻き径に出ます。降りる途中右手に少し入ったところに三角点がありました。ぐるりとまわって元来た径へ。八重桜の里で神山滝への径にかなり惹かれましたが、やはり今日のところは渋沢駅へ。
途中、やっぱり舗装道の歩きはもう飽きたからナァと考えているところへ、来た時に目を付けて置いた分岐があったので、少したどってみると送電線の巡視路らしきところが見付かりました。送電線の方角からいっても、これは間違いなく渋沢駅に向かう途中の千村集落に出られると確信して、ここを降りてしまうことに。
やっぱり土の径は好いなあと足任せに下っていくと予想通り、千村集落の最西端に出られて、東進して指定ハイキング道に出たのち、住宅街を抜けて、渋沢駅へ無事到着。小田急線で帰途につきました。
さて、帰宅途中に気づいたのですが、秦野あたりは、月曜日、都心より降雪が少なかったのではないかと思いました。私の居住しているところでは未だに屋根に雪が残っていますが、あちらではそんな家は見かけませんでしたし、人の入らない畑も残雪はゼロでした。逆はよく考えられることなのですが、この現象、随分昔ですが同じ様なことが確かあったよな~と思い当たりました。常識では都心より山沿いの方が降雪量は多いのですが、地形の関係なんでしょうか、たまにこういう現象に出くわしてびっくりします。
何よりまぁ、歩きやすくお散歩気分で気持ちよく歩けました。とても山行報告とはいえない、丘陵歩きでしたが、いちおうは、丹沢のガイドブックにもエアリア丹沢にも載っているコースということで、ジャンル分けは「丹沢」ということでアップすることにします。
しばらく山に行けないことになりそうですが、無理にならない範囲で、気の向くまま、ちょろちょろとまた山に出掛けられたらな、と考えています。
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