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2010.08.28

【乗り鉄?…18きっぷで富山往復】


往路

2010年08月13日(金)

新宿   05:56 - 06:05 池袋
池袋   06:11 - 06:20 赤羽
赤羽   06:26 - 08:02 高崎
高崎   08:23 - 09:27 水上
水上   09:47 - 10:21 越後湯沢
越後湯沢 10:39 - 12:01 直江津 (六日町からほくほく線へ乗り入れ 950円)
直江津  12:08 - 14:08 富山


復路

2010年08月14日(土)

富山   06:24 - 08:24 直江津
直江津  09:08 - 10:31 宮内
宮内   10:36 - 12:39 水上
水上   12:46 - 13:51 高崎
高崎   13:57 - 15:33 赤羽
赤羽   15:37 - 15:51 新宿


 お盆休み、前回記事で書きましたとおり、最初は北ア狙いでした。北アルプスは都心から遠いため、夜行がダメな私はなかなか足が向きません。でもこのブログをはじめる前の年に行った雲ノ平から見た黒部五郎岳はどうしても訪れてみたい山だったので、今年こそという感じでお盆休みにプラス二日お休みを付け足して挑戦のつもりでした。

 予定コースは、前日、富山のホテルに泊まって、翌朝六時過ぎのバスで折立へ行き、一日目は太郎平の下の薬師峠テント泊。二日目は黒部五郎小屋前でテント泊。三日目は鏡平山荘に泊めてもらうか余力があればワサビ小屋まで行ってテント泊、翌日新穂高温泉から帰京というホテル一泊+テントで三泊四日のコースです。

 前にもこのコースで予定していて、結局その夏は大気の状態がずっと不安定でゲリラ雷雨状態だったため、三日前にキャンセル料がかからないタイミングでホテルの宿泊やバスの予約もキャンセルしてしまったのです。

 今年は直前まで、まぁまぁの天気予報で、台風一過のあとだし、なんとかなりそう、と出掛けたのですが、出掛ける前にあった晴れマークはひとつだけになり、それでも一日だけでも晴れてくれればと、ご覧の各駅停車で八時間かけて富山まで行ったのですが、どんよりと曇った富山に着いてから見た天気予報では、ついに晴れマークが消え、テレビでは北陸地方は激しい雨に注意との予報。夜になって雨も降ってきて、ネットで見た北アルプス方面の天気予報は全て雨マークに化けていて、とそのうえ、どうも食欲もなく身体に力が入らない感じです。

 テント泊は随分久しぶりですし、この重い荷物で雨の中を歩くのはもちろん、夜激しい雨にあうと、テントは大変な事態(=浸水)になってしまいます。小屋に泊まるお金は念のため持ってきてはいますが、一番心配だったのは日程がギリギリで、途中にエスケープルートが無きに等しいことでした。停滞は許されず、悪天の中、予定をこなしていくのは難しそうですし、なによりこの体調では他の登山者に迷惑を掛けかねません。

 幸いここまでかかった費用は数千円。これが新幹線でも使って一万円以上かかっていたりすると、せっかくお金掛けてきたんだから…と強行していたかもしれませんが、寝る前には「もう無理はしないで、起きてみて晴れていたりしない限りは見送っておこう」と気持ちが固まってきました。

 翌朝起きてみると、まだ身体に力が入らない感じがあって、担いだテントも大層重く感じます。雨に濡れた地面を見て、(それでも折立行きのバスの発車場所を見たときには少し気持ちが動きましたが)結局昨夜調べておいた各駅停車での帰京列車に乗り込むことにしました。

 結局富山を18きっぷで往復しただけの、乗り鉄(?)に終わってしまったのですが、途中上越国境のトンネルで回転するところでは回転しているのは実際には全く判らない(当たり前か)ことや、栂海新道の終着駅である親不知駅の様子など実際に訪れてみて、実際に乗ってみて判ったことなどもあって収穫はそこそこありました。

 行きのほくほく線は利用しなくても富山まで行けますが、時間が大幅に短縮できるのと一度乗ってみたかったというのもあって利用してみました。私が乗ったときは途中で検札があり、そこで18きっぷを見せた上でほくほく線の料金950円を支払いました。なお、ほくほく線は車両にトイレが備えつけてありませんのでその点注意が必要です。

 お盆でしたので行きはそれこそ大変な混雑で、高崎に早めに到着して上越線の席を確保できたことなどラッキーながら勉強になった面もありました。

 富山まで鈍行で行こうと思えば行ける、というデータとして、安い移動の方法ということで、どなたかのお役に立てるかも知れないので、お恥ずかしい記録ですが参考にしていただけたら幸いです。


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2010.08.22

【二年ぶりのテント泊…赤岳と阿弥陀岳 その2】 山バス情報112

 
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(赤岳への登りで…権現岳 奥は南ア)

三時頃目が覚めます。すぐに起きて支度すればよかったのですが、「もう少し、もう少しだけ」とゴロゴロしているうちに、三時半過ぎになってしまいました。外は満天の星空。これはひょっとすると好展望が期待できそうです。

前日のうちにサブザックの中身は点検済み。あとは粉末アクエリアスを水で溶かしてザックに入れるだけです。夏場のいつもの作戦、フリーズドライの きのこごはん をお湯でなく水で炊きます。出来上がりまで時間がかかりますが、こんな真夜中に近い早朝では、お腹がなかなか空きませんし、食欲もわきません。炊きあがるまで一時間ほどかかりますが、それまではお茶漬けとかパン(なければチョコでもいい)とかを口に入れておけば私の場合問題ないのです。

まだ暗いですが、四時半頃出発します。これもいつもやることですが、前日のうちに翌朝歩くコースのすべり出しだけ少し歩いておくと、暗い中ヘッドランプ頼りに歩くのもスムーズにいきます。さすがに肌寒いですが、どうせ登っていくうちに暑くなるに決まっていますから、薄手の長袖シャツだけ羽織ってレインウエアはサブザックの中。

文三郎尾根は行者小屋から赤岳までの最短ルート、地図で見てもすぐそこに見えます。とはいえ、標高差は約600mありますから、2時間ほどと見積もっていました。

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(赤岳山頂より北アルプスを望む)


最初は暗いのと起き抜けなのとで、フラフラした感じでしたが、徐々に明るくなってくるに従って、ペースも上がっていきます。20分ほどでヘッドランプも不要になり、背後を振り返ると、行者小屋が下の方に小さく見えます。やがて階段となり、やはりサブザックだと楽ですね。これがテント装備だったら足がなかなか上がらないのですが、5キロもないだろう荷物は本当に軽く感じて、空気の薄さもそれほどこたえません。

階段がいったん途切れた小平地で、お腹も空いてきたので、休憩がてら、少し茸御飯をお腹に入れておきます。もぐもぐやりながら気づいたのですが、どうみても北アルプスの連峰としか思えない山塊がその真正面に見えるのです。方向からいっても間違いなく、何よりあのギザギザは穂高でその右のとんがりは槍です。北ア縦走断念を少々後悔。しかし、そんなことよりも、前回八ヶ岳訪問時に匹敵するほどの好展望に恵まれたことに感謝です。夏場なのにこんな素晴らしい展望。そうしょっちゅうあることではないので、こういう幸運に感謝の気持ちを忘れてはいけません。

小平地をあとに、階段をまた登っていきます。「←赤岳・阿弥陀岳→」の分岐でやっと稜線に出ます。昨日下から見たときから気になっていた阿弥陀岳が、あとで登っていらっしゃいね♪と語りかけるように、朝日を浴びて綺麗です。
阿弥陀に登る時間あるかなぁ…と考えながら、とりあえず赤岳を目指します。岩場の登りになります。三年前に登った権現岳が見えます。カッコイイ山だなと感じます(トップ写真)。奥には南アルプスも見えます。

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(阿弥陀岳…登っていらっしゃいな♪)

 

岩場の登り、こういう晴天の時は、前が渋滞していない限り、一気に高度が稼げるので嫌いではありません。前を歩く人も降りてくる人もいないので、グイグイという感じで登って行きます。振り返ると阿弥陀岳がこちらに微笑みかけて、「せっかくのいい天気じゃない、きっと登ってらっしゃいよ」とまた誘惑します(笑)。前回天気が好かったのに赤岳を省略して悔やまれたことも思い出し、行ってみようかという気になります。

頂上のすぐ下で、この日初めて降りてくる人とすれ違いました。挨拶だけで普通はサヨナラなのですが、あまりにいい天気なので、「よかったですね~、いい天気で」と付け加えてしまいました。お互いに好天に恵まれたことの喜びを口にして、それぞれの目的地に向かいます。

富士山もうっすらとですが、雲海の中に立ち上がっているのが見え、更に登っていけば赤岳の標識です。2900mに数十センチ足りない三角点にタッチ。六時前の到着は私にしては上出来です。

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(快晴の赤岳山頂)

山頂で素晴らしい眺めを楽しみながら、きのこ御飯をまた少し口に運びつつ、コースタイムを見積もり、阿弥陀岳に登っても何とか予定時刻に行者小屋のテントに戻れそうだとわかり、赤岳山頂での長居はやめて、来た道をとりあえず戻って、中岳を越えたところまで行ってみることにしました。時間が足りなかったり疲れていれば、阿弥陀岳に登らずにそのまま鞍部から行者小屋に降りることも出来ますから…。

岩場を慎重に降り、文三郎尾根の分岐まで戻って、中岳・阿弥陀岳方面へと更に高度を落としていくと、ああ、なんて素敵なことでしょう。コマクサがもうかなり萎れてきたとはいえ、まだ咲き残っているのです。遠くで阿弥陀岳が、「ね、だから、こっちへいらっしゃいって言ったでしょう」と笑いかけています。

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鞍部から中岳への登り返し、結構急ですが、それほどつらく感じません。やはり荷が軽いと心も軽くなるのでしょうか。中岳へ登り着くと、小さな子供たちが大勢いて「ヤッホー」と叫んでみてはこだまを聞いて喜んでい、ああ、夏山だなぁと思います。「ヤッホー」なんて聞いたのは随分と久しぶりのことでした。

中岳と阿弥陀岳の鞍部に降ります。羽虫が無数に飛び回っていてそれがうるさく感じますが、阿弥陀岳を見上げると「ここまで来たんだもの、もちろん登ってきてくださるわよねぇ」と最後の誘惑。もう勝てません。はいはい行きます、登ります。ピストンさせていただきます、という感じで。かなりな急坂を登っていきます。途中ハシゴなんかもあります。

息が上がるのに、なぜか元気で高揚感もあります。まだもう少し先にもうひと登りあるのかな、と思って上がった台地が阿弥陀岳の山頂でした。山頂には先客がお一人。一昨日麦草峠からずっと縦走されてきた方で、お話では昨日はずっとガスの中だったそうですから、私はどうやらこのお盆休みの一番好い日に来ることが出来たみたいです。阿弥陀岳の山頂ももちろん展望は申し分なく、北アルプス、南アルプス共にきれいに見えていました。富士山は霞んでいましたが、それでもすぐにそれとわかります。

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山頂でさらに残っているきのこ御飯を口に入れ、これから御小屋尾根を下るという縦走者と、それから阿弥陀岳嬢に、お別れの挨拶をして、来た道を戻ります。さすがにハシゴを下りるときはチョトだけ怖かったですが、降りてみればたいした傾斜でもなく、目の錯覚で怖く見えただけのことで、別段危険な箇所もありません。鞍部に降りてあとは行者小屋まで、ゆっくり慌てずに下っていきます。

朝来た道と合わさってまもなくで行者小屋。テントの撤収には相変わらず時間がかかって、一時間ほど要して9時半前に出発。予定では帰りは赤岳鉱泉回りで北沢からと考えていたのですが、南沢を戻れば、美濃戸口の八ヶ岳山荘でのんびりお湯につかって13時のバスに間に合いそうだとわかり、昨日と同じ道を美濃戸口まで戻ることにしました。

途中、落とした草履を拾ってもらったりと相変わらず他の登山者に思いっきり迷惑を掛けながら、南沢を戻って美濃戸口のバス停着は12時過ぎ。500円で汗を流させていただき、お腹も空いていたので、おでんと生ビールでバスを待ちました。

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13:20のバスは、直通バスということもあって、30分ほどで茅野駅に着きました。その1にも書きましたが、最初からこのバスを往復で使うことが判っている場合、茅野駅前のバスの案内所で往復割引乗車券を購入しておくとお得です。片道900円ですが、往復で買えば1500円と300円安くなります。

さて、茅野駅で次の下り各駅停車はと時刻表を見て愕然。次の各駅停車は高尾行きですが、15時半まで一時間半以上も待たなくてはならないのです。お盆だからあずさも満員だろうな、と思いつつ、指定券自動券売機をいじくってみると、30分ほど後の臨時のあずさ号に空席が見付かり、17時前に新宿に着ける、ということもわかって、ついふらふらと大枚をはたいて特急券と乗車券を購入してしまいました。残りの休みで18きっぷ一回分を使うか、もしくはオークションで売ってしまえばいいや、と特急列車に乗り込みました。

久々に乗った、あずさ特急。うーん、すばらしい、快適ですね~。あんまり快適すぎて、あずさ何号か控えるのを忘れてしまいましたよ。。。新宿まで二時間半しかかからないというのが驚愕。。。各駅停車で15時半の出発だと、おそらくは塩山にいる辺りで新宿に着いてしまう計算ですから…。甲府の次の停車駅が八王子というのもびっくり。途中で抜かされることもなくこちらが抜かすだけ。。。
いつも何の疑問もなくあずさを使っている皆さんの失笑を買うだけかも知れませんが、たまに特急列車を使用するとその速さに、そして車内の快適さに驚かされます。自分もいつか何のためらいもなくあずさに乗れるようになりたいものだ、とも思いますが、普段鈍行に乗ってばかりいるからこそ、そのありがたみも判るわけで、ここらへんは考え方次第です。

新宿駅では仕事帰りのラッシュにもあわず、臨時列車のお陰で帰省のラッシュにもあわず、今回の山旅も無事終了し、最寄り駅のラーメン屋でお気に入りのこってりラーメンを食べて家路につきました。





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2010.08.19

【二年ぶりのテント泊…赤岳と阿弥陀岳 その1】 山バス情報112

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(早朝の赤岳山頂より雲海:こんなものを見せてもらっちゃあ、山はやめられまへん)

【山行日】 2010年08月16日(月)
      2010年08月17日(火)


【使用公共交通機関の詳細】

「鉄道」
新宿  05:53 - 06:32 立川 (中央線各駅停車)
立川  06:46 - 08:36 甲府 (中央線各駅停車)
甲府  08:53 - 10:05 茅野 (中央線各駅停車)

「バス」
茅野駅 10:20 - 11:12 美濃戸口 (諏訪バス)

「歩行」

☆一日目☆

美濃戸口  11:40 - 12:25 やまのこ村
やまのこ村 12:40 - 13:40 南沢右岸
南沢右岸  13:50 - 15:10 行者小屋(テント泊:1000円)

☆二日目☆

行者小屋  04:30 - 05:00 階段上の小平地
小平地   05:10 - 05:50 赤岳山頂
赤岳    06:05 - 07:15 阿弥陀岳山頂
阿弥陀岳  07:25 - 08:20 行者小屋
行者小屋  09:20 - 10:40 南沢右岸
南沢右岸  10:45 - 11:20 美濃戸山荘
美濃戸山荘 11:30 - 12:10 美濃戸口

☆お風呂☆
八ヶ岳山荘 12:10 - 13:10 八ヶ岳山荘 (500円)

「バス」
美濃戸口  13:20 - 13:55 茅野駅 (諏訪バス)

「鉄道」
茅野  14:28 - 16:58 新宿 (あずさ臨時 6070円)    


※バスは 茅野駅~美濃戸口は片道900円ですが、お得な往復乗車券(1500円)を使用しました。


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(赤岳山頂より阿弥陀岳:奥は北ア連峰)

赤岳は、やらなきゃ、と思っていながら、ずっとやっていなかった宿題でした。最初にそう思ったのは、4年前の秋、仙丈ヶ岳へ登って、山梨百名山の西端を踏んで、それ以前に攻略していた東端・南端と併せ、残るは北端となったとき。 そして次は、翌年2007年夏、編笠山から権現岳と歩き、キレットの稜線にビビッて登る予定だった赤岳を前に好天のもと下山したとき。

昨年は足の怪我でテントどころではなく、歩くのが精一杯の状態。記憶違いでなければ、テント泊というもの自体、どうやら2008年の夏以来、実に二年ぶりのことになるようです。

お盆休み、最初は北ア狙いで、実はお恥ずかしい話ですが、麓の街まで18きっぷで入っておきながら、どんどん悪くなっていく北陸&信越の天気予報が、最終的にすべて雨マークになり、北日本は土砂降りになるとの予想で(体調まで悪くなり)、トンボ返りしてきたのです。今までの私だとこのまま家で暗い顔してふさぎ込むところなのですが(笑)、北ア縦走計画の前に、テント泊で予定しておきながら寝坊して行っていなかった、赤岳へ行者小屋からアタックする計画を思い出したのです。

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(行者小屋  ここに泊まって赤岳へ…)

八ヶ岳方面の天気予報「晴れ一時雨か雷雨」というちょっと微妙な予報と天気図。。。「一時の強雨ぐらいなら受けて立とうじゃないの」という、どこから出てきたのか皆目見当がつかない強気な気持ちになって、お盆休み残り2日のぎりぎり日程で決行してみることにしました。

18きっぷはまだ残り2回あるので、10時のバスに間に合うよう、立川発06:46普通甲府行きに乗り、甲府でまた普通列車松本行きに乗り換えて茅野へ。列車だけで4時間半の長旅のあとさらに美濃戸口行きのバスに揺られて50分ほどで登山口です。

ガイドブックによれば、美濃戸口バス停の標高は1500m近くあるのだけれど、さすがに今年の猛暑は凄い。例年だとひんやりした空気なのに今日は「いくらか涼しい」程度。バス停前にある八ヶ岳山荘のベンチで軽くおにぎり昼食として、トイレ(100円)を借りてから出発します。登山道(というより未舗装車道)は道なりではなく、すぐに左折ですので注意。まっすぐ進めば御小屋尾根、突入すれば山中で日が暮れかねません(笑)。

未舗装車道を一時間弱歩くと、やまのこ村という山荘に着きます。冷たい湧き水があるので、ここで補給して、緊張のせいかどうもお腹の調子がよくないので、またもチップを払っておトイレを借りました。泊まりがけのお山は久しぶりだからなぁ…。

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(やまのこ村:ソフトクリームもあるし入浴も出来る)

休憩後、美濃戸山荘の先で南沢と北沢が分岐しています(南沢方面はここから土の登山道になります)が、ここらへん地図がないとどっちが赤岳鉱泉でどっちが行者小屋かわからないです。私は行者小屋なので南沢の方へ行きましたが、「←赤岳鉱泉・行者小屋→」のようなわかりやすい指導標はありません。というか、私が歩いた南沢に関して言えば、行者小屋に着くまで指導標は見当たりませんでした。かろうじて一箇所「登山道」というふざけた表示があるだけ。あとは「黄色のテープをたどりなさいね。迷う人いるみたいだけど」のような表示が時折現れます。
まぁ、踏み跡濃い方選んでいって黄色いテープが出てきたら正規の登山道からはずれていませんから、別に難しいわけではないのですけれど。。。

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コメツガ・シラビソ、いかにも八ヶ岳らしい苔むした登山道です。沢沿いの径なのであまり高度は稼げませんが、ゆっくり歩いても行者小屋には明るいうちに余裕で着けるので、ホタルブクロやトリカブトなど花の写真を撮りながらのんびり行きます。ときどき疲れたところで休んで、青空見上げて眼を細めて…、一泊のテントでもこれだけ重いのだから、縦走などやはり早すぎたのですね。徐々に身体を慣らしていかないとと反省。

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周囲が段々開けてきて、それでもなかなか小屋には着かず、最初は横岳(たぶん)しか見えず、次に赤岳が見えてきて、10分弱で行者小屋に到着。テントの申込みをして、テントを張り終えたところで、ビールを買いに行きます。水道水でちゃんと冷やしておいてくれていてありがたい。

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(明日はあそこへ…)

夕食を済ませ、もう一本ビールを飲んで、歯を磨いたら、少しずつ日が暮れてきて、テントで横になっているうち眠くなって、シュラフを出して寝てしまいました。もっともこの日の夕刻はシュラフが少々暑く感じるほど。ここは標高約2300mあるのにいったいどうなっているのでしょうか。

幸い雨にも降られず、気づいたら夜の九時過ぎでした。近くのテントのおしゃべりがボソボソボソボソと続いていて、耳について眠り直しにくいなぁ…と思っていたら、22時過ぎ頃だったでしょうか、誰か注意してくれた人がいて、やっと静かに。。。翌朝3時半までゆっくり眠ることが出来ました。



その2に続く

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